月曜日, 4月 29, 2024
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「未来の架け橋に」 インドネシア中学生30人 着付けや茶道体験 筑波学院大

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着物を着て茶道を体験するインドネシアの中学生たち=筑波学院大学

インドネシアのジョグジャカルタ市から研修で来日している中学生30人が15日、つくば市吾妻の筑波学院大学で着付けや茶道を体験した。色とりどりの着物を着付けてもらった生徒たちは、和室で正座して茶道の作法を教わるなど、日本の伝統文化を楽しんだ。

教室で行われた着付け体験では、つくば市の佐々木悠紀子さんらボランティアが、生徒たちに長襦袢(じゅばん)や着物を手際よく着付けていった。帯を整えた佐々木さんが「OK。かわいい」と指で丸を作ると、生徒らは鏡で自分の姿を見てにっこりとほほ笑んだ。

その後、和室で行われた茶道体験では、土浦市の宮本昌子さんが「茶碗は左へ2回まわします。(絵柄などのある)正面に口をつけて汚さないためです」などと作法を教えた。着物姿で正座した生徒たちは、神妙な面持ちで茶碗を回し、抹茶をゆっくり味わった。

紺地に小花模様の着物を着た女子生徒のアズキアさん(14)は「お茶は少し苦いけど、おいしかった。(着物は)インドネシアにはない柄でかわいい」と笑顔。紺の着物を着た男子生徒のアフリさん(13)は「着物を着ると背筋が伸びた。和室は素敵な空間で(茶道に)集中しなければと思った。エキサイティングな体験だった」と話した。

同大の金久保紀子准教授は「今回来た子たちは皆日本は初めて。自分の国と日本を比べるなどして、見聞を広めてほしい。将来彼らが日本との架け橋になるきっかけづくりになればいい」と語った。

研修は、同大と交流協定を結んでるインドネシアの日本語機関が企画し、同大が支援している。今年で5回目。日本人と交流し、多様な経験をしてもらうと共に、日本語学習に対する意欲を高めてもらい、将来日本へ留学を希望する若者を増やすことが狙い。

10日に来日した一行は、13日には常総市立石下中学校で授業を体験し日本の生徒と交流を深めた。20日まで日本に滞在し、ホームステイを楽しんだり、浅草やスカイツリーを見学したりする予定。(大志万容子)

着物を着付けてもらう生徒

日本一のハクサイ産地、八千代町を活性化へ 筑波学院大学生らが挑戦

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ハクサイの収穫作業を見学する筑波学院大の学生たち(左側)

日本一のハクサイ産地として知られる八千代町の活性化に、筑波学院大(つくば市吾妻)の学生らが挑戦する。第一弾として1日、学生約20人と高藤清美学部長らが同町をバスで訪れ、ハクサイの収獲作業や露天風呂などがある八千代グリーンビレッジを見学した。今後さらに意見交換会などを開いて町おこしのアイデアを提案していくという。

同大と町商工会が9月に町活性化を目指す協定を締結。協定に基づき1日、町商工会地域活性化推進委員会(高塚幹夫委員長)の案内で、町役場、町歴史民俗資料館、平将門ゆかりの山川不動尊(結城市)などを回った。ベトナムやモンゴルからの留学生も参加した。

役場では町まちづくり推進課の馬場俊明参事が町の強みと弱みを説明。強みはハクサイのほかキャベツ、レタス、ナスなどが全国屈指の生産量を誇るほか、家族1世帯当たりの人数が3・14人と県内1位(県平均は2.56人)だと話した。弱みは、公共交通が少ない、病院が少ない、雇用の場が少ないなどと説明した。

ハクサイ畑では、根元を包丁で切って外側の葉を取り除く収獲の様子を見学。約10haの畑で栽培する大久保真宏さん(45)は「今年は(秋冬ハクサイの出荷の)出だしが1箱(6~8個入り)200円にしかならなかった。収入が不安定」などと課題を話した。特産のハクサイと県産の豚肉を使った町オリジナルのキムチ鍋なども味わった。

参加した3年の鈴木光介さん(21)は「町の弱みとして若い女性の転出が多いと聞いたので、八千代町ならではの若い女性が働きやすい環境づくりを提案できれば」などと話した。

商工会活性化推進委の高塚委員長は「これからの社会を担う若者たちに、地域の経済やこれからのビジネスの在り方を勉強してもらえれば」と期待を話し、高藤学部長は「交流しながら活性化の提案をし、未来志向の産業創生に貢献する人材を育てていければ」と語っていた。(鈴木宏子)

