土曜日, 4月 5, 2025
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コロナ禍、初の共通テスト始まる 筑波大で約5700人が受験

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【山口和紀】センター試験に代わって今年度から導入された大学入学共通テストが16日始まった。17日まで2日間にわたって行われる。年末年始を境に県内でも新型コロナウイルスの感染者が急増、県独自の緊急事態宣言が前日に発令される異例の状況下での実施となった。筑波大学(つくば市天王台)会場で受験する学生は、志願者が前年より約170人減少し6428人が志願した。1日目に実施された外国語は5716人が受験した。

感染防止対策として、受験生にマスク着用が義務付けられ、アルコールによる手指消毒の徹底、一科目終了ごとの可能な限り長時間の換気などが行われる。昼食は自席でとる。また同大は大規模な試験会場であるため、試験終了直後、受験生が一斉に出入口に集まらないよう退出を数回に分けるという。

受験生同士の横の間隔は例年通り、カンニングなどの不正防止のため2メートルほどあるが、前後の間隔は狭い。座席の間隔に関しては、大学入試センターからの通知(昨年11月)にガイドラインが示されている。座席の間隔について「なるべく1メートル程度の間隔を確保する」とされる一方で、「もともと不正防止の観点から座席間の距離が確保されて」いるため「追加的な対応は不要」との見解が示されている。

試験のために用意された教室は、前年度より6室増え、153室となった。同大の担当者によると、筑波学院大学試験場が今年度から廃止され、県立竹園高校試験場が新たに設置された。配慮が求められる障害のある受験生が増加したことが試験室微増の理由だという。

16日、同大の試験官の中には、マスクの上に透明なフェイスシールドを着ける大学教職員らも複数いた。

つくば市の高校3年、中村かれんさんは「(試験会場について)コロナは怖いし不安だけど、勉強のことで頭がいっぱいであまり考えられない。受験生としては、マスクと消毒以外にはできることがない気がする」と試験前日、NEWSつくばの取材に対し話した。

今年の共通テストでは受験生が、新型コロナウイルスの感染拡大により長期休校などを余儀なくされ学習が遅れた場合、2週間遅い30、31日に実施される第2日程の追試験を選ぶことができる。大学入試センターは、体調が万全でない時は無理せず追試験の申請をすることを呼び掛けている。

つくば市立保育所職員が新型コロナ

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つくば市役所

つくば市は15日、市立保育所に勤務する非常勤職員が同日、新型コロナウイルスに感染していることが分かったと発表した。

市幼児保育課によると、感染した職員が保育士なのか事務職員なのかや、いつまで出勤していたかなどは公表しないとしている。同保育所では消毒作業を実施した。

濃厚接触者がいるか否かについては16日、保健所が調査を実施する。休園にすることが必要になるか否かは保健所の指導を受けて決めるという。

《続・気軽にSOS》77 そんなの常識でしょ?

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【コラム・浅井和幸】「そんなの常識でしょ?」「それが普通でしょ?」。私ぐらいの変人になると、「へぇ~、あなたや、あなたの周りは、そのように物事を捉えてるんだ~」と気楽に聞き流してしまうか、その人個人や集団の考え方を推し量る目安にさせてもらうかとなります。

しかし善良な一般市民の皆さんは、このような言葉に苦しめられたこと、もしくは現在進行形で苦しめられていることは多いのだと思います。「常識」や「普通」に当てはまらないものはダメな存在なのだ、という思いからなのでしょう。もしかしたら、「普通じゃない弱い自分」を「常識を持った強い人(たち)」が、たたきつぶしに来るという感覚になっているかもしれません。

常識や普通の概念は、「当たり前」であったり「マジョリティ(多数者)」であったりするものです。だから、常識や普通ではないのは、「当たり前じゃない」し「少数派」であるわけで、それは「間違った考え」であり「ダメな存在」と感じるのでしょう。

また戻って「変人浅井」は、「当たり前じゃな」かろうが、「少数派」だろうが、間違いかどうかは別の話。むしろ、不健康なのが「常識」だったり、間違いなのが「普通」だったりすることも多いと考えます。

健康体である人や幸せだと感じる人が少数派であるかもしれません。ならば、不健康が常識で、不幸が普通です。生活習慣病である人が多い場合は、それが普通で、健康が普通じゃない状態です。肥満や不健康は「伝染する」という論文もあるようですよ。

人の脳はだまされやすく作られている

人の脳はだまされやすく作られています。また、人は間違った回答をする人が多数の時に、その多数に引きずられて間違った回答を事実と思いこむ性質があります。だまし絵、目の錯覚、手品などはイメージしやすいでしょう。壁にかかっている絵が明らかに赤い色をモチーフに書かれていても、その絵を見ている人10人が「青い絵だね」と言っていると、自分も青い絵だと言ってしまうそうです。

明らかに間違ったデマが広まることもあります。人が困ってキョロキョロしている場面でも、怪我をして倒れている場面でも、多くの人が通り過ぎていく場面では、いつも声をかけるような親切な人でも声をかけずに通り過ぎてしまいやすいのです。「群集心理学」で検索してみると面白いかもしれません。

さてこの場面では、困っている人がいても、けがをして倒れている人がいても、助けないのが「常識」で「普通」ということになります。自分や周りを見渡してみてください。普段の言葉に「常識」や「普通」を使う人は、自分の価値観に自信がない人、自信がない時なのではないでしょうか。

場面や空間は、状況が異なると、例えば各々の職場や集団によって常識や普通は変わってきます。郷に入っては郷に従えと言われますが、あまりにも事実に反した「常識」「普通」には、十分に気を付けてください。不幸になるため、不健康になるために、一生懸命に努力してしまっているかもしれませんよ。(精神保健福祉士)

県独自の緊急事態宣言を発令 県施設は図書館除き休館 18日から3週間

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茨城県庁(イラストは「いばらきアマビエちゃん」)

ここ2週間、新型コロナウイルスの新規感染者数が大変な勢いで増えているとして、大井川和彦知事は15日、県独自の緊急事態宣言を発令した。週明けの18日から2月7日までの3週間、県内全域に不要不急の外出自粛と飲食店の夜8時までの時短営業を要請する。県の集客施設は図書館を除き2月7日まで休館とする。

