月曜日, 4月 13, 2026
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蔵元集まり地酒談義 「神郡塾」 筑波の米、水、土にこだわり

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地酒と地ワインの酒談義で盛り上がった神郡塾=美六山荘、つくば市臼井

地域人材の育成を目指す「神郡(かんごおり)塾」(塾長・青谷洋治坂東太郎会長)の1月講座が16日、つくば市臼井の美六山荘で開かれた。「つくばの酒を知る」をテーマに、筑波山周辺の2つの酒造店代表とワイン向けブドウの栽培家がパネリストになって、素材や水、土壌にこだわりぬく地酒・地ワイン談義を飲酒抜きで繰り広げた。

地産地消のあるべき姿 浦里酒造店

浦里浩司さん(浦里酒造店)

浦里浩司さんは同市吉沼に1877年創業の浦里酒造店5代目蔵元、代表銘柄「霧筑波」で知られる。酒の仕込みが始まる11月から翌年4月まで、酒蔵に菌を持ち込まないよう、好物の「納豆絶ち」をして臨むという。

県酒造組合副会長を務める浦里さんは、県内の日本酒消費量に占める県内蔵元のシェアが合わせて16%程度しかないのを嘆く。そのなかで浦里酒造は地元、つくばはじめ県内出荷分が約95%になる販売戦略をとってきた。茨城県にゆかりの小川酵母にこだわったのが「霧筑波」だが、酒米は富山県の栽培農家と契約する「五百万石」だった。

地産地消のあるべき姿を「地元の米、材料で作る酒」に求め、原料米まで地元産を使おうと、3年前から地元農家と契約して特別純米「霧筑波 吉沼米」を作り上げた。「筑波米」の方が売り出しやすいという声もあったが、旧大穂地区の集落名、吉沼の名をあえて使った。「今季はいいコメが取れ、仕込みも順調で楽しみだったけど、落ち着きを見せていたコロナが新年に入って拡大の気配。消費の持ち直しまでまだまだがまんが続く」と語る。

ミネラル分豊富な筑波の水 稲葉酒造

稲葉伸子さん(稲葉酒造)

稲葉伸子さんは同市沼田に1867年創業の稲葉酒造6代目。2人姉妹の二女で、「子供のころから仕込みに来ていた杜氏(とうじ)の後を付いて、母も入ったことのない女人禁制の麹室(こうじむろ)にも出入りしていた」という。百貨店勤務を経て、1999年に後継に名乗りをあげ、女性杜氏として代表銘柄「男女川(みなのがわ)」を受け継いだ。

季節労働者の杜氏に頼らない常用雇用の社員による酒造り。麹室の微妙な温度管理などは夜間にも及び、「照明のない筑波山の満天の星空の下、酒蔵に通う」のが日常となって、純米大吟醸「すてら」を手掛けた。ステラは「星空」の意味だ。

百人一首に歌われた「筑波嶺(ね)の峰より落つる男女川」、筑波山の花こう岩質の土壌から流れ出る水は地元産の酒米「五百万石」と相性がいい。豊富なミネラル分がキリッと果実酒タイプの味わいをかもす。「辛口で冷やして飲むとおいしい」そう。山田錦を用いる「すてら」は若い人に好まれる味という。

ワイナリー開設目論む ビーズニーズヴィンヤーズ

今村ことよさん(ビーズニーズヴィンヤーズ)

今村ことよさんは大手製薬メーカーの研究職から転職して、40歳で同市臼井にビーズニーズヴィンヤーズを設立、2015年にブドウ栽培を始めた。製造は長野県内の醸造所に依頼してスタートした。初出荷は17年。製造は現在、牛久市内へ委託醸造に出向く格好になっている。Spiral(スパイラル)ブランドの白ワインなどがある。

今村さんが筑波山麓にブドウ畑を求めたのも、花こう岩質の土壌が決め手。ワインの場合「ほぼブドウの出来でワインの出来が決まってしまう」ため、土壌の良し悪しが気候と並んで重要になる。筑波山は硬い斑れい岩に被われた山頂部を除いて花こう岩が山体を作り、その崩れた土壌が山すそに水はけのいい豊かな農地を作る。

ヴィンヤーズはワイン専用のブドウ畑のことで、現在1.5ヘクタールほどの広さがある。夏の終わりから秋にかけボランティアがやってきて収穫を手伝ってくれるほかは、ほとんど1人でブドウ樹のせん定や草取りなど畑仕事をこなしている、今シーズンの収穫は約5トン。「気候のせいで黒ブドウ(赤ワインの原料になる)の収量が思わしくなかった。白ブドウ、黒ブドウを混ぜて5~6アイテムのワインを作るが、当初狙っていた範囲の味が出せるようになり、もう少し絞り込みたいと思っている」。ゆくゆくは製造から販売まで手掛ける自社ワイナリーの開設を目指している。(相澤冬樹)

◆神郡塾 リーダー育成、交流事業などを展開。今年10周年を迎える。講座は月例開催。次回は「会津の武士道」をテーマに2月13日午前9時から美六山荘(つくば市臼井20512-1)で開催予定。事務局電話0280-93-0180

追悼、里内龍史さん 障害者の権利獲得目指し闘い続けた

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在りし日の里内龍史さん。自宅には青い芝の会の「行動綱領」が貼られていた(2021年8月6日、柴田大輔撮影)

障害者の当事者団体「茨城青い芝の会」会長の里内龍史さん(土浦市神立)が9日、亡くなった。66歳だった。障害者の権利獲得を目指して闘い続けた。脳性まひがあり、車いすで市民運動の闘いの現場に出掛け、文字入力音声読み上げ装置を使って発言した。昨年6月には「茨城青い芝の会」60周年記念誌(21年7月29日付)を発行したばかりだった。

滋賀県の浄土真宗の寺に生まれた。1980年、かすみがうら市の閑居山(かんきょざん)にあった障害者のコロニー「マハラバ村」に移り住んだ。滋賀の共同作業所で働いていた頃、同僚から「作業所で働いて善人ぶってもしょうがない。現代の親鸞のような面白い人が茨城にいる。浄土真宗だから、その人のところへ行って、親鸞の悪人正機の思想を学べ」と言われたのがきっかけだった。

マハラバ村は64年、閑居山の麓にあった願成寺(がんじょうじ)住職の大仏空(おさらぎあきら)=故人=がつくった。後にマハラバ村を出た障害者が全国各地で「青い芝の会」を結成し、70年代に先鋭的な社会運動を起こした。マハラバ村自体は長続きせず、ほとんどの障害者が数年で村を出た。残る人が少なくなった状況の中、里内さんはマハラバ村に移住し、最後の大仏門下生となった。

その後、大仏住職は死去し、84年12月、里内さんは村を出て、土浦市神立で自立生活を始めた。

「きれいな目をしている大人」

1人暮らしをする里内さんを長年、介助し、支えた土浦市の天海(てんかい)国男さん(79)は、大仏住職と知り合い、マハラバ村に行くようになり、里内さんと出会った。「ある日、和尚に呼ばれてマハラバ村に行った。車いすの若い男の人に声を掛けられて、政治のこととか何か議論するようなことを言われた。大仏和尚にそのことを話すと『あれは滋賀県のお寺の坊主だ』と言われた。それが里内さんとの最初」と話す。

天海さんは「里内君と初めて会ったとき、子どものようにきれいな目をしている大人だと思った。そこから付き合いが始まった」と当時を振り返った。

里内さんは生前、天海さんとの出会いについて「閑居山に来る人の中に天海(てんかい)さんがいた。大仏和尚が亡くなる1カ月前に天海さんを閑居山の手伝いに呼んだ。大仏和尚は自分の死期を悟って天海さんに閑居山に残した私を託したかった」と茨城青い芝の60周年記念誌に書いている。

天海さんは「(マハラバ村を出た後)どうしているかと気に掛かり、里内君の家を訪れるようになった。当時は介助という制度があったわけではなかったが『介護をやってくれ』ということになり、やるようになった」と話す。

「塩辛を食べること」が掟

記者が筑波大学に在籍していた2021年年3月、里内さんのお宅に伺い、話を聞く機会があった。ちょうど「青い芝の会」をテーマに卒業論文を書いたこともあり、当時アルバイトをしていた介助事業所の関係者がつないでくれた。

