筑波学院大学(つくば市吾妻、大島愼子学長)は8月31日、所在地のつくば市に新しい学校法人「筑波学院大学」を設置したと発表した。現在、学校法人東京家政学院(東京都千代田区)が運営しているが、来年4月から新法人が同大を運営し、1法人1大学の体制になる。

新法人の理事長には東京家政学院理事で、宮城県仙台市などで専門学校や幼稚園、保育園を運営する東北外語学園理事長の橋本綱夫氏が就任する。学長は大島氏のまま。

1法人1大学体制となることで教育と経営を密接に連携させ、スピード感ある大学運営を行うという。グローバル人材を育てる多文化共生キャンパスを実現し、地域社会に貢献する人材を輩出する地域の拠点大学として、さらなる発展を目指すとしている。

新法人設立に向けては、昨年7月に準備委員会を設置し準備を重ねてきた。今年3月、文科省に認可を申請。大学設置・学校法人審議会の答申を経て、文科省の設立認可を得た。

同大は1990年、東京家政学院筑波短期大学として開学した。96年に4年制の東京家政学院筑波女子大学となり、2005年に男女共学の筑波学院大学となった。05年の同大スタート直後から、学生が地域に出て学ぶ「つくば市をキャンパスに」を掲げ、学生は地域の自治体やNPO、企業などで活動している。学部は現在、経営情報学部ビジネスデザイン学科があり、学生の身分などに変更はないという。