木曜日, 11月 6, 2025
ホーム ブログ ページ 233

【まちの顔】1 宅配便セールスドライバー 加登谷文之さん

0
笑顔を絶やさない加登谷文之さん=つくば市東平塚の平塚支店

【橋立多美】私たちの日常は誰かの働きで支えられている。つくる、運ぶ、売るなど、さまざまな場面の向こうにたくさんの人の仕事がある。どんな人がどんなふうに働いているか、シリーズで紹介する。

初回は、人々の生活に身近な宅配サービスを提供し続ける、宅急便クロネコヤマトのセールスドライバー加登谷文之(かどや・ふみゆき)さん(37)。

ヤマト運輸(本社東京)つくば平塚支店のつくば研究学園センターに所属。市中部の東光台とその周辺地区の配達と集荷を担当している。入社して7年になる。土浦市在住。

「気は優しくて力持ち」を地でいく。会った瞬間、自然な笑顔とあいさつで相手の緊張を解きほぐす特技の持ち主。初めはこわもてだった人とも数回配達するうちに会話を交わすようになるという。「笑顔はうつると思う」

荷物1個当たりの重さの上限は30キロだが「30キロは重いうちに入らない」と言い切る。2011年の東日本大震災を機に重い飲料水の配達が一気に増えた。

配達先がエレベーターのない集合住宅の上階で、たどり着いたら不在で運んだ荷物を1階まで降ろすこともある。「今年から筋力をつけようとスポーツジムに通い始めた。階段で息が上がらなくなった」と話す。

毎日150個以上の荷物を配り、集荷は100個前後、不在で再配達するケースは多い日で30件ある。早く届けてあげようと無意識に小走りになる一方で、勤務時間内にその日の配達と集荷を成し遂げると達成感を覚えるそうだ。

全国安全大会で優勝

忘れられない日がある。ヤマト運輸は全社の安全意識や運転技術の向上を目的に、10年から毎年「全国安全大会」を開催している。県大会と関東大会を制した勝者が全国大会に出場する。加登谷さんは12年の関東大会で2位になり、全国大会出場を逃した。

翌年のリベンジを誓い、休日は家にこもって全国大会競技種目の学科試験に向けて知識を蓄えた。迎えた第6回全国安全大会は鈴鹿サーキットで開かれた。学科と日常点検整備、運転実技を競い、マニュアル車部門の優勝ドライバーに輝いた。16年10月17日のことだった。「自分の名前が読み上げられて号泣した」と振り返る。

全国優勝ドライバーの名に恥じぬよう働く加登谷さんに、妻は「セールスドライバーはあなたの天職だね」と声をかけた。妻からの最高の誉め言葉だったと照れながら笑顔で語った。

担当エリア内の道路は路地裏まで入社後1カ月で覚えたという。交通弱者にやさしい運転を心がけ、通学路など子どもがいる道路は徐行を怠らない。

黒ネコのマークを見つけた児童たちが笑顔で手を振ってくれたり、幼児が近づいてくることもある。「我が家の子どもは大きくなったから小さい子がかわいくて。ありがとうの思いを込めて運転席の窓から子どもたちに手を振る」そうだ。

ヤマトファンをもっと増やしたいという加登谷さん。荷物と一緒にまちに笑顔を運ぶ。

配送車に荷物を積み込む加登谷さん。積み込みスタッフの手が回らない時は自ら動く=同

モノ好きたちのメイカーフェア 15、16日 つくばカピオで開催

0
(右上から時計回りに)放電管の一種ニキシー管、遠隔操作ロボット、全自動ルービックキューブ、コスモ星丸、食卓を七色に染める計算器製造=TMMF実行委員会提供

【相澤冬樹】モノ好きなメイカー(Maker)たちがつくばに集結―好奇心を刺激するサイエンス系のフェア(Faire)が15、16の両日、つくばカピオ・アリーナ(つくば市竹園)で開かれる。Maker Faireは全世界200カ所以上で開かれてきた「ものづくりの祭典」。これまで日本では東京、京都などで開催されており、つくばでは「つくる場=つくば」をキャッチフレーズにして初開催となる。全国各地から集まった総勢151組のメイカーが、ロボット、AI、教育、未来のモビリティーなど、様々なオリジナルの作品を展示して来場者と交流する。

つくばをはじめ全国で活動する研究者や経営者、エンジニアたちがつくばミニメイカーフェア(TMMF)実行委員会(江渡浩一郎委員長)を編成して主催する。「つくる」文化の確立や新たな学術・研究の創出、スタートアップ推進などを目的に掲げており、つくば市などが共催する。

これまでに全プログラムが決まり、総勢151組のメイカーの参加が決まった。子供から大人まで体験できるものづくりコーナーを置く出展者も22組ある。

15日のオープニングでは、江戸時代に活躍したつくばの発明家、飯塚伊賀七が約200年前に作ったからくり和時計の複製を用い特別に実演(15日正午から)する。科学万博つくば85のシンボルロボット「コスモ星丸」を最新の技術を用いてよみがえらせるダンスショー(両日午後1時から)も予定されている。

トークセッションは全8組予定されている。民間企業として初めて宇宙へ到達するロケットの打上げを行ったインターステラテクノロジズ社の稲川貴大社長を招いて、民間・個人による宇宙開発の可能性を語る「宇宙ロケット、作ってみた」は15日午後3時から、つくばを拠点に活躍している古生物の芝原暁彦さん(地球科学可視化技術研究所)、気象の荒木健太郎さん(気象研究所)、動物解剖学の郡司芽久さん(国立科学博物館)による「つくればわかる、かたちの科学」は16日午後3時から開催する。

筑波大学宇宙技術プロジェクト「学生だけで作る超音速ロケットと小型探査機」など研究者や企業によるプレゼンテーションも両日午後にプログラムが組まれている。

事前申込は不要、入場無料。問い合わせはTMMF実行委員会

バレンタインデー目前 その名は「いばらきチョコレート」

0
カスミ大穂店のバレンタインコーナーに並ぶ「いばらきチョコレート」

【池田充雄】バレンタインデーを目前に、チョコレート商戦の目玉となりそうな個性的な商品が登場した。その名は「いばらきチョコレート」。インドネシアのカカオとつくば市などの農産物を使い、国際協力と農業振興の一端を担う。現在、スーパー「カスミ」(本社つくば市)の県南地区6店舗で販売中だ。

オールつくばの生産体制

いばらきチョコレート誕生の発端は、業務用チョコレート大手の東京フード(つくば市上大島)とつくば市が一昨年、国際協力機構(JICA)との共同事業でインドネシアのカカオ栽培支援に乗り出したこと。焼畑農業からの転換を進め、森林保全と農家の生計改善につなげる目的だ。現地で生産されたカカオマスを買い取り、つくばの農産物と組み合わせたチョコレート商品を開発することで、事業の周知と理解を図りながら、支援の輪を広げようとしている。

田野島万由子さん

商品化に取り組んだのは、野菜ソムリエやフードコーディネーターとして地域で活動する田野島万由子さん(つくば市横町、オリジネス取締役)。かねてから地場農産物の消費拡大のため、ドライフルーツの開発も進めていた。