里内さんは、マハラバ村での暮らしのこと、茨城青い芝の会の活動のことを、文字入力装置に打ち込み、伝えてくれた。「大仏和尚は塩辛が好きで、塩辛を食べることが村の掟(おきて)だった。掟を破ると村から追い出された」という話が記者の印象に残った。当時のことをなつかしそうに話す里内さんの姿から、最後の大仏門下生の生き様の一旦が、少しだけ分かった気がした。

87年には、脳性まひ者の折本昭子さん=故人=と大仏住職らが創設した「茨城青い芝の会」の会長に就任し、JR土浦駅のスロープ闘争、障害者だけの国立大学として設置が構想された筑波技術短期大学設置反対闘争、知的障害者に対する暴行事件である水戸パッケージ事件の糾弾闘争など、障害者の権利獲得のための闘いを続けた。

近年は、地元、土浦市のバリアフリーのまちづくりにも尽力した。バリアフリー新法が策定され、住民提案制度が創設されたのを機に2007年、里内さんは、市民団体「バリアフリー新法にもとづく基本構想の策定を実現させる会」の一員として全国で初めて、土浦駅周辺のバリアフリー化などを求める基本構想策定を土浦市に住民提案し、市が実施する道路や施設の整備にあたっては、障害がある当事者が計画策定に関わるという仕組みづくりを実現させた。

当時、里内さんと共に市に住民提案した市民団体「アクセス・ジャパン」(東京都板橋区)代表の今福義明さん(63)=当時はDPI日本会議常任委員=は「里内さんは基本構想策定のときに一緒に取り組んだ仲間。里内さんが当時からおっしゃっていた、神立駅近くの危険な踏切問題はまだ解決していない」とし「昨年以降、コロナでお会いすることもなかったが、NEWSつくばで茨城青い芝の会60周年の記念誌が発行されたのを知り、シェアした。訃報を知り、本当にショック」だと話した。(山口和紀)

大好きな霞ケ浦あれこれ②《夢実行人》4

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霞ケ浦のヨットと日の出

【コラム・秋元昭臣】大昔、霞ケ浦は東京湾の一部でしたが、江戸を水害から守るために、利根川の付け替えなどで海の部分が閉じられ、湖になりました。改修された利根川は、北の方からの年貢米輸送の航路ともなり、霞ケ浦は舟運で栄えました。

1959年から63年にかけて、常陸川河口に水門が造られ、塩害防止と水の資源化が行われました。これによって霞ケ浦は淡水化され、農業用水としては茨城と千葉で、水道用水としては茨城、千葉のほか、東京でも使われています。

この「霞ケ浦の水がめ化」によって、鹿島工業地帯、筑波研究学園都市が生まれました。霞ケ浦の水を飲みながら、「霞ケ浦の水はきたない」と言う人には、きれいになった湖でレジャーを楽しみながら、水質について考えて欲しいものです。

霞ケ浦には多数の河川が流れ込んでいますが、農業・畜産・養殖は湖岸に集中しており、その肥料や排せつ物は川を通って霞ケ浦に流れ込み、湖水の富栄養化の原因になっています。全体の25%を占める家庭排水の処理は進んでいるものの、まだ完全とはいきません。

一周サイクリング路「カスイチ」

霞ケ浦は水位の高い利根川の影響を受けています。さらに海の潮の影響もあり、霞ケ浦の水がいつも利根川に流れることはありません。水位を上げるには水門を閉めればOKですが、流すとなると引き潮や利根川の逆流を考えねばならず、台風の後など水位が下がらず、ラクスマリーナなどでは船が陸に上がってしまうこともあります。

霞ケ浦の水が入れ替わるには200日ぐらいかかると言われますが、これも水質汚染に関係していると考えられます。周囲に高い山を持たない霞ケ浦への流入水はフレッシュとは言いえず、現在工事が進められている「那珂川からの導水」は水質浄化の役に立つのではないでしょうか。

霞ケ浦堤防が、サイクリングを楽しむ人たちの人気を呼び、「ビワイチ(琵琶湖一周)」、「しまなみ海道(尾道市と今治市を結ぶ瀬戸内海路)」に次いで、「カスイチ(霞ケ浦一周)」として知られるようになりました。こういった霞ケ浦活性化によって、水質浄化にも関心を持ってもらえればと思います。

最近の霞ケ浦は、昔の「泳げる霞ヶ浦」に近づいていますし、湖岸にはレジャー施設も充実してきました。土浦港のラクスマリーナには、「カヌー遠足」「天然温泉足湯」「定期遊覧船」などがあります。大型遊覧船に自転車を積んでの「サイクルーズ」も用意されています。(ラクスマリーナ元専務)

コロナ急拡大、感染対策プラス警備も強化 大学共通テスト始まる

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テストの開始を待つ受験生たち=筑波大学内第3試験会場(つくば市天王台)

大学入学共通テストが15日、始まった。茨城県内では、7つの大学が会場となり、昨年とほぼ同数の1万2864人が志願した。2日間で6450人が受験予定の筑波大学(つくば市天王台)では午前8時ごろから、受験生が続々と集まり始めた。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が急速に広がる中、本格的な大学入試シーズンが幕を開けた。

「自分の力を出し切りたい」

試験会場の入り口付近では、冬晴れの空の下で学生服にコートを羽織り、ギリギリまで参考書に目を通す受験生も見られた。入室時間を待つ筑西市出身の高校3年生、高橋悠希さんは「人が集まるのでコロナ感染が心配ですが、ここまでしっかり勉強してきました。自分の力を出し切りたいです」と緊張の面持ちで、言葉に力を込めた。

笠間市在住の山本義則さんは、試験にのぞむ娘さんを大学構内の駐車場まで送り届けた。スマホを向けて記念の写真を撮ると、肩に手をやり「がんばれ」と声をかけ、会場へ向かう後ろ姿をいつまでも見送った。

各教室入口に設けられた消毒液

初日のこの日は地理歴史、公民、国語、英語(リーディング・リスニング)、ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語の外国語(筆記)の各試験があった。16日は午前9時30分から理科1・2、数学1・2の試験が開始される。

感染対策として試験室では、合間に出入り口や窓を開けるなどの換気がなされた上で、空調のほかに扇風機とサーキュレーターが設置された。受験生はマスク着用の上で手の消毒をし、健康管理として、試験2週間前からその日の体温と体調を書き込む「健康観察記録」の提出が求められた。

当日、発熱・咳等の症状など体調不良がある受験生に対して、試験実施機関である大学入試センターは、無理をせず、必要な手続きをした上での追試験受験を勧めている。茨城県での追試験は、今月29、30の両日に筑波大学第3試験場で行われる予定だ。

東京での事件を受け警備強化

共通テスト初日の朝、東京大学(東京都文京区)の近くの路上で、受験生ら3人が刺された事件を受け、末松文部科学相は、全国の会場で警備態勢を強化する方針を明らかにした。つくば警察署では、通常よりも巡回警備にあたる車両台数を増やし大学周辺の警備体制を強化、明日も同様の体制を継続するとNEWSつくばの取材に回答した。(柴田大輔)

つくば並木中等5年生コンビ全国大会へ 金融経済クイズ「エコノミクス甲子園」

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チーム「金木犀」の腰塚さん(左)と河合さん=県立並木中等教育学校(つくば市並木)

大学入学共通テストを横目に、第16回全国高校生金融経済クイズ選手権「エコノミクス甲子園」茨城大会で優勝した県立並木中等教育学校(つくば市)の5年生コンビが2月の全国大会に向け、1年早い猛勉強に励んでいる。

茨城大会は高校生への金融経済教育の普及のため、筑波銀行(本店・土浦市、生田雅彦頭取)が開催した。県内の高等学校10校から33チーム66人が出場し、並木中教校5年の河合舞音さんと腰塚茉莉子さんのチーム「金木犀」が優勝。2月27日にオンライン開催される全国大会に出場する。

同級チームで1~4位独占

河合さんと腰塚さんは2020年開催の第15回茨城大会にも出場した仲良しコンビ。前回は入賞を逃したが、出場した同校の4年生チームの中で最高点を獲得したという。この大会で2人が所属するハンドボール部の先輩が優勝したことから「来年は私たちも必ず優勝したい」と決意を固めていた。

