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《雑記録》14 「イージス・アショア」中止と新安保戦略

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【コラム・瀧田薫】2020年6月15日、河野太郎防衛相はイージス・アショアの配備計画停止を発表し、安倍首相もこれを追認した。2017年に導入が閣議決定され、配置候補地(秋田県と山口県)の了承を求めて交渉中だったものが突然の中止である。与党内では、事前の通告がなかったことへの不満もあって、異論・反論が噴出した。安倍首相もこれを無視出来ず、「この夏、国家安全保障会議(NSC)で議論し、日本の安全保障戦略の新しい方向を打ち出す」との考えを表明した。これを受け、現在、与党内でにわかに防衛論議が盛り上がっている。

7月末、首相の肝いりで新設された検討チームが、ミサイル防衛に関する政府への提言案をまとめたが、最終的な結論の中身について確たる見通しはない。ただ、今後の議論をリードする4人のキーパースンを示すことはできる。すなわち、安倍首相、河野防衛相、岩屋毅前防衛相、そして小野寺五典前々防衛相(新設された検討会議・座長に就任)の4者である。

安倍首相は、イージス・アショアを北朝鮮ミサイルへの備えとして国民に説明し、同時にトランプ米大統領からの圧力(バイ・アメリカン)に応える一石二鳥の良策と考えていた。しかし、この計画には大きな欠陥があった。候補地の指定を受けた自治体から、ロケットのブースターが居住区に落下する可能性を指摘されたのに対し、防衛省はコンピューターで操作するので安全だと説明していた。

ところが、5月下旬、アメリカの製造元から、ブースターの落下位置を制御するため大規模改修が必要との情報が防衛省に伝えられた。この情報を聞いた河野防衛相は、以前からイージス・アショアの兵器としての性能やコストに疑念を抱いていたこともあって、即座に計画の中止を決断、安倍首相の説得に向かった。

転んでもただでは起きない安倍首相

首相は当然難色を示したが、政治的環境が悪過ぎた。相次ぐ不手際で秋田への配備を断念したばかりであり、党内の複数の不祥事、コロナウイルス、大雨被害、経済の落ち込みまであるなかで、地元選挙区民の安全を無視することはさすがにできなかったようだ。しかし、転んでもただでは起きない。計画中止の見返りとして、安全保障戦略の新方向を探る検討チームを立ち上げた。

小野寺氏は、イージスシステムの導入に中心的役割を果してきただけに、配置計画の中止の報に猛反発し、河野防衛相の中止理由の説明が日本の防衛システムへの不信感につながり、日米関係にも悪影響を与えると真っ向から批判した。しかし、河野氏が計画を中止したことで、新安保戦略検討会議の座長に就任したのだから政治は分からない。岩屋氏は、毎日新聞紙上(7月13日付)で「計画を中止したからといって、敵基地攻撃能力を持つべきという議論には論理の飛躍がある」との見解を表明し、党内の議論が極論に走ることを抑制する役割を果そうとしている。

以上の4者、それぞれの思惑は大きく異なるが、新安保戦略の鍵を握っている人物であることは確かだ。動向に注目したい。(茨城キリスト教大学名誉教授)

外来患者5、6月も減少のまま 県保険医協会 長期化に危機感

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【山崎実】県保険医協会(土浦市大町)は、新型コロナウイルスの影響による5月診療分と6月診療分の患者受診状況、保険診療収入の増減などに関するアンケート調査結果をまとめた。

外来患者数の推移をみると、緊急事態宣言が続いた5月も外来患者数は9割の医療機関が減少(医科91%、歯科94%)、解除された6月でも86%の医療機関が減少するなど、依然、外来患者数は戻ってきていない。

4月診療分影響調査(6月14日付)に続き、第2弾の調査となる。

調査対象は、同協会に所属する医師、歯科医師で、アンケートの郵送数は1843件(医科909件、歯科934件)で、回答数は404件(21.9%)だった。

保険診療収入も外来患者数の減少と同じ傾向を示し、5月の保険診療収入は9割の医療機関が減少、6月も84%が減少したと回答している。

「資金ショートに直面する」

診療報酬が医療機関に振り込まれるのは診療月の2カ月後。大幅減収となった4月分は6月下旬だったが、5、6月の減収も深刻で「長期間の収入減が続けば、資金ショートの危機に直面する」と指摘する。コロナによる減収減益に対する補償は、持続化給付金以外になく、支給要件も厳しいため、該当する医療機関は少数という。

調査ではさらに、医療機関として困っていることや、行政などへの要望について質問した。経営関連では、マスク、アルコールなど衛生材料の不足・高騰、受診減・収入減・赤字、感染防護具の不足、給付金・補助金などの情報不足、風評被害(歯科)、感染対策経費や従業員への給与支払いーなどの意見が多く寄せられた。

また検査や診療では、検査体制の整備、インフルエンザ流行期の診療対応が不明、発熱患者の扱い・動線確保、地域での発熱外来ーなど、医療現場からの課題や要望が相次いだ。

同協会は「地域医療は病院と診療所の連携・役割分担で営まれており、個別の医療機関が立ち行かなくなれば、地域の医療供給体制に影響を与える。感染拡大に対応するためにも、医療機関の立て直しは急務」と警鐘を鳴らしている。

《吾妻カガミ》87 つくばセンタービル再生の問題点

【コラム・坂本栄】本サイトの中ほどに「つくばセンタービル」というタイトルの特設コーナーが設けられています。現時点では、市が同ビルをどう活用しようとしているのか調べた記事と、ビル裏手(正面?)の中央広場への想いを述べた脚本家のコラムがアップされています。今回のコラムではこのセンタービルの問題を取り上げましょう。

記事とコラムは、「具体案、市民に説明なく」(6月26日掲載)、「民意と距離ある計画」(6月27日掲載)、「世界的アート建築に屋根?」(6月28日掲載)、「コラム:磯崎新の設計思想」(7月9日掲載)の青字部をクリックしてご覧ください。磯崎氏は、ノバホール+ホテル日航つくば+センタービル+中央広場を設計した方です。

記事は、①市は空きが目立つセンタービル1階を、事業の立ち上げを目指す起業者の作業区にしようとしている②また、音楽会場・ノバホール右側の建物などは市民活動を支援する拠点に改装しようとしている③しかし、これらの案は市民の意を汲んだものとはいえず、市の情報開示も十分ではない④一方、中央広場に屋根を付けるという改修案に磯崎氏は遠回しに反対している―に要約できます。

起業には「トキワ荘」がよく似合う

一昔前、センタービル1階には銀行の支店や飲食店などが入り、一帯はまさに市のセンターでした。ところが、賑わいの中心がTX研究学園駅に移り、センタービル周辺は駐車の便が今一のこともあって、市の真ん中ではなくなりました。

こういった場所の再生を考える市も、大変です。若い起業者支援のために、旧一等区画を活用しようとする気持ちは分かります。でも、そういった優遇策は彼らのためにならないでしょう。起業には、赤塚不二夫らが雑居した「トキワ荘」がよく似合うからです。ビル・ゲイツはガレージで起業しました。事業の立ち上げには、公務員宿舎跡が向いていると思います。

