つくば市は15日、市内の中学校に同日昼、提供された学校給食の海藻サラダに、直径3センチのプラスチック製の黒い異物が混入していたと発表した。
市教育局健康教育課によると、担任の教員がサラダを生徒の皿に盛り付けようとしたところ、異物を発見した。生徒の口には入っていない。
異物は、サラダのニンジンやキュウリなどを切る際に使用した調理器具フードスライサーのねじ止めで、同校に給食を提供している茎崎給食センターが異物を回収し確認したところ、該当するフードスライサーのねじ止めが無くなっていた。
給食センターでは、1クラス全員分の新しい海藻サラダを管理栄養士が同校に届け、異物が混入していたサラダを回収した。さらにセンター所長が同校に謝罪した。
給食センターは市直営で、市内の幼稚園と小中学校計9カ所に給食を届けている。他校からは異物混入の報告はないという。
給食センターでは毎日、調理前と調理後に調理器具を点検している。15日も点検したが、フードスライサーのねじ止めが無くなっていることに気付かなかったという。
森田充市教育長は「食の安全・安心に関わる、信頼を損なう事態を招いてしまったことに対し心からお詫びします。今後は、調理開始前の器具の点検及び下処理、ボイル和え、配食の各工程などでの目視確認を複数名で実施し、異物混入の再発防止を徹底します」とするコメントを発表した。