県独自の指標も、現在のステージ3(感染が拡大している状態)から、最も重いステージ4(感染爆発・医療崩壊のリスクが高い状態)に引き上げる。

緊急事態宣言発令の理由について大井川知事は、15日の新規感染者数が159人と過去最多を更新し、さらに年明けからここ2週間の新規感染者数が昨年末の2.9倍に増加していることを挙げた。15日発表の新規感染者159人のうち80人は1カ所で発生した大規模クラスターだという。

知事は年明けから実施してきた対策について「思ったような効果を上げることができなかった。年(年末年始)をはさんで変わってしまった。同じ方法では追い付かなくなった」とし、ここ2週間の特徴として「12月初旬のような大規模なクラスターでなく、継続して感染者が出る、感染の核になる市町村が出てきている」とし「感染経路を分析すると、飲食、職場内、他県との移動などで、マスクをはずした機会に感染して家庭内に入って、家族全員が感染していく広がり方が典型的なパターンになっている」と話した。

医療提供体制については、県内のコロナ専用病床数は現在410床体制だが、このままのスピードで感染が増えると24日には病床稼働率が9割に達してしまうと危機感を強調した。

1月末には県全体で500床の体制をつくるが、500床は県内の最大確保病床となることから、500床の6割の300床を超える場合、国に緊急事態宣言の発令を要請するとした。

部活動は他校との練習試合中止

15日発令した県独自の緊急事態宣言の要請内容は、飲食店に対する営業時間短縮要請については、県内すべの飲食店に対し、夜8時から朝5時までの営業自粛を要請する。酒類の提供は夜7時まで。ただしテイクアウトとデリバリーは夜8時以降も営業できる。協力金は18日から2月7日までの21日間で1店舗当たり84万円。

学校の授業や校内の部活動は通常通りだが、複数の学校が参加する部活動の大会は延期または中止を要請する。県立学校での他校との練習試合や合宿などは中止とし、小中学校や私立学校などにも他校との練習試合や合宿の中止を要請する。

県内の福祉施設では、クラスター発生の可能性を抑えるため、スタッフの緊急検査を継続して実施する。

イベントの開催については、参加者の上限を5000人及び収容率を50%以下とするよう要請する。

仕事についてもテレワークを積極的に活用し、可能な限り出勤社員、職員を制限するよう要請する。混雑緩和のため時差出勤などの活用も要請するなどとしている。

サイバーダインとロボッツが連携 先進的トレーニングを公開

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茨城ロボッツ本社オフィス(水戸市千波町)で開かれた公開トレーニングの様子

【池田充雄】プロバスケットボールBリーグ2部の茨城ロボッツ(本拠地・水戸市)は、ロボットスーツを開発するつくば市のサイバーダイン(同市研究学園、山海嘉之社長)と連携し、同社が開発・提供するプログラム「MTX式Neuro HALプラス」を活用したトレーニングを取り入れている。トップチーム選手2人が参加したデモンストレーションの様子が14日、メディア向けに公開された。

サイバーダインが開発した身体動作補助ロボット「HAL」をスポーツに応用したプログラム。脳神経・筋系のパフォーマンス向上、筋肉の収縮・弛緩の最適なタイミングの把握、身体のバランス調整などに効果が期待できるという。

ロボッツではサイバーダインよりHAL腰タイプ2台の供与を受け、昨年11月から日常のトレーニングに導入した。1人あたり10分ほどの使用時間で、前屈、スクワット、サイドステップといった基本動作の最適化に活用している。

左から中村功平選手、鶴巻啓太選手

デモンストレーションでは鶴巻啓太、中村功平の2選手がHALを装着し、これらの動作を行ってみせ、使用感などについて報道陣の質問に答えた。

2人によると、初めて装着したときの感動が今でも忘れられないという。「装着してトレーニングをした後、装着前と同じ動作をしたところ、体がすごく軽く、動きやすくなっていた。垂直跳びでは装着後は記録が8センチも伸びており、これは一種のドーピングではと思うほどの効果を実感した」と鶴巻選手。「自分も、外した直後の体の軽さを実感した。垂直跳びでは鶴巻選手ほどではないが、ジャンプ力が4、5センチ上がっていた」と中村選手。

この体の軽さや動きやすさは、装着時にHALが体の動きを補助していた感覚が、HALを外した後も体の中に残っているイメージだという。「力を入れなくてもスムーズに動ける感じ」と中村選手、「少しのパワーで速く動けるようになる。試合に出る前にずっとつけておき、出るときに外したらすごいパフォーマンスができるのでは」と鶴巻選手。

こうした身体能力の向上は、「MTX式Neuro HALプラス」による脳神経系トレーニングの効果によるものだと、サイバーダイン取締役の安永好宏さんは話す。

「運動パフォーマンスは筋肉を鍛えるだけでは向上しない。一つの動作には体のさまざまな筋肉が連動して働いており、そのスイッチのオン・オフを脳がコントロールしている。例えば腕を伸ばす動きでは上腕三頭筋が働き、逆に縮める動きでは上腕二頭筋が働く。もし、腕を伸ばそうとするときに上腕二頭筋に余計な力が入っていたら、上腕三頭筋の働きにブレーキがかかり、最大の力を発揮できない」

使いたい筋肉を正確に使い、力を入れる必要のない筋肉を脱力し、筋出力の最適化をもたらすのが、「MTX式Neuro HALプラス」の最大の特徴といえる。だがそれだけではなく、運動中の体内の状態を可視化し、言葉に頼らないコーチングを可能にすることで、指導方法に革命をもたらす期待もあるという。

《映画探偵団》39 中心市街地はAIそれともaI?

