アニメ「機動警察パトレイバー」の聖地、土浦市で、アニメに登場するキャラクターを化粧箱とラベルにデザインしたそば焼酎「土浦小町 パトレイバー版」(720ミリリットル、税込み4000円)が3日から、市内3カ所で限定120本販売されている。
デザインされているのは、アニメの舞台、土浦研究所で開発されたという設定の悪役、グリフォン(タイプ-J9)の左向き上半身で、作品のキャラクターデザイナー、高田明美さんがかき下ろした。
昨年12月20日、パトレイバーのデザインマンホールカード配布に合わせて、JA水郷つくばの農産物直売所、サンフレッシュ土浦店で、グリフォンがラベルにデザインされた30本を限定販売したところ即日完売。今回は第2弾として、ラベルと同じデザインが施された化粧箱入りを120本販売する。4月以降、さらにバージョンアップさせ、限定30本を同市のふるさと納税の返礼品とする計画もある。
焼酎は土浦産常陸秋そばを原料にし2021年から販売する。市農業公社が企画、明利酒類(水戸市)が製造し、そばの産地、同市新治地区に残る小野小町伝説から「土浦小町」という商品名を付け、通常は1500円で販売している(21年12月30日付)。小町とパトレイバーがコラボする今回は、市農業公社と市観光協会が販売する。
同市は2022年1月に初めてパトレイバーの企画展(22年1月13日付)を開催、その後、パトレイバーのデザインマンホールカードを制作し配布したり、マンホール蓋をパトレイバーのデザインに変えるなど(22年5月28日付、23年3月24日)、コラボ事業による土浦市のPRや来訪者の市内回遊と消費拡大などに取り組んでいる。昨年は夏祭り「土浦キララまつり」に合わせて、同アニメの実写版映画に登場した高さ10メートルの実物大ロボットが立ち上がるデッキアップイベントを開催するなどしてきた(24年7月28日付、8月3日付)。
デザインマンホールに3種類追加
そば焼酎のほかにコラボ事業として、現在15種類あるパトレイバーのデザインマンホール蓋に新たに3種類を追加する。新たなデザインは同アニメに登場する「後藤喜一隊長」「南雲しのぶ隊長」「グリフォン&イングラム1号機」の3種類。12日から市役所1階きらら館で展示後、土浦駅西口周辺に設置する。3種類はすでにアクリルキーホルダーで販売しているデザインという。
◆そば焼酎「土浦小町」パトレイバー版は720ミリリットル、4000円(税込み)。販売店は①土浦駅西口前の市役所1階きらら館(土浦市大和町9-1)②旧水戸街道沿いにある江戸時代の蔵を改装した観光名所「まちかど蔵大徳」(土浦市中央1-3-16)③小町伝説を伝える交流施設「小町の館」(土浦市小野491)の3カ所。