木曜日, 4月 3, 2025
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《学生インタビュー》21 パソコンボランティアを体験、相談受け止める姿勢学ぶ

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野中まりえさん=つくば市吾妻、筑波学院大学
筑波学院大学(つくば市吾妻)は学生が教室から地域に出て、NPOや企業などと社会貢献活動をするオフ・キャンパス・プログラム(OCP)に取り組んでいる。経営情報学部ビジネスデザイン学科情報デザインコース3年の野中まりえさん(24)は、パソコン操作で困っているつくば市の高齢者や障害者を対象に、無料で操作をサポートしている「つくばパソコンボランティアサークル」で活動した。
筑波学院大学
経営情報学部ビジネスデザイン学科3年
野中まりえさん

―なぜパソコンボランティアサークルに参加したのですか。

私は、父が経営している電子部品販売会社「アイ・ピイ・アイ」(稲敷市)でアルバイトをしているのですが、自社製品の問い合わせを受けたり、使い方の相談を受けたりしています。相談を受ける際の勉強になればと参加しました。

―どんな活動をしましたか。

つくばパソコンボランティアサークルでは毎月2回、第1と第3土曜日に大穂庁舎2階のボランティアセンターでパソコンの相談を受けたり、家からなかなか出られない人向けに自宅を訪問して配線を確認したり、パソコンの使い方を教えたりしています。

初心者の方からの相談に応じるばかりでなく、メモリーを増やすため本人に部品を買ってきてもらって、一緒に組み込んだり、できる範囲で修理のアドバイスをすることもあります。

私は昨年7月初旬から10月までの月2回、大穂庁舎で開かれている定例の相談会に参加しました。「画面がおかしくなってしまった」とか「文字が大きくなって元に戻らない」などの相談に応じたりしました。

ほかに、文章を書いている方から、どういう表現がいいかなどの相談を受けたり、世界遺産をどれだけ知ってるかなど、パソコンとは関係ない世間話もしました。とてもはつらつとされている方が多かったです。

1人では手に負えない相談を受けたときは、スタッフ皆がその人のパソコンの前に集まって、いろいろ言い合ったり知恵を出し合いながら、スタッフ総出で対応することもありました。

―活動を通して学んだことや印象に残ったことはありますか。

相談に来られる方は、ローマ字入力が難しいというパソコン初心者の方から、音楽の編集ソフトを使いたい等、とても使い慣れた方までおり、通常のパソコン教室では見られない幅の広さを感じました。

スタッフの対応も、「パソコンが動かない」とか「メールが送れない」という相談を受けると、技術的なことのほかに、「電源はきちんとつながってますか」とか「メールアドレスの打ち間違いはないですか」といったことも尋ねます。スタッフの方はどんな幅広い相談もさらっと受け止めて動じない、慣れてるなと思いました。

それから、パソコンを破棄する際はリサイクルが義務付けられていて、場合によってはデータのバックアップやメモリーの抜き取りが必要にあります。私の会社ではパソコンはほとんどリースで、使わなくなったら返却するだけだったので、今後パソコンを破棄する時に参考になりました。

つくばパソコンボランティアサークルの相談会で、相談を受ける野中さん(右)=つくば市筑穂、大穂庁舎(つくばパソコンボランティアサークル提供)

―お父さんの会社でアルバイトをしているということですが、どんな仕事をしているのですか。

自社ホームページの作成や、海外のメーカーとメールで電子部品の取り引きをしているのですが、英語でのやりとりなどを担当しています。

―英語が堪能なんですね。

小学校卒業後5年間、イギリスに留学していました。イギリスの小学校を卒業し、中学校の途中で、事情があって帰国しました。イギリスと日本とでは学校の制度が違うので、帰国後、認定試験を受けて日本の中学卒業の認定を得ました。その後、通信制高校に入り高校を卒業しました。卒業後、父の会社で働いているのですが、大学を出た方がいいという母の勧めで筑波学院大学に入りました。

―大学ではいま何を勉強していますか。

パソコンのプログラミングやウェブデザイン、パソコンの文書処理やデータ活用などを勉強しています。資格取得にも力を入れている大学なので勉強は大変ですが頑張りたいと思います。それから今はまだ英検2級なので、卒業するまでに1級をとりたいです。

―将来の目標は何ですか。

父の会社で働き、会社の力になれたらと思います。

(聞き手・鈴木宏子)

➡筑波学院大学の過去記事はこちら

「ボランティアするのは自己実現欲求」 筑波学院大 武田直樹講師が講演

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講師を務めた筑波学院大学講師の武田直樹さん

【谷島英里子】筑波学院大学(つくば市吾妻)講師の武田直樹さんによる講演会「ボランティアで新たな未来を切り開こう!」が21日、土浦駅前の県県南生涯学習センターで開かれた。国内外のボランティア活動を紹介しながら、米国の心理学者マズローの欲求5段階説を語った。

同センターが主催し、約35人が聞き入った。武田さんは建設会社で働いた後、国際協力NGO日本国際ボランティアセンター(JVC)に所属し、タイのスラムでの青少年育成活動に従事した。さらに日本テレビの24時間テレビチャリティー委員会カンボジア事務所代表を務め、カンボジア農村での保健活動や、パキスタン地震時の日本赤十字活動調査経験を持つ。現在、同大講師で、学生と地域との連携を支援する社会力コーディネーターとして活躍している。

講演会ではまずボランティアの種類について、国際交流、環境保全、伝統文化の継承、子育てサポート、災害支援など多種多様と説明。社会に影響を与えたボランティアとして、ノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサ、難病患者の基金を設立した歌手のマイケル・ジャクソン、国内では松下電器産業(現・パナソニック)の創業者・松下幸之助などを紹介した。

続くグループワークでは「人はなぜボランティアをするのか」をテーマに参加者と話し合った。「困っている人を助けるのは当たり前だと思う」「ボランティア後に感じる達成感や感謝の言葉でうれしくなる」「新しい自分に出会える」といった意見が参加者から出た。

武田さんはこれらをマズローの欲求5段階説の自己実現欲求だと解説し、「ボランティア組織はこれだけの膨大な思いを持っている人全員を満足させないといけない。組織はお金が無い中で、全員の満足度を満たすスキルが求められる。高度なマネージメントだ」と解説し、「ボランティアは高い欲求の一つの塊だ」と話した。

参加者からは、ボランティアする際の言語障害者とのコミュニケーション方法について質問が出たり、災害支援以外のボランティアを知ることができた、などの声が上がった。

武田さんは「ボランティアは一見こじんまりと見えるが、とても奥深く、重要な局面でじわじわと未来を創り上げてきた。世のため、人のため、自分のために美しく生きるのがボランティアと思う」と話していた。

ボランティアをテーマに意見を出し合う参加者たち

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《学生インタビュー》20 「得意を生かす」ことの大切さ学んだOCP活動

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田口俊介さん=筑波学院大学構内

筑波学院大学(つくば市吾妻)は、学生が地域に出て社会貢献活動に取り組む「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」活動を行っている。経営情報学部ビジネスデザイン学科3年の田口俊介さんは、2018年にカスミ(本社・つくば市)食育ツアーなどに参加し、OCP活動を行った。この活動を通じて田口さんは「得意を生かす」ことの大切さに気付いたと話す。

筑波学院大学
経営情報学部 ビジネスデザイン学科3年
田口俊介さん

―カスミは、茨城県を中心に関東地方に188店舗(2019年3月現在)を展開してるスーパーです。OCP活動にカスミを選んだ理由は?

大学にはいろいろな企業が来てくれたのですが、カスミのパンフレットを読んで一番興味を持ちました。カスミは、近所にも店舗があるので身近ですよね。

―カスミではどのようなOCP活動をしたのですか?