全国大会に向け、腰塚さんは「茨城予選では早押しで他チームに競り負けていたので、知識を身に付けるだけではなく反応速度も上げていきたい」と話す。河合さんは「4択問題なので知識を詰め込めばなんとなく解答できるのではないかと思っていたが、茨城予選でそれだけでは正解できないと感じた。知識を深めて全国大会に臨み、優勝を目指したい」とへの意気込みを語った。

金融経済の知識でなく、新聞やニュースを元にした時事問題や、より生活に根ざした家庭科など、幅広く「お金」に関する知識が問われる。茨城大会では並木中教校5年生のチームが1位から4位までを独占した。同校社会科の石本由布子教諭が、クイズ形式で楽しみながら勉強することで経済への興味を持つきっかけにしてほしいと大会参加を呼びかけた。今回は原侑生さんと鈴木ヴィセット健太さんが準優勝、関杏純さんと河野由依さんが3位、枝川龍之介さんと渡辺大晃さんが4位に入った。

上位を独占したことについて、石本教諭は「校内の練習ではどのチームが優勝してもおかしくないレベルだった。今回優勝したチームは前大会からの実績があり、周りから一目置かれていた。他のチームもこの2人のレベルに追いつこうと勉強してこの結果になったと思う。同学年で近い間柄だからこそ他のチームも2人を目標にして勉強できた」と話す。出題される金融経済の分野については4年次に公民で学んでおり、授業で用いた教材や石本教諭の作った対策プリントを使って勉強し、今大会に臨んだという。

政治家志向とクイズ王目線

優勝した河合さんの夢は政治家。SDGsに興味を持っており、リサイクルのためにペットボトルキャップを回収したり後輩に啓蒙のための講演を行ったりと、校内外で活動している。国際貢献にも興味を持っているという。腰塚さんはクイズ好きで、文化祭で行われるクイズ大会の実行委員を務めている。クイズのルールの設定の仕方や、適切な問題の作り方に興味があり、全国大会に出場したらクイズを作る側の目線から分析したいと笑顔で話した。

「エコノミクス甲子園」は全国の高校生を対象に、金融と経済に関する知識を深めてもらう目的で開催しているクイズ大会。各都道府県を代表する金融機関が地方大会を主催している。茨城大会は2012年度にスタートし、今年度で10回目の開催だった。(田中めぐみ)

映画人・根岸寛一を追って 《映画探偵団》51

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【コラム・冠木新市】世界映画史上ベスト10に常々ランクインされる、米映画『市民ケーン』(1941)を久し振りに見た。オーソン・ウェルズが25歳のとき、映画初出演の劇団員と作り上げた監督第1作で、実在する新聞王ハーストをモデルにした伝記映画だ。

オーソン・ウェルズ監督『市民ケーン』

奇っ怪なザナドゥ城で、ひげの老人が「バラのつぼみ」という言葉を残し亡くなる。すると急にニュース画面となり、新聞王ケーンの訃報が流れ、彼の業績が紹介されたあと、突然画面は暗くなり、そこは映写室であることが分かる。新聞経営者が、ケーンが残した「バラのつぼみ」の意味を探れと、記者のトンプソンに指示を出す。

トンプソンは、ケーンの2度目の元妻、後見人サッチャーの回顧録が収められた図書館、仕事上の旧友2人、ザナドゥ城の執事を訪ねる。記者は狂言回しの探偵役なのだが、その描写は後ろ姿だったりして、ほとんど目立たない。目立つのは5人が語るケーン像である。また「君は市民を愛していると思わせて、自分を愛して欲しいだけだ」など、5人が語るケーンの人物評が鋭い。

「バラのつぼみ」の意味は、結局分からぬままに終わるのかと思わせて、ラストシーンで観客だけがその答えを知る。そしてこれまでの物語を振り返ると、強気一辺倒だったケーン像がまた異なって見えてくるから面白い。

筑波郡小田村出身満洲映画で活動

実は私も「バラのつぼみ」を探している。それは旧筑波郡小田村出身の映画人・根岸寛一の生涯を追いかけているからだ。根岸(1894―1963)は、戦前の芸能史、日本映画史、アジア史で重要な役割を果した人物だが、今ではほとんど忘れ去られている。つくば市でも知っている人はほぼ皆無だろう。

▽大正9年(1920):根岸興業部にいた根岸は、社長の小泉丑治と土浦生まれの作家高田保との3人で根岸歌劇団を結成し、浅草にオペラを根付かせた。現在の日本オペラのルーツと言っても過言ではない。

▽昭和10年(1935):経営悪化した日活多摩川撮影所長となり、『人生劇場 青春篇』『真実一路』『裸の町』『大菩薩峠』『土』など次々と名作・力作を連発。内田吐夢、田坂具隆などの名監督を育て、3年間で空前絶後の歴史を作った。

▽昭和13年(1938):海を渡って満洲国に入る。満洲映画協会の理事として活動。大陸3部作『白蘭の歌』『支那の夜』『熱砂の誓い』で、李香蘭(山口淑子)をアジアの大スタアに育てあげた。

▽昭和20年(1945):日映の社長となる。広島に落ちた原爆記録映画を即座に作る。8月末、フィルムは米軍に没収される。昭和42年(1967)、映画は日本に返還され、翌年、10数分カットされテレビ放映されたが、以後、文部省の倉庫に密閉される。根岸は日本初の原爆映画を作った男なのである。

▽昭和21年(1946):日映退社後、東横映画(後の東映)に参画。満洲から帰国する仲間たちの受け皿を作り、日本映画界を代表する会社の礎を築き上げる。

自分のことをほとんど語らなかった

根岸は、ほとんど自分のことを語らなかったから、資料もない。唯一、仕事仲間だった岩崎昶の評伝『根岸寛一』があるだけだ。それによると、根岸は若いころから、大小説家を目指していたという。亡くなる直前まで日記を付け、読書を続けた。小説の構想もあったに違いない。

どんな物語を考えていたのだろうか。そのタイトルが「バラのつぼみ」に相応するのではないかと私は思っている。根岸寛一を探る旅はまだまだ続きそうだ。サイコドン ハ トコヤンサノセ。(脚本家)

<新春つくばセンタービル謎解きツアー>
・内容:ビルに隠された建築の謎を解きながらビルを回ります
・日時:1月30日(日)午後1時から約1時間
・定員:10人前後(小中高生大歓迎)、参加費無料
・予約:090-5579-5726(冠木)

外国人材採用へ、ペンギンシステム(つくば)参加  ジェトロ合同企業説明会

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ペンギンスステムの仁衡琢磨社長(右)=つくば市千現、つくば研究支援センター内

人口減少による労働力不足が課題となる中、地方の中堅中小企業に、国内の外国人留学生や海外の大学生など、高度な技術や専門性をもった外国人材を採用する企業が現れ始めている。

日本貿易振興機構(ジェトロ)が中堅中小企業などに呼び掛け、17日から5日間開催する「ジェトロ オンライン合同企業説明会」(文科省、厚労省共催)に、県内からつくば市千現のコンピューターソフトウエアシステム設計開発会社、ペンギンシステム(仁衡琢磨社長)が参加する。

2020年秋からジェトロが年2回開催している合同企業説明会で、今回で4回目。外国人材に特化した企業説明会としては国内最大級の規模になる。今回、採用側の企業は28都道府県から84社が参加する。県内からの参加はペンギンシステムが唯一。

外国人は、3月卒業予定の国内の大学や大学院などに在籍する留学生や、海外に住む大卒者など約1500人が参加する予定だ。前回、2021年秋の第3回企業説明会では、1社当たり平均20人程度のエントリーがあった。

ペンギンシステムはシステムエンジニアを若干名採用する予定だ。仁衡社長は「人口減少社会となり中小企業はどこも人材採用に苦労していると思う」と話す。「ここ10年、コロナ前までは、新卒者の大企業志向が薄れてきて、地元の中堅中小企業にいい流れがきていたが、コロナ禍で大企業志向に回帰するという揺り戻しがきている。中堅中小企業も人材確保が厳しくなり、今までと同じやり方ではいけないと試行錯誤が始まっている」と語る。

「国籍や性別にとらわれずに働く仲間を募集したい」とし、「どの中小企業も他人事ではないと思うので、優秀な外国人を採用したいと考えている中小企業の先駆けになれれば」という。

