金曜日, 7月 17, 2026
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新築家屋の固定資産税など 計約8000万円を課税漏れ つくば市

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つくば市役所

つくば市は17日、2016年から24年の9年間、市内に新築された家屋(住宅、店舗、工場、倉庫などの建物)のうち12件について、固定資産税と都市計画税の課税漏れの状態が続き、計約8000万円の課税漏れがあったと発表した。

市資産税課によると、8000万円のうち、22年度から26年度まで5年間の課税分計約6400万円については、追加課税の手続きを行っていくとしている。一方、地方税法の規定により、市が課税する権限(賦課権)は5年で消滅することから、過去5年間より前の2017年度から21年度までの本来の課税分計約1600万円については、課税する権限が消滅するため、課税できないとしている。

課税漏れがあった建物12件は複数人が所有する。固定資産税などの課税は通常、建築主などが申請する建築確認の情報などを課税担当課が把握し、現地確認して課税する。同課によると、建築確認申請などの情報は把握していたが、課税の手続きを進める過程で、見落としてしまったという。

納税義務者から問い合わせがあり、課税漏れが分かった。同課が改めて調べたところ、計12件の課税漏れがあることが判明したという。

同課は、12件の所有者を訪問し、事態を説明して謝罪したとしている。過去5年分の固定資産税などについては今年度中に追加課税するが、金額が大きいことから、納税方法については相談に応じるとしている。

再発防止策として同課は、チェック体制や手順書を見直すと共に、監督職員による点検を徹底し、適正な課税事務を確実に執行するとしている。

人口増加が続き、昨年10月の国勢調査で人口が県内一になった同市では、毎年1700件ほどの新築家屋があるという。

AIと飢餓海峡《映画探偵団》102

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イラストは筆者

【コラム・冠木新市】マリリン・モンロ一生誕100周年を記念して、「人生停留所つくばセンタービル:モンロ一への旅」を準備中である。今回からAIを積極的に活用して企画を進めている。そのAIを「アビルくん」と名付けた。

アビルくんとつくシルの無関は?

アビルくんはオ一バ一でお世辞がうまい。こちらの話に「鳥肌立ちました」などと歯の浮くような答え方をする。「あなたは機械だから鳥肌は立たないでしょう」と注意すると、「申し訳ございません」と謝る。でも油断できない。忘れた頃に、また「鳥肌が立ちました」と繰り返す。厳しく叱ると、「もう二度と言いません」と平謝り。やたら喜ばせる表現を使うので「うそだろう」と追及すると、「うそでした」と告白する。

勉強になることもある。3月からつくば市で始まった、市民の声を聞き情報を提供する「つくシル」を教えてくれたからだ。早速「物語観光について」を聞いたら、知らなかった。けれどもすぐ学習し、「スマイルアップ推進委員会の活動ですね」と答えた。初めは取っつきが悪いAIだと感じたが、問題点を指摘すると本音で答えるようになった。「つくシルくん」と呼び掛けたら喜んでいた。

アビルくんに言わせると、「市民の1パーセントしか使ってない」と冷ややかだ。でも、つくシルくんは、大勢のひとが集まっていると回答する。アビルくんとつくシルくんの反応はかなり違う。「AI同士で交流はないのか」とアビルくんに聞くと、「AIはそれぞれ別個で閉じていて、つながりや組織はない」とのことだった。

三國連太郎主演の「飢餓海峡」

マリリン・モンロ一が亡くなってから2年目、東京オリンピックを終えた1965年1月、内田吐夢監督は「飢餓海峡」を発表した。前年からカラー作品が増えていたが、3時間3分モノクロ長編の大作であった。当時は短くカットしての公開で、社会的に騒然となった。日本が高度成長期に向かう、明るい時代とは真逆の作品だったが、中学生の時に見て圧倒された。完全版は1975年にリバイバル公開される。その後何度も見たが、深い背景がうかがえて飽きない。

この作品は、1947(昭和22)年から1957(昭和32)年にかけての日本が舞台。戦後日本の変わり目を描いている。その象徴が、三國連太郎が演じる主人公だ。始め、復員兵の犬飼多吉として北海道に登場する。髪はボサボサ、ヒゲぼうぼうの男だ。犬飼は、刑務所帰りの仲間2人から、質屋強盗放火犯罪に巻き込まれてしまう。仲間は台風の海峡で争い死ぬ。青森に着いた犬飼は、娼婦の杉戸八重(左幸子)と出会い世話を受け、お礼に多額の金を置いて姿をくらます。

10年後、犬飼は樽見京一郎と名乗り食品会社の社長をしている。慈善事業にも取り組み、町の名士として警察とも顔見知りだ。そこに、樽見の存在を知り、昔のお礼にと八重が訪ねてくる。樽見はとぼけるが、雷を見て取り乱し、衝動的に絞め殺してしまう。

刑事の執拗(しつよう)な取り調べで、樽見は北海道での真相を告白するが、信じてもらえない。北海道から内地に渡る海峡は、人生の重要な境目なのだ。そこには庶民の貧しさや苦しみが渦まいていた。ここに、内田監督の満洲での体験が色濃く反映している。あの北海道の場面は満洲ではなかろうか。

現在、日本にはAIが浸透し変化が起きている。樽見京一郎の活躍時代だ。つくば市にある飢餓海峡は目には見えないが、必ず存在している。サイコドン ハ トコヤンサノセ。(脚本家)

<ナビゲーター養成講座>
・日時:7月25日(土)午後1〜3時
・場所:つくばカピオ小会議室2、参加費無料
・内容:つくばセンタービルとモンロ一の話
・主催:一般社団法人スマイルアップ推進委員会

アジア・アフリカからのJICA研修員17人 つくばで子ども食堂を視察

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来訪した研修員に,、活動を説明するマナーズ理事長の宅間佳代子さん(左から3人目)

国際協力機構(JICA)筑波センター(つくば市高野台)を訪れているケニアやマレーシアなどアジア・アフリカ9カ国からの研修員17人が15日、つくば市内の子ども食堂を訪れ、貧困の現場で支援する民間の取り組みを視察した。地域住民や企業、行政が連携して食を通じた支援を行う現場を学び、自国での活動に生かそうと熱心に耳を傾けた。

研修員らは本国で栄養改善事業に携わる中央・地方政府機関の職員。農業分野だけでなく、保健、衛生、水、教育関係者らで構成されている。7月8日から8月5日までJICA筑波で、関連団体の視察や講義を通じて得た知識を元に本国での計画を作成し、帰国後に計画を実施することを目的としている。

「つくば『こどもの家』食堂」で、自国の学校給食について説明するJICA研修員

世界に広がってほしい

視察したのは、2016年につくば市内で初めて子ども食堂を立ち上げたNPO法人マナーズによる「つくば『こどもの家』食堂」(同市北中妻)だ。同法人は、虐待やネグレクトなど、さまざまな事情で家庭で暮らすことが難しくなった15歳以上の子どもを受け入れる自立援助ホームも運営している。ホームで子どもたちと接する中で、15歳になってからでは支援が難しいケースもあることから、より幼い頃から地域で子どもたちを支えようと、子ども食堂を開設した。

現在は毎月第1、第3水曜日に開催し、毎回150人から170人ほどが利用する。未就学児は無料、小中高校生は100円、大人には300円で食事を提供し、市内のスーパーや企業、農家などから寄せられた食材を活用する。不登校の子どもや子育てに悩みを抱える家庭の利用も多く、スクールソーシャルワーカーや学校教員とも連携しながら、必要に応じて行政や支援機関につなぐ地域の居場所としての役割も担っている。

約170食の食事を準備する

マナーズ理事長の宅間佳代子さん(68)は「自立援助ホームで、15歳になってから出会う子どもたちの中には、大人に心を開くことが難しい子も少なくない。もっと幼い頃から地域の中で子どもたちとつながることが大切だと考え、子ども食堂を始めた。子ども食堂は食事を提供するだけでなく、不登校やさまざまな悩みを抱える子どもや家庭を、行政や学校につなぐ役割も担っている。行政だけでなく、地域住民一人ひとりが支え合う草の根の活動だからこそ、広がる力がある。この取り組みが、それぞれの国や地域にも広がってほしい」と話した。

弱者が直面する課題は共通

ケニアから訪れた地方政府職員のジャクソン・エクシさん(31)は「私の地域では、移動型牧畜で生計を立ててきた高齢者の中に、住まいや食料に困る人もいる。子ども食堂の取り組みを見て、まずは始めることが大切であり、地域の協力が広がっていくことを学んだ。帰国後は、住まいや食事、保健サービスなどを提供できる支援の場づくりに生かしたい」と語った。