「食育ツアー」のリンゴ狩りと稲刈りツアーのほかに、「ヘルスサポート」や「私の企画応援します!」の運営も手伝いました。

ツアーでは主に荷物運びなど、縁の下の力持ち的な感じです。「ヘルスサポート」は、カスミのCSR活動(環境・社会貢献活動)の一つです。月1回程度、一部の店舗で開催しています。お客さんの体重や血圧などを測定し、管理栄養士や栄養士がお客さんに合った食事のアドバイスや食材の紹介をします。こちらのお手伝いを4回ほど行いました、

「私の企画応援します!」も、カスミさんのCSR活動(環境・社会貢献活動)のひとつです。年に一度市民の方の手作りイベント企画を募って、選ばれた方たちはカスミつくばセンターを使ってイベントを開催することができます。僕は「小さな地球~国際文化博覧会~」の手伝いをしました。荷物運びを2日前から行ったほか、当日は受付も行いました。

リンゴ狩りツアーの一コマ=大子町

―OCP活動をやってみて驚いたこと、気づいたことはありましたか?

リンゴ狩りツアーは大子町まで行きました。裏方なのにお客さんに「楽しく参加しています」と声をかけてもらいました。お子さんが楽しんでいるのがうれしかったです。リンゴ農家さんでいろいろなリンゴを食べ比べしたのですが、品種によって甘さや酸っぱさなど味がそれぞれ違うことに驚きました。

常陸太田市での稲刈りツアーは雨のため実際の稲刈りができなかったのですが、戻ってからお酒に使うお米と食用のお米を食べ比べる企画がありました。食べてみたらまったく味が違うんです。お米にも味や甘味の違いがあることを知りました。

あとツアーに参加した方々は、カスミの店舗でツアー案内のチラシを手に取って申し込んだ方が多いことに驚きました。今は何でもネットと思っていたのですが、お店のチラシは買い物のとき目につきやすいんですね。チラシもお客さんへのお知らせとして大きなきっかけになることがわかりました。アピールするには方法も大事だということを実感しました。

―「私の企画応援します!」はどうでした。

カスミつくばセンターに集まって、前々日から集まって会場づくりなどをしましたが結構重労働でした。当日は受付を手伝いました。

イベントではダンスや能、フラメンコの披露もありました。体験コーナーではヨガやお茶もあったんですよ。無料で誰でも観ることができるので、本当にたくさんの人が来ました。海外の方も結構多かったです。なかには耳の不自由な方もいらっしゃいました。

耳の不自由な方もステージをすぐ楽しめる、リアルタイムでスクリーンに文字が出るようなシステムがあればいいなと思い提案しました。こういうことは、実際参加してみないとわからないなと思います。

―OCP活動をして将来の夢は何か変わりましたか?

CSR活動についてはあらかじめ調べたのですが、他の企業は募金や地域の掃除などが多いです。もちろんこれらはとてもいい活動です。しかしカスミさんのCSR活動は食育やヘルスケアサポート、地元の人とのふれあいなどで他の企業とちょっと違うんです。「スーパーという会社の得意を生かして社会貢献をしている」と思いました。

カスミさんのCSR活動を通じて「自分自身もこれから得意を生かしていこう」ということをあらためて決意しました。僕自身はイラストや絵を描くことが得意です。これからもしっかり学んで得意を伸ばし、将来に生かしていきたいと思っています。

(聞き手・伊藤悦子)

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映像や立体作品で迫る 1日まで筑波学院大地域デザインセンター展

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筑波学院大学の教員4人とゲストアーティスト6人による「MEDIA DESIGN」=つくば美術館

【伊藤悦子】筑波学院大学地域デザインセンター展「メディア・デザイン(MEDIA DESIGN)」が27日、つくば市吾妻のつくば美術館で始まった。9月1日まで。今年で4回目となる展覧会には、同大学の教員4人と、つくば周辺で活躍するゲストアーティストら6人の映像作品や立体作品24点が出展された。また17日に開催された子どもワークショップで作った鳥笛「バードコール」も、映像と写真で観ることができる。

大学教官4人+ゲスト6人

同センターはデザインを通じて地域と連携する活動拠点として大学が設けた。同大学の高嶋啓教授は自らもガラスアートを出展、「アーティストとしての活動を学生たちに触れて欲しいという気持ちで展覧会を開いている。また筑波学院大学を地域に根差した大学として、市民の方々にも知ってもらいたい」と話している。

同大学の堀聖司助教は、スクリーンでもVR(バーチャル・リアリティ)でも楽しむこともできる映像を手掛けた。「仕事の合間に制作時間を作り、2~3カ月かけて制作した。ストーリー性はないが、頭や心もからっぽにして、車窓から景色を眺めるような気持ちで観ていただければ」と語る。

「MEDIA DESIGN」に展示された作品=同

展覧会では同大学の学生が、搬入や受付などを手伝い関わっている。「飾り付けなどを前日から手伝った。美術品の展示には気を遣ったが、実物は迫力がある。照明を当てる角度を細かく調節して、影の出来具合もチェックした。影も含めてひとつの作品であるということを知った」と4年生の滝沢里奈さん。

受付をしていた4年生の大和田圭吾さんは「昨日の搬入から手伝っている。普段見ることのできない先生方のアート作品に触れられて勉強になった。卒業制作にちょっと行き詰っていたが、とてもいい刺激になった」と話した。

たまたま通りかかり、入ってみたという同市の嶋田史さんは「現代アートはおもしろい。製作途中の映像が流れていたり、音が鳴っていたりするのも良い」と作品一つひとつに見入っていた。

◆入場無料。開館時間は午前9時30分から午後5時まで。(最終日9月1日は午後3時終了)
8月30日(金)、31日(土)は午後1時から中田真由美さんと夏秋文彦さんの演奏パフォーマンスが予定されている。

《学生インタビュー》19 歴史博物館ガイドで、地元の人と触れ合い

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大竹愛理さん=筑波学院大学構内

筑波学院大学(つくば市吾妻)の「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」は、学生が地域に出て社会貢献活動に取り組む活動だ。経営情報学部ビジネスデザイン学科3年の大竹愛理さんは、昨年8月と11月にかすみがうら市歴史博物館(同市坂)で、学芸員の仕事をサポートする活動を体験した。城郭をかたどった外観が印象的な同館は、霞ケ浦や筑波山を見渡せるロケーションと、帆引き船など民俗資料の展示やイベントで地元の人や観光客に人気だ。

筑波学院大学
経営情報学部ビジネスデザイン学科3年
大竹愛理さん

―OCP活動でかすみがうら市歴史博物館を選んだ理由は?

もともと歴史が好きなことと、土浦出身ということもあって、かすみがうら市歴史博物館に一番興味を持ったためです。

―具体的にはどのような仕事をしたのですか?

昨年8月と11月にガイドの活動をしました。8月は、小学生向けのイベントで縄文土器づくりや勾玉(まがたま)作り体験のサポートをしました。付き添いのお母さんが、ものすごく凝った土器を作っているのを見て感心することもありました。

自分でも作ってみましたが、土器を作る粘土が固く、土の感触が強いことが印象的でした。水で手をぬらしながら作るのですが、少しでもひびが入ったり、薄かったりすると焼いたとき割れてしまうんです。だから現在残っている土器も、割れているのが多いのかなと思いました。

かすみがうら市歴史博物館

―11月は文化財一斉公開で、下稲吉にある「木村家住宅」のガイドのお手伝いをしたそうですね。

木村家住宅は県指定文化財で、もともとは「皆川屋」という屋号の旅籠(はたご)だったところです。下稲吉は江戸時代の宿場町で、水戸街道に唯一残る旅籠の建物が木村家住宅なんです。

ガイドの前に下調べはしていたのですが、人に説明することは本当に難しいと思いました。勉強したことよりももっと踏み込んだことを聞かれて、答えられなかったこともありました。

木村家住宅は、2階の老朽化が進んでいることと、現在も実際に住居にされているため、一般には公開できません。でも見学したいとおっしゃる方もいらっしゃいます。見学できない理由を説明し、納得してもらうのも難しかったです。

ガイドは、地域学芸員のボランティアの方と一緒にやらせていただいたのですが、皆さん何年もされているベテランばかりです。本当に比べものにならないと思いました。

木村家住宅

―かすみがうら歴史博物館でOCP活動をして印象的だったことは?