合同説明会は5日間、オンラインで開催されるほか、22日から2月25日までの約1カ月間、アーカイブ配信される。参加企業に対してはジェトロが、採用や就職がスムーズにできるよう包括的支援を行う。

過程を事実とはき違える 《続・気軽にSOS》101

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【コラム・浅井和幸】人はいろいろなことを想像するものです。そして、想像と事実の区別をつけずに、事実とは別のところで怒ったり泣いたりして、苦しんでいることが多々あります。

相手のことを気遣う想像力が足りないからだ、と指摘されることがあります。もちろん、そのような理由もあるでしょう。複数の想定をして、それらは自分が想像した仮説であることが認識できれば、事実でないことでの腹を立ちはないでしょう。

それと同じぐらい、自分の思い込みを足して苦しんでいないかを改めて考えてみると、苦しんでいることの多くの部分がなくなる可能性があります。いろいろな例を羅列しますので、自分自身でどのように対応したいのかを想定してみると面白いでしょう。事実は何で、どこが想像なのか、考えてみてください。

確認して事実と置き換えて進む

私は友人に「今日のランチはカレーを食べるか?」と聞きました。友人は「食べない」と答えました。私は「なんだ、昨日の夜もカレーだったのならば、最初から言ってくれよ」と言う。

友人に送ったラインに「既読」がついたまま返事がない。友人は自分のことを無視している、自分のことを軽く見ている、バカにしている―と怒る。

誰も自分に声をかけてくれない。それは自分の見た目が悪いからだ。自分に魅力があればみんなが寄ってくる。

何もかも忘れて集中できる趣味があるから、みんな幸せに生きている。

私「お金に困らない生活をしています」。Aさん「それは、たくさんの収入や貯蓄があると言うことですか?」。私「人並以下の支出しかしないからです」。

想像、想定、過程、予想―それがいけないのではありません。確認できることは確認して、それらを事実と置き換えて次に進むことが大切です。事実を無視して決めつけてしまうと、思い込みの中で生きていくことになってしまいます。(精神保健福祉士)

グリフォン「聖地」土浦に立つ! 14日から機動警察パトレイバー30周年突破記念展

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機動警察パトレイバー30周年突破記念展に出展されるセル画のひとつ=主催者提供

機動警察パトレイバー30周年突破記念 in土浦「TV-劇パト2+」展が14日から、土浦市大和町の市民ギャラリー(アルカス土浦1階)で開かれる。2月13日まで。土浦は、パトレイバーの強敵、グリフォンが製造されたという「聖地」扱いになっている。

ロボット技術による歩行式の作業機械「レイバー」が普及する近未来の東京を舞台に、新設された警視庁のレイバー部隊の活躍を描くアニメ。1988年4月に始まる初期OVAシリーズはじめ、劇場版、テレビシリーズなどが作られた。その30周年突破を記念して2019年、大阪を皮切りに全国4カ所を巡回した「OVA-劇パト1展」が開かれ、多数のファンを集めた。

内容を一新した第2弾の今回は、1989年から90年までNTV系で放送されたTVシリーズ(全47話)、AfterTVとして制作された16話のNEW OVAシリーズ、そして1993年に劇場公開された「機動警察パトレイバー2 the Movie(ザ・ムービー)」に焦点を当てて、制作資料やイラストの展示を行う。

初公開となる制作当時の原画、セル画

作品のキャラクターデザイナー、高田明美さんによって描かれた「TVアニメ版」「機動警察パトレイバー2 the Movie」のジャケットイラストの原画や、KADOKAWAニュータイプ編集部にて発見されたセル画、アニメーション製作会社「プロダクションI.G」保有の貴重な原画など、約150点が展示される。

さらに、造形師の川端英揮さんによって制作された新作立体物が展示される。特に注目されるのがグリフォンの巨大立像。グリフォンは驚異的な性能を持つ登場メカで、巨大多国籍企業、シャフト・エンタープライズ・ジャパンの土浦研究所で製造されたという設定がある。立像は両翼1.2メートル、細部までこだわった仕上がりということだ。いまだファンの間では根強い人気を誇るグリフォンの新作グッズやブックレットの販売もある。

TV-劇パト2展メモリアルブックレット表紙イメージ

開催記念スタンプラリー

開催記念して、会期中、市内を巡るスタンプラリーが行われる。参加は無料で、スマートフォンが必要。対象ポイントをすべて回わると、橘田幸雄さんの描いた展示会メーンビジュアルのクリアファイルが進呈される。

スタンプラリーへの参加はRALLY特設ページから。サイトで場所を確認してスタンプスポットに向かい、各スポットでスマホ画面を開くとスタンプを押すことができる。全7カ所でスタンプを集めたら,パトレイバー展受付に完了画面を提示、特典と交換できる。

◆機動警察パトレイバー30周年突破記念 in土浦「TV-劇パト2+」展 1月14日(金)~2月13日(日)土浦市民ギャラリー(アルカス土浦1階) 開館時間は10:00~18:00(最終入場17:30) 14日と土日祝日はオンラインによる事前予約制となる。【チケット】当日券(展示会場受付で販売)一般1000円 小中高生500円(税込み)予約はこちらから「STORES 予約」

初雪に思う Let it beとLet it go 《遊民通信》32

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【コラム・田口哲郎】
前略

謹賀新年。初雪が大雪になった年の初めでしたね。雪が降り積もり、いつもの街が真っ白になり、とても新鮮な景色が現れました。雪でいろいろ大変だった方々もおられると思いますが、純白の光景は心が洗われるようでした。

ひたち野うしく駅前のメタセコイヤの並木はイルミネーションが飾られているのですが、雪が降り始めた夜はなんとも幻想的でした。樹氷のようになった木の枝に光の粒が煌(きら)めき、黒い空に映えていました。白い絨毯(じゅうたん)が異世界に来た感覚にしてくれます。

私は「アナと雪の女王」を思い出しました。映画とともに主題歌のLet it goが大ヒットしましたね。ありのままの〜というサビが印象的です。Let it goを思い出すと、ザ・ビートルズのLet it beも思い出します。こちらは1970年発表ですから、2013年のLet it goの43年前ということになります。

be「ある」からgo「なる」へ

Let it goに時代の流れを感じるのは私だけでしょうか。流行当時、Let it beと比べて、その違いが言われていた気がします。Let it beは苦境にある僕の前に聖母マリアが現れて、「Let it be」という金言を与え、僕を孤独から救うという内容です。Let it beは「あるがままに」とか「身を委ねなさい」と訳されます。

一方、Let it goは「ありのままの 姿見せるの」とか「ありのままの 自分になるの」と訳されました。

ビートルズのLet it beはbeが使われています。beはご存知のようにbe動詞で存在を表します。ですから、訳も「ある」がまま。今そこに存在しているだけでよいという「ゆるし」のようなものを聖母マリアが与えてくれる。そこには静かな肯定感が感じられて、宇宙的な静けさのなかでおだやかに自分に向き合えば、小さな欲望や意地などがどうでもよくなり、心が解放されるのでしょう。

時代は流れ、40年の間に世界は劇的に変動し、日々競争が激しくなっている。日常のストレスも昔とは質が変わっているように思います。Let it goはそれをちゃんと映しとっています。使われている動詞はgoです。これはある人がその場所からどこかへ移動するという意味。ふつうは「行く」と訳されます。自分を新たな世界に解き放て、という意味が込められています。ありのままの自分に「なる」。変わる自分が求められています。

そこに「いる」でよかったbeが、どこかへ行かねばならないgoに変わったわけです。存在から行動へ。

今の世の中「何者であるのか」よりも「何をする者なのか」が重視されます。「ある」ことはもちろん大切です。でも、今はその人がどんな人で「ある」のかよりも、どんなことを「する」のかが見られる。「ある」は簡単には変えられないけれども、「する」はその気になれば変えられる。「ある」を守りつつ、「する」で世の中をよりよく変えていく。

コロナ禍で大変ですが、自然が雪景色でエールを送っているのかもしれませんね。ごきげんよう。

草々(散歩好きの文明批評家)

