土曜日, 9月 5, 2026
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沖縄を見つめる美術家 上原耕生さん つくばで個展

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コザ暴動を描いた2作品の前に立つ美術家の上原耕生さん

つくば市二の宮公園前のギャラリーネオ/センシュウで10日、沖縄県出身で大子町在住の美術家、上原耕生(こうお)さん(44)による個展「路上の記憶、滲(にじ)む暮らし2026」が始まった。トタンに特殊加工をして描かれた作品を中心に21点が展示されている。2025年から26年にかけて作られた。描かれているのは、沖縄の「路上」から見える風景だ。明治政府による琉球処分、沖縄戦、戦後の米軍統治、本土復帰―。歴史の大きなうねりに翻弄(ほんろう)されながらも暮らし続けてきた人々の視点を、「路上」という生活者の目線から描き出している。

上原さんは1982年、沖縄県那覇市生まれ。成安造形大学で美術を学び、東京芸術大学大学院への進学を機に茨城に移り、現在も県内を拠点に制作を続ける。2011年からは大子町の精神科病院、袋田病院でのアート活動に携わり、13年からは同病院で患者や利用者の社会参加と地域交流を目的とした「アートフェスタ」のディレクターや実行委員長を務めている。

特殊加工によりトタンに浮き出るサビを用いて作品を作っている

戦争と地続きの歴史の中にある沖縄

上原さんが描き続ける「路上」は、自身が幼い頃から見てきた沖縄の日常そのものだ。「日常の中に、80年前の戦争のことが今も続いているのが沖縄」だと話す。その象徴として挙げるのが、不発弾だ。現在も、工事のたびに80年前の不発弾が見つかり、住民は避難を余儀なくされる。

「年間に何百件と起きている。その度に、『爆破処理する何時何分、半径何キロ以内から離れてください』という知らせのビラが配られ、家から離れなければいけなくなる。本土の日常で『不発弾処理だから、ちょっと避難しよう』なんて会話はないですよね。これが、戦後80年以上経つ沖縄の日常です」

戦後生まれの上原さんにとって、自らの故郷をより意識するようになったのは、2000年代に本土へ進学してからだった。当時は沖縄を舞台としたドラマや県出身の人気歌手らが注目を集めた時期で、沖縄が好意的に受け止められる一方、親や祖父母の世代には差別や偏見の記憶が色濃く残っていたという。

「もっと上の世代は、沖縄の言葉を話さないようにしたり、本土風に名前を変えたりした人もいた。遅れた文化のように紹介されるなどし、コンプレックスを抱える人もいた。僕たちの世代が、そういう歴史も含めて沖縄というものを背負っていくのかなと思っている」

銃剣とブルドーザー、コザ暴動

会場には、米軍による土地の強制接収を描いた作品「銃剣とブルドーザー」も並ぶ。

「第2次大戦後、沖縄がアメリカ統治時代になり朝鮮戦争やベトナム戦争が始まった。当時、米軍の拠点となったのが沖縄だった。軍事基地を拡張していったのが50年代。当時、沖縄の人たちが耕していた土地に米軍が現れて、銃剣を突きつけて、ブルドーザーで一夜にして米軍基地にしてしまうということがあった。それに抵抗する人たちがいた。その一場面を描いたのがこの作品。そこから沖縄の土地闘争、米軍への抵抗、自治の要求が続いている。私たちは、祖父母や親の世代から『この土地は誰の土地なのか』という話を聞いて育った」と話す。

米軍支配に対する沖縄住民の不満が爆発する1970年の「コザ暴動」を題材にした作品も展示する。米兵による事件や事故が繰り返されても、当時の沖縄では十分な法的救済が受けられなかった。「学校では基本的人権や法の下の平等を学ぶのに、沖縄ではそれが適用されない。その矛盾があった。それがコザ暴動の背景でした」

一方で、上原さんの祖父は当時、コザで写真館を営み、ベトナム戦争へ向かう若い米兵たちの記念写真を撮影していた。「出征する前に『死ぬかもしれないから』と記念写真を撮って家族に送った若い兵士たちがいた。死ぬつもりはないけど、みんな写真を撮っていく。そのまま帰ってこない人もいたそう。コザは、そういう町でもあった」という。

普天間、辺野古、「間」に置かれ続けた土地

普天間基地(右)と辺野古基地(左)を描いた作品を解説する上原さん

米軍基地がある普天間や辺野古を描いた作品も並ぶ。基地を囲むフェンスや、爆音を響かせ頭上を軍用機が飛ぶ光景は、上原さんにとって特別なものではなく、幼い頃から路上で見続けてきた日常だった。「上空から落ちてきた部品が家や学校の屋根を突き破ったりということも日常。僕が中学校の時には、小学生の女の子が3人の米兵に暴行される事件も起きた。沖縄に住んでいる人たちはずっと同じなんです」

上原さんは沖縄を、地理的にも政治的にも多様な国や地域の「間」にある場所だと話す。「周囲の環境や時代が変わることで、自分たちが『何人(なんびと)』なのかまで変えられてきた。自分はずっと同じつもりでも、時代によって国籍や見られ方が変わってしまう。そんな宿命を背負っているのが沖縄。そのルーツを考えている」

そして、沖縄に伝わる「クェーヌクサー」という言葉を紹介する。「艦砲射撃の食い残し」を意味する言葉だという。「アメリカとの戦闘で艦砲射撃があって、沖縄の島全体がやられた。その生き残りである人たちが、自分たちのことを『艦砲射撃の食い残し』と皮肉を込めて言う。全部食べられて、断末魔のように何十万人と死んだけど、自分たちは食べ残されて生き残ったんだよ、という意味。民謡にもある言葉」だという。

トタンとサビを作品に

作品は木枠に打ち付けたトタンに、特殊加工を施し広がるサビによって描かれる。米軍資材として普及したトタンは、沖縄の歴史とも重なる素材だ。時間とともにサビが広がり、搬入時とは表情を変える作品もある。

「トタンやサビが持つ無骨な感じが好き。自分のやりたいことと合っていると思っているし、サビは自分でコントロールできないところが面白い。偶然性も作品の一部」

沖縄を離れたことで、自分とは何者なのかを考えるようになったという上原さん。その問いは、沖縄の歴史へとつながっていった。「沖縄に生まれたっていうのは、自分ではどうしようもない。歴史や政治の大きな流れの中で、逃れられない自分のルーツ」

一方で、「作品を見る入口は歴史だけでなくていい」と話す。「作品を見て、『こういう作品があるんだ』と思ってもらって、沖縄でこういう出来事があったんだと知るきっかけになればうれしい」。「まずは絵に興味を持ってほしい。作品の質感に『いいな』『気になる』と思ってもらえたら。みんなが歴史に詳しいわけじゃないので、まずは普通にアートとして見てもらえたらうれしい」と語る。(柴田大輔)

ギャラリーネオ/センシュウの外観

◆上原耕生個展「路上の記憶、滲む暮らし2026」は、7月26日(日)まで、つくば市千現1-23-4 101、ギャラリーネオ/センシュウで開催。開館時間は午後1時から午後6時まで。開館は金曜から日曜のみ。月曜から木曜は休館。入場無料。問い合わせはメール(sen.jotarotomoda@gmail.com)で。

県産農産物輸出に頑張る人たち《邑から日本を見る》196

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農産物輸出について語る(右から)金田組合長、谷口事務局長、川津組合長、進行の萩谷氏。会場は水戸市の茨城苑農協会館(写真は筆者提供)

【コラム・先﨑千尋】6月、茨城県営業戦略部は、昨年度の県産の農産物・加工食品の輸出実績が前年比127%増え、120億円を突破したと発表した。内訳は、農産物が48億円(青果物など33%増、米24%増、畜産物43%増)、加工食品が73億円で、いずれも過去最高。中でも甘藷(かんしょ)のアジア向けが堅調に増加し、常陸牛は3倍以上に伸びた。

私は、同月に「農業協同組合新聞」が水戸市で行った輸出関係者の座談会を傍聴し、苦労話などを聞く機会を得たので、そのエキス部分をお伝えする。出席者は、なめがたしおさい農協の金田富夫組合長(甘藷)、北つくば農協の川津修組合長(米)、県常陸牛振興協会の谷口勇事務局長、進行は県農協中央会農業政策アドバイザーの萩谷茂さん。