山川不動尊で商工会活性化推進委副委員長の安田忠司(右端)から将門にまつわるいわれを聞く学生たち

《留学生エッセー》1 留学5年、友だちに感謝

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2017年8月実家の内モンゴル大草原に遊びに行った時。モンゴルの民族衣装で

経営情報学部経営情報学科4年 キンカイ(金海)

私は中国の内モンゴルから参りましたキンカイ(金海)と申します。

内モンゴルは中国の北の方にあります。冬は、平均マイナス15度から20度で、最も寒い時ではマイナス25度にもなります。

日本に留学したきっかけは何でしょうか、と日本人によく聞かれます。多くの留学生は「中国だけでなく世界で活躍したい」とか「日本の文化にふれてみたい」、「多くの人との出会いを求めて」、「ものづくりの技術や日本のおもてなしサービス精神に関心があって」などと様々な理由を答えます。

■「世界を見に行きたい」

私が日本にきた理由はいくつかあります。私は5歳ごろから年に1、2度ですが、両親と弟、親戚たちと中国の国内旅行をしていました。同じ中国でも場所によっては理解できない言葉がいろいろあり、言葉に興味を持つようになりました。小学5年生ごろには、学校の授業で外国の存在に気づき、世界を見に行きたいと思いました。高校から専門学校に進みましたが、留学するにはお金もかかります。実家では羊、ヤギ、馬、牛を飼っていたので、卒業後は家業を手伝いながら、留学のためのお金をためました。

日本への留学を決断したのは2011年8月ごろです。親戚のひとりが日本に留学していて、帰ってくるたびに日本の話をしてくれました。

私の身の回りにあるテレビや冷蔵庫、カメラなど多くの電子製品や自動車はほとんど日本製であることを知らされました。読んでいたアニメや漫画も日本で出版されたものが翻訳されていたことを知り、実際に日本で見てみたいと思うようになりました。日本に行くことは家族や親戚も応援してくれました。

日本に来たのは2012年4月です。あっという間に5年目になりました。最初、成田空港に着いたときは、1人で怖かったです。言葉や生活の不安ばかりでした。日本語が全く話せないので、千葉国際学院(千葉県柏市)の日本語学科で2年間、日本語を勉強しました。寮生活でした。レベルによってクラス分けがあり、20人いた私のクラスは卒業する2年後には8人だけになっていました。

■辛かった大学の授業

筑波学院大学の入学試験の時

3年目に筑波学院大学に入学しました。日本で就職するために大学を卒業すればもらえる「学士」がほしかったからです。入学した時には日本語は少し、話せるようになっていました。聞く力もだいぶついてきました。でも、読み書きや自分の思いを伝えることはまだまだ大変でした。

大学では最初の半年間、とても辛かったです。日本語で行われる授業は難しかったからです。アニメや漫画、テレビなども見て勉強していくうちにだんだん日本語が上達していき、友だちとのコミュニケーションもうまくとれるようになりました。大学では教養など他の科目もあり、慣れるまでに私は時間がかかりましたが、その時できた友だちのおかげで楽しく過ごすことができ、今でも感謝しています。

■専用宿舎があれば…

留学生として生活してきて望むのは留学生専用宿舎です。専用宿舎は筑波学院大学にはありませんが、あれば便利だと思います。

多くの留学生は普通のアパートに住んでいるのですが、日本の不動産会社には外国人にとっては厳しいルールがあります。「日本人の保証人」を求められることと「敷金・礼金」です。不動産会社によっては「外国人お断り」というところもあります。つくばでは私も苦労しました。

来日したばかりの留学生にとっては、まずは留学生専用宿舎に入居できれば便利で、ある程度、日本の生活に慣れた段階でアパートや公営住宅を探して移るのが望ましいと思います。

私はいま、勉強しながらアルバイトもしています。来春には就職する予定です。自立できて、両親の負担を減らすことができるようになり、ようやく成長したと言えると思っています。

筑波学院大チームが優勝 県結婚・子育て動画コンテスト 30秒でメッセージ

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表彰を受けた後、小沼雄一監督㊧から壇上で作品の評価を聞く筑波学院大学の学生4人

結婚や子育てに関するメッセージを30秒の動画で発信する「いばらき結婚・子育てポジティブ動画コンテスト」(県主催)の表彰式が19日、つくば市稲岡、イオンモールつくば内で催された。筑波学院大学(つくば市吾妻)の学生4人が制作した動画「赤ちゃんの魔法」が結婚部門でグランプリに輝いた。

