水曜日, 1月 27, 2021
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《県南の食生活》21 節分 今年は2月2日

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【コラム・古家晴美】今から20年くらい前のことになるだろうか。コンビニが節分めがけて恵方巻きの全国販売に乗り出した。その年の恵方(歳神が訪れる方角)に向き、家族がそろって、切っていない太巻きずしを丸ごと1本無言で食べると、福を招く、願い事がかなうという触れ込みだ。節分に海苔巻きを食べることは、戦前から、近畿地方の海苔業者、すし屋、あるいは一部の家庭でも見受けられたが、現在は全国的な行事食となっている。

「節分」は立春(2021年は2月3日)の前日に当たる。二十四節気(にじゅうしせっき)では、立春から春に入る(春とは名ばかりで実際は寒のピークであるが…)。つまり、命が芽吹く季節の始まりであることから、節分を「トシコシ」と呼ぶところは茨城県南でも多い(牛久市、土浦市、つくば市など)。そして、節分に年越しそばを食べる。また、風呂の水にも年を取らせないようにと、風呂の水を抜いてから節分の豆まきをする(牛久市、阿見町、つくば市など)。

大声をあげながら豆まきをされた思い出をお持ちの方もいらっしゃるだろう。豆まきには、災いを象徴する鬼を追い払うという意味がある。また、イワシの頭をあぶって豆がらに刺して柊(ヒイラギ)を添え、戸口やナガヤ(作業小屋)、便所、勝手口、カマバに挿しておくこともある。これもイワシの臭気と柊のトゲが同様に魔除(よ)けとなるからだ(牛久市、土浦市、阿見町、つくば市など)。

このほかに、神社のお札を玄関に貼り、トマモリ(戸守り)とし(牛久市、阿見町)、厄年の人が節分に厄除け神に参拝する、わら人形に餅を背負わせ三叉路(さんさろ)に立てるなど、厄払いとの関わりも深い(阿見町、つくば市)。

季節の変わり目に跋扈(ばっこ)する悪鬼から、豆、魚臭さ、柊のとげ、お札などを用いて、自らの身を守り、ついでに自分にかかった厄まで追い払ってしまおう、という算段だ。

豆まきの結びは「福でもってぶっとめろ」

近年の恵方巻研究によれば、商品名に「幸福・招福・七福・開運」などのことほぎの言葉が目立ち、節分行事が商業利用の場において、除災から招福の行事へと変貌を遂げたのではないか、との指摘もある。確かに様々な装置を使用し、除災しようとしてきたことは事実だ。

しかし、豆まきに使う「福豆」は大豆を煎ってから神棚にあげておいたものを夜に使用する。また、まいた後の豆は、「福茶」として茶や梅干しと共に飲む(行方市、牛久市、かすみがうら市、つくば市)。「鬼は外、福は内」を繰り返した後は、「福でもってふ(ぶ)っとめろ<止めろの意>」で結ぶこともある(牛久市、 土浦市、阿見町、つくば市)。

除災が表看板となっている「節分」だが、招福にあやかろうという人々の細やかな願いを感じるのは、筆者だけであろうか。(筑波学院大学教授)

銀河中心ブラックホールが止まる機構 筑波大など研究チームが解明

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宇宙の多くの銀河の中心にある「大質量ブラックホール」は、他の銀河との衝突で活性化するだけでなく、中心部と衝突すれば活動が止まることもあるとする研究成果が東京大学、筑波大学、尾道市立大学の研究チームによってまとめられ、26日付の英科学誌「ネイチャーアストロノミー」で発表された。

東京大の三木洋平助教と筑波大の森正夫准教授、尾道市立大の川口俊宏准教授=いずれも宇宙物理学=の共同研究。銀河に天体望遠鏡を向けた観測ではなく、スーパーコンピューターのシミュレーションなどによって銀河衝突と大質量ブラックホールの活動性の謎に挑んだ。主に東京大学情報基盤センターと筑波大学計算科学研究センターが千葉県柏市で共同運営している共同施設で運用するスーパーコンピューター、Oakforest-PACS(オークフォレストパックス)で行われた。

ほとんどの銀河の中心には、太陽の質量の10万倍を超える大質量のブラックホールが存在している。ブラックホールは、そこに落ち込むガスによって明るく輝く活動的なものもあるが、大部分は銀河の中心で鳴りを潜めている。ブラックホールの活動は、銀河の衝突がきっかけで活性化すると考えられる一方で、活動を止める機構ははっきりしていなかった。ブラックホールが活動を急に停止した痕跡が見られる銀河も多数観測されていることから、活動停止の機構を特定することが望まれていた。

研究チームは、他の銀河との衝突が起こる際、ブラックホールへと落ち込んでいるガスが衝突した銀河によって取り払われるためにブラックホール活動が停止する、という仮説を立てスーパーコンピューターを用いたシミュレーションを行った。

銀河衝突が中心ブラックホール活動に与える影響=同

その結果、小型の衛星銀河が大型の銀河に衝突しその中心領域を突き抜けた場合には、大型銀河の中心のブラックホールへと落ち込んでいるガスが取り払われてしまうことが判明した。衛星銀河が大型銀河の中心から離れた領域に衝突するとガスの落ち込みが激しくなると考えられてきたのに対し、銀河の中心領域に衝突するとガスを取り払ってしまい、ブラックホールの活動を止めることになるという。これまで活動を活性化するのみと考えられてきた銀河衝突が、逆に活動を止める働きをすることもあることが明らかになった。推定される銀河衝突の頻度も、ブラックホールの活動の活性化と停止のタイムスケールをよく説明できるそうだ。

今回の研究によって、銀河中心のブラックホールの活動性が銀河衝突によってコントロールされることが示された。今後、研究グループは、さらに精度良く長期間にわたる銀河全体の進化のシミュレーションを行い、銀河とブラックホールが互いに影響を及ぼしながら進化する過程の解明を進める予定という。

《続・平熱日記》78 愛の不時着、我が家の着地点は…

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【コラム・斉藤裕之】ステイホームは我々夫婦にとってはそう難しいことではない。普段の生活がほぼ自粛生活と言ってもいい。ところでカミさんはテレビ番組がつまらないと言うので、ずいぶん前から有線で海外ドラマや映画を見ていたのだが、最近は目新しいものがないということで、定額で映画やドラマが見放題というネット配信に加入した。