金田組合長は、なめがた農協職員の時、甘藷の需要を伸ばすためにスーパーの店頭で焼き芋販売を始めた。その苦労が実り、今では4000を超えるスーパーの店舗で通年販売している。海外進出を本格的に始めたのは2016年。東南アジアやカナダなどへ年間1000トン、約3億円を輸出している。2017年に農林水産祭での大賞、天皇杯を受賞したので、日本の食文化を海外に発信しようと考えた。

国内販売用の「焼き芋の話」というマニュアルを英語に翻訳し、品種の特性や焼き方、貯蔵の仕方などを現地の人に説明している。国際基準に対応した品質管理が求められるため、アジアGAP(農業生産の各工程の実施、記録、点検、評価を行い、食品の安全性向上、環境の保全などに役立てるためのガイドライン)を取得。生産者はその基準に沿った作付けをしている。

「国内では売れないから海外へという考えではなく、産地として日本の代表というプライドと自信を持って輸出することが大事」と金田組合長は強調した。

北つくば農協は、いち早く農家からの米の全量買い取りを始めたことで知られている。2014年に卸業者から米輸出の話があり、14トン輸出したのが始まりで、海外の日本食ブームにより和食の店が増えてきたことから輸出に力を入れてきた。農協では、生産者が継続し、責任を持って取り組むグループとして米輸出協議会を組織し、出荷者は200人を超え、2025年には2200トンを輸出した。

人気ある日本のお米

「海外ではジャパンライスはおいしいという評価が定着している。インバウンドで日本に来ておいしいおにぎりを食べ、回転寿司も人気がある。日本に来て、和食のおいしさが分かった人にはジャパン産の米を食べたい需要がある。またその土地、その地域、国民性に合った食べ方も含めて一緒に輸出することが必要だ」と話した。

常陸牛は牛肉の世界では後発のブランドだ。15年前の生産頭数は5000頭くらいだったが、昨年度は1万2000頭を超え、和牛に占めるシェアも上がってきている。牛肉の輸出は2014年にベトナムへの400キロがスタート。ベトナム、タイ、シンガポールを中心に輸出を始め、現在ではイスラム圏やアメリカ、カナダへと販路を拡大している。

谷口事務局長は「国内での必要な生産量を確保し、海外へは付加価値を付けて、生産者の経営が安定するような輸出をする。現在でも海外輸出の価格は国内の流通価格よりも高くしている」と今後の方向を示した。(元瓜連町長)

土浦湖北、伊奈を8回コールド【高校野球茨城’26】

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5回表土浦湖北1死一塁、真家の左翼線二塁打で来栖快が生還

第108回全国高校野球選手権茨城大会は7日目の12日、2回戦が行われた。J:COMスタジアム土浦の第1試合では土浦湖北が伊奈と対戦。手堅く試合を進めた土浦湖北が8回コールドで伊奈を下した。

12日 2回戦 J:COMスタジアム土浦 第1試合
土浦湖北 20012012 8
伊  奈 00000100 1

1回表土浦湖北1死二・三塁、豊﨑が中前へ適時打を放ち2者が生還

土浦湖北が初回からペースを握った。1番・杉村大雅と2番・来栖快理の連打から、3番・真家大和が送って1死二・三塁とし、4番・豊﨑匠朗の中前適時打で2点を先制。「下級生がつないでつくってくれたチャンス。1点でもいいから報いたいと、浮いたスライダーに対しコンパクトにバットを振っていった。ゴロで捕られるかと思ったが、案外鋭い打球だったようで内野の間を抜けてくれた」と豊﨑の振り返り。

1回表土浦湖北、豊﨑の適時打で、杉村(背番号6)と来栖快の2者が生還

2・3回の土浦湖北は得点こそ成らなかったが、下位打線がファールや待球で粘り、相手投手に球数を使わせた。その甲斐あってか4回には追加点。5番・守井蒼人が死球で出塁、7番・中島壱成の右前打で1死一・三塁とし、8番・長谷川颯大の二ゴロの間に守井が生還した。また5回にも来栖快、真家、豊﨑の3連打で2点を加えた。

土浦湖北のマウンドを守ったのは2年生エースの来栖鳳雅。「相手打線はスイングが速く、負けないよう一生懸命腕を振っていった」と話す。初回はスライダーが低めに外れカウントを悪くしたが徐々に調子を上げ、5回まで2安打1三振1四球に抑えた。最大のピンチは6回、2安打と1死球で1死満塁。マウンドに集まった仲間からは「点差はあるので大丈夫。難しく考えすぎず、一つずつ確実にアウトを取っていこう」と励まされた。内野ゴロで1点を失い、さらに満塁とされるが、最後は三振でこの回を乗り切った。

先発し8回まで投げきった土浦湖北の来栖鳳

これで流れは再び土浦湖北へ。7回表、先頭の来栖快は「アウトコースに張っていて、どんぴしゃの球が来た」と会心の当たり。打球は右翼への長打で来栖快は三塁へ滑り込んだが、右翼手の送球の乱れを見て立ち上がり、そのまま本塁へ突入した。続く8回表も、先頭の中島が四球を選び、杉村の左前打で生還、さらに来栖快の左前打で杉村も生還し、この回2点を加えた。

7回表土浦湖北無死、右翼へ三塁打を放った来栖快は敵失に乗じて本塁も陥れる

「11安打と打線がつながり、失策ゼロとよく守ってくれた。特に1回と5回の豊﨑のバッティングが大きく、好機に迷いなく振り抜いてくれた」と片岡良祐監督。3年生が3人しかいないチームで、主将で正捕手、4番打者といくつもの役割を兼ねる豊﨑の存在は非常に大きいという。投手の来栖鳳については「一生懸命投げ、いいゲームを作ってくれた。苦しい場面は必ず来るよと話していたが、よくぞ乗り切ってくれた」、この日5打数4安打と大暴れの来栖快については「打って走って最終回はダブルプレーの起点にもなり、攻守ともに頑張ってくれた」と、それぞれ讃えた。

8回裏伊奈1死一塁、5-4-3のダブルプレーで試合終了。二塁手友部瑛太

土浦湖北の次戦は15日、ノーブルホームスタジアム水戸の第1試合で、水戸葵陵と対戦する。(池田充雄)

土浦一、接戦の末 シード校 境に敗れる【高校野球茨城’26】

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4回、チーム初ヒットを放ち、大畑の犠牲フライで生還し、ハイタッチする土浦一の岡田侑樹。左は竹内聡佑

第108回全国高校野球選手権茨城大会は7日目の12日、2回戦が行われた。笠間市民球場の第1試合では土浦一がシード校の境と対戦し、接戦の末、2―3で敗れた。

12日 2回戦 笠間市民球場 第1試合
   1000200000 3
土浦一 0001100000 2

土浦一は初戦で水戸三に14安打13得点と猛打で圧勝して境に挑んだ。土浦一の主将、松橋隆太郎は試合前、ナインに「点が取れなくても、厳しい試合になっても、最後の一球まで集中を切らさずやっていこう。それがシード校相手にいい試合をして勝つ唯一の道」だと話した。

土浦一先発の白根大輝

土浦一、先発投手の白根大輝は初回2死2塁で、境の4番宮部颯斗にレフト前へタイムリーを打たれ、失点を許すが、その後は境打線を抑える。初回を最少失点で切り抜けた白根は「境は格上なので、1球、1球全力で目の前の打者をしっかり抑えることを意識して投げた」と振り返った。

打線は4回、先頭の岡田侑樹がライト前にチーム初ヒットを放つと、宮口駿人がバンドで送り、佐藤啓がレフト前ヒットで1、3塁とチャンスを広げる。続く大畑陽輝がストレートをライトへ運び、犠牲フライで同点に追いつく。「何とか追いついて流れを引き寄せたかった」と大畑。

4回土浦一 1死1、3塁からライトへ犠牲フライを放つ大畑陽輝

一方、境は、5回に先頭の木村快成がヒットで出塁すると、土浦一先発の白根のボークで2塁進塁。送りバントで3塁に進むと、古澤一樹、小木曽祈睦がタイムリーを放ち、土浦一は勝ち越される。

5回裏、皆川のタイムリーで渡辺安道が生還してハイタッチ。左は岡田侑樹(背番号3)