センタービルを核とするTXつくば駅周辺は、オフィスビル+マンション+飲食店+小売店が立ち並ぶ「ビジネスゾーン」にし、企業の本支店を誘致したらどうでしょうか。センタービルについては、その区分所有権(つくば市53%、ホテル日航つくば38%、筑波都市整備9%)を大手不動産に一括売却し、民間の知恵(再設計は磯崎新事務所?)で再開発してもらったらどうでしょうか。(経済ジャーナリスト)

【夏の高校野球県大会】8日目 土浦日大もコールドで8強入り

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2020年夏季県高校野球大会は8日目の2日、2球場で4試合を行い、5日の最終日に臨む8強が出そろった。3回戦で打線が停滞した土浦日大は、打線につながりが戻り、7回一気のコールド勝ち。5日はノーブルホームスタジアム水戸で土浦日大土浦湖北が、ひたちなか市民で霞ケ浦水城が、それぞれ行われる。

(7回コールド)【日】鯨岡、齋藤、野木 – 辻 【土】関、村上、滑川 – 菅野

【崎山勝功】土浦日大は3回、中村陸翔の内野安打を皮切りに4連打するなど打線が爆発。その後は終始土浦日大ペースで試合が進み、4回には笠嶋大介の二塁打などで2点、5回には日立北のエラーなどから一気に5点を奪い、6回にも吉原蓮の安打で得点を2ケタに乗せ、勝負を決めた。

5回表まで力投した、土浦日大の関大空馬=同

投手陣は、先発の関大空馬(せきたくま)が5回まで1失点。6回に交代した村上陽駿は2失点し、途中から滑川翔吾に交代。滑川は日立北打線を無失点で抑えた。

小菅勲監督は「1日のつくば秀英戦の延長戦として戦う形で、結果的に打線がつながった」と試合を振り返った。

大会初登板の関は「初めてのマウンドで、緊張し力が入ったが、マウンドで修正していくことができた」と喜びを口にした。3安打を放った2年生の芹澤優仁は「リラックスして自分のバッティングが出来たと思う。試合を重ねるたびに力を発揮できている。次の試合も相手のピッチャーに合わせて対応していきたい」と、5日の最終戦を見据えた。

【夏の高校野球県大会】湖北、霞ケ浦 コールド勝ちで8強入り 土浦日大は4回戦へ

2020年夏季県高校野球大会は7日目の1日、2球場で3回戦の残り2試合と4回戦4試合が行われた。J:COMスタジアム土浦では土浦日大がつくば秀英を4-0で下し4回戦進出。土浦湖北は茨城キリスト教学園に13-0の大差で7回コールド勝ち、準々決勝に進出した。ノーブルホームスタジアム水戸で4回戦の霞ケ浦は鹿島学園に11-1で6回コールド勝ちを収めた。今大会は雨の影響で順延が重なり8強決定で打ち切りとしていたが、4強決定まで実施する。

3回戦 土浦日大はつくば秀英を完封

【土】中川 – 菅野 【つ】枩本、次郎丸、後藤 – 青木

【崎山勝功】土浦日大は、2回表に吉原蓮の安打を皮切りに、笠嶋大介の二塁打が続き2点を先制。つくば秀英は3回表に枩本匠に代えて次郎丸匡峻をリリーフに送るも、5回表に暴投や守備陣のエラーなどが重なったところへ、土浦日大が五十嵐明斗主将の適時打でさらに2点を追加し、4-0と引き離した。

完投した土浦日大の中川竜哉=J:COMスタジアム土浦

土浦日大エースの中川竜哉は8奪三振で完投、守備陣も堅守でつくば秀英に得点を与えず、完封勝ちを収めた。小菅勲監督は「久々の試合だったので調子が図りかねたが、投手戦でピッチャーに抑えてもらうしかないと思った。完封は上出来だった」と中川を高く評価した。

中川は「ピッチング自体はあまり調子が良くなかったが、残り3試合と決められているので、自分の持てる力を悔いのないよう出しきろうと思い、最初から腕を振っていった」と試合を振り返った。

主将の五十嵐は「今日は相手のエラーやミスで2点もらったので、打線がつながったわけではない。チャンスの場面での凡退は、もう少し工夫しなくては」と、次戦への改善点を挙げた。

完封負けを喫したつくば秀英の森田健文監督は「点の取られ方が悪く、守備からリズムをつくるうちの持ち味が出せなかった。打線は相手のファーストストライクの甘い球を狙おうとしたが、それが打てなかった」と敗因を分析した。

若井太陽主将は「守備から入る意識だったが、ミスから失点し流れが悪くなった。序盤、相手投手が変化球を置きにきたのを振っていけば、流れを渡さずに済んだかもしれない」と悔やんだ。

3回から8回まで力投した次郎丸は「先制されて苦しい展開だったが、相手を気にせず自分の投球ができた。3、4回はゼロで抑えたが、5回の失点は安易に攻めてしまった。もっと緩急や高低など広く使い、じっくり攻めていればエラーもなく、次の回に良い展開ができたと思う」と敗戦の弁を語った。

土浦湖北 下位打線が躍動

(7回コールド)【土】大坪、三浦、荒木 – 佐藤武 【茨】横山、綿引、蛭田、徳永 – 清水太

【池田充雄】土浦湖北は2・3回の攻撃で計6点を挙げ、試合の大勢を決めた。「引き付けてすべてのボールに対応しようという意識だった。最初はタイミングが早くフライを打ち上げていたが、後のバッターが修正し、狙い通りのつなぐ野球ができた」と田中海斗主将。

特に下位打線が躍動し、7~9番の3人がいずれも3打点を挙げた。7番の稲葉悠太は、2回には1死三塁から右前へ先制タイムリー、3回には2死一・二塁から右越えの2点二塁打という活躍ぶり。「新チームになってすぐ7番に抜擢されたが、打てなくて迷惑をかけていた。今大会では一つもミスがなく、ヒットも打てて3年生に恩返しができた」と感慨深げ。

3回表、生還した稲葉を迎える土浦湖北の選手たち=J:COMスタジアム土浦

4回以降は相手の2人目投手に対しやや淡泊な攻撃になったが、「いままでやってきたことをもう一度しっかりやろう」との小川幸男監督の檄(げき)を受け、7回に再び大爆発。打者11人で長短打6本を放ち、5点を奪ってコールド勝ちを決めた。

投手は3人のリレーで、前の試合から間隔が空いた影響からか、それぞれ調子はいま一つだったという。先発の大坪誠之助は「ストレートで腕に力が入らず力んでしまった。後ろに2人いいピッチャーがいるので安心して任せられる」と2回でマウンドを降りたが、「次は自分がちゃんと投げないと勝てないと思う。3日間あるので球威は戻せる」と、最終戦に向けて調整に励む構えだ。

霞ケ浦 打ち勝つ野球で大量得点

(6回コールド)【霞】山本、高松、前原、真仲-瀬川【鹿】猪俣、穂刈、常世田、渡辺、徳永、東風谷-野原、岡本

【高橋浩一】霞ケ浦は、3回戦の総和工戦で延長タイブレークに持ち込まれた反省から、打ち勝つ野球を追求し、2ケタ安打で大量11点をものにした。

この日2番に入った小田倉啓介主将は、3回と4回に2打席連続の二塁打、2打点を挙げ、チームの大量得点の足がかりを作った。「今まで情け  ない試合ばかりだったので何とか打ちたかった。みんながつないでくれたのでチームを勝たせるバッティングができた」と振り返る。

