木曜日, 11月 5, 2026
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土浦の雛まつり始まる 立春の城下町が色とりどりに

【伊藤悦子】第16回土浦の雛(ひな)まつり( 土浦市観光協会主催)が立春の4日、同市中央1丁目の土浦まちかど蔵「野村」「大徳」をメーンに市街地の商店や飲食店128軒で開幕した。両会場をはじめ、周辺の店舗のひな人形たちを紹介する。

まちかど蔵「野村」(中央1丁目)
まちかど蔵「野村」は、交通安全ひなまつり番所だ。ひな人形たちが「飛び出すな!人も車も自転車も」などと書かれた小さなプラカードを持って、交通安全を呼び掛ける。野村では車の運転に欠かせない反射神経を調べるゲームや、酒酔い疑似体験できるコーナーもある。

神立さん㊧手作りのつるしびなが飾られた、まちかど蔵野村

野村に飾られた色とりどりのつるしびなを作ったのは、神立史子さん(93)。ひなまつりのために真鍋新町から三輪車タイプの自転車に乗って自作のつるしびなを届けにきた。52歳で小学校教師を退職して以来40年、つるしびなを作り続けている。神立さんは「ひとつずつ本を見ながら作っています。皆さんに喜んでいただければ」と笑顔で話した。

まちかど蔵「大徳」(中央1丁目)
まちかど蔵「大徳」1階には江戸時代の人形師、仲秀英(なか・しゅうえい)作の貴重なひな人形が展示されている。犬の狆(ちん)を連れた官女がいるのもおもしろい。

2階には、たくさんお手作りのつるし雛や創作雛が華やかに並ぶ。土浦市出身の大相撲、高安関から寄贈された浴衣で作った珍しい人形もある。人形の作者は土浦市観光協会の川﨑久美子さん。「縁起がいいと聞いたのでたぬきにまつわる人形もたくさん作った」と話す。毎年いろいろな人形を制作しているという。

川﨑さんが作ったたぬきの人形や小物㊧と高安関の浴衣で作った人形

尾張屋(中央1丁目)

尾張屋の店内に飾られた江戸時代のひな人形

尾張屋は、昭和6年(1931)創業の仏壇や家具制作の木工会社。昭和初期のひな人形や知人から譲り受けたという江戸時代のひな人形が目を引く。緋毛氈(ひもうせん)も江戸時代のものだ。

木工会社らしく、木のひな人形も並ぶ。「木工屋なので木のおひなさまがあってもいいのでは」と、10年前につげの一本彫りのひな人形を作った。「地元の方に喜んでもらいたい」という思いで作ったという。

とりでや化粧品(川口1丁目)
とりでや化粧品は創業50年の化粧品屋。昭和の御殿作りのひな人形と、大正時代のひな人形がたくさんの化粧品と一緒に並ぶ。ひな人形はどちらも従業員の実家にあったものだという。見比べると時代によるひな人形の表情の違いもわかる。(組写真下段中央)

市街地各店で見られるひな人形

中西はきもの店(中央2丁目)
創業100年以上の中西はきもの店。女の子が生まれるたびに親戚や同業者から人形の贈り物があったため、たくさんの人形が残っているそうだ。ショーウインドーには大正時代や明治時代のひな人形がずらり。(組写真右上)

店内には舌きり雀など日本の昔話のワンシーンを再現した人形も並ぶ。日本の昔話を再現した人形たちもある。

お茶のせこ沢(土浦市大和町7丁目)
店内に飾られた色とりどりのつるしびなや手まりなど、すべて知人の手作り。ちりめんの押絵ひな人形は、ちりめんの染色から手掛けたものだという。(組写真左上)

福祉の店ポプラ中央店(中央1丁目)
同店は、社会福祉施設などで障害者が作った作品を販売しているお店。レトロな建物が特徴。1階には、愛媛や兵庫、長野など日本各地のおひなさまが展示(組写真左下)されている。人形好きな人が集めていたものだという。地方による違いを見るのもおもしろい。出身地のひな人形があるかも?

カフェ胡桃(中央1丁目)
カフェ胡桃は自宅をリフォームした小さな喫茶店。ひな人形はオーナーの実家にあった70年前のもの(組写真右下)。びょうぶに貼られた色紙や短冊はオーナーの亡母が書いたものだそうだ。ぼんぼりの灯りが幻想的な雰囲気だ。

まつりは3月3日まで。時間は午前10時~午後4時。

 

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