そしてついに見てしまった。今まで何となく敬遠していた「韓流ドラマ」、それもうわさの「愛の不時着」を。

どんなものかと、1話、2話と見てみた。まず竜巻で北朝鮮に飛んでいくという設定は「鴨捕り権兵衛」以来の衝撃だったが、このくらいのブットビ方でないと、とうてい38度線をまたいだドラマは進まない。しかし世間で騒がれるほどの面白さは感じない。と、友人曰く「3話までは我慢してみないとダメらしいよ」というわけで、3話、4話と見てみる。

なるほど、次の展開が気になる筋書きにはなってくる。が、軽すぎるというか、突っ込みどころ満載。しかし、かの国のリアルな現状をイメージしてはこのドラマは成立しない。次々訪れる「マジか?」の場面をスルーして、ただのメロドラマとして鑑賞すべし。

ところで今年は白菜が安い。高いと頭にくるが、安いのを喜んでひと玉を買うと、夫婦2人では持て余す冬の野菜である。先日も、冷蔵庫にはやっと半分食べた白菜があるというのに、夕方、かみさんは大きなひと玉を抱えて帰ってきた。聞けば、知り合いから安く引き取ってきたという。

さて、その日はおいしいパンが食べられるというカフェに。猫が気持ちよさそうに寝ている古民家を改装した店内。ランチが運ばれてくる間に、「これ」と言われてかみさんが差し出した雑誌。そのページには自家製のキムチの漬かった樽の写真が。これを漬けろ?とおっしゃる。

キムチは漬けるより買った方が楽?

実は大学院のときに、上野公園を見下ろす校舎の5階のアトリエをシェアしていたのは韓国からの留学生だった。当時の留学生といえば、国の威信を背負ってやって来たエリート。当然、お金持ちのご令嬢である。彼女の描くダークトーンの抽象的な絵と似て、ご本人もどこか神秘的な女性であったが、博士論文の提出間近ということで、あいさつ程度の会話しかしなかった。

ちょうどその年にカミさんが妊娠した。そのことを彼女に話すと、ある日トウガラシとレシピを手渡された。韓国では妊婦さんの滋養にキムチを食べさせるという。丁寧にお礼を言って、言われた通りキムチを漬けた。残念ながら、カミさんはひどいつわりのせいで食べられなかったと記憶しているが。

「外出自粛」「愛の不時着」「安い白菜」「自家製キムチ」。これが我が家の「冬の着地点」。韓流はもういいだろうと思っていたら、次にカミさんが見始めたのは「トッケビ」。はて、そんな名前の焼き肉屋があったが…。

自家製のキムチが出来上がるころには、楽しく外食ができる世の中になっていればいいが。というか、キムチは漬けるより買った方が楽かも。材料の手配から仕込みまで大仕事だスミダ。(画家)

《邑から日本を見る》80 茨城農業の後進性と闘った山口武秀と山口一門

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【コラム・先﨑千尋】もう「茨城は後進県」という言葉は死語になっているだろうか。本県では、今日まで国の役人が知事になってきたが、唯一の例外は1959年に就任し、4期務めた岩上二郎だった。その岩上県政のスローガンは「後進県からの脱却」。そのころまで茨城は後進県であり、貧しい県だった。特に鹿行地域は「後進の中の後進」と言われてきた。しかし、その地や石岡大地は今や、日本有数の園芸、畜産地帯。首都圏の台所になっている。

その歴史的な転換はなぜ起きたのか。私は山口武秀(以下武秀)と山口一門(以下一門)という2人の山口の果たした役割が極めて大きかったと考えてきた。岩上二郎も同じだが、「歴史が個人を育て、個人が歴史を創る」のだ。私はこのほど、『評伝・山口武秀と山口一門-戦後茨城農業の「後進性」との闘い』と題する本を出した。

武秀は現在の鉾田市に生まれ、戦前から農民運動に関わり、戦後は常東農民組合を組織し、農地改革が進む中で旧地主勢力を撃破し、未墾地解放を実力で成し遂げ、小作農を解放した。その後、反独占農民運動の旗頭として日本の農民運動に金字塔を打ち立てた。

今日、鹿行地域は旧旭村のメロン、鉾田市の各種の野菜類、行方市のカンショ、ミズナ、セリ、神栖市のピーマンなど、多くの生産量日本一を誇っており、同じ茨城でもほかの地域と全く違う農業が営まれている。武秀と常東農民組合は、茨城の最果ての地を農業の最先進地に変えた触媒の役割を果たした。それが私の見立てである。

茨城の特殊性と2人の運動の普遍性

一門は旧玉里村(現小美玉市)のごく小さい玉川農協(組合員が200人余)を根城に、農民が人間らしく生きられるようにと、水田プラスアルファ―方式(基幹作物の米に畜産、野菜などを加えた複合農業)を確立し、一門たちが産み出した営農団地方式は石岡地域に広まり、さらに全国農協中央会の指導方針に採り入れられ、全国に普及した。

一門はそれだけでなく、知事の岩上や農政学者の桜井武雄らと田園都市運動を興し、農民に人並みの、人間らしい暮らしを営めるように、じめじめした暗い農村の住みにくい環境を変えていくことに全力投球した。一門は、経済活動は農協を軸にし、農村集落や農家の生活を内部から変えていく社会文化活動などは田園都市づくりで、というやり方を展開していった。そしてこの運動は県政の柱の一つとなり、県全体に広がっていった。

本書はその2人の足跡を丹念に追い、同時に、茨城の特殊性と2人の運動の普遍性をまとめたものである。2人の著述に関する資料は多いが、今日では2人の活躍を知る人は少なくなってしまった。私はこれまで、茨城の干し芋の歴史や常陸太田市の明治以降の経済史などをまとめてきたが(茨城新聞社刊『ほしいも百年百話』、『前島平と七人組』など)、史料が散逸し、ごく最近のことでもわからないことが多いということを感じてきた。

記録する、記録を正しく残すことが私たちの責務、役割だと考え、今回の本をまとめた。部数が少ないので値段が少し高いが、茨城の姿を知るために、是非手に取って読んでいただきたい。(元瓜連町長)

『評伝・山口武秀と山口一門-戦後茨城農業の「後進性」との闘い』:日本経済評論社発行、四六判288ページ、定価3200円+税、書店へ申し込むか、私のメールtmassaki@sweet.ocn.ne.jpへ