3回表無死二・三塁、斎藤拓生の左前打で佐々木が先制のホームイン

6回には相手投手の乱れから1死満塁とし、瀬川悠人の左前適時打や伊澤誠の中越え3点三塁打などで一気に6点を奪った。「今まで出ていない選手が気持ちを出し、食らいついたプレーをしてくれた。それがいままで出ていた選手にも伝わって、もっとやらなきゃいけないと、全員がまとまった試合だった」と小田倉。

「代わった選手が持ち味を出してヒットを打ってくれてうれしい。出ていなかった3年生が11人いたので、全員出すつもりで組み合わせを考えた。点数が入ったので思い通りに使えた」と高橋祐二監督。

次の試合は5日の準々決勝だが、日程の都合により本大会の最終戦となる。「2連覇という目標を掲げて1年間やってきたので、甲子園はなくなっても最後に気持ちよく勝って終わりたい」(小田倉)、「最後の試合なので20人フルメンバーで下級生も入れて、いつもの試合と同じ気持ちで戦う」(高橋監督)と、あくまで前向きに戦う姿勢を見せる。

対策指針をステージ3に引き上げ 新型コロナで県

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新型コロナウイルスの感染防止対策について、大井川和彦知事は7月31日、県の対策指針を同日から、感染が拡大している状態のステージ3に引き上げると発表した。

未登録で発生なら店名公表

その上で、クラスター発生業種や大規模イベントで、県の感染拡大防止システム「いばらきアマビエちゃん」未登録施設の利用自粛を改めて要請した。未登録店で陽性者が発生したり、感染者と接触した可能性がある人を把握できない場合は、感染経路が追えない可能性が高くなることから、店舗名を公表するとしている。県内では7月31日時点で9305事業所が登録しているという。

さらに水戸市では「夜の街」でクラスターが発生し市中感染の可能性が出てきたとして、PCRローラー作戦を実施する。夜の繁華街が立地する大工町など5地区の飲食店と風俗店の従業員と、7月22日から31日までの利用者全員を対象に、県が無料でPCR検査を実施する。ただし法的に強制はできないとした。

水戸、古河、つくばで感染拡大

6つの判断指標のうち、1週間の1日当たりの陽性者数(直近1週間平均は7.3人)、陽性者のうち濃厚接触者以外の数(同3.1人)、陽性率(同3.1%)の3つがステージ3レベルになった。

一方、病床の確保など医療提供体制は現時点で余裕があるが、救急患者のたらい回しを防ぐため県入院調整本部を30日再び立ち上げた。さらに新型コロナの確保病床数を県全体で72床から171床に週明けまでに増やす。

県内では6月下旬と比べ、水戸(7月17~30日の陽性者数17人)、古河(同14人)、つくば(同13人)の3市で感染が拡大していると指摘した。

つくば市の拡大の原因は、都内などで感染した人がそれぞれ単発で発見されている例がほとんどという。古河は栃木県で発生したクラスター感染者が発見されたなど他県での感染者が単発で発見されるケースがほとんどと分析した。一方、水戸市の場合は、都内での接触と関係なく、夜の街で感染が広がり、ここ数日、急速に増えてきているとした。

大井川知事はさらに、70歳以上の高齢者や基礎疾患がある人、妊婦は外出の際は慎重に対応すること、東京への不要不急の移動や滞在は引き続き自粛するよう要請している。

《続・気軽にSOS》66 根性や気合いは鍛えて身につくのか

【コラム・浅井和幸】頑張らなくてよいという言葉がもてはやされ、「頑張ること」が悪であるとまで言われることがある昨今です。そのような中で、「根性」や「気合い」が必要なのかという疑問を持つ方も多いと思います。

ただ、頑張ることが悪である場合、頑張っている人間や成果も悪であるという評価になってしまうことに矛盾を感じる必要はあるでしょう。頑張り過ぎて、疲労が度を越えること、疲労感に気づかずに疲労を重ねていくことは危険です。頑張ること、頑張り過ぎること、疲労、疲労感、疲労回復というキーワードは覚えておいて損はないと思います。

話を元に戻して、「根性や気合が必要なのか?」です。これに関しては、もう一歩の作業で達成すること、もう一歩で勝負に勝てることには、実際に有効であることは心理学や脳科学で有効であるという見解はあります。

難しいことは置いておいて、「おりゃ~~」と声を出すことで、無言よりも重いものを持ち上げられる、皆で掛け声を掛け合うことで乗り切れる―こともあることは、経験したことがある人もいるのではないでしょうか。

さて、この根性や気合のレベルを上げることは可能なのでしょうか。これらのことは、大声で掛け声が長く続くかどうかではなく、嫌な作業を継続させる集中力をより長く続ける力ととらえることが日常では多いと思います。この集中力を続けること、高めることは、適切な鍛え方で身に着けることは可能です。

適度な負荷と成功体験が大切

瞑想、イメージトレーニング、成功体験などなどが、この力を伸ばすことが出来る方法の一部です。山登りをして頂上で見る朝日やテストの点数が上がることを喜べる人ほど、もっと上に向かうものです。これには、その人に合った適度な負荷(苦労)と成功体験(喜びを感じる)ことが大切なのです。

ですから、部活で監督やコーチに怒鳴られたり殴られたりすることや、夏の暑い時期でもネクタイをつけてジャケットを羽織り、サドルを外した自転車で立ちこぎして、フラフラになるまで営業をすれば根性がつくというのは、ほぼ間違いです。

「ほぼ」というのは、それが偶然、その人にとって適度な負荷と喜びであった場合で、徐々に負荷が重くなる時のみ、その行動で根性がついていくのです。根性レベル「3」だった人が、「4」になり、「5」になっていくのならば根性がついたとなりますが、もともと根性レベル「7」だった人が「7」のままだったり、「6」になったりしていれば、それは根性が変わらないか、無くなったことになります。

若いころの体験で根性がついたという人のほとんどは、もともと根性があった人の可能性があります。ほとんどの人は、画一的な「根性のつけ方」では、脱落するか、レベルが下がります。その証拠に、次の二つに思い当たることは無いでしょうか?

・根性のない奴は、部活や仕事を辞めていった。

・若いころの苦労を、歳を重ねた今はしたくない。(精神保健福祉士)

18年度調査白紙にし改めて検討 陸上競技場基本構想会議が初会合 つくば市

【鈴木宏子】2019年2月にまとめた調査を白紙にして陸上競技場の立地場所や規模などを改めて検討する、つくば市の陸上競技場整備基本構想策定検討会議(座長・萩原武久つくば市スポーツ協会会長)の初会合が30日夜、同市役所で開かれた。11月上旬ごろ開催予定の第3回会合で、場所や規模などを改めて決める方針という。

陸上競技場の立地場所をめぐって市は、18年度に、市内11カ所の学校跡地を比較検討し(18年12月18日付)、19年2月、上郷高校跡地が最も評価が高いとして、市内大会レベルが開催可能な4種公認施設の整備を想定した調査結果をまとめた(19年5月9日付)。

その後、19年9月議会で基本構想策定費約1000万円の補正予算を計上した。しかし当時、市が旧総合運動公園用地の民間一括売却方針を示し、これに待ったをかける形で市議会が調査特別委員会を設置した。市はこれを受けて、陸上競技場の基本構想策定作業を約半年間、凍結した。この間、議会の一部から、総合運動公園用地の利活用について陸上競技場も検討すべきだなどの意見が出された。