2点を追う土浦一はその裏、境先発の滝澤佑樹に代わってマウンドに上がった橋本陸から、渡辺安道が内野安打で出塁し、北原律がバントで送った。続く松橋隆太郎は三振に倒れたが、2死2塁で皆川慶太郎がレフトへタイムリーヒットを放ち、1点差に迫る。

8回皆川慶太郎がレフトへ2塁打を放ちガッツポーズ

境は、7回表に内野安打と土浦一の失策で1死2塁、3塁とする。土浦一はピンチに、白根に代わり、渡辺颯太がリリーフ登板、後続を抑える。土浦一の荒木理行監は「ピンチの苦しい場面で堂々と投げ、期待以上の働きをしてくれたので、攻撃に集中はすることが出来た」と、素晴らしい投球をした1年生の渡辺を讃えた。

好リリーフした2番手の渡邉颯太

土浦一は7回、境3番手投手の橋本大翔から、渡辺安道がレフト前ヒットで出塁し、北原律がバントで送り2塁に進めるが、けん制アウトでチャンスを逃す。8回には松橋隆太郎のツーベースで無死2塁とするが、後続が凡退。9回も三者凡退に倒れ、Cシードの境に敗れた。

荒木監督は「境は初戦で固さが出ていた。こちらは落ち着いた試合が出来、中盤、終盤に勝負が出来たのはよかった。チャンスはあったが、点が取れなかったのが悔やまれる」と敗因を語った。

声援を送る土浦一の応援団

主将の松橋は「白根が抑えてくれて、ロースコアで勝負出来たが、境の投手陣を打てなかった。安打が出ても続かなかった。個人的には成績が不甲斐ないまま終わってしまった」と話し「大学でも野球をやりたいと思っているので、次のステージで頑張っていきたい。土浦一での最後の1年間は、自分が練習メニューを考えて、練習も増やして、厳しい中、みんなついて来てくれた。最後の大会で初戦突破して、シード校相手にあと一歩まで攻められたのは、チームみんなのお陰」と感謝の言葉を表した。

先発の2年生エース白根大輝は「いいピッチングは出来たが負けてしまって悔しい。秋の大会では県大会を目標に頑張る」と次に向けて意気込みを語った。(高橋浩一)

土浦工、石岡商に初戦敗退【高校野球茨城’26】

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6回裏、土浦工は1死一塁から糸賀が二盗を決める。糸賀はこの後生還

第108回全国高校野球選手権茨城県大会は6日目の11日、2回戦が行われ、J:COMスタジアム土浦の第1試合では土浦工が石岡商と対戦した。土浦工は全力を尽くすも力及ばず、初戦敗退となった。

11日2回戦 J:COMスタジアム土浦 第1試合
石岡商 200200001 5
土浦工 000001100 2

土浦工の先発投手、前島

土浦工の先発投手は前島悠輝。1年生の秋からエースナンバーを背負ってきたが、最後の夏のマウンドはやはり特別な場所だった。「応援席から大声援を浴びて全身が熱くなり、胸の高鳴りを抑えられなかった」と、初回先頭打者からデッドボールを連発。2死満塁とされ単打と四球で2点を献上した。2、3回は打たせて取るピッチングを続けていたが、4回にも2安打に野手エラーがからみ、再び2点を失った。

6回表、1死一・二塁のピンチを土浦工が二ゴロからのダブルプレーで切り抜ける。中央は遊撃手の助川

土浦工の反撃は6回。2番・糸賀周大が左前打と盗塁で二塁に達し、4番DH(指名打者)樽見侑汰のショート頭上を抜くライナーで1点を返した。また7回には、ポジション変更により7番に入った前島が四球で出塁、8番・巨泉拓巳の右翼線三塁打で生還し、1点を加えた。8回には1番・長南琉愛が敵失で出塁し、ボークと盗塁で三塁に達したが、樽見が三振に倒れ、追加点はならなかった。「6回の打席はいい集中ができ、変化球をうまく捉えられた。8回の打席では高めに抜けた変化球にバットを止めたが、ハーフスイングになってしまった」と樽見の振り返り。

6回裏土浦工2死二塁、樽見が左前へ適時打を放つ

最終回は6番・助川誓哉が左前打で出塁し望みをつないだが、後続2人が三振に倒れてゲームセットとなった。「石岡商には練習試合でも一度も勝ってなく、今日こそは絶対勝ってやると意気込んで臨むも及ばなかったが、チーム一丸となって熱く戦うことができた。ここまで熱い試合ができたことがうれしい」と助川主将。

樽見の左前打で生還した糸賀がベンチ前で仲間の祝福を受ける

石岡商は前任校 一からチームつくる

「3年生にはこれが高校最後の試合。一昨年、当時は選手が5人しかいなかった部に入り、厳しい時期もあったが誰一人逃げ出さずついてきて、一からチームをつくり上げてくれた。だから一人でも多く試合に出してあげたかったし、少しでも長く野球を楽しませてあげたかった」と久保田昌倫監督。

7回裏土浦工2死一塁、巨泉が右翼線へ長打を放ち、打球が転々とする間に一走・前島が本塁を目指す

実は久保田監督にとって石岡商は前任校。同校も5年前に合同チームから再出発し、みるみるうちに力を付け、今年は藤代を倒すほどの強豪校になった。そして久保田監督も、その姿を追いかけるかのようにして土浦工を鍛え上げ、この日の試合を迎えたというわけだ。

「今年こそ強い相手に本気の勝負を挑み、勝つんだという思いでやってきた。もう少しギャンブルができれば良かったが精一杯やれた。しっかり練習してきた成果を駆使し、素晴らしい試合ができた」と久保田監督。「次はここからさらに強くなる。土浦工が地域の誇りになれるようなチームを目指していく」と、さらに先を見据えている。(池田充雄)

7回裏土浦工2死一塁、巨泉が三塁に達して塁上で拳を突き上げる

土浦三、シード校相手に先制も3回戦進出ならず【高校野球茨城’26】

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4回、土浦三の高野真啓がレフトオーバーのタイムリーツーベースを放ち、1点を先制する

第108回全国高校野球選手権茨城大会は6日目の11日、2回戦が行われた。ひたちなか市民球場では、土浦三がシード校の鹿島学園と対戦。先制したが逆転され、1-4で敗れた。土浦三は1回戦で牛久栄進に8回コールド8ー0で勝ち、勢いに乗っていたが、3回戦進出はならなかった。

11日2回戦 ひたちなか市民球場 第1試合
土 浦 三 000100000 1
鹿島学園 00004000× 4

土浦三の竹内達郎監督は試合前、選手に「強気で集中して最後まで力を出し切ろう」と選手を鼓舞して送り出した。

3回、土浦三のショート蓮田暖人の華麗な守備で、併殺打にする

土浦三は4回1死後、増田誉が、鹿島学園先発のエース前田渓斗からライト前ヒット放ち出塁。次の村塚陽斗は四球を選び、1、2塁のチャンスをつくる。続く高野真啓は狙っていたスライダーを振り抜き、打球はレフトオーバーのタイムリー2塁打となり先制した。高野は「(先発の)星加が、苦しい中でも鹿島学園打線を0に抑えていたので、しっかりシャープなバッティングを心掛けてスイングした。感触は良かった」と振り返る。さらに2塁、3塁とするが続く田中凛太郎、坂本純希が凡退し追加点を奪うことが出来なかった。

4回、増田誉が生還しナインとハイタッチ

土浦三先発のエース星加塁は、初回から制球が定まらない中、ヒット、四死球で4回まで毎回ランナーを背負うが、粘り強い投球を続け、真っすぐ、スライダー、フォークで要所を抑え、無失点で切り抜ける。

一方の鹿島学園は、5回に5安打と、土浦三の守備の乱れから4点を入れ逆転した。土浦三の打線は、8回2死、浅倉陽向がセンター前ヒットで出塁するが、1塁けん制でアウトとなる。その裏、鹿島学園はヒットとエラーで無死2塁、3塁とするが、星加が後続を抑えた。

先発した土浦三のエース星加塁

星加は8回を投げ切り「良くも悪くも自分のピッチング、自分らしい投球が出来た。自分のベストの状態で、自分の実力を出し切ることが出来た。4失点したのは自分の実力」と振り返った。

9回土浦三は、この回から登板した鹿島学園2番手、文元響太から、先頭の増田誉が四球で出塁するも、村塚陽斗の代打飯田陽斗がショート併殺打。続く高野真啓がサードゴロに倒れ、Bシード鹿島学園の前に姿を消した。

