土曜日, 4月 5, 2025
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霞ケ浦の魚食文化再興を 筑波学院大 古家教授ら講演

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「霞ケ浦の恵みと魚食文化」をテーマに基調講演する筑波学院大学の古家晴美教授

【鈴木宏子】「帆引き船と霞ケ浦の魚食文化」をテーマにしたシンポジウムが16日、かすみがうら市坂、市農村環境改善センターで催された。民俗学者で伝統食を研究する筑波学院大学の古家晴美教授が「霞ケ浦の恵みと魚食文化」と題して基調講演し、霞ケ浦の魚食文化の再興について考えた。

10月につくば市で開催される世界湖沼会議の関連行事、サテライトかすみがうらとして開かれた。古家教授は、霞ケ浦の恵みを地域の人々がどのような形で生活に取り込んできたかの歴史を振り返った。

古家教授によると、明治時代になって水産加工技術が発達し、ハゼやエビの佃煮や桜エビなどが製造されるようになり、特に桜エビは中国に輸出するほど品質が高かった歴史を話した。

一方、庶民が霞ケ浦の魚をどのように食べてきたかについては近年の聞き取り調査資料などを基に、春先の田植え前、夜中にたいまつをたいてドジョウを採りみそ汁の具にしたり、イサザアミの煮干しを酢じょうゆをかけて食べたり、生のイサザアミを二枚貝のタンカイ(ドブガイ)の殻の上でいって塩味で食べたなどの食事を紹介した。母乳の出をよくする食べ物として、出産時に嫁の実家からコイ料理が提供された風習なども紹介した。

その上で古家教授は「今後、魚食文化が霞ケ浦地域の特色としてどのように意識化されていくのか見守っていきたい」などと話した。
続いて行われた事例発表とパネルディスカッションでは、滋賀県水産課職員の関慎介さんが、滋賀県が取り組んでいる「琵琶湖八珍」のブランド化の取り組みを紹介した。霞ケ浦の観光帆引き船事業を発展させるヒントとして、岐阜市歴史博物館の大塚清史館長は長良川鵜飼いと観光事業について話した。

同市歴史博物館学芸員の千葉隆司さんは「霞ケ浦は人と魚が食を通じて関わっていたことで輝いていた。霞ケ浦の魚を食べる文化を絶やしてはいけない」などと訴えた。

《留学生エッセー》13 他の民族を学び互いに成長

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龍ケ崎市立城ノ内中学校を訪れ中学生と交流した=7月5日、城ノ内中

経営情報学部 ビジネスデザイン学科2年 
ウン・イーチャン

こんにちは、私はマレーシアのペナン島から来た、ウン・イーチャンです。みんなは私のことをエルビスと呼んでいます。ペナン島は2008年、世界遺産に登録された美しい島で、おいしい食べ物やきれいな建物がたくさんあります。

たくさんの文化を吸収

多民族国家マレーシアにはマレー系、中華系、インド系が暮らしていますが、私は中華系です。私たち中華系は生まれた時から、中国語、マレー語、英語の3つの言語を勉強しなければなりません。他の国の人から「なぜ3つも勉強しなければいけないのか」と聞かれます。それはマレーシアが多文化の国だからです。他の民族を勉強しながら互いに成長する、という形になっています。

日本には日本古来の文化がありますが、マレーシアには独自の文化があるかどうか、私には分かりません。「マレーシアの民族服は何ですか」と聞かれたことがありました。マレーシアで生まれた人でも答えられないと思います。なぜなら、マレーシアは他のたくさんの国の文化を吸収して成長した国だからです。中華系の人の服装は中国のチーパオ(チャイナドレス)です。インド系は現在のインドの服装とあまり変わりません。マレー系はインドネシアの服装と似通っています。私はマレーシアで生まれたけれど、自分の国の文化がどのような感じかと聞かれても、簡単には答えられません。

好物のマレーシア料理「ナシレマッ」(日本円で50~300円相当)㊧と太いうどんのような「ラクサ」(100~300円相当)

 

アニメで日本語覚えた

私が話せる言葉は中国語(北京語)、広東語、英語、日本語、台湾語です。日本語は、子供の時、日本語で放送されていたテレビアニメを見て覚えました。マレーシアから日本に来てもう3年が経ちました。でも時々間違えていないか心配になります。

私がなぜ日本に留学したのか。実は高校を卒業する前まで、どこの国に留学するのか迷っていました。そこで高校の留学相談の顧問の先生に相談しました。先生は「中華系の学生は大体台湾を選ぶ」と言いました。台湾を選ぶのは、新しい言語を学ぶ必要がないからです。それにマレーシアと台湾の物価があまり変わらないので生活も楽です。留学希望の学生は一番楽な方を選びます。でも先生は日本語の出来る私に、日本への留学を薦めてくれました。

日本で起業したい

日本は四季がありますが、マレーシアは夏だけです。日本に留学を決めた時、日本がこんなに寒いとは思いませんでした。今でもまだ日本の寒さには耐えられません。

日本人の考え方は(頭が)固いと思います。良く言えば規則を良く守ります。でも反対の意味なら柔軟性がないとも言えます。マレーシアは気楽に考える人が多いと思います。

1年間、東京の日本語学校で学んだのち、筑波学院大学に入学しました。学院大はITデザインの勉強ができるので、自分の将来に役立つと思ったからです。東京から来た時、つくばはすごい田舎だと思いました。でも住んでみると自然が多く街もきれいで、今ではつくばに来て良かったと思っています。

私は経営に興味があり、将来は日本でIT、ゲーム、アニメーションの会社を起業したいと思っています。マレーシア人だからマレーシアに帰るのではなく、日本で頑張りたいと思っています。(聞き手・鈴木萬里子)

筑波学院大生6人 ベトナムに派遣、日本語学習を支援へ

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9月中旬にベトナムに派遣される筑波学院大学の学生=つくば市吾妻、同大

【谷島英里子】アジアの中学校や高校などを訪れ日本語学習を支援する国際交流基金(東京都新宿区)アジアセンターの「日本語パートナーズ」に、筑波学院大学(つくば市吾妻)の学生6人が選ばれた。9月中旬から2週間ベトナム北部に派遣され、日本語の授業をサポートしたり日本文化を紹介などする。