昨年1月、カスミ地域商品開発部の協力を得て試作品が完成。市内3店(大穂店、学園店、イーアスつくばスタイル店)で販売し、800個を完売した。その後は商品のブラッシュアップを進めるとともに、共同事業者に社会福祉法人ゆっこらフレッシュグリーン(つくば市谷田部)とニュートラルデザイン(つくば市桜)を迎え、オールつくばの生産体制を敷いた。

地場産フルーツの個性際立つ

インドネシアのカカオは、アフリカ産のような酸味やクセは感じられず、日本人の口に合う食べやすさが特徴という。それを東京フードが、カカオならではの苦みや濃厚なコクを生かしたセミスイートチョコに仕立てた。

トッピングのうちブルーベリー、キウイ、温州みかん、福来みかんは市内産。旭村イチゴ(鉾田市)や奥久慈リンゴ(大子町)も使用、ほうじ茶と緑茶は猿島茶(坂東市)だ。果物はドライフルーツ、お茶は粉末にすることで自然の風味が凝縮され、それぞれの個性が強く感じられる。

商品のうち一番人気は「ほうじ茶&福来ミカン」。口にすると福来ミカンの爽やかな香りが立ち、後からほうじ茶の香ばしさやほろ苦さが広がる。福来ミカンは皮の砂糖漬けに果汁も絞り入れることで、いっそう香り高く味も濃厚になったという。

いばらきチョコレート:ほうじ茶&福来みかん、緑茶&福来みかん、いちご&ブルーベリー、温州みかん、キウイ&林檎の5種。1枚300円、3枚入1,050円、5枚入1,650円(いずれも本体価格)

季節品からつくばを代表する商品へ

今年度の生産は5種類で計3000個を予定。昨年末にプルシェつくばキュート店で先行販売を開始した。同店は駅に隣接するため地域商品の需要が高く、帰省シーズンと重なって好調な出足だったという。

1月下旬からは大穂店、学園店、イーアスつくばスタイル店、守谷テラス店、千代田店を加え6店舗で展開中。「昨年販売した店ではお客様が覚えていてくださり、今年もバレンタイン前から問い合わせが相次ぎ、リピーターやまとめ買いの方もおられた」と、カスミ地域商品開発部の神林都さん。

「これをきっかけにバレンタインだけに終わらせず、手みやげやプレゼントなどにも利用していただき、茨城やつくばをアピールできる商品として長期的に育てていきたい」と、田野島さんは展望する。

8人分の保育所入所申請書類を紛失 つくば市

0
つくば市役所

つくば市は10日、今年4月に保育所に入所したい旨の申請をした8人分の申請書類を紛失してしまったと発表した。

市幼児保育課によると紛失した申請書類は、昨年11月15日に提出があった6世帯8人分の保育施設利用申込書などと添付書類で、保育所に入所したい子供の氏名、住所、生年月日、家族全員の名前、保護者と入所する子供の個人番号、保護者の勤務先や給与などが記されていた。

書類提出を受け付けた11月15日、8人のうち1人について、職員が書類の一部を変更する作業をし、変更した書類を元の書類に添付して保管場所に戻した。

今年1月27日午後、事務作業をするため臨時職員が保管場所に行ったところ、並んで保管してあった8人分の書類が無いことに気付いた。

翌28日から2月7日まで、同課職員らが保管場所や執務スペースなどを徹底的に調査したが発見できなかったという。

同課は7日午後、書類を紛失した世帯に電話し謝罪、8日に各家を訪問し改めて謝罪した。

今後の対応について同課は、個人番号が含まれた書類を保管場所から取り出す際は、確認簿を作成し、だれの書類を何のために使用するかを記載する、返却する際は作業者本人と別の職員が確認簿で確認し、再発を防止するとしている。

つくばの市民劇団 伊賀七座 16日、集大成の組曲お披露目

0
本番に向けて稽古に励む伊賀七役の中村壮志さん(左)と女房役の竹田京子さん=つくば市谷田部

【橋立多美】江戸時代にからくり時計を作った、つくば市谷田部出身の発明家、飯塚伊賀七を題材にした舞台を手掛ける地元の劇団伊賀七座の5回目の公演「組曲伊賀七」が16日、同市谷田部の「よりあいや伊賀七庵」(旧呉服店アラキヤ)で開かれる。

同劇団などの活動は昨年7月、市が実施している周辺市街地を元気にする「つくばR8地域活性化コンペティション」で最終審査に残り、最高額の200万円を獲得した。16日の公演は今年度の集大成になる。

伊賀七座の初演は昨年6月で座長は地元在住の劇作家で舞台演出を兼ねる70歳の沼尻渡さん(ペンネームは北野茨)。以来、伊賀七の発明を基にした演劇を披露してきた。今回は、測量器具「十間輪」をモチーフに人情味に満ちた物語に仕上がっている。

当初7人だった劇団員は15人に。初演から舞台に立ち、今公演で伊賀七を演じる中村壮志さん(22)は「芝居は奥が深い。悩みは尽きないがやめるつもりはない」。伊賀七の女房役の竹田京子さん(51)は「着物に慣れないので、テレビに和服姿の女性が登場すると食い入るように見てしまう」と話した。

朗読の練習をする劇団員たち=同

劇団の母体は、シャッター通りと化した谷田部地区に活気を取り戻そうと、昨春立ち上がった「わわわやたべや町民会議」(長塚俊宏代表)。伊賀七をシンボルに町おこしが動き始め、劇団と地域住民の交流拠点「よりあいや伊賀七庵」が発足した。

つくばR8地域活性化コンペで最高額を獲得したことについて沼尻さんは「コンペで認められたことが地域の励みになり『勇気づけられた』『まちが元気になりそう』という声がある。参加する住民も増えてきた。約500個の和提灯を町内に飾り付けた11月のイベントには、子どもやボランティア約300人が集まった」という。

また「コンペの支援金でのぼりを購入できたが約半分は会場の家賃に充てる。『よりあいや』は日常的に利用できる場にしたいが、それには常駐者が必要で人件費がいる。これからも寄付を募っていく」と話す。その一方で「3年間はまちの発展のために全速力で走る」とも。

「組曲伊賀七」は同町民会議の今年度の集大成で、公演には迫力ある太鼓演奏が加わるほか、伊賀七座のテーマソングが発表される。

◆公演は16日(日)午後1時からと同3時からの2回。3時からの部は終演後、参加者たちで谷田部の地域づくりを語り合うパネルディスカッションが開かれる。チケットは大人1000円(3時の部は1500円)、中高生500円、小学生300円。当日チケットあり。問い合わせは電話090-3341-7351(沼尻さん)。

◆「つくばR8地域活性化コンペティション」の成果報告会は、11日(火)午後1時30分から、つくば市役所コミュニティ棟1階で開催する。

➡つくば市周辺市街地活性化の過去記事はこちら

親子で体験、パラスポーツに白熱 つくばで「2020」

0
目隠しをしてブラインドサッカーに挑戦する子供たち=9日、つくば市桜総合体育館

【田中めぐみ】オリンピックイヤーに合わせて、市民がパラリンピックスポーツを体験するイベント「つくパラ2020」(カスミ主催)が9日、つくば市流星台、桜総合体育館で開かれ、親子連れなど多くの来場者でにぎわった。