地域の方との連携が多かったことです。地元の方の世代を超えた、歴史への愛も感じました。学芸員の方もイベントに参加される方も、みなさん地元の知り合い同士が多かったのですが、イベントに参加しているうちに、その中に入り込むことができました。地域の人との関われたことが、とてもよかったです。

博物館の仕事は、指示が大まかなので最初は困惑しました。しかし自分から進んで考え、積極的に行動することができました。またこの仕事では、いろいろなことに対して「いいところを探す」という体験ができました。

―将来の夢は?

大学でグラフィックデザインを学んでいるので、企業の広報課に就職したいと考えています。でもこの体験をしたことで、学芸員の資格をとりたいと思うようになりました。

(聞き手・伊藤悦子)

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《留学生インタビュー》4 将来の夢は観光ガイド おもてなしの心生かしたい

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グェン・ドゥク・ヴィェトさん

筑波学院大学(つくば市吾妻)のベトナム人留学生で、経営情報学部3年のグェン・ドゥク・ヴィェトさん(26)は、観光ガイドを目指している。今ベトナム人に一番人気のある国は日本だという。将来の夢は、日本で旅行会社をつくり、来日したベトナム人観光客を案内すること。大学で学んだ日本の「おもてなしの心」を仕事に生かしたいと話す。

経営情報学部 ビジネスデザイン学科3年
グェン・ドゥク・ヴィェトさん(26)

―留学先に日本を選んだのはどうしてですか。

私の実家は首都ハノイの郊外にあり、農業を営んでいます。約1000羽のニワトリを飼っていて養鶏のほか米作りもしています。家族は父母と3人きょうだいの5人で、私は一番上、妹と弟がいます。子供のころは田植えを手伝ったり、ニワトリのえさやりを手伝いました。

ベトナムでは、叔父さんの影響もあって、専門学校で電気技術を学びました。ベトナムの電気製品はすぐに壊れてしまうのですが、叔父さんは壊れたらすぐに直してくれる人だったので、電気技術者に憧れていました。

日本に留学した理由ですが、10年くらい前から、ベトナムには日系企業がたくさん進出してくるようになり、そのころから日本に行きたいなと思うようになりました。

専門学校を卒業後、2014年に来日しました。21歳のときです。最初は仙台の日本語学校で3年間勉強しました。その後、17年に筑波学院大学に入学しました。現在、大学では経営学の勉強をしています。

―つくばでの暮らしはいかがですか。

今は週3回、午前7時~正午まで、市内のスーパーで商品の陳列などのアルバイトをしています。

日本は、ベトナムより物価が5倍くらい高いですね。ベトナム人の平均給料は月3~5万円くらいですから。電車やバスなどの公共交通は日本はとても便利です。

最近、遊びに出掛けることはあまりありません。ベトナム人の中には、留学生同士、アパートに週4、5日集まってわいわい楽しんでいる人もいますが、私は行きません。

―大学の授業で印象に残ったことはありますか。

日本の歴史を学んだことです。日本の江戸時代や、広島の原爆投下などの歴史を学びました。ベトナムでは自分の国の歴史は勉強しますが、他国の歴史はあまり学ばなかったので勉強になりました。

それから、おもてなしという言葉の意味を教えてもらったことが印象に残りました。おもてなしとは、単に物理的な接待だけでなく、心が大事だということを学びました。将来の仕事に生かしたいと思います。

―昨年、地域に出て、NPOや企業などと社会貢献活動をする、大学のオフ・キャンパス・プログラム(OCP)に参加したと聞きます。どんな活動をしましたか。

市民団体「つくば遊ぼう広場の会」の活動に、私ともう一人のベトナム人留学生の2人で参加しました。ゴンタの丘という流星台の雑木林にある遊びの広場で、子供たちの見守りをしたり、子供たちと一緒に遊んだりしました。

子供たちは1歳から4、5歳の子30~40人が親子で参加します。去年8月から10月まで土日を中心に月2、3回参加しました。午前10時から午後2時まで、広場の中に人工の池をつくって魚のおもちゃを浮かべて子供たちと釣りをしたり、ハンモックに横になったりしました。

OCP活動で子どもたちと一緒におもちゃの魚を釣り上げた(グェンさん撮影)

―子供たちの反応はどうでしたか。

小さな子供たちと一緒に遊んだことがないのでとても楽しかったです。私は外国人なので、どこの国から来ましたかとか、子供たちからいろいろ話し掛けられました。

―将来の夢は何ですか。

観光ガイドの仕事をしたいと思っています。ベトナム人に今一番人気がある国は日本なので、将来は日本で旅行会社をつくりたいと思っています。

(聞き手・鈴木宏子)

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小学生たちが鳥笛製作 筑波学院大・高嶋教授が指導

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木片を紙やすりで磨く児童たち=つくば市吾妻の県立つくば美術館

【崎山勝功】県つくば美術館主催のワークショップ「バードコールをつくって鳥と遊ぼう!」が17日、つくば市吾妻の同館講座室で開かれた。バードコール(鳥笛)は鳥の鳴き声のような音を出す木製玩具。筑波学院大学の高嶋啓教授が講師を務め、参加した同市内の小学3年生以上の児童30人を指導した。

講座では、児童たちが丸カンネジを取り付けた長さ約5センチ前後の木片に絵の具で色を塗ったり、棒状の樹脂を溶かして接着する道具「グルーガン」を使ってスパンコールなどの装飾品を取り付けたりした。児童たちは、同美術館や同大学生のボランティアスタッフたちの助けを借りたりしながら、約1時間でバードコールを完成させた。

同講座の運営支援に当たった同大2年のミラネス・ナターシャさん(19)は「グルーガンのお手伝いが少し大変だった。グルーガンがくっつかなくて、飾りが落ちたりした」と語った。

屋外で鳴らして楽しんで

完成したバードコールは当初、野外で鳴らして小鳥を呼ぶ予定だったが、児童たちが熱中症になる恐れがあるため変更し、室内で完成品をお互いに披露するだけにした。

完成したバードコールを披露する児童たち=同

市内から参加した小学6年生の小坂優奈さん(12)は「バランスを考えて作ることができた。きれいに見えるように作った。グルーガンが早く乾きやすいから、早く飾りを付けるように頑張った」と完成したバードコールを手にうれしそう。優奈さんの弟で小学4年生の小坂悠仁さん(9)は「ガラスの飾りを付けるところが一番難しかった。色を付けるより飾りを付けるほうが大変だった」と制作に苦心した様子だった。

「夏休みにいろいろ体験させてあげたい」という、母親の小坂登喜子さん(42)は「バードコールというものが分からなかったので、こんなに楽しい工作とは思わなかったので、いい体験ができたと思った。猛暑じゃなければ外で鳴らしてみたい、子どもと一緒に鳴らしてみたいと思った」と述べた。