旧総合運動公園用地の利活用について同調査特別委でさまざまな意見が出される中、議会としてどう取りまとめるのかの方向性が見えない中、市は今年3月、陸上競技場基本構想策定の業務委託に着手し、7月末、同検討会議の発足に至った。

担当の市スポーツ振興課によると、19年2月策定の上郷高校跡地を立地場所とする案は「一つのケーススタディー」だという。今回発足した検討会議で、陸上競技場の規模や施設の水準、立地場所、運営や資金計画などを改めて検討する。立地場所は上郷高校跡地に限定せず、総合運動公園用地も含め改めて検討する。来年1月ごろパブリックコメントを実施し、2月上旬に基本構想案をまとめる計画だ。

一方、19年2月時点では、上郷高校跡地に市内中学校の公式競技会が可能な水準の施設を整備する案が示され、整備水準としては400メートルトラック8レーン、インフィールドは人工芝、観客席1000席、駐車場190台—など、4種公認の競技場とする案が示された。

30日の検討会議初会合では委員から「つくば市だけでなく周辺市町村の需要も考えていくべき」「陸上だけでなく、インフィールドを天然芝にしてサッカーなど広く多く利用される施設であるべき」だなど、市が昨年2月にまとめた4種公認の施設では不十分だとする意見が多く出た。

民意は2択か3択か

【取材後記】陸上競技場の話題が出るとき、つくば市民の民意とは何かということを考えずにいられない。陸上競技場を含む総合運動公園基本計画は、住民投票により白紙撤回された。住民投票の結果は極めて重い。このとき民意は、陸上競技場だけはつくってほしいと望んでいたのだろうか。この問題は、住民投票のやり方を「賛成」と「反対」の2択にするか、「賛成」「反対」「見直し」の3択にするのか、投票方法を決める際にすでに議論されてきた。当時の議論の結果は、住民の思いは「賛成」か「反対」かの2択だとして、議会は2択の投票方式を決めた。そして投票結果を受け、前市長は計画を白紙にした。陸上競技場だけはつくるという案は3択目の「見直し」に当たる。が、2015年8月の住民投票で示された民意は、白紙撤回ではなかったのか。さらに今回、当初は学校跡地としていた調査費用をまた無駄にして、場所や規模を改めて検討し直すという。調査費も血税だ。住民投票にまで至った民意について、深く考えるべきではないのか。

子供たちに真剣勝負の場つくりたい つくばFC「筑波山リーグ」あす開幕

【鈴木宏子】新型コロナウイルスの影響で試合を経験する機会がほとんど無くなっている中、子供たちに真剣勝負の場をつくりたいと、サッカークラブつくばFC(本拠地つくば市、石川慎之介代表)が中学1年生を主体にしたU-13の大会「筑波山リーグ2020」(実行委員長・奥岳史つくばFCジュニアユースコーチ)を企画した。あす8月1日、つくば市吾妻、筑波学院大学Tフィールドで開幕する。

つくば、土浦市の近隣市町村などのサッカーチーム8チームが参加し、9月5日までの計3日間、同Tフィールドでリーグ戦を繰り広げる。日本サッカー協会が示したガイドラインに基づき感染防止対策をとりながらの大会となる。

2カ月間 自宅で練習

同クラブによると今年は、3月下旬から5月末まで約2カ月間、中高生などの下部チームから男女トップチームまで、チーム練習が出来なかった。各選手は、コーチが作成した技術指導の動画をオンラインで見ながら、自宅などで個別に練習を続けた。

5月下旬に国の緊急事態宣言が解除され、中高生は6月からチーム練習を再開。しかし選手同士が距離をとり、接触機会を最大限減らしながらの練習再開となった。

特にジュニアチームは対外試合を組むことも難しくなっていたことから、試合を子供たちに経験させ、日々の練習も試合に向かって真剣に取り組める環境をつくりたいと、奥コーチ(30)が大会を提案し、スポンサー企業の協力を得て開催が実現した。

出場選手は、日頃からチェックシートに体温を記入するなど健康を管理する。大会当日は、選手と、運営スタッフや家族などが交わらないよう動線を分けるなど感染防止対策をとる。

同実行委員長の奥コーチは「一人ひとりが特徴を出して勝利につながるプレーをしてほしい。筑波山のように個性的なチームやプレーがたくさん出れば」と話している。

鉄道や銀行で合理的配慮進む 県障害者差別相談室が介入

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【川端舞】県障害者権利条例に基づいて2015年に開設された県障害者差別相談室の19年度報告会が29日開催された。障害者からの相談を受けて同相談室が介入した結果、鉄道や銀行で対応が改善され、合理的配慮の取り組みが少しずつ進んでいる事例が報告された。

一方、昨年度寄せられた相談件数は84件で、相談室が設置されて以降、最も少なかった。

29日オンライン報告会

報告会には県内の障害者や支援者10数人が参加した。例年は水戸の会場で開催しているが、今年は新型コロナウイルスの感染予防のため、オンラインで開催した。一方、手話通訳などが必要な聴覚障害者や、オンラインが使えない人のために、つくば自立生活センターほにゃら事務所(同市天久保)と水戸市福祉ボランティア会館(同市赤塚)とが対面式の会場として準備された。

同相談室は、15年に施行された県障害者権利条例に基づき県が運営し、障害者や家族、支援者などから、障害者差別についての相談を受け付けている。相談内容によっては、関係者双方から事実を確認し、解決策として合理的配慮=メモ=を提案したり、関係者間の調整を行ったりしている。

無人駅は近隣駅員が対応

報告会では、昨年度、相談室に寄せられた事例がいくつか紹介された。

電車の乗り降りを手伝う駅員がいない無人駅を、車椅子使用者は利用できないという相談事例では、相談室と交通機関が話し合い、事前に連絡すれば近隣の駅の駅員が対応することになった。

上り線ホームに高架橋のある駅で車椅子使用者の利用を断られた事例では、相談室が介入した結果、一度、駅の改札口に直結する下り線ホームから乗車し、ひと駅先のエレベーターのある駅で上り線に乗り換えることを交通機関側から提案され、迂回した鉄道の利用料金は無料にすることで解決した。

銀行で親族以外が代筆可に

また、今まで視覚障害者が銀行で代筆による署名をするときは親族しか代筆できなかったが、差別相談室が介入し、本人の依頼があれば、介助者や銀行職員でも代筆できるようになった。

一方、聴覚障害者が銀行職員とコミュニケーションがとれなかったという相談事例では、差別相談室が銀行に対し、聴覚障害者にはゆっくり分かりやすく説明することを求めた。

教育に関する相談では、障害児が通常の高校に入学する際に、入学試験で適切な配慮を受けられなかった事例や、小学校で生活上の介助等を行う支援員を限られた時間しか利用できない事例があった。その場合には、差別相談室が学校や教育委員会と話し合い、必要な合理的配慮を相談者と一緒にお願いしたという。

困ったことあれば相談を

一方、昨年度の相談件数が最も少なかったことについて同相談室は、せっかく差別相談室があっても、障害者やその家族が相談しなければ、差別はなくならないとし、「差別かどうか判断できなくても、困ったことがあれば相談してほしい」と呼び掛けた。