「春を取り戻したい」 入学式に代わるイベントを模索 筑波大1年生

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【山口和紀】新型コロナ拡大の影響で入学式が中止となってしまった筑波大学(つくば市天久保)で、「春を取り戻す」ためのイベントを企画している学生がいる。水谷奈都乃さん(教育学類1年)、昨年4月から中止になった入学式に代わるイベントを学生有志で開催できないか模索してきた。

入学直後から企画のプロジェクト

昨年、筑波大学は新型コロナウイルスの拡大の影響を受けて、入学式や新入生歓迎祭、宿舎祭などのイベントをすべてに中止した。水谷さんが「春を取り戻す」ためのプロジェクトを企画したのは「ここで何もしなかったら、将来いまの状況を思い出したときにきっと後悔する」という思いがあったからだ。

プロジェクトを企画したのは入学してすぐの4月だったが、水谷さん自身も、大変な状況にあった。入学をきっかけに埼玉県からつくばに引っ越すつもりだったものの、当時大学からは「新入生は実家に留まるように」との指示が出ていたため断念せざるを得なかった。授業や新歓もすべてオンラインで行われ、所属する教育学類を除いて、交流関係はほとんど広がらなかったという。

企画がスタートした当初、水谷さんは「学生有志で入学式の代わりになる大きなイベントを行いたい」と考えていた。しかし、感染拡大はその後も続き、状況も悪化していった。「去年の7月くらいまでは夏を超えたらできるかも、とは思っていた。でも、夏休みに入ってから、自分の思った通りのことはできないと分かった」と振り返る。

水谷さんは、入学式の代わりになることはできなかったとしても「将来振り返ったときに後悔しないようなことがやりたい」考えた。

そこで、プロジェクトのメンバーと「そもそも自分たちが入学式などのイベントに求めていたものは何だったのか」を話し合うことにした。「大学生になったという区切りや記録が欲しい」「同じ大学に入った仲間との一体感のようなものがないのが寂しい」「同じ場所、同じ時間に人が集まらずとも何か出来ることがあるのではないか」という気持ちがあると分かった。

外出自粛要請に一度はとん挫

今年度の筑波大学では、春学期だけでなく秋学期もほとんどの授業がオンラインで行われた。毎年新入生が屋台を出店し盛り上がる春の宿舎祭も、さらには来場者が3万人を超える秋の学園祭も中止になった。サークル活動も、一部の体育会系の部活動を除いて、対面の活動は自粛が要請されている。「大学生になった実感」が欲しかった。

しかし、大人数で集まることは依然としてできそうに無い。そこで仲間たちと知恵を絞った。出てきたアイデアは「バラバラの時間に時間差でいろんな人が来て一つの作品を作る」というものだった。同時に、入学式のような背景を「立て看板」を使って再現することで、「春を取り戻す」ための写真撮影スポットを作るという企画も行うことになった。アイデアは固まり、準備も着々と進んだ。

水谷さんたちはイベントの実施を12月1日から2週間に決め、場所はカスミ筑波大学店で行うことにした。着々と用意を進め、感染対策を含め、ほとんどの準備を終わらせた。

イベント前日に、最終仕上げをしようと大学へ行った。しかし、プロジェクトを支援している大学の組織T-ACTの担当教員から「外出自粛要請が出てしまったから、イベントは延期の必要性がある」という話があった。そのままイベントは延期になってしまい、年も明けた。

水谷さんは「(イベントと外出自粛要請が)ドンピシャで重なるのはすごいと思った。今も外出自粛要請が出ているから、イベントが開催できるのは2月になるか3月になるか。どうなるか分からない」と語る。

感染対策に翻弄されるプロジェクトだが、得たものも多い。水谷さんは「これまでの取り組みを通じて、たくさんの学びや経験を得られた。時間をかけて準備してきたことがどのような形になるのか楽しみ」と語った。

《食う寝る宇宙》78 「3分間宇宙天気」スタートへ

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【コラム・玉置晋】高校生や大学生のとき、興味がある宇宙関係のイベントを見つけては出かけて行ったものです。必要とあれば、泊りがけで行くこともありました。でも社会人になって忙しくなると、なかなか出かけることは難しくなりました。

ところが、昨年から続くコロナ禍で様々なイベントがオンライン化されています。主催者側としては苦肉の策ということが多いようですが、日本中、いや世界中のイベントに気軽に参加できますので大変助かります。

昨年、学会などに自宅から参加できたのは大変新鮮な出来事でありました(例えばコラム71「おうちで宇宙環境シンポに参加」)。そして、イベントに参加するだけでなくて、遠隔地を拠点とするコミュニティーに加入することも可能になりました。自宅から新たな出会いが生まれたのです。

宇宙コミュニティー「宇宙人クラブ」

関西を拠点とする宇宙コミュニティー「宇宙人クラブ」(代表:福海由加里さん)で、宇宙天気防災に関する講演をさせていただく機会がありました。このクラブは、宇宙ビジネス新規事業のタネ創出を目指すコミュニティーです。関西の電気メーカーの有志が中心となり、2018年に設立されました。

福海さんは、「誰でも、いつからでも、自分の未来に挑戦できる。地球上の頑張るすべての人類のそれぞれの人生を応援したくて」、クラブを立ち上げたそうです。だから、社外にも開かれたコミュニティーとしたそうです。今や350人以上の個性的なメンバーが集まっています。

ここでは、月1回の講演と交流を中心としたイベントのほか、アイデアソン、ハッカソンといった新規ビジネス創出を目指した特別イベントが開催されています。昨年は「JAPAN INNOVATION DAY2020」で特許庁の「IP BASE AWARD」を受賞するなど大変な活躍をされています。

僕もオンライン参加でメンバーになり、月1回の交流会で「3分間宇宙天気」というコーナを始めることになりました。今、構想を練っているところです。宇宙天気のオンライン配信は「宇宙人クラブ」、Web掲載は「NEWSつくば」というのも面白いので、試行してみようかしら。(宇宙天気防災研究者)

例えばこんな形

2021年1月前半の宇宙天気は静穏でした。1月2日、1月8日に太陽で発生したコロナ質量放出(CME、ガスの塊)が地球方向に向かってきましたが、地球磁気圏のバリアのために影響はありませんでした。本日(1月19日、執筆時点)の宇宙天気は快晴です。それではよい宇宙旅行を!

