木曜日, 5月 2, 2024
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遠い宇宙と地球つなぐ大型アンテナの秘密に迫る つくばエキスポセンターで特別展

16、17日 JAXA美笹局プロジェクト完了記念 太陽系と宇宙の起源を解き明かそうと、地球から200万キロ以上離れた遠い宇宙を飛ぶ探査船と交信するための、直径56メートルの大型パラボナアンテナが長野県佐久市のJAXA(宇宙航空研究開発機構)美笹(みささ)深宇宙探査用地上局にある。性能をより向上させる「グレート2プロジェクト」がこのほど完了し、記念イベントが16、17日につくば市吾妻、つくばエキスポセンターで開かれる。「遠い宇宙と地上をつなぐ唯一の絆」だという大型アンテナの魅力と秘密をJAXA職員など専門家から直接聞く機会となる。主催はJAXA。 アンテナは、同じく佐久市にある臼田宇宙空間観測所で30年以上運用されてきた直径64メートルのアンテナの後継機。高度化する近年の宇宙探査に対応するために設計され2021年3月に完成した。今回完了した新プロジェクトは、信頼性と運用性のさらなる向上と、海外機関の探査機支援を柔軟に行うことが目的だ。 イベントでは、エントランスホールで開かれる大型アンテナに関する詳しい解説の他に、コンピュータグラフィックス(CG)による立体映像が上映される3DシアターでのJAXA職員によるミニ講演が催される。17日に開催される専門家による参加型のワークショップでは、パラボナアンテナがどのように宇宙の音を集めているのかを体感できる。 また2020年に小惑星リュウグウの物質を地球に持ち帰り、現在も宇宙空間を飛行し続ける小惑星探査機「はやぶさ2」の実物大模型と、火星衛星探査機「MMX」の50分の1模型が展示される。 エキスポセンターの企画担当者は「今回は、諸事情により大型パラボナアンテナの模型は未完成での展示になるが、実物大の探査機模型を間近で見ることができる。専門家による解説もあり、ぜひ、多くの方に参加していただければ」と来場を呼び掛ける。(柴田大輔) ◆「JAXA美笹深宇宙探査用地上局プロジェクト完了記念 特別展示『美笹局、できました。~深宇宙探査を支える大型パラボラアンテナ~』」は16日(土)、17日(日)の2日間、つくば市吾妻2-9、つくばエキスポセンターで開催。開館時間は午前9時50分~午後5時(入館は午後4時30分まで)、入館料(展示場のみ、プラネタリウムは別途必要)は18歳以上500円(消費税込)、4歳~高校生は250円(同)。▽美笹局アンテナ解説は①16日午前11時〜➁同午後2時〜➂17日午前10時45分〜④同午後1時30分〜の4回▽JAXA職員による3Dシアターでのミニ講演は①16日午後1時〜➁同午後4時30分〜➂17日午後2時30分〜④午後4時30分〜の4回▽専門家によるアンテナ博士の実験教室は①17日午前11時30分〜➁同午後3時〜の2回。いずれも参加自由。

さわって、遊んで! 「歯車」を知る展示会 つくばエキスポセンター

冬休みに楽しんで 歯車にスポットを当てた企画展「すごいぞ!歯車!!くるくる回っていっぱいお仕事」が、つくば市吾妻、つくばエキスポセンターで来年1月28日まで開催されている。歯車を用いた作品など36点が展示されている。つくば市在住で、国内外で活躍する木工作家のつちやあゆみさんによる「歯車のオルゴール」や「歯車の遊園地」などの作品もある。 おもちゃや時計、自動車、エレベーターといった身近なものから、人工衛星やロケットなど、あらゆるものを動かすことに欠かせないのが「歯車」だ。回転する複数が組み合わさることで動力を伝える。普段は機械の中に隠れてあまり目にすることがないが、人の暮らしを縁の下で支える無くてはならないもの。 会場となる2階の多目的ホールは3つのパートに分かれる。まず初めが、木製のおもちゃなどを製作するムクスタジオ(Muku-studio、埼玉県飯能市、野出正和社長)による作品。木製の大型カラクリ装置のほか、赤、黄、青など色や形、大きさの異なる様々な木製歯車を組み合わせ、平行軸の一方から他方へ回転を伝えるために用いられる「ヒラ歯車」、回転運動を直線運動に変換する「ベルクランクとピン円盤」、回転する円運動を上下運動に変換する「ハートカム」など、実際にレバーを回して多様な動きを楽しむことができる作品を展示している。 その奥には、つちやあゆみさんによる作品が並ぶ。そのひとつ「歯車のオルゴール」は、平行に組み合う大小の歯車が、複数、平行に組み合わされて、手前に置かれたハンドルを回すことで回転する歯車の下に据え付けられた木球が鍵盤にぶつかり、クリスマスにちなんだ「聖者の行進」が鳴り響く。その隣に置かれた、同じくつちやさんによる作品「歯車の遊園地 No.10」は、3つのスタート台から色とりどりの木球を木製のレールに滑らせ、ゆっくり回転する歯車など、複数のルートを通りその先のゴールへの順番を競うアトラクション。木と木がぶつかる柔らかな音も楽しめる仕組みになっている。 最後は、1935(昭和10)年の創業以来、一貫して歯車を作り続ける小原歯車工業(埼玉県川口市、小原敏治社長)。実際の工業製品だけでなく、同社の技術を活かして作られた二輪駆動の自転車などが展示されている。 車・バイク好きの大人も 企画を担当した同センターの松岡安希子さんは「オルゴールやコーヒーミルなど、私たちの身近なところに常にあるものの、普段なかなか見る機会が少ないのが歯車」と話し「今回の企画では、実際に触れることで、暮らしを支えてくれている歯車の魅力を知ってもらうことを意図した」と説明する。「11月に企画がスタートして以来、来場したたくさんのお子さんたちが、実際に歯車に触れて、その動きや奏でる音を楽しんでくれている。またプラモデルや車、バイクを趣味にする大人の方たちも関心を持って来場していただいている」とし、「この冬休み、ぜひ、多くの方に来場していただきたい」と呼びかける。(柴田大輔) ◆企画展「すごいぞ!歯車!!くるくる回って いっぱいお仕事」は、2024年1月28日まで。開館時間は午前9時50分から午後5時。休館日は毎週月曜(12月25日、1月8日は除く)、ほかに12月29日から1月3日、1月9日から11日は休館。入館料は大人500円、子どもは250円。問い合わせはイベントの公式ホームページ、またはつくばエキスポセンター(電話029-858-1100)へ。