バードコール作りは、同大の文化祭で「子どもから大人まで楽しめるもの」として3年前から始めたという。同講座の指導に当たった高嶋教授は「これからハイキングや山登りするときに携行して、実際に鳥を呼んで楽しんでもらいたい。自分の作ったもので自然と楽しめる経験を養ってほしい」と期待を寄せた。

中国向け発送拠点で水を得る つくばで就職の筑波学院大留学生

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パソコンで注文データを確認するキンカイさん=つくば市榎戸のECささげ物流越境センター

【橋立多美】県内物流大手、沼尻産業㈱のECささげ物流越境センター(つくば市榎戸)で働くキンカイ(金海)さん(32)は、中国内モンゴル自治区出身。昨年春、筑波学院大学経営情報学部(同市吾妻)を卒業して同社の正社員となった。就職を機に就労ビザを取得した。

キンカイさんは2012年に来日して千葉県柏市の日本語学校で2年間日本語を学んだ後、同大に進んだ。学業とアルバイトを両立しながら言葉の壁を克服し、日本語能力試験で最もレベルの高い「N1」に認定された。

職場はEC(中国向けのインターネット通販)物流の発送拠点。約2300平方メートルの倉庫内のスチールラックに保管された化粧品や健康用品、日常品など、数万点に及ぶ日本製品の中から注文に応じて取り出し、検品と計量してから丁寧に梱包して箱詰めする。受注から48時間内に出荷して航空便で中国に輸送される。

今は笑顔で出荷作業をこなすキンカイさんだが、配属されて3カ月は言葉遣いやマナーを考えるあまり、緊張の連続だったという。もう1人の社員と共に、パート4人に作業指示を行う立場だが、謙虚な姿勢が好感を持たれ女性パートさんたちから「キンちゃん」と親しまれている。

時間までに梱包出荷を終えることが重要で、保管された商品の9割は保管場所が頭に入っているという。また広大な中国の省や自治区の名称と位置、そして現地の消費者動向を熟知しているキンカイさんにとって、中国市場への物流は手応え十分のようだ。

正月やイベントなど、中国人が通販サイトで爆買いする繁忙期は、一日で5000件以上を出荷したと話すキンカイさん。「日本製品に対する信頼は厚い」とも。定番人気の美容化粧品に加え、最近はコンタクトレンズの注文が多いそうだ。

今年6月中旬、同郷の妻との間に第一子が誕生した=つくば市西大沼の産院(キンカイさん提供)

プライベートも充実

直属の上司で、ECささげ物流国内センター長兼課長の糸賀陽子さんは「ミスなく仕事ができ、今の時期はパートさんに熱中症に注意を呼びかけるなど、気遣いができる」と評価する。同大学での入社説明会で「聞く姿勢がしっかりしている」と感じた人事課の谷口拓也主任は、前向きに仕事に取組み、人柄が良いと信頼をおく。

経験を積み、会社に貢献したいというキンカイさん。将来は会社が中国に支店を開設し支店長として業績を伸ばすこと。叶わぬなら貿易会社を設立したいと志を熱く語った。

「仕事が安定して幸せ」と話すキンカイさんはプライベートでも充実している。今年6月に長男が誕生。顔を見れば疲れは吹き飛び、父親としての責任感が生まれたという。

留学ビザで来日して7年。これまでを振り返りつつ、外国人留学生たちに「周囲には心優しい人がいる。僕には学院大の先生たちがいた。理解者に相談しながら、目標に向けて諦めずに前進を」とメッセージを送る。

➡キンカイさんのインタビュー記事はこちら

つくば駅前にアイスと雲のタペストリー 「涼」をテーマにデザインコンペ

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最優秀を受賞した鈴木栞那さん㊧とリ・ハクさん=プラザ・パフォーマンス・ギャラリー(つくば市吾妻MOG1階)

【谷島英里子】関東甲信地方が梅雨明けした29日、つくば駅前のつくばクレオスクエアMOG1階にあるプラザ・パフォーマンス・ギャラリーは、涼感たっぷりの大型タペストリーで彩られた。筑波学院大学とつくば都市交通センターが主催する「空間デザインコンペティション」の授賞式が行われ、市民投票などで選ばれた優秀作品のタペストリー展示が始まった。

コンペは同大学メディアデザインコース3年生がデザイン教育の実践的な取り組みのため、2015年から行われ、つくばセンター地区のにぎわいにつなげている。今回も初めに学生の21作品がパネルで展示され、一般市民が投票。その後審査員らが優秀賞を、鈴木栞那さんの「カラフルアイス」とリ・ハクさんの「雲」に決めた。

「カラフルアイス」は、イチゴやレモンなどのフルーツアイスをみずみずしく色鮮やかにデザイン。特に子どもに楽しんでもらおうと、アイスの棒に「あたり」「はずれ」の仕掛けをした。

最優秀を受賞したリ・ハクさん作「雲」

「雲」は、目を閉じて草原で風を感じる少女を描き、少女が着るスカートと青空の雲を合わせた。作者は「少女が涼しそうに感じている顔の表情をじっくりと見てほしい」という。

プラザ・パフォーマンス・ギャラリーの吹き抜け空間には、テーブルといすが設置され、ゆっくり鑑賞することができる。会期は9月30日まで、前半(鈴木栞那さん)と後半(リ・ハクさん)に分けて1作品ずつ展示される。

審査員長を務めたつくば都市交通センターの茂木貴志理事長は「つくばの夏の始まりにふさわしい作品で、とても涼やか。多くの人に立ち寄ってほしい」と話していた。

《学生インタビュー》18 放課後子ども教室で活動 コミュニケーション力ついた

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放課後子ども教室で子供たちと遊ぶ枝晃雄さん(中央)=水戸こどもの劇場提供

筑波学院大学(つくば市吾妻)は、学生が教室から地域に出て、NPOや企業などと社会貢献活動をするオフ・キャンパス・プログラム(OCP)に取り組んでいる。経営情報学部ビジネスデザイン学科3年の枝晃雄さんは昨年、認定NPO法人水戸こどもの劇場が実施している放課後子ども教室で約2週間、指導員の手伝いをしながら子供たちと過ごした。活動を通してコミュニケーション力がついたと成果を強調する。

枝晃雄さん=つくば市吾妻、筑波学院大学

筑波学院大学
経営情報学部ビジネスデザイン学科3年
枝晃雄さん
県立茨城東高校出身

―昨年、認定NPO法人水戸こどもの劇場(水戸市見川)で活動しました。なぜ選んだのですか。

子供が好きなので、子供たちと接してみたい、どんな接し方があるか勉強したいと思いました。

―どんな活動をしましたか。

去年8月、夏休み中の約2週間、水戸こどもの劇場が茨城大学附属小学校で実施した「放課後子ども教室」に参加し、指導員の手伝いをしました。子供たちは小学1年生~3年生まで30人くらい。午前10時から午後4時まで、子どもたちと外で遊んだり、室内でオセロをやったり、映画を見たりして過ごしました。毎日、お弁当を持参して一緒に食べたりもしました。

―子供たちと接する上で心掛けた点はありましたか。

こどもの劇場の指導員の方からは「子供たちに『あーしなさい、こーしなさい』とは言わないでそっと見守ることと、子ども同士のけんかで暴力があったときはすぐに止めること」の二つを注意するように言われました。

最初はこちらが話し掛けても、子供たちから返事が返ってくるだけだったのですが、毎日通ううちにだんだん慣れて、そのうち子供たちの方から話し掛けてくれるようになりました。1週間目くらいのとき、割った竹にそうめんを流して流しそうめんをやったんです。一緒に食べたのをきっかけに、子供たちとの距離が縮まったような気がします。