皆が一緒にいきいき暮らせる共生社会を目指そうと、東京ガス、関彰商事が共催した。

会場には、白い目標球にカラーボールを投げ、どのくらい近づいたかを競うボッチャ、針のついていないピンを的に当てるハンドアーチェリーなど、5つの障害者スポーツの体験ブースが並び、親子連れなどが列を作った。

サッカー元日本代表で鹿島アントラーズの中田浩二さんが登場し、大勢の親子連れらが見守る中、車いすバスケットやブラインドサッカーなどに自ら挑戦。ゴールを決めると大きな拍手が起こった。

市内から参加した強瀬(こわせ)菜乃葉さん(11)と阿川凛央さん(11)は「学校でイベントのチラシをもらって参加したいと思い、誘い合って来た。卓球バレーが結構白熱した」と話した。同じく市内から親子で参加した伊藤朱莉(あかり)さん(10)は、別府花音(かのん)さん(10)と共に「ボッチャを体験してみたい」と挑戦し、体験後は「楽しかった」と顔をほころばせた。

以前からやりたかったというボッチャを体験する伊藤さんら=同

主催者の小浜裕正カスミ会長は「つくば市はSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みを推進している。パラリンピックスポーツを体験する機会は少ないので、市民にもっと知ってもらおうと開催した。一企業としてこういう場をもっとつくって毎年毎年より大きな活動にしていきたい。つくば大会、茨城県大会などをつくっていけたら」などとあいさつした。五十嵐立青市長は「障害者スポーツの可能性は大きい。継続して地域に根付いて初めて意義のあるイベントになる」などと話し、盲導犬と歩行体験するデモンストレーションを見せた。

https://www.youtube.com/watch?v=wWIk4jptUfE&feature=youtu.be

まちづくり振興会の運営で5月オープンへ つくば小田小の跡地利用

0
改装後には玄関ラウンジとなる学校昇降口に立つ鈴木真人振興会会長=つくば市小田小跡

【相澤冬樹】つくば市は8日、廃校となった同市立小田小の跡地利活用に関する地元説明会を開催、施設の一部を交流拠点として利活用するプランを提示した。運営は地元の小田地域まちづくり振興会(鈴木真人会長)に委ねることとし、3月中に貸し付け契約を結び、5月中にも本格オープンさせたい意向だ。

同小旧校舎で開かれた説明会には約30人が参加。市はこれまでの検討結果を示した上で、利活用の方針を説明した。それによれば、増築校舎と呼ばれる鉄筋コンクリート造3階建て1、2階の教室部分と運動場が、当面の利活用の範囲となる。校舎は1986年の建築で、新耐震性能を満たしており、現在改修工事中。これまでにエアコンの取り付けを終え、児童用だったトイレを大人も使える形に作り替えている。

地元説明会はつくば市都市計画部により開かれた=同

同小は2018年3月末で廃校になった。宝篋山の麓にある小田の市街地と、サイクリングロードが通る小田城跡歴史ひろばの中間部に位置する。これらの施設を、①地域内外の交流の場の提供②地域の文化・資源を体験できる名物・プログラムの提供③地域の情報発信④地域に貢献する団体等への場の提供-に役立てていくという。

教室・校庭を登録団体・個人に貸し出すことで、運営資金に充てる一方、登山客やサイクリストが立ち寄れる補給所・休憩所として開放する。おみやげ販売の朝市・マルシェの開催、校庭を使っての電動立ち乗り二輪車「セグウェイ」の試乗体験などのイベントが想定されている。

登録料は個人500円・団体1000円、利用料金は小田地域内の個人・団体は1教室1時間で1000円、小田地域外は同2000円などとする案が示されたが確定していない。予約は利用の3カ月前からを受け付ける形で検討されている。地域のボランティア団体や運営協力団体は無料ということだが、有料・無料の線引きはなお検討課題。利用料金を含め、引き続き調整の上、運営を小田地域まちづくり振興会に委ねることになる。

同振興会は、小田地区でどんど焼きなどに取り組んでいた個人活動を束ねる組織として昨年5月に結成された。会員は28人(準会員10人含む)で、同小の卒業生らが中心。昨年は古本市や子ども映像教室などの活動や、運営主体となるための勉強会などを行ってきた。3月21日、22日には内装の壁塗りを参加者に呼び掛けて行うプレオープニングを予定している。

市が施設を同振興会に貸し付ける契約、協定の締結は3月末となる予定。校舎や校庭の貸し出しが始まるのは5月に入ってからとみられる。鈴木会長は「まだまだ調整しなくてはならない課題があるが、小田のまちにとっていいものにしていきたい」と地域の協力を呼びかけた。

空き店舗や廃校活用提案など 筑波大生による「土浦まちづくりプラン」発表会

0
安藤市長を囲み、教員、ティーチングアシスタントらと表彰式後の記念撮影=土浦市中央、亀城プラザ

【相澤冬樹】筑波大学社会工学類(川島宏一学類長)による地域イノベーションシンポジウム「若い世代による土浦まちづくりプラン」が7日、土浦市亀城プラザで開かれた。学生約50人が8つのグループに分かれ、1年にわたる同市での実地調査から作成した計画を発表する機会。人口減や公共交通、土地利用などの課題に対し、学生らしい大胆な切り口で挑む提案も飛び出した。

同学類の都市計画主専攻の3年生には、講座「都市計画マスタープラン実習」がほぼ必修となっている。同プランは市町村が策定する都市計画の基本方針となるもので、この形式に基づく実習を土浦市を舞台に、同学類の発足以来約40年続けてきた。現地調査し、課題を明らかにし、解決のための処方をグループ内で討議、検討をし、計画の作成に至る実践型の講座だ。

箱根駅伝を走った猿橋拓己君率いるグループも「攻める土浦、守る土浦」で参戦。タスキをつないだ=同

発表会は、課題発表と計画発表の2部形式で行われた。計画発表では8グループがそれぞれにマスタープランの全体像を提示したうえ、計画に盛った個別プランを順次紹介していく。このため駆け足のプレゼンながらも、全体では4時間を超す長丁場となった。それでも、安藤真理子市長はじめ聴講の市民らを釘付けにした。

なかでも、空き店舗の目立つモール505(川口1丁目)は学生の関心を引いた様子で、起業スタートアップのためのオフィス展開を図る、半分に縮めてモール252.5(ニコニコ)に変更する、駅前の図書館、既存の古書店と連携し古書店街の形成を促す-などの提案が飛び出した。

単にアイデア出しのプランニングではなく、投資の規模を示し、財源の裏付けや回収見通しなど費用対効果を明示するのが実習の特徴。廃校が決まっている上大津西小(手野町)について、老朽化した湖畔荘に代わる高齢者福祉施設の提案があった。デイサービスセンターと特別養護老人ホームの併設で、改修費は2億2000万円かかるが、年間の収支で約5000万円の黒字となり、4-5年での回収が見込めるという試算が示された。

第1位は「ツ_ナ_グ」に

そんななか、来場者らの投票で1位になったのは、「ツ_ナ_グ」で発表をまとめた代表者、安藤慎悟君(20)ら6人のグループ。MaaS(マス)と呼ばれる、自家用車以外のモビリティー(移動)を1つのサービスとして「つなぐ」公共交通のスタイルとして、アプリを媒介にしたIKIMaaS(行きマス)、KIMaaS(来マス)を提案するなどした。