試合に敗れ悔し涙を流す土浦三の選手たち

土浦三の竹内達郎監督は「守備のチームなので、5回の守備の乱れがもったいなかった。それでもシード校鹿島学園相手に前半我慢して先制点を取り、相手を焦らせるゲームの入りは出来た。5回の4失点を除けば終始三高らしい野球が出来た」と述べ「シード校に相手に立派に戦った。選手の成長は目を見張るものがあった。一人一人よく成長してくれた。星加は打者にひるまず投げ込んでいき、コーナーを大胆につき、腕を振るい、あっぱれの投球だった」と評価した。

先制タイムリーを放った高野真啓は「星加が素晴らしい投球をしていた。自分たち打線が応えられなくて悔しい」と話す一方、「3年生が(マネージャーを含め)20人いて、誰1人最後まで欠けることなく今までやってきて、最後まで走り切ることが出来た」と3年間を振り返った。(高橋浩一)

スタンドには応援団、チアリーダー約50人が応援に駆けつけた

霞ケ浦、注目の四谷学院をコールド【高校野球茨城’26】

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1回裏霞ケ浦無死一・三塁、右越え二塁打を放つ1年生の秋山。霞ケ浦は1点目を先制した

第108回全国高校野球選手権茨城大会5日目の10日、2回戦が行われ、J:COMスタジアム土浦の第2試合で霞ケ浦が初戦を迎えた。1回戦でつくば秀英を破った四谷学院の挑戦を受け、9-1の7回コールドで退けた。

10日第2試合、J:COMスタジアム土浦
四谷学院 0001000 1
霞 ケ 浦 611100X 9

霞ケ浦の先発投手、小林

四谷学院は今大会が初参加。1年生だけの15人のチームながら、1回戦ではつくば秀英を7-0の8回コールドで破り注目を集めた。だが2回戦では、優勝候補の一角を占める霞ケ浦が格の違いを見せつけた。

「四谷学院とは初対戦。1回戦を見たところ、そこそこバットを振れるし良い投手もいるが、3カ月前まで中学生だった子たちに負けるわけにはいかない。ただし1、2年してチームがまとまってきた時は、うちもうかうかしていられない」と霞ケ浦の高橋祐二監督。

1回裏霞ケ浦無死一・三塁、秋山の右越え二塁打で村上が生還

1回裏の霞ケ浦の攻撃、四谷学院の先発投手はエースナンバーの松本颯志だが、体のどこかに痛みを抱えたような投げようで先頭から2四球を出し、3番・秋山桜介の右越え二塁打で早くも1点を先制。ここで四谷学院の投手は2人目の小野朔太郎に替わる。四球と中飛の後、6番・渡邉航太の右犠飛で1点を追加。7番・佐藤大亜は左前への2点適時打を放ち、さらに8番・西野結太の右中間三塁打と9番・相田歩希の右越え三塁打で1点ずつを加え、この回打者一巡で6点を奪った。

1回裏霞ケ浦2死三塁、相田(2年)が右越え適時三塁打を放つ

ところが2回以降は単発で良い当たりは出るものの、思うように得点を伸ばせない。2~4回は1点ずつで、5回以降は無得点。「前半は自分たちの野球ができたが、3回以降は守備から攻撃へのリズムをつくれなかった。点を取ったことでほっとしてしまい、自分たちから攻撃を仕掛けられなかった」と村上聖主将。また先発投手の小林将大は「自分の投球ができずボール先行になってしまった。最初はストレート中心で押す考えで、2巡目くらいから変化球も使っていったが、相手の中軸打者はしっかりスイングして対応してきた。自分はテンポよく投げることが大事なので、ストライク先行でリズムを出して投げていきたい」と反省する。

4回裏霞ケ浦2死二塁、佐藤が左翼線へ適時三塁打を放つ

一方、収穫と言えるのが下級生の活躍で、その一人が2年生の佐藤大亜。ボールを捉える能力が高く、この日は1回の左前打、3回の内野安打、4回の左翼線三塁打と3安打3打点の活躍だった。また1年生の秋山も、さまざまな球種やコースに対応でき、やはりこの日3安打。第1打席では高めの直球を叩いて右翼フェンスを直撃、第2打席はインコース気味の直球に内からバットを出して左翼線へ運び、第4打席はインコースの甘い球に詰まったが、押し込んで中堅へ持っていった。「1年生だが6月から一桁の背番号をもらい、クリーンナップを打たせてもらっている。プレッシャーはあるが自分の役割を果たし、3年生の役に立てるよう頑張りたい」と秋山は話す。

霞ケ浦の次戦は15日、太田一と対戦する。球場未定。(池田充雄)

ハチに刺され救急搬送 小中高生など15人 つくばの遊歩道

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15人を刺したハチが営巣していた街路樹の桜(右)と、防護服を着て周辺の街路樹に注意喚起の貼り紙を設置する市職員=つくば市千現

10日午前7時50分ごろ、つくば市千現1丁目の遊歩道(ペデストリアンデッキ)で、通学途中の小中学生や高校生と社会人計15人が、街路樹に営巣していたハチに刺され、救急車で市内の病院に搬送された。15人はいずれも軽症という。

市道路管理課と市消防本部によると、消防に通報があり、救急隊員が救急車6台で市内の病院4カ所に救急搬送した。15人は9歳から53歳で、入院した人はいないという。ハチの巣は消防隊員が駆除した。

ハチはアシナガバチで、街路樹の桜の幹が空洞になった、高さ1.2メートルほどの洞(うろ)に巣をつくっていた。撤去した巣の大きさは直径20センチほどだったという。なぜ襲ってきたかは不明。

アシナガバチの巣があった空洞の幹。巣を撤去後も戻ってくるハチを駆除するため粘着テープが設置してある=つくば市千現

現場は、つくば駅から約1.5キロの市道つくば公園通りの遊歩道で、市は周辺の街路樹に「ハチに注意してください」と書かれた張り紙を掲示し、注意を促している。巣があった桜の木には、粘着シートを設置し、巣に戻ってくるハチの駆除を続けている。

今後の対策として、遊歩道を管理する市道路管理課は「ペデストリアンデッキ(遊歩道)を重点的にパトロールし、市民が安心安全に利用できるようにしたい」としている。五十嵐立青市長は「被害に遭われた皆様に心からお見舞いを申し上げ、多くの方にご心配をお掛けし申し訳なく思います。今回の事案を受け、市民が安心して安全に利用できる環境の維持に努めます」などとするコメントを発表した。

給食に異物混入 つくば市の中学校

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混入していた長さ約10センチのボールチェーン(つくば市健康教育課提供)

つくば市教育局は9日、同日昼、学校給食で出された豚汁に、長さ約10センチの金属のボールチェーンが混入していたと発表した。他に同様の異物混入の報告はなく、健康被害の報告もないという。

市健康教育課によると、同日午後0時45分ごろ、市内の中学校で、豚汁をほぼ食べ終わった生徒が、おわんの底にボールチェーンがあるのを発見した。

豚汁は、つくばほがらか給食センター谷田部が調理し、市内の幼稚園1園、小学校2校、中学校2校、義務教育学校1校に計3809食分が提供された。給食センターからは、円筒形の鍋の丸い食缶で各校に運搬され、異物混入があった中学校では、教室で給食当番の生徒が取り分け、生徒がそれぞれ自分の分をお盆に載せて配膳した。

同課によると、給食センターと中学校でそれぞれ異物が混入した経路を調査したが、9日夕方時点で混入経緯は不明という。市は同日、保護者に対しお詫びの通知文を出した。

土浦二、あと1本出ず敗退【高校野球茨城’26】

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8回表、土浦二の埜口晴(背番号4)が2塁からホームインし1点を返す

第108回全国高校野球選手権茨城大会は4日目の9日、2回戦が行われた。笠間市民球場では土浦二が下館工と対戦し、1―3で敗れた。土浦二はチャンスをつかむが、あと1本が出なかったのが響いた。

9日第1試合 笠間市民球場
土浦二 000000010 1
下館工 01002000× 3

土浦二先発の小貫山昇汰

土浦二先発の2年生エース小貫山昇汰は2回、下館工の根本明日真に2死2塁からタイムリーを許し、先制される。「初めての舞台で浮き上がってしまった。初回は良いリズムで入れたが、2回は制球がばらつき甘く入ってしまった」と小貫山。