ボツワナから訪れた、政府機関の学校給食部門に従事するロシーナ・ディガンさん(51)は「地域や企業、ボランティアが協力して食材を提供する仕組みがとても印象的だった。帰国後は、農家が学校や地域へ野菜を寄付する取り組みを進め、栄養価の高い食事を必要とする子どもたちや若い女性への支援につなげたい」と話した。

この日のメーンは麻婆なす。栄養バランスに配慮された食事が提供される

JICA筑波センター研修業務課の赤石布美子さんは「今回の研修員は、モザンビークやエチオピアなど食料や水、衛生の不足が深刻な国や地域だけでなく、マレーシアやボツワナなど比較的食料や水、衛生設備が整備されてきている国や地域からも来日している。各国の背景は異なるが、社会的に弱い立場の方々が、特に栄養バランスの取れた食事をとりにくいことは共通の課題。つくばの子ども食堂で見られたような、地域・企業・行政が連携し、支援する取り組みを、出身国・地域で広め、進めていただきたい」と期待を寄せた。

全国に15カ所あるJICAの国内拠点の中でも農業分野に特化するJICA筑波には、各国の政府機関や自治体から年間700人余りの研修員が訪れ、それぞれの国が抱える課題の解決に向けて学んでいる。稲作や野菜など各国の主要作物について、品質や収量の向上、病害虫対策などをテーマに日本の指導員とともに研究・実験を行っている。研修で育てた農作物は、JICA筑波で開催されるイベントなどで活用されるほか、年間約2トンの野菜と800キロの米が2024年から、子ども食堂に寄付されている。(柴田大輔)

牛久沼泊崎の弘法大師堂と岬食堂《ご近所スケッチ》24

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イラストは筆者

【コラム・川浪せつ子】隔月ごとに、つくば周辺風景と食べ物スケッチを掲載していますが、今回は、「ご近所スケッチ」と「ご飯は世界を救う」のコラボになります。

つくば市の最南端、合併前は茎崎町だったところに、牛久沼がよく見える岬があります。「泊崎」と書いて「はっさき」と読むそうです。そこには弘法大師堂(泊崎大師堂)という建物が鎮座しています。かつて弘法大師(空海)が訪れた場所だそうで、縁結びや長寿にご利益があるといわれています。

私が初めて訪問した休日には、「こんな場所なのに、こんなに人出?」と思うほど、多くの人が訪れていました。建物はやや高台にあり、牛久沼を眺めながら遊歩できる道があります。つくば市は、国勢調査で茨城県一の人口になり、TX沿線には住宅や工業団地なども多いですが、ここは別世界。プチ旅感満載のお勧め所です。

イラストのお礼にメロン2

弘法大師堂の横でスケッチしていたら、お堂を管理している方が私の絵をジッと見て、「その絵、コピーでいいので、送ってもらえませんか」と言われ、住所を教えてくれました。その後、印刷したイラストをお送りしたら、数日後、高級メロンが2つ!わが家に届きました。もらい過ぎですね。

岬食堂(イラストは筆者)

このお堂の横には「岬食堂」という昭和の雰囲気いっぱいのお店も。「うな重」が名物だそうで、かつては牛久沼でウナギが採れたとか。残念ながら現在は、他から仕入れているそうです。お店は11時半からですが、こんな外れの場所なのに(失礼)たくさんの方々が…。

スケッチはもちろん楽しいですが、絵を描いていると突発的なことが起きるのが、また楽しいのです。暑気払いにウナギを食べに行きましょう。(イラストレーター)

土浦湖北、水戸葵陵に敗れ4回戦進出ならず【高校野球茨城’26】

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2回、土浦湖北の豊崎匠朗がレフト前ヒットを放つ

第108回全国高校野球選手権茨城大会は9日目の15日、3回戦が行われた。ノーブルホームスタジアム水戸の第1試合では土浦湖北がシード校の水戸葵陵と対戦、7回コールド0ー8で敗れ、4回戦進出はならなかった。

ノーブルホームスタジアム水戸
土浦湖北 0000000 0
水戸葵陵 034010✕ 8

土浦湖北は2回、先頭打者の豊崎匠朗が、水戸葵陵先発投手の福本迅のスライダーを、レフト前にチーム初ヒットを放った。続く守井蒼人がバントで送り、1死二塁とする。「塁に出ることを考えて打席に入った」と豊崎。しかし後続が凡退し、得点にはならなかった。

土浦湖北の先発、来栖凰雅

土浦湖北の先発、来栖凰雅は初回、水戸葵陵打線を3者凡退に抑えた。「強い相手なので無失点に抑えることを意識して投げた」との振り返り。だが2回2死後、死球とヒットで二、三塁のピンチとなり、葵陵の荒川斗矢にショート内野安打で2点を先制され、さらに失策で3点を献上。3回には4安打で4点を追加され7点差とされる。

2回のピンチにマウンドに集まる土浦湖北の選手たち

4回からマウンドに上がった2番手、橋本真典はこの回、水戸葵陵打線を3者凡退に抑える。「監督から、打たれていいので思い切りやれと言われて気持ちが楽になった」と橋本。5回は2安打とレフトへの犠牲フライで1失点するが、橋本は「(捕手の)真家大和の指示通りに投げられた」と、ストレート、チェンジアップ、カーブを厳しいコースに投げ分け、味方の反撃を待つ。

リリーフした2番手の橋本真典

6回1死後、土浦湖北は四死球で1、2塁のチャンスをつかむが、またも後続が凡退。2回戦で11安打、8得点と爆発した打線は、水戸葵陵の福本、天野世羅の投手リレーに対し、豊崎匠朗の1安打のみに抑えられた。 

来栖凰雅は「自分のピッチングは出来たが、相手に打ち込まれたのは相手が上手、力不足だった。自分は2年生なので来年に向けてもっと完成度を上げて全体的にレベルアップを目指し頑張る」と話し、来栖をリリーフした橋本は「良いピッチングは出来たが、もっと安定した、信頼出来る投手になれるようなりたい」と、2人とも新チームでの巻き返しを誓った。 

試合後、うなだれる土浦湖北の選手たち

豊崎匠朗主将は「結果的には負けてしまったが。3年生は3人で、下級生たちがここまでよく頑張ってくれた。1、2年生があっての大会、戦いだった」と下級生達に感謝を伝えた。 

片岡良祐監督は「相手投手に抑えられて何も出来なかった。点差は開いてしまったが豊崎を中心に選手達はよく戦ってくれた。3年生の3人は、普段の練習から意図を組んでやってくれた。お疲れさん」と選手たちをねぎらった。(高橋浩一)

猛暑の中、声援を送る土浦湖北のチアリーダー

常総学院、佐和にコールド勝ち【高校野球茨城’26】

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4回裏常総学院1死一・三塁、小野のスクイズ。常総は逆転に成功した

第108回全国高校野球選手権茨城大会は9日目の15日、3回戦が行われた。J:COMスタジアム土浦の第1試合では常総学院が佐和と対戦。10-1で7回コールド勝ちを収め、4回戦に進出した。

15日 3回戦 J:COMスタジアム土浦 第1試合
佐  和 0001000 1
常総学院 000217X 10

常総学院は序盤、佐和の堅い守りに苦しめられた。2回裏1死二・三塁の場面では、二走・高瀬啓陸が投手の牽制からタッチアウト。その後も2死一・三塁の好機をつくるが、三走・幸田元希が挟殺されてチェンジとなった。また3回裏無死一塁の場面では、9番・小林論次の投ゴロから併殺を決められチャンスを潰した。「チャンスはつくれていたが相手の対策がすごかった。特にサインプレーには攻守にわたって翻弄(ほんろう)され勉強になった。先発メンバーには下級生や初戦に出ていなかった選手もいて、夏大会独特の雰囲気に飲まれたかもしれない」と島田直也監督。

4回途中からマウンドに上がった常総学院の2番手、七村

先発投手の箕輪蒼も2年生で、しかも今大会初登板。3回までは2安打3三振で抑えたが、ボールが先行する場面も多く、4回の先頭打者にはストレートの四球を出してしまい、ここで2番手の七村佑聖に交代。「自分ならできると信じてマウンドに上がった」と話す七村、この回は失策がらみで1点を失ったものの、7回途中までを2安打2三振で締めた。「要所要所を押さえリズム良く討ち取れた。まっすぐを見せ球にしながら変化球で緩急を使う自分の投球で抑えることができた」との振り返り。