表彰を受ける安藤慎悟君ら「ツ_ナ_グ」のグループ=同

安藤君は「愛知出身で、筑波大学に入っても土浦のことは関心がなかったが、実習で来てみて霞ケ浦の自然など資源の豊かさにびっくりした。提案がすぐ形になるとは思わないが、卒業まであと1年、土浦とはしっかり付き合いたいと思う」と喜びを語った。

講評で、安藤市長は「大胆な発想に驚いている。持ち帰ってぜひ検討したい提案もあった。皆さんには市の職員になってもらったり、いずれ土浦にきたとき、『あれ、私のプランだ』という結果になったら素晴らしいと思う」と述べた。

旧消防本部庁舎で銅線ケーブルなど盗難 つくば市

0
つくば市春日の旧消防本部庁舎

つくば市は7日、同市春日1丁目の旧消防本部庁舎と隣接の旧中央消防署庁舎に何者かが侵入し、ケーブルなどが盗まれたと発表した。

両庁舎は2015年3月、消防本部が市役所隣りに移転後、使用されていない。市は5日、被害に気付き、同日、つくば中央警察署に通報、翌6日、建造物侵入と盗難被害で同署に被害届を提出した。

市消防本部によると、侵入があったのは昨年12月26日午後4時ごろから今年2月5日午後3時ごろまでの間で、旧消防本部棟西側の変電設備のかぎが壊され、自家発電設備などから各階に引き込まれている銅線のケーブルが切断され盗まれていた。さらに3階床の金属部分も盗まれていた。1~3階の壁や天井が損壊しており、ケーブルを盗む際に壊されたとみられるという。被害総額は不明。

両庁舎は使用されなくなって以降、施錠されガラス窓などは板で覆われ、敷地は立ち入りができないよう杭を打って針金で囲っていたが、警備システムなどは取り付けておらず、不定期で巡回するだけだったという。

今後は、定期的な巡回を実施するなど盗難防止策を講じるとしている。

同庁舎は解体して、さら地し、筑波大学付属病院が医療複合施設の建設を検討している。

カラオケ店でテンポよく 22日に筑波大医学生、心肺蘇生選手権

0
訓練用の人形を使って心肺蘇生をする森さん

【山口和紀】筑波大学医学群医学類4年の森陽愛子(ひめこ)さんが、大学近くのカラオケ店で22日、心肺蘇生選手権を開催する。一般の市民や大学生が対象だ。カラオケ店で開催するのは心肺蘇生のテンポに近い曲を実際に歌ってみたり、大人数で合唱したりしながらテンポを学んでもらうため。森さんが選んだ若い人に人気の曲を使う。「心肺蘇生のやり方に触れてもらい、テンポを学んでもらえたら」と森さんは参加を呼び掛ける。

「TSUKUBA心肺蘇生選手権」で、昨年11月に引き続き2回目の開催となる。心肺蘇生を全くやったことがないという人でも参加できる。

心肺蘇生の技能を得点化する装置のついた訓練用の人形を使って、心肺蘇生の上手さを競う大会だ。医療関係者ではない一般の人に参加してもらうためカラオケ店の一角を使い行う。

主催する森さんは以前から、地域の子どもたちや高齢者に心肺蘇生やたばこの悪影響などを啓発するサークルに所属していた。今回は、大学生や社会人にも心肺蘇生のやり方を知ってほしいと、楽しみながら参加できる選手権形式で開催する。

参加者には30秒間、訓練用の人形で心肺蘇生をしてもらう。1分間に100~120回のテンポで、5~6センチの深さまで胸を圧迫する。選手権では押し込む深さやそのテンポなどを採点する。最も高い得点を獲得した人には景品も用意されている。前回大会の景品は大きなシロクマのぬいぐるみだった。景品のぬいぐるみを使って心肺蘇生の練習をしてもらえたらという思いからだ。

会場のカラオケ店は森さんがもともと頻繁に通っていた店だという。「フレンドリーな店長で、以前から親しくしていた。大会の計画を話すと『うちでやりなよ』と言ってくれた」と語る。

あいみょんやFoorinの曲で

森さんによれば、カラオケで開催する利点は幅広い層に届くことだと言う。前回大会ではカラオケをしに来たお客さんを誘って参加してもらった。その結果「大学生や社会人はもちろん、留学生にも参加してもらえた。『初めて心肺蘇生をやった。楽しかった』と言ってくれた人もいた」という。

さらに「(胸骨圧迫のテンポに近い曲を)実際に歌ってみたり、大人数で合唱したりしながら心肺蘇生のテンポを学んでもらえる」と森さん。従来の講習などでは一昔前の古い曲を使って伝えている場合が多く、若い人には届きづらいと感じていた。「気になって調べてみると、あいみょんの『マリーゴールド』とかFoorinの『パプリカ』とか、最近の人気曲にもちょうどいいテンポの曲がある。それらを使って伝えたい」と語る。

森さんは今後も継続的に「心肺蘇生選手権」を続けるつもりだ。「大会をさせてくれるお店だったり、イベントに企画として呼んでもらえたり、そういうことがあればうれしい。気軽に連絡を取ってもらえたら」と話す。

◆第2回TSUKUBA 心肺蘇生選手権 22日(土)、カラオケボイス天久保店(つくば市天久保1-7-1)で開催。午後7時から12時までの間、好きな時間に参加することが可能。所要時間は5分程度、申し込み不要。参加は無料だが、カラオケ代は別途支払いが必要(大会参加者にはポップコーンのサービスあり)。詳しくはhttps://twitter.com/tsukuba_sosei(ツイッターアカウント)。

みやびな貝合わせ展 3月8日までつくばの古書店

0
対で装飾された貝合わせのハマグリ=つくば市吾妻の古書店ブックセンター・キャンパス

【橋立多美】つくば市吾妻の古書店、ブックセンター・キャンパス(岡田富朗店主)で、桃の節句にちなんだ江戸期の「貝合わせ展」が開催されている。

貝合わせは平安時代から伝わる日本の遊び。江戸時代の貝合わせは、360個の二枚貝ハマグリの貝殻の内側に、金箔(きんぱく)や砂、石などを砕いて作った顔料で絵を描き、裏返して並べた貝殻のペアをいくつ見つけられるかで優劣を競った。トランプゲームの「神経衰弱」に似た遊びだ。

江戸期には名家の嫁入り道具

ハマグリはどれも同じに見えるが、対の貝殻しか組み合わせることができず、夫婦和合の象徴として公家や大名家の嫁入り道具として豪華絢爛(けんらん)な貝合わせが作られた。

装飾された対のハマグリを納めたのが貝桶(かいおけ)で、主流は八角形で2個1組だった。大名家の姫の婚礼調度の中で最も重要な品で、婚礼行列の際には先頭で運ばれたという。

貝の内側には、花鳥などの自然風物や平安時代中期に書かれた源氏物語を彷彿(ほうふつ)させる優美な絵が描かれ、対の貝殻にも同じ絵が描かれた。手のひらに収まる小さな世界だが平安時代のみやびをまとっている。

