第108回全国高校野球選手権茨城県大会は6日目の11日、2回戦が行われ、J:COMスタジアム土浦の第1試合では土浦工が石岡商と対戦した。土浦工は全力を尽くすも力及ばず、初戦敗退となった。
11日2回戦 J:COMスタジアム土浦 第1試合
石岡商 200200001 5
土浦工 000001100 2

土浦工の先発投手は前島悠輝。1年生の秋からエースナンバーを背負ってきたが、最後の夏のマウンドはやはり特別な場所だった。「応援席から大声援を浴びて全身が熱くなり、胸の高鳴りを抑えられなかった」と、初回先頭打者からデッドボールを連発。2死満塁とされ単打と四球で2点を献上した。2、3回は打たせて取るピッチングを続けていたが、4回にも2安打に野手エラーがからみ、再び2点を失った。

土浦工の反撃は6回。2番・糸賀周大が左前打と盗塁で二塁に達し、4番DH(指名打者)樽見侑汰のショート頭上を抜くライナーで1点を返した。また7回には、ポジション変更により7番に入った前島が四球で出塁、8番・巨泉拓巳の右翼線三塁打で生還し、1点を加えた。8回には1番・長南琉愛が敵失で出塁し、ボークと盗塁で三塁に達したが、樽見が三振に倒れ、追加点はならなかった。「6回の打席はいい集中ができ、変化球をうまく捉えられた。8回の打席では高めに抜けた変化球にバットを止めたが、ハーフスイングになってしまった」と樽見の振り返り。

最終回は6番・助川誓哉が左前打で出塁し望みをつないだが、後続2人が三振に倒れてゲームセットとなった。「石岡商には練習試合でも一度も勝ってなく、今日こそは絶対勝ってやると意気込んで臨むも及ばなかったが、チーム一丸となって熱く戦うことができた。ここまで熱い試合ができたことがうれしい」と助川主将。

石岡商は前任校 一からチームつくる
「3年生にはこれが高校最後の試合。一昨年、当時は選手が5人しかいなかった部に入り、厳しい時期もあったが誰一人逃げ出さずついてきて、一からチームをつくり上げてくれた。だから一人でも多く試合に出してあげたかったし、少しでも長く野球を楽しませてあげたかった」と久保田昌倫監督。

実は久保田監督にとって石岡商は前任校。同校も5年前に合同チームから再出発し、みるみるうちに力を付け、今年は藤代を倒すほどの強豪校になった。そして久保田監督も、その姿を追いかけるかのようにして土浦工を鍛え上げ、この日の試合を迎えたというわけだ。
「今年こそ強い相手に本気の勝負を挑み、勝つんだという思いでやってきた。もう少しギャンブルができれば良かったが精一杯やれた。しっかり練習してきた成果を駆使し、素晴らしい試合ができた」と久保田監督。「次はここからさらに強くなる。土浦工が地域の誇りになれるようなチームを目指していく」と、さらに先を見据えている。(池田充雄)







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