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【コラム・冠木新市】10年前に流行していたまちづくりのキーワードは「コンパクトシティ」だった。それが数年前から「スマートシティ」へと変化。さらに昨年からは「スーパーシティ」となった。次は「ムーンショット計画」だそうである。難しいことは分からないが、要はAI(人工知能)を中軸にしたまちづくりらしい。つくば市は、中心市街地をその象徴にしようと考えている様子がうかがえる。だが本当にそれがふさわしいのだろうか。

つくばセンタービルの出入口付近には4つの奇妙な彫刻物が存在する。オレンジ色のaIの文字で、センタービルと広場を象徴する形になっていて、石の堅固な建築に対しポップな彫刻が温かみを感じさせてくれる。

センタービルはL字形(ただし反転文字)だ。広場の楕円形はO。ホテル内の階段は下から見ると平行なのに上から見おろすとVの形。野外ステージ階段を下から見上げるとEの形。つまりセンタービルと広場にはLOVEの文字が隠されているのだ。だからaIは、アイ(愛)であり、遊歩道をアイアイモールとはよく命名したものである。以前、野外ステージで行われていた結婚式を見たことがあるが、神秘的に映りとても感動させられた。

つくばセンター広場ペデストリアンデッキのaI

オープンハウスで見たイメージ映像

新型コロナウィルス第3波が襲う年末。つくば駅前のBiVi2階イベントスペースで、中心市街地に関するオープンハウスが2週間にわたって開催された。市民はずいぶんと待たされたわけだが、ほとんど誰もやっていることを知らなかったのではないだろうか。会場にはパネルが飾られ、市民の質問に市担当職員2名が答えるシステムだった。中心市街地とセンタービルに愛着を持つ私は3日も通ってしまった。

なぜセンタービルを改造してまで2基のエスカレーターが必要なのか、まちづくり会社は中心市街地をどのような方向にもっていこうとしているのか知りたかったからだ。職員は率直で好感が持てる対応だった。職員の説明によると、エスカレーターを正面につけるのは「動線が悪いから」とのこと。(動線よりも階段を使うのが面倒なだけではないだろうか)。またホテル側につけるのは「カートを持った旅行者が1階に行きやすくするため」だそうだ。30年近くセンターに通ってきたが、そんな声があることをはじめて知った。(旅行者にはホテルのVの字階段を体験させたい)。

そして、改造されたセンタービルのイメージ映像を見た。50万円をかけたという映像はよくできていた。まるで新築の建物に見えたからだ。ホテル側の階段の改造部分はロングになっていてよく分からなかった。(ここが見たかった場面なのだが)。しかし何度も繰り返して見るうちに、映画探偵の私は違和感を持った。それは映像の中で広場を歩く人々は30代から40代の若者がほとんどであり、高齢者や外国人や障害者が1人もいなかったからである。

職員は「広場を歩く人々は制作会社の社員を写真モデルにしたからそうなったのではないか」と語っていた。ちょうど高齢者の母親と来ていた20代の若者が一緒に映像を見ていて、「華やかな大都会みたいで行きづらいね」とつぶやいていた。

D・リンチ監督『ツイン・ピークス』

ゾウに踏まれ奇形となった主人公を描いた名作『エレファト・マン』(1980)のデイヴィッド・リンチ監督には『ツイン・ピークス』(1990)というテレビ映画シリーズがある。アメリカの製材所がある小さな田舎町、FBI捜査官が遺体で発見された若い女性の殺人事件を追いかける話だ。しかしリンチ監督は事件の追及よりも次々と風変わりな町の人々を描き始める。丸太を抱えた婦人、赤い部屋にいる小人と巨人など続々と登場する。

さらに、ドーナツやコーヒーの話やモンローとケネディの関係、UFOをめぐる話など脱線に脱線を続ける。どんどん物語はふくらみ、一体なんの話なのか分からなくなってしまうのだ。けれども、それと比例してなんの変哲もない町が妙におもしろく見えてきて、行ってみたい場所に思えてくるのだ。(事実、世界的な観光名所となった)。

30年前つくば市に移転して来たとき、まるで『ツイン・ピークス』の舞台だと思ってわくわくした。つくばには色んな計画が飛びかっていたが、自然を背景にした歴史物語は今も生きていた。そして、魔術師を連想させるユニークな博士たち、豊富な知識を持つ農家の人々など、魅力的な人が多くいる。結局はプロジェクト計画よりも人だと思った。

オープンハウスの帰り際、中心市街地に30年以上住んでいる職員はaIの彫刻を削る計画があることを教えてくれた。もちろんaIを削る計画には反対だが、それをあっけらかんと語る職員には興味を抱く。それにしても、つくば市はAIを目指しaIを削っていくのだろうか。サイコドン ハ トコヤンサノセ。(脚本家)

書家、松川昌弘さんが大作「竹取物語」 県つくば美術館

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大作「竹取物語」の前で来館者に解説をする松川昌弘さん(右)=県つくば美術館

【伊藤 悦子】つくば市在住の書家、松川昌弘さんと、松川さんが主宰する書道教室の生徒の作品を展示した「第7回悠響書展」が13日から、県つくば美術館(同市吾妻)で開催されている。

松川さんは熊本生まれ、筑波大学芸術研究科修士課程を修了した。現在、新鋭書家の発掘を目的とした全国公募展「東京書作展」の常任運営委員を務める。「6歳から親子で始める書道教室」などの著書もあり、市内で書道教室を主宰する。

展示されているのは松川さんの高さ1.7メートル、幅12メートルの大作。竹取物語を10の場面に分け、3種類の墨を使って「竹」「求婚」「鉢」「蓬莱山(ほうらいさん)」「優曇華(うどんげ)」「火鼠(ひねずみ)」「龍」「燕」「帝」「昇天」「富嶽(ふがく)」の大字でそれぞれ表現した。

大字の周囲には3000文字に及ぶ物語の原文が、さまざまなレイアウトで書かれている。構想には2カ月以上かかったが、作品そのものは2日で書き上げたという。

つくば市竹園から来た女性(48)は「素晴らしい展示で感動している。書に書かれた竹取物語を読んだことで、新たな発見があった」と感想を話していた。

生徒の作品を鑑賞する来場者=同

ほかに、生徒たちが自分の好きな言葉や俳句、短歌、漢詩などを、掛け軸、扇形の和紙、二つ折りの風炉先屏風(ふろさきびょうぶ)などに、好みのスタイルで書いた作品120点が展示されている。年齢層は5歳から80代と幅広い。

松川さんの下で20年書道を学んでいる梅澤煕子さん(74)は「真っ白の紙の上に、最初の一文字を置くのに勇気がいる。しかし自分の好きな言葉、書体、大きさで書けるので本当に楽しい」と話す。