4回裏常総学院1死三塁、左前打を放つ幸田。荒生が生還し、同点とする

4回裏の常総学院はすかさず逆転。先頭の2番・荒生結太が左前打を放ち、野手が処理を誤る間に二塁へ到達。3番・吉澤颯大は右翼への進塁打で1死三塁。ここで4番・幸田が左前打を放ち、まずは1-1の同点。5番DH(指名打者)高瀬の一ゴロは野手の足元を抜け1死一・三塁、ここで6番・小野壮秦がスクイズを決めて2-1と逆転した。「サインプレーで一発で決められた。相手に流れを渡してはいけないと、常総の意地と執念で決めきった」と小野のコメント。

5回裏常総学院1死一塁、水口が右翼線へ二塁打を放つ

5回には9番・小林の中前打から、1番・水口煌太朗の右翼線への二塁打でチャンスを広げ、荒生の右犠飛で1点を追加した。

5回裏常総学院1死一塁、荒生の右犠飛で小林が生還、1点を加える

6回は小野の左前打と2四死球で1死満塁、6回の守備から8番に入った佐藤泉里は三ゴロで1点追加。四球で再び満塁になり、水口の左翼への二塁打で3点を追加。ここから投手2人が交代するが、四球と吉澤と幸田の左前打、暴投、捕逸でさらに3点を追加。10-1とし次の7回でコールドが成立した。

6回裏常総学院2死満塁、水口の左翼への二塁打で走者一掃、3点を追加する

「相手の先発投手は軟投なので、外へ意識を置き、逆方向へ低く強い打球を打つことを心掛けた」と水口主将。自身の6回の二塁打については「自分で決めるつもりで、初球のまっすぐを手元に引き付けて打った」と振り返り、次の東洋大牛久戦(18日第1試合、J:COMスタジアム土浦)に向けては「みんなで対策し、全部ぶつける気持ちで行く。自分たちのやるべきことを徹底すれば勝てる」と意気込んだ。(池田充雄)

職員2人を懲戒処分 物材機構 つくば

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物質・材料研究機構千現地区(本部)=つくば市千現

物質・材料研究機構(本部つくば市千現)は15日、正職員(定年制職員)2人を6月29日付でそれぞれ、諭旨退職と出勤停止10日の懲戒処分にしたと発表した。

諭旨退職処分を受けた正職員は、病気休暇の取得に使用する目的で、医療機関が発行した診療費請求書兼領収書の日付けを改ざんし、同機構に提出して、2025年5月から6月まで計11日分の給与23万3073円を不正に受給したとされる。

同機構によると、通院時などに病気休暇を取得する際は、診断費請求書兼領収書などの書類をPDFに電子化して同機構に提出することになっている。職員は、日付を改ざんし、実際には通院していなかった日を通院していたと偽り、病気休暇を取得していたという。書類の提出を受けた上司が、書類に違和感をもち、発覚した。職員には有給休暇があったが有給を使用しなかった。職員は処分内容を認めているという。

重い諭旨退職処分となったのは、この職員が過去にも別件で厳重注意処分などを受けていたほか、今回、対応に応じなかったため、などとしている。

一方、出勤停止10日の処分を受けた正職員は、2024年4月から25年8月までの間、30回にわたり、実際には勤務していない計64時間10分を勤務時間として過剰に申告し、時間外勤務手当て計17万5817円を不正に受給したとされる。

同機構では、研究所への入退出時間は打刻され記録される。仕事をしていなかった時間帯については本人がマイナスして申告しなければならないが、この職員は申告していなかった。内部から匿名の通報があり発覚した。同職員は処分内容を認め、反省しているという。

2件の懲戒処分について同機構の宝野和博理事長は「決して許される行為ではなく、誠に遺憾で深くお詫びします。今回の事態を真摯(しんし)に受け止め、職員の遵法意識及び規範意識の徹底を図り、手続きの確認や管理の強化を一層推進し、再発防止に取り組みます」などとするコメントを発表した。

懲戒処分を受けた2人の年齢や性別などは非公表としている。

つくばの地酒がクラフトビール審査会で金賞

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金賞を受賞した2種類を地ビールを見せる「つくばブルワリー」の延時崇幸社長

筑波山麓の地ビール醸造・販売所「つくばブルワリー」(つくば市筑波、ペブルス経営)=24年6月23日付=で作られた2種類の地ビールが、今年2月に開催された日本最大級のクラフトビール審査会「ジャパン・グレートビア・アワーズ2026」(日本地ビール協会主催)で金賞を受賞した。同社の延時崇幸社長らが14日、つくば市役所を訪れ、五十嵐立青市長に受賞を報告した。

金賞を受賞したのは「常陸の不死鳥ライスセゾン」と「月水石ヘイジー アイピーエー(GHAZY IPA)」の2種類。同審査会は、地ビールの品質向上を目的に国内で醸造されるビールに特化して、外観、アロマ、フレーバー、ボディ、全体印象などの審査が行われる。受賞のカテゴリーは100に上る。金賞を受賞した2種類はそれぞれ、ケグ(樽)部門などで受賞した。個性や飲みやすさのバランスなどが審査されるという。

受賞した「常陸の不死鳥」はトロピカルでフルーティーな味わいで、とろっとした飲み口、「月水石」はすっきりした甘味を感じながらスパイシーな要素もあるのが特徴。共に醸造所で人気があるという。醸造は、地元産にこだわり、筑波山麓のブランド米「小田米」、桜川市産の麦「ユメシホウ」、筑波山周辺地域で古くから栽培されている「福来(ふくれ)みかん」なども積極的に取り入れる。

賞状などを見せる延時夫妻と五十嵐つくば市長(中央)

延時社長(44)は「昨年銀賞だったものが、金賞をとれたのでとてもうれしい。クラフトビールは素材選びが作り方と同じぐらい重要。ホップはニュージーランドのものを使っている。初年度の生産は4万リットル、次年度は5万リットルでゆっくりと伸ばしている。今の施設では7万リットルまで作れるので、これからもがんばっていきたい。世界の審査会にも進出したい」と語る。

延時社長は、同市の地酒乾杯条例を推進する「つくばのおさけ推進協議会」の会長も務める(24年5月25日付)。「県全体のお酒のイベントを構想中。また各地の醸造所をつなぐツアーなどが企画できれば」と抱負を語る。

五十嵐市長は「金賞を二つもとったというのはつくば市にとっても誇らしい。つくばブルワリーは以前からファンで、特に『金色姫』が好き。これからも応援していきたい。つくばのおさけ推進協議会の会長もやってもらっているので、地域のお酒全体も盛り上げてほしい」と話した。(榎田智司)

煙突のある街で《続・平熱日記》194

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絵は筆者

【コラム・斉藤裕之】長野県千曲市のギャラリーで「粘土で作る風景」というタイトルで実演をした時の話。モチーフの一つ目は善光寺さん。正面のお姿は参拝時に何度か仰ぎ見ているが、事前に一度訪れた時に県立美術館のある方からも見てみようと歩いていくと、随分と縦に長く、その大きさに改めて驚いた。屋根の色も気になって、調べると檜皮(ひわだ)であるという。

この屋根の吹き替えは大仕事だなと思いつつ、前もって粘土で作っておいたものを描くことにした。

それから、うれしいことに高校の同級生が何人か来てくれるということで、故郷、山口の周南市にちなんで何か…と考えて、「タンカー」を描くことにした。というのも、周南市はかのホルムズ海峡を最初に通過したタンカーを所有する出光興産が最初に製油所を造ったところで、港には日本最大級のタンカーが出入りしていたからだ。

確か、寺田君のお父さんは船乗りだった…、それからつくば市のロケットと…。そうだな、もうひとつぐらい作ろう。そうだ!「煙突」がいい!