県では相談室運営のほか、県内市町村や障害者支援施設の職場研修などに、県の担当職員を派遣し、障害者権利条例の趣旨を説明する出前講座も実施している。昨年度は22回実施した。相談室に寄せられた相談事例の中で介入した関係機関にも、必要があれば県の出前講座を勧めている。

※メモ
【合理的配慮】障害者が障害のない人と同等の社会生活を営むために、障害者の求めに応じて、環境や慣行、制度などを変えること。車いすでも通れるために通路を広くしたり、聴覚障害者に筆談で対応したりすること。2016年施行の障害者差別解消法で、事業者は合理的配慮をするよう努めなければならないとされている。

アマビエつちまるで疫病退散を祈願 土浦市職員がデザイン

【伊藤悦子】疫病を退散するといわれる妖怪「アマビエ」。新型コロナウイルス感染拡大が懸念される中、土浦市の公式イメージキャラクターつちまるが「アマビエつちまる」となって、疫病退散を呼び掛けている。今月6日には感染予防の新生活様式を呼び掛けるLINEスタンプにもなった。

谷中さんデザインのアマビエつちまる=土浦市提供

アマビエつちまるのイラストは、同市のホームページ「つちまるの部屋」からダウンロードして誰でも利用できる。地域の祭りが中止になったため、住民にアマビエつちまるステッカーやうちわを配布した地区もあるという。市内の菓子店でもアマビエつちまるサブレが販売されている。

「つちまるも市民のため何かしたい」

アマビエつちまるの誕生について、市広報広聴課シティプロモーション室長の武藤知子さんは「3月頃に、アマビエという疫病退散の妖怪が話題になっていると知った。新型コロナの収束を願ってつちまるとコラボできないかと考えたのがきっかけ」と話す。

デザインしたのは前年度まで広報誌を担当していた、市会計課主幹の谷中健人さんだ。谷中さんは「つちまるは、土浦市民に元気を与える存在。世の中が新型コロナウイルスのことで暗くなりがちなとき、つちまる自身も市民のために何かしたいと思っているのではないかと考えながらデザインした」と話す。

始めのうちは職員各自が名刺にプリントしたり、缶バッチにしたりと市役所内だけで使用するにとどまっていた。しかし5月に市民向けに配送したマスクの通知文に「アマビエつちまる」のイラストを付けたところ、「このつちまるは何?」と市民から多くの問い合わせが寄せられたという。「かわいい」と評判で、人気も出てきたため、つちまるのアマビエバージョンとなった。

新しい生活様式をスタンプで呼び掛け

市職員同士の「新しい生活様式にこだわって、LINEスタンプを作ったらどうだろう?」という何気ない会話から、スタンプ化も実現した。職員たちでデザインのアイディアや言葉を出し合い、今月6日には販売が始まった。スタンプのイラストは、イラスト作成ソフトを使用してすべて職員が制作した。

同室主幹の山口淳一さんは「自治体のイメージキャラクターがアマビエにふんしたLINEスタンプはほとんど例がないのでは」とし、「売り上げはまだ300から400件くらいだが、日本だけでなく米国など海外でも購入されている」と話す。

武藤さんは「市民の皆さんには、新型コロナ収束を願ってアマビエつちまるをダウンロードして自由に利用してほしい。またLINEスタンプを送り合って、感染予防の新しい生活様式の認識をしていただければ」と語った。

◆「アマビエつちまる」のダウンロードは、市のホームページ「つちまるの部屋」からできる。色を変更しない、縦横比率を変えないなどの決まりがある。また営利を目的とした使用には申請が必要。

◆「アマビエつちまるLINEスタンプ」購入方法は、LINEアプリのLINEショップで「土浦市」で検索し「クリエーターズ」を選択する。またはLINEストアで「土浦市」で検索する。

夏休みの子育て家庭に食品寄付を 8月1日受け付け つくば子ども支援ネット

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【川端舞】学校給食がなくなる夏休み中の家庭の経済的負担を少なくしようと、つくば市の子育て支援団体「つくば子ども支援ネット」(山内ゆかり代表)が、夏休みがスタートする8月1日と2日、余っている食品の寄付を受け付ける「フードドライブ」と、寄付された食品を経済的困難を抱える家庭に無料で配布する「フードパントリー」実施する。

同会によると、新型コロナウイルスの影響で経済的に困難を抱える家庭が増加している。夏休み中は学校給食がなくなり、子育て家庭の食費や光熱費の負担が増え、経済的困難を抱える家庭はさらに厳しい状況に追い込まれることから実施する。

つながっていない家庭にも

同会は、市内の子ども食堂や無料の学習支援団体などをつなげ、寄付された食品や文具の分配などを行っている。

子ども食堂や学習支援団体も日頃から、食事提供など経済的な支援をしており、支援団体につながっている家庭はさまざまな支援の情報も手に入りやすい。一方、支援団体につながっていない家庭は、支援を受ける力「受援力」が弱いことが多い。

この状況を改善しようと同会は、企業や家庭から寄付された食品や文具などを、市内の支援団体に分配すると共に、経済的に困難な状況にあるのに支援団体につながっていない家庭にも直接、届けようとしている。

当初は来年度に本格的な活動を開始する予定で、市内の子ども食堂「竹園土曜ひろば」の副代表である山内ゆかりさん(48)を中心に準備を進めていたが、新型コロナウイルスの影響で経済的に困難を抱える家庭が増加したため、活動の拡大を早めた。

「助けて」と言える場がある

「一般家庭から広く寄付を受け付けることで、ボランティアは大げさなことではなく、ご近所におすそ分けする感覚でできるということに気づいてもらいたい」と、同支援ネット代表の山内さんは語る。

さらに「経済的に困難な状況になるのは、長い人生の中で誰にでも起こりうることであり、恥ずかしいことではない。行政が行う支援の対象になっていても、つながるタイミングがなかったり、世帯収入は基準以上で、行政支援の対象外であっても、様々な事情で経済的に困窮していたりする家庭も多いはず。そのような家庭でも身構えずに『助けて』と言える場が地域にあることを知ってほしい」と山内さんは語る。

すでに他の団体から支援を受けている家庭でも、足りない場合は利用してほしいという。また、今回は都合が悪く参加できなくても、希望者がいれば、できるだけ早く次の機会を設けるので、まずは連絡してほしいと話す。

マスク1枚、鉛筆1本でも

食品以外でも、日用品や文具の寄付も受け付けており、8月2日の配布会で希望者に食品とともに配布する。

新型コロナウイルスの影響で生活必需品となっているマスクもその1つ。現在、市内の支援団体につながっている家庭にはマスクも支給されているが、つながっていない家庭ではマスクの常備も心配ではないかと、山内さんは危惧する。

寄付を受けるマスクは、市販品でも手作り品でもよいが、衛生的配慮から、包装されているものに限る。また、寄付はマスクに限らず、鉛筆1本やノート1冊でも、寄付してもらえれば、必要な家庭に配布するという。

フードドライブとフードパントリーを呼びかけるチラシ

◆寄付は8月1日午前10時から午後3時に竹園交流センター(同市竹園)で受け付け、翌2日に食品を無料で配布する。寄付できる食品は、原則、賞味期限が8月15日以降の未開封のもの。翌日に配布されるため、野菜や生鮮食品も受け付けるが、事前に連絡が必要。