市立児童館職員が新型コロナ つくば市

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つくば市役所

つくば市は12日、市立児童館に勤務する職員1人が新型コロナウイルスに感染していることが判明したと発表した。消毒のためこの職員が勤務する児童館を13日休館とする。

この職員の濃厚接触者については現在調査を進めている。

民間一括売却「明確に賛成」は2.5% つくば市旧総合運動公園 パブコメ分析を修正

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旧総合運動公園用地=つくば市大穂

パブリックコメント(パブコメ)や市民説明会の結果を受けて、つくば市が11日、市議会高エネ研南側未利用地調査特別委員会(浜中勝美委員長)に示した旧総合運動公園用地(同市大穂、46ヘクタール)の民間一括売却方針について、市は特別委閉会後の同日夜、パブコメの分析を修正し発表した。

特別委にはパブコメに意見や提案を寄せた77人について、具体的施設を提案した57人を「方針案に反対ではない」とくくり、「民間一括売却に明確に賛成」の2人と「具体的施設を提案」の57人を合わせた77%が反対意見ではないとし、「明確に反対」の6人と「反対し具体的施設を提案」の7人を合わせた17%と対比していた。

修正後は、具体的施設を提案の57人を「方針案に反対でない」とくくるのを止め、さらに民間一括売却に「反対でない」77%対「反対」17%の対比を削除した。

パブコメの集計と分析を修正したことにより、市は民間一括売却に「明確に賛成」したのは77人のうち2人の2.5%だったことを認めたことになるが、「一部で反対もあったが、民間事業者による敷地全体の一体的整備の考えは維持する」との方針に変更はないという。

11日の特別委では橋本佳子市議(共産)が再三にわたり、具体的施設を提案した57人を「反対でない」とくくるのを止め、方針を修正するよう求めていた。

一方、特別委で複数の市議から集計結果を記載するるよう意見が出た市民説明会(延べ76人参加)の結果の集計については、示されないままだ。NEWSつくばの取材では、反対意見が大半だった(21年12月11日付)。

77人によるパブリックコメントで寄せられた意見は市がホームページで公開している。(鈴木宏子)

新成人の「経済的自立のために」 《ハチドリ暮らし》9

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ネモフィラのぐいのみと片口(坂東市の琉球ガラス工房で製作)

【コラム・山口京子】このほど「経済的自立のために」というテーマで約40分講演しました。春に就職するか大学生になる高校3年生が対象です。①給与明細の見方、②1人暮らしに必要なお金、③クレジットカードの仕組み、④今春からの18歳成年のこと、⑤トラブルを避ける方法―などを取り上げ、収入の範囲で暮らす習慣をつけること、自分の行為に責任を持つことの重要性を伝えました。

給与明細の見方では、記載されている勤怠・支給・控除のほか、社会保険の働きや社会保険料についても説明しました。総支給額から税金や社会保険料を引かれた金額が可処分所得ですが、それは総支給額の8割程度になる―などです。

1人暮らしに必要なお金については、住むための経費(家賃や水道光熱費など)は手取りの3割以内に収めるように、暮らすための経費(各種の生活費など)は同5割以内に収めるように、将来のためのお金(積立金など)は同2割程度を目安に予算化するように―と伝えました。いざという時のために、100万円は貯めるようにとも言いました。

トラブルは専門機関に相談

クレジットカードの仕組みについては、クレジット会社と消費者との立替払契約、クレジット会社と加盟店との加盟店契約、加盟店と消費者との売買契約によって、「クレジットカード契約」が成立すると説明。特徴としては、キャッシュレス・後払い・金利手数料の3点があり、金利手数料の有無とリボ払いには注意するよう促しました。

「18歳成年」については、契約の責任の重さを伝えました。これからは20歳ではなく、18歳になると保護者の同意なしで契約ができますが、契約上のトラブルを避けるために、正確な情報を収集する必要性を強調しました。

トラブルを避ける方法では、特に、悪質商法トラブルと防止策について話しました。友人や先輩から簡単に儲かると勧誘され、断り切れずに契約してしまうマルチ商法や、ワンクリック請求詐欺の手口などについてです。また、不当な請求をされた場合は1人で悩まず、消費生活センターや法テラスといった専門機関に相談するよう言いました。(消費生活アドバイザー)

「反対は一部」と民間一括売却 パブコメ受け最終方針 つくば市旧総合運動公園用地

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市民説明会や場ブリックコメント受けて策定した土地利用方針について議会に説明する五十嵐立青つくば市長(前列中央

つくば市が昨年示した旧総合運動公園用地(同市大穂、46ヘクタール)を民間に一括売却する案について、五十嵐立青市長は11日、パブリックコメント(パブコメ)などの結果を受けて最終決定した方針を、市議会高エネ研南側未利用地調査特別委員会(浜中勝美委員長)に説明した。「一部で反対もあったが、民間による敷地全体の一体的整備の考えは維持する」とし、民間一括売却に向け、今年春か夏にも開発事業者を公募し、2022年度内に売却するとした。

市の説明によると、昨年12月に3回開催した市民説明会には延べ76人が参加し、11、12月に実施したパブコメには77人から意見や提案があった。その内訳は、市の一括民間売却案に①明確に賛成が2人②反対ではなく具体的施設提案が57人③明確に反対が6人④反対し具体的施設提案が7人⑤方向性(賛否)が明確でないが5人だったとした。

その上で、②具体的施設提案の57人は、方針案に反対ではないとし、③明確に反対と④反対し具体的施設を提案を合わせると17%なのに対し、①明確に賛成と②具体的施設提案を合わせると77%になったとした。

その上で、市民から一部反対はあったが、過剰な公共投資をすべきでない、防災拠点など一部公共利用を図る、国や県から利用を求める声がない、取得費の負担や(現状のままでは)税収が見込めないなど財政的憂慮がある、市場性が高まり好機が到来していることなどから、民間に一括売却すると結論付けた。

さらに事業者公募の条件として、売却価格は利子を含む取得原価(68億5000万円)を基準とする、事業者が計画を守るよう10年間の買戻し特約を付けるなど、新たに条件を付けていくことを明らかにした。

一方、11日の特別委では、市民説明会での賛否の人数を明らかにしてないこと、パブコメで具体的施設を提案した57人を「方針案に反対ではない」とくくって、反対意見出ない人が77%だったと結論付けたことに対し、異論が出た。五十嵐市長は閉会後、記者団の質問に対し「(パブコメの結果を)意図的に曲げたり、誘導する意図はない」とした。(鈴木宏子)

11日開かれた市議会調査特別委員会

賛否の分析めぐり異議

【11日の特別委員会の主なやり取りは以下の通り】

飯岡宏之市議(自民党政清クラブ) 私が数えたところ市民説明会では76人のうち(民間一括売却案に)賛成は3人だったと思う。パブコメは明確な賛成は77人中2人しかいない。(市の方針と市民の意見が)乖離(かいり)しているのではないか。

五十嵐市長 市民説明会ではさまざまな意見があった。それを受け止めて方針を作成している。市民説明会で賛成が3人というのは飯岡議員の解釈だ。

橋本佳子市議(共産) パブコメ結果で、具体的施設を提案した57人は「(一括売却の)方針案に反対ではない」となっている。賛成でも反対でもどちらでもないのに、反対ではないと書くべきでない。

市課長 (57人は)一括売却に言及しているのではなく、こういった施設があったらいいなと具体的提案をしている。

山中真弓市議(共産) パブコメのどの意見を「方針案に反対ではなく具体的施設を提案した方」としたのか、具体的に明らかにすべき。

市長 さまざまな意見があった。(売却先の)事業者に取り入れてもらうためにこのように(市民からの提案施設という表に)した。

山中市議 議会は一括売却を提案してない。市民意見を取り入れるのであれば一括売却を白紙にすべき。

橋本市議 (何をつくるかという)基本のキが議論されないまま、売るのが前提なのは民主的やり方ではない。市の財産だという意識で長期的に考えるべき。

小森谷さやか市議(市民ネット) 議会が一括売却を提案したわけではないが、(一括売却を)妨げるというのでもない。一括売却すれば市民から提案が上がった施設ができないかというとそういうものではない。(市が)今持っている土地の中で検討していけばいい。(民間に一括売却した場合の)固定資産税の見込みはどうか。