円形の貝桶(深さ約60センチ、直径約35センチ)=同

同店には約200個の対の貝があり、店内のショーケースに約100個が展示されている。近代以降、実物は博物館などでガラス越しに見られる程度だが、申し出れば手に取ることができる。また2個の円形貝桶にも触れることができる(いずれも非売品)。

古書店ブックセンター・キャンパスは昨年、店主の岡田さんが開店した。広さ約160平方メートルの店舗に江戸や明治、大正、昭和期の古書数万冊が並べられている。

◆江戸期の貝合わせ展 会期:3月8日(日)まで 営業:午前10時~午後4時(火曜日定休)つくば市吾妻3-10-12(北大通り沿い)店舗裏手に駐車場 電話:029-851-8100

土浦の雛まつり始まる 立春の城下町が色とりどりに

0
仲秀英作、明治時代のひな人形=まちかど蔵「大徳」

【伊藤悦子】第16回土浦の雛(ひな)まつり( 土浦市観光協会主催)が立春の4日、同市中央1丁目の土浦まちかど蔵「野村」「大徳」をメーンに市街地の商店や飲食店128軒で開幕した。両会場をはじめ、周辺の店舗のひな人形たちを紹介する。

まちかど蔵「野村」(中央1丁目)
まちかど蔵「野村」は、交通安全ひなまつり番所だ。ひな人形たちが「飛び出すな!人も車も自転車も」などと書かれた小さなプラカードを持って、交通安全を呼び掛ける。野村では車の運転に欠かせない反射神経を調べるゲームや、酒酔い疑似体験できるコーナーもある。

神立さん㊧手作りのつるしびなが飾られた、まちかど蔵野村

野村に飾られた色とりどりのつるしびなを作ったのは、神立史子さん(93)。ひなまつりのために真鍋新町から三輪車タイプの自転車に乗って自作のつるしびなを届けにきた。52歳で小学校教師を退職して以来40年、つるしびなを作り続けている。神立さんは「ひとつずつ本を見ながら作っています。皆さんに喜んでいただければ」と笑顔で話した。

まちかど蔵「大徳」(中央1丁目)
まちかど蔵「大徳」1階には江戸時代の人形師、仲秀英(なか・しゅうえい)作の貴重なひな人形が展示されている。犬の狆(ちん)を連れた官女がいるのもおもしろい。

2階には、たくさんお手作りのつるし雛や創作雛が華やかに並ぶ。土浦市出身の大相撲、高安関から寄贈された浴衣で作った珍しい人形もある。人形の作者は土浦市観光協会の川﨑久美子さん。「縁起がいいと聞いたのでたぬきにまつわる人形もたくさん作った」と話す。毎年いろいろな人形を制作しているという。

川﨑さんが作ったたぬきの人形や小物㊧と高安関の浴衣で作った人形

尾張屋(中央1丁目)

尾張屋の店内に飾られた江戸時代のひな人形

尾張屋は、昭和6年(1931)創業の仏壇や家具制作の木工会社。昭和初期のひな人形や知人から譲り受けたという江戸時代のひな人形が目を引く。緋毛氈(ひもうせん)も江戸時代のものだ。

木工会社らしく、木のひな人形も並ぶ。「木工屋なので木のおひなさまがあってもいいのでは」と、10年前につげの一本彫りのひな人形を作った。「地元の方に喜んでもらいたい」という思いで作ったという。

とりでや化粧品(川口1丁目)
とりでや化粧品は創業50年の化粧品屋。昭和の御殿作りのひな人形と、大正時代のひな人形がたくさんの化粧品と一緒に並ぶ。ひな人形はどちらも従業員の実家にあったものだという。見比べると時代によるひな人形の表情の違いもわかる。(組写真下段中央)

市街地各店で見られるひな人形

中西はきもの店(中央2丁目)
創業100年以上の中西はきもの店。女の子が生まれるたびに親戚や同業者から人形の贈り物があったため、たくさんの人形が残っているそうだ。ショーウインドーには大正時代や明治時代のひな人形がずらり。(組写真右上)

店内には舌きり雀など日本の昔話のワンシーンを再現した人形も並ぶ。日本の昔話を再現した人形たちもある。

お茶のせこ沢(土浦市大和町7丁目)
店内に飾られた色とりどりのつるしびなや手まりなど、すべて知人の手作り。ちりめんの押絵ひな人形は、ちりめんの染色から手掛けたものだという。(組写真左上)

福祉の店ポプラ中央店(中央1丁目)
同店は、社会福祉施設などで障害者が作った作品を販売しているお店。レトロな建物が特徴。1階には、愛媛や兵庫、長野など日本各地のおひなさまが展示(組写真左下)されている。人形好きな人が集めていたものだという。地方による違いを見るのもおもしろい。出身地のひな人形があるかも?

カフェ胡桃(中央1丁目)
カフェ胡桃は自宅をリフォームした小さな喫茶店。ひな人形はオーナーの実家にあった70年前のもの(組写真右下)。びょうぶに貼られた色紙や短冊はオーナーの亡母が書いたものだそうだ。ぼんぼりの灯りが幻想的な雰囲気だ。

まつりは3月3日まで。時間は午前10時~午後4時。

 

【つくば市20年度予算】過去最大規模を更新 学校建設ラッシュ続く

0
新年度予算案を市議会全員協議会に説明する五十嵐立青市長(中央)=つくば市役所

【鈴木宏子】つくば市は4日、2020年度当初予算案を市議会全員協議会に説明した。一般会計は約885億2500万円で前年度当初比0.6%増となり、過去最大規模だった前年度をさらに上回る。つくばエクスプレス(TX)沿線の児童・生徒数増加に対応するため、学校建設や校舎増築ラッシュが続く。

新設が予定されているのは、TX研究学園駅周辺の研究学園小中学校(仮称)、万博記念公園駅周辺の香取台地区小学校(同)、みどりの駅周辺のみどりの南小学校(同)の3校。研究学園小中と香取台小はいずれも23年4月開校に向け、それぞれ約1億2800万円と約9600万円で設計を行う。みどりの南小は24年4月開校に向け用地を約10億7800万円で購入し、さらに約2億1800万円で基本・実施設計をする。

ほかに小中学校3校で校舎を増築する。葛城小は21年4月からの利用開始を目指し約8億円で校舎を増築する。手代木南小と栗原小は22年4月の利用開始に向け校舎増築の設計を実施する(2校の設計費合計約5500万円)。

保育所もさらに増やす。民間保育所施設の整備補助を約14億1000万円を計上し、保育所7園、認定こども園1園、病児保育施設1園を20年度中に整備する予定だ。

旧総合運動公園 借入金返済に備え積み立て

課題となっている旧総合運動公園用地については、いったん市は売却を表明したが、市議会に特別委員会が設置され売却見直しの意見が多数となっていることから、2023年度末の土地購入費の借入金返済期限に備えて財政調整基金に6億円を積み立てる。21~23年度までは基金残高98億円を目標に3年間で毎年15億円ずつ積み立てる計画。今後、議会から示される方向性を見据えながら再検討していくという。

つくば駅前の商業施設クレオの再生に市が関与しない方針を決めた後の中心市街地のにぎわいづくりについては、市が約6000万円を出資し、官民連携の中心市街地エリアマネジメント団体を設立し活性化を図る。さらにつくばセンタービルの再整備に向け、約990万円で必要な機能や配置について検討する基本計画を策定する。