同派遣事業は、アジアセンターが2014年に始めたプロジェクトで、東南アジアで現地日本語教師のアシスタントをしたり、生徒と交流し日本文化を紹介などする。特に2020年の東京オリンピックに向け文化交流を促進することが期待されている。

今回は茨城県が、東京オリンピックに向け相互交流を図るベトナムのホストタウン自治体であることから、県内の大学生などを対象に募集が行われた。日本とアジアの架け橋になる意志があり、日常の英会話ができることなどが条件で、書類選考、グループ面接を経て、県内で唯一、筑波学院大生が選ばれた。

学生は経営情報学部2年の森亜美さん(20)、根本あやさん(19)、大江寧音さん(20)、菅谷奈々さん(19)、志賀紅葉(あかは)さん、里舘泉帆(みずほ)さんの6人。

16日から29日まで派遣され、前半は首都ハノイ市の小・中学校や盲学校、後半は北部の港湾都市ハイフォン市の中学・高校・大学を訪問する。派遣中は活動の様子をツイッターやインスタグラム、フェイスブックで発信する予定だ。

同大にはベトナム人留学生が多いことから、6人は事前に食文化や自然環境の違いなどを勉強している。日本や茨城の文化を楽しんでもらいたいとし、自分たちを「日本笑顔の親善大使」と名付けて笑顔いっぱいで日本を紹介するつもりだ。紹介する県内の観光地には偕楽園の梅や筑波山を選んだ。学生リーダーの森さんは「日本に行ってみたいと思ってもらえるように魅力をたくさん伝えたい」と意気込みを語る。

つくばに新法人設立 筑波学院大 1法人1大学体制に

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筑波学院大学=つくば市吾妻3丁目

筑波学院大学(つくば市吾妻、大島愼子学長)は8月31日、所在地のつくば市に新しい学校法人「筑波学院大学」を設置したと発表した。現在、学校法人東京家政学院(東京都千代田区)が運営しているが、来年4月から新法人が同大を運営し、1法人1大学の体制になる。

新法人の理事長には東京家政学院理事で、宮城県仙台市などで専門学校や幼稚園、保育園を運営する東北外語学園理事長の橋本綱夫氏が就任する。学長は大島氏のまま。

1法人1大学体制となることで教育と経営を密接に連携させ、スピード感ある大学運営を行うという。グローバル人材を育てる多文化共生キャンパスを実現し、地域社会に貢献する人材を輩出する地域の拠点大学として、さらなる発展を目指すとしている。

新法人設立に向けては、昨年7月に準備委員会を設置し準備を重ねてきた。今年3月、文科省に認可を申請。大学設置・学校法人審議会の答申を経て、文科省の設立認可を得た。

同大は1990年、東京家政学院筑波短期大学として開学した。96年に4年制の東京家政学院筑波女子大学となり、2005年に男女共学の筑波学院大学となった。05年の同大スタート直後から、学生が地域に出て学ぶ「つくば市をキャンパスに」を掲げ、学生は地域の自治体やNPO、企業などで活動している。学部は現在、経営情報学部ビジネスデザイン学科があり、学生の身分などに変更はないという。

筑波高校生 筑波学院大で本格授業を受講へ 県内初、両校が協定

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連携協定を締結した県立筑波高校の國府田稔校長㊧と筑波学院大学の大島愼子学長=つくば市吾妻、筑波学院大学

【橋立多美】筑波学院大学(つくば市吾妻、大島愼子学長)と、県立筑波高校(同市北条、國府田稔校長)が29日、地域に根差した教育の発展を目指し連携協定を締結した。同大で調印式が催され、大島学長と國府田校長が協定書に調印した。

同大は社会力豊かな人材育成を目的に、2005年度から「つくば市をキャンパスに」を掲げた「OCP」(オフ・キャンパス・プログラム)プログラムを開始。地域の約100団体と協働で活動を続けている。

一方、同高校は地域を知り社会性を身に付けた高校生の育成を目標に、16年度から2、3年生が教室を出て、周辺の公共施設や民間事業所など18施設で体験実習する独自授業「つくばね学」を実践している。

地域社会に貢献する人材育成に尽力する両校の連携により、同高の「つくばね学」の講座の一つとして同大で1年間、同大教員が教える講座を受講できるようになる。これまで、大学教員が高校に出向いて単発的に講義を行うことはあったが、継続的な受講は県内初の画期的な取り組みという。

大島学長は「この取り組みで大学は高校生が何に興味があり、何が課題なのかを知ることができる」とした上で、「生徒は大学での学びを体験することで、進学したら広い視野に立って学べることを知り、将来への気づきにつながる」とした。國府田校長は「筑波学院大との連携により、筑波山麓の地域社会だけでなく市中心部とのつながりを深め、多様な教育の場を広げて学校を発展させていきたい」と話した。

同高の生徒が同大学で講義を受ける取り組みは20年度の入学生からで、大型バスで送迎される。同大は、実施に向けて高校生向けにアレンジしたカリキュラムを編成するそうだ。

まつりつくばで大道芸を後方支援 筑波学院大ジャグリングサークル

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中国雑技芸術団の団員と一緒にいすを片付ける、筑波学院大学ジャグリングサークル「FARCE」部員の浅見将吾さん㊨=つくば市吾妻

【崎山勝功】筑波学院大学ジャグリングサークル「FARCE」(ファルス)の部員たち11人が25、26日、つくば市吾妻のTXつくば駅周辺地域で催されている「まつりつくば2018」の大道芸パフォーマンスを、ボランティアで後方支援する一員として活躍している。

部員の浅見将吾さん(20)=同大2年=は、つくば公園通りに設けられた「アートタウンつくば 大道芸フェスティバル」のステージ後方で、中国雑技芸術団のアシスタント業務に従事する。雑技団員の男性が、高く積んだいすの上で曲芸を披露し終えた後、ほかのボランティアたちと一緒に曲芸で使ったいすを片づけるなどした。