市課長 (市に入ってくる固定資産税は)山林なら年5600万円程度、造成し雑種地にすれば6100万円、施設が立地すれば宅地になるので6100万円程度になる。建物の固定資産税は3億5000万円程度になり、計4億3000万円程度の固定資産税が毎年入ってくると見込んでいる。法人市民税と住民税を合わせて少なくも5億円程度になると見込んでいる。

小森谷市議 URがずっと持っていて50年間買い手が付かなかった土地。今が(売却の)千載一遇のチャンス。住民投票では8割が反対した。あの時の議論を思い出していただきたい。大きな箱モノをつくることに不安をもった。身近なスポーツ施設の改修や教育施設にお金をかけてほしいというのが住民の意見だった。8割の人が反対した理由をもう一度思い出していただきたい。

橋本市議 私たちも住民投票で反対をしたが、今回は、公のものを民間に売ってしまうということに対し、慎重に考えるべきだと言っている。市民の財産を、千載一遇のチャンスだからと一括売却してしまって本当にそれでいいのか。

川久保皆実市議(つくばチェンジチャレンジ) 防災多目的広場と災害用水源が有事のとき本当に使えるのか確認したい。広場と水源は民間が整備し、維持管理は市ということだが、使用貸借契約を結ぶのか。

市課長 今のところ協定。今後必要であれば契約締結も考えたい。

川久保市議 災害協定には一般に損害賠償がなくきちんと履行されるか疑問だが、損害賠償の規程があるところもある。

市課長 今後研究したい。

川久保市議 転売防止だが、会社法上の関連会社(に限定する)とするなどのルール付けをしているところもある。

市課長 そこまで考えてなかったので検討したい。

山本美和市議(公明) (特別委に出されたパブコメ意見を閉会後に回収するという当初の市の方針に対し)どんな意見が市民からあったのか分からない。市民から提案があった施設を表にしているが、どういう意見を反映させたのか、それはなぜなのか書いた資料を付けるべき。

市長 (市民提案施設の表は)市民の意思を形にして残し、事業者に見ていただいて(カフェやテニスコートなどの従たる施設として)この先、事業者に検討材料にしてもらおうと(表のような)まとめ方をした。載せないと何のために説明会やパブコメをやったのかということになる。

飯岡市議 高エネ研南側未利用地(旧総合運動公園用地)は(筑波研究学園都市の一角として)UR(当時は日本住宅公団)が土地収用法を背景に、一団地の官公庁施設用地として土地を全面買収した。土地収用法9条は事業の承継、10条は手続きの承継について書いてあり、公共の利益に沿うよう管理しなければならないと書かれている。

飯野哲雄副市長 (元の所有者の)URとの取り決めの文書の中に(公共利用の)定めは無い。

市課長 2014年3月31日にURと市土地開発公社が締結した文書に、公的利活用に限定する条文はない。

副市長 (用地は)URから取得している。土地収用法で取得したわけではない。

中村重雄市議(創生クラブ) 用途地域変更にどのくらいかかるのか。

市部長 来年度から、1年ほどかかる。

中村市議 先に用途地域を決めて(事業者を)絞るのか。

市部長 (今回の)方針に沿って用途を決め、地区計画も合わせて決める。

高野文男市議(創生クラブ) 準工業地域にするということだが、どんな企業が入ってくるか読めない。

市部長 準工業地域は住宅や商業施設も建てられるので、地区計画の中で住宅や大規模商業施設を除外する。

橋本市議 買戻し特約はどのようにするのか。建物が立地してしまったら、そのまま市が買い戻すのか。

市課長 債務不履行があった場合に市が買い戻すことができるようにする特約で、10年間は転売できないようにする。建物が立地する前に事業計画変更があったり、転売があったりのリスクを防ぐための担保になる。

鈴木富士雄市議(自民党政清クラブ) 一括売却という方針だが、市民からは公共施設の提案がある。市民意見を売却条件にどう入れるのか。

市課長 市民からの提案施設は事業者に(従たる施設をつくる)参考資料にしてもらう。

鈴木市議 市民意見が入らなければ市民の意見を聞かないことになるが、すり合わせはどうするのか。

市長 市民意見は様々。(市民から出た)施設を全部入れると、300億円の総合運動公園をつくるのと同じ、財政破綻と同じになる。必要なものは必要な土地を見つけてつくっていく。(市民提案施設は事業者への)参考として載せている。

鈴木市議 市民説明会では、市は何をしたいのか説明がない、という意見があった。これについてはどうか。

市長 (今回の)方針で説明していること(=民間一括売却)が私が実現したいこと。

橋本市議 市民説明会(の分析)も追加して掲載してほしい。

市長 市民説明会については「敷地一括売却方針案の是非、公共利用の可能性、周辺環境への配慮、防災拠点の考え方、公募の条件など様々な論点で活発に意見交換を行うことができた」と書いている。現時点で修正の必要はない。

橋本市議 パブコメの意見結果総括表で、具体的施設を提案した57人を「方針案に反対ではなく」と書いてある箇所だが、「方針案に反対ではなく」の部分を省いて方針を修正すべきだ。

市長 そもそもパブコメは賛成、反対ではなく、全般について意見を求めるもの。1人1人の賛成、反対ではない。

橋本市議 賛成、反対を聞いてないというなら、「方針案に反対ではなく」と書くのではなく、事実をそのまま載せるべき。

塩田尚市議(山中八策の会) 用地を購入する時、市が債務保証をし、議会が議決をした。売却の時は議会の議決は必要か。

市課長 市開発公社から民間への売却になるので議会の議決は必要ない。

【訂正12日午後5時】本文3段落目「③明確に反対と④反対し具体的施設を提案を合わせると11%」は17%の誤りです。訂正します。

パソコンとチェンソーが故障した 《続・平熱日記》101

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【コラム・斉藤裕之】昨年11月のこと。突然パソコンが勝手に何かを始めた。それから、スカイブルーの画面に「あとはお任せください…」という自信ありげなメッセージを残して、うんともすんとも言わなくなった。再起動、強制終了。とりあえず、私のできることはそのくらい。

全く今の世の中、大局的にも個人的にも悩みの種の一つはデジタルだ。デジタルがいかに世の中を便利にしてくれているかは分かっているつもりだが、万に一つのエラーがあるとほぼお手上げだ。

そして師走。大方のことは片付いたのだが、最後に頼まれ事が一つ残った。それは知り合いのお宅の月桂樹(ゲッケイジュ)の伐採。最初に下見に行ったのは夏前だったか、月桂樹としてはかなり立派な大きさで、厄介なことにお隣との塀際に生えていて、根元からバッサリというわけにはいかない。段取りを考えつつ冬を待った。

ところが、そろそろ頃合いかなと思って、久しぶりにチェンソーのエンジンをかけてみたのだが、なかなかかからない。わかる人にはわかると思うが、チェンソーのスロットルのひもを引く作業はすぐに反吐(へど)が出るほど疲れる。ほんの数分で汗がにじんでくる。

プラグやエアフィルターを掃除してみたものの、結局、エンジンはかからず。しかし、このまま年を越すのは気が重い。何とか年内に片を付けたい。よ~し、この際、かねてから目をつけておいた、ちょいとお高いチェンソーを思い切って買いに行こう。

暮れも近い風の強い日の朝、まずは月桂樹に一礼。それにしても、最新式のチェンソーは予想以上のパワーと切れ味で、昼前に月桂樹は軽トラいっぱいのぶつ切りの山となった。次の日の朝、すがすがしい充実感と体中の筋肉痛で目が覚めた。

温故知新:古木で温まり新しきを汁?