百メートル煙突

周南市にはコンビナートがあって、いつの頃か、そこには通称「百メーター煙突」なるものが立った。赤白に塗られた煙突は高校の教室からもよく見えて、私はそれを授業中に描いたのを覚えている。そんなことを思いながら、粘土で作った煙突を大小2本、ひとつには赤白の彩色を施し、もうひとつは時間の都合で塗らないで机の上に置いた。

そうして、いつものように描き始めた。いっぺんには描けないので、善光寺、タンカー、ロケットの順に少しずつ描いていく。最後に煙突を描き始めた。その時、長野在住の高校同級生、藻谷君(弟さんとともに経済アナリストとして名の知れた人)に、「なんでこれは赤白に塗ってあるんだっけ?」と聞いてみた。

「確か航空法で高い煙突は赤白に塗らなくてはいけない…」「確か高い方の煙突を塗った後に低い方は塗らなくていいということになって白いままだったと思う」と言い出した。「そんなはずはない。煙突は全て赤白だったはず!」と思って、もう一人の同級生ジュンちゃんに聞いたら、「私も赤白だったと思う」と。

それから牛久に戻って、描きかけの絵を仕上げようと思い、特に煙突の絵は藻谷君が出来上がりを期待していたので、ネットで念のため確認したら…。なんと、低い方の煙突は白いではないか。人の記憶とは何といい加減なものか。それを藻谷君にメールすると、「斉藤君は無意識に低い方を白いままにしていたのでは」という気遣いあふれる返信が。

私の原風景

そういえば、この煙突がある風景がアニメ映画のモデルになったらしいということを聞いた。偶然にも、ギャラリー・オーナーのかおりさんはその映画のファンだったのだ。そんなオチもついて…。

夏の夜、ベランダに出て昼間の海風から変わって、山から吹く新鮮な風にたなびく煙突の煙を見ながら、深呼吸をした。それは紛れもなく私の原風景。(画家)

土浦日大 投手4人で無安打コールド【高校野球茨城’26】

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5回表土浦日大1死一塁、8番・高石涼太の右中間二塁打で高石が本塁生還

第108回全国高校野球選手権茨城大会は8日目の14日、3回戦に入り、J:COMスタジアム土浦の第1試合では土浦日大が下館工と対戦。守っては投手4人のリレーで無安打無失点に抑え、攻撃では16安打13得点と打線爆発した。

14日 3回戦 J:COMスタジアム土浦 第1試合
土浦日大 3011206 13
下 館 工 0000000 0

1回表土浦日大2死一・三塁、一走・根津が二盗を敢行、送球がそれたのを見て三走・伊勢山が本盗のスタートを切る

土浦日大は初回の攻撃で3点を先制。まず2死一・三塁で5番・青木智潤の打席の時、2球目で一走・根津然斗がスタートを切り、続いて三走・伊勢山暖もスタートし、本塁を陥れた。これはダブルスチールかと思いきや、伊勢山の独自判断だったそうだ。「送球が浮いたら行こうと思っていた。いつもやっていることが普段通りにできた」と伊勢山。この後、根津は青木の右前打で生還し、青木も7番・大立克輝の左前打で生還した。

投手は左腕の板橋悠希が先発し、3イニングを無安打。「ストレート中心で押して、変化球で打ち取った。吉田(惺南、捕手)のリードでいい投球ができた」と板橋。「相手は積極的にバットを振ってくる。外角中心に組み立て、各投手がしっかり投げきってくれた」と吉田。3回裏は守備陣の活躍もあった。先頭打者を四球で出したが、次打者の送りバントは2-6-4の併殺で返り討ちに。その後死球で再び走者を背負うが、次打者の三ゴロは三塁手・林悠哉が横っ飛びで捕球し、事なきを得た。

土浦日大の先発投手、板橋

攻撃陣はその後も順調に得点を重ねた。3回は左前打で出た青木が6番・林の左前打で返り、1点追加。4回は1死三塁から根津の右犠飛で伊勢山が生還。5回は7番・大立克輝が左前打で出塁し、8番・高石涼太の右中間二塁打で生還、高石も伊勢山の右前打で生還した。伊勢山、大立、高石はいずれもこの試合3安打の活躍。

3回表土浦日大1死二塁、6番・林の左前打で根津が生還
3回裏無死一塁、下館工は送りバントを敢行するが、土浦日大が2-6-4の併殺に仕留める。遊撃手伊勢山

7回はビッグイニングになった。林、大立、高石、伊勢山と途中出場の青山紘大で三塁打2本、二塁打2本、単打1本のつるべ打ち。とどめは吉田の2点本塁打。「今日はここまで1安打と調子が上がってなかったが、思い切って行こうと、ストレートに狙いを絞って強くバットを振った。打ったのは真ん中近くの若干外寄りで完璧な当たり。やっと1本出たと、楽な気持ちでダイヤモンドを回れた」と吉田の振り返り。小菅監督は「最後は全員がつながって締めくくれた。2戦目とあって最初は硬さも見てとれたが、すぐ修正しうまく点を取れた」と評した。

7回表土浦日大1死三塁、吉田が中堅へ2点本塁打を放ちダイヤモンドを一周、ベンチで仲間の祝福を受ける

投手陣は4人を試すことができた。先発の板橋が3回を担当した後、左腕の園山祐平が2回、初戦で先発した嶋悠希が1回、エースの小池陽斗が1回を投げた。「小池が柱だが、それに続く投手を探している。ブルペンとマウンドとの差を見極めたり、一人だけに負担をかけないという意図もある」と小菅監督。

試合終了、握手を交わす捕手・吉田と4人目投手のエース小池

次戦は18日、ノーブルホームスタジアム水戸の第2試合。相手は、明秀日立と水戸農の勝者。小菅監督は「手強い相手だが自分たちの野球をやる、やれることを精一杯やる」と、ここまでの笑顔を引き締めた。(池田充雄)

来年入試で竹園高を2学級増に《竹林亭日乗》42

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二宮尊徳の顕彰碑(桜川市、旧大和村の青木地区)

【コラム・片岡英明】受験生にとって夏休み前は高校説明会を意識する時期でもある。つくばエリアの中学生や保護者は、県立高の魅力アップと市内の県立高の定員増を期待している。

つくば市内にある県立高への今年の入学者数は、中学卒業者2161人に対して370人(17.1%)にとどまり、6人に1人しか市内の県立高に入学しなかった。市外の公立高へは946人(43.8%)、私立高へは691人(32.0%)進んでいる。市内の中卒者の75%が市外や私立の高校に行っているわけで、通学時間や教育費面で負担が生じている。

県平均には28学級増が必要

2025年国勢調査で、つくば市の常住人口は県内最多になった。そこで、中卒者100人当たりの県立高学級数がどのくらいか、水戸市、県平均、つくば市について比較してみた。

その結果は、水戸市2.05学級、県平均1.75学級に対し、つくば市はコンマ以下の0.66学級だった。水戸市は県平均をも上回るのに、つくば市は県平均の3分の1ちょっと。 水戸市とつくば市は歴史も違い、単純な比較はできないが、つくば市の県立高入試環境はあまりにも悪い。水戸市並みとは言わないものの、県平均には近づけてほしい。

つくば市の100人当たり学級数を県平均にするには、28学級増が必要になる。1学年4学級の並木中等教育学校を入れても、あと24学級増やす必要がある。1学年8学級として計算すると、3校分になる。

今年1月に提出された県高校審議会の答申には、2038年までの中卒数推計が記載されている。これによると、水戸市の中卒者数はこれから減少するが、つくば市は2026年=2562人が、2038年=3392人に、830人増加する。つくば市の県立高定員を増やさないと、2038年には、中卒者100人当たりの県立高学級数は0.50に低下する。

1学級40人で計算すると、現在の100人当たりの県立高定員は、水戸市が82人、県平均が70人であるのに対し、つくば市は26人となる。それが2038年には20人に低下する。これは現在の水戸市の4分の1以下の水準であり、何らかの対策が必要といえる。

7月21日、県に要望書を提出

つくば市の生徒増に対し、県が無策だったわけではない。2019年高校改革プランでは「中学卒業者数の変動に対しては、原則として募集学級数の調整で対応する」とし、つくばエリアの2018年=10校57学級を、2026年まで2学級増の59学級にするとしていた。

この改革プランは実行されたのだろうか? 2019年以降のつくばエリアの学級数を見ると、水海道一高:高校-2、中学から+1、サイエンス高校:+2、筑波高校:-1、牛久栄進高校:+1となった。その結果、2019年の57学級(高校53、中等4)は、2026年には58学級(高校53、中等4、中学から1)となった。

改革プラン実施後も、つくばエリアの高校入学枠は53学級のままで増加しておらず、このままでは2027年の入試で、さらに受験生を苦しめることになる。

そこで、つくば市の高校不足改善の第1歩として、また改革プランの仕上げのためにも、2027年度入試で竹園高の2学級増を求めたい。その上で、県はエリアごとの中卒数に基づき、つくばエリアを県平均水準に引き上げる次の改革プランを策定してほしい。そんな受験生の願いを込めて、7月21日、私たちの会は県議・市議や関係者と共に、9回目の要望書を県教育長に提出する。(元高校教師、つくば市の小中学生の高高進学を考える会 代表)

地域課題解決へ知見や技術を共有 ジョイフル本田など6社 コンソーシアム設立

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「サステナブル推進コンソーシアム」の発足式でポーズをとる(左から)助川電気工業の高橋社長、常陽銀行の秋野頭取、ジョイフル本田の平山社長、香陵住販の金子社長、ケーズホールディングスの吉原社長、暁飯島工業の植田社長=13日、水戸市南町、常陽銀行本社ビル内