同サークル先輩の土手啓至さん(21)も後輩たちと一緒にボランティアに関わる。土手さんによると、同サークルがまつりつくばに参加しているのは約5~6年前から。以前は筑波大ジャグリングサークル「Sheep」(シープ)と合同でジャグリングを披露したことがあった。現在はまつりつくばのパンフレットにサークル名が記載されてはいるが「ボランティアなど後方活動がメーン」という。

25日のつくば市内の日中の最高気温36.2℃、26日は37.4℃を記録した。浅見さんは、炎天下で曲芸を披露した雑技団員たちに飲み物を提供するなど、懸命にボランティア活動に励んだ。

パフォーマンスショーの裏方の仕事を体験したいと、浅見さんはボランティアに参加した。休憩時間は、中国人留学生のボランティアと一緒に、同世代の雑技団員とおしゃべりもした。

2日間、雑技団員と間近で接して「裏にいるときはごく普通で、自分たちと同じような普通の会話をしているのに、本番になると笑顔で技をきれいに見せるし、たとえ失敗しても顔に出さない。本番の顔はかっこよくて、あこがれた」と話す。ショーの時間配分やスタミナの配分など勉強になった点が多かったと振り返る。

大学のサークルでは空中で中国ごまを回転させる「ディアボロ」を担当しているという。「自分もステージに立ちたいという気持ちが沸いてきた」と語る。

《学生インタビュー》12 「苦労を乗り越えた人だけが成功者に」を実感

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「生活がもっとしやすくなる道具作りをして、人の役に立つことをしていきたい」と語る永田天翔さん

ロボットの人工知能の学びや、人間とロボットの関わり合いに興味があった筑波学院大学3年の永田天翔さんは、経営情報学部ビジネスデザイン学科板井志郎准教授の「情報デザイン演習F1(情報コンテンツの活用)」を4月から7月まで受講した。授業は座学が中心だが3回ほど土浦市宍塚のグループホームだんらん(社会福祉法人欣水会)で、実践授業のロボットセラピー活動に参加した。

経営情報学部ビジネスデザイン学科3年
永田天翔(てんしょう)さん
茨城県立藤代高校出身

ーなぜ筑波学院大を選んだのですか。進学した動機を教えてください。

ロボットやロボットを動かす創造的なプログラミングに興味がありました。筑波学院大にはそのプログラムが多いので、やりたいことが出来る学校だと思って選びました。入学後それを実感し、進学して良かったと思いました。その上、熱心で細かい指導をしてくださる先生が多いと思います。

ーロボットセラピー活動とはどのようなものですか?

動くロボットへの関心をきっかけに、人間同士のコミュニケーションを生み出すというものです。グループホームでの実践では、最初の20分間、人形型、アザラシ型、ネコ型などのロボットで高齢者とお話しをしたり、歌を歌ったりして会話のきっかけを作ります。ロボットは高齢者世代の歌を歌うように作られています。次に犬型ロボットのアイボを使い、高齢者と一緒にラジオ体操や玉入れをやりました。2組に分かれて競う玉入れが、高齢者には一番うけていました。

グループホームで高齢者とコミュニケーションをとる学生たち

ー活動の感想を聞かせてください。

ロボットをきっかけに認知症の高齢者と会話をするのが最終目標でしたが、なかなか噛み合いませんでした。実践授業後に仲間と反省会をして、次回に生かそうと努力しましたが、改善することは難しかったです。高齢者との会話が噛み合わなくて苦しくなると、ロボットに歌わせて、頼ってしまったのが反省点です。

ーこの授業で得たものは何でしょう

高齢者とコミュニケーションを取るには、自分の視野が狭いと可能性が低くなってしまうと思いました。その反省から高齢者を含め多くの人々が欲しているもの、必要なものを自分なりに考えるようになって、視野が広がったと思っています。授業ではうまく行かないことが多くありました。その経験から、ロボットを作る人の苦労を感じました。苦労を乗り越えた人だけが成功者になれるのだと実感しました。

ー将来の目標は?

僕たちは2020年、オリンピックの年に卒業します。時代の流れがぐっと変わる年かもしれません。今は自分のスキルを磨いて、やりたいことをやる為の準備をする段階だと思っています。僕は物を作るのが好きです。作る側の好みではなく、使う人の視点が必要だと思います。作り手の自己満足ではなく、生活がもっとしやすくなる道具作りをして、人の役に立つことをしていきたいと思います。

(インタビュアー:鈴木萬里子)

地元企業の人材確保へ NPO設立し留学生やUターン学生の就職支援

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21日開かれたタウン・アクティビティ・コモンズのNPO設立総会=つくば市吾妻、筑波学院大学

【鈴木宏子】少子高齢化が進み、地方の中小企業で人材不足への懸念が深刻になる中、筑波学院大学(つくば市吾妻)と県内企業、就職支援をするキャリアカウンセラーなどが連携して、県内企業の人材確保に取り組むNPO法人の設立準備を進めている。

NPO「タウン・アクティビティ・コモンズ(TAC)」(土浦市)で、東南アジアからの留学生を対象に、大学で学びながら県内企業で就労体験する機会を作ったり、県出身の学生に県内企業にUターン就職するための就職体験プログラムを提供したり、地元で活躍する意識を育てるなどの事業を計画している。

筑波大学(つくば市天王台)職員として長年、学生の就職支援に取り組んできたキャリアカウンセラーの久保田優さんが理事長、筑波学院大の大島慎子学長が副理事長を務める予定だ。

久保田さんが長年築いてきた人脈を生かして、シンガポール、マレーシア、インドネシアなど東南アジアの大学生を対象に、県内企業と共に現地で留学説明会などを開催する計画だ。留学生には奨学金を得ながら筑波学院大で学び、県内企業で半年から1年間インターンシップを体験してもらった上で、県内企業への就職を支援する。

日本人学生は、都内などの大学で学ぶ県出身者を対象に、県内にUターン就職してもらうためのインターンシッププログラムを提供する方針だ。ほかに学生のキャリア形成のための授業プログラムを開講したり、企業の人事担当者向けにセミナーを開催したり、高校生や高校教員向けにキャリア形成の学習支援などを企画している。