松川さんは書の鑑賞について「文字だけでなく余白を見ることも大切。特に書き手にとって最もプレッシャーがかかっている場所は、書の下の余白と左の余白。ここに個性が出るので注目してほしい」と話し、「作品には書への熱い思いが込められている。その思いを肌からも感じてもらえたら」と語っている。 

◆同展は17日まで。入場無料。開館時間は午前9時30分から午後5時(最終日は午後3時まで)。問い合わせは県つくば美術館(電話029-856-3711)。

《電動車いすから見た景色》14 好きな時に好きな場所に行ける自由

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【コラム・川端舞】年が明けてから、県内の新型コロナ感染者が急増し、緊張感が高まっている。私自身は、身体障害はあるが、内科的な疾患は持っていないため、重症化はしないだろうと楽観視したくなる。でも、呼吸器や痰吸引など、普段から医療的ケアが必要な障害者は、感染すると重症化する危険性が高い。そのような仲間の切実な声を聞くと、背筋が正される。

私が軽率な行動で新型コロナに感染し、介助者を媒介として、他の仲間にうつしてしまったら責任重大である。少なくとも、県内に外出自粛要請が出ている期間は、通院や買い物など、最低限の外出しかしないつもりだ。

1月12日現在、茨城も東京も全域に外出自粛要請が出ているはずなのに、テレビに映る街中には、たくさんの人が歩いているように見える。「仕事などで外出しなければならない人もいるだろう」「ずっと自粛していたら疲れちゃうよね」と、街を歩いている人にも事情があるのだろうと想像してみるが、それでも羨ましく思ってしまう自分がいる。「自粛警察」と呼ばれる行動に出てしまう人の気持ちも分かるような気もする。

新型コロナが出てくる前、私は介助者にサポートしてもらいながら、好きな時に行きたい場所に行けることが当たり前に思っていた。しかし、ずっと施設の中で生活している障害のある人にとっては、施設から外出許可をもらわないと、気軽に買い物にも行けないことが、新型コロナが出てくる前から当たり前だった。そのような生活は息が詰まるに違いない。

頭では分かっているつもりだったが、実際に自分が気軽に好きなところに出かけられない状況になることで、自分は何も悪いことをしていないのに、そして他の人は外出しているのに、外出できないつらさが初めて分かった。施設で生活している人たちは、今までテレビなどから伝わってくる、気軽に買い物に行ったり遊びに行ったりしていた人々のことをどう思っていたのだろう。その気持ちを以前より想像できるようになった気がする。

コロナ後の世界

コロナ禍で、誰もが少なからず行きたいところに自由に行けない気持ちを味わっただろう。でも、車椅子ユーザーの私は、コロナがあってもなくても、段差があるお店には入れない。そして、施設で生活している障害のある人は、バリアフリーなお店でも気軽に立ち寄ることができない。

新型コロナのために、行きたいところに自由に行けないという経験を世界中の人が共有したからこそ、アフター・コロナの世界は、どんな障害があっても、好きな時に好きな場所に行けるような社会になっている。そう信じながら、このような状況でも毎日の生活をサポートし続けてくれる介助者に感謝しつつ、家で静かに過ごす今日このごろだ。(つくば自立生活センターほにゃらメンバー)

つくば市職員が新型コロナ

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つくば市役所

つくば市は13日、本庁舎3階に勤務する正職員が同日、新型コロナウイルスに感染したことが判明したと発表した。職員が勤務する部署は消毒を実施した上、通常通り業務を行っている。

市ワークライフバランス推進課は、感染した職員が勤務する部署や、職員の症状、いつから休んでいるかなどは公表しないとしている。

一方、濃厚接触者が同じ部署に1人おり、現在、自宅待機しているという。今後PCR検査を受ける。

コロナ禍で4割減 「つくバス」利用者 移動需要自体が減少

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つくばセンターバスターミナルを発着するつくバス=つくば市吾妻

【鈴木宏子】コロナ禍の影響で、つくば市のコミュニティバス「つくバス」の2020年4月から11月の利用者数が、前年同期と比べ38%減少したことが、13日開かれた市公共交通活性化協議会(会長・石田東生筑波大特命教授)で報告された。

9路線すべてで利用者が減少した。特に緊急事態宣言が出された4、5月の利用者数は前年同期と比べ66%減と大きく落ち込んだ。宣言が解除された6月以降は減少幅が縮小したが、6月から11月までの利用者数も同比29%減と落ち込んだまま。市は、テレワークやオンライン授業の普及により移動需要自体が減少したと見ている。

市が実施するほかの公共交通の利用者数も軒並み減少した。デマンドタクシー「つくタク」の20年4月から11月の利用者数は前年同期比27%減、筑波地区の支線型バスは17%減、路線バスの運賃補てん事業などを加えると、市が実施する公共交通事業全体で利用者数は36%減となった。

つくバスの利用者は、シャトル型の運行が始まった2011年度以降、毎年増え続けてきたが、18年度の約105万3000人をピークに、19年度から減少に転じた。19年4月に実施した改編ではバス停の数を約2倍に増やしたり路線を新設するなどしたが運行便数が減るなどした。さらに昨年2、3月はコロナの影響も受け、19年度の利用者は99万4000人と前年度比6%減となった。コロナ禍に見舞われた20年度はさらに大きく落ち込んだ。

市は昨年12月議会で、利用者減に伴う運賃収入減を補てんするためつくバスの運行負担金約8100万円を含め、公共交通の事業計約8600万円を増額補正した。2020年度の市公共交通運行事業予算は全体で、当初の約5億5000万円から約6億3000万円に膨らんでいる。

8割が外食・娯楽の移動頻度減らす

昨年10月、一般市民や公共交通利用者計7290人を対象に市が実施したアンケート調査結果(回収率は45%)も併せて報告された。

新型コロナの影響で移動の頻度が前年同期と比べどう変化したかを聞いたところ、食事や娯楽のための移動頻度について78%が減ったと回答した。買い物のための移動頻度は47%が減ったとし、通院や診療のための移動頻度も28%が減ったと回答した。通勤や通学のための移動頻度も18%が減らしていた。

さらに移動手段の変化を尋ねたところ、前年同期と比べ「鉄道利用が減った」と回答した人が59%、「自動車利用が減った」が35%、「バス利用が減った」が33%、「タクシー利用が減った」が18%だった。一方で、「徒歩での外出が増えた」との回答が10%、「自動車利用が増えた」が8%、「自転車利用が増えた」が6%あったなど、移動手段を乗用車、自転車、徒歩に転換したとみられるケースが一定数あることも分かった。