2日に食品を配布する場所は希望者にだけ伝える。受け取りたい家庭は電話(070-4451-6328)かメールkodomoshien.net.tsukuba@gmail.com、LINE公式アカウント(「つくば子ども支援ネット ホッとライン」(LINE ID:@971stxgf))で事前連絡が必要。支援を必要とする人専用(子ども本人でも可)のLINE公式アカウントは、登録もメッセージの送受信も他人からは見えないようになっている。

詳しくは「つくば子ども支援ネット」ホームぺージへ。

《食とエトセトラ》5 夏こそ革の手袋

【コラム・吉田礼子】6~7年前だったろうか。ひときわ暑い8月、お祭りやお盆など行事が目白押しで、夏休みも終わろうとするころ。2学期に向けてのリセットにと、夫と娘家族3人でちょっと遠めのドライブに行くことにした。実家がある宮城県は遠すぎるので、群馬県に隣接する軽井沢を選んだ。朝早く出れば日帰りもできる距離。ドライバーも3人となれば心強い。

早起きして緑深い山路へと向かう。陽も昇り陽射しが気になってきたころ、いつもバッグに入れているUVカットのロンググローブがないことに気付いた。そこでグローブボックスを探してみると、冬場に重宝していた革の手袋を発見。

冬用と決め込んでいたはずなのに意外に使いやすい。陽は遮断され、手の甲は日焼けの心配がなく、裏地のおかげで中が熱くならない。さらにドライブ手袋としても優れもの。滑りにくいことは言うに及ばず、遠出ドライブにはハンドルの握りの力加減が楽なのだ。ゴルファーや野球選手たちが使っているわけが分かった。

幼いころ、テレビの「ローハイド」に出てくるクリントイーストウッドは、1日の仕事の終わりに、革手袋を外し、ポンと叩いてほこりを落としていた。その動作が印象深く忘れられない。寒さ対策だけではない、ファッションアイテムだけでもない、作業にも必要な道具であったわけだ。

冬だけでなく1年中販売したら

帰路、片方の手袋を失くしたことに気付いた。車内を探しても見当たらず、アウトレットに寄り買い求めることにした。しかし、季節外れということなのか、革手袋を置いている店はなかった。1年中販売していただきたいと願うばかりである。

革手袋は用として優れていても、革であるが故の弱点がある。水がしみ込んだ時、重く冷たく乾きにくい。雪合戦や雪だるま作りに、革の手袋やブーツは要注意。雪や雨の時は革ブーツではなく、ゴム長靴が必需品になる。滑りにくいように、底も厚く溝も深い。舗装がよくなり、雨の日でも長靴を履く人が少なくなったが、最近の気象では長靴は必需品だ。 ここ10年ぐらい、水害、台風などの自然災害に心穏やかに過ごせない。自分や家族の安全確保の備蓄品として、ゴム長靴を用意しておきたい。(料理教室主宰)        

土浦花火大会中止を決定 別途サプライズ打ち上げ検討

【鈴木宏子】11月7日開催予定の第89回土浦全国花火競技大会について、同大会実行委員会(会長・安藤真理子土浦市長)は29日、中止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、土浦の中止決定により、今年は秋田県大曲、新潟県長岡を含め日本三大花火すべてが中止となった。

一方、今年の土浦大会は、市制施行80周年の記念大会でもあったことから、大会とは別に記念花火の打ち上げを検討しているという。同実行委員会事務局の市花火対策室によると、例えば、日時や場所を非公開とし数分間打ち上げたり、今年度中に何回か、サプライズ花火を打ち上げるなどを検討しているという。

国が22日、8月1日以降も大規模イベントの規制を継続すると決めたのを受けて、28日夕方、同実行委役員会を開き中止を決めた。

新型コロナの収束が見通せない中、全国から訪れる70万人を超える観客全員に、感染防止対策をとることはできないと判断した。

同実行委は「楽しみにしている大勢の花火ファンの皆様には申し訳ありません。来年、第90回記念大会として、盛大に開催できる準備を進めますので、ご理解お願いします」としている。

土浦花火大会は2018年と19年に2年続けて事故があった。今年は安全に実施するため花火対策室を新設して準備を進めていた。

不存在の議事録 「後から発見された」 日本財団軽症者施設問題でつくば市

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日本財団(東京都港区、笹川陽平会長)がつくば市南原のつくば研究所跡地に計画している新型コロナウイルス感染者の軽症者滞在施設について、つくば市は、資料が不存在だとしていたが(6月25日付)、「存在していない」はずの議事録が「発見された」として不開示決定を取り下げ開示した。市によれば、存在していた資料が後から発見され開示されるケースは初めてという。

5月末、NEWSつくばはつくば市に同施設の運営に関わる検討資料の情報公開請求を行った。しかし、6月9日、市は検討資料が「全く存在していない」として不開示決定を下した。ところが、6月30日、市は「存在していない」はずの議事録が「発見された」として不開示決定を取り下げ開示した。

開示されたのは同財団の尾形武寿理事長が4月30日につくば市役所に来庁し五十嵐立青市長と直接やりとりした際の議事録だ。

なぜ存在してないはずの文書が発見されたのか。市の担当者によれば、4月30日、日本財団尾形理事長の来庁当日に、市長公室内にある秘書課が議事録を作成した。

5月末、情報公開窓口である総務課の担当者は、NEWSつくばの開示請求を受け、市長公室に検討資料の有無を確認した。

このとき市長公室は、秘書課に議事録が既に在ったにも関わらず「資料は全く存在していない」と総務課に回答したという。

同時に、新型コロナウイルス関連の主たる担当部署である健康増進課も資料はないと総務課に回答した。

これにもとづき総務課は不開示決定を行ったという。

しかし、公開された議事録によれば、会議には市長や日本財団関係者のほか、市長公室秘書課の職員及び健康増進課のある保健福祉部の部長が参加している。開示請求の時点で市長公室秘書課において既に議事録が作成されていたのである。

市の担当者は、恣意的に議事録を開示しなかったのではないと隠蔽の可能性を否定し、あくまでも「連絡ミス」という説明をしている。

若い職員の連絡ミス?

連絡ミスの原因は、総務課の問い合わせに対し資料は存在しないと回答した市長公室の担当者が、若い職員であったこと、議事録が機密性の高い資料であるために「下までは共有されていなかった」ことにあると市は釈明する。

なおこの会議については、重要な案件として、市のホームぺージや五十嵐市長のツィッターなどで会議の内容の一部について広報が複数回なされていた。

市の説明について、筑波大学人文社会系教授で弁護士の根本信義氏はNEWSつくばの取材に対し「私も役所に勤めたことがなく分からない部分が大きいが、あくまで一般論としては、担当課といえども下の者が知らない会議はありうるだろう。総務課から問い合わせを受けた職員が会議の存在を知っていたとすれば、上司に確認を取れば議事録の存在は分かったことであるから、確認を取らなかったのが問題ということにはなる。ただ、問い合わせを受けた職員が会議の存在そのものを知らされていない場合には、会議があったかどうかまで確認する義務があったかどうかが問題となる」としている。