21日、筑波学院大学で同NPOの設立総会が開かれ、今後の事業計画などを決めた。秋には設立の見込み。

久保田さんは「大学と連携して地域で活躍できる人材を育て、地域企業に定着を図りたい」と話し、大島学長は「留学生はここ最近、日本で就職したいという意向に変わっており、教育方法も変化している。県内に定着できるようになれば」と語っている。

筑波学院大生が街をデザイン 涼やかなタペストリー展

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滝澤果奈さん作「そよ風」=つくばクレオスクエアMOG1階「プラザ・パフォーマンス・ギャラリー」

【谷島英里子】つくば駅前のつくばクレオスクエアMOG1階にある「プラザ・パフォーマンス・ギャラリー」で、筑波学院大学とつくば都市交通センターが主催する「空間デザインコンペティション」のタペストリー展が開かれている。夏の暑さを忘れさせる「涼しさ」がテーマで、市民投票で選ばれた優秀賞2作品が壁面を飾っている。

同大学はグラフィックデザイン制作、映像コンテンツ制作などクリエイティブな自己表現力を高めるデザイン教育の一環として、2015年からデザインコンペを行っている。コンペはパネル展示20作品から一般市民が投票。票数は全体で160票あり、メディアデザインコース3年藤崎栞夏(かんな)さんの「ナイトサファリ」、同年滝澤果奈さんの「そよ風」が優秀賞に決まり、タペストリーとなって展示された。

ナイトサファリはジャングルの熱帯夜をイメージして2頭のヒョウをピンクと青で描き迫力をつけた。そよ風は窓から入るそよ風を再現し、夏は木々の緑、花のピンクや黄色を取り入れシンプルに仕上げたという。

プラザ・パフォーマンス・ギャラリーの吹き抜け空間には、テーブルといすが設置され、ゆっくりと鑑賞することができる。9月7日まで。

コンペを担当した同大学経営情報学部ビジネスデザイン学科、准教授の髙嶋啓さんは「学生は作品が人の目や手に触れるとステップアップにつながる。多くの人に見ていただけたら」と話していた。

藤崎栞夏(かんな)さん作「ナイトサファリ」=同(筑波学院大提供)

筑波学院大とサンスイグループが協定 連携して教育・人材育成へ

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包括連携協定を締結した筑波学院大学の大島愼子学長㊨とサンスイグループの東郷治久代表=つくば市吾妻

【橋立多美】筑波学院大学(つくば市吾妻、大島愼子学長)と、ホテルや日本語学校を経営するサンスイグループ(同市小野崎、東郷治久代表)が3日、連携して教育や人材育成に取り組む包括連携協定を締結した。同大で調印式が催され、大島学長と東郷代表が協定書に調印した。

サンスイグループが今春、市内に日本語学校「日本つくば国際語学院」を開校し、留学生に日本語教育を開始したことがきっかけ。

大島学長は「国際語学院と本学国際別科の留学生同士の交流や交流イベント、カリキュラムについて共同開発も検討している」と述べた。同大には、進学や就職を目指す留学生が学ぶ国際別科がある。また、文科省の方針に沿ったプログラムで日本語教員を養成している。

東郷代表は「10カ国から来日した国際語学院第1期生たちの多くは自国で4年制大学を卒業した成績優秀な生徒たちで、多くが2年後は大学進学を希望している。連携協定は彼らが新しい道を模索する一歩になる」とした上で「留学生は今後も増加すると予想され、学院大で養成された日本語教員を紹介してもらうことも視野に入れている」と語った。

同大は、つくば市をキャンパスにした社会力育成プログラム(OCP)を実践している。ホテルや料亭、レジャー施設「つくばわんわんランド」など、多角的に事業を展開している同グループと連携したことで、OCP活動を拡大し、長期のインターンシップの可能性を検討したいとしている。

また、同グループの料亭「つくば山水亭」が、同大で後期に開講する講座「ホスピタリティ実務」に協力する。料亭のおもてなしを教えるという。

夏休みは高校生に開放 集中できる!筑波学院大図書館

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広々とした筑波学院大学附属図書館2階の閲覧コーナー=つくば市吾妻

【橋立多美】つくば駅から徒歩7分の筑波学院大学(つくば市吾妻)が、夏休み期間中の8月末まで、高校生に附属図書館を開放している。地域に根差した大学として、自主学習や受験勉強に役立ててほしいとの配慮からだ。

1、2階に238席ある閲覧席で勉強できる。予約不要で、入館時に入館票に必要事項を記載する。館内には約7万5000冊の図書やDVDなどの視聴覚資料がある。高校生に貸し出しは行わないが館内で閲覧できる。昼食は学食を利用でき、図書館受付でサービス券をもらうと同大生と同じ価格(ランチ各種450円など)で食事できる。お弁当持参の場合、本館1階学生ラウンジで食事をとることが可能だ。

市内中心部から自転車で来た土浦一高3年の男子生徒は「静かで勉強に集中できる。夏休み中は利用したい」と話した。

同館を利用できる日時は次の通り。▽1~3日=午前9時~午後6時▽4日=午前9時~午後3時▽6~9日=午前9時~午後6時▽10日=午前9時~午後5時▽20日~24日、27日~31日=午前9時~午後5時。日曜とお盆など(11~19日)は休館。問い合わせは同大附属図書館(電話029・858・4820)

筑波学院大学附属図書館

つくば、土浦市の公共図書館でも学習スペースが用意されている。

【つくば市立中央図書館】書庫の並ぶ1階窓側に32席の閲覧席があり、混雑緩和のため午前と午後、入れ替え制で利用できる。利用日当日、中央カウンターで申し込む。また図書館2階の集会室を学習室(30席)として開放している。自由に入退室でき、申込不要▽学習室の利用は休館日を除く午前9時~午後5時、8月31日まで▽同図書館の開館時間は午前9時半~午後7時、月曜休館。つくば市吾妻2丁目。問い合わせは電話029・856・4311。