タブレット、PC寄付を つくばの無料塾 発達障害児支援やオンライン授業に

【川端舞】生活困窮世帯の子どもに学習支援を行う「無料塾」を運営するNPO法人「居場所サポートクラブロベ」(つくば市島名)が、不要になったパソコンやタブレット端末の寄付を募っている。発達障害などがある子どもたちに貸し出すほか、今後新設する障害児向け放課後デイサービスでも、パソコンやタブレットを使った学習支援を行う。

現在、無料塾に通っている子どもは3教室併せて小学生から高校生までの85人。そのうち、発達障害や外国人児童など読み書きに難しさを抱える子どもは45名程度いるという。

タブレット教材に集中

無料塾ではタブレットを1台、ノートパソコンを5台保有しており、読み書きが難しい子どもたちのうち、小学生にはタブレットを、中高生にはパソコンを貸し出している。理事長の森美智子さん(54)は「通常の教材だと興味を持てず、すぐに遊んでしまうが、タブレットの教材だと集中力が続く」と話す。

タブレットの台数を増やしたいと思い、民間の助成金事業に応募し、パソコンのみ寄付を受けた。それでも不足するため、一般家庭から寄付を募ることができないかと考えた。パソコンとタブレット、それぞれ10台追加できれば、必要な子どもに貸し出せるという。寄付されたタブレット等には、ゲーム感覚で学べる教材ソフトを入れる予定だ。

緊急事態宣言で施設が休館

県独自の緊急事態宣言が出ている現在、無料塾で使用している施設が休館になり、オンライン授業に移行せざるを得なくなっている。受験間近だが、通信機器がないためこれまで受けていた支援を受けられなくなった生徒もいる。

今後、オンライン授業がいつまで続くか分からないため、寄付されたタブレットやパソコンをオンライン授業にも利用したいと考えている。

放課後デイサービスでもITプログラム

また同会では、放課後や学校休業日に障害児を預かる放課後デイサービスを来月から新設する。

無料塾を運営する中で、発達障害のある子どもや不登校の子どもを支援することも多い。週1~2回の無料塾だけでは、彼らを十分に支援できないと感じ、対象を障害児に限定した学習支援を行いたいと考えた。

ITを使いこなせるようになるプログラムも取り入れる予定で、住民税非課税世帯にはタブレットやパソコンを貸し出す予定だ。

◆寄付を受け付けるのは、Wi-Fiが使用でき、教材アプリケーションがダウンロードできるタブレット端末やノートパソコン。寄付は直接、同会事務所に持参してもらうか、郵送で受け付ける。問い合わせはロべ(電話029-886-9318、メールinfo@robe-npo.org)へ。

《宍塚の里山》73 謎の広場に2匹のタヌキを発見!

【コラム・及川ひろみ】宍塚には不思議な広場がある。雑草がなぎ倒され、ぽっかりと空いた広さ20畳ほどの広場。谷津のくぼ地で、日当たりがよく、周囲は背の高い雑草に覆われ、人が近寄った形跡は全くない。しかも、謎の広場は展望台と呼ばれる高台から丸見え。何のための広場なのか不思議でならなかった。

謎の広場

1月3日の午後3時過ぎ、1匹の丸々と太ったタヌキが広場の隅で寝入る姿があった。日が落ち、寒くなってきたなと思った4時少し前、眠っていたタヌキがやおら起き上がり、広場の縁を歩き始めた。間もなく、草むらから呼び出されたかのように、もう1匹のタヌキが現れた。2匹はしばらくじゃれ合っていた。その後、1匹が近くの穴に入ると、残された1匹も同じ穴に勢いよく飛び込み姿を消した。

2匹は同じような大きさ。番(つがい)のようだ。それにしてもこんな広場、どうやって作ったのだろうか。展望台は五斗蒔谷津(ごとまきやつ)と呼ばれる宍塚大池の南側の先端にあり、散策路から少し入ったところ。ここは谷津が広く見下ろせる見晴らし抜群なことから、野鳥観察のポイント。これまで何度となく訪れた所だが、これまで広場が作られたことはなかった。

それにしても、この広場は日当たりがよく、北側は小高く、北風が遮られ、昼寝には気持ちよさそうなところ。宍塚にはタヌキの成獣を襲う動物がいないからか、その無防備さにちょっと驚く。この時期のタヌキは、疥癬(かいせん、皮膚病)に侵され、やせ細るものも多いが、今回見た2匹のタヌキはとも丸々と太り、色つやもよく元気そうだった。

アライグマ、ハクビシン、キツネもいる

先日、水鳥のオオバンの羽根が、池の縁に散らばっていた。明らかに鷹に襲われ、羽根をむしり取られたものだった。しかし1羽分にしては量が少な過ぎる。さらに進むと、続いて見たのはオオバンが哺乳動物に食われた跡だった。骨には新鮮な血液が付着し、その日の朝の惨劇のようであった。

池からオオバンを引き上げた痕跡が池の縁の草むらにあったことから、池にいたオオバンを鷹が仕留め、陸に引き上げて羽根をむしっているところを、哺乳動物が力ずくで取り上げたようだ。

宍塚の里山には方々に獣道がある。散策路の両側に動物が出入りする草のトンネルが方々で見られる。小川の魚やザリガニを捕らえるためか、小川に上り下りする獣道もみられる。夜になると、4つ足の動物が里山を闊歩(かっぽ)しているに違いない。そんな痕跡を探して散策するのも楽しい。

タヌキのほか、宍塚で見られる中型哺乳類は、アライグマ、ハクビシン、時々キツネがいる。(宍塚の自然と歴史の会 前会長)

コロナ禍 学生4000人が行列 筑波大が食料20トンを無料配布

【山口和紀】筑波大学(つくば市天王台)は22日、学生に食料の無料配布を実施した。地元企業などから約20トンの支援物資が集まり、学生約4000人が列をつくった。一方、想定を大幅に超える学生が集まったことから4時間以上並んだ学生もおり、午後4時ごろには物資が底をついた。

学生生活課の担当職員は「自粛期間に入ってから、こんなに多くの学生を見たのは初めて。午後2時時点で1000人が受け取ったが、今3000人ほどの列ができている」と語った。当初、受け取りにくる学生は「200人から1000人ほど」と考えていたという。

7割が「アルバイト減った」

同大では新型コロナ第3波が到来した昨年12月半ば、生活への影響について学生にアンケート調査を実施した。回答があった学生の7割が「アルバイトが減った」と答えた。

こうした状況を受け学生を支援しようと、今月5日から、教職員のほか、JAやロータリークラブなどの地元企業や卒業生などに支援を呼び掛けた。わずか3日間ほどで地元企業や卒業生が経営する企業などから20トン近い食料が届いた。