1点を追う土浦二は5回、2死から岩瀬蓮がチーム2本目となるヒットを放つと、端佑太郎が四球を選び1、2塁とするが、続く飯竹航大が三振に倒れ、チャンスを逃した。その裏、土浦二は3安打を浴び、2点を追加される。

5回、岩瀬蓮がセンターに、チーム2本目となるヒットを放つ

それでも小貫山はその後、立ち直り「ストレート、カーブ、スライダーを粘り強く投げ、良い投球が出来た」と話す通り、下館工打線を抑え、味方の反撃を待った。

7回、土浦二は2連打と相手の失策で無死満塁とし、この日最大のチャンスをつかむ。だが後続が凡退。あと1本が出なかった。

しかし8回、1死1、2塁で橋本真直が、インコースのストレートを振り抜き、ライト前に今日3本目となるヒットを放つと、埜口晴が生還して1点を返す。「2本ヒットを打っているので打てる気がして打席に入った」と橋本。だが反撃及ばず。9回は下館工の先発西本千起の投球に3者凡退に倒れ、3年振りの3回戦進出はならなかった。

8回表1死1、2で橋本真直がライトへタイムリーヒットを放つ

8回105球を投げ抜いた小貫山昇汰は「昨年、一昨年とコールド負けしてしまった先輩たちの夏を終わらせたくないので、不甲斐ない投球はしたくなかった。来年は勝って先輩たちの悲願を果たせように頑張る」と来年の雪辱を誓った。 

廣瀬頼一主将は「相手が上手とかではなく互角だった。エラーが点に繋がったわけではなく、不運な打球がヒットになり失点になってしまった。チャンスで取れる時に取れなかったのが痛かった」と試合を振り返り「3年間野球をやってきて楽しかった。力は出し切った」と話した。タイムリーを放った橋本真直は「自分は最後の試合で3安打して有終の美を飾ったが、チームが負けてしまって、悔いが残る終わり方になってしまった。笑顔の絶えない、楽しくて雰囲気が良いチームだった」と土浦二での野球を振り返った。

8回1死1、3塁でライトファールフライを土浦二の貝塚流晟がホームヘ好返球でタッチアウト。捕手は端裕太郎。

土浦二の相良真博監督は「チャンスは多くつくれていたが、1点目が入るのが遅かった。もう少し早く点が取れていたら、もっと自分たちに勢い、良さが出ていた」と話した。(高橋浩一)

土浦日大、順調な滑り出し【高校野球茨城’26】

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4回裏土浦日大1死一・二塁、大立の左前打で青木(背番号13)が生還、1点を返す


第108回全国高校野球選手権茨城大会は4日目の9日から2回戦に入った。J:COMスタジアム土浦の第1試合では土浦日大が茨城キリストと対戦。10-1で土浦日大が7回コールド勝ちを収めた。

9日第1試合、J:COMスタジアム土浦
茨城キリスト 0001000 1
土 浦 日 大   000550X 10

土浦日大は序盤に硬さが見られたが、4回と5回の大量点で一気に試合を決めた。「何とか取ることができ正直ほっとした。夏の初戦で選手には緊張もあり、相手投手はコントロールが良く、5回くらいまでは点が入らないことも想定していた。1点入ってからはリズムに乗れた」と小菅勲監督の総評。

土浦日大の先発投手、嶋

3回までは投手戦の様相だった。土浦日大の先発は嶋悠希。「チームの大事な初戦なのでいい流れで入り、後ろにつなげるよう意識した」といい、この日は変化球主体の組み立て。「少し打たれたが四球を出さず、自分の投球をしてくれた」と小菅監督。4回表に二塁打と単打、犠飛で1点を失ったが、これがむしろチームには良い刺激になったようで、4回と5回の猛攻につながった。

4回の土浦日大は1死から5番・青木智潤が四球で出塁、6番・林悠哉の左前打で一・二塁とし、7番・大立克輝の左前打でまずは1点。8番・高石涼太の左翼線二塁打で2点目、9番・河津直登が四球で満塁とした後、捕手の後逸で3点目。さらに1番・伊勢山暖の左前打と3番・吉田惺南の遊ゴロで2点を追加した。

「5点は計算外。打線の調子は良くなかったが、見逃すべき球は見逃し、打つべき球を打ってくれた」と小菅監督。1点目を挙げた大立は「先制されたことで開き直って行けた、自分のスイングがしっかりできた。打ったのはまっすぐ。相手投手は低めの球がいいので、高めに来た球を打っていこうと意識した」と振り返った。

4回裏土浦日大1死一・二塁、左前打を放つ大立

5回は青木の左翼線二塁打から始まり、林の送りバントは敵失で生き、さらに盗塁で無死二・三塁。ここで大立が右翼線へ三塁打を放ち2点を追加。2死後に伊勢山の中前打で1点、2番・藤沢佑樹が中前打でつなぎ、吉田の左翼線二塁打で2点を追加した。「打ったのは高めのストレート。待っていたわけではなく反応で打った。知らず知らずプレッシャーがかかって硬くなっていたのかもしれない。1本出てほっとした」と吉田。「自分本位ではなく、チームのために打つ気持ちを思い出すことで、肩の力が抜けたのではないか。こういう経験をくぐり抜けていってほしい」と小菅監督。

5回裏土浦日大無死二・三塁、大立の三塁打で青木、林(背番号5)の2者生還

投手は5回を板橋悠希、6・7回を小池陽斗が務めた。小菅監督の「機会があればなるべく多くの選手を登板させたい」との狙いからだ。「春はきれいに勝ちすぎたが夏はそうはいかない。第1シードといえどチャレンジャー精神を忘れず、1戦1勝で甲子園へつなげたい」と居住まいを正す。

5回を投げた土浦日大2人目の板橋

次戦は14日、下館工との対戦となる。球場は未定。(池田充雄)

元日本代表の佐藤陽太郎選手 母校のつくば市柳橋小で水泳指導

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児童の水泳指導をする佐藤陽太郎選手(左)=つくば市立柳橋小

アーティスティックスイミング元日本代表で筑波大4年の佐藤陽太郎選手(21)=ジョイフルアスレティッククラブ所属=が8日、母校のつくば市立柳橋(やぎはし)小学校を訪れ、授業の中で水泳指導を行った。

対象となったのは同校の5、6年の23人。初級、中級、上級の3つのコースに分かれ、各コースの児童を10分ずつ指導した。泳ぎが苦手な児童には、少しでも泳げるようになるための助言をしたり、泳ぎが得意な児童には、さらに技術を向上させるようなアドバイスをした。

あいさつする佐藤選手

この日は、担任教員の水泳指導を補佐するような形で、佐藤選手もプールの中に入った。佐藤選手が少しでも泳ぐと、児童たちからは「早い」「すごい」などと感嘆の声が上がる。

佐藤選手は児童たちに囲まれながら、基本的な泳ぎを教えたり、時折、水を掛け合ったりした。児童たちは「とても楽しかった」「水泳が好きになるかもしれない」など感想を話していた。

水泳の授業の様子

佐藤選手は、姉の佐藤友花選手と共に、2022年の世界水泳ハンガリー大会でアーティスティックスイミング・ミックスデュエット部門の日本代表として初の銀メダルを獲得するなど、世界で活躍する日本のトップアスリートの一人。

小学生の頃から姉を追い掛けるように、ジョイフルアスレティッククラブの水泳教室に通ったのがきっかけという。柳橋小から市立谷田部中を経て、常総学院に進み、現在、筑波大学4年。

柳橋小の坂本敬持校長は「世界的に活躍する卒業生に来てもらってとても感謝している。小学校教員は全教科を教えるのが基本なので、専門的な指導が深く出来ず、技術的なことは教えづらいところがある。今回日本のトップ選手が来てくれたことで、子供たちのモチベーションも上がり、技能的な面も上がってくるという効果もあるので非常にうれしく思っている」と話した。

佐藤選手は「9年ぶりに母校を訪れ、とてもなつかしくうれしい」と述べ「今は全国大会とインカレの優勝を目指して頑張っているところ。今できることを今精一杯やっていく、というやり方でやってきているので、それを続けたい」と語った。(榎田智司)

「TX沿線では売地が枯渇」つくばエリアの地価事情に精通 桂不動産の渡邉社長【キーパーソン】

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渡邉宗明さん

国税庁が7月1日に公表した路線価(1月1日時点)で、TXつくば駅前広場線の地価が平方メートル当たり40万円になった。広さのイメージが湧きやすい坪当たりでは132万円。1年前に比べると11%もアップした。県内では断トツの上昇率だ。つくばエリアで起きている「地価バブル」の実態と対応策は? つくば駅と研究学園駅の間に本社を構える桂不動産(つくば市研究学園7丁目)の渡邉宗明社長(51)に聞いた。

実勢価は坪180~190万

ー背景と実勢価は?