あなたは必ずだまされる! つくばエキスポセンターで「錯視の世界」展

「錯視(さくし)」は見たものが事実とはちがうように見えてしまう目の錯覚で、同じ大きさの図形が違う大きさに見えたり、同じ色がちがう色に見えたりする。この錯視の科学を紹介する企画展「錯視の世界ーあなたは今度もかならずだまされる!」が、つくばエキスポセンター(つくば市吾妻)で5日から始まった。5月8日まで。 展示されるのは錯視研究者の杉原康吉さん、北岡明佳さん、山口康さんの作品、合計56点。模様によって形がゆがんで見える「高さ反転立体」、直接見るのと鏡で見るのとで全く異なって見える「変身立体」など、錯視の様々なテクニックを楽しむことができる。 2013年にレディ・ガガが発表したアルバム「アートポップ」のCDのインサイドデザインに使用された作品「ガンガゼ」も展示されていて、静止画なのにウニのトゲが動いているように見える。ベスト錯覚コンテスト世界大会受賞作品も6点展示されている。 展示室の外の廊下には大きな作品が展示されていて、見応えがある。またエントランスには、オブジェの中に自分が入って、両側にある鏡に見える像の違いを体験できるコーナーがある。展示作品の解説パネルの漢字にはルビがふってあり、子供でも読みやすい。 企画を担当したエキスポセンター運営部の松岡安希子さんは、「錯視は目から入った信号を脳で処理する過程で起こる現象なので、見え方に個人差がある。子供と大人とでも見え方が異なる場合があるので、親子でどう見えるか話すのも楽しいと思う。大人の方も『そんなことはない』と分かっているのにだまされてしまうのを楽しんで下さい」と話す。 新型コロナ感染拡大防止のため入場制限を行う場合があるので、来館前に最新情報をウエブサイトで確認してほしいとのこと。入館料のみで企画展も見ることができる(如月啓)。 ◆企画展「錯視の世界」は3月5日(土)~5月8日(日)。開館時間は午前9時50分~午後5時。入館料は大人500円、4歳から高校生250円。休館日などの問い合わせは電話029-858-1100(つくばエキスポセンター)。

「はやぶさ2」帰還カプセル展示 10日からつくばエキスポセンター

小惑星探査機「はやぶさ2」帰還カプセル展示が10日から、つくばエキスポセンター(つくば市吾妻)で始まる。14日まで。展示されるのは、2020年12月に「はやぶさ2」が地球に持ち帰った、小惑星リュウグウで採取した砂や石などの調査サンプルを収容していたカプセル。 「はさぶさ2」は、地球の水や有機物の起源、生命誕生の秘密に迫ることを主な目的に、2014年12月に種子島宇宙センターから打ち上げられた小惑星探査機。近地球型とよばれる小惑星「イトカワ」を探査し2010年に地球に帰還した「はやぶさ」の後継機にあたる。「はやぶさ2」が目指したのは、直径900mメートル小惑星リュウグウ。接近時、地球から約3億キロの距離にあった。 そこには太陽系が誕生したとされる約46億年前の水や有機物の痕跡が残るとされる。総飛行距離約52億4千万キロの末に持ち帰ったサンプルは、日本を中心とした14 カ国、109の大学と研究機関、269人が参加する国際チームで進められている。 展示会場には、金色の耐熱材が部分的に残る大気圏突入時の高温にも耐えたパーツや、大気圏を通過後に着地時の衝撃を和らげるためのパラシュートなどの実物が並ぶ。他に、一連のプロジェクトの詳細を解説したパネル展示、映像コーナーも設けられている。 企画を担当する、エキスポセンター展示・催事主任の佐々木貴史さんは「焼け残った金色の耐熱材が残るなど、宇宙を旅した実物が持つ迫力を感じてもらえるはず。宇宙とのつながりを実感してもらうことで、将来、宇宙に関わる分野に進んでくれるお子さんが増えたらうれしい」と話す。 展示と並行し、エキスポセンター内のプラネタリウムでは関連企画として、「HAYABUSA 2〜REBORN 帰還バージョン」(上坂浩光監督)が上映される。 新型コロナ感染対策から、展示、映像作品上映ともに完全事前予約制。ウェブサイトから手続きができる。また上映スケジュールも、同サイト内で確認できる。期間はともに14日までの5日間。(柴田大輔)

「福島に輝く夜空と豊かな暮らしを知ってほしい」 つくばエキスポセンターで写真展

福島の自然と暮らしをダイナミックに捉えた公募写真展「ふくしま星・月の風景写真展」が20日から、つくば市吾妻、つくばエキスポセンターで開催されている。 展示写真は、郡山市ふれあい科学館が主催する「第5回ふくしま星・月の風景フォトコンテスト」の受賞作品。コンテストは、福島がもつ豊かな人の暮らしと、その頭上に輝く月や星の姿を、写真を通じて全国に紹介したいと、2008年に第1回の公募が始まった。18年の第5回目は、106人による351点の作品が全国から集まり、その受賞作品による全国巡回展が19年から開催されている。北は秋田、西は兵庫までを巡回し、今回のつくば市で47カ所目になる。 大賞には、満月をバックに遊ぶ母子を幻想的に捉えた丹野順子さんによる「月と遊ぶ」が選ばれた。「今までの(応募)作品にはない発想」だと審査員が絶賛した。特別賞の「仲夏の輝き」(田中 祐二さん)は、夜の田んぼを舞う蛍を長時間露光で捉え、その背景の暗がりに浮かぶ一軒家から漏れる光を対比させ、肉眼では見逃してしまう農村の美しい一面を視覚化した。その他、ダイナミックに満点の星や月を捉えた写真や、人の息吹を感じる作品が全40点展示されている。 つくばエキスポセンターでは、これまで年に数回企画展を開催してきた。例年は体験型のイベントが中心だったものの、新型コロナウィルス感染防止の観点から、人との接触が少ない写真展開催となった。企画を担当する、つくば科学万博記念財団の徂徠裕子さんは、「美しい福島の写真を大人の方も一緒に楽しんでもらいたい」と来場を呼びかける。 また、コンテストを主催する郡山市ふれあい科学館学芸員の安藤享平さんは、「福島には『本当の夜空がある』といわれるほど、美しい夜空を見ることができます。県内外の方々に、今の福島の人の暮らしとともに、自然の美しさを知ってもらえたら」と企画に対する思いを話した。(柴田大輔) ◆会期は3月20日(土)から4月18日(日)、開館時間は午前9時50分~午後5時。同センター2階多目的ホールにて開催されている。入場無料。

「あそび大集合」も休館続く 春休みのつくばエキスポセンター

【相澤冬樹】春休みの子供たちに用意したメニューが日の目を見るか、つくばエキスポセンター(つくば市吾妻、中原徹館長)が新型コロナウイルス感染症をめぐる動静に気を揉んでいる。同センターは20日、従来24日までとしていた休館期間を4月7日まで延長すると発表した。これにより、企画展「かわったあそびが大集合!-つくって・ためして・かんがえる」の開催も宙に浮いている。 企画展は当初、20日から6月7日までの会期を予定していた。ねじやストローなど身近な素材やタブレット端末を触ったり操作したりして、遊びのなかに興味を見つける体験型のイベント。「キッチンオーケストラ」「ストローの森」など6つのテーマ、9つのコーナーを用意した。19日には報道機関向けの内覧会まで開き、休館明けの25日にスタートできる態勢を整えていた。 20日になって、政府が一斉休校の延長をしない方針を打ち出たが、県内で感染患者が確認された状況を踏まえ、休館の再延長を決めた。再開は早くても4月8日以降となる。 同館運営部は「子供たちが室内で、ものや道具に触って遊ぶ企画だけに、換気や除菌には十分に配慮して開催しようと準備していた。こういう時期だからこそやりたかった」と残念がる。6月7日までの会期が残っている限り、中止ではなく延期で開催のタイミングをうかがっていくという。 同センターの「休館期間の延長について」は随時更新される。電話: 029-858-1100 ➡新型コロナウイルスの関連記事はこちら