コメ7トン、カップ麺2万4000食、レトルトカレー2000食、缶詰2300個、チョコ菓子1万6000個、飲料水1万1000本、キャベツ・ハクサイ各500個、卵1200パックなどだ。

大量に積み上げられたコメ

食料無料配布会の開催を、構内の掲示板やサークルなどを通して学生に案内したところ、学生同士のSNSなどで「大量の物資が集まっている」などと瞬く間に広がった。

当日は集まった食料が大量だったことから、配布会場が2カ所に分けられた。メーンの学生宿舎、グローバルビレッジ会場にはカップ麺、レトルト食品、菓子などが並べられ、サブ会場の平砂宿舎には、コメや飲料水などが置かれた。

「これからずっとキャベツ生活」

配布開始は午前10時だったが、8時30分ころには学生が並び始め、1時間前の9時には数百人が列をつくった。開始時間を15分前倒しすることになったが、その後も列は瞬く間に増え、10時過ぎには約1000人が列をつくった。

人文学類3年の男子学生は「もうすでに3時間並んでいる。あとどれくらい並ぶのか全然わからない」と語り、メーンとサブ会場の両方に足を運んですべての食料を受け取るには「あと1時間か、2時間くらいかかるんじゃないかと思う」と話した。理工学群2年の学生は「並び始めて数十分経ったが、ほとんど列が進まない。ここで帰ったら負けだと思いずっと並んでいる」と笑う。

想定を大幅に超えた学生が集まったことについて学生課の担当職員は「うれしい悲鳴というか、ここまで多くの学生が集まるとは正直考えてもみなかった。カップ麺2万4000個など、これだけ大量の物資が底をつくとは想定しておらず、むしろ残ってしまった場合のことを考えていた」と打ち明ける。

食料を受け取った人間学群1年の学生は「並ぶのは大変だった。でも大量の食材をもらえた。本当にありがたい。持って帰るのが大変」と語る。キャリーバックだけでなく、配布された食料を大きな袋いっぱいに詰め込んでいた学生の姿もあった。「キャベツを箱ごと丸々もらった。これからずっとキャベツ生活」「コメとカップラーメン1年分もらった」と話す学生もいた。

既存校の努力評価を 県議会 筑波高が「魅力ある高校づくり」 

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【山崎実】県議会の論戦で、魅力ある高校づくりが取り上げられ、現実的課題解決に取り組む努力に対する評価を求める声が上がっている。

県立筑波高校(つくば市北条)の支援策に、県は「学校支援プロジェクト」を立ち上げ、大学進学のための指導を強化するため、進学対応コースを編成した。今年度は総合選抜で国立大学への合格者が出ているという。

さらに現在の高校2年生からは進学対応コースをアカデミックコースの文系と理系に変更し、個人の学力に応じたきめ細かな対応に努めていくとしている。

また、地域の「人財」として社会性を育むため、学校が独自に「つくばね学」を設け、筑波山麓の製麺所などで1年間にわたる実習を行い「人間力」の向上にチャレンジしている。

2018年度には、筑波学院大学と協定を締結し、「地域デザイン」や「ビジネスマネジメント」など大学で学んだ内容を高校の単位に認定するなど、「高大連携」にも積極的に取り組んでいる。

今後は、「学校と一体となって地域との連携・協働体制の充実に向け、コミュニティ・スクールに導入などについて検討し、地域の声をこれまで以上に反映できる体制づくりに努めていく」(県教育庁)と答弁している。

市外流出400人 神栖

地域との連携で苦悩しているのが、鹿島臨海工業地域の高校。例えば、神栖市には県立高校が3校あるが、県外、市外流出生徒は400人程度にも達するという。

地域での意見交換会などで出てくるのは、大学進学への対応といい、拡大する私学助成は、生徒の流出に拍車をかけるのではないかと、強い危機感を示している。

県は中高一貫校、学科編成、医学コースの設置など、新規施策は積極的にPRするが、地域で苦悩する既存の高校が課題解決に取り組む努力に対する評価は乏しい。

その意味で、筑波高校の地元との協働による魅力ある学校づくりへの挑戦は、地域で様々な問題を抱える県立高校の羅針盤にもなり、今後、県にはよりきめ細かな指導体制の確立が求められることになる。

《遊民通信》9 霞ケ浦のゆるキャラも自作してみた

【コラム・田口哲郎】

前略

テレビニュースのローカル天気予報では、茨城県の地図が表示され、各エリアにお天気マークがつけられます。その地図を見るたびに思うのです。霞ケ浦の形は鳥のカモに似ているな、と。カモが上を向いて、羽を前に広げているように見えるのです。そう見えると思い込むと、そうにしか見えなくなります。だまし絵と同じ理屈です。

それにしても、茨城県の地図における霞ケ浦の存在感はなかなかのものです。それもそのはず、ご存知の通り、霞ケ浦は琵琶湖に次ぐ面積を持つ、日本第2位の湖なのですから。沿岸自治体は茨城県12の市町村のみならず、千葉県香取市も含まれるのですから、その広さが分かります。

私は幼少期、大阪府に住んでいたことがありますが、琵琶湖の存在感は確固たるものでした。幼稚園のお泊り旅行の際は琵琶湖畔のホテルに泊まり、琵琶湖のすごさを教え込まれました。強風からの荒い波に、なぜか大きなカボチャがもまれていた光景だけが記憶に残っています。

それはともかく、関西の子どもは滋賀の名を覚える前に琵琶湖を覚えるのです。京都大学の前身、旧制三高の寮歌は「琵琶湖周航の歌」です。関西の子どもは立派な青年に成長したら、琵琶湖の美しさを朗々と歌うのです。

その名は「カスミガウラニカモン!」

さて、われらが霞ケ浦はどうでしょうか。残念ながら、琵琶湖ほどの存在感を発揮しているとは思えません。琵琶湖の次に大きいすごい湖が身近にあるというのに。それを喧伝(けんでん)しないのは、茨城ジャン(パリジャンもじり)のつつましさというものでしょうか。

琵琶湖は島の真ん中にあってザ・湖という感じですが、霞ケ浦は島の極東ゆえに海に近く、入り江っぽさがあり、さらに北浦も近くにあるので、湖崩れみたいな印象を与えるからでしょうか。カモっぽい霞ケ浦を見るたびにため息が漏れます。霞ケ浦をもっとアピールできたら…。

そこで「勝手に地域振興協力欲」がふたたび湧いてきます。霞ケ浦のカモっぽさをゆるキャラにしてみたらどうだろう。「ひたちのうしか」(遊民通信8参照)に懲りず、新たなカワイイに出会いたい…。その結果生まれたのが「カスミガウラニカモン!」です。

ここで、カモン!くんを紹介したいと思います。

▽名前:カスミガウラニカモン!