男子から将棋をしようと誘われて、それまで知らなかった将棋のルールを覚えました。女子からは折り紙でアクセサリーを作ろうと誘われ、一緒に作ったりしました。

―どんなことを学びましたか。

子供たちと接する場合は大人と違って、次はどんな行動をするのかを想定しながら接することが大事だということを学びました。元気に走り回っている子がいたら、転んでしまうかもしれないと想定しながら見守るということです。指導員の方はその点、上手にやっていて、さすがだと思いました。

とても元気な男の子と女の子がいて、帰宅して親に話すと、自分も子供の頃、元気に走り回っていた子だったと言われ、自分の子供の頃を振り返る機会にもなりました。最終日に子供たちからお礼の手紙とか、ヒマワリの種、紙風船などをもらったのですが、今も大切にとってあります。

―活動を通して得たものは何ですか。

コミュニケーションの仕方と、子供のことを考えて行動するということです。もともと自分から知らない人に話し掛けるのが苦手だったのですが、OCP活動を体験して、大学の授業や話し合い場で自分から意見を言うことができるようになり、コミュニケーション力がついたと思います。

子供のことを考えるということは、僕は今、ファミリーレストランでアルバイトをしています。ある日、家族連れのお客さんが来て、子どもがゼリーを床に落として泣いてしまったんです。このとき、店長に言われなくても、自分から新しいゼリーを持って行ってあげることができました。お客さんにはとても感謝されて、相手のことを考えて行動するというのはこういうことかと実感しました。

放課後子ども教室で子供たちと一緒に流しそうめんを食べる枝晃雄さん(中央)=水戸こどもの劇場提供

―大学では今、どんな勉強をしてますか。

ビジネスデザイン学科なので、パソコンで映像をつくったり、イラストを描いたりしてます。ものづくりに興味があるので、人気商品になるようなシステムを開発したい。それから子供からお年寄りまでだれで遊べる簡単なルールのゲームなども作りたいと思ってます。

―なぜ筑波学院大学を選んだのですか。

水戸に住んでいるので、当初、水戸周辺の大学に行くことも検討したのですが、システムエンジニアを目指しているので、パソコンやデザインの教育に力を入れている筑波学院大学に進むことを決めました。今、水戸から電車とバスで1時間半かけて通ってます。頑張って勉強してシステムエンジニアの道に進めるようになりたいと思います。

―大学生活はどうですか。

大学はにぎやかで楽しいです。人見知りする性格なので、入学した当初は自分から人に話し掛ける勇気がなくて雰囲気になじめなかったのですが、今はいろんなことを話す友達もできて楽しく過ごしてます。

今年夏には日立市のソフトウェア開発会社にインターンシップに行く予定です。これからもっと勉強を頑張って、専門的な知識を一つでも増やしたいと思っています。

(聞き手・鈴木宏子)

《留学生インタビュー》3 犬猫と共生する知識を吸収 人のやさしさに触れた

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動物愛護団体のシェルターで保護されている猫を抱きしめるレイギョウさん

学生が学外で活動して経験値を高める筑波学院大学(つくば市吾妻)の社会参加型教育プログラム(OCP/オフ・キャンパス・プログラム)で、中国・内モンゴル出身のレイギョウさんは「NPO法人動物愛護を考える茨城県民ネットワーク」に運営スタッフとして参加した。同大入学前、つくば国際ペット専門学校(同市沼田)で学び、入学後は動物愛護団体のシェルターでの実践を通して飼い主の責任に目覚めた。「OCP活動で成長できた」と話す。

レイギョウさん。いつも学習に利用している学院大附属図書館の前で=つくば市吾妻

経営情報学部 ビジネスデザイン学科 3年
 レイ ギョウ(冷凝)さん

―動物愛護活動に参加を決めたのはなぜ?

動物が好きで学院大に入学する前の2年間、つくば国際ペット専門学校のペット総合コースで勉強しました。この経験もあって、OCP活動を受け入れてくれる自治体や企業など多くの団体の中から、迷わず「動物愛護を考える茨城県民ネットワ-ク」に決めました。

―具体的な活動は?

里親募集をする犬猫の飼育と、里親探しに不適な犬や猫を保護して殺処分を避けるためのシェルター(土浦市)で、スタッフの皆さんと犬と猫の世話をしました。犬20頭と猫20匹がいて、餌やりと犬の散歩、室内の清掃を任されました。シニアの犬が多く、病気治療のために薬を飲ませるのも活動の一つでした。

―活動の中で印象に残っていることはありますか?

どの子も私を覚えてくれて、2日目には「遊ぼうよ」と近づいてきました。すっごくかわいかった。それと、雨の日も風の日もお正月も世話は休めません。活動中の8月に大型台風がきて、誰もシェルターに来られなかったら大変とこわごわ運転して行ったら、スタッフ全員がいました。動物たちへのやさしさと責任感に感激しました。

―活動を通じて学んだことは?

ペット専門学校で捕獲された犬や猫が殺処分されていることなど、ペットたちの状況を勉強しました。でも実感できなかった。シェルターで一緒に過ごすことで動物たちの命に対する認識が深まり、不妊手術をした猫の耳先をV字にカットすることを知りました。

今はペットを飼う人には「不妊手術をして一生面倒を見てあげて」と話します。活動で学んだことを活かすことで動物愛護に貢献できていると思います。ペット可の部屋で犬と猫と暮らしていますが、不妊手術をして猫にマイクロチップを埋め込んでいます。

―将来像はどう描いていますか?

グローバルコミュニケーションコースで学んでいて、日本語教師を目指しています。卒業後、都心でもっと日本語力をつけてから中国に帰り、日本語を学び人の役に立ちたい。

―大学生活はどうですか?

筑波学院大学は私のような外国籍の学生がいて、文化の違いを気にせず交流できて楽しく過ごしています。華道部で生け花を習得中ですが、長時間正座しても足はしびれず平気。静かな空間で日本の文化に浸っています。

(聞き手・橋立多美)

スタッフとシェルターの掃除をするレイギョウさん(左)

夏休みは高校生に開放 静かで能率アップ 筑波学院大図書館

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広々とした筑波学院大学附属図書館2階の閲覧コーナー(昨年の様子)

【橋立多美】つくば駅から徒歩7分の筑波学院大学(つくば市吾妻)が昨夏に続き、夏休み期間中の8月30日まで高校生に附属図書館を開放する。同大は、公開講座やイベントなどを通じて積極的に大学を地域に開放している。課題への取り組みや自主学習に役立ててほしいと、高校生に利用を呼び掛けている。

閲覧席が計238席あり、1、2階の閲覧室とAV資料用座席で勉強できる。閲覧室配置のパソコンも利用できる。約7万5000冊の図書やDVDなどの視聴覚資料は館内で自由に閲覧できるが、高校生に資料の館外貸出は行わない。予約不要で、入館時に入館票に必要事項を記載する。

夏休みに落ち着いて勉強できる場所はないかと思っている高校生には最適。大学図書館の環境を体験しながら勉強でき、静かで能率アップが図れる。ペットボトルや水筒などふた付きの飲み物は館内に持ち込み可。持参した昼食は、ペデストリアンデッキを隔てた本館玄関脇の学生ラウンジで食べることができる。

▷利用時間は午前9時~午後5時。土曜は午前9時~正午まで。日曜とお盆(8月10~17日)は休館。問い合わせは同大附属図書館(電話029・858・4820)。開館日時は変更になる場合がある。同大学のホームページで確認を。