プラネタリウムが新世代に つくばエキスポセンター

【相澤冬樹】つくばエキスポセンター(つくば市吾妻、中原徹館長)のプラネタリウムが1日、改修工事を終えリニューアルオープンした。1月31日に内覧会が開かれ、新システムの紹介と新番組「地球発、宇宙の彼方へ~未体験スペースツアーへの招待~」の試写会が行われた。 プラネタリウムは、直径25.6メートルのドーム天井に満天の星空を映し出す光学系の装置に、プロジェクターで投影する全天周デジタルシステムを組み合わせるもので、今回は2012年以来8年ぶりにデジタル系を入れ替えた。6台構成の4Kレーザープロジェクターを使用し、マルチプロダクションシステムによりつなぎ目のないスムーズな動きで、明るく鮮やかな映像をわん曲したドームスクリーンに映し出す。 同センター運営部、瀬戸口啓一部長は「明るさは従来に比べ数値的には1.4倍だが、更新前に比べ5倍近くなっている」と胸を張った。 光と影の動き リアルに再現 搭載される映像技術「メディア・グローブ・シグマ(Σ)SE」により、地球や宇宙の姿をダイナミックに再現する。コンピューターグラフィックスの画像処理と異なり、恒星や星団などデータベース化した膨大な銀河モデルを元にシミュレーションした映像。光と影の動きまでリアルに再現する。 データには地球の地形モデルも含まれ、1日から公開の「地球発…」は冒頭、筑波山を出発し、富士山を経て、エベレストから宇宙に近づくシーンなどが用意された。火星から木星、土星を旅し、途中、小惑星探査機「はやぶさ」がサンプル採集を試みたイトカワなどに立ち寄る40分の番組だ。 ドームスクリーンでの映像展開について、中原徹館長は「科学や芸術など多様な表現に役立たせてほしい。スポーツ中継にも新たな可能性を開くかもしれない」と期待を寄せる。 同センターのプラネタリウムは1985年の科学万博開催に合わせて設置されたのが初代で、光学系は2006年に現在の2代目に更新された。見る場所に応じて、位置の変化する星や星座を映し出す。昨年秋から急速に明るさが低下して関心が持たれているオリオン座の赤色超巨星、ベテルギウスの減光も今回のプログラムに反映されているそうだ。 ◆「地球発、宇宙の彼方へ~未体験スペースツアーへの招待~」は2月1日公開、上映期間は5月31日まで。上映は毎日2回。入館料を含むプラネタリウム料金は大人1000円、4歳~高校生500円(税込み)。問い合わせ電話029-858-1100。 ➡つくばエキスポセンターの過去記事はこちら

授業に役立つ学習資源紹介 26日「教員の日」、つくばエキスポセンター

【田中めぐみ】つくばエキスポセンター(つくば市吾妻)の展示物やイベントを地域の教員などに紹介し、効果的な活用法を提案しようと26日、「教員のための博物館の日」イベントが同センターで開かれる。学校での活動や体験型授業などに役立つ学習資源を知ることができる。学校や幼稚園などの教員、旅行代理店、教員を目指す学生などは入館無料。 見どころは、つくば市内の研究機関が行っている学校向けの活動を一堂に紹介するコーナーだ。宇宙航空研究開発機構や国立環境研究所など全部で9機関が協力出展する予定で、研究機関からの講師派遣や見学の団体受け入れなどの取り組みを知ることができる。 ほかに同センター内の展示フロアを見学できるほか、プラネタリウムや科学教室、サイエンスショー、3Dシアターなど催事も体験可能だという。団体で利用する際にどのようなプログラムがあるか、どのように申し込めばいいかについて相談できるブースも出展される予定だ。 同センター学芸員の小林弘幸さんは「数多くの研究機関が集まるつくば市の特色を生かし、エキスポセンターが研究機関と教育機関、相互への情報提供のハブ的役割を担えれば」と話す。博物館と地域の教育機関、研究機関とのつながりを深めていきたい考えだ。 多くの子どもに体験をさせたいという教員からの要望に応じ、同センターでは3Dシアターの場所を移して以前より収容人数を増やした。また、団体受け入れの際には、学習効果を高めるためのワークシートを用意したり、天候に応じた予約を可能にしたりして、利用しやすくなる工夫をしているという。 「教員のための博物館の日」イベントは、国立科学博物館が中心となり、学校と博物館の連携促進を目的として2008年より始まった。イベントは全国約30の施設で開催されている。エキスポセンターでは去年から開催しており、去年の来場者数は約170人、うち小中高校の教職員や幼稚園関係者は約150人だった。 ▼各研究機関の学校など向け教育活動例(詳細は各機関に問い合わせが必要) 【宇宙航空研究開発機構】「宇宙教育指導者セミナー」を実施し指導者を養成するほか、「コズミックカレッジ」活動などを実施。 【国立環境研究所】指定された見学日に施設見学ができるほか、研究紹介、自転車の発電体験など目的に応じたツアーコースを設けている。 【産業技術総合研究所】サイエンス・スクエアつくばで最新研究の紹介、アザラシ型セラピーロボットパロなどの展示物の見学ができる。 【農業・食品産業技術総合研究機構】食と農の科学館での展示物紹介、作物見本園での植物の観察などができる。 【防災科学技術研究所】講師派遣のほか、地震ザブトン体験や施設見学ができる。Dr.ナダレンジャーによる自然災害科学実験教室なども実施。 【サイバーダイン(CYBERDYNE)】イーアスつくば内サイバーダインスタジオでの団体見学ツアー、ロボットスーツHALの装着体験などを実施。 【高エネルギー加速研究機構】研究者や職員を、学校などの団体に講師として派遣する「KEKキャラバン」プログラムを実施。

宇宙へのあこがれ 80mのアートに 今井義明さん 1日から県つくば美術館

画材一式を背負って世界各国をめぐり、現地で人間や環境をテーマにしたアート制作に取り組んできた画家の今井義明さん(81)=かすみがうら市在住=の展覧会が1日から県つくば美術館(つくば市吾妻)で始まる。宇宙への思いのたけを幅1メートル×タテ1.7メートルのパネル80枚に描き、全作を横並びに連ねて展示するというスケールの大きな展示会で、「ゴールデンウイーク中の子供たちに観てほしい」と来場を呼び掛けている。 143回目となる展覧会は「未来へ宇宙オリンピア」がテーマ。人類の宇宙へのあこがれに、想像力を羽ばたかせたアクリル画80枚を展示室の中空に吊り下げる。1枚1枚のパネルを屏風状に連ねて吊り下げるため、美術館保有のワイヤーでは不足が生じ他館から調達して間に合わせるという前代未聞の展示法になる。 1960年代に画業をスタートさせた今井さんは車に画材や生活用具一式を積み込み、全国各地で野外絵画展を開き、93年までに全国47都道府県を巡回した。97年からはバックパッカーとなって世界各国をめぐり、中国を皮切りに5大陸を踏破して 2006年には世界一周達成展を開催、20年の「万葉集・花展」までに142回の展覧会をこなし、人類や環境をテーマとしたアートを発表し続けてきた。 さらに宇宙へとイメージをふくらませた展覧会を東京五輪に合わせ20年に企画したが、折からのコロナ禍で断念。今回は早々につくば美術館のゴールデンウイーク中の日程を押さえ、4年越しの開催に漕ぎつけた。宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙センターが所在し、つくばエキスポセンターも最寄りに立地する美術館で、是非とも開きたかった会場という。 「宇宙への夢を実現するのはいつも子供たちだから、この奇想天外な世界に遊びに楽しんでほしい」と今井さん。4年前の制作物を描き替え、描き加えてパネルの総延長は約80メートルになる。照明を落とし宇宙に見立てた80メートルの空間を、子供たちが聖火トーチを持って走るイメージの趣向も考えているそうだ。(相澤冬樹) ◆今井義明展は5月1日(水)~6日(月)、県つくば美術館。入場無料。電話0299-59-4152(アートセンターイマイ)