ほかに、圏央道つくば中央IC(インターチェンジ)- 常総IC間のスマートICの整備に向け、用地購入2億2600万円とNEXCO東日本への同IC建設負担金約7500万円を計上する。21年度中の利用開始が予定されている。

ナショナルサイクルルートに指定された「つくば霞ケ浦りんりんロード」については、新たにつくば駅からりんりんロードまで7.5キロの推奨ルートを設定し、案内表示の路面サインをつくる(約720万円)。

つくばウェルネスパーク内のサッカー場、セキショウ・チャレンジスタジアムは経年劣化により芝の破れやほつれが発生していることから、約1億7600万円で人工芝を張り替える予定だ。

不登校児童生徒の支援では、市南部に約1200万円で新たな支援拠点を設置する。市と民間の共同事業とする計画で、共同事業は県内初という。4月以降、民間事業者を公募し10月ごろ開設する予定だ。

一方歳入は、人口増などにより、個人市民税を前年度比5.1%増、固定資産税を3.2%増と見込む。法人市民税は昨年10月の税制改正の影響で13.2%減となり、市税全体は2.4%増を見込む。

特別会計などを含めた総額は1488億800億円となり、一般会計と同様、過去最大規模を更新する。

同予算案は14日開会の市議会3月議会に提案される。五十嵐立青市長は「市未来構想が目指す4つのまちの姿の実現に向けた予算で、まいてきた種が形になる」などと話している。

つくばに「ご当地スポーツ」 200人が全5種目を体験

0
「ペタウェイ」という種目。的(まと)を着て逃げる板谷隼さん(中央)=つくばセンター広場

【山口和紀】つくばに「ご当地スポーツ」ができた。全5種目のご当地スポーツを体験するイベントが2日、つくばセンター広場(同市吾妻)で催され、親子連れを中心に約200人が「つくば」と「ゆるスポーツ」の融合をテーマに作られたオリジナルのスポーツを楽しんだ。

主催したのはつくば市と、コワーキングスペース「アップツクバ」などを運営するfor here(フォーヒア)。監修を世界ゆるスポーツ協会が担当した。「ゆるスポーツ」はスポーツの得意不得意などを問わず、誰もが「ゆるっと」楽しむことができることを目的にしている。

昨年12月から2回の会合を開き、参加者はそれぞれがチームに分かれオリジナルのスポーツを考案した。for hereの江本珠理さんは「イベントの趣旨は、関係人口を増やすこと。千葉から来た参加者もいる。イベントをきっかけにつくばに関心を持ってくれる人が増えればうれしい」と話した。

5種目のうちの1つ「ペタウェイ」は、電動の立ち乗り自転車「セグウェイ」と元素記号の融合がテーマだ。つくば市は「モビリティーロボット実験特区」としてセグウェイの公道走行が認められていることからテーマになった。ルールは「元素」をモチーフにしたボールを「セグウェイ」に乗った的(まと)役の人に投げ、的に当たった「元素」がH2OやCO2のようにそろうと得点になるというもの。考案したチームの板谷隼さん(筑波大学大学院2年)は「僕らのチームはセグウェイがテーマ。最初はセグウェイにカゴを載せて、プレーヤーはボールをカゴに投げ入れるというルールだった。後から研究学園都市らしさということで『元素記号』要素を入れて、このような形になった」と話した。

立教大池袋高数理研究部が作った「谷田川エクスプレス」。VRで船を漕いでいるのは五十嵐つくば市長=同

立教大学池袋高校の数理研究部が考案・開発した「谷田川エクスプレス」はバーチャルリアリティー(VR)を使ったスポーツ。参加者はメガネ型のディスプレイ「ヘッドマウントディスプレイ」を装着し、映し出される仮想の「谷田川」で渡し船をこいでゴールを目指す。開発した山崎友也さん(同校2年)さんは「もともとVR作品のコンテストに参加していて、それを見たつくば市の担当者が今回のイベントに誘ってくれた。ゲームは部活の先輩と専用のソフトを使って開発した。コンテストのために作ったものだが、お客さんに楽しんでもらえたらありがたい」と話した。

ほかには、祭ばやしのリズムに乗せて「山菜採り」を行う慶応大学商学部の学生チーム考案の「アブウド採らず」、筑波大院生らが作成した「ガマの油」を集めるVR競技「ガ筋肉(マッスル)」、つくばの特産品である「芝」をテーマにした「筑波つくばおろし」などがあった。

「筑波つくばおろし」の様子(写真提供:for here)

主催者の江本さんは「申し込みは100人を超え、当日申し込みの方もたくさんいた。大勢の人に参加してもらえたのがうれしい」と語り、「ご当地スポーツを作る過程で、つくばが芝の名産地であることなどたくさんの発見があった。10歳の子どもから社会人まで、対等に関わりあってスポーツを作っていくことができたのが良かったと思う」と話した。

古民家改造しチョウザメレストラン 筑波山麓・真壁の養殖業者が店開き

0
ひなまつり開幕に合わせて4日オープンの「レストキャビン古民家スタージョン」=桜川市真壁

【大山茂】真壁のひなまつり開幕に合わせ、桜川市に4日、古代魚のチョウザメを食材にした古民家レストランがオープンする。異色の組み合わせだが、総務省の地域振興策「ローカル10000プロジェクト」採択を受け、市内でチョウザメの養殖を手掛ける「つくばチョウザメ産業」(つくば市、白田正男社長)が準備を進めてきた。

店の名は「レストキャビン古民家スタージョン」。スタージョンは英語でチョウザメのこと。場所は造り酒屋「西岡本店」の東隣りで、市が管理している木造平屋の古民家を改造した。

スタージョンは英語でチョウザメのこと=同

メニューはチョウザメの肉を使ったカレーや漬け丼、煮込みうどんなど。全ての料理にチョウザメを使用する。肉は白身で淡白なため、多くの料理に合うのだそう。価格は1000円前後。白田社長は「地元の人たちがお昼に気軽に立ち寄れる場になれば」と話す。

店内に入ると入口に大きなプラスチック製の水槽が置かれている。来店者にチョウザメの泳ぐ姿を見せるという。店内にはチョウザメの生態を紹介するパネルやグルタミン酸、アスパラギン酸などチョウザメの持つ機能性成分の分析表なども展示し、なじみの薄いチョウザメの理解を促す考え。奥に進むとテーブルやカウンターが配置され、15人前後ゆったりと座ることができる。

総務省事業に県内1カ所採択

同事業は、2019年のローカル10000プロジェクトに県内でただ1カ所、採択された。レストランに加え、廃校した小学校のプールを使ったチョウザメの養殖と、プール隣りで飼育水を再利用した野菜の水耕栽培の3点セットが事業内容。地元桜川市を通じて総務省に申請したところ、地域の産業再生と活性化に結び付くとして採択された。事業費は国の地域経済循環創造事業交付金と桜川市の負担分合わせて850万円、それに筑波銀行の事業継続融資分850万円の合計1700万円。

同社は筑波山麓の石材工場跡地に加工・出荷事業所を開設、約10年前から6000匹前後を飼育し、雄の魚肉をホテルや割烹、寿司店などに提供してきた。3年前からは雌の成魚からキャビアを採取しており、瓶詰20グラム6000円(税別)で販売している。結婚式場などから引き合いがあるという。