《令和楽学ラボ》8 光圀公が称えたお茶「初音」

【コラム・川上美智子】水戸藩第2代藩主・徳川光圀(とくがわ みつくに、1628~1701)ゆかりのお茶の試飲会が6月24日に城里町の清音(せいおん)禅寺で行われた。光圀公は1694年にこの寺を訪れ、そこでもてなされた茶を愛(め)で、中国・唐の詩人・盧仝(ろどう)の「七碗茶歌」に準(なぞら)え、漢詩「七碗の竜茶を喫す…人生半日の間、およそ八苦を忘る」を残し、「初音(はつね)」と命名した。

古内(ふるうち)地区茶業協同組合は数年前に「初音プロジェクト」を立ち上げ、境内に残る茶母木(ほうぎ)をもとに若樹(わかぎ)を数年間大切に育ててきた。ようやく今年、生葉5キロが摘採され、わずか300グラムほどの貴重な茶葉に仕立てられた。

その席で、茶の香気分析研究を専門とし、茨城県の三大銘茶(奥久慈茶、古内茶、猿島茶)の香りも明らかにしてきた関係で、「初音」の香味(こうみ)について講評を行った。その香味は、新型コロナウイルスの影響から茶摘み時期が遅れ、葉が育ち過ぎたこともあり、苦渋味(くじゅうみ)が強かったが、茶樹本来の素朴でスッキリとした味わいと、やわらかな甘い焙(ほう)じ香が感じられた。

その際、光圀公が飲まれたお茶が、どのような形態であったのか(抹茶か、煎茶のような淹茶=えんちゃ=か)、よくわかっていないという話をうかがった。確かに、江戸期は、茶の湯文化全盛であった日本に、明代に誕生した新たな茶の飲用法の「葉茶(はちゃ)」が、中国からもたらされた時期でもある。これまで調査してきた黄門料理や茶の歴史に照らし合わせ、その謎を解いてみたい。

城里町古内地区で茶栽培を奨励

まず、「葉茶」が日本に伝来したのは、1654年のことである。日本の煎茶道の開祖と言われる隠元禅師(いんげんぜんじ、1592~1673)が来日し、京都の宇治に黄檗宗萬福寺(おうばくしゅう まんぷくじ)を開山して中国の明の煎茶(釜炒製芽茶=かまいりせいめちゃ=)の飲用法を伝えている。「葉茶」で使われる急須(きゅうす)に相当する「茶壺(ちゃだし)」と小型の「茶瓯(ちゃわん)」も当然一緒に伝えられているはずである。光圀公26歳の時である。

光圀公が清音寺を訪れたのは、66歳の時であり、その頃刊行された『本朝食鑑(ほんちょうしょっかん)』に庶民が「葉茶」を飲用していたことが記されている。よって、清音寺の茶は中国式(竜)の「釜炒緑茶」、七碗の「碗(わん)」は小型の「茶瓯」であったと結論づけられる。

因みに、光圀が亡くなった1701年に記された光圀言行録「桃源遺事(とうげんいじ)」には、光圀公のこの国を豊かにするための食や動植物資源収集への挑戦が記されている。

「西山公、むかしより、禽獣草木(きんじゅうそうもく)の類までも、日本になきものをば唐土(もろこし)より御取よせなされ、又日本の中にても、其(その)国にありて、此(この)国になきものをば、其国より此國へ御うつし被成候(なされそうろう)、其思し召(そのおぼしめ)す之に記す」とあり、朝鮮人参、孔翠(くじゃく)、龍眼(りゅうがん)のほか、サザエ、赤貝、石付き昆布などを那珂湊に放つなど、現在の茨城の礎(いしずえ)を築いたことがわかる。その中には「茶」の文字も見られ、古内地区では茶栽培を奨励したという。

なお、蒸熱(じょうねつ)製の煎茶(永谷式煎茶)が日本で発明されるのは、1738年以降のことであり、光圀公は日本人が愛する新茶の香りを知ることはなかった。(茨城キリスト教大学名誉教授)

軽症患者搬送車を無償貸与 関彰商事が土浦市に PCR検査で活用

【鈴木宏子】新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、軽症患者を搬送する専用の車を28日、関彰商事(つくば市、関正樹社長)が土浦市に無償で貸与した。

同市では8月3日、市医師会が市内にPCR検査センター(地域外来・検査センター)を開設する。感染の疑いがあり、自家用車などで検査センターに行くことができない高齢者などを送迎する車として、市が8月3日から活用する。

搬送車は7人乗りのホンダ・ステップワゴン(排気量1900㏄)で、車内を改良し、運転席と後部座席との間に仕切りを設置した。さらに運転席から外気を導入し後部座席から自然排気することで後部座席が陰圧になるようにして、飛沫感染を防止できるようにした。

PCR検査センター開設を前に、市医師会が同市に相談を持ち掛けたのがきっかけという。自分で検査センターに行くことができない高齢者などを送迎するため、市が、専用の車を探していたところ、感染拡大防止のため支援活動に取り組んでいたホンダと関彰商事から、無償で貸与を受けられることになった。

同市役所ウララ広場で28日、貸与式が催され、関社長は「感染者を搬送するため配慮された車なので、地域の企業としてお役に立つことができれば」とあいさつした。安藤真理子市長は「心より感謝したい。8月3日にPCR検査センターができるので、搬送車を役立てたい。私共も一丸となって感染拡大防止に努めたい」などと話した。

貸与期間は10月31日までだが、関彰商事は、土浦市から要望があれば11月以降も無償貸与を続けたいとしている。

PCR検査センターの開設は県内6カ所目。発熱やかぜの症状など新型コロナウイルスの症状があって、市内の医療機関を受診し、医師から紹介を受けた患者が検査を受ける。土浦市の場合、自家用車がなく家族の送迎も受けられないなど、自力で検査センターに行くことができない患者に対しては、今回無償で貸与された専用の搬送車で、保健師と市職員が自宅から検査センターまで送迎する。センターの場所は公表しないという。

《続・平熱日記》66 ヒノキ、ボンバ家!

【コラム・斉藤裕之】梅雨の晴れ間は八郷(やさと)のお寺さんの裏山に薪割りの修行?に出かける。チェーンソーで玉切りにした丸太に向かってヨキを振り下ろす。1時間、30分と、徐々に頑張れる時間が短くなる。水と補水飲料の入った大きなペットボトルを2本用意したのだが、噴き出す汗の量に追いつかない。

お寺の本堂の屋根が目の前にあって、そもそもその屋根に木々の葉が落ちてよくないということで、木を伐(き)ることにしたそうだ。すぐ脇にはきれいな水が流れていて、少し上流には小さな滝もある。残された木を利用してツリーハウスなど作ったら面白いとか、小さな庵(いおり)を築いて薪でご飯を炊いたり、ピザを焼いたりするのもいいとか、勝手に想像を膨らましているのだが、そんな他愛(たあい)もない話に住職や奥様は耳を傾けてくれる。

大きな杉の切り株に座って息を整えていると、ハラハラと葉が舞い降りてくる。今ごろになると落葉する広葉樹があることを教えてくれたのは、20年以上前に借りていた古民家のクスの大木。「常盤木(ときわぎ)落ち葉」という風流な言葉があるのを知ったのは、それから大分たってからのことだ。

さてと、汗も引いたので薪割りに戻る。薪割りの何がしんどいかといえば、薪を割り台に据(す)えたり、割った薪を拾い上げて片付けること。いわゆる薪をさばく作業。伐ったばかりの木はとにかく重いし、節の場所や上下などを考えながら、その都度位置を変えなくてはならない。多くは戦後植えられたという立派な杉だが、たまにヒノキも混じる。