「世界のもと!」 ゲームやイラストで元素知る企画展 つくば

エキスポセンター 「水兵リーベ僕の船!」と、暗記のために理科の授業で声をそろえた元素記号。人間を含む宇宙にあるすべての素になる「元素」を、イラストやゲームを通じて楽しみながら知ることができる企画展「世界の“もと”はげんそ!?」が15日からつくば市吾妻、つくばエキスポセンターで開催されている。 「この世界にあるものは、どんなものでもたった118種類の元素をくみわせてできているんです」と、説明するのは、企画を担当する同館の齋藤俊明さん。企画では、地球の歴史をさかのぼり、人間が暮らす地球をはじめ、人間自身がどんな元素でできているのかという疑問に、ゲームを通じて知ることからスタートする。 電子パネルに人間の体が映る「人体元素スキャナー」では、足元の体重計に乗ると、酸素、炭素、窒素、カルシウム、リン、5つの元素がそれぞれ何キロその人の体に含まれているのかが画面に表示される。 次に並ぶ「ミネラルバランスチャレンジ」は、飲んだり食べたりすることで人が取り込む、生きていくために必要な元素を知るためのアトラクションだ。大きさと色の異なる筒それぞれに、カルシウム、ナトリウム、鉄などの元素がプリントされ、お皿に崩れないよう積んでいく。うまく積み上げるためにはバランスが必要だ。その塩梅が、人が必要とする食事のバランスにつながっている。せっかく積み上げた筒が崩れて落ちないようにドキドキ楽しみながら、毎日の食事の大切さも感じることができる。 ほかに、冷蔵庫やパソコンを冷却するためのモーターや、コンピューターに組み込まれた基盤などの実物の展示では、どんな元素が暮らしのどこにあるのかや、鉄や金などを地中から掘り出すためにどのくらいの開発が必要になるかという地球環境を考える仕掛けも用意されている。 担当者の齋藤さんは「いろいろなゲームを通じて小さなお子さんでも遊びながら『元素』を体験できるものをそろえているし、イラスト付きの元素記号やバッチなどのお土産も用意して、家に帰ってからも楽しんでもらえたら」と話し、子供たちの理科離れに触れながら「小学生より上のお子さんには学校の勉強と重ね合わせながら学びを深めてほしい。その中で『(理科や科学は)難しい』という気持ちを少しでも変えていただければ」と来場を呼び掛ける。 今回の企画は4月15日から21日までの「科学技術週間」の前後をはさむ、3月15日から5月12日までの2カ月間。 ◆企画展「世界の“もと”はげ・ん・そ!?」は、つくば市吾妻2-9、つくばエキスポセンター2階の多目的ホールで開催。入館料は大人500円(消費税込)、高校生までは250円(同)、3歳以下無料。4月20日には、日本で作られた元素「ニホニウム」を知るためのワークショップが小学生以上を対象に開催される。参加費300円。詳細はイベントホームページへ。

80年代の中森明菜とつくば《映画探偵団》72

【コラム・冠木新市】今年も、2月4日ホテルグランド東雲でやる『新春つくこい祭ツアー』(主催/国際美学院、つくば舞踊研究会)のプロデュースで幕を開ける。 演劇的な全3景の構成で、第1景はつくばセンター地区から筑波山に向かう「つくこい」バス車中での踊りの映画上映(実際に踊る)、第2景はゲスト歌手のショ一で、第3景は狸屋旅館の大宴会場で参加者が踊る。 第1景の日本舞踊とフラメンコの踊りには、毎回テ一マがある。2022年は筑波の歌を集めた「筑波組曲」。23年は生誕70周年を迎えた「アジアの歌姫テレサ・テン」の曲。そして、今年は「80年代の中森明菜」の曲にした。 昨年夏にはテ一マを決めていた。中森明菜の82年のデビュー曲『スローモーション』から91年の『二人静』まで、1年1曲で10曲踊る。 私には『二人静』が懐かしい。脚本家デビュー作、角川映画内田康夫・原作、榎木孝明・主演『天河伝説殺人事件』(監督市川崑)のイメージソングだったからだ。作曲家の関口誠人が歌うものと中森明菜が歌うものと、どちらも気に入りカセットテープに録音して繰り返し聞いた。 残念ながら映画の中では流れなかったが、市川監督がなぜ採用しなかったかは聞きそびれてしまった。 私が東京から来たのは1993年 10年間の中森明菜の歌声を10曲聞くうちに発見したことがある。中森明菜が歌姫になる過程と、つくばの街の成長がピッタリと重なるのだ。 デビュー翌年1983年、つくばセンタービルが完成したときは『禁区』。1985年、つくばエキスポセンターが完成し、ショッピングセンター「クレオ」がオ一プンし、国際科学技術博覧会が開幕したときは『ミ・アモーレ』。1987年、つくば市発足(大穂町、豊里町、桜村、谷田部町の4町村が対等合併)のときは『難破船』。 1988年、つくば市と筑波町が合併、つくば都市交通センターが設立されたときは『TATTOO』。1990年、つくば三井ビルがオ一プン、つくば市立中央図書館が開館したときは『水に挿した花』。1991年、つくば都市振興財団が設立され、常磐新線整備に関する基本計画を国が承認したときは『二人静』。 私が新新住民として東京から引っ越して来たのは1993年。つくば市が一段と落ち着いたときだった。30年が過ぎ今では、私もシン・旧住民となったが、できれば中森明菜のデビューした1982年に移転したかったと思う。 西部の荒野に忽然(こつぜん)と街が生まれ、形成されていく様子。また、そのときには中心地区だった谷田部や筑波町が、周辺地区と呼ばれるようになるプロセス。これらを見たかった気もするからだ。 今、中森明菜ブ一ムが起きている。そして、つくば市は「人口増加率全国1位」だ。シン・住民もドンドン越して来ている。そうそう、第2景では、キングレコード専属歌手の比気由美子さんに民謡版『少女A』を゙歌ってもらう。 もしかして、中森明菜デビュー当時と現在のつくばの状況は似ているのかもしれない。サイコドン ハ トコヤンサノセ。(脚本家) ➡NEWSつくばのサポータになって活動を支援してください。詳しくはこちら