そしてある朝、パソコンに吉兆が。実は心のどこかで復活を信じていて、電源を入れたまま毎朝再起動を試みていたところ、「初期化しますか?」という言葉が画面に現れた。「ようわからんが、いちかばちか!」。すると、何やら今までと違う作業に取り掛かった。そして奇跡の復活。

バージョンアップを果たした上に、半ばあきらめていた思い出の画像も生きていた。 でも、もうこれ以上のことは望まないから、二度と勝手なバージョンアップはやめておくれ。

一方、古いチェンソーの方は、あれ以来エンジンをかけていない。しかし焦ることはない。桜が咲き始めるころに、おもむろにスロットを引くと、けたたましくエンジンがかかるという経験を何度もしている。「温故知新、古機は温めて新し機で切る」。

明けて寅の年。例年のごとく日の出前に散歩を済ませ、薪(まき)ストーブに火を入る。それから、火鉢に炭を熾(おこ)して餅を焼いて雑煮にする。「古木で温まり新しきを汁」。ちょっと無理があるか。とりあえず今年も平熱が続きますように。(画家)

市立学校教職員が新型コロナ つくば市

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つくば市役所

つくば市は10日、市立学校の教職員1人が9日に新型コロナウイルスに感染していることが分かったとして、この教職員が勤務する学校を11日、臨時休校にすると発表した。同市では10日まで冬休みで、11日から学校が始まる。

この教職員が勤務する学校では現在、接触者の教職員のPCR検査を実施しており、11日に検査が判明する。11日は学校の消毒作業などを実施する。

一方、別の市立学校で8日、教職員1人が新型コロナウイルスに感染していることが分かったが、学校での接触者は全員が陰性だったため、休校などは実施しない。

これでいいのか、太陽光発電 《邑から日本を見る》103

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軒先まで太陽光のパネルの波

【コラム・先﨑千尋】最近、この近くで目立つモノ。それは太陽光発電のパネルだ。昨日まで田んぼや畑だったこことあそこ。道沿いの山の木が切られていると思ったら、ほどなくパネルが並んでいる。人家に近い所も容赦なし。所かまわずだ。

極め付き(?)は、わが家の南西3キロにできたメガソーラー(1000キロワット以上の発電所)だ。64ヘクタールの山林などをつぶし、地ならしをした。発電量は2万5000キロワットとか。昨年11月に発電が始まっている。わが旧瓜連町の全世帯の電気をまかなって余りがある。

JA常陸の秋山豊組合長は「山林を伐採して造成する太陽光発電所は自然破壊ではないのか。CO2を酸素やオゾンに換える山林をメガソーラーに転換することが温暖化防止につながるのか」と怒っている。だが、農協の力ではこれを止めることはできない。

このメガソーラーに土地を貸した知人に話を聞いた。「集中豪雨の時の水が心配だが、山林を持っていても、木材価格は安く、切れば持ち出しになり、カネにならない。だから、この話が持ち上がったとき、1人を除いて誰も反対しなかったよ」。

水戸市北部で県の外郭団体が大規模なニュータウン建設を進めていた。バブルがはじけ、この構想は途中でストップし、外郭団体は倒産。約半分の土地は太陽光発電の業者に買い取られ、現在は県内で有数のメガソーラーになっている。

集合住宅の前は一面パネルが張り巡らされている。戸建ての住宅の前もパネルの波。自然豊かな、閑静な住宅地になると期待して家を建てた人たちは「こんなはずじゃあ、なかったのに」と唖然(あぜん)としている。

水戸市農業委員会の権限でもこの事業は止められなかった。2015年、茨城県は筑波山の中腹での太陽光発電建設計画を不許可にしたが、裁判で負けたことがあった。

「市町村レベルでは私権の制限ができない」

昨年7月の熱海市伊豆山での土砂流災害ほどではないが、太陽光発電の建設により、周辺の人家や農地などに被害が出ている。新聞には、常陸太田市や笠間市などの事例が載っている。被害の規模は小さくとも、当事者にとってみれば、たまったものではない。

茨城県は2016年に「太陽光発電施設の適正な設置・管理に関するガイドライン」を制定し、業者の指導に当たっている。また市町村段階でも、笠間市や常陸太田市などが条例を作っている。しかし、いずれも罰則規定がないため、問題が起きても事後指導にとどまっている。

那珂市と笠間市の市長、副市長に話を聞いたが、「事業の認定は資源エネルギー庁にあり、市町村レベルでは私権の制限ができないなど、現場での対応が難しい。国レベルで適正な方策を考えて欲しい」と頭を抱えている。

被害が生じても、「国策」という自然エネルギー推進政策と、私権には口出しできないという建前のもとで、大方は泣き寝入りだ。

大本は、戦後すぐに始まった木材の自由化による関税ゼロという森林行政と、TPP(環太平洋経済連携協定)に象徴される農産物の自由化攻勢による農業破壊にある。昔は、山林所有者は村の有力者だったが、今は逆だ。田畑を作っても生活できない。後継者もいない。それにつけ入るような業者の甘いささやき。断る理由はない。これこそ政治の貧困ではないか。(元瓜連町長)

コロナ禍にかみしめる成人式 つくば・土浦で2年ぶり開催

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ポーズを決めて撮影に応じる成人式参加者=つくばカピオ前

つくば市、土浦市で9日、成人式が開かれた。昨年は新型コロナウィルス感染拡大防止のため中止となり、両市共に開催は2年ぶり。今年は感染拡大防止対策として、つくば市は式典を9日、10日の2日間に分け、それぞれ午前・午後の2部制とし、計4回の各式典への参加者数を絞っての開催となった。入場に際しては、17日に発表された知事からの要請に基づき、ワクチン2回接種済証、もしくは陰性確認の検査済証の提示が義務付けられた。

「君が生きていたなら…」歌詞の一節贈る つくば

式典開始30分前、会場のつくばカピオ前には晴れ着に身を包む数百人の新成人が集まっていた。大穂出身の飯島直人さん(19)は、「成人式が近づく中で、コロナ感染が急激に拡大し、開催できるか不安だった。無事開催できて安心した。久しぶりの友人達との再会がとても嬉しかった」と喜びを表現した。

会場脇のスペースには、筑波大学が昨年開発した、PCR検査ができる国内初の災害医療用水素燃料電池バスが、検査を受ける新成人に応対した。車両開発を担った筑波大学、鈴木広道教授が現場に立ち合い、「今春ごろに予定していた最初の社会実装を繰り上げての実装機会となった」と話す。

参加者へのPCR検査に対応した災害医療用の水素燃料電池バス=同

式典には、市内の出身中学校を3~5校ずつに分け、参加者を各回500人程度に制限した。参加者は入場時に氏名、住所、電話番号とその日の体温などをあらかじめ記入した入場券を提出し、ワクチン2回接種済証か、陰性確認の検査済証を提示し入場した。

式では新成人代表の高橋創さんが、コロナ禍を振り返りつつ「大人としての責任と社会の一員としての自覚をもち、これからの人生を歩んでいきたい」と今後への誓いの言葉を述べた。五十嵐立青市長は、厳しい状況で成人を祝えた喜びを伝えると共に、重い病や障害など、さまざまな理由でこの場に立ち会えない若者がいることに触れながら、「君が生きていたならそれでいい」という、「命に嫌われている」(作詞:カンザキイオリ)の一節を新成人におくった。

閉会後は、会場前で止まることはできず、隣接の公園前への移動をうながされる=同

式の最後にはアトラクションとして、つくば市を拠点に活動する男女のボーカルユニット「森と林」がオリジナル曲を3曲熱唱し、新成人の背中を押した。(柴田大輔)

「ピンチをチャンスに変える力持っている」土浦

土浦市は9日、同市東真鍋町、クラフトシビックホール土浦(市民会館)で式典を催した。出身中学校を3~5校ずつ2グループに分け、午前・午後の2部制とし、振り袖やスーツ姿の新成人が合わせて921人出席した。

今年はコロナ対策として会場の敷地境界に規制線を設け、市の担当者が入り口で新成人全員の検温を実施し、ワクチン接種の有無を口頭で確認した。未接種者のため抗原検査ができるスペースを用意したが、出席者はワクチン2回接種を済ませており、午前、午後いずれも抗原検査を実施した新成人はいなかった。新成人は受付でさらに、あらかじめ氏名、住所、電話番号などを記入した入場券を提出して入場した。

式典会場では一つ座席を空けて着席した=クラフトシビックホール土浦

午前の部の式典では、安藤真理子市長が「皆さんは高校を卒業するころからたくさんの影響が出て、進学先の学校では入学式ができなかったり、就職しても入社式ができなかったり、学校に行けなかったり、オンラインで仕事をしたりした人たちもたくさんいた。皆さんはコロナで誰よりも家族や友達に直接会える大切さを感じていると思う。コロナで急速にIT化が進んだように、ピンチをチャンスに変える力を皆さんはどの世代よりも持っている」などと呼び掛けた。

新成人を代表して大学2年の富田龍心さん(20)が「私は高校の時の恩師から言われた『人間的成長なくして技術の進歩なし』という言葉をモットーに、人の見本となれるようにと日々努力することで成長した。これからも一生懸命、目標や夢に向かって前向きに歩んでいきたい」などと誓いの言葉を述べた。