ビジネスデザイン学科3年の大久保駿さん、益子雄太郎さん、2年の関根彩さん、石嶌紅葉さんの4人で、チョイ悪の若者が赤ちゃんの笑顔を見て改心し結婚に至る動画を制作した。

高校生や大学生を対象に今年度初めて実施された動画コンテストで、33作品の中から選ばれた。

大久保さんは「どういうきっかけがあったら自分が子育てするのかを考えて作った」と話し、「チョイ悪の人も改心するくらい、赤ちゃんの笑顔はかわいいという当たり前のことを、見る人が感じてくれれば」と話していた。

審査員を務めた笠間市出身の映画監督、小沼雄一さんは「何より赤ちゃんの表情が素晴らしい。作り手がどれだけ対象に興味を持ち感動しているかが感じられ、コンテストに賭ける意気込みが断トツ」と評した。

子育て部門では東京大学の学生2人による「子供ができて、夢ができたの」がグランプリに輝いた。

動画はYou Tubeでだれでも閲覧できる。応募作品は今後、県のホームページやイベントなどで活用するという。(鈴木宏子)

図書館がブックカフェに変身 来年2月、筑波学院大 地元スイーツなど提供へ 学生が起業へ準備

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起業講座の授業で、ポテトかいつかの貝塚みゆき社長(中央)から起業の志などを聞き、実際にサツマイモのスイーツを味わう学生ら=筑波学院大

筑波学院大(つくば市吾妻)図書館1階が来年2月、ブックカフェに変身する。日本地域資源学会会長で同大の塚原正彦教授による起業講座「おいしいプロジェクト」で学ぶ経営情報学部の学生が、地元産のおいしいスイーツなどを提供する。図書館で味わいながら学ぶという、新たなミュージアムビジネスを起業する試みだという。

来年2月21日~3月10日の約2週間実施する。併せて同大本館内のフランス料理店、グルマンで地元食材を使った食事を提供する計画だ。

新たな試みに向け11月から、食に関わる新しいビジネスを展開している地元起業家ら計約10人を授業に招いて、2、3年生16人が、商品の新しい見せ方や提供の仕方を研究している。

15日は、蔵出し焼き芋「紅天使」を開発し、つくば市松野木の直営店などが人気のサツマイモ製造・加工・販売会社「ポテトかいつか」(かすみがうら市)の貝塚みゆき社長を招いた。仕事への思いや起業の志などを聞き、実際に焼き芋、ジェラート、サブレ、ロールケーキ、大学芋などを味わいながら、図書館でどのように提供するのかなどを話し合った。

今後さらに、レンコン、イチゴ、ワイン、結城紬、笠間焼などの新商品開発を手掛ける地元起業家を招いて研究を深める。

2年の西村瑠夏さん(20)は「地域の宝物を地域の人が分かりやすいようにデザインして発信することをやっていきたい」などと話している。(鈴木宏子)

筑波学院大学図書館

英語で堂々とスピーチ 小学生から社会人まで38人 筑波学院大でコンテスト

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ジェスチャーを交え堂々とスピーチする参加者

小学生から社会人までが英語のスピーチ力を競うコンテスト「KVA CUP」が28日、つくば市吾妻、筑波学院大学で開かれた。38人が参加し、流ちょうな英語で自分の考えを述べた。

同大学が主催し、今年で5回目。国際都市つくばで英語のコミュニケーション力を育成しようと、筑波研究学園都市50週年記念事業として2013年から始まった。

小学生の部、大学生・社会人の部など5部門で構成。国内の英語スピーチコンテストでは珍しく帰国子女やマルチカルチャー(多国籍の児童)部門もある。「英語が流ちょうな人たちと同じ場でも堂々と自分の意見を述べられる教育が必要」と大島愼子学長は語る。

小学生の部では、子どもたちが「The Library」など親しみやすい英語の詩をジェスチャーなども交えながら堂々とスピーチ。大学生・社会人の部では、参加者が25あるテーマの中から当日選んだ題目で、即興で自分の考えを述べた。大学、高校の教員ら6人が、スピーチの内容や発音、表現などに焦点をあてて審査した。

大島学長は「日本で英語表現というとディベートのコンクールが多いが、日常会話やパーティー、ビジネストークのシーンを考えると、相手の気持ちを傷つけずに即興で話せる力が大切。語学を使った柔軟性といった力を育てていきたい」と話した。