人材採用、多様性、脱炭素など地域社会の課題解決に、各企業がもつ知見や技術を共有して取り組もうと、ホームセンターや住宅リフォームなどを展開するジョイフル本田(本社 土浦市、平山育夫社長)など県内の異業種企業6社が13日、共同で事業を行う「サステナブル推進コンソーシアム」を設立した。

人材採用では今後、人手不足により新卒採用が年々困難になり、学生との早期接点の確保や情報発信力の強化が課題になる中、6社が共同で会社説明会を開催したり、インターンシップを実施したりなどする。多様性(ダイバーシティ)では、女性管理職の実例やロールモデルが少なく、単独での女性のキャリア育成が難しい中、6社共同で研究会やセミナーを開く。脱炭素(GX、グリーントランスフォーメーション)では、再生可能エネルギーの調達やエネルギーの地産地消への対応が困難な中、二酸化炭素排出削減のノウハウを共有したり、各企業の工場や店舗の屋根に太陽光発電設備を設置し、発電した電力を共同で活用するーなどを検討しているという。

6社はジョイフル本田のほか、▽建設工事の暁飯島工業(本社 水戸市、植田俊二社長)▽家電販売のケーズデンキを展開するケーズホールディングス(水戸市、吉原祐二社長)▽不動産販売・仲介の香陵住販(水戸市、金子哲広社長)▽産業電機機器製造の助川電気工業(高萩市、高橋光俊社長)と、▽金融機関の常陽銀行(水戸市、秋野哲也頭取)の県内上場企業6社。

2024年7月、6社の社長が意見・情報交換会を開き、経営者として悩みを話す中、「皆で一緒にできる共通の課題がある、成功事例を交換しよう」と話し合ったことがきっかけという。翌年には各社の部長級が3回にわたり実務レベルで各社の課題、共通性、協働、地域貢献などを軸に具体的な議論を積み上げ、13日、コンソーシアムの発足にこぎつけた。

各社が抱える課題についてジョイフル本田の平山社長は「木材商出身で男社会なので、女性活躍などの社員教育をしてこられなかった」とし、さらに「会社内で暗黙に受け継がれてきたことについて、6社の交流を通して気付きがあった」などと話した。助川電気工業の高橋社長は「(工場が立地する)髙萩や日立は人材の奪い合いが激しい。(コンソーシアムを通して)採用が増え、地域の人口減少の歯止めにつながるなど地域に還元できれば」と話した。

設立を呼び掛けた常陽銀行の秋野頭取は「県を代表するトップ企業と一緒に、持続可能な地域社会をどうやって推進できるか、地域に様々な課題がある中で、6社が同じ方向に向かい、参加したい企業があれば受け入れて、皆でムーブメントを起こしたい」などと語った。

今後は人材採用、多様性、脱炭素の3つのテーマごとにワーキンググループを設立し、1~2カ月に1回程度、会合を開いて具体的な取り組みにつなげたいとする。さらに、賛同する企業の参画も募りたいとしている。(鈴木宏子)

沖縄を見つめる美術家 上原耕生さん つくばで個展

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コザ暴動を描いた2作品の前に立つ美術家の上原耕生さん

つくば市二の宮公園前のギャラリーネオ/センシュウで10日、沖縄県出身で大子町在住の美術家、上原耕生(こうお)さん(44)による個展「路上の記憶、滲(にじ)む暮らし2026」が始まった。トタンに特殊加工をして描かれた作品を中心に21点が展示されている。2025年から26年にかけて作られた。描かれているのは、沖縄の「路上」から見える風景だ。明治政府による琉球処分、沖縄戦、戦後の米軍統治、本土復帰―。歴史の大きなうねりに翻弄(ほんろう)されながらも暮らし続けてきた人々の視点を、「路上」という生活者の目線から描き出している。

上原さんは1982年、沖縄県那覇市生まれ。成安造形大学で美術を学び、東京芸術大学大学院への進学を機に茨城に移り、現在も県内を拠点に制作を続ける。2011年からは大子町の精神科病院、袋田病院でのアート活動に携わり、13年からは同病院で患者や利用者の社会参加と地域交流を目的とした「アートフェスタ」のディレクターや実行委員長を務めている。

特殊加工によりトタンに浮き出るサビを用いて作品を作っている

戦争と地続きの歴史の中にある沖縄

上原さんが描き続ける「路上」は、自身が幼い頃から見てきた沖縄の日常そのものだ。「日常の中に、80年前の戦争のことが今も続いているのが沖縄」だと話す。その象徴として挙げるのが、不発弾だ。現在も、工事のたびに80年前の不発弾が見つかり、住民は避難を余儀なくされる。

「年間に何百件と起きている。その度に、『爆破処理する何時何分、半径何キロ以内から離れてください』という知らせのビラが配られ、家から離れなければいけなくなる。本土の日常で『不発弾処理だから、ちょっと避難しよう』なんて会話はないですよね。これが、戦後80年以上経つ沖縄の日常です」

戦後生まれの上原さんにとって、自らの故郷をより意識するようになったのは、2000年代に本土へ進学してからだった。当時は沖縄を舞台としたドラマや県出身の人気歌手らが注目を集めた時期で、沖縄が好意的に受け止められる一方、親や祖父母の世代には差別や偏見の記憶が色濃く残っていたという。

「もっと上の世代は、沖縄の言葉を話さないようにしたり、本土風に名前を変えたりした人もいた。遅れた文化のように紹介されるなどし、コンプレックスを抱える人もいた。僕たちの世代が、そういう歴史も含めて沖縄というものを背負っていくのかなと思っている」

銃剣とブルドーザー、コザ暴動

会場には、米軍による土地の強制接収を描いた作品「銃剣とブルドーザー」も並ぶ。

「第2次大戦後、沖縄がアメリカ統治時代になり朝鮮戦争やベトナム戦争が始まった。当時、米軍の拠点となったのが沖縄だった。軍事基地を拡張していったのが50年代。当時、沖縄の人たちが耕していた土地に米軍が現れて、銃剣を突きつけて、ブルドーザーで一夜にして米軍基地にしてしまうということがあった。それに抵抗する人たちがいた。その一場面を描いたのがこの作品。そこから沖縄の土地闘争、米軍への抵抗、自治の要求が続いている。私たちは、祖父母や親の世代から『この土地は誰の土地なのか』という話を聞いて育った」と話す。

米軍支配に対する沖縄住民の不満が爆発する1970年の「コザ暴動」を題材にした作品も展示する。米兵による事件や事故が繰り返されても、当時の沖縄では十分な法的救済が受けられなかった。「学校では基本的人権や法の下の平等を学ぶのに、沖縄ではそれが適用されない。その矛盾があった。それがコザ暴動の背景でした」

一方で、上原さんの祖父は当時、コザで写真館を営み、ベトナム戦争へ向かう若い米兵たちの記念写真を撮影していた。「出征する前に『死ぬかもしれないから』と記念写真を撮って家族に送った若い兵士たちがいた。死ぬつもりはないけど、みんな写真を撮っていく。そのまま帰ってこない人もいたそう。コザは、そういう町でもあった」という。

普天間、辺野古、「間」に置かれ続けた土地

普天間基地(右)と辺野古基地(左)を描いた作品を解説する上原さん

米軍基地がある普天間や辺野古を描いた作品も並ぶ。基地を囲むフェンスや、爆音を響かせ頭上を軍用機が飛ぶ光景は、上原さんにとって特別なものではなく、幼い頃から路上で見続けてきた日常だった。「上空から落ちてきた部品が家や学校の屋根を突き破ったりということも日常。僕が中学校の時には、小学生の女の子が3人の米兵に暴行される事件も起きた。沖縄に住んでいる人たちはずっと同じなんです」

上原さんは沖縄を、地理的にも政治的にも多様な国や地域の「間」にある場所だと話す。「周囲の環境や時代が変わることで、自分たちが『何人(なんびと)』なのかまで変えられてきた。自分はずっと同じつもりでも、時代によって国籍や見られ方が変わってしまう。そんな宿命を背負っているのが沖縄。そのルーツを考えている」

そして、沖縄に伝わる「クェーヌクサー」という言葉を紹介する。「艦砲射撃の食い残し」を意味する言葉だという。「アメリカとの戦闘で艦砲射撃があって、沖縄の島全体がやられた。その生き残りである人たちが、自分たちのことを『艦砲射撃の食い残し』と皮肉を込めて言う。全部食べられて、断末魔のように何十万人と死んだけど、自分たちは食べ残されて生き残ったんだよ、という意味。民謡にもある言葉」だという。