桜川市では4日から恒例の真壁のひなまつりが開幕する。3月3日までの会期中、市街地の店舗など約160軒におひなさまが飾られ、10万人を超える人出が見込まれている。

大相撲高安関、土浦の激励会で巻き返し誓う

0
激励会で挨拶する高安関=土浦市城北町のホテル

【池田充雄】土浦市出身の関脇、高安関の激励会(高安土浦後援会主催)が2日、同市城北町のホテルマロウド筑波で開かれた。高安関はこの日、田子ノ浦親方や部屋の若手力士10人と同市木田余の宝積寺で節分の年男を務めた後、会場入り。中川清会長や安藤真理子市長らの励ましを受け、「土浦の皆様には日頃よりご支援いただき、恩返しするべく取り組んでいる。これからも精一杯努力し、土浦の名を少しでも全国や世界に広めたい」とあいさつした。

乾杯の音頭を取るのは後援会の折本明さん=同

大関復帰を懸けて臨んだ先月の初場所は、けがの影響から思うような相撲が取れず6勝9敗と負け越し。それでも休場せず土俵に立ち続け、最後は2連勝で来場所に期待をつないだ。この日の取材に、高安関は「結果を出せず申し訳ない思いがあった。もう一度鍛え直して気力体力を充実させ、必ず大関に返り咲くとともに、その上の番付を目指して精進していきたい」と誓った。

激励会に集まったファンは約350人。握手や記念撮影には長蛇の列ができた。土浦市田村町の石神道代さん(62)は「十両のころから応援し、テレビ中継は必ず見ている。今は調子を落としているがまだ若いし真面目なので絶対大丈夫。けがを治して体も絞り、コツコツと頑張ってほしい」と期待を述べた。

記念撮影に長蛇の列ができた=同

地元では高安関にあこがれて相撲の道を目指す若者も増えている。弟弟子の序二段・飯塚はつくば市大穂出身。「基礎から全部教えてもらった。教え方も優しいし面倒もみてくれる」と話す。今春から入門予定の高須瑠希亜君(稲敷市出身、霞ケ浦高付属中)は「普通に話すと優しいが相撲を取っているときは格好いい。高安関みたいに強い力士になりたい」と目標を語った。

プラネタリウムが新世代に つくばエキスポセンター

0
新番組「地球発、宇宙の彼方へ」のシーン(つくば科学万博記念財団提供)

【相澤冬樹】つくばエキスポセンター(つくば市吾妻、中原徹館長)のプラネタリウムが1日、改修工事を終えリニューアルオープンした。1月31日に内覧会が開かれ、新システムの紹介と新番組「地球発、宇宙の彼方へ~未体験スペースツアーへの招待~」の試写会が行われた。

プラネタリウムは、直径25.6メートルのドーム天井に満天の星空を映し出す光学系の装置に、プロジェクターで投影する全天周デジタルシステムを組み合わせるもので、今回は2012年以来8年ぶりにデジタル系を入れ替えた。6台構成の4Kレーザープロジェクターを使用し、マルチプロダクションシステムによりつなぎ目のないスムーズな動きで、明るく鮮やかな映像をわん曲したドームスクリーンに映し出す。

同センター運営部、瀬戸口啓一部長は「明るさは従来に比べ数値的には1.4倍だが、更新前に比べ5倍近くなっている」と胸を張った。

光と影の動き リアルに再現

全天周プラネタリウムの投影装置=つくばエキスポセンター

搭載される映像技術「メディア・グローブ・シグマ(Σ)SE」により、地球や宇宙の姿をダイナミックに再現する。コンピューターグラフィックスの画像処理と異なり、恒星や星団などデータベース化した膨大な銀河モデルを元にシミュレーションした映像。光と影の動きまでリアルに再現する。

データには地球の地形モデルも含まれ、1日から公開の「地球発…」は冒頭、筑波山を出発し、富士山を経て、エベレストから宇宙に近づくシーンなどが用意された。火星から木星、土星を旅し、途中、小惑星探査機「はやぶさ」がサンプル採集を試みたイトカワなどに立ち寄る40分の番組だ。

ドームスクリーンでの映像展開について、中原徹館長は「科学や芸術など多様な表現に役立たせてほしい。スポーツ中継にも新たな可能性を開くかもしれない」と期待を寄せる。

同センターのプラネタリウムは1985年の科学万博開催に合わせて設置されたのが初代で、光学系は2006年に現在の2代目に更新された。見る場所に応じて、位置の変化する星や星座を映し出す。昨年秋から急速に明るさが低下して関心が持たれているオリオン座の赤色超巨星、ベテルギウスの減光も今回のプログラムに反映されているそうだ。

◆「地球発、宇宙の彼方へ~未体験スペースツアーへの招待~」は2月1日公開、上映期間は5月31日まで。上映は毎日2回。入館料を含むプラネタリウム料金は大人1000円、4歳~高校生500円(税込み)。問い合わせ電話029-858-1100。

➡つくばエキスポセンターの過去記事はこちら

パラスポーツ体験しよう! 2月9日、つくばで「2020」

0
「つくパラ2020」で体験できるボッチャ(左)、車いすバスケ(中央上)、ハンドアーチェリー(中央下)、ブラインドサッカー(右)=「つくパラ2020」事務局提供

東京オリンピック・パラリンピックオフィシャルパートナーの東京ガスは2月9日、地元企業のカスミ、関彰商事などと「障害者スポーツを体験しよう つくパラ2020」(カスミ主催)をつくば市桜総合体育館で開催する。

東京パラリンピック正式種目の車いすバスケットボール、ブラインドサッカー(5人制サッカー)、ボッチャのほか、ハンドアーチェリー、卓球バレーなど障害者スポーツをだれでも体験できる。

オリンピックイヤーに合わせて、皆が一緒にいきいき暮らせる共生社会を目指そうと、つくば地域で活動する企業や団体がメッセージを発信する催しだ。

ブラインドサッカー日本代表強化指定選手を輩出する筑波技術大(つくば市)チームの「アヴァンツァーレ」、各地で車いすバスケットボールの体験会を開いているシッティングスポーツ協会(土浦市)などが参加する。ゲストとしてサッカー元日本代表で、鹿島アントラーズの中田浩二さんが来場し市民と一緒に障害者スポーツに挑戦する。

ほかに常磐大学(水戸市)の学生とオリンピックの応援を盛り上げるフェイスペイントを体験したり、アイマスクをして盲導犬と歩行体験をしたりできる。つくば市内の福祉団体による障害者手作りのクッキーやお菓子の販売もあり盛りだくさんだ。

東京ガスつくば支社の樽井謙尚広報課長は「パラリンピックスポーツを体験する機会は少ないので、楽しみながらぜひ体験していただければ」と話している。

◆「つくパラ2020」は2月9日(日)午前10時~午後4時、つくば市流星台63、市桜総合体育館で開催。参加費無料。事前予約不要でだれでも参加できる。当日は体育館用の上履きを持参する。問い合わせは電話029-850-1824(カスミ環境社会貢献部)

オールつくばロケの小さな宇宙映画 2月2日、初の一般試写会

0
映画「ASTRO AGE」のワンシーン。JAXA筑波宇宙センターのスペースドームで撮影された(六本企画提供)