【土浦市立図書館】4階まなびのフロアに学習室(95席)がある。同室入り口の座席利用受付システム端末で利用申請が必要。学習室の他にも各階に多くの閲覧席が設置され、目的に応じて利用できる▽開館時間は平日は午前10時~午後8時、土日祝日は午前10時~午後6時、月曜休館。土浦市大和町1丁目。問い合わせは電話029・823・4646。

【ひと】日本語教師目指す70歳の大学3年生 目標は留学生支援

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真剣な表情で授業を受ける井出尾司さん=つくば市吾妻、筑波学院大学

【橋立多美】「留学生は自分の鏡」と話す人がいる。筑波学院大学経営情報学部3年の井手尾司さん(70)だ。食品などの表示機器メーカー(本社東京都板橋区)に40年勤務し、営業成績が認められて常務取締役に上り詰めた。3年前の2016年5月に退社したが、会社の了解を得て同年春に同大に入学を果たし、会社に在籍したまま大学生となった。

退職して一休みすることなく大学生になったのは、「大学に入り直して日本語を勉強し、日本語教師になって社会に恩返しをしよう」の一念だった。住まいは職住近接の板橋から大学のあるつくばに移した。ゴルフが趣味で茨城を度々訪れ、つくばはTX開業で都心にも近い。第二の人生のステージをつくばにしたことに迷いはなかった。

意欲的に生き方を選びとり、順風満帆だった井出尾さんは入学間もなく気力を失いかけた。大学との連絡はメールでスマホ使用が当たり前だったからだ。仕事で全国を飛び回ったが、取引先とのアポ取りや切符の手配まで全て部下がやり、井出尾さんはスマホのメール機能を使えなかった。「役職気分をぬぐえず、使いこなせないスマホに戸惑って孤立感を味わい、サクサクとスマホを使う孫世代とのキャップに悩んだ」という。

ある時、学友が「簡単だよ」とメールを設定して使い方を指南してくれた。この日を境に悩みは解消され、「KVA祭」(学園祭)に協力しようと地元商店に広告費のお願いに出かけた。学生は一度断られたら諦めるが、長年培った営業力を発揮して快諾を得た。その実績が評価され、実行委イベント係になって学生たちに溶け込んだ。

同大学の日本語教員養成プログラムは文化庁の方針に沿った428時間の必修授業。3年生の現在は、国際別科の金久保紀子教授が担当するコミュニティカレッジ講座で実践的な指導を学んでいる。今春はインドネシアのジョグジャカルタ第一高等学校で日本語の授業を行い、経験を積んだ。同校で会った生徒たちは自国をなんとかしたいという熱意にあふれ、授業中にスマホをいじる姿は皆無だった。「インドネシアでの研修で心を洗われた」と井出尾さんは回想する。

金久保紀子教授は「日本語を母語としない家族が日本で健やかに過ごすためには日本語の力が必要で、海外から職を求めてやってくる人は今後も増える見通し。そのため、日本語の学習を支援する人材の確保はどこでも重要な課題。日本語を長く使っているから教えられる訳ではなく、意欲的に日本語教育に取り組む井出尾さんのようなシニアにどんどん挑戦していただきたい」。

同大国際別科では約200人の留学生が日本語を学んでいる。井出尾さんは彼らとの付き合いが多くなった。そして多くの留学生が日本に在住して「母国との橋渡し役になりたい」と考えていることが分かった。

「晴れて日本語教師になったら、日本で働く彼らを応援するビジネス日本語の教室を持ちたい。孤立感を味わった僕にとって留学生は自分を写す鏡で、苦しさが分かると思っている。だから力になりたい」。営業畑一筋だった井出尾さんが導きだした進むべき道だ。

キャンパス内で最も好きな場所だという体育館前の木陰に立つ=同

生演奏でランチ楽しむ 筑波学院大 仏料理店

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演奏中の3人。食べるのも忘れて聴き入る来場者=筑波学院大学内カフェ・ド・グルマン

【鈴木萬里子】筑波学院大学(つくば市吾妻)の学生食堂を運営するフランス料理店「カフェ・ド・グルマン」で13日、食事代だけで楽しめるランチタイム・コンサートが開かれた。

同店は一般客も利用できる。コンサート開催を知った市民が詰めかけ、正午と1時の2ステージとも客席60席が満席となった。来場者は美しい音色とおいしい料理に酔いしれた。

出演は、地元出身の演奏家3人が今年結成したトリオ「アンサンブル・リオ」。ギタリストの稗田隼人さん(26)を中心に、バイオリンとビオラ奏者の高辻瑤子さん(22)、フルート奏者の森千織さん(22)で構成されている。

演奏はロッシーニ作曲オペラ「セビリアの理髪師」から始まった。オペラ用の楽曲を稗田さんがギター・バイオリン、フルート用に編曲した。2曲目は稗田さんのオリジナル曲「旅」で、サンバの軽快なリズムと旋律が心地よい曲。稗田さんは「旅に出たくなる曲をと思い作曲した」と話した。2ステージで計11曲を演奏し、会場から盛んな拍手が送られた。

同市の40代の女性2人は「感動した。食事を忘れて聴き入ってしまった」「ぜいたくな時間を過ごせた」と話した。高校2年の孫を連れた70代の女性は「トリオに合わせた編曲が良い。オリジナルの曲が多いのも珍しい。ギター、バイオリン、フルートの組み合わせは珍しいが上手くいっていると思う」と話していた。

稗田さんは「食事を取りながら音楽を聴くのはぜいたくな時間だと思う。こういう時間を提供することを続けていきたい」と話した。森さんは「いつもは舞台での演奏だが、今回は楽しい雰囲気で演奏できて良かった」と話していた。

オーナーシェフの内田十九二さんは「プロの演奏は初めて。退出自由で気楽に聞いてほしいと企画した。つくばの中心地は寂しくなる一方だが、楽しい企画が増えて人が集う街になってほしい」と話していた。

演奏が終わって。左から森千織さん、稗田隼人さん、高辻瑤子さんの3人=同

インターンシップの実例 つくばの筑波学院大で研究会

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パネルセッションの様子。左からカスミの川村昴弘さん、いばらきコープの黒岩賀津子さん、関彰商事の岡本俊一さん、金久保紀子教授、大島愼子学長=つくば市吾妻の筑波学院大学