トタンとサビを作品に

作品は木枠に打ち付けたトタンに、特殊加工を施し広がるサビによって描かれる。米軍資材として普及したトタンは、沖縄の歴史とも重なる素材だ。時間とともにサビが広がり、搬入時とは表情を変える作品もある。

「トタンやサビが持つ無骨な感じが好き。自分のやりたいことと合っていると思っているし、サビは自分でコントロールできないところが面白い。偶然性も作品の一部」

沖縄を離れたことで、自分とは何者なのかを考えるようになったという上原さん。その問いは、沖縄の歴史へとつながっていった。「沖縄に生まれたっていうのは、自分ではどうしようもない。歴史や政治の大きな流れの中で、逃れられない自分のルーツ」

一方で、「作品を見る入口は歴史だけでなくていい」と話す。「作品を見て、『こういう作品があるんだ』と思ってもらって、沖縄でこういう出来事があったんだと知るきっかけになればうれしい」。「まずは絵に興味を持ってほしい。作品の質感に『いいな』『気になる』と思ってもらえたら。みんなが歴史に詳しいわけじゃないので、まずは普通にアートとして見てもらえたらうれしい」と語る。(柴田大輔)

ギャラリーネオ/センシュウの外観

◆上原耕生個展「路上の記憶、滲む暮らし2026」は、7月26日(日)まで、つくば市千現1-23-4 101、ギャラリーネオ/センシュウで開催。開館時間は午後1時から午後6時まで。開館は金曜から日曜のみ。月曜から木曜は休館。入場無料。問い合わせはメール(sen.jotarotomoda@gmail.com)で。

県産農産物輸出に頑張る人たち《邑から日本を見る》196

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農産物輸出について語る(右から)金田組合長、谷口事務局長、川津組合長、進行の萩谷氏。会場は水戸市の茨城苑農協会館(写真は筆者提供)

【コラム・先﨑千尋】6月、茨城県営業戦略部は、昨年度の県産の農産物・加工食品の輸出実績が前年比127%増え、120億円を突破したと発表した。内訳は、農産物が48億円(青果物など33%増、米24%増、畜産物43%増)、加工食品が73億円で、いずれも過去最高。中でも甘藷(かんしょ)のアジア向けが堅調に増加し、常陸牛は3倍以上に伸びた。

私は、同月に「農業協同組合新聞」が水戸市で行った輸出関係者の座談会を傍聴し、苦労話などを聞く機会を得たので、そのエキス部分をお伝えする。出席者は、なめがたしおさい農協の金田富夫組合長(甘藷)、北つくば農協の川津修組合長(米)、県常陸牛振興協会の谷口勇事務局長、進行は県農協中央会農業政策アドバイザーの萩谷茂さん。

金田組合長は、なめがた農協職員の時、甘藷の需要を伸ばすためにスーパーの店頭で焼き芋販売を始めた。その苦労が実り、今では4000を超えるスーパーの店舗で通年販売している。海外進出を本格的に始めたのは2016年。東南アジアやカナダなどへ年間1000トン、約3億円を輸出している。2017年に農林水産祭での大賞、天皇杯を受賞したので、日本の食文化を海外に発信しようと考えた。

国内販売用の「焼き芋の話」というマニュアルを英語に翻訳し、品種の特性や焼き方、貯蔵の仕方などを現地の人に説明している。国際基準に対応した品質管理が求められるため、アジアGAP(農業生産の各工程の実施、記録、点検、評価を行い、食品の安全性向上、環境の保全などに役立てるためのガイドライン)を取得。生産者はその基準に沿った作付けをしている。

「国内では売れないから海外へという考えではなく、産地として日本の代表というプライドと自信を持って輸出することが大事」と金田組合長は強調した。

北つくば農協は、いち早く農家からの米の全量買い取りを始めたことで知られている。2014年に卸業者から米輸出の話があり、14トン輸出したのが始まりで、海外の日本食ブームにより和食の店が増えてきたことから輸出に力を入れてきた。農協では、生産者が継続し、責任を持って取り組むグループとして米輸出協議会を組織し、出荷者は200人を超え、2025年には2200トンを輸出した。

人気ある日本のお米

「海外ではジャパンライスはおいしいという評価が定着している。インバウンドで日本に来ておいしいおにぎりを食べ、回転寿司も人気がある。日本に来て、和食のおいしさが分かった人にはジャパン産の米を食べたい需要がある。またその土地、その地域、国民性に合った食べ方も含めて一緒に輸出することが必要だ」と話した。

常陸牛は牛肉の世界では後発のブランドだ。15年前の生産頭数は5000頭くらいだったが、昨年度は1万2000頭を超え、和牛に占めるシェアも上がってきている。牛肉の輸出は2014年にベトナムへの400キロがスタート。ベトナム、タイ、シンガポールを中心に輸出を始め、現在ではイスラム圏やアメリカ、カナダへと販路を拡大している。

谷口事務局長は「国内での必要な生産量を確保し、海外へは付加価値を付けて、生産者の経営が安定するような輸出をする。現在でも海外輸出の価格は国内の流通価格よりも高くしている」と今後の方向を示した。(元瓜連町長)

土浦湖北、伊奈を8回コールド【高校野球茨城’26】

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5回表土浦湖北1死一塁、真家の左翼線二塁打で来栖快が生還

第108回全国高校野球選手権茨城大会は7日目の12日、2回戦が行われた。J:COMスタジアム土浦の第1試合では土浦湖北が伊奈と対戦。手堅く試合を進めた土浦湖北が8回コールドで伊奈を下した。

12日 2回戦 J:COMスタジアム土浦 第1試合
土浦湖北 20012012 8
伊  奈 00000100 1

1回表土浦湖北1死二・三塁、豊﨑が中前へ適時打を放ち2者が生還

土浦湖北が初回からペースを握った。1番・杉村大雅と2番・来栖快理の連打から、3番・真家大和が送って1死二・三塁とし、4番・豊﨑匠朗の中前適時打で2点を先制。「下級生がつないでつくってくれたチャンス。1点でもいいから報いたいと、浮いたスライダーに対しコンパクトにバットを振っていった。ゴロで捕られるかと思ったが、案外鋭い打球だったようで内野の間を抜けてくれた」と豊﨑の振り返り。

1回表土浦湖北、豊﨑の適時打で、杉村(背番号6)と来栖快の2者が生還

2・3回の土浦湖北は得点こそ成らなかったが、下位打線がファールや待球で粘り、相手投手に球数を使わせた。その甲斐あってか4回には追加点。5番・守井蒼人が死球で出塁、7番・中島壱成の右前打で1死一・三塁とし、8番・長谷川颯大の二ゴロの間に守井が生還した。また5回にも来栖快、真家、豊﨑の3連打で2点を加えた。

土浦湖北のマウンドを守ったのは2年生エースの来栖鳳雅。「相手打線はスイングが速く、負けないよう一生懸命腕を振っていった」と話す。初回はスライダーが低めに外れカウントを悪くしたが徐々に調子を上げ、5回まで2安打1三振1四球に抑えた。最大のピンチは6回、2安打と1死球で1死満塁。マウンドに集まった仲間からは「点差はあるので大丈夫。難しく考えすぎず、一つずつ確実にアウトを取っていこう」と励まされた。内野ゴロで1点を失い、さらに満塁とされるが、最後は三振でこの回を乗り切った。

先発し8回まで投げきった土浦湖北の来栖鳳

これで流れは再び土浦湖北へ。7回表、先頭の来栖快は「アウトコースに張っていて、どんぴしゃの球が来た」と会心の当たり。打球は右翼への長打で来栖快は三塁へ滑り込んだが、右翼手の送球の乱れを見て立ち上がり、そのまま本塁へ突入した。続く8回表も、先頭の中島が四球を選び、杉村の左前打で生還、さらに来栖快の左前打で杉村も生還し、この回2点を加えた。

7回表土浦湖北無死、右翼へ三塁打を放った来栖快は敵失に乗じて本塁も陥れる

「11安打と打線がつながり、失策ゼロとよく守ってくれた。特に1回と5回の豊﨑のバッティングが大きく、好機に迷いなく振り抜いてくれた」と片岡良祐監督。3年生が3人しかいないチームで、主将で正捕手、4番打者といくつもの役割を兼ねる豊﨑の存在は非常に大きいという。投手の来栖鳳については「一生懸命投げ、いいゲームを作ってくれた。苦しい場面は必ず来るよと話していたが、よくぞ乗り切ってくれた」、この日5打数4安打と大暴れの来栖快については「打って走って最終回はダブルプレーの起点にもなり、攻守ともに頑張ってくれた」と、それぞれ讃えた。