▽生年:721年(『常陸国風土記』成立年)

▽行きたい場所:琵琶湖

▽好きな食べ物:ワカサギ

▽趣味:帆引き船に乗ること

▽親友:つちまるさん、ひたちのうしかさん

▽ひと言:霞ケ浦はすごい湖なんだよ!

新参者のあんたに言われなくても、霞ケ浦のすごさは分かってるんだよと言われそうですが、ご容赦ください。古代ギリシアの神々を生んだような地元愛がカスミガウラニカモン!を生みました。その真情は偽りなきものです。これからは地元復興の時代ですし、もっと霞ケ浦の魅力を知っていきたいです。ごきげんよう。

草々(散歩好きの文明批評家)

スカート盗撮、釣り銭持ち帰り つくば市職員2人を懲戒処分

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つくば市は21日、市科学技術振興課課長補佐級の男性職員(32)と、道路計画課主任級の男性職員(31)2人をそれぞれ同日付けで、停職と減給の懲戒処分にしたと発表した。

市人事課によると、科学技術振興課職員は昨年10月29日午前7時40分ごろ、市内の駅構内で、出勤途中、スマートフォンを用いて女性のスカート内を盗撮したとされる。職員は警察に検挙され、県迷惑行為防止条例違反で略式起訴され、罰金40万円を科された。

20日、市分限懲戒審査委員会が開かれ、この職員を停職6カ月の懲戒処分とした。市によると職員は事実関係を認めているという。一方、この職員から21日付で退職届が出された。今年に入ってから出勤していなかったという。

道路計画課職員は2019年8月3日、市内のガソリンスタンドで、給油機に残っていた前の利用客の釣り銭約8000円を持ち帰ったとされる。翌20年3月に警察の事情聴取を受け、その直後、被害者に全額を返済し、不起訴処分になった。

20日の同分限委員会はこの職員を6カ月間、減給10分の1の処分とした。職員は事実関係を認めているという。

五十嵐立青市長は21日「市職員が不祥事を起こしたことで、被害者はもとより市民の信頼を裏切り、多大なるご迷惑をお掛けしました。深くお詫びし、市民の不信を招くような行為を厳に慎むよう、さらに綱紀の保持を徹底させます」などとするコメントを発表した。

JAXA認定ベンチャー 宇宙・衛星ワンストップサービス提供へ

【山崎実】宇宙開発のシンプル化をミッションに、つくば市千現、つくば研究支援センター内に「SEESE(シーズ)」(社長・棚田和玖JAXA研究開発員)が設立され、4月からワンストップサービスの提供を開始する。

世界的規模で小型衛星の製造・打ち上げ機数が急増しているが、そのうち約50%は打ち上げ前、または後に異常発生などからミッションを達成できずに終えてしまっているという。

同社はこのような宇宙・衛星関連産業に取り組む大企業、ベンチャー企業の事業遂行を円滑、確実なものにするため、環境試験ワンストップサービスを行う。環境試験はロケット打ち上げ時や過酷な宇宙環境に衛星が耐え得るかどうかを事前に地上で評価するために行われる工程。

コンサルティングから機材準備、解析評価、試験オペレーター手配など、そのプロセスを一つにつなげてサービスを提供する。

全国に8社しかないJAXA(宇宙航空研究開発機構)認定ベンチャーで、JAXAの知的財産を利用した事業を行うこともできるという。

問い合わせはSEESE(電話080-6728-1754、同社HP)。

《くずかごの唄》77 のんきでしがらみのない3男の妻

【コラム・奥井登美子】結婚して土浦の家に来て驚いたのは、本宅と呼ばれていた我が家が親戚中の行事をすべて統括し、まかなっていた。今の業務に例えれば、健康保険、介護保険、年金機構、生命保険に相当する仕事である。昭和の初めまで、それらすべてに相当する仕事を本家が負担していたらしい。

私は、仕事をしている以上、社会保険に入るのが当たり前と思っていたので、奥井薬局として入ることを勧めてみた。

私の主張に対して、親戚の人たちがたくさん押し寄せてきた。昔から本家が中心で、病気のときも本家が面倒をみる。それが奥井家の美徳なのだから、そういうことを言い出す嫁は許せないという。私が親戚の人たちと対立するたびに、誠一兄がすっ飛んで来て、間に入って親戚たちを説得してくれた。その時も、社会保険に無事入ることができた。

兄は親戚の業務を遂行する長男として、次男、三男とは食事の中味まで、特別のものにして大切に育てられたという。こともあろうに、その兄が1967年、45歳の若さで亡くなってしまった。

結婚のときに言われた「のんきでしがらみのない3男の妻」。しばらく土浦にいて東京に帰る予定だった私の予定は、兄の死であっけなくつぶれてしまった。兄の葬式は、仙台での東北大学医学部葬、土浦でのフレンド教会葬。たくさんの人たちが来てくださった。

3人の兄弟の中で、体も一番大きく頑健で、頭もさえていて、東大卒業のときは恩賜の短刀をいただいた兄が、子供を残して先に亡くなるなんて考えられなかった。

奥井家当主の名は「吉右衛門」

親戚の人たちは、主人の名を「吉右衛門」に改名してくれと私にせまる。吉右衛門などという名を知らなかった私は、「歌舞伎役者ではありません」と言ってお断りした。吉右衛門は徳川時代の奥井家当主の名である。

毎日のように仏壇を拝みにくる親戚のおばさんたち。「仏壇掃除評論家」となって、私の掃除の仕方、花の生け方を批判して、不満を私にぶっつけて鬱(うつ)状態を晴らす。医者にかかるほどでないにしろ、一人一人が暗く、私も鬱っぽくなってしまっていた。

本格的な老人性鬱病になってしまったのは舅(しゅうと)。「死にたい。誠一に会いたい」と言い出すと、大変だ。細いひもの類を探してきて、ぐるぐる首に巻き付けてしまう。(随筆家、薬剤師)  