渡邉 路線価は実勢価の7割ぐらい。つくば駅前の路線価を実勢価に計算し直すと、坪180~190万円になる。これはTX終点駅そばの価格だが、1駅前の研究学園駅近くでは2年前、坪160万円で売買されていた。今、TX駅の周辺では、売り物が少なく買い手が多い。土地の需給面から地価が上がるのは当然といえる。

ー値上がりは続く?

渡邉 収益目的でビルを建てるとき、用地だけでなく建設費も上昇している。一方で賃貸料はそう上げられないから、「これ以上地価が上昇すると何を造っても採算が合わない」という状況。TX沿線では売地が枯渇しており、地価はまだ上昇しているが、建築費や金利の上昇に伴い、地価上昇は止まってくると思う。

ー業界側の対応は?

渡邉 上昇だけでなく、横ばいエリア、弱含みのエリアもある。そちらでの仕事をやりながら成り立っている。TX沿線の宅地を探しに来られ、相対的に地価が安い常磐線沿線に流れる顧客もいる。牛久、荒川沖、土浦の南部エリアとか。

ーTX沿線で何か?

渡邉 数カ月前、つくば市が土地対策を打ち出し、研究学園駅近くの区画整理地域の周辺エリアを区域指定し、住宅などを建てられるようにした(3月17日付)。これにより、土地供給は少し増えると思う。まだ取引相場が読めないが、地主さんが売りに出れば需給は少し緩むのではないか。

新都市中央通り沿いの桂不動産本社ビル

3代にわたり無借金経営

こうした土地の価格や需給に桂不動産はどう対応していくのか? 同社の経営哲学や経営手法についても話してもらった。

▽どんな相談も支店に

渡邉 うちは、県南エリア、水戸市、千葉県に、16の支店を配置している。各店には、賃貸仲介・管理、売買仲介、土地活用、新築相談などに応じる社員が控えており、「どんなことにも支店で相談に乗れる」体制だ。経営効率はよくないが、お客の利便性を考え、各店が独立した会社のように動いている。

▽無借金の経営を貫く

渡邉 不動産会社は、地主が建てたアパートなどの管理を任してもらう仕事が多い。農家などの大事な資産を扱うので、うちを信用してもらうために無借金を貫いている。これは、祖父が経営していた落花生や食用油の製造販売会社(農家から作物などを買い付け)、父・桂一郎が起業した現不動産会社(農家などの土地を活用)の経営哲学だ。こういった考え方が評価され、管理を委任されている戸数+部屋数は現在2万6300件に上る。

▽高齢者の相続を支援

渡邉 団塊世代の高齢化に伴い、これから資産相続が増える。そこで、社内に相続サポートセンターを立ち上げた。相続に関する一連の相談に応じる。また少子化の中、大家が嫌う住宅確保要配慮者(高齢者や外国人)の居住ニーズが増えてきており、「安心して貸せる、借りられる」サービスの構築と環境整備をしていきたい。

【わたなべ・むねあき】1997年、日本大学法学部経営法学科卒、三井不動産リアルティ入社。3年後に退職し、父が経営する桂不動産(当時の本社は土浦市)に入社。龍ケ崎支店、阿見荒川沖支店、ひたちの牛久支店、つくば本店などの開設に携わり、2015年、社長に就任。現社員は286人、今9月期の売上高は80億円を越す見込み。全国賃貸管理ビジネス協会理事、全国賃貸住宅経営者協会連合会・県南支部長など。土浦市出身、

【インタビュー後記】東京圏発の土地・住宅価格上昇は外国勢の不動産投資が活発化しているのが主因。超金融緩和で銀行が融資に狂奔しバブルが発生した40年前とは背景が違う。渡邉さんの話でも施工者の採算重視対応は至ってクール。それにしても桂不動産が無借金経営とは驚いた。支店展開・運用でも住宅要配慮者対応でも堅実かつ賢明といえる。(経済ジャーナリスト、坂本栄)

世捨て人のような、この半年《ハチドリ暮らし》63

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写真は筆者

【コラム・山口京子】主治医から、もう一回、抗がん剤治療をしましょうと言われました。そして、CT、MRI、PET、血液検査の結果を踏まえ、手術を見極めたいようです。がん治療を始めて半年がたちました。この間、世捨て人のような状態だったと思います。ニュースを見ていても上の空…。

がん関連や死に関する本を読みましたが、生きている間は生きていることに向き合おう―なんとなく、いろんなことが気になっています。

自民一強、あまりにも自分勝手

テレビのニュース番組で、行列のできるお店は放映するのに、各地で行われている様々なデモについては放映しない。あれこれ検索していた時、デモカレンダーというものを知ったからです。デモは市民の大切な意思表示であり、市民の声を伝えることは報道にとって大事なことではないのかと。

デモを裏で扇動している組織があるといった声がありますが、私たちの行為はさまざまな情報に扇動、洗脳、誘導されていると気づいた方が、自分の身を守るには役立つと思うようになりました。

また、サッカーフィーバーの陰で、国会でどんな法案が通り、その意味することはなんなのか―適切な解説がないことも気になります。あるのかもしれませんが、自分は適切な情報にアクセスできていません。

選挙で自民党が一強状態になり、あまりにも自分勝手に見えてしまいます。選挙で勝ったといっても、実際の投票数はどうなのか? 公職選挙法や政治資金規正法をどうにかしないと、まともな選挙はできない、国民を代表する議員を選べないのでは、と。議員定数減よりも、そっちの方をどうにかしてほしい、と。

国庫に帰属した土地はどうなる

相続土地国庫帰属法を利用して、田と畑の処分を検討した自分としては、法律のその後が最近新聞記事になったのを読み、考えさせられました。国庫に帰属した土地がその後どうなるのか? 簡単にいうと、二束三文で民間に売り出されるようです。

戦後の農地改革から80年。農地から農民を追い出すような政策が、連綿と続いてきた日本農業の歴史。昔、農家は甘やかされているという声が随分ありましたが、結局、農業収入では生活できませんでした。相続人が手放した農地が国庫から民間へ…。はやりの投資ファンドが利用するようになるのでしょうか? (消費生活アドバイザー)

「つちまるを引き上げて」土浦駅前に第3弾のトリックアート

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穴に落ちそうな「つちまる」を引き上げるポーズをとる土浦市商工観光課職員=土浦駅西口前のうらら大屋根広場

土浦駅西口前のうらら大屋根広場の床面に、同市のイメージキャラクター「つちまる」のトリックアートが出現した。地面に空いた穴に落ちそうな「つちまる」を描いた作品で、同市が2024年度から取り組む市役所本庁舎のシャッターや壁面を活用したトリックアートの第3弾になる。

作品の大きさは縦約2メートル、横約3メートル。トリックアートの制作で知られる栃木県那須町の企画制作会社エス・デーのアーティストが、6月22日から24日まで、3日間かけて制作した。制作費は55万円。

シャッターや壁面に描いた第1弾と第2弾の作品は見て楽しむことが中心だが、今回の床面のトリックアートは、作品の上に立ったり、ポーズをとりながら写真を撮ったりすることで「作品の世界に入り込んだような体験ができる」と市商工観光課はPRする。

安藤真理子市長は「土浦市、頑張ろうよ、という気持ちを込めた。高校生が写真を撮っている様子も見られ、壁面の作品より受けている感じがする。ぜひみんなに、つちまるを引き上げてほしい」と話している。

街中に彩りをつくろうと同市は2016年から、高校生が中心市街地の空き店舗のシャッターに絵を描くなどしてきた。24年からはトリックアート制作専門会社が市役所1階のシャッターに、つちまるがシャッターを持ち上げているようなトリックアートを描き、昨年は市役所1階の壁に、つちまるが壁を突き破って飛び出してくる作品を描いた(25年9月1日)。