80年代の中森明菜とつくば《映画探偵団》72

【コラム・冠木新市】今年も、2月4日ホテルグランド東雲でやる『新春つくこい祭ツアー』(主催/国際美学院、つくば舞踊研究会)のプロデュースで幕を開ける。 演劇的な全3景の構成で、第1景はつくばセンター地区から筑波山に向かう「つくこい」バス車中での踊りの映画上映(実際に踊る)、第2景はゲスト歌手のショ一で、第3景は狸屋旅館の大宴会場で参加者が踊る。 第1景の日本舞踊とフラメンコの踊りには、毎回テ一マがある。2022年は筑波の歌を集めた「筑波組曲」。23年は生誕70周年を迎えた「アジアの歌姫テレサ・テン」の曲。そして、今年は「80年代の中森明菜」の曲にした。 昨年夏にはテ一マを決めていた。中森明菜の82年のデビュー曲『スローモーション』から91年の『二人静』まで、1年1曲で10曲踊る。 私には『二人静』が懐かしい。脚本家デビュー作、角川映画内田康夫・原作、榎木孝明・主演『天河伝説殺人事件』(監督市川崑)のイメージソングだったからだ。作曲家の関口誠人が歌うものと中森明菜が歌うものと、どちらも気に入りカセットテープに録音して繰り返し聞いた。 残念ながら映画の中では流れなかったが、市川監督がなぜ採用しなかったかは聞きそびれてしまった。 私が東京から来たのは1993年 10年間の中森明菜の歌声を10曲聞くうちに発見したことがある。中森明菜が歌姫になる過程と、つくばの街の成長がピッタリと重なるのだ。 デビュー翌年1983年、つくばセンタービルが完成したときは『禁区』。1985年、つくばエキスポセンターが完成し、ショッピングセンター「クレオ」がオ一プンし、国際科学技術博覧会が開幕したときは『ミ・アモーレ』。1987年、つくば市発足(大穂町、豊里町、桜村、谷田部町の4町村が対等合併)のときは『難破船』。 1988年、つくば市と筑波町が合併、つくば都市交通センターが設立されたときは『TATTOO』。1990年、つくば三井ビルがオ一プン、つくば市立中央図書館が開館したときは『水に挿した花』。1991年、つくば都市振興財団が設立され、常磐新線整備に関する基本計画を国が承認したときは『二人静』。 私が新新住民として東京から引っ越して来たのは1993年。つくば市が一段と落ち着いたときだった。30年が過ぎ今では、私もシン・旧住民となったが、できれば中森明菜のデビューした1982年に移転したかったと思う。 西部の荒野に忽然(こつぜん)と街が生まれ、形成されていく様子。また、そのときには中心地区だった谷田部や筑波町が、周辺地区と呼ばれるようになるプロセス。これらを見たかった気もするからだ。 今、中森明菜ブ一ムが起きている。そして、つくば市は「人口増加率全国1位」だ。シン・住民もドンドン越して来ている。そうそう、第2景では、キングレコード専属歌手の比気由美子さんに民謡版『少女A』を゙歌ってもらう。 もしかして、中森明菜デビュー当時と現在のつくばの状況は似ているのかもしれない。サイコドン ハ トコヤンサノセ。(脚本家)

12/24 ウクライナの人たちに寄り添うクリスマスイブ企画

ウクライナの人たちに寄り添うクリスマスイブ企画「ハルキウの星空とチェロのコラボ」 ウクライナのハルキウプラネタリウムで解説員を務め、2022年4月に日本に避難したオレナ・ゼムリヤチェンコさんが、ウクライナ語でハルキウの星空を解説し、つくばエキスポセンターの解説員が日本語でバイリンガル星空解説を行う。日本とは少し見え方が違うハルキウの星空を見上げながらウクライナに伝わる星の話をメーンにした星空解説を楽しんでもらう。 併せて、ハルキウプラネタリウムでもコンサートを開いた経験がある、ウクライナ出身のチェロ奏者グリェブ・トルマチョヴさんがチェロの演奏をする。通訳は県留学生親善大使の二キタ・トロプチンさん。 12月24日(日)当日の受付開始時間は午後4時30分。開演は5時、終了は6時10分の予定。 料金(1000円)の収益の一部をウクライナ支援団体に寄付する。展示場を見学するには別途入館料がかかる。 対象は小学生以上。座席は210席で全自由席。 申し込みは11月24日12時から、同センターホームページで受け付ける。

マンホール蓋に残る旧県章 筑波研究学園都市に多数現存

1966年に制定された茨城県の旧県章デザインを刻んだマンホール蓋(ふた)を、意外にもつくば市で多く見掛ける。筑波研究学園都市の造成時に敷設された下水道は、合併前の当時の旧町村ではなく、茨城県と日本下水道事業団によって整備されたためだ。学園都市の黎明期に整備された旧国家公務員宿舎の車道や市中心地区の歩道などで見ることができるが、順次、現在の県章デザインや市のシンボルデザインの蓋に置き換えられ、姿を消している。 ご当地の観光資源やアニメのキャラクターなどデザインマンホール蓋が増える中、茨城県の歴史文化を伝える旧県章のマンホール蓋は、今となっては貴重な県政資料の一つ。 旧県章のデザインは、1911(明治44)年に公募により旧制中学の学生が提案したものが採用され、使用されるようになった。1966年にデザイン補正され、県章や県旗となった。「いばら」のイメージを模した図版内に、「イ・ハ・ラ・キ」の旧仮名遣いカタカナ文字が隠されており、難解なパズルにも見える。 旧県章は1991年まで主に県旗として県内各地の公共施設などで使われてきたが、同年11月13日の茨城県民の日を契機に現デザインへと変更された。今では「いばら」のマークは使われていない。 土浦市湖北にある県流域下水道事務所は、県内5流域の公共下水道を管理しており、その一環として雨水幹線、汚水幹線などの老朽化したマンホール蓋を更新している。 どれほどの数の旧県章マンホール蓋が残っているのかを同事務所に尋ねたが、概数は不明との答えが返ってきた。 「マンホールの更新事業は流域ごとに進めています。更新の判断基準は耐用年数として車道部の蓋は敷設から15年、それ以外は30年を越えているものとし、その中でも腐食や劣化の激しいものから交換することになっています。蓋の摩耗によるスリップ事故、蓋のがたつきや離脱による車両物損事故、騒音・振動や通行障害等の発生を防ぐためです」と同事務所。 同事務所が管理する下水道のうち、県南地域の流域下水道は、霞ケ浦湖北流域下水道(土浦、かすみがうら、石岡市、阿見町など)と霞ケ浦常南下水道(つくば、牛久、龍ケ崎、稲敷市など)に分かれている。湖北流域だけでも1900カ所ものマンホール蓋があるという。 土浦市内では相当数の蓋が土浦市市章やその他のデザインに交換された。流域下水道事務所では「土浦市内にもまだ旧デザインの蓋があるが、2023年度の更新事業対象なのでもうすぐ無くなる予定」と解説してくれた。 その敷設地点にあたる大岩田地区を訪ねてみたが、道路上のものは既に土浦市のマークに交換されていた。歩道上には「いばら」マークではなく「茨城県」と刻印された蓋があったが、これは上水道の制水弁と空気弁であった。 一方、県下では新しい街に属するつくば市内で多く見られるのは、まだ耐用年数内のものがたくさんあるということだ。それでもつくば市内の蓋の数々もやがて耐用年数を迎える。 「未使用品と劣化により取り外された蓋の違いは、デザインの新旧も含めて、当事務所のエントランスホールに展示してありますので、ご来場ください。平日の業務時間内であれば、安全に、いつでも見学することができます」(流域下水道事務所) マンホールの大半は車道上に存在するため、事故やトラブルの懸念としてそれらを見物するのは控えてほしいという。つくば市内を歩いてみると、つくばエキスポセンター裏手の歩道上に2カ所、旧県章の汚水幹線マンホール蓋が現存しているので、これらは安全に見ることが可能だ。 きょう11月13日は県民の日。足下に残る茨城県の歴史を考えた。(鴨志田隆之)

