筑波学院大(つくば市吾妻)図書館1階が来年2月、ブックカフェに変身する。日本地域資源学会会長で同大の塚原正彦教授による起業講座「おいしいプロジェクト」で学ぶ経営情報学部の学生が、地元産のおいしいスイーツなどを提供する。図書館で味わいながら学ぶという、新たなミュージアムビジネスを起業する試みだという。

来年2月21日~3月10日の約2週間実施する。併せて同大本館内のフランス料理店、グルマンで地元食材を使った食事を提供する計画だ。

新たな試みに向け11月から、食に関わる新しいビジネスを展開している地元起業家ら計約10人を授業に招いて、2、3年生16人が、商品の新しい見せ方や提供の仕方を研究している。

15日は、蔵出し焼き芋「紅天使」を開発し、つくば市松野木の直営店などが人気のサツマイモ製造・加工・販売会社「ポテトかいつか」(かすみがうら市)の貝塚みゆき社長を招いた。仕事への思いや起業の志などを聞き、実際に焼き芋、ジェラート、サブレ、ロールケーキ、大学芋などを味わいながら、図書館でどのように提供するのかなどを話し合った。

今後さらに、レンコン、イチゴ、ワイン、結城紬、笠間焼などの新商品開発を手掛ける地元起業家を招いて研究を深める。

2年の西村瑠夏さん(20)は「地域の宝物を地域の人が分かりやすいようにデザインして発信することをやっていきたい」などと話している。(鈴木宏子)

筑波学院大学図書館