常陽史料館「妖怪展」を訪ねて《ふるほんや見聞記》18

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常陽史料館「妖怪展」展示室

【コラム・岡田富朗】水戸市備前町にある常陽史料館は、1995(平成7)年に常陽銀行の創立60周年を記念して設立されました。郷土の歴史や芸術文化、金融経済に関する資料を収集・保存し、広く一般に公開しています。館内では8月29日まで「妖怪展」が開催されています。「百器夜行絵巻」や、「相馬の古内裏」(歌川国芳画)をはじめ、妖怪を描いた和書や絵巻、浮世絵、さらに妖怪をテーマにした現代の陶芸作品など、計44点が展示されています。

「相馬の古内裏」 歌川国芳画(坂東市立資料館蔵)

本展の担当学芸員である千葉隆司さんは「現在では妖怪はキャラクターとして親しまれることが多いですが、その成り立ちや伝承を調べていくと、その土地の歴史や人々の暮らし、信仰のあり方が見えてきます」と話してくださいました。今回の展示にあたっては、県内各地に伝わる昔話や民話を改めて読み返し、物語に登場する妖怪について調査を重ねたそうです。

古い文献に目を向けると、奈良時代の713(和銅6)年に編さんされた「常陸国風土記」には、蛇の体に角を持つ神・夜刀神(やとのかみ)や巨人の伝説が記されています。これらは現在では妖怪のような存在として語られることもありますが、当時は神として人々に認識されていました。千葉さんは「神様と妖怪は紙一重の存在です」と話します。

そして「どちらにも共通しているのは、目に見えない存在を信じる日本人の精神文化です。その背景には、自然界の森羅万象やあらゆる事象に神々が宿ると考える『八百万の神(やおよろずのかみ)』という信仰が根付いており、こうした価値観が妖怪文化の形成にも大きく影響しているのではないでしょうか」と語ってくださいました。

茨城県は、県内最高峰の八溝山でも標高約1000メートルと比較的低く、山や海、平野など変化に富んだ自然環境が広がっています。そのため、古くから人々は山や川、里山など自然と密接に関わりながら暮らしてきました。また霞ケ浦や利根川をはじめ、多くの河川や水辺があることも茨城県の特徴です。

千葉さんは、こうした豊かな自然環境が、県内各地に妖怪伝承が数多く残る背景の一つではないかと話します。例えば、水辺では子どもたちを水難事故から守るための戒めとして河童の伝説が語られ、山では遭難や危険への警鐘として天狗や鬼の伝承が生まれたとも考えられています。そのため、茨城県には河童や天狗、鬼をはじめ、地域ごとに特色あるさまざまな妖怪の話が今も語り継がれているそうです。(ブックセンター・キャンパス 店主)

<千葉隆司さんのギャラリートーク>
・日時:8月8日(土)午後1時半から約1時間
・場所:芸文ギャラリー(水戸市三の丸、「妖怪展」の第2会場)、予約不要、無料

合同チーム同士が対戦、麻生・国際が勝利【高校野球茨城’26】

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3回表茨城連合1死二塁、三ゴロを処理した川口が走者の進塁を阻止する

第108回全国高校野球選手権茨城県大会3日目の6日、ノーブルホームスタジアム水戸の第2試合は、麻生・国際(麻生・つくば国際)と茨城連合(茎崎・茨城東・結城一・総和工・笠間・わせがくPURE・岩瀬)という合同チーム同士の対戦となり、麻生・国際が6-3で勝利し2回戦へ駒を進めた。

6日第2試合、ノーブルホームスタジアム水戸
茨城 連合 100000002 3
麻生・国際 10004010X 6

麻生・国際が5回裏の大量点でペースを握った。茨城連合は最終回に追い上げたが届かなかった。「互いに我慢する展開で、点を取れなくてもあせらず、自分たちの野球ができるかが課題だった」と麻生・国際の岩知道裕生監督。

1回表茨城連合2死三塁、飯島の暴投で梅山が生還

初回は互いに相手のミスを突き1点ずつを奪い合った。1回表の茨城連合は2番・梅山昊(茎崎)が中前打で出塁し、盗塁と内野ゴロで三塁へ進み、相手投手の暴投により先制のホームを踏んだ。1回裏の麻生・国際は2番・矢口大聖(つくば国際)が遊ゴロで出塁、3番・布施大翔(つくば国際)の内野安打で1死一・三塁とし、こちらも相手投手の暴投で矢口が生還した。

2回表茨城連合無死、左飛を鷺沼(左)がジャンピングキャッチする

麻生・国際の先発投手、飯島壮次朗(麻生)は3・4回に5四死球と乱れ、4回途中から矢口に交替。「急に出番が来たが、スイッチを入れ直してしっかり投げられた。緩い変化球で相手の打ち損じを誘い、リズムに乗って流れをつくれた」と矢口の振り返り。捕手の布施大も「矢口の今日一番の球を見極め、それでカウントを取って相手を打ち取ることができた。特に変化球で空振りを取った後のまっすぐがいいコースに決まっていた」と評した。

4回途中から登板し9回までのロングリリーフを成功させた矢口

そして5回裏、「大振りが目立っていたので、球を引き付けてコンパクトなスイングをしよう」との岩知道監督のアドバイスが麻生・国際に流れを呼んだ。7番・川口翔大(つくば国際)の中前打を皮切りに、9番・布施維士(つくば国際)のバントヒットなどで1死一・三塁とし、1番・羽生倭(麻生)の右前打で2点を追加。続く矢口の内野ゴロでチャンスを広げ、4番・菅沢蓮の左翼への二塁打でさらに2点を加えた。

5回裏麻生・国際1死二・三塁、羽生の右前打で川口に続き布施維が生還

麻生・国際は7回裏にも5番・飯島の中前打で1点を追加。茨城連合は9回表に4連打と犠飛で2点を返すもののそこで力尽きた。4打数3安打と善戦した梅山は「監督がたくさん指導してくれたのでその成果が出せたのは良かった。2年半努力してやって来たが、上には上がいて1つ勝てなかったのが悔しい」と残念がった。

8回表2死三塁、走者の本塁突入を布施大が阻止する

麻生・国際はキャンパスが離れているので平日は合同練習ができないが、土日の練習試合やその後の特別練習などで連携を磨いてきた。「互いの個性が混じり合い、バランスの良いチームになった」と岩知道監督。次戦は12日、J:COMスタジアム土浦の第2試合で常総学院に挑む。(池田充雄)

土浦一、コールド勝ちで2回戦へ【高校野球茨城’26】

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5回1死満塁でレフト前に2点タイムリーヒットを放つ土浦一の北原律。この回、大量得点で試合を決めた

第108回全国高校野球選手権茨城大会は3日目の6日、1回戦が行われた。ノーブルホームスタジアム水戸では土浦一が水戸三と対戦、土浦一は7回コールド13ー2で勝ち、2回戦進出を決めた。水戸三は創部3年目で初勝利を目指したが、かなわなかった。

6日第1試合 ノーブルホームスタジアム水戸
土浦一 1102603   13
水戸三 0001001 2

松橋隆太郎が生還してハイタッチする土浦一の選手たち

土浦一の荒木理行監督は「勝ち慣れてなく3日前の練習から緊張していたので、緊張をほぐすための声掛けを意識して『思い切り楽しんでやれ』と選手にアドバイスした」と話した。土浦一は投打で水戸三に圧勝した。

土浦一は初回2死2塁で岡田侑樹が、水戸三先発の永山遼から真ん中高めのストレートをとらえ、センター前にタイムリーを放ち先制する。岡田は「1打席目でヒットが出て安心した。投手を楽にすることが出来た」と振り返る。

1回2死2塁、土浦一の岡田侑樹がセンター前へタイムリーヒットを放つ

2回には2死2塁で渡辺安道がレフト前にタイムリーを放ち、2点をリードした。4回にも2点を追加。5回には北原律の2点タイムリーなどで打者一巡し、大量6点を追加、試合を決めた。北原は「点差が開いていたが気を緩めることなく追加点が取れて良かった」と話した。