つくば駅から徒歩7分の筑波学院大学附属図書館

公共図書館も学習スペース用意

つくば、土浦市の公共図書館にも学習スペースが用意されている。

【つくば市立中央図書館】書庫の並ぶ1階窓側に34席の閲覧席がある。混雑緩和のため午前と午後、入れ替え制で利用できる。利用日当日、中央カウンターで申し込む。また図書館2階の集会室を学習室(30席)として開放している。自由に入退室でき、申込不要▽学習室の利用は休館日を除く午前9時~午後5時、8月31日まで▽同図書館の開館時間は午前9時半~午後7時、月曜休館。つくば市吾妻2丁目。問い合わせは電話029・856・4311。

【土浦市立図書館】4階まなびのフロアに学習室(95席)がある。同室入り口の座席利用受付システム端末で利用申請が必要。学習室の他にも各階に多くの閲覧席が設置され、目的に応じて利用できる▽開館時間は平日は午前10時~午後8時、土日祝日は午前10時~午後6時、月曜休館。土浦市大和町1丁目。問い合わせは電話029・823・4646。

学生がイベント運営や学習支援をサポート 筑波学院大と美浦村が連携協定

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連携協力協定を締結し握手する(左から)美浦村の中島栄村長と筑波学院大学の望月義人学長=美浦村役場

【鈴木宏子】筑波学院大学(つくば市吾妻)は11日、美浦村と連携協力協定を締結した。連携協力活動として、学生が地域に出て社会活動をする同大のオフキャンパスプログラム(OCP)の一環で、同大学生が美浦村でイベント運営や子供の学習支援活動をサポートする。

同大が自治体と連携協力協定を締結したのは、つくば市、阿見町に続いて3カ所目。

同大の学生は、美浦村の地域団体や企業などと活動することを通して、社会に積極的に貢献できる「社会力」を高めることができるという。同大の武田直樹OCP推進委員長は「母国で教員になることを目指している留学生もいるので、夏休みに開かれる子供の学習支援活動『みほちゃん広場』を学生と手伝ったり、陸平貝塚の陸平縄文ムラまつりなどの運営に関わりたい」と話した。

中島栄村長は「人口減少問題を抱え、村外から注目される自治体をつくっていかなくてはならない。14年間も活動を続けてきたOCPの経験を村にどのように生かせるか、学生は1年生のときから美浦村に来て、2、3年生になって、若い人の柔軟な発想で、村のイメージをつくっていただければうれしい」と話した。望月義人学長は「美浦村はJRA(日本中央競馬会)トレーニングセンターや、最先端のIT企業、日本テキサスインスツルメンツが立地し、大変資源が豊かで学生が活躍する場にも恵まれている。大学には留学生も多いので留学生の目からも村に提案できる。実体験を通してウィンウィンの関係を続けていければ」と述べた。

今年度はほかに、同村子ども・子育て会議に同大の教員が委員として参加する。今後さらに、同大地域デザインコースの学生が同村をフィールドに、文化資源や魅力を発掘する調査、研究をするなどの展開も検討している。

高校生や保護者に紹介 オープンキャンパス始まる 筑波学院大

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キャンパスツアーで、最新のデザイン系ソフトが入ったパソコンが並ぶ情報処理演習室を高校生や保護者に案内する学生スタッフ

【鈴木宏子】来年4月の大学進学を目指す高校3年生たちに向けて、大学で何を学べるかを紹介したり、学内を案内するオープンキャンパスが筑波学院大学(つくば市吾妻)で始まっている。

今年度2回目のミニオープンキャンパスが25日同大で催され、高校生や保護者のほか、日本語学校で学ぶ留学生など計約20人が参加した。参加者は、橋本綱夫理事長から大学の特徴の紹介を受けたり、学内を見て回ったり、個別の相談などをした。

橋本理事長は「テクノロジーが飛躍的に発展しグローバル化が浸透する時代に、課題を発見し、自分で考え、解決する力を身に付けた人材が求められる」と話し、学生が地域に出て活動する同大のオフキャンパスプログラム(OCP)や、企業の商品デザインなどに挑戦している地域デザインセンターの取り組みなどを紹介した。その上で「地域と連携したプロジェクト型の学習は学院大にしかできないこと」などと強調した。

キャンパスツアーでは、学生スタッフの案内で、デザイン系の最新ソフトが入ったパソコンが並ぶ情報処理演習室や、3Dプリンターの機械が設置されている教室を見て回ったり、30畳を超える広さがあり華道や茶道の授業が行われる和室、図書館や学生食堂などを見学した。

案内した経営情報学部ビジネスデザイン学科ビジネスマネジメントコース4年の張替紀樹さんは「学院大は小規模な大学なので、学生と教職員との接点がかなり多く家族みたいな距離感がある。もともと女子大だったが共学になって今は男子の数が多いので、女子学生の方が増えてくれたらいい」などと話していた。

◆オープンキャンパス 今後の日程▽6月16日(日)▽7月21日(日)▽8月10日(土)▽8月24日(土)▽3月20日(金・祝) ◆半日で行うミニオープンキャンパス▽9月14日(土)▽10月26日(土)▽10月27日(日)▽11月9日(土)▽2月1日(土)  詳しくは同大入試広報グループ(電話029-858-4815)

「漬けもの」の歴史と未来 筑波学院大・古家教授 『日本の食文化』第5巻に執筆

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筑波学院大学経営情報学部の古家晴美教授㊨と著述を収めた『日本の食文化』第5巻

【橋立多美】日本人は何をどのように食べてきたのか――。食材、調理法、食事の作法や歳事・儀礼など多彩な視点から日本の食を考える『日本の食文化』(吉川弘文館、全6巻)が刊行中だ。最新刊の第5巻『酒と調味料、保存食』(石垣悟編著)では、「漬けもの」の章を筑波学院大学経営情報学部教授(生活文化、民俗学、文化人類学専門)の古家晴美さんが執筆した。

「漬けもの」の章は、約4500年前の縄文期の大規模集落が発掘された青森市の三内丸山遺跡から、当時海水を用いた漬けものが作られていたと推測される例を引くなど、漬けものの起源や食材、製造法を紹介。また沢庵(たくあん)和尚が北国の野菜不足解消を目的に考案したとされる「貯え漬け」(=沢庵)や梅干しの由来など、漬けものと人との長い歴史を分かりやすく読み解いている。

江戸期以降、一般庶民の食事は飯と汁と漬けもの。副食物の王座は漬けものだった。それだけに漬けものの出来不出来は主婦の評価の物差しで、自慢の漬けものを手土産にしたという。また江戸中期の御家人(家臣)にとって手作りの漬けものは贈答品で、漬けもの作りが武芸の一つだったという話は興味深い。

サラダ感覚のもの増えそう

健康志向と減塩ブームの中、近年の漬けもの消費調査やアンケート調査結果から、購入と嗜好の動向がまとめられている。

古家さんは「令和の時代も、漬けものは食卓で一定の位置を占める」とした上で、「2015年に行われた漬けものに関する2つアンケート調査(各357人、142人対象)では、約半数が『週に数回以上食べている』と回答しています。ただし、健康志向で、塩分控えめの酢を加えたサラダ感覚のものが一層、増えいくかもしれません」

「アンケートで気になるのは、20~30代の人たちのヌカ漬け人気が低く、キムチや沢庵の人気が高い点です。彼ら、彼女らが令和30年になった時に、若い頃の嗜好をそのまま保持しているか、あるいは嗜好が変化するか、非常に興味深い」という。

執筆にあたり古家さんは「漬けものの歴史や地域性を概観しつつ、漬けものが人と人をどのように結び付け、地域・社会・風土とどのように関わっているかに注目しながら書くように努めた」と話す。

