《留学生エッセー》13 他の民族を学び互いに成長

龍ケ崎市立城ノ内中学校を訪れ中学生と交流した=7月5日、城ノ内中

経営情報学部 ビジネスデザイン学科2年 
ウン・イーチャン

こんにちは、私はマレーシアのペナン島から来た、ウン・イーチャンです。みんなは私のことをエルビスと呼んでいます。ペナン島は2008年、世界遺産に登録された美しい島で、おいしい食べ物やきれいな建物がたくさんあります。

たくさんの文化を吸収

多民族国家マレーシアにはマレー系、中華系、インド系が暮らしていますが、私は中華系です。私たち中華系は生まれた時から、中国語、マレー語、英語の3つの言語を勉強しなければなりません。他の国の人から「なぜ3つも勉強しなければいけないのか」と聞かれます。それはマレーシアが多文化の国だからです。他の民族を勉強しながら互いに成長する、という形になっています。

日本には日本古来の文化がありますが、マレーシアには独自の文化があるかどうか、私には分かりません。「マレーシアの民族服は何ですか」と聞かれたことがありました。マレーシアで生まれた人でも答えられないと思います。なぜなら、マレーシアは他のたくさんの国の文化を吸収して成長した国だからです。中華系の人の服装は中国のチーパオ(チャイナドレス)です。インド系は現在のインドの服装とあまり変わりません。マレー系はインドネシアの服装と似通っています。私はマレーシアで生まれたけれど、自分の国の文化がどのような感じかと聞かれても、簡単には答えられません。

好物のマレーシア料理「ナシレマッ」(日本円で50~300円相当)㊧と太いうどんのような「ラクサ」(100~300円相当)

 

アニメで日本語覚えた

私が話せる言葉は中国語(北京語)、広東語、英語、日本語、台湾語です。日本語は、子供の時、日本語で放送されていたテレビアニメを見て覚えました。マレーシアから日本に来てもう3年が経ちました。でも時々間違えていないか心配になります。

私がなぜ日本に留学したのか。実は高校を卒業する前まで、どこの国に留学するのか迷っていました。そこで高校の留学相談の顧問の先生に相談しました。先生は「中華系の学生は大体台湾を選ぶ」と言いました。台湾を選ぶのは、新しい言語を学ぶ必要がないからです。それにマレーシアと台湾の物価があまり変わらないので生活も楽です。留学希望の学生は一番楽な方を選びます。でも先生は日本語の出来る私に、日本への留学を薦めてくれました。

日本で起業したい

日本は四季がありますが、マレーシアは夏だけです。日本に留学を決めた時、日本がこんなに寒いとは思いませんでした。今でもまだ日本の寒さには耐えられません。

日本人の考え方は(頭が)固いと思います。良く言えば規則を良く守ります。でも反対の意味なら柔軟性がないとも言えます。マレーシアは気楽に考える人が多いと思います。

1年間、東京の日本語学校で学んだのち、筑波学院大学に入学しました。学院大はITデザインの勉強ができるので、自分の将来に役立つと思ったからです。東京から来た時、つくばはすごい田舎だと思いました。でも住んでみると自然が多く街もきれいで、今ではつくばに来て良かったと思っています。

私は経営に興味があり、将来は日本でIT、ゲーム、アニメーションの会社を起業したいと思っています。マレーシア人だからマレーシアに帰るのではなく、日本で頑張りたいと思っています。(聞き手・鈴木萬里子)