【橋立多美】「地方都市の産業活性化とインターンシップ」をテーマにした、日本インターンシップ学会東日本支部の2018年度第1回研究会が8日、つくば市吾妻の筑波学院大学で開催された。

同支部は関東・中部・東北地区に在住する会員有志を中心に研究活動を展開している。同大の大島愼子学長が副支部長を努めている。参加者約30人の多くがインターンシップを実践している教育現場の教員で、活発な質疑応答が行われた。

古閑博美支部長のあいさつに続き、「留学生のインターンシップへの取り組み」と題して同大国際別科長の金久保紀子教授が基調講演を行った。

金久保教授は、留学生数は増える一方で近年は東南アジアからの留学生が多く、中でもベトナム出身者が突出しているとした上で、留学生は自国には戻らず、日本での将来を楽観的に考えている。しかし大半が18歳で出国しているため社会的経験と日本語力が不足しているなどと報告した。

一方、同大の社会参加型教育プログラム「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」で生活者としての力をつけた留学生の例を挙げた。OCP活動を通して地域社会に出る意識を醸成し、インターンシップにつなげたいと述べた。

受け入れ事例と採用

続いてインターンシップの受け入れ事例として、生活協同組合「いばらきコープ」とスーパー「カスミ」の取り組みが報告された。いばらきコープは店舗や移動店舗、宅配業務を体験。カスミはマーケット調査や売り場の組み立て、実際に販売するなど流通業を体験するインターンシップを展開している。

休憩後はパネルセッション「地域活性化におけるインターンシップの役割」が開かれた。パネラーとして登場した関彰商事の岡本俊一人事部長は「昨年1週間、当社でインターンシップを経験したベトナム留学生を2人採用した。公的な日本語能力試験に合格しても、イコール会話力ではないことが分かった」と話した。

参加者からインターンシップ体験と採用について質問があった。いばらきコープ採用教育担当の黒岩賀津子さんは「年間60人ほどを受け入れ、数人が入社している。入社してもらえなくても働く社員を見てもらい、将来の組合員候補」と話した。カスミ労務・採用担当の川村昴弘さんは「毎年200人を受け入れ、入社は1割の20人。会社は社会的責任を果たし、学生にはカスミに関心を持ってもらえる」と語った。

研究会の司会を務めた大島学長が「インターンシップは受入れ企業の認知度の向上につながることが分かった。地域企業への理解は産業活性化の一助になる」と総括した。

基調講演中の国際別科長の金久保紀子教授=同

留学生が中学生と交流会 筑波学院大

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タブレット端末を使って出身国の説明をするインドネシアからの留学生(中央)=龍ケ崎市城ノ内の市立城ノ内中学校

【崎山勝功】筑波学院大学(つくば市吾妻)の留学生37人が5日、龍ケ崎市立城ノ内中学校(佐藤恭司校長、全校生徒651人)を訪れ、3年生205人と交流会を行った。

留学生の出身国は中国、フィリピン、ベトナム、韓国、インドネシアなど11カ国。6人前後のグループに分かれて3年生6クラスを訪問した。1人の留学生を生徒5~6人が囲んで対話をする形式で行われた。留学生たちはパソコンやスマートフォンなどを利用して出身国の風景写真や動画を見せたり、生徒たちの質問に答えるなどし、互いに相手への理解を深めていった。

同中の連田美鈴さんは「いろんな事を学ぶことができた。外国の食べ物とか文化とか流行を聞いた」、高橋和真さんは「新しく知ることがたくさんあった。留学生から見た日本や、物の見方の違いが分かって良かった」と感想を話した。

留学生のアイムベコヴ・ニヤズさん(35)=カザフスタン出身=は「とても面白かった。思いがけない質問をされ、自分自身や自分の国をよく分かるようになった」と振り返った。生徒からはカザフスタンの有名な人、有名な場所、食べものなどに関する質問が多かったという。

交流会は今年で8年目。同市内で国際交流を行う市民団体「国際交流センターin龍ケ崎」の提案で始まった。同センター事務局の赤嶺愛子さん(71)は「子どもたちが外国人に対して物おじすることなく話せるようになってきている」と効果を語る。同中の古島正教頭は「国際理解教育の一環として続けていきたい」と話している。

ベトナムからの留学生(中央)の話を聞く中学生たち=同

学生ら夏のイベント企画 筑波学院大で七夕祭り

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写真部ブースの間違い探しやパズルに夢中になる学生ら=筑波学院大学体育館

【鈴木萬里子】筑波学院大学(つくば市吾妻)で5日夕方「七夕祭り」が開かれた。クラブやサークルなどが体育館1、2階に射的、パズル、駄菓子すくいなど9つのブースを出した。6つ以上のブースを回ると豪華賞品が当たるスタンプラリーも催された。

学生団体「学友会」(寺門達輝会長)と、15団体で構成するクラブ・サークル連合会(田村拓也会長)が主催した。前年度末に行われた学生生活アンケートで「学生のイベントが少ない」という声が出たことから、「まだ無い夏の学生イベントを作ろう」と学生4人が企画し、4月中旬から各クラブやサークルに参加募集をするなど準備を進めてきた。

映像研究同好会のキャラクター「みかんマン」を、7分間の映像の中でいくつ見つけられるかを競うユニークなブースもあった。

3日来日し、同大で約1週間、短期研修をしている台湾・中華大学の学生も七夕祭りに参加した。射的に挑戦した鄭心慈さんは「台湾の夜市でも射的はあるが、今回初めてやった。とても面白かった」と話し、最高得点300点の的を撃ち落として笑顔だった。

祭りが最高潮に達した頃、同大で学生食堂を運営するフランス料理店「グルマン」(内田十九二オーナー)から唐揚げとピザ100人分の差し入れがあり、学生らはたくさんあった皿をすぐに平らげた。

スタンプラリー抽選会ではディズニーペアチケット、腹筋ベルト、ロボット掃除機、多機能アロマ、扇風機などの豪華な景品が出され、会場は大盛り上がりだった。

参加者の投票で決まる一番楽しめた団体にはジャグリングサークル Farce(ファルス)が選ばれた。

イベントの中心となって活動した学友会の寺門会長は「準備が大変だったので、実現出来て良かった」と振り返り、連合会の田村会長は「メンバーの4人はほかにもいろいろな役を抱えているのに、この企画にも熱心に参加してくれた」と、仲間への感謝を述べた。