4地区対象、社会実装に16事業 つくば市がスーパーシティ基本方針案

【鈴木宏子】国が進めるスーパーシティ国家戦略特区の指定を目指しているつくば市は18日、3月までに国に申請する基本方針案「つくばスーパーサイエンスシティ構想」をまとめた。高齢者が多い筑波地区(小田)と茎崎地区(宝陽台)、学生や外国人が多い筑波大周辺地区、子育て世代が多いつくば駅周辺地区の4地区で展開を目指す。具体的には16のプロジェクトを掲げ、2030年ごろを目標にデジタル技術やシステムが実際に地域で使われるようにする。

プロジェクトは、高齢者が多い地域で、自宅からバス停まで、自動運転の電動車いすやシニアカーを遠隔操作で走らせたり、マイナンバーカードとデジタルIDなどを活用して行政のあらゆる申請・手続きをスマートフォンから行えるようにしたり、食品購買履歴、病院受診履歴、介護データなど企業や病院、自治体などがそれぞれ保有する自分のデータを本人が一元管理できるようにするなど。

ほかに公職選挙のインターネット投票、ドローンやロボットによる配送、児童・生徒の体調管理のデジタル化、ドローンによる道路や橋などの点検、車やドローンなどに搭載したカメラを活用した地域防犯システムの構築などが挙がっている。

同市が全国から公募して市内での実証実験などを支援している「Society(ソサエティ)5.0社会実装トライアル支援事業」で、ベンチャー企業などから提案を受けた事業が目立つ。

4地区でどのプロジェクトを実施するかは、住民の意向を聞いた上でそれぞれニーズの高いプロジェクトを織り込むという。

住民意向の把握必須

国に申請するまでには今後、地域課題の解決目標、実証実験や実装のスケジュール、推進体制、全体統括者の具体的役割、個別事業を実施する候補事業者、費用を負担する主体や金額、経済的社会的な効果、必要となる規制改革の内容などを詳細に詰めることが必要となる。

さらにスーパーシティは、自治体や企業などがもつさまざまな情報を一元的に活用できる「データ連携基盤」を構築することが前提になることから、個人情報の適切な取り扱いを確保するための具体的な取り組みなどを地域住民に説明することなども求められる。

公募にあたって国は住民意向を把握するよう求めており、市は2月に4地区でそれぞれ住民説明会を開くなどする予定だ。

倍率18倍?

今回、スーパーシティ特区に指定されるのは全国で5自治体程度だとされる。秋にも再公募がある。市によると、1月上旬に内閣府がオンラインで実施した説明会には約90自治体が参加したという。説明会参加自治体がすべて応募すれば、倍率は18倍となる。

指定基準として国は、大きな経済的社会的効果が生じたり、広く波及効果を及ぼしたり、プロジェクト自体が先進性・革新性があり日本の経済社会の風景を変える効果が期待されることなどを挙げている。国の初年度の予算額としては全体で10億円程度が見込まれているという。

基本方針策定にあたって市は昨年12月、パートナーとして市の構想や実行計画の企画立案を共に行う事業者を公募した(2020年12月10日付)。市によると民間企業や研究機関など数十社(団体)から応募があり、連携事業者は後日、発表するとしている。

《ご飯は世界を救う》31 菜食カフェ・レストラン「りっつん」

【コラム・川浪せつ子】茨城県独自のコロナ緊急事態宣言も出て、またまたランチに行きにくくなってしまいました。コロナ禍の早い収束のためには、まずは我慢の日々ですね。今回の「りっつん」さん(つくば市上原)には、昨年末に、テラスでのランチを求めました。

「菜食カフェ・レストラン りっつん」という名前の通り、動物性のたんぱく質などは、全く使っていない食事です。そう聞くと、アッサリすぎて物足りないかな?と思うのですが、さすがプロ。いろいろな工夫でおいしく作ってくださっています。

「マクロビオティック」という食事をご存知でしょうか。玄米を主食にして、野菜を中心に、動物性のダシも使わず、有機農産物で調理するものです。アメリカの歌姫マドンナさんも、一時期、日本人のマクロビオティックシェフ、西邨(にしむら)マユミさんにキッチンを任せていたそうです。

テイクアウト?過去の絵アップ?

疑似お肉でハンバーグぽいものなどを作ったり、キビなどでケーキまで作ってしまうのです。そんなポリシーでのお食事処、貴重な存在です。

テラス席は屋根がついているので、年末にかかわらず、あまり寒くありませんでした。ワンちゃんとご飯が食べられます!というのが、キャッチフレーズのようです。

それにしてもコロナの猛威。はてさて、このコラムを継続するのに、テイクアウトか?もしくは過去の絵をアップするか? 思案中です。(イラストレーター)

筑波大1年生 オンライン性教育講座を企画 22日「語り合う場つくりたい」

【山口和紀】筑波大学の学生が22日、オンラインで性教育の講座を開催する。企画したのは教育学類1年の佐久田幸空(ゆきたか)さんだ。高校の頃から「性について話し合える機会が必要だと思っており、今回はその前段階として性教育に関する講義をしたいと思った」という。講座には筑波大生であれば誰でも参加できる。

佐久田さんはもともと「性教育」にぼんやりとした興味があった。教育全般を専門とする教育学類を進学先として選んだのには、そのことも影響していた。しかし進学後に分かったのは教育学類には性教育をメーンで扱う授業が開講されていないということだった。そこで「コロナ禍で時間はあるし、自分にできることをやってみよう」と思い立った。

イベントを計画する中で佐久田さんは、体育学群所属で学校保健学や健康教育学などを研究分野にしている教員と出会った。「先生と話す中で、小中高校の性教育を改めて振り返ることができた」と話す。一方で「自分の『性』について話し合える機会を作ることが大事」という認識も深まっていった。

佐久田さんの性教育への具体的興味は高校時代に「コンドームソムリエAi」さんのワークショップの取り組みを知ったことから始まった。Aiさんは本業の養護教諭のかたわら、コンドームの「実物を触って嗅いで引っ張れるアクティブラーニング性教育『コンドーム試触会®︎』」などを主宰している人物だ。「性教育は、学校で教えるだけの限定的なものではなくて、一人ひとりが考えていくこと」と佐久田さんは語る。