10/8プラネタリウム生誕100周年 新番組制作記念講演会

プラネタリウム生誕100周年 新オリジナル番組制作記念講演会 「星空人類学 ~人類学者が語る南太平洋に伝わる星座と暮らし~」 光学式プラネタリウムが誕生して今年で100年。私たちは今、プラネタリウムで昔の星空でさえも楽しむことができるようになった。新オリジナル番組「星に導かれて~タヒチからハワイへの航海術」監修の人類学者、後藤明さんが昔の星空の中で、南太平洋に伝わる星座や航海術、星を頼りに島々を渡り生活してきた人々の暮らしをプラネタリウムを使って紹介する。 日時:10月8日(土)午後3時50分~5時5分 15:50~後藤明さん(南山大学人類学研究所特任研究員)講演 16:20~新オリジナル番組上映 17:00~質疑応答開催場所:つくばエキスポセンター プラネタリウムホール 対象:小学校高学年から大人 定員:210人 参加方法:当日午前9時40分からチケット売り場でチケットを販売する。購入は開演の2分前まで。 主催:つくば科学万博記念財団

23年度売上1.6倍増目指す まちづくり会社が決算報告 つくば市議会

つくば市議会つくば中心市街地まちづくり調査特別委員会(塩田尚委員長)が20日開かれた。市が出資するまちづくり会社「つくばまちなかデザイン」(同市吾妻、内山博文社長)が、2022年度3月期(22年4月-23年3月)決算と23年度の目標などについて報告した。23年度については、つくば駅周辺のロボット配送の運営などコンサルタント受託事業費が増えるなどから、22年度売上実績約8790万円の1.6倍の1億4000万円の売り上げを目指すとした。 設立2年目の22年度決算は、約8790万円の売り上げに対し約9775万円の経費(販売費及び一般管理費)がかかり約985万円の赤字(営業損失)となった。支払利息などの営業外損失を加えると当期損失は約2163万円(税引前)となり、これにより22年度末の負債残高は、社債などを含め約3億3226万円になった。 同社は第3セクターとして21年4月に設立された。市と民間企業3社による出資金1億2100万円のほか、社債を発行してファンド(投資信託)から3億1600万円の資金を調達して始動した。市が区分所有するつくばセンタービル1階を改修し、22年5月から「働く人を支援する場」として、貸しオフィスやコワーキングスペース(共同オフィス)、カフェなどがあるco-en(コーエン)を運営する。今年4月からは新たに市の指定管理者としてつくばセンター広場を管理、運営する。調達資金の元本の返済は24年度から始まる。 22年度決算は、co-en全体の売り上げが目標5637万円に対し81%の約4571万円で、経費などを差し引いた営業損益は、開業に伴う初期費用などから約1694万円の赤字となった。売り上げの内訳は、貸しオフィスが昨年8月に満床になり売り上げ目標3027万円に対し95%の約2900万円。23年度は2700万円の売り上げを目指す。コワーキングスペースは3月末の会員数が個人・法人合わせて39者(目標43者)で、売り上げ実績は目標2490万円に対し47%の約1171万円にとどまった。23年度は3000万円を目指す。カフェ(ビア&カフェエンギとシェアキッチン)からの収入は120万円の目標に対し4倍超の500万円、23年度の目標は120万円。23年度はco-en全体で前年度の1.27倍の5820万円の売り上げを目指す。 co-en以外の事業として、地下駐車場の売り上げが約1213万円、利益が約438万円、つくばエキスポセンター内のカフェからの収入が約80万円、ロボット配送などのコンサル受託費が2000万円超など計約4219万円の売り上げがあったとした。 23年度の売り上げ目標は、地下駐車場が1300万円強、エキスポセンターのカフェからの収入が200万円、ロボット配送の運営受託費などコンサル受託事業が5400万円のほか、つくばセンター広場の管理運営収入が市からの指定管理費と利用料金収入合わせて1000万円など、co-en以外の売り上げを22年度実績の1.9倍の8180万円にするとした。 議会特別委では、23年度の売上目標の内訳や、当初co-en内に計画されていた「子連れで働ける場」がいまだに開設されてない問題、つくばエキスポセンター内の「ほしまるカフェ」撤退後、今年4月オープンしたサンドイッチ専門店の業者選定の経緯、つくばセンタービル4階の吾妻交流センターをオフィスに改修する計画などについて議員から質問が出た。 吾妻交流センターについては、現在、市が改修工事を進めている市民活動拠点がつくばセンタービル南側に完成し吾妻交流センターが移転した後の来年6月以降に工事に着手する計画で、内山社長は、工事費用の約5000万円は、現在、手元にある現金及び預金3295万円と消費税の還付金約2500円でまかなえるとした。昨年6月の決算報告では改修費用をまかなうため増資を検討するとしていた(22年6月9日付)。 子連れで働ける場について内山社長は「(まちなかデザインの)持ち出しが出続ける事業は経営的に難しい。家賃は取れなくても自走していただける経営者を検討している」とし、吾妻交流センター跡の第2期工事の中で子育て支援拠点なども含め幅広く検討していくとした。吾妻交流センター跡は当初、貸しオフィスの増床が計画されていた。(鈴木宏子)

夏休みは科学の街つくばが熱い!