8回裏伊奈1死一塁、5-4-3のダブルプレーで試合終了。二塁手友部瑛太

土浦湖北の次戦は15日、ノーブルホームスタジアム水戸の第1試合で、水戸葵陵と対戦する。(池田充雄)

土浦一、接戦の末 シード校 境に敗れる【高校野球茨城’26】

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4回、チーム初ヒットを放ち、大畑の犠牲フライで生還し、ハイタッチする土浦一の岡田侑樹。左は竹内聡佑

第108回全国高校野球選手権茨城大会は7日目の12日、2回戦が行われた。笠間市民球場の第1試合では土浦一がシード校の境と対戦し、接戦の末、2―3で敗れた。

12日 2回戦 笠間市民球場 第1試合
   1000200000 3
土浦一 0001100000 2

土浦一は初戦で水戸三に14安打13得点と猛打で圧勝して境に挑んだ。土浦一の主将、松橋隆太郎は試合前、ナインに「点が取れなくても、厳しい試合になっても、最後の一球まで集中を切らさずやっていこう。それがシード校相手にいい試合をして勝つ唯一の道」だと話した。

土浦一先発の白根大輝

土浦一、先発投手の白根大輝は初回2死2塁で、境の4番宮部颯斗にレフト前へタイムリーを打たれ、失点を許すが、その後は境打線を抑える。初回を最少失点で切り抜けた白根は「境は格上なので、1球、1球全力で目の前の打者をしっかり抑えることを意識して投げた」と振り返った。

打線は4回、先頭の岡田侑樹がライト前にチーム初ヒットを放つと、宮口駿人がバンドで送り、佐藤啓がレフト前ヒットで1、3塁とチャンスを広げる。続く大畑陽輝がストレートをライトへ運び、犠牲フライで同点に追いつく。「何とか追いついて流れを引き寄せたかった」と大畑。

4回土浦一 1死1、3塁からライトへ犠牲フライを放つ大畑陽輝

一方、境は、5回に先頭の木村快成がヒットで出塁すると、土浦一先発の白根のボークで2塁進塁。送りバントで3塁に進むと、古澤一樹、小木曽祈睦がタイムリーを放ち、土浦一は勝ち越される。

5回裏、皆川のタイムリーで渡辺安道が生還してハイタッチ。左は岡田侑樹(背番号3)

2点を追う土浦一はその裏、境先発の滝澤佑樹に代わってマウンドに上がった橋本陸から、渡辺安道が内野安打で出塁し、北原律がバントで送った。続く松橋隆太郎は三振に倒れたが、2死2塁で皆川慶太郎がレフトへタイムリーヒットを放ち、1点差に迫る。

8回皆川慶太郎がレフトへ2塁打を放ちガッツポーズ

境は、7回表に内野安打と土浦一の失策で1死2塁、3塁とする。土浦一はピンチに、白根に代わり、渡辺颯太がリリーフ登板、後続を抑える。土浦一の荒木理行監は「ピンチの苦しい場面で堂々と投げ、期待以上の働きをしてくれたので、攻撃に集中はすることが出来た」と、素晴らしい投球をした1年生の渡辺を讃えた。

好リリーフした2番手の渡邉颯太

土浦一は7回、境3番手投手の橋本大翔から、渡辺安道がレフト前ヒットで出塁し、北原律がバントで送り2塁に進めるが、けん制アウトでチャンスを逃す。8回には松橋隆太郎のツーベースで無死2塁とするが、後続が凡退。9回も三者凡退に倒れ、Cシードの境に敗れた。

荒木監督は「境は初戦で固さが出ていた。こちらは落ち着いた試合が出来、中盤、終盤に勝負が出来たのはよかった。チャンスはあったが、点が取れなかったのが悔やまれる」と敗因を語った。

声援を送る土浦一の応援団

主将の松橋は「白根が抑えてくれて、ロースコアで勝負出来たが、境の投手陣を打てなかった。安打が出ても続かなかった。個人的には成績が不甲斐ないまま終わってしまった」と話し「大学でも野球をやりたいと思っているので、次のステージで頑張っていきたい。土浦一での最後の1年間は、自分が練習メニューを考えて、練習も増やして、厳しい中、みんなついて来てくれた。最後の大会で初戦突破して、シード校相手にあと一歩まで攻められたのは、チームみんなのお陰」と感謝の言葉を表した。

先発の2年生エース白根大輝は「いいピッチングは出来たが負けてしまって悔しい。秋の大会では県大会を目標に頑張る」と次に向けて意気込みを語った。(高橋浩一)

土浦工、石岡商に初戦敗退【高校野球茨城’26】

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6回裏、土浦工は1死一塁から糸賀が二盗を決める。糸賀はこの後生還

第108回全国高校野球選手権茨城県大会は6日目の11日、2回戦が行われ、J:COMスタジアム土浦の第1試合では土浦工が石岡商と対戦した。土浦工は全力を尽くすも力及ばず、初戦敗退となった。

11日2回戦 J:COMスタジアム土浦 第1試合
石岡商 200200001 5
土浦工 000001100 2

土浦工の先発投手、前島

土浦工の先発投手は前島悠輝。1年生の秋からエースナンバーを背負ってきたが、最後の夏のマウンドはやはり特別な場所だった。「応援席から大声援を浴びて全身が熱くなり、胸の高鳴りを抑えられなかった」と、初回先頭打者からデッドボールを連発。2死満塁とされ単打と四球で2点を献上した。2、3回は打たせて取るピッチングを続けていたが、4回にも2安打に野手エラーがからみ、再び2点を失った。

6回表、1死一・二塁のピンチを土浦工が二ゴロからのダブルプレーで切り抜ける。中央は遊撃手の助川

土浦工の反撃は6回。2番・糸賀周大が左前打と盗塁で二塁に達し、4番DH(指名打者)樽見侑汰のショート頭上を抜くライナーで1点を返した。また7回には、ポジション変更により7番に入った前島が四球で出塁、8番・巨泉拓巳の右翼線三塁打で生還し、1点を加えた。8回には1番・長南琉愛が敵失で出塁し、ボークと盗塁で三塁に達したが、樽見が三振に倒れ、追加点はならなかった。「6回の打席はいい集中ができ、変化球をうまく捉えられた。8回の打席では高めに抜けた変化球にバットを止めたが、ハーフスイングになってしまった」と樽見の振り返り。

6回裏土浦工2死二塁、樽見が左前へ適時打を放つ

最終回は6番・助川誓哉が左前打で出塁し望みをつないだが、後続2人が三振に倒れてゲームセットとなった。「石岡商には練習試合でも一度も勝ってなく、今日こそは絶対勝ってやると意気込んで臨むも及ばなかったが、チーム一丸となって熱く戦うことができた。ここまで熱い試合ができたことがうれしい」と助川主将。

樽見の左前打で生還した糸賀がベンチ前で仲間の祝福を受ける

石岡商は前任校 一からチームつくる

「3年生にはこれが高校最後の試合。一昨年、当時は選手が5人しかいなかった部に入り、厳しい時期もあったが誰一人逃げ出さずついてきて、一からチームをつくり上げてくれた。だから一人でも多く試合に出してあげたかったし、少しでも長く野球を楽しませてあげたかった」と久保田昌倫監督。

7回裏土浦工2死一塁、巨泉が右翼線へ長打を放ち、打球が転々とする間に一走・前島が本塁を目指す

実は久保田監督にとって石岡商は前任校。同校も5年前に合同チームから再出発し、みるみるうちに力を付け、今年は藤代を倒すほどの強豪校になった。そして久保田監督も、その姿を追いかけるかのようにして土浦工を鍛え上げ、この日の試合を迎えたというわけだ。

「今年こそ強い相手に本気の勝負を挑み、勝つんだという思いでやってきた。もう少しギャンブルができれば良かったが精一杯やれた。しっかり練習してきた成果を駆使し、素晴らしい試合ができた」と久保田監督。「次はここからさらに強くなる。土浦工が地域の誇りになれるようなチームを目指していく」と、さらに先を見据えている。(池田充雄)

7回裏土浦工2死一塁、巨泉が三塁に達して塁上で拳を突き上げる

土浦三、シード校相手に先制も3回戦進出ならず【高校野球茨城’26】

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4回、土浦三の高野真啓がレフトオーバーのタイムリーツーベースを放ち、1点を先制する

第108回全国高校野球選手権茨城大会は6日目の11日、2回戦が行われた。ひたちなか市民球場では、土浦三がシード校の鹿島学園と対戦。先制したが逆転され、1-4で敗れた。土浦三は1回戦で牛久栄進に8回コールド8ー0で勝ち、勢いに乗っていたが、3回戦進出はならなかった。