しかし、実際に「性について語り合える場」をつくり出すことの難しさも実感した。今回は、その前の段階として「性」についての講座を開こうと考えた。講座では、前半で「性教育とはなにか」についての佐久田さんが概論を伝える。後半で「避妊の具体的方法としてのコンドームや低用量ピル」「もし、避妊に失敗したら」という具体的な話を話す。

コロナ禍で大変な状況が続く筑波大学だが、一人の新入生が学問を真摯に実践しようとする試みを始める。

◆講座の参加希望者はフォームhttps://forms.gle/Frscuvit5VYFCLKq5から申し込める。対象は筑波大の学生のみ。

つくば市公園・施設課に2人目の感染者 市役所3階

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つくば市は18日、市役所3階の公園・施設課職員に同日、新型コロナウイルスの2人目の感染者が確認されたと発表した。市は19日から同課職員全員を在宅勤務とし、PCR検査を実施する。

市ワークライフバランス推進課によると、新たに感染が確認されたのは同課の非常勤職員。13日に感染が分かった同課正職員と接触があった。ただし濃厚接触者ではなかった。非常勤職員は正職員の感染判明後、在宅勤務をしている。現在、症状があるか否かについて市は明らかにしないとしている。

13日に感染が分かった正職員に濃厚接触者はおらず、クラスターになるとは考えられないが、市は念のため、同課職員11人のうち残りの9人全員を在宅勤務とする。同課の消毒も改めて実施した。

一方、同課が行う公園や都市施設の整備や維持管理に関する窓口業務は、他の部署の職員が支援に入り、19日以降も業務を継続する。

つくバスが接触事故

つくば市は18日、同市吾妻4丁目、東大通りを走行中のコミュニティバス「つくバス」(運行は関東鉄道)が、17日午前10時21分ごろ、左車線に車線変更をしようとした際、左側を走行していた軽乗用車と接触したと発表した。

けが人はいないという。事故当時、バスには11人の乗客がおり、運転手の判断で、乗客は全員バスを降り、約1.3キロ離れたつくばセンターに歩いて向かった。

市総合交通政策課によると、バスは筑波山口発つくばセンター行きの北部シャトル上り15便で、片側3車線の東大通りの中央車線を走行中、妻木バス停に停車するため左車線に車線変更しようとしたところ、市内に住む男性(74)が運転する軽乗用車と接触した。軽乗用車に同乗者はなかった。

この事故で、軽乗用車が一部損傷したほか、つくバスの後方バンパーやボディーの一部が損傷した。つくバスの男性運転手(37)の確認不足が原因とみられるという。

市は、運行を委託している関東鉄道に対し、安全運行の徹底と再発防止を指示した。

《吾妻カガミ》98 新年会で話題にしたかったこと

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【コラム・坂本栄】コロナ禍で新年会が吹き飛び、このコラムもネタ不足です。というのは、1年前の「土浦とつくばの新年パーティー風景」(昨年1月20日掲載)同様、今回も両市の賀詞交歓会の様子を取り上げようと思っていたのですが、どちらも中止になりました。 そこで今回は、ビール片手の立ち話で話題にしたかったことアレコレです。

安倍~菅政権は対コロナ作戦で失敗

年末から年始にかけてコロナ禍が深刻になり、菅首相は緊急事態宣言の再発出に追い込まれました。安倍~菅政権の失政のひとつは、コロナの小康に油断し、落ち込んだ経済に活を入れようと、コロナの拡散を助長するGO TOトラベル・イート策を導入したことです。第1次非常事態を解除したあと、特別措置法の追加改定(私権制限や収入減補償などの仕組みづくり)を怠ったことも、いただけません。

私は、「善政? つくば市のコロナ対応」(昨年4月6日掲載)の中で、(1)コロナ禍という「戦争事態」には非常事態法の体系で対処せよ(2)それには「人の移動を抑え」「人を群れさせない」ことが大事(3)その結果生ずる経営や家計のマイナスは財政で回してやるべき(4)その資金は「戦時国債」(100~200兆円)で確保したらよい―と述べました。

GO TO策は(2)と真逆であり、今ごろ特措法をいじっているようでは(1)の有事に対する認識に欠けています。コロナ阻止と経済刺激の二兎(2匹のうさぎ)を追ってはいけません。コロナ抑制こそ経済対策ですから、しばらくはコロナ阻止>経済刺激でいくべきです。新年会に顔を出す衆参議員さんとは、両政権の政策センスについて議論しようと思っていたのですが、残念でした。

土浦のサプライズ花火には強い違和感

土浦市は「人を群れさせない」ために、昨秋の全国花火競技大会を取り止めました。常識的な判断だとは思いますが、その埋め合わせとして、打ち上げの日時と場所を事前に予告しない「サプライズ花火」を実施しました。市長の安藤さんは「市民に楽しみを…」と思ったのでしょうが、この代替策には違和感を覚えています。

私にとって、土浦の花火は「大相撲や歌舞伎と同じように桟敷席で重箱のご馳走をつつき飲みながら鑑賞する行事」だからです。サプライズ花火は由緒正しい花火の姿ではありません。それに、市内の商工振興には何の役にも立ちません。仕事がキャンセルされた煙火会社や花火師を支援したいということであれば、収入減を直接補償する方がスマートです。

市長さん、市議さん、県議さんと、サプライズ花火の是非について話せなかったので、ここで持論を述べました。

つくばのコロナ病床施設は再考したら

つくば市の新年会では、昨春、日本財団が市内の研究所跡に設けたいと言ってきた「軽症コロナ患者の病床施設」を話題にしようと思っていました。市長の五十嵐さんが受け入れを事実上拒否したあの案件です。東京が医療崩壊状態に陥っている今、1万7000坪の敷地に複数の大型テントを設置して、9000の病床を用意するというこの壮大な計画、首都(国家)機能維持のために必要性は強まっているのではないでしょうか。

日本財団の打診と市長の対応については、「『大型コロナ病床をつくばに』の是非」(昨年4月20日掲載)をご覧ください。私はこの中で、「つくば市は国との関係で特殊な位置にある自治体」と指摘、コロナ病床を迷惑施設だと断るのではなく、広い視野に立って、協力したらどうかと述べました。国や都に大きな「貸し」をつくれますし、施設の建設と維持に伴う経済効果も大きいと思ったからです。

市長さん、市議さん、県議さん、改めてOKを出したらどうか(もう遅い?)、と提案するつもりでした。(経済ジャーナリスト)

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