《つくば法律日記》14 時代の変化を楽しむ

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堀越氏の弁護士事務所があるつくばセンタービル

【コラム・堀越智也】正月に小学3年生のおいっ子が実家に遊びに来て、乗るだけで腹筋が鍛えられる機械で遊んでいた。古き時代の野球部だった僕は、若いうちから楽して腹筋を鍛えていいのだろうかと、一瞬思った。しかし、僕らの時代にも、つらく苦しい「うさぎ跳び」はやらない方がいいと言われていた。最近は、僕らが教わった腹筋の鍛え方も否定する意見があるらしい。

昔は、正月に親戚の子どもが集まれば、かるたやトランプをしていたが、最近はやらないし、小3のおいっ子も携帯のゲーム機に夢中である。そこで、僕は部屋に閉じこもり、昔は当たり前だったが今は否定されているものを、できる限り思い出してみた。

まず聖徳太子。小学生のころ、絵まで描かされ、あれだけすごい人物だったと教えられたのに、今は、実在しなかったわけではないが、教科書で教えられたように、いろいろなことを成し遂げた事実はないということになっている。1万円札や5千円札になったことも、誤解に基づく結果ということなのだろうか。

歴史つながりで言うと、大河ドラマにこれから出て来る本能寺の変は、僕らが教科書で習った事実とは違うような見解が主張されている。まだ何が真実か明らかになっているわけではないが、教科書には、はっきりと明智光秀が本能寺の変を起こして、織田信長を討った旨の記載がある。光秀に大勢が味方して信長を討ち、その後、豊臣秀吉に大勢が味方して光秀を討つという、昔教わった人間関係がイメージしにくいので、早く真実が明らかにならないかと思っている。

債権法・相続法も大幅改正

今でもたまに話題になる未確認飛行物体(UFO)。昔は、UFOを呼べますという人が現れ、民放テレビのゴールデンタイムにUFOを呼ぶ番組があった。しかも、番組の最後に本当に呼べたかのような場面もあり、今そのような放送をしたらまずいことになるのではないかというくらい、UFOは人気のコンテンツだった。

最近、UFOが取り上げられることが減ったのは、科学が発達し、人間が宇宙に頻繁に行くようになり、さすがにないのではと思われるようになったのだろう。僕も、空を見ている時間が長い天文学者や気象予報士に、UFOを見たと言っている方がほとんどいないと知り、UFOはないのではないかと思ってしまう。

やっと法律の話になりますが、法律も学生時代に習ったものから別のものに移りゆくもので、最近、民法の債権法と相続法が大幅に改正された。成人の年齢も変わることになっている。そして、判例も変更される。古い判例を理由に裁判を起こしたら、大変なことになる。

僕が司法試験の勉強をしていたころに比べ、世の中が変化するスピードはますます速くなっている。そんなことを思い、時代の変化に前向きについていこうと、買いあさった本の山に囲まれ、明智勢に包囲された信長のように、是非に及ばずと思いつつ、今年の計画を立てる令和3年1月。(弁護士)

夜8時までの時短営業要請を20日まで延長 知事 つくば、土浦など25市町村

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県内の新型コロナウイルス感染症例発生状況=12日現在、茨城県資料


この1週間で県内の新型コロナウイルスの感染拡大がさらに急速になっているとして、大井川和彦知事は12日、つくば市や土浦市など感染拡大市町村に要請している夜8時までの営業時間短縮を20日まで延長すると発表した。感染拡大市町村のすべての飲食店が対象。当初の期限は12日までだった。

協力店には13日から20日までの8日間で1店舗当たり32万円を支給する。7日から県内全域に出されている不要不急の外出自粛要請も20日まで。

感染拡大市町村は12日、つくばみらい市など7市町村が追加された。笠間市など2市町が解除となったが、計25市町村と県内44市町村の半分を超えた。21日以降の対応は改めて発表する。

大井川知事はこの1週間の感染拡大状況について「年明けからの感染拡大のスピードは尋常ではない。かなりショックを受けている。拡大の勢いを何としても止めなくてはいけない」と強調した。

県内のこの1週間(5~11日)の新規感染者数は615人で、前の週(12月29日~1月4日)の254人と比べ2.42倍に拡大している。

つくば市は、6日から12日まで1週間の人口1万人当たりの新規感染者数は、国指標のステージⅢ(感染者が急増し医療提供体制に支障が出ることを避けるための対応が必要な段階)に相当する2.08人、土浦市は2.39人。両市とも前の週より増えている。1万人当たりの新規感染者数が2.5人を超えるとステージⅣ相当(爆発的な感染拡大により医療崩壊に陥ることを避けるための対応が必要な段階)になる。

県内の医療提供体制は現在、全体でコロナ専用病床500床確保を目指して拡大しているものの、稼働率はすでに50%を超えているとした。知事は「病床稼働率が60%を超えた場合は、国に緊急事態宣言の発令を要請しなければならないと考えている」とした。

ただし「(首都圏の1都3県で報道されているような)入院させてほしくても入院できないなどの混乱は起きておらず、保健所が疫学調査を断念せざるを得ないほどの負荷が掛かっている状況ではない」とした。一方、県独自の感染抑制策である「夜の街」全域をしらみつぶしにPCR検査したり、地域の福祉施設関係者全員のPCR検査をしたりなどの対策が難しくなっているとし「闘う武器が少なくなっている」とした。

祝い金1人1万円に 成人式中止のつくば市 市長「延期しても運試し」

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記者会見する五十嵐立青つくば市長=12日、市役所

【鈴木宏子】新型コロナウイルスの感染拡大により開催を中止した成人式に代わって、つくば市が新成人に支給する特別成人祝い金について、五十嵐立青市長は12日、支給金額を1人1万円とすると発表した。18日市議会臨時議会を開き、約2900万円の補正予算案を提案する。

支給対象は市に住民票ある新成人

同日開かれた市長定例会見で明らかにした。市生涯学習推進課によると、議会で可決されれば、式典会場で配布する予定だった、中学時代の担任の直筆メッセージなどが書かれたしおりと合わせて、2月中に祝い金申請書類を新成人に郵送する。3月末までに銀行口座などに振り込みたいとしている。