11日2回戦 ひたちなか市民球場 第1試合
土 浦 三 000100000 1
鹿島学園 00004000× 4

土浦三の竹内達郎監督は試合前、選手に「強気で集中して最後まで力を出し切ろう」と選手を鼓舞して送り出した。

3回、土浦三のショート蓮田暖人の華麗な守備で、併殺打にする

土浦三は4回1死後、増田誉が、鹿島学園先発のエース前田渓斗からライト前ヒット放ち出塁。次の村塚陽斗は四球を選び、1、2塁のチャンスをつくる。続く高野真啓は狙っていたスライダーを振り抜き、打球はレフトオーバーのタイムリー2塁打となり先制した。高野は「(先発の)星加が、苦しい中でも鹿島学園打線を0に抑えていたので、しっかりシャープなバッティングを心掛けてスイングした。感触は良かった」と振り返る。さらに2塁、3塁とするが続く田中凛太郎、坂本純希が凡退し追加点を奪うことが出来なかった。

4回、増田誉が生還しナインとハイタッチ

土浦三先発のエース星加塁は、初回から制球が定まらない中、ヒット、四死球で4回まで毎回ランナーを背負うが、粘り強い投球を続け、真っすぐ、スライダー、フォークで要所を抑え、無失点で切り抜ける。

一方の鹿島学園は、5回に5安打と、土浦三の守備の乱れから4点を入れ逆転した。土浦三の打線は、8回2死、浅倉陽向がセンター前ヒットで出塁するが、1塁けん制でアウトとなる。その裏、鹿島学園はヒットとエラーで無死2塁、3塁とするが、星加が後続を抑えた。

先発した土浦三のエース星加塁

星加は8回を投げ切り「良くも悪くも自分のピッチング、自分らしい投球が出来た。自分のベストの状態で、自分の実力を出し切ることが出来た。4失点したのは自分の実力」と振り返った。

9回土浦三は、この回から登板した鹿島学園2番手、文元響太から、先頭の増田誉が四球で出塁するも、村塚陽斗の代打飯田陽斗がショート併殺打。続く高野真啓がサードゴロに倒れ、Bシード鹿島学園の前に姿を消した。

試合に敗れ悔し涙を流す土浦三の選手たち

土浦三の竹内達郎監督は「守備のチームなので、5回の守備の乱れがもったいなかった。それでもシード校鹿島学園相手に前半我慢して先制点を取り、相手を焦らせるゲームの入りは出来た。5回の4失点を除けば終始三高らしい野球が出来た」と述べ「シード校に相手に立派に戦った。選手の成長は目を見張るものがあった。一人一人よく成長してくれた。星加は打者にひるまず投げ込んでいき、コーナーを大胆につき、腕を振るい、あっぱれの投球だった」と評価した。

先制タイムリーを放った高野真啓は「星加が素晴らしい投球をしていた。自分たち打線が応えられなくて悔しい」と話す一方、「3年生が(マネージャーを含め)20人いて、誰1人最後まで欠けることなく今までやってきて、最後まで走り切ることが出来た」と3年間を振り返った。(高橋浩一)

スタンドには応援団、チアリーダー約50人が応援に駆けつけた

霞ケ浦、注目の四谷学院をコールド【高校野球茨城’26】

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1回裏霞ケ浦無死一・三塁、右越え二塁打を放つ1年生の秋山。霞ケ浦は1点目を先制した

第108回全国高校野球選手権茨城大会5日目の10日、2回戦が行われ、J:COMスタジアム土浦の第2試合で霞ケ浦が初戦を迎えた。1回戦でつくば秀英を破った四谷学院の挑戦を受け、9-1の7回コールドで退けた。

10日第2試合、J:COMスタジアム土浦
四谷学院 0001000 1
霞 ケ 浦 611100X 9

霞ケ浦の先発投手、小林

四谷学院は今大会が初参加。1年生だけの15人のチームながら、1回戦ではつくば秀英を7-0の8回コールドで破り注目を集めた。だが2回戦では、優勝候補の一角を占める霞ケ浦が格の違いを見せつけた。

「四谷学院とは初対戦。1回戦を見たところ、そこそこバットを振れるし良い投手もいるが、3カ月前まで中学生だった子たちに負けるわけにはいかない。ただし1、2年してチームがまとまってきた時は、うちもうかうかしていられない」と霞ケ浦の高橋祐二監督。

1回裏霞ケ浦無死一・三塁、秋山の右越え二塁打で村上が生還

1回裏の霞ケ浦の攻撃、四谷学院の先発投手はエースナンバーの松本颯志だが、体のどこかに痛みを抱えたような投げようで先頭から2四球を出し、3番・秋山桜介の右越え二塁打で早くも1点を先制。ここで四谷学院の投手は2人目の小野朔太郎に替わる。四球と中飛の後、6番・渡邉航太の右犠飛で1点を追加。7番・佐藤大亜は左前への2点適時打を放ち、さらに8番・西野結太の右中間三塁打と9番・相田歩希の右越え三塁打で1点ずつを加え、この回打者一巡で6点を奪った。

1回裏霞ケ浦2死三塁、相田(2年)が右越え適時三塁打を放つ

ところが2回以降は単発で良い当たりは出るものの、思うように得点を伸ばせない。2~4回は1点ずつで、5回以降は無得点。「前半は自分たちの野球ができたが、3回以降は守備から攻撃へのリズムをつくれなかった。点を取ったことでほっとしてしまい、自分たちから攻撃を仕掛けられなかった」と村上聖主将。また先発投手の小林将大は「自分の投球ができずボール先行になってしまった。最初はストレート中心で押す考えで、2巡目くらいから変化球も使っていったが、相手の中軸打者はしっかりスイングして対応してきた。自分はテンポよく投げることが大事なので、ストライク先行でリズムを出して投げていきたい」と反省する。

4回裏霞ケ浦2死二塁、佐藤が左翼線へ適時三塁打を放つ

一方、収穫と言えるのが下級生の活躍で、その一人が2年生の佐藤大亜。ボールを捉える能力が高く、この日は1回の左前打、3回の内野安打、4回の左翼線三塁打と3安打3打点の活躍だった。また1年生の秋山も、さまざまな球種やコースに対応でき、やはりこの日3安打。第1打席では高めの直球を叩いて右翼フェンスを直撃、第2打席はインコース気味の直球に内からバットを出して左翼線へ運び、第4打席はインコースの甘い球に詰まったが、押し込んで中堅へ持っていった。「1年生だが6月から一桁の背番号をもらい、クリーンナップを打たせてもらっている。プレッシャーはあるが自分の役割を果たし、3年生の役に立てるよう頑張りたい」と秋山は話す。

霞ケ浦の次戦は15日、太田一と対戦する。球場未定。(池田充雄)

ハチに刺され救急搬送 小中高生など15人 つくばの遊歩道

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15人を刺したハチが営巣していた街路樹の桜(右)と、防護服を着て周辺の街路樹に注意喚起の貼り紙を設置する市職員=つくば市千現

10日午前7時50分ごろ、つくば市千現1丁目の遊歩道(ペデストリアンデッキ)で、通学途中の小中学生や高校生と社会人計15人が、街路樹に営巣していたハチに刺され、救急車で市内の病院に搬送された。15人はいずれも軽症という。

市道路管理課と市消防本部によると、消防に通報があり、救急隊員が救急車6台で市内の病院4カ所に救急搬送した。15人は9歳から53歳で、入院した人はいないという。ハチの巣は消防隊員が駆除した。

ハチはアシナガバチで、街路樹の桜の幹が空洞になった、高さ1.2メートルほどの洞(うろ)に巣をつくっていた。撤去した巣の大きさは直径20センチほどだったという。なぜ襲ってきたかは不明。

アシナガバチの巣があった空洞の幹。巣を撤去後も戻ってくるハチを駆除するため粘着テープが設置してある=つくば市千現

現場は、つくば駅から約1.5キロの市道つくば公園通りの遊歩道で、市は周辺の街路樹に「ハチに注意してください」と書かれた張り紙を掲示し、注意を促している。巣があった桜の木には、粘着シートを設置し、巣に戻ってくるハチの駆除を続けている。

今後の対策として、遊歩道を管理する市道路管理課は「ペデストリアンデッキ(遊歩道)を重点的にパトロールし、市民が安心安全に利用できるようにしたい」としている。五十嵐立青市長は「被害に遭われた皆様に心からお見舞いを申し上げ、多くの方にご心配をお掛けし申し訳なく思います。今回の事案を受け、市民が安心して安全に利用できる環境の維持に努めます」などとするコメントを発表した。