科学の街つくばの夏休みは、子どもたちを夢中にさせる企画が今年も目白押しだ。JAXA筑波宇宙センターなど市内6カ所の研究施設を巡回するつくばサイエンスツアーバス(茨城県科学技術振興財団運行)は「夏バス」として特別便を増便し、夏休み特別企画・謎解きゲーム、実験や工作イベントが開催される。つくば市による「つくばちびっ子博士2022」では、市内36の研究・文化施設を結ぶクイズラリーが開催。一定の正解数を越えると「最優秀ちびっ子博士」号が贈られる。 夏バス、週6日運行 「夏休みの自由研究にお薦めです」と力を込めるのは、夏バスを運行する茨城県科学技術振興財団スタッフの海原麗子さん。夏休み期間の7月23日から8月28日まで、月曜を除く週6日、市内6つの研究施設を循環する。乗り降り自由の1日乗車券で、好みの施設を見学できる。スタッフガイドの詳しい解説がつく同行コースも9回ある。各日募集定員19人でウェブで要予約だ。各施設を巡ることで、地震や宇宙など、さまざまなテーマを多角的な視点で知ることができるのも見どころだ。 海原さんのいち押しが、特別企画「謎解きサイエンスミステリー『暗号だらけの招待状』」。夏バス1日乗車券を購入するともらえる「招待状」を手に、6つの施設に散りばめられた「暗号」を解読する。 つくばサイエンスバスツアー「夏バス」は、つくばセンター発着の「北回り」「南回り」の2ルート。停車地は、国土地理院、つくば実験植物園、つくばエキスポセンター、産業技術総合研究所(地質標本館、サイエンス・スクエア)、筑波宇宙センター。大人500円、小学生250円、幼児無料(保護者同伴)。 スタッフガイド同行コースは各日19名、要ウェブ予約。1日コースは 8月6日(土)、20日(土)の2日間で、地図と測量の科学館、筑波実験植物園、サイエンス・スクエアつくば、地質標本館、筑波宇宙センターの3カ所を回る。午前北回りコースは8月2日(火)、4日(木)、9日(火)、12日(金)、24日(水)。見学施設は地図と測量の科学館、筑波実験植物園。 つくばサイエンスツアーオフィス(茨城県科学技術振興財団)は電話029-863-6868 ウェブサイトはこちら 夏の工作実験イベント開催 期間中、研究機関の見学訪問と、実験や工作を楽しめるイベントがセットになったツアーも開催される。 8月17日(水)と25日には、チョウの翅(はね)にある鱗粉を紙に写し取り、それをもとにポストカードをつくる工作実験教室が開催される。実験教室のほかに、地質標本館とJAXA筑波宇宙センターを見学する。小学生とその保護者が対象。実験材料として300円のほか、サイエンスツアーバス運賃(大人500円、小学生250円)がかかる。 8月21日(日)は、霞ケ浦環境化学センターで、植物のタネが飛散する仕組みを理解するための工作講座が行われる。その他に、地図と測量の科学館、筑波実験植物園を見学する。小学生以上が参加できる(小学生は保護者同伴)。サイエンスツアーバス運賃(大人500円、小学生250円)のほか、筑波実験植物園入園料(一般320円、小学生、65歳以上は無料)がかかる。 各ツアーとも、定員を設けた事前予約制。詳細・申し込みはつくばサイエンスツアーオフィスのホームページで受け付けている。 クイズに答えて「ちびっ子博士」 つくば市による「つくばちびっ子博士2022」では、市内36カ所の研究施設や、歴史・文化施設を結んだクイズラリーを開催する。期間は7月23日から9月30日まで。現地を見学したり、オンラインイベントなどを通じて出されるクイズに答える。 対象施設は、つくばエキスポセンター、ゆかりの森昆虫館などの博物館、高エネルギー加速器研究機構(KEK)などの研究施設のほか、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも関連する小田城跡歴史ひろばといった歴史・文化施設など多岐にわたる。新型コロナ感染対策としてオンライン企画を充実させ、現地見学の混雑緩和のために期間を9月末まで延長した。 各施設の動画は特設サイトから視聴できる。さらに同サイト上には、感じた疑問を25の参加機関にぶつけられる『つくばSTEAMコンパス「なぜなぜなぜ」スペシャル!』が実施される。質問の期限は8月7日まで。 クイズラリーの参加に必要な「パスポート」は、つくば市役所、市内の地域交流センター・窓口センター、総合インフォメーションセンター交流サロン(BiViつくば2階)で配布する。クイズの正解数に応じて、「最優秀つくばちびっ子博士」号、「優秀ちびっ子博士」号、「つくばちびっ子博士」号が認定され、それぞれに参加賞が贈られる。 イベントの詳細は、市の特設ページ「つくばちびっ子博士2022」、参加機関の情報は「つくばちびっ子博士2022 参加機関情報」で確認できる。(柴田大輔)

6つの機能で働く人を応援する「co-en」 つくばセンタービルに7日開業

つくば市が出資する第3セクター「つくばまちなかデザイン」(同市吾妻)の内山博文社長は6日記者会見を開き、つくばセンタービル1階東側に、働く人を応援する場「co-en(コーエン)」を7日開業すると発表した。つくばセンタービルのリニューアルの一環で実施した。 内山社長は、貸しオフィス、コワーキング(共同仕事場)、キッチン、イベント、ギャラリー、物販の6つの機能を備えるとし「つくばの中心部に多様性を享受できる場をつくりたい」などと話した。 延床面積約2000平方メートルで、貸しオフィスは7区画、コワーキングスペース(約295平方メートル)50~60席、会議室5部屋、カフェ&バー(約60席)、シェアキッチンなどがある。 改修費は約3億2000万円。内山社長は「資材費の高騰で厳しかったとし、コストマネジメントの中で、小上がり(縁側)などは仮設性のものを設定した」とした。 当初「多様な働き方を支援する場」として目玉の一つだった子連れワーキングスペースは、事業者との調整を見直したことからオープンが遅れる。 貸しオフィス7区画は4月にすでにオープンし、つくば市内のベンチャー企業など5社が7区画に入居または入居準備中。1社は3区画を使用する。 地元食材使うカフェ&バーも 7日オープンするのはコワーキングスペースとカフェ&バーなど。5月はコワーキングスペースの無料体験期間といい、6日時点で20~30人の予約がある、有料になる6月以降は10人程度の申し込みがあるという。利用料金は24時間365日利用できるフルタイム会員が1万6500円。 カフェ&バーは、「つくばサービスデザイン(フィンラガン)」が運営する。営業時間は午前7時30分から翌日午前2時まで(火~金曜)など。食材は、農業生産者の浅野与五右衛門、ごきげんファーム、筑峰学園、然なり、TKFの野菜やコメ、沼屋本店のみそとしょうゆ、ベッカライ・ブロートツァイトのパン、つくばブルワリーのビールなど地元生産者の食材を使用する。 さらに、新たに飲食店を開業したい人などにシェアキッチンを貸し出し出店してもらったり、店を開きたい人や自分が作っている雑貨を売りたい人などにワゴンで出店してもらったり、廊下沿いの白い壁に学生や市民らのアート作品を展示などする。 ほかに、市内でコワーキングスペースを運営する「しびっくぱわー」がイベントを企画などする。 記者発表には五十嵐立青市長、小久保貴史市議会議長のほか、つくばまちなかデザイン株主で沼尻産業の沼尻年正社長、関彰商事の関正樹社長と、約3億円の融資をしたファンド(投資信託)出資者の常陽銀行、民間都市開発推進機構(民都機構)、ファンド運営会社のオハナパナの役員らも出席した。 五十嵐市長は「ついにこの日を迎えることができてうれしい。中心市街地活性化ビジョンをつくったが、決定的に足りなかったのは地域全体を運営していくプレーヤーがいなかった。(つくばまちなかデザインは)会社が始まってわずか1年で(地下駐車場の)駐車料金を下げたり、(つくばエキスポセンターの)ほしまるカフェをリニューアルオープンさせた。官ではできない」とし「(中心市街地の活性化)すべてをつくばセンタービルがまかなうことは不可能で、吾妻70街区は『スーパーシティ』のモデル街区として整備していくよう財務省と協議しているので、相互に役割分担しながら取り組んでいきたい」などと話した。