13年に和食がユネスコの無形文化遺産に記載されて和食への関心が高まる一方、時短の献立メニューが人気を集める昨今。民俗学や歴史学、家政学などの研究者が、全国のさまざまな事例を挙げながら和食の成り立ちをつまびらかにする書巻『日本の食文化』は、和食への気づきにつながるだろう。

◆『日本の食文化』 既刊は1巻『食事と作法』、4巻『魚と肉』、第5巻『酒と調味料、保存食』。2巻『米と餅』、3巻『麦・雑穀と芋』、6巻『菓子と果物』が順次刊行される。(四六判・上製、吉川弘文館刊、各2700円=税別)

【予告】古家晴美さんは本サイト22日付からコラム「四季の食と民俗」を執筆します。

 

 

《学生インタビュー》17 ボードゲームで子どもの居場所作り

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ボードゲームをする子どもたちの様子=つくば市の春日交流センター

学生が地域で活動し社会貢献する筑波学院大学(つくば市吾妻)の社会参加型教育プログラム「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」で、同大経営情報学部ビジネスデザイン学科3年の加瀬晃大さんと鈴木優介さんらは昨年度、ボードゲームを通じた子どもの放課後居場所づくりに取り組んだ。市民団体「つくばボードゲーム愛好会」に参加して活動した。活動拠点は小中一貫教育校、市立春日学園そばにある春日交流センターだ。同愛好会の活動は毎週水曜日午後3時~5時まで開かれ、将棋やオセロ、チェスなどのボードゲームがそろっている。

経営情報学部ビジネスデザイン学科3年
加瀬晃大さん
鈴木優介さん

―活動に参加した理由は。

加瀬 以前もボランティアで活動していましたが、デジタルではない対面式のボードゲームの楽しさを子どもにもっと伝えたいと思ったからです。

鈴木 私自身、学童保育を利用していました。その時、将棋を経験して好きになったので、今度は私が子どもに教えてみたいと思いました。

―具体的な活動は。

加瀬 子どもが来る30分前にボードゲームをセットし、すぐに対戦できる準備を整えます。来るのは低学年で男の子が多いですね。初めにルールを説明して、子ども同士や学生との対戦を始めます。子どもたちの中には将棋の大会で賞を獲得した腕前の子もいましたので、私たちも参加しました。子どもと接する上でとても大切にしていたことは言葉遣いです。それからけがが無いよう全体を確認して注意を払うことです。私たちは、放課後といえど大切な子どもを預かっているので、常に学校の延長線上にいるという思いで活動しました。

鈴木 そして、ただただ対戦するだけではなく、今日は小学校で何をした?給食は?といった雑談をして、互いになじめるように心掛けました。

加瀬晃大さん(左)と鈴木優介さん

―長時間続けると子どもたちが飽きてしまうという課題があったようですね。

鈴木 そうなんです。課題を解決しようと、どうしたら集中して楽しく続けられるか考え、ゲームに勝って勝ち点を増やしたら上のランクに上がることができるというランク制の導入を提案したところ、見事に子どもたちの集中力がアップしました。やり方を少し変えるだけで対戦がはかどるのだなと勉強になりました。

―活動で学んだこと、感じたことは。

加瀬 デジタルゲームだと自分が勝つことをだけを考えてしまいますが、ボードゲームは対戦相手のリアクションを見ながらできるため、コミュニケーション力を伸ばすきっかけになると思いました。また、記憶にも残りやすくなりますね。

鈴木 子どもは飽きたら室内で走ったり騒いだりする場合があり、それがけがにつながることもあります。楽しく過ごすことだけでなくマナーを教えることもできました。また子どもたちに話をするときは子ども目線で、かみ砕いて丁寧に話をしました。

―将来何を目指しますか?

加瀬・鈴木 システムエンジニアを目指しています。授業でスマホゲームを作っているので生かしたいですね。OCP活動で学んだ「ほう・れん・そう(報告・連絡・相談)」も必ず身に付けておきたいです。

(聞き手・谷島英里子)

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つくばの酒蔵を観光資源に 筑波学院大でシンポジウム

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活発な意見交換が行われたパネル討論=つくば市吾妻の筑波学院大学

【崎山勝功】来年の東京五輪を前に、つくばの酒蔵を観光にどう活用するかを考えるシンポジウム「ジオパークと酒蔵ツーリズム―地域資産を観光にどう活かすか」が27日、つくば市吾妻の筑波学院大学で開かれ、市民ら約60人が参加した。つくばの地域振興を目指すNPO「つむぎつくば」(本部・石岡市)が主催し、筑波山地域ジオパーク推進協議会が共催した。

同ジオパーク教育学術部会長の久田健一郎筑波大教授、全国の若手蔵元らが日本酒文化を海外に発信しようとつくった「酒サムライ」コーディネーターの平出淑惠さん、地域活性化の調査研究に取り組むANA総合研究所シニアアドバイザーの丁野朗さんの3人が基調講演を行った。

その後、市内にある日本酒「霧筑波」の蔵元・浦里酒造(同市吉沼)の浦里浩司さんと、「男女川(みなのがわ)」の蔵元・稲葉酒造(沼田)の稲葉伸子さんの2人を交えて、訪日外国人観光客をどう取り込むかを考える「インバウンド需要を酒蔵へ」をテーマにしたパネル討論が行われた。ビジネスデザインを学ぶ筑波学院大学生の西村瑠夏さんもパネリストとして加わった。

久田教授は「リピーターをどれだけ獲得するかが重要」と話し、平出さんは「日本語だけの(日本酒)ラベルはダメ。誰に売りたいのかを考えてのラベルづくりが必要」と語った。丁野さんは「地域の資源を基に(地域を紹介する)ストーリーを作っては」など、さまざまな角度から意見を出した。

浦里さんは「どこに売るかは蔵元の社長により考えが違うので正解は無い。ウチは県外の販売比率は5%でほとんど県内で販売している。輸出はしていない」、稲葉さんは「私のところもつくば市内だけで(販売比率の)95%。つくば以外の県内にもほとんど出していないし、東京にも出していない」と、それぞれの現状を述べた。進行役を務めたNEWSつくばの坂本栄理事長は「霧筑波、男女川を飲みたかったらつくばに来なさい、という蔵元ツーリズムもある」と提言するなど、活発な意見交換が行われた。

交流会では「霧筑波」と「男女川」が来場者たちに振る舞われ、参加者はつくばが誇る銘酒を堪能した。

交流会で振る舞われた日本酒「霧筑波」「男女川」を飲む参加者たち=同大学内のレストラン「カフェ・ド・グルマン」

ジャグリング 男子ビギナー部門で2位に 筑波学院大 草地万里さん

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静岡ディアボロコンテストで上位入賞した草地万里さん=つくば市吾妻、筑波学院大学

【戸田さつき】筑波学院大学(つくば市)の草地万里(ばんり)さん(20歳)が、今年1月、静岡県で開催された「静岡ディアボロコンテスト2019」で、男子ビギナー部門2位、男子テクニカル部門16位に入賞した。昨年のビギナー12位からの大躍進だ。

ディアボロとはジャグリングの一種で、おわんを二つつなげたような形のコマ。それを2本のひもの上で回転させる。ジャグリングというと大道芸の印象が強いが、昨今は人に見せる演技ではなく、スポーツ競技としての側面が注目されているという。

日立市生まれ。現在、同大経営情報学部ビジネスデザイン学科3年。メディア方面への進路を希望し、デザインが学べる同大に入学した。

ジャグリングとの出合いは高校時代。地元で開催された「ひたち国際大道芸」でパフォーマンスを見た。興味を持ったものの、その時は自分がやるとは思わなかったという。

傷跡が目立つ草地さんのディアボロ

入学してから、ジャグリングサークル「Farce(ファルス)」を知り、道具に触れて「やってみたい」という気持ちが高まった。高校時代に創作ダンス部にいたのも手伝って、最初は難なくステップアップ。しかし、覚えていく技の難易度が上がると挫折を味わった。