学生食堂「グルマン」差し入れの唐揚げとピザを味わう学生=同

日本語学ぶ台湾の大学生 筑波学院大で短期研修

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短期研修で来日した中華大の学生を紹介する同行者の王盈文助教授(左端)=4日、筑波学院大学の「日本語リテラシー」の授業で

【鈴木萬里子】台湾の中華大学で日本語を専攻する学生13人が3日来日し、筑波学院大学(つくば市吾妻)で同大の学生と一緒に授業を受けたり、華道や茶道を体験するなど、10日まで約1週間の短期研修をしている。

大学間の協定に基づき海外の大学でも単位を取得できる国際交流プログラムで、中華大とは相互に学生が行き来し7日間前後の短期研修を実施している。台湾のほか中国、韓国、オーストラリア、インドネシアの6大学と協定を締結している。

13人は、つくばに到着した3日夕方、学院大の学生団体、学友会が主催した歓迎会で出迎えを受けた。中華大2年の江彦慧さんは「初めての人とたくさん話すことが出来て楽しい歓迎会だった。日本の文化と美しい景色が好きなので、日本語をもっと勉強して将来は日本で仕事をしたい」と話した。

2日目の4日午前は、学院大1年生と一緒に「日本語リテラシー」の授業を受講し、張喜茹さん、張媛卿さんの2人が映像を上映しながら日本語で中華大を紹介した。

その後グループに分かれて日本人学生の輪に加わり、学院大生の質問に答えた。3年の頼鵬羽さんは「両国の違いは、日本は交通ルールをしっかり守るが台湾は守らない人が多い。つくばで驚いたのは夜が暗いこと、怖いと思った」と流ちょうな日本で答えていた。

瀟安延さんと陳品妤さんは台湾の観光名所をスマートフォンを使って紹介した。日本との違いについて問われると「敬語はあまり使わない。先生には普段より少し丁寧な言葉で話す」との答えに、日本人学生らから驚きの声が上がった。

学院大1年の坂下達哉さんは「違う国の人と話せて楽しかった。みんな日本語が上手でびっくりした」と驚いた様子。駒田有紀さんは「前から台湾に旅行したいと思っていたので、中華大生の話を聞いて是非行ってみたくなった」と話した。

同行している中華大の王盈文助教授は「研修で交流したのがきっかけでプライベートでも台湾と日本を行き来している学生もいる。学院大の学生には日本語で話し掛けてもらいたい。中華大の学生と友達になってほしい」と呼び掛けていた。

中華大の学生らは9日まで、大島槇子学長の特別授業を受けたり、学院大生の案内で近隣のつくばエキスポセンターやJAXA筑波宇宙センターを見学して10日帰国する。ほかに学院大学生の案内で、東京・浅草で浴衣を体験したり、秋葉原のメイドカフェや六本木ヒルズを訪れる体験なども用意されているという。

グループに分かれ日本語で話し合う筑波学院大と中華大の学生ら=同

 

ワインの真実探る 講義と試飲で堪能 筑波学院大

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ドイツのワイン醸造学のテキストに基づき講義をする能勢壬紀子さん=つくば市吾妻の筑波学院大学附属図書館

【鈴木萬里子】ワイン特区に認定されたつくば市で6月30日、「ワインの真実を探る—天才ワイン醸造家から学ぶワインの味」と題したワイン講座が開かれた。筑波学院大学(同市吾妻)の社会人講座の一つで、同大図書館を会場に、受講者は講義と試飲でワインの奥深さを堪能した。

講師は都内で輸入商社やレストランを経営する能勢壬紀子(みきこ)さん。能勢さんは20年前からドイツに通い、ワイン生産者と深い信頼関係を築いてきた。ドイツワインの真の価値を日本に伝えるワインセミナーの開催や講演活動に活発に取り組んでいる。同大のワイン講座は2014年に初めて開かれ今年度が3回目。全2回の講座で、30日は13人が受講した。

講義はドイツで唯一、醸造学を教えているガイゼンハイム大学のテキストを使って進められた。品質の良いワインの作り方、ドイツワインの代表的品種、ドイツの冷涼な気候からくる酸味と糖度の特徴、土壌と気候による味の違いなどを、能勢さんが図などを使って詳しく説明した。

講義の後、ワインの試飲が行われ、ドイツでトップクラスの醸造家2人のワインが提供された。受講者は、国際的コンクールで2018最優秀生産者となったホルスト・ザウワー醸造所の白ワインと、五ツ星トップ評価を獲得したダウテル醸造所の赤ワインを、一般的なワインと比較しながら試飲し、トップクラスの繊細な味との違いを感じていた。

夫婦で受講した同大卒業生で市内に住む橋本絵理子さん(42)は「この講座がきっかけでワインが好きになった。ワインは価格ではないということも分かった。母校のおかげ」と笑顔に。市内の60代女性は「図書館はワインと雰囲気が合って良い。試飲と聞いていたが量が多いのにびっくり、でもうれしい」と話していた。

能勢さんは「ドイツワインの輸入に携わり、現地のワイナリーを訪れ日本人に合うワインをセレクトしている。この講座では20年取材して知ったことを伝えられる。ワイン業者がいると本当の話は出来ないが、ここでは突っ込んだ話が出来てうれしい」と話した。

◆同講座は全2回。次回は7月21日(土)午後3時~4時30分。数人であれば次回のみの参加も可(受講料は半額の1500円)。詳しくは同大ホームページ(https://www.tsukuba-g.ac.jp/action/coc/)問い合わせは(電話029-858-6341)。