午前の部で安藤真理子市長を前に謝辞を述べる新成人代表の富田龍心さん(右)=同

式典は市長による贈る言葉、新成人の謝辞のほか、来賓の紹介のみで30分ほどで終了した。

4月からコンピューターシステムを運用する都内の会社でエンジニアとして働く専門学校2年の千田衣良(ちだ・そら)さんは「式典は思ったより短かかったけど、成人式が開催できて良かった」などと述べた。スポーツインストラクターを目指している都内の大学2年の坂本絢美さん(20)は「大学に広島出身の友人がいて(まん延防止重点措置が適用され)広島では急に成人式が延期になった。友人からは土浦はうらやましいと言われている。開催できて良かった」などと話していた。

式典終了後も数年ブリに会った友人とおしゃべりする新成人=同

会場には警察官が出動し警備に当たったが、今年は酒を持ち込んだり、大騒ぎをする新成人はなかった。参加した新成人は式典が終わってもしばらく会場に残り、数年ぶりに会った友人らと名残惜しくおしゃべりをして旧交を温めていた。(鈴木宏子)

KEKの初夢? 放射光施設に「ハイブリッドリング」《土着通信部》49

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【コラム・相澤冬樹】高エネルギー加速器研究機構(KEK、つくば市大穂)を「高エ研」と呼んでいた1980年代初め、フォトンファクトリー(PF、直訳すると光の工場)というしゃれた名前の施設が運転を開始した。その初代施設長が3年前の冬に97歳で亡くなった高良和武さんで、第3代施設長の千川純一さんも昨年暮れ92歳で逝去された。

KEKが新年5日に、研究成果「放射光源設計の新機軸–ハイブリッドリングによる放射光2ビーム同時利用」の発表をすると知って2人の名を思い出した。フォトンファクトリーこそ放射光施設で、光といっても主にX線を幅広く用いる。その40年目の新機軸ということで、初夢感たっぷりの話が聞けるのではとオンライン記者会見への参加を申し込んだ。

10年かけて建設目指す

高エネルギーの電子など荷電粒子が磁場によって曲げられるとき、電磁波を放射する現象(シンクロトロン放射)が起こる。エネルギーのそろった強力なX線を得られることから、高良さんらは分子・原子レベルの構造解析や微細加工に利用できると目をつけた。PFは国内最初の放射光利用の専用施設として1982年にファーストビームの発生に成功、以来40年の長きにわたり、大学の基礎研究から企業の応用研究まで、幅広く活用されて成果を挙げてきた。

発表資料には、KEK加速器研究施設の原田健太郎准教授、小林幸則教授、KEK物質構造科学研究所の船守展正教授(放射光実験施設長)らの研究グループが、新概念による放射光源施設「ハイブリッドリング」を考案したとある。今のところ、線形加速器と蓄積リングとを組み合わせた新しい放射光源のアイデアの提案で、予算化や建設・稼働の時期などに見通しをつけたものではない。2030年代前半までにPFの後継施設の建設を目指しているという。

40年の間に、日本の放射光施設は11光源を数え、極めて高い輝度を得られるSPring-8が1997年、播磨科学公園都市(兵庫県)に稼働開始するなどし、「第4世代」に突入した。「第3世代」のPFは2つめの光源加速器PF-ARを設けるなど改良を加え、現在も一線級の放射光施設として運用されているが、輝度偏重から脱却し、汎用性と柔軟性を実現する方向に転換しようとしている。

使い勝手を優先した設計の蓄積リングを基本とし、入射器として長パルスの超伝導線形加速器を組み合わせた、ハイブリッド型が考案された。従来型の蓄積ビームからの放射光利用に加え、リングの⼀部分(3分の2周)に入射器からの超高性能電子ビームを⼀度だけ通過(シングルパス)させ、そのビームからの放射光利用も行う。線形加速器からのシングルパスビームを使えば、ビームサイズやパルス幅、ビーム繰り返しといった蓄積リングでは変更困難なパラメーターに対する柔軟性も得られ、さらに、蓄積ビームからの放射光と組み合わせることで、放射光2ビーム同時利用も可能になるという。

光源の設計や性能についての解説は、難解極まりない。会見で出た話の中では「光学・電子顕微鏡に出来て、放射光に出来ないことを実現するのがハイブリッドリングの目的になる」(原田准教授)という説明が分かりやすかった。

たとえば「大きな試料全体の測定から始め、特徴的な場所に向け倍率をあげていきながら、詳細な測定を段階的に行っていくこと」が放射光では出来ないそうだ。顕微鏡では対物レンズを替えながら倍率を大きくしていくが、放射光では焦点を当てた箇所が狙い通りとは限らない。輝度を上げることで細かいものは非常によく見えるようになっているが、どこを見ればいいか、その指標がない。放射光2ビームの同時利用で、段階的な詳細測定が可能になるという説明だった。

こうした開発研究から放射光科学を先導する新しい技術が生まれる期待がある。2つのビームの独立制御などシミュレーションを繰り返すなどして、10 年先の実現に向け、夢を追う形だ。船守教授は「PFの先人たちは40年前、世界に例のない施設を作って放射光科学を引っ張っていこうとしていた。今日、大変難しい技術が多いが、私たちも改めて難関に取り組んでいきたい」と語った。(ブロガー)

土浦市で2年ぶり賀詞交歓会 3団体が地味に開催

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あいさつする中川喜久治・土浦商工会議所会頭

土浦市商工会議所(中川喜久治会頭)など3団体主催の新年賀詞交歓会が、7日午後6時から市内のホテルで開かれた。昨年はコロナ禍で中止になっており、2年ぶりの新年の集い。コロナ収束の兆しが見えない中での懇親会ということもあり、例年300人近い参加者は170人程度に抑えられ、万事、地味なパーティになった。

「霞ケ浦に大噴水を」中川会頭

3団体を代表してあいさつした中川会頭は、市活性化のためには①霞ケ浦に水質浄化型の大噴水を設置する ②TXのつくば市以北延伸を実現する ③常磐高速・桜土浦IC-土浦北IC間にスマートICを設ける―が必要だとし、各方面に働きかけていくと述べた。また、昨年中止になった土浦全国花火大会のあり方について、近く会議所の提言をまとめる考えを明らかにした。

来賓として挨拶に立った安藤真理子土浦市長は、市は「サイクリングのまち」として全国に売り出しているが、「歴史と伝統のあるまち」も次の世代に引き継いでいきたいとし、新しさと旧(ふる)さが同居するまちづくりを市政の基本にする考えを示した。

あいさつする安藤真理子土浦市長

6区の衆院議員らがあいさつ

昨秋再選された茨城6区の国光あやの衆院議員は、元厚労省医官の知見を披露した。近く3回目の接種案内が届くコロナワクチンでは、ファイザー製よりもモデルナ製の方が効くと言い切り、「ファイザー信仰」の見直しを求めた。比例で復活した青山大人議員は「深夜の午前3時半、最後の枠で当選が判明した」と、スリリングな開票だったことを披露。「(私が)議員にいてよかったと思ってもらえるよう頑張りたい」と述べた。

国会議員ではこのほか、7月の参院選不出馬を公表した岡田広議員と、上月良祐、小沼巧参院議員があいさつ。県会議員は、土浦市区の伊沢勝徳、八島功男、高橋直子3議員を代表して、昨年末に県議会議長に選ばれた伊沢県議が登壇、「(議長になれたのも)土浦市民のご指導・ご鞭撻のおかげ」と述べた。

参加会費3000円に引き下げ

主催者代表らの挨拶のあと、小坂博 土浦市議会議長が音頭を取った乾杯で、全プログラムが終了。午後7時少し前に自然解散になった。

今年は参加人数の制限だけでなく、国歌斉唱は声を出さないで会場に流れる「君が代」を聞くだけ、中華・和食・洋食のビュッフェやアルコール類も一切なし、乾杯も小ボトルの緑茶で―という、コロナを意識したものになった。いつもは1万円の会費も3000円に下げられ、お土産が入る大袋の中は、寿司弁当、紅白大福、そば焼酎、会議所75周年記念扇子という、会費を還元する内容になった。(岩田大志)