1万円とした理由について五十嵐市長は、同市は県内最多の約2800人の新成人がいることから財政面を検討したとした。市町村によっては2万円の自治体もある。

祝い金支給対象はつくば市に住民票がある新成人。進学や就職のため市外に住民票を移した新成人は支給対象外となる。

成人式を中止にするか延期にするかは市町村によって判断が分かれた。延期ではなく中止とした理由について五十嵐市長は12日の会見で「(新型コロナが)春先も収束しない、夏は着物は暑い、秋も収束の見通しが立たない中、仮に延期しても責任をもって開催することが確定できない。運試しの状況で、いつできるか分からない中で延期はできない」とし「(成人の集いの)実行委員とも話し、苦渋の判断をした」と述べた。担当課によると、中止となった成人式について市民から、相当数の意見が市に寄せられているという。

会場に予定されていたつくばカピオは成人式当日、厳重に封鎖された=10日撮影

一方、式典を中止したにもかかわらず、開催予定日の10日、会場となるはずだったつくばカピオ(同市竹園)に厳重な警備体制を敷いた理由については「(暴走族が市内に集まるなどの)様々な情報が寄せられたため、警察とも相談した」と説明した。

10日、会場のつくばカピオは民間警備員、市職員、警察官など計約50人が警備し、バリケードも設置されたが、騒動はなかった。一方、振り袖姿の新成人など100人近くがカピオ前に集まり、写真を撮ったりする姿が見られた。

式典動画をYouTube配信

市は12日(予定)から、式典の動画をユーチューブ(YouTube)で配信する。別会場で実施したステージ上の式典の様子を撮影した動画で、午前の部と午後の部それぞれ、新成人の誓いの言葉、新成人に贈る言葉、和太鼓演奏などが放映される。

今後、今年の新成人が同窓会などを開催する場合は、学校や市公共施設を無料で利用できるよう、各出身中学校の実行委員に伝えるという。

《続・平熱日記》77 初夢考 還暦を迎える年に

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【コラム・斉藤裕之】私は毎晩夢を見る。昨夜も見た。それほど面白い夢ではなかった。最近はそうでもないが、若いころはとても愉快な夢を見ることがあった。時には腹がよじれるほどゲラゲラ笑う。とにかく本人は面白おかしくてたまらないのだが、暗闇に響き渡る笑い声は家族にしてみれば不気味であったそうだ。

そんな夢見がちな私であるが、初夢というものを見た記憶がない。あれだけ連日連夜オールナイトで上映される夢が、正月だけはなぜか休館となる。そこで、来年こそは初夢を見てやろうと思う。ここまで2020年の師走に記す。

初夢に封切大作映画なし

さて、2021年1月2日早朝これを記す。ついに初夢を見た。目が覚める寸前に「おーっと、これが初夢なら覚えておかなければ」と思い忘れないうちにノートに書いた。どうもパッとしない内容だ。断片的に覚えている場面もあるのだが、確実に覚えているのは目覚める前に見ていた場面。漬物の桶(おけ)のふたのような丸い形の木の板で、胸の前と背中にプロテクターを作って、それを一生懸命装着して…。

2日後、山の中腹にある焼却炉のような施設を舞台にした近未来的な夢を見た。外国人もキャスティングされていた。アボリジニは夢の中の世界をもう一つの人生だと考えていたそうだが、夢の元ネタはその人を取り巻く現実の世界。彼らといえども、今の世界は複雑過ぎてカンガルーとかコアラとかはキャスティングされにくいだろう。

だから、初夢に富士山はまだしも、鷹やナスが夢に出てくる方は相当牧歌的な日常を送っているということか。考えてみれば毎日毎晩、世界の何十億という人の見る夢に意味があったら大変だ。結論、初夢に封切大作映画なし。夢は取るに足らない脈絡のないナンセンス劇場だからよいのであって、逆に、これほど意味不明な脚本を毎晩書ける脳は大したもんだと改めて感心した。

2回り目の航海へ出発!

閑話休題。2021年に還暦を迎える。しかし還暦とはよく言ったもので、なんとなく一回りした感がある。成人式も厄年も四十肩や五十腰も無縁に生きてきた私の場合、高い山を目指したわけでもなく、どうにかこうにか小舟で「還暦島」に辿り着いたという感じ。

五十になったときにやっと成人できたかなと思ったのだが、大きな勘違いであった。六十こそ成人だ。十二進法万歳!ということで、いざ、2回り目の航海へ出発するとしよう。さて今宵(こよい)の夢は? 七福神に宝船?(画家)

《邑から日本を見る》79  秋田からの「いぶりがっこ」を食べながら

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麦畑と前方後円墳=那珂市静

【コラム・先﨑千尋】30年来の秋田の知友から手作りの「いぶりがっこ」が届いた。添えられた手紙には「昔は金が無くても暮らせる世の中だった。バスにも乗らず、飲み物は水。食堂に入らず、宿は親戚や知り合いの家。オリンピックの総費用1兆5000億円以上、参加選手約15,000人。選手1人あたり1億円。何かおかしい」とある。そうだそうだとうなずきながら、いぶりがっこをかみしめる。

その秋田は大雪で、救助のために自衛隊が出動している。横手市立栄小学校は30年前に木造校舎を建てたが、雪に埋もれ、雪をかきだす様子をテレビで見た。そのモデルとなったのは私が住んでいる瓜連小学校の木造校舎だったので、関心が人一倍だ。これでは子供たちが「かまくら」を作って楽しむどころではないなと、かの地に思いをはせた。

昨年から地球を襲っている新型コロナウイルスの脅威。テレビでは朝から晩までこのニュース。コメンテーターや医療専門家たちがそれぞれ自分の主張をしているが、一向に事態はよくならない。菅首相は小池東京都知事らから背中を押されて、7日にやっと緊急事態宣言を出したが、世論調査の数字やテレビで聞くちまたの声からもわかるように、遅すぎたという声が圧倒的だ。

私もそう思う。医療崩壊が始まっているのが一番怖い。「Go Toトラベル」などにうつつを抜かしているよりも、そのカネを医療現場に注ぎ込み、PCR検査を大幅に増やし、人の動きを止める、休業要請をした業者には損害補償をきちんとする。私はそのことが最低限必要だと考えている。