試飲用のワイン。同大にあるフランス料理店「グルマン」のキッシュとパンが添えられた=同

《留学生エッセー》12 日本の大工道具を海外に広めたい

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初めて見た大カンナに驚くアグンさん=龍ケ崎市の関根商店

国際別科※ アグン アリフ ウィボウォ

インドネシア中部ジャワ州出身の アグン アリフ ウィボウォです。インドネシア芸術大学美術学部在籍中に日本人留学生と知り合い、卒業後の2013年に来日し、結婚しました。現在、36歳です。当時は、「はい」と「ありがとうございます」しか話せませんでしたが、少しずつ日本の生活にも慣れて、日本語も話せるようになりました。現在、龍ケ崎市に住んでいます。

インドネシアは、小さいものも含めると1万以上の島々から成る島国です。多民族国家なので、国民は宗教の自由が保障され、地域ごとにそれぞれの文化や言語を持っています。公用語として使われるインドネシア語のほか、地域の言語は500以上もあると言われています。そして、美しい自然や豊富な資源にも恵まれています。

■地域活動通して日本を知る

日本では地域活動に積極的に参加することを心がけています。7月に3日間かけて行われる地元の八坂神社祇園祭には2014年から毎年参加しています。大学で芸術を学んだので日本の文化にとても興味があります。祭りでは地域の人と同じ法被(はっぴ)や褌(ふんどし)をつけます。褌を最初に見た時には驚きましたが、みんなと一緒だと抵抗なくつけられました。日本のお祭りはみんなが集まって、ワイワイとやるのが面白いし楽しいです。

地域の消防団にも入団しています。特に心に残っているのは、消防の技術を競う大会に出場したことです。きびしい訓練もありましたが、仲間達との絆も深まりました。日ごろから防災意識を持って準備をすることは、とても大切なことだと学びました。

地域活動に参加することは、私自身の日本語の勉強にとても役立ちました。日本の文化や歴史を知ることも出来ました。日本に限らずどこにいても、地域の住民が協力し合うことや伝統を受け継ぐことは素晴らしいと思います。

昨年の八坂神社祇園祭で法被を着たアグンさん

■日本の木工技術に驚く

インドネシアの大学ではホテルや家に飾るレリーフなどの木彫刻を制作していたので、木に関する仕事に興味を持っていました。日本に来て驚いたことは、木造建築の高度な技術です。美しさだけではなく、地震の多い国の建築物として、細部まで良く考えて作られていることも知りました。高度な技術を支えるための、優れた大工道具もたくさんあります。どの道具をどこに、どうやって使っているのでしょうか。知れば知るほど新しい疑問が出てきて、もっと深く学びたくなりました。

■大工道具に興味わく

私は妻の実家が経営する木工・電動工具のお店を手伝っています。店には大工のお客さんが多く訪れるので、私も友達になりました。今、大工さん達から大工道具の使い方などを習い始めています。大工さん特有の言葉が難しくて苦労していますが、とても興味ある分野なので面白いです。

私も作品を作りながら、地域に根差した店作りをして店を大きくしたいです。日本の大工道具は品質が良いし、長持ちするため海外で人気が高いです。将来はインターネット販売をやって、日本の技術の高い大工道具を海外にも広げていきたいと思っています。

 

※国際別科:外国人が中級から上級の日本語を集中的に学ぶための筑波学院大学の特別な1年間のプログラム

《留学生エッセー》11 文化のニュアンス、理解すること大事

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つくば市の梅園公園で、梅を楽しむニヤズさん

国際別科※ アイムベゴヴ ニヤズ

ニヤズと申します。名前がちょっと難しいから、他の人たちから「二さん」と呼ばれています。35歳です。半年前、妻が筑波大学に入学したので、家族とカザフスタンから来日して、つくば市で暮らしています。以前、会計会社で10年間、ITサービスデスク長の仕事をしていました。その前、カザフスタンの日本センターで働いていた時、日本に興味があったので、日本語を2年間勉強しました。10年後の今、それがすごく役に立ったと思います。

でも、日本に来て、文化と日本語をもっと学ぶと、日本語能力がまだ低いことを実感します。日本に来たばかりのときに経験した言葉や文化の問題について紹介します。

■「園長」?「延長」?

私は娘を保育園に預けています。あるとき、ディレクター(責任者)さんに相談したいと思いました。職員の人からディレクターは日本語で「えんちょう」と聞きました。そのすぐ後、つくば市立中央図書館に行って本を返そうとしたら、そこの職員から「えんちょうしますか?」と聞かれました。

「どうしてまたディレクターさんの話が出るのだろう?」と不思議に思い、「いいえ、えんちょうさんはいりません。本だけ返します」と答えました。その後、バス乗り場でスマホの辞書を調べて初めて、保育園の「園長」と本の貸出の「延長」の違いがわかりました。

つくば市の赤塚公園の稲荷神社に家族と遊びに行き、子どもを撮影する妻を撮影。

■「見送りの文化」にびっくり

ほかには文化の話もあります。ある日、家族と「キュート」の店に行き、サプリメントを買ってお金を払いました。店員さんが商品を袋に入れたので、袋をもらおうと妻が手を出しました。すると、袋を差し出しそうとした店員さんは急に気が変わったように、私達の袋を手に出口の方に走り出したのです!それを見た妻と私は呆然。「やばい!店員さんが私たちのサプリを持って逃げている!」という思いが一瞬頭をかすめました。

しかし店員さんは出口の前で私達を待ち、袋を渡してくれたのです。妻と私は安心しました。これも、店員が買ったものを出口まで運んで、見送ってくれる日本の文化と知りました。

■技術だけでなく態度も大切

現在、私は日本の運転免許をもらうために、自動車教習所に通っています。はじめは1カ月で免許が取れると思いましたが、3カ月かかってしまっています。理由は、日本の運転免許をとるための試験は大変難しいからです。

教習所の先生が教えるのは、運転技術だけではなく、試験を受けるときの態度もです。例えば、試験を受ける前と後には挨拶をしなければなりません。私はおそらくそれが分かっていなかったので、仮免許をとるのに4回もかかってしまいました。

日本で楽しく住むためには、日本語で話す能力だけでは足りません。読み書きができることに加えて、文化のニュアンスを理解しようとする姿勢を持つことが大事です。

 

※国際別科:外国人が中級から上級の日本語を集中的に学ぶための筑波学院大学の特別な1年間のプログラム。