大学生同士がコンピューターをプログラミングする能力を競う世界的な大会「ACM国際大学対抗プログラミングコンテスト」のアジア地区予選が16、17日の2日間、つくば市竹園、つくばカピオで開かれた。国内外から38大学50チームが参加し、5時間にわたる熱戦を繰り広げた。情報分野の教育に力を入れる筑波学院大学(同市吾妻)がホスト校として大会運営にあたった。

東京大、筑波大など国内から31大学の43チーム、中国、韓国、シンガポールなどアジア各国から7大学7チームの約200人が参加した。3人がチームを組み、例えば10万通りあるさまざまな道路の最短コースを一瞬で導き出すプログラムをつくるなど、1台のコンピューターを使って問題を解き、正確さや速さを競った。

1位と2位を東京大のチームが独占し、韓国・ソウル大学校が3位に入った。優勝した東京大4年の劉鴻志さん(22)、3年の隈部壮さん(20)は「今年は素直な問題が多かったので早く解けた」と話していた。劉さんらは高校生のときからさまざまなプログラミング競技に出場し今年6年目の挑戦になるという。

ホスト校の筑波学院大からは学生ら約30人がボランティアで大会運営にあたった。(鈴木宏子)

相談しながら問題を解く大学生チーム(筑波学院大提供)
主催者から優勝の表彰を受ける東京大学のチーム