我が家の風呂は総スギ張り

ヒノキは建築材料として貴重なものとして扱われてきた。脂分があり、独特の香りを持ち、虫にも強い。文字通り火が付きやすいから、ヒノキといわれるという説もあるらしい。知り合いの大工さんは、立派な自宅を総ヒノキで建てる際に、全てをヒノキで作ると火事になるというジンクスを信じて、ほんの僅かの部材を杉にしたという。

一抱えもある丸太を据えてヨキを狙い通りに振り下ろすと、きれいな木肌が現れヒノキの香りが広がる。

ふと頭の中を、アントニオ猪木の入場テーマが流れはじめた。「ヒノキ、ボンバ家!ヒノキ、ボンバ…」。単純な作業はリズムを生む。こりゃいい調子の労働歌だ。ふと思いついて、割れたヒノキを1本持って帰ることにした。朝から作業を始めると、昼には足元が危うくなる。熱中症も心配だ。ケガをする前に引き上げるとする。

家に着くと、まずは汗を流す。我が家の風呂は総杉張り。最終的に石膏ボードと壁紙で覆われてしまう、今の「総ヒノキ造り」の住宅に異を唱える弟と作った風呂場だ。そこに持ち帰ったヒノキの薪を一本置いた。本来なら東京は今ごろ五輪一色。まさにアスリートのヒノキ舞台になっていたはず。よもやコロナの火元としてくすぶり続けようとは。湯船につかると、ヒノキの香りが湯気と共に立ち上がった。(画家)

「再認定」にらみ再始動 筑波山地域ジオパーク認定ガイド

【相澤冬樹】日本ジオパーク委員会(JGC)の「再認定」審査を控える筑波山地域ジオパークで、活動の中核を担う認定ジオガイドの今年度初会合が26日、つくば市役所で開かれた。2月に新陣容に切り替わったものの、新型コロナの影響から事業のスタートが切れずにいた。再始動後は技術研修やモデルコースの内容検討、ガイド組織の立ち上げなど盛りだくさんの事業を抱え、毎月会合を開催する「密」なスケジュールで臨むことになった。

会合には、ウェブ参加を含め約20人の認定ジオガイドが参加し、意見を交換した。同ジオパークは、石岡、笠間、つくば、桜川、土浦、かすみがうらの6市で推進協議会を構成するが、認定ガイドには6市以外からの参加者も含まれる。2月に初の更新があり、ガイドはそれまでの42人から57人に増強された。

ジオガイドは一定の研修を経て認定され、認定期間中(2年)は、同協議会主催のジオツアーに2回以上、フォローアップ・スキルアップ講座に2回以上参加することが継続の要件となっていた。

事務局のつくば市ジオパーク室は今回、この継続要件の撤廃を表明した。新型コロナの影響でジオツアーの開催が難しくなる一方、ガイド自身が推進役となりスキルアップ講座を運営するなど、より積極的な参加を求めたいとして、継続意思の表明を要件とした。新規のガイド募集を行う考えは当面ない。

スキルアップ講座は、リスクマネージメント(危機管理)、インタープリテーション(自然環境などの解説技能)、ユニバーサルデザイン(障害の有無や年齢、性別などにかかわらず、多くの人々が利用しやすいようデザインする考え方)に沿って、それぞれ研修プログラムを作成し、自ら実践する機会と位置付ける。

これらの研修を月1回のジオガイド会合に合わせ開催するともに、筑波山地域ジオパークで大きな課題となっているモデルコースの内容検討も進める。同ジオパークには現状、①筑波山は火山のようで火山じゃない②筑波・鶏足山塊で海洋プレートの動きを探れ!③海から川、そして湖へと姿を変えた霞ケ浦-など7つのジオストーリーを設定しているが、コース時間などを明示する具体的なモデルコース設定には至っていない。

市ジオパーク室によれば、JGCの「再認定」審査は来年1月開催の線で調整しているが、各種研修やモデルコースの内容検討などは年内で終えたい構え。「これらは再認定のために急いで行わなければならないというものはなく、柔軟な対応で進めていきたい」ということだが、26日も3時間超えのロングラン会合。今後も内容みっしりの「密度」になりそうということだった。

利用者の安全を守る 訪問看護現場の模索 新型コロナ

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【川端舞】新型コロナウイルスの新規感染者が7月に入り県内でも連日のように報告されている。新型コロナの流行は、痰(たん)吸引や人工呼吸器など医療的ケアを受けながら在宅で生活している人を支援する訪問看護の現場にも影響を与える。

特に訪問看護を利用している人は、新型コロナに感染すると重症化してしまう可能性が高い。スタッフによる利用者間の感染を防ぐために、感染や濃厚接触の疑いが少しでもある利用者へのサービスは、中断せざるを得なくなっている。

着替え、手作りのフェイスシールド

つくば市内にある訪問看護ステーションは、約150人の医療的ケアが必要な障害者や高齢者の自宅を訪問し、病状の観察や医療処置、終末期のケアなどを行っている。

訪問看護が一番心配していることは、利用者や看護師が感染することだ。特に無症状の看護師が、重症化する可能性の高い利用者にうつしてしまうことが一番怖いという。

看護師は自らの感染を防ぐために、手洗いなど一般的な感染予防はもちろん、利用者宅への訪問が終わるごとに服を着替え、痰吸引など感染リスクが高い医療処置をする場合は手作りのフェイスシールドをつけ、できるかぎりの対策をしている。

翌日に家族が濃厚接触者

利用者やその家族に感染や濃厚接触の疑いが出た場合は、検査で陰性が判明するまで訪問を中断せざるをえない。訪問を中断した利用者には、電話で体調などを確認し、必要があれば医療機関につなげる。

現在は陰性の結果が出た時点で訪問を再開しているが、以前は検査結果が出るまでに時間がかかり、疑陰性(実際には陽性の反応を示しているにもかかわらず、何らかの原因で陰性に見えること)もあるとされていたため、検査結果は陰性でも、2週間経過しないと訪問を再開できなかった。

訪問看護は1人の看護師が1日に複数の利用者宅を訪問するため、万一、看護師が濃厚接触者になってしまった場合、他の利用者に感染させてしまう危険性がある。

実際、ある利用者宅に看護師が訪問した翌日に、利用者の家族が濃厚接触者になっていたことが判明したため、その家族の陰性が確認されるまで、その利用者宅を訪問した看護師は他の利用者を訪問できなくなったケースがあった。

最近は以前よりPCR検査を迅速に受けられるようになった。今後も安心して訪問看護を継続するために、迅速なPCR検査が行われてほしいという。

風評、訪問キャンセル

また、必要な物品が足りていないことも心配だ。消毒液やマスクは、つくば市から支給されたり、民間企業などから寄付されたりしているが、それでも余裕がない状況は続いている。

加えて、風評被害も出ているという。訪問看護師は病院の建物に出入りすることはないが、看護師が訪問先でバイ菌扱いをされたり、「病院からは来ないでほしい」と訪問看護をキャンセルされたりすることもある。訪問件数が少なくなり、経営を圧迫している。

どうすれば、訪問看護事業所側と利用者側、お互いが安心して訪問看護を継続できるのか、模索が続いている。

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