そこで、他の大学とのジャグリングサークル交流会や関東一円で開かれるディアボロ交流会に参加。他校の学生の積極的な姿勢に圧倒されたが、世界で活躍する選手の存在も知り「もっと上手くなりたい」と強く思うようになった。

練習はサークル活動の他に、自主的に公園などでも行っている。さらに体を回転させる動作を自宅で練習している。ディアボロは体を回転させる動きが多いため、体作りにも余念が無い。練習風景をスマートフォンで撮影し、形をチェックする。その努力を周囲も認め、コンテストで上位入賞した際は「できると思っていた」と声を掛けられたほど。

目標とするのは、昨年の第5回関東学生ジャグリング大会男子個人部門2位に輝いた菅野晟永選手。オリジナルの技で演技する選手として知られる。ディアボロには基本的な技と、基本から派生した技、完全にオリジナルの技があるが、今後はオリジナルを開発していきたいと話す。

高難度の技を習得し、ノーミス、ノードロップ(落とさない)で演技を終えた瞬間の達成感こそが喜びと話す。ディアボロを始めて3年目。来年のコンテストではビギナーではエントリーできない。世界チャンピオンや活躍する選手がひしめく「魔境」と呼ばれるテクニカル部門での上位入賞を目指し、今日も練習に励む。

技を披露する草地さん

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地域の宝物味わって 筑波学院大で図書館カフェ

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おいしいミュージアム運営スタッフの鏡田八汐さん(左)、津久井茜さん(中)、西村瑠夏さん。手前は茶葉入りのミュージアムグッズ=つくば市吾妻

【橋立多美】つくば市吾妻の筑波学院大学附属図書館1階で図書館カフェ「おいしいミュージアム」が開かれている。

同大は、昨年度から地域の社会資源の事業展開を提案する、地域デザイン学芸員を養成するプログラムを実施している。「おいしいミュージアム」は、同プログラムを受講している学生や社会人が地域文化の収集を行う一方、県内のおいしい宝物を探して付加価値化する学びの成果をプレゼンテーションする場で、定期的に図書館で開催されている。

昨年の夏と秋に続き3回目の春の営業で「さくらとめぶきの恵みをいただく」と位置づけ、牛久で育まれた日本茶を主役にしたカフェを展開している。ペデストリアンデッキに面する窓際の14席でお茶が楽しめ、中央のテーブルには「食べる」をテーマにセレクトした本約50冊が並べられている。食材や器の著書、絵本など図書館カフェならではの選書構成になっている。

運営スタッフは、地域デザイン学芸員を志望する同大経営情報学部ビジネスデザイン学科4年の3人。白ブラウスと黒のエプロン姿で接客し、おしゃれなカフェの演出に一役買っている。

来館者にお茶をサービスする鏡田八汐さん=同

牛久女化の茶園で栽培・加工された煎茶、ほうじ茶、和紅茶(各300円)、ラテ(400円)、行方市産の大粒イチゴを用いたイチゴのムース(300円)をシンプルな笠間焼の茶器で提供している。運営スタッフの西村瑠夏さんは「おいしくて健康にも良い日本の緑茶はニューヨークやパリなどで人気が高まっています。お薦めは香りが強すぎずコクと甘みを楽しめる和紅茶」と話す。

受講生たちが開発したミュージアムグッズも展示販売されている。牛久女化には命を助けられた白キツネが、助けた男に嫁いで恩返しするという物語が伝わる女化稲荷神社があることから、「きつねのよめいり」と名付けて5種類の茶葉をパッケージデザインしたもの。「キッチンが華やぐし贈物にも最適。生活シーンで活用してほしい」と西村さん。

ミュージアムの一角には、社会人の地域デザイン学芸員4人による「私が探した地域の宝物」と題したパネルがある。地域に息づく物語や人々が創出するにぎわい、旅の思い出などが展示されている。

◆「おいしいミュージアム」の会期は5月31日(金)まで。月、火、木、金曜は午後1時~同4時、土曜は午前10時から午後2時。日、水曜は休館。4月28日~5月6日は連休。7日以降は筑波学院大学のホームページ(https://www.tsukuba-g.ac.jp/)で確認ください。

食に関する本がセレクトされたコーナー。後方は地域デザイン学芸員によるパネル展示=同
筑波学院大学附属図書館=つくば市吾妻

《留学生インタビュー》2 子どもたち100人が100キロを歩く旅 日本語学びつつ支援

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つくば路100キロ徒歩の旅のようす

学生が学外で活動して社会貢献する社会参加型教育プログラム(オフ・キャンパス・プログラム)で、中国遼寧省瀋陽市出身の張婧博(チョウセイハク)さんは「つくば路100キロ徒歩の旅」に運営スタッフとして参加。県内の小学4~6年生が夏休みに5日間で100キロを歩き抜く体験型学習事業を共にした。主催は「第1回常総100キロ徒歩の旅」を実施した常総青年会議所(現茨城南青年会議所)のOBなどを中心に構成する運営協議会で、行政や教育委員会からの後援、地域の企業、団体からの協賛で運営、昨年までに12回を重ねている。

OCP活動をきっかけに日本語が上達したという張婧博さん

経営情報学部ビジネスデザイン学科4年
張婧博さん

―「つくば路100キロ徒歩の旅」の学生スタッフに挑戦しようとしたきっかけは?

もともと旅行や散歩が好きでした。スタッフ募集のチラシを見たときに、学生スタッフや社会人、そして子どもたちと5日間を共に過ごすので、より日本文化が理解できるのではないかと思ったからです。

―具体的な活動は?

マネジメント室の後方支援として休憩地の運営を行いました。100人もいるので公園のトイレは使えません。子どもが到着する前に、先回りして簡易トイレを設置、終えたら片付けをしました。弁当、飲み物の配布では、事前にアレルギーの有無を確認して準備していましたが、間違えて配布しないようにと、そこは集中して的確に行いました。また、本番の前には危険な場所を確認するためにコースを確認したり、車を止めるための駐車場の申請をしたりしました

―活動の中で印象に残っていることはありますか?

子どもたちがお互いに励まし合いながら歩く姿にとても感動しました。私たち学生スタッフが大変な時に気にかけてくれる子どもたちもいました。日本語があまり上手ではなかったのですが、社会人スタッフが側で丁寧に教えてくれたので、日本語上達のきっかけにもなりました。

―活動していて学んだことを教えてください。

学生スタッフの仕事は役割分担がしっかりしているので、自分のチームの中で協力し合いながら仕事を行うことの大切さを学びました。また、時間を守るなど社会人としてのマナーも学ぶことができました。かつての私のように日本語がわからなくて苦労している外国人も多いと思うので、今後はそういった方々に優しく手を差し伸べられたらなと思っています。

―自然な日本語を身に付ける上でいい経験になったようですね。将来はどう考えていますか?

通訳や日本語教師、国際協力に関する仕事がしたいと思っています。そのために大学院に進学して学びを深めていきたいです。今年もつくば路100キロ徒歩の旅(第13回)のスタッフを務めます。

―つくばに来て3年、住み心地はいかがですか?

中国で4年制大学を卒業後、1年就職しました。そして祖母が住んでいるつくばに来て、留学生向けの筑波学院大国際別科に入りました。つくばは緑豊かで空気がきれいですね。最近は日本の神社を巡るのが好きで、筑波山神社や千葉県の大戸神社に行きました。歴史を感じたりお守りを買ったり楽しんでいます。
(聞き手・岡本穂高)

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