【池田充雄】つくばを舞台に昨秋完成した短編映画「ASTRO AGE(アストロエイジ)」の試写会が2月2日、つくば市庁舎で開かれる。「宇宙やつくばが好きな人、夢や目標を持って頑張っている人に特にお薦めの映画。ぜひ感想も聞かせていただきたい」と監督の小川貴之さんは話す。

会話通し宇宙の壮大さ描く

2018年のつくばショートムービーコンペティションでグランプリを手にした当時の小川貴之監督

映画のキャッチフレーズは「宇宙に行かない宇宙の話」。若手サイエンスライターの女性が、さまざまな人に宇宙の魅力を聞きながら、自分の夢を見つめ直す物語だ。「主人公の表情の変化や心の動きをとらえた、しっとりとした映画。SF作品のような派手な展開はなく、会話を通して宇宙の壮大さを描こうと考えた。あまり見たことがない映画体験ができると思う」と小川監督。

重要なテーマの一つが夢。「日本では子どものうちから夢を問われるが、大人になるにつれ、夢へのこだわりを言葉にするのが後ろめたくなる。自分もそうだった」という。つくばとの縁が生まれ、何度か訪れるうちに、ここなら夢と宇宙を一つにした映画が作れるのではないかと考えた。

小川監督は、2018年度のつくばショートムービーコンペティション(筑波学院大など主催)に「つれない男」でグランプリを受賞。同作はグルノーブル屋外短編映画祭で招待上映され、国内外の映画祭に多数入選した。今作の「ASTRO AGE」はグアム国際映画祭入選のほか、セントルイス国際映画祭、神戸インディペンデント映画祭、函館港イルミナシオン映画祭などに出品された。一般向け試写会は今回が初めて。

主演も音楽も旬の才能が集結

主演の小西桜子さんは新人だが「ファンシー」(永瀬正敏主演、2月7日公開)、「初恋」(三池崇史監督、2月28日公開)で立て続けにヒロイン役を射止め、いま最も旬といえる女優。オーディション時から独特の印象があり、カメラが回ったときの集中力や瞬発力も新人離れしていたという。

「短編映画では人物の背景まで描き込めないため、俳優自身にリアリティある生きた人物を表現してもらうのが大事。小西さんは細かく指示しなくても勘良く人物像を作り、抜群の雰囲気を映画に生かしてくれた」

劇中音楽とエンディング曲「僕らは『ゆらぎ』でできている」を担当したのは、つくば発の理系バンドDENSHIJISION(デンシジション)。11年に結成され過去5枚のアルバムを発表、17年には任天堂ゲーム「RXN-雷神-」に楽曲提供、18年にはグルノーブル音楽フェスティバルに出演など、着実に活動の幅を広げている。

グルノーブル行きは小川監督と同時期。つくば市役所での帰国報告で初めて出会い、一緒に作品作りをしようと動き出した。「映画ではバンドの普段の曲とはまた違う雰囲気で、曲想も幅広く臨機応変に対応していただいた。作曲のヨシダシゲルさんは理系の人らしくリズムや音色も理詰めで構築していくのが新鮮だった」

つくばの魅力を映像で再発見

主な撮影地はJAXA筑波宇宙センター、筑波大学、中央公園など。「市内在住の方なら、ここで撮ったのかと分かる場所が多数。とてもきれいな映像で、つくばの魅力をまた違った形で再発見できる」と市文化芸術課の田山牧子さん。

試写会は今年度のつくばショートムービーコンペティションの開催前イベントという位置付け。会場はつくば市役所コミュニティ棟会議室。2月2日(日)午後1時開場、1時30分開演。本編上映(23分)の後、小川監督のあいさつに続いて「つれない男」も上映する(10分)。予約不要、入場無料、市役所駐車場(2時間無料)が利用できる。

➡短編映画祭「つくばショートムービーコンペティション」の過去記事はこちら

つくば市役所にチャレンジショップ 女性2人が2月7日まで開業

0
市民がふらりと立ち寄るチャレンジショップ=つくば市研究学園の市役所1階

【橋立多美】つくば市役所(同市学園都市)1階キッズスペース隣の特設会場で若者によるチャレンジショップが開かれ、市民が立ち寄って商品を手に取る姿が見られる。

春をイメージさせるオリジナルトートバックを持つ内堀夢梨実さん=同

出店しているのはTシャツやトートバッグ、ポーチなどオリジナル生活雑貨を展示販売する店と、欧米から取り寄せた子どもを前に抱いて固定する抱っこひものサンプルを展示し無料相談を受ける店の2店。

ショップは、市が今年度から3年間実施予定の「若者地域定着加速化事業」の一環で、市内で起業または新規出店して定住を目指す若者を対象に試行の場を提供し、マーケティングなど準備活動を補助して事業化を応援する事業。昨年秋に出店者を募り、今回出店した2人が選定された。

生活雑貨の店は、筑波大学芸術専門学群4年の内堀夢梨実(ゆらの)さん。同大の学園祭で販売して好評だったオリジナルTシャツと、使い勝手の良さを重視したトートバッグを並べている。いずれも大人とキッズサイズがある。

内堀さんは「学園祭と市役所とでは客層が違い、手に取ってくれるか不安だった」というが、キッズ向け商品を中心に売り上げを伸ばし手応えを感じている。「内定を得たデザイン関連の企業で社会経験を積んだ後、脱サラしてつくばで自分の店を持ちたい」と笑顔を見せた。

抱っこひもで1歳の長女を抱く角田クリスティーナさん=同

もう1店は子育て中でベビーウェアリングコンサルタント=メモ=の角田クリスティーナさん(32)が出店した。子どもが快適に過ごせる欧米の抱っこひもと、伸縮性のある細長い布で子どもを巻きつけて使うことで親が前傾姿勢になっても体がフィットすると注目を集めるベビーラップを体験できる。

クリスティーナさんによると欧米の育児アイテムは進歩しており、抱っこひもは新生児の時期から使えて子どもの身長や体重の増加に応じて調整できる。近年、抱っこひもを着脱するのに操作するバックルを外され赤ちゃんが落ちそうになったという物騒な話があるが、欧米の製品にはロックボタンが装備されたものがあるそうだ。

抱っこひもの選び方や肩の凝らない装着方法、昔ながらのおんぶひもの使い方を教えてくれて体験も可。「便利な育児グッズを使って自分らしい育児ライフを過ごしてほしい」とクリスティーナさんは話す。ハンガリー出身。日本男性と結婚し来日して4年のクリスティーナさんの日本語は完璧だ。

ショップは期間限定で営業日と時間は店によって異なる。雑貨店は31日までと2月3日~7日。時間は午前10時~午後4時。育児アイテム店は31日までと2月5日~7日。時間は午前10時~午後3時。両店とも土日は休み。

チャレンジショップ事業は次年度も出店対象業種や出店期間などを拡充して実施予定で、6月以降に市公式HPなどで募集する。

※メモ

【ベビーウェアリングコンサルタント】赤ちゃんの適切な抱っこやおんぶに関する知識を持ち、赤ちゃんの発達と保護者のライフスタイルに適した育児アイテムをアドバイスする専門家。