「今だけ、カネだけ、自分だけ」

そして菅総理大臣や西村担当大臣、政党幹部らが医療現場に足を運び、現場で懸命に努力している人たちの声を聴く。そしてコロナを止めるという覚悟を決める。政治家として当たり前のことがどうしてできないのか不思議だ。経済を回すこと(カネ)よりも命最優先ではないか。「命あっての物種」という言葉もある。

国民の共感と協力を得るためには、手元の紙に目を落として読み上げるのではなく、ドイツのメルケル首相などのように、メリハリのある自分の言葉で強く訴えることが大事だと思っている。

平時なら優秀なスタッフがいるから、首相、知事、首長は、極端な言い方をすれば誰にでもできる。しかし今は国民すべてが戦場にいる。事態がどうなっていくのかわからない。瞬時に情勢を判断し、的確な指示を出す。それがトップの役割だ。それができないのなら、辞めてもらうしかあるまい。週刊誌やネット情報では、すでに次の首相選びが始まっている。

東日本大震災と東京電力福島第一原発の事故からまもなく10年になる。経済の仕組み、人としての生き方など、震災と事故によって国民と政治家の考え方が変わると期待していたが、その後の世相を見ていると、「今だけ、カネだけ、自分だけ」という考え方は変わっていないようだ。コロナ騒ぎがあっても同じだと思える。私たち日本の人々は、どうして同じ轍(てつ)を踏むのだろうか。(元瓜連町長)

厳戒のつくば市、閑散の土浦市 成人式集中開催日の両市ルポ 

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会場を封鎖したバリケード前で等間隔で警戒に当たる警備員たち=つくば市竹園のつくばカピオ

【崎山勝功】県内の成人式集中開催日の10日、中止を決めたつくば市では、会場のつくばカピオ(同市竹園)と隣接する大清水公園に多数の警備員や市職員が配置され、警察官らが巡回するなど警戒に当たった。カピオ周辺にはバリケードが設置され、警備員が等間隔で配置に着いた。警備員の一人は「来た人に『成人式は中止です』と伝えることと、あの建物(つくばカピオ)に人を近づけないことが任務」と説明した。

警備について、市の担当者は「会場前や公園で酒盛りをしたり、騒ぎを起こして近隣の住民に迷惑を掛けたり、(新型コロナウイルスの)感染拡大につながっては困る」と説明する。土浦市の2019年成人式で一部新成人が会場敷地内に一斗樽(いっとだる)などの酒類を持ち込んだ事例などが念頭にあるという。

つくば市では、2017年成人式で逮捕者を出して以降、18年から手荷物検査をはじめ警察官を大量動員したのを皮切りに、19年からは暴走族の車両侵入を防ぐために会場前の道路を封鎖、20年には暴走族対策としてビデオカメラの導入、式典終了後に出口付近をロープで規制して大清水公園まで誘導する措置を取るなど、年々警備が厳重化していた。

昨年まで会場周辺の道路で見られた、新成人の名前入りののぼり旗を掲げた暴走族の姿は見られず、平穏とも言える状態だった。

会場前で記念撮影に応じる新成人たち=同

暖かくなってきた午後には、晴れ着姿の新成人たちが約20人前後姿を見せ、会場周辺で記念撮影をしていた。話を聞くと、成人式の中止は「仕方ない」としながらも、「無くなって悲しい」「一生に一回しか無いから残念」などつくば市への不満が相次いだ。

市内の女子大学生(20)は「正しい判断だったと思う。ただ土浦市みたいに延期とか、(将来への)望みが欲しかった」との感想も。自らの将来の希望については胸を張っていけるような職業に就きたい」と語った。

市民会館には「延期」の張り紙のみ

成人式延期を決めた土浦市では、会場のクラフトシビックホール(土浦市民会館、同市真鍋新町)に「土浦市成人式は延期となりました」の張り紙が貼られていた。

「成人式は延期となりました」の張り紙が貼られたクラフトシビックホール(土浦市民会館)=土浦市真鍋新町

つくば市と異なり土浦市の会場では警備員や警察官を動員した物々しい警備は一切敷かれず、駐車場にチェーンが掛かっている程度だった。市職員の一人は「午前中に写真を撮りに来た若者が一組いるぐらいだった」というほど会場は閑散としていた。

会場周辺には晴れ着やスーツ姿の新成人はほとんど見られず、新成人の後輩らが「先輩の成人を祝福する」と生花や新成人の名前を書いたのぼりを会場敷地内に持ち込む行為も確認できなかった。

《茨城鉄道物語》8 試乗記「鹿島臨海鉄道大洗鹿島線」

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大洗鹿島線鹿島神宮駅

【コラム・塚本一也】正月休みを利用して、以前から気になっていた県内の鉄道に乗車しようと思い、大洗鹿島線に乗ってきた。私は鉄道マニア「てっちゃん」ではないが、鉄道会社の社員であったという血が騒ぐのか、わざわざ九州新幹線や島原鉄道の体験乗車にも行ったことがある。今回は水戸へ行くたびに気になっていた大洗鹿島線に試乗した。

大洗鹿島線は、茨城県などが出資する第3セクター鹿島臨海鉄道株式会社が運営する、営業距離が53キロの単線鉄道である。電化はされておらず、始発の水戸駅から終点の鹿島サッカースタジアム駅まで、2両編成の気動車がひた走っている。特筆すべきは、ローカル線としては異例ともいえる、線路のおよそ6割(私の目見当)が高架で、残りも掘割(切土)であったりするため踏み切りがほとんどない点である。

水戸駅を出発すると、すぐに常磐線や水郡線と共用の踏切が2箇所あるが、そこを過ぎて高架に昇ると、残りのおよそ52キロは終点まで踏み切りが一切ない。それゆえに、スピードアップも図れるため、最高速度は時速95キロという設定の鉄道である。そういった構造だから、線形もほぼ直進になっており、この2点はつくばエクスプレス(TX)と同じ特徴といえる。

