【鈴木宏子】筑波学院大学(つくば市吾妻)は11日、美浦村と連携協力協定を締結した。連携協力活動として、学生が地域に出て社会活動をする同大のオフキャンパスプログラム(OCP)の一環で、同大学生が美浦村でイベント運営や子供の学習支援活動をサポートする。

同大が自治体と連携協力協定を締結したのは、つくば市、阿見町に続いて3カ所目。

同大の学生は、美浦村の地域団体や企業などと活動することを通して、社会に積極的に貢献できる「社会力」を高めることができるという。同大の武田直樹OCP推進委員長は「母国で教員になることを目指している留学生もいるので、夏休みに開かれる子供の学習支援活動『みほちゃん広場』を学生と手伝ったり、陸平貝塚の陸平縄文ムラまつりなどの運営に関わりたい」と話した。

中島栄村長は「人口減少問題を抱え、村外から注目される自治体をつくっていかなくてはならない。14年間も活動を続けてきたOCPの経験を村にどのように生かせるか、学生は1年生のときから美浦村に来て、2、3年生になって、若い人の柔軟な発想で、村のイメージをつくっていただければうれしい」と話した。望月義人学長は「美浦村はJRA(日本中央競馬会)トレーニングセンターや、最先端のIT企業、日本テキサスインスツルメンツが立地し、大変資源が豊かで学生が活躍する場にも恵まれている。大学には留学生も多いので留学生の目からも村に提案できる。実体験を通してウィンウィンの関係を続けていければ」と述べた。

今年度はほかに、同村子ども・子育て会議に同大の教員が委員として参加する。今後さらに、同大地域デザインコースの学生が同村をフィールドに、文化資源や魅力を発掘する調査、研究をするなどの展開も検討している。