土浦一先発のエース白根大輝は5回を投げ、水戸三打線を3安打1失点に抑える好投を見せた。白根は「いつもの練習通りのような気持ちと、自分のピッチングをすることを意識してマウンドに上がった。ストレート、カットボールが調子よく決まった」と振り返り、その後は渡邉颯太、上崎大輝がランナーを出しながらも要所を締めた。

先発した白根大輝

荒木監督は「先発の白根がしっかり落ち着いて投げられたので、打線も落ち着いて攻撃が出来た。水戸三先発の永山君が良い投球をしていたが、徐々に目が慣れて中盤で捕まえられたので楽に試合を進めることが出来た。次の境との対戦では、自分たちのベストを尽くしてしっかり勝ち切れるように頑張る」と意気込みを語った。

松橋隆太郎主将は「この日のためにチーム全体で調整、準備してきたことができて良かった。緊張感を持ちながら自分たちの力が発揮出来て良かった。次の境は格上なので厳しい試合になるけど、チャンスをものにして勝ちたい」と力を込めた。(高橋浩一)

かやぶき文化継承へ 保存会をNPO法人化 今後は交流の場づくりにも力

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NPO法人筑波山麓かやぶき文化保存会代表理事の新田穂高さん

石岡・八郷で記念イベント

石岡市八郷地区で、かやぶき屋根の保存活動に取り組んできた市民団体「やさと茅葺き屋根保存会」が法人化し、「NPO法人 筑波山麓かやぶき文化保存会」(新田穂高代表理事)として新たな一歩を踏み出した。4日、法人設立を記念するイベントが同地区の廃校を活用した朝日里山学校で開かれ、団体関係者や地元住民ら約45人が節目を祝った。今後は保存活動に加え、里山文化を学ぶ講座や散策会、かやぶき民家の見学会などを企画し、地域と都市部を結ぶ交流の場づくりにも力を入れる考えだ。

同法人には現在、石岡市内や近隣地域のかやぶき家屋の所有者をはじめ、活動を支えるボランティア、かやぶき職人、研究者など約70人が参加する。会員は、毎年のかや刈りや、かやぶき作業の補助をしてきた。近年は東京や神奈川など県外の会員も増えているなど、地域を超えた関心が広がっている。

高エネ研のかや場が活動のきっかけ

記念講演をする筑波大名誉教授の安藤邦廣さん

前身の「やさと茅葺き屋根保存会」の発足は2004年、地域住民らがかや葺き屋根の保存を目的に設立した。管理されたかや場が減り、以前はあった、住民が協力し作業する習慣がなくなるなどし、かや集めに苦労していた。そんな中、つくば市大穂の高エネルギー加速器研究機構(高エネ研)の敷地内にかや場があると知った関係者らが集まり、かや刈りをしようと設立したのが同保存会の始まりだった。

この日の記念講演では、団体設立のきっかけをつくり、長年にわたり八郷地区のかやぶき民家を調査・研究してきた筑波大学名誉教授で日本茅葺き文化協会代表理事の安藤邦廣さんが記念講演した。八郷地区の人々が、かやの確保に苦慮していた際、高エネ研敷地内にかや場があることを紹介したのが安藤さんだった。今後も研究機関と調整し作業するには団体組織が望ましいとの安藤さんからの助言が、設立につながったという。高エネ研でのかや刈りは、現在も毎年続く中心的な活動となっている。

安藤さんは1980年代初めに筑波大学に赴任して以来、八郷地区のかやぶき家屋を調査。「八郷は気候が穏やかで首都圏にも近く、豊かな農家が多かった。そのため福島県会津地方などから多くのかやぶき職人が移り住み、職人の集住地となった」と説明し、地域の歴史や暮らしの中で育まれてきた、かや葺き文化の特徴を紹介した。

イベントが開かれた八郷地区の朝日里山学校

里山と都市結ぶ拠点目指す

代表理事の新田穂高さんは「かやぶき屋根を残していくには、これまで以上にしっかりした組織基盤が必要だと感じていた。法人化によって多くの人や団体の協力を得やすくなり、若い世代にも活動を継承していける体制を整えたかった」と法人化の経緯を説明した。

その上で「かやぶき屋根は農村文化の象徴。私たちが大切にしてきたのは建物そのものだけでなく、家主や職人、ボランティアのつながり」だとし、「石岡市でもかやぶき屋根は半数以下に減り、(かやの調達の難しさや経済的な負担から)世代交代の中で『負の遺産』と受け止められるケースもある。一方で若手職人が育つなど希望も生まれている」と話した。

さらに新田代表理事は「昨年は高エネ研をはじめ10カ所のかや場でかや刈りを行った。筑波山麓のかやぶき文化や里山を地域資源として生かし、地域住民や都市住民、子どもたちをつなぐプラットフォームを目指したい」と展望を語った。

理事で石岡市在住のかやぶき職人、渡辺大さん(43)は「かつては、ふき替えもかやの調達も地域住民が担っていたが、現在は家主が作業に関わることが難しく、職人が材料調達まで担うため負担が大きくなっている」と現状を説明。「会ではかやの確保を支援し、空き家となったかやぶき民家の紹介なども行っている。今後もかやぶき家屋を残す取り組みに力を入れたい」と話した。

県内出身で、居住していた東京都から八郷地区に地域活動協力隊員として移住し、同保存会の事務局を務める山藤香織さん(45)は「地域の暮らしや自然との関わり方を学べることは何にも代え難い経験。こうした営みを次世代へつないでいけるよう活動を続けたい」と話していた。(柴田大輔)

つくばサイエンス、初勝利ならず【高校野球茨城‘26】

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1回のピンチにマウンドに集まるつくばサイエンスの選手たち

第108回全国高校野球選手権茨城大会は2日目の5日、1回戦が行われた。笠間市民球場ではつくばサイエンスが石岡一と対戦、5回コールド0-25で敗れ、つくばサイエンスとしての初勝利にはならなかった。

5日第2試合 笠間市民球場
サイエンス 00000 0
石 岡 一 9754× 25

サイエンスは5つの失策が全て相手の得点につながり、流れを引き寄せることができず17安打を許し、毎回失点した。打線は石岡一先発の左右田陽翔から3安打を放つが点に繋がらず、初戦で敗退した。 

1回石ケ森勇璃がセンターにチーム初安打を放つ

サイエンスは1回2死後、石ケ森勇璃がセンターにはじき返すヒットを放ち、続く前田泰輝も内野安打で出塁し1、2塁とした。「初球の真っすぐを狙っていた。自分のスイングが出来て良かった」と石ケ森。しかし、続く関龍大が三振に倒れ、チャンスを逃した。

その裏石岡一は、サイエンスの守備の乱れや四死球、連打で大量9得点を挙げる。サイエンスは先発石ケ森から2番手関がマウンドに上がるが、石岡一の勢いを止めることが出来ず、2回には7失点。石岡一は3回にもサイエンス3番手の栗原宙大から5点を追加した。

2番手として登板した関龍大

サイエンスの佐藤将光監督は「試合前に相手が強いのは分かっていたので、ミスをしても結果が出なくても下を向かずにやって行こうとアドバイスをした。選手は一生懸命、最後まで諦めずに頑張れるチームだった。よく戦った。石岡一は投手がいいので、3安打打てたのは良かったし、チャンスもつくれた。その少ないチャンスをものにすることがチームとしての次の課題」と話し「3年生は人数が少ない中で、昨年の秋以降は連合チームで、4月から単独チームに戻って苦労しているので、そういう状況でも諦めずによく頑張ってくれた」と選手達を讃えた。

声援を送るつくばサイエンスの応援団

先発した石ケ森投手は「立ち上がりからランナーを出してしまってバックには迷惑をかけてしまった。変化球も直球も思ったようにいかなくて、制球は出来ていたと思うが、甘い球になると簡単に打たれてしまい、石岡一の打線が上手だったしレベルが高かった。3年間やってきてサイエンスとして新しい学校になり校歌も代わった。人数が足りず練習も満足に出来ない状態だったけど、最後までやりきれたことは誇りに思う」と満足げに語った。

前田康輝主将は「このような結果になってしまったけど強豪石岡一相手にチーム全員で最後まで諦めずに戦えて良かった。自分の力は発揮出来た。今後は3年生が抜けるので、部員が入らない限り連合になるけど、連合でも最後まで貫いて頑張って欲しい」と後輩たちにエールを送った。(高橋浩一)

試合終了後、スタンドにあいさつするつくばサイエンスの選手たち