表彰式には、毛塚幹人つくば副市長も出席。英語であいさつの言葉を述べ、つくば市長賞の入賞者に表彰状を手渡した。(大志万容子)

◆各部門の優秀賞は次の通り(敬称略)。

【小学生の部 筑波学院大学学長賞】優勝=町野永宜(東京都国分寺市立第九小学校)▽2位=宮本みゆ(千葉県柏市立柏第四小学校)

【小学生帰国子女・マルチカルチャーの部 同学長賞】▽優勝=下元爽夏(東京都世田谷区立桜町小学校)▽2位=萩原茉耶(Aoba-Japan International School)

【中学生の部 同学長賞】優勝=齋藤あいり(神奈川県相模原市立相模丘中学校)▽2位=渡部百合子(私立聖徳大学附属女子中学校)

【高校生の部 県教育長賞】優勝=沖田遥華(県立竹園高校)▽2位=齋藤ひかり(神奈川県立相模原高校)

【大学生・社会人の部 つくば市長賞】優勝=米崎駿(筑波大学)▽2位=齋藤兼司(自営業)

【中学生/高校生/大学生・社会人の部 日本英語交流連盟特別賞】特別賞=Yamanaka Mark(Liberty International School)

入賞者㊨に表彰状とトロフィーを渡す毛塚副市長

国際色豊かな模擬店にぎわう 筑波学院大で学園祭 29日まで

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国際色豊かな模擬店=つくば市吾妻、筑波学院大学
高校生も参加した「いけばな展」

筑波学院大学の学園祭「第27回 KVA祭」が28日、つくば市吾妻の同大学キャンパスで開かれた。テーマは「十人十色」で、留学生の多い大学らしく、ベトナム料理のフォーや台湾発祥のタピオカミルクティーの模擬店などが並び、訪れる人でにぎわった。

あいにくの雨のため、模擬店は大学館内のロビーに場所を移動。「いかがですか」「おいしいですよ」と留学生らの呼び込みに、昼時は家族連れらが列を作った。フォーを注文した50代の女性は「外国の屋台みたいで楽しい」と笑顔だった。

食堂を会場にしたステージでは、筑波スクエアダンスクラブのメンバーが、来場者とともにリズミカルな音楽に合わせて軽やかにステップを披露。福島県出身の男女のシンガーユニットyoko&門馬よし彦や関西出身3人組のダンス&ボーカルグループAIRPENのライブもあり、会場は熱気に包まれた。

展示スペースでは、県立下妻二高、八千代高校の華道部とコラボして、高校生らがその場で花を生ける「いけばな展」や、留学生のミニ外国語講座、「つくば市をキャンパス」をテーマに地域の人々と連携しながら社会参加活動を実践するオフ・キャンパス・プログラム(OCP)の展示などがあり、来場者は思い思いに楽しんでいた。

同時にオープンキャンパスもあり、学部や学科、入試についての説明会が開かれた。

同祭は29日も催され、タレントの石川界人さん、古川慎さんのトークショーなどが開かれる。(大志万容子)

留学生が講師を務めた「ミニ外国語講座」

 

来場者らも参加して軽やかにステップを踏むスクエアダンスのステージ

「非常に意義あること」 大島愼子学長が応援メッセージ

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この度、NPO法人NEWSつくばの活動にご協力し、本学施設を提供できますことは、非常に意義あることと考えております。

筑波研究学園都市に位置し、「つくば市をキャンパスに」学生が地域の皆様と共に活動する実践科目を必修としている本学は、その活動成果を長年にわたり常陽新聞紙面でコラムとして掲載していただきました。ニュース記事を書くことは、学生に取り非常に勉強になり、やりがいのある活動でした。そのご縁もあり、このたびのNEWSつくばが編集する地域ニュースのデジタル発信に学生も参加していくことになります。

現在は、マスメディアというよりもSNSにより個人のニュース発信が、特に若い世代では主流になりつつありますが、地域の課題を調査し、ニュースを発信し、地域に興味と誇りをもつ若い世代を育成することも地域に根差す大学の役割であり、地域活性化につながります。

今後、本学のコミュニティカレッジ(公開講座)でNEWSつくばによる社会人と学生を対象にした「新聞のつくり方」などの講座が開講され、地域の皆様に取材や記事作成にご協力いただく機会も増えていくと思います。

本サイトのニュースが地域の皆様に愛され、ご期待に応えるように努めてまいりたく、ご協力をお願いいたします。

 

筑波学院大学

学長 大島 愼子