ネット配信に工夫凝らし 24日まで科学技術週間 つくば

「発明の日」の18日に始まった科学技術週間は24日まで。つくば市内の教育・研究機関でも、各種イベントが展開中だ。新型コロナ感染対策から、施設公開やトークイベントなどをオンラインで行う一方、研究開発に取り組む現場の映像を配信するなど、工夫を凝らしたインターネット上での紹介が大半を占めている。(橋立多美) 宇宙と物質の謎配信 高エネルギー加速器研究機構(KEK)22日に東海村からサイエンスカフェ「大強度陽子加速器施設(J-PARC)で探る宇宙と物質の謎」を生中継する(午後6時~8時、要事前申し込み)ほか、つくばキャンパスの常設展示施設「コミュニケーションプラザ」にある霧箱を使って「宇宙からやってくる自然放射線を観察する」(午後5時半~8時)。23日は量子を題材にしたアニメの紹介や加速器のオンラインツアーが企画されている(午後1時~3時半)。いずれも参加は無料。配信はYouTube(KEKチャンネル)1日目=https://youtu.be/3muAqQSO04E 2日目=https://youtu.be/POV1rikg284   https://www.kek.jp/ja/ ショートムービー&トークライブ配信 産業総合技術研究所(AIST)日々研究に奮闘する現場にカメラを持ち込んで仕上げたショートドキュメンタリームービーを21日まで連日配信。題して「研究の日常は、非日常だ」。ムービーは研究部門ごとに編集され、驚きとワクワクにあふれた非日常空間を楽しめる。22日午後7時半からはムービー出演の研究者たちによるトークイベントが開催され、研究成果を生み出すための地道な作業などが語られる。ショートムービーは産総研公式 Twitter(https://twitter.com/AIST_JP)または YouTubeで。トークイベントの視聴はサイエンス・スクエアつくばのホームページから。参加無料。 食と農の科学館オンラインツアー 農業・食品産業技術総合研究機構(NARO)「食と農の科学館」をバーチャルで体験できるオンライン特設サイトを5月8日まで開設する。2021年度に新たに展示された植物工場の模型、超極細シルクドレス、農作業事故体験VR(バーチャルリアリティー、仮想体験)を動画で紹介などする。クイズやプレゼント企画などもある。特設サイトはこちら。 非常識な『ミカタ』~材料の科学者はこう考えた~ 物質・材料研究機構(NIMS)24日午前10時から、最先端材料開発の現場から装置や技術をYouTube、ニコニコ動画で配信する。非常識な「ミカタ」から生まれた材料がいっぱいのNIMSのラボからラボへと生潜入。最先端材料開発の現場から、研究者のユニークな視点・発想で生まれた材料・装置・技術を紹介する。登録なしで誰でも視聴できる生放送「ラボぶら」はこちらから。 特設サイトで発信 国際農林水産業研修センター(JIRCAS)一般公開用の特設サイトを設け、農業や食料をテーマにした6人の研究者によるミニ講演や、360度カメラで撮影した「動物目線から見た景色」、スタンプラリークイズなど、子どもから大人まで楽しめる企画を用意。24日午後1時からパネルディスカッション「変わりゆくアフリカ~研究者が現地で見たアフリカの農業・食料」のライブ配信が行われる。視聴は国際農研一般公開特設サイトで。 オンラインでつながろう! 国際協力機構(JICA)筑波国際センター21日午後6時半~8時、「国際協力のおしごと座談会!」(対象:高校生・大学生・一般、定員50人)。23日午前10時~11時45分。「つくってみよう世界の料理!~ガーナ“ジョロフライス”」(対象:小学生=保護者同伴=から一般、定員15組)、ZOOMによるオンライン開催。内容はこちら 視覚障害に配慮した学び体験 筑波技術大学春日キャンパス視覚と聴覚障害者のための国立大学法人・筑波技術大学が科学技術週間のイベントとして、視覚に障害のある学生たちが勉強している春日キャンパスを一般公開する。キャンパスには視覚障害の学生が在籍する保健科学部があり、障害に配慮された学習環境を見学するだけでなく、触覚を用いる教材や音声読み上げソフトウエアなど、さまざまな支援機器を体験できる。公開は22日午後1時~4時半、正面玄関脇の図書館入り口で受付。団体の場合は大学総務課広報・情報化推進係に問い合わせ(電話029-858-9311)を。https://www.tsukuba-tech.ac.jp/department/hs/ このほかの主な公開は次のとおり。 ▽筑波大学 スーパーコンピューターと学際計算科学の最前線など研究室紹介の動画配信。宇宙史研究センターによる「宇宙の誕生から銀河の形成」は力作。宇宙の始まりから銀河の形成、さらにその先まで、宇宙の歴史の5日の場面でとらえ、その最新研究の様子を届ける。視聴はこちらのメニューから。 ▽JAXA筑波宇宙センター 科学技術週間期間中、館内休憩室でJAXAの取り組みや最新の情報をショートムービーで紹介する。現在、一般見学は事前予約制、見学の案内サイト(https://visit-tsukuba.jaxa.jp) ▽産総研・地質標本館 2021年に発信した特筆すべき研究成果14件をまとめてウェブ会場から紹介。地質標本館は3月16日深夜の地震により一部不具合が生じ、点検と必要な修繕のため臨時休館中。6月末までの新たな来館予約を停止している。 ▽国立公文書館つくば分館 春の企画展「ゆっくら温泉ー江戸時代の湯めぐり」は終了した。新旧憲法、終戦の詔書(しょうしょ)などのレプリカ展示は常設で行われている。午前9時15分~午後5時、土日祝日休館。 ▽国土技術政策総合研究所 津波越流に対する海岸堤防に関する実験や、災害時の道路交通維持に貢献する道路基盤実験施設など、Webでの公開のみ。視聴はhttp://www.nilim.go.jp/ ▽土木研究所 研究所の紹介、免震橋や津波でも流出しにくい橋などの実験を配信。Webでの公開のみ。 ▽NTTアクセスサービスシステム研究所 細いガラス製の「光ファイバ」でさまざまな情報を伝える仕組みや、通信基盤を支える技術を紹介する。 ▽国土地理院「地図と測量の科学館」 企画展「緯度経度 世界共通の正確な『ものさし』へ」を開催。測量用航空機くにかぜの内部公開は21日午前10時~午後3時、雨天中止。 ▽つくばエキスポセンター=企画展「錯視の世界~あなたは今度もかならずだまされる」、科学のポスター展、科学技術映像祭など科学の不思議を体験できる。科学技術週間中は入館料が割引(大人200円、子ども100円)。 ▽筑波実験植物園=24日まで「さくらそう品種展」。100種類を超えるサクラソウの園芸品種を、江戸時代から続く伝統的な方法で展示する。一般320円(税込み)、高校生以下・65歳以上は無料。入園は午前9時~午後4時半。https://tbg.kahaku.go.jp/

トナリエキュート1階の「魚丼屋」《ご飯は世界を救う》45

【コラム・川浪せつ子】TXつくば駅を上がったところの商業施設「トナリエキュート」。1階にあるパン屋さんのカフェにはよく寄りました。ところがそのお店が2月中旬で閉店。コロナ禍でお客さんが減ったためなのでしょうか。悲しい出来事でした。1階のフードコートに入ったことはありませんでした。 2月19日午後、つくば市主催の「ショートムービーコンペディション」(2月26日付)がつくばエキスポセンターのプラネタリウムで開かれました。私はその選考委員。その前に食事をしようと、フードコートに立ち寄りました。私はちらし寿司が好きなのですが、外食ではあまりお目にかかれません。でも、ありました。「魚丼屋」さんが。 注文したのは「漬けばらチラシ・アボカド丼」。お値段はとってもお手頃。大好きなちらし寿司に、これまた大好きなアボカド! かわいいお魚の小さな入れ物にお醤油。何とも言えない幸福感。お味もグー。 コロナで映像業界も美術業界もピンチ 今回のコンペはグレードが高く、プロの方が多く出展してくださったようです。審査委員長の中山義洋監督さんが「コロナでは、飲食業界より映像業界の方が大変です。失業率ほぼ70パーセント」とスピーチ。これには驚きました。そのため仕事が減ってしまい、プロの方がこのコンペに出展して下さったのかなと。 コロナで仕事が激減したのは映像業界だけではありません。美術業界もピンチです。画家さんたちの出展するギャラリーも、閉鎖する所が増えています。絵が売れない。そして有名な先生が教えるカルチャー教室も人が減っています。 暗い話で終わりたくないな。 広島に原爆が落ちた翌年、がれきの中に若木が伸びてきたそうです。植物は強いですね。あの日、広島にいた実父がそう話してくれました。希望は捨てないでください。(イラストレーター)

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