建設した鉄道技術者の意気込みを感じる

高架から望む涸沼の夕日や、車窓の彼方まで延々と続く田園風景は、どこか昭和を感じさせ、ノスタルジックな雰囲気にさせてくれる。あまり乗り心地の良くない気動車の振動も、何となく心を穏やかにしてくれるマッサージチェアのように思えてくるから不思議である。さらに途中で交差する道路は全て立体交差であり、建設当時の鉄道技術者の意気込みが感じられる。

そういえば、開業時である1985年はつくば科学万博開催の年であり、茨城県にとってもバブル経済に向かって最も勢いのあった時代だったのではないだろうか。

大洗鹿島線は日本国有鉄道(現JR)の路線として計画されたが、建設が始まったころには国鉄の膨大な赤字が問題となり、その後の分割民営化に向けて地方ローカル線を分離しなければならなくなった。それゆえに、大洗鹿島線は完成しても経営主体が無いという事態に陥り、それを茨城県が全国に先駆けて第3セクター方式で開業させるという、数奇な運命をたどった路線である。

近年では、ガルパンをプリントしたデザイン車両を導入したり、サイクルツーリズムに参加すべく、自転車を車内に持ち込めるように実証実験に取り組んだり、新しい試みにもチャレンジしている。地方ローカル線が消えゆく中で、頑張っている部類に入るのではないだろうか。茨城県の財産として、大事にしていかなければならないものの一つであろう。(一級建築士)

教員が新型コロナに感染 休校せず つくば市

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つくば市役所

つくば市は9日、市立学校教員1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。

市教育局学び推進課によると、この教員の濃厚接触者は別の教員1人。この教員と濃厚接触者は、いずれも7日以降出勤していないことから、学校の休校措置はないという。

この学校では9日、消毒作業を実施した。

留学生らにお餅振る舞う 筑波大学の国際交流支援窓口

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お餅を受け取る学生=筑波大学

【車谷郁実】筑波大学(つくば市天王台)で7、8の両日、新型コロナの影響で帰省できない留学生や外国人教員、日本人学生らに向けてお餅を配布するイベントが行われた。大学が異文化交流や留学支援などのために設けている支援窓口、グローバルコモンズ機構(ベントン・キャロライン機構長)による。2日間で、事前に申し込みをした57人の留学生を含む125人がお餅を受け取った。

イベントでは個包装された紅白ののし餅2つが学生らに手渡された。お餅を食べ慣れていない留学生らに向けて、おすすめの調理方法や食べ方を英語で紹介したYouTubeのURLを記載した職員手作りの冊子も配布された。お餅を受け取った留学生からは「焼いて食べたい」「今朝も餅を食べたが、帰宅したらまた食べたい」などの声が挙がった。

グローバルコモンズ機構の糸井智香国際事業係長は「全国的にイベントや祭りが中止になり留学生にとって日本文化を感じる機会が少ない1年だったと思う。少しでも日本の正月の雰囲気を味わってもらえれば」とイベント開催の経緯について語る。

絵馬を書く留学生の姿もあった=同

留学生に日本の文化を知ってもらおうと会場には、芸術学群の学生が所属する桐書藝団、池坊華道部がそれぞれ書道作品の揮毫(きごう)、生け花を展示したほか、絵馬を書くブースなども設けた。中国人の男子留学生は「書道のレベルの高さに驚いた。すごい」と目を輝かせていた。

同機構では例年、異文化交流イベントなどを常時開催し、学内の異文化理解を促進している。昨年1月には外国人教職員向けの餅つきや書き初めの体験イベントを行い、つきたての餅およそ250食がその場で振る舞われた。だが、昨年は新型コロナの影響で、対面でのイベントは一度も開催できなかった。

今回は、直接職員の手に触れない個包装になっているお餅を用い、入り口での検温や消毒に加え、密を避けるために配布の時間帯を2日間で5回に分けるなどの感染対策を徹底することで開催できた。

糸井係長は「餅を初めて食べる留学生もいた。今回のようなイベントがないと異文化交流が進まない」という。しかし、「イベントを企画した1カ月前とはコロナの感染状況が全く違う。1週間遅ければ開催も断念したかもしれない。日々状況が変化していく中で企画していくのは難しい」とも語った。

つくば市、感染拡大市町村に 飲食店すべて夜8時まで

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茨城県庁(イラストは「いばらきアマビエちゃん」)

県内の新型コロナウイルス新規感染者数が過去最高を更新しているとして、大井川和彦知事は8日、人口1万人当たりの新規感染者数が1.5人を超えたつくば市など10市町を感染拡大市町村に追加した。

感染拡大市町村では新たに、酒類を提供している店に限らず、すべての飲食店を対象に、夜8時から朝5時までの営業自粛を要請した。酒類の提供は午後7時まで。これまで感染拡大市町村の時短営業要請は、酒類を提供する飲食店などに限られ、夜10時までとしていたが、今回、緊急事態宣言が出された1都3県と同様の時短営業を要請する。

期間は8日から12日までの5日間。協力店には1店舗当たり20万円などを支給する。ただしテイクアウトやデリバリーのみであれば夜8時以降の営業も可能。

感染拡大市町村は、国基準でステージⅢ(感染者が急増し医療に支障が出ることを避けるための対応が必要な段階)以上に相当する市町村。8日の追加指定で県内の感染拡大市町村は20市町村となり、県内44市町村のほぼ半分となった。

8日の県内感染者数は127人で過去最高を更新した。つくば市の2~8日まで1週間の新規陽性者は県内最多の46人、人口1万人当たりの新規感染者数は1.88人。一方、6日にすでに感染拡大市町村になっている土浦市は2.10人。

感染拡大の理由について知事は、年末年始の帰省などによる人の移動で、家族も含めて感染が大幅に広がっているとした。

医療提供体制は、新型コロナ専用病床を県内で410床から500床に増やす準備をする。

500床は、県が最も感染が拡大した状況を想定し試算していた必要病床数だという。大井川知事は、500床の6割が埋まった段階で、国に緊急事態宣言の指定を要請するとした。

大井川知事はその上で、マスクを無しでの会食や会話が全ての感染のきっかけになっているとして、マスク着用への最大限の配慮を呼び掛けた。さらに緊急事態宣言が発令されている東京、埼玉、千葉、神奈川の往来自粛、県独自の追跡アプリ「いばらきアマビエちゃん」の利用徹底などを改めて呼び掛けた。