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つくば市、成人式の中止を決定
【崎山勝功】つくば市は4日、成人式「つくば市成人の集い」の中止を決定した。新成人数は県内最多の2747人(2020年11月1日現在)を抱え、10日につくばカピオでの開催を予定していた。
市生涯学習推進課によると、新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず、今週中にも東京など首都圏1都3県に緊急事態宣言が出される見通しとなる中、式を開催するとこれらの地域からの移動が想定され、参加者や家族への感染や医療体制のひっ迫が懸念されるため中止を判断した。担当者は「開催延期も考えたが、感染収束の見通しが立たない」として、新成人らで組織する実行委員会と協議の末に決定したという。
同課によると、当初は感染拡大防止対策として新成人の出身中学校別に午前・午後の部の2部に分けて、つくばカピオ(同市竹園)で成人式を開催する予定だった。成人式には例年約1800人前後の新成人が参加する。
一方で2017年成人式の際に逮捕者を出して以降、18年から手荷物検査をはじめ警察官や警備員、消防団員を大量動員した厳戒態勢を敷いており、一部市民から「過剰警備では」との疑問の声が上がっていた。
中止に伴い、当初予定されていた五十嵐立青市長らのあいさつなどの動画は、同市公式サイトに12日ごろに配信予定。また式典中止の代わりに新成人に祝い金を約1万円ほど支給を検討しているという。レンタル振り袖のキャンセル料などについては、同市では従来より支払わない方針を明示している。
土浦市は規模縮小して開催
土浦市では10日午後1時30分から同市真鍋新町のクラフトシビックホール(土浦市民会館)で成人式の開催を予定している。新型コロナ感染拡大防止のため例年に比べ規模を縮小して行う方針だが、4日時点で「内容等について変更する場合がある」と公式サイト上でアナウンスしている。
同市の新成人数は1491人(20年11月1日現在)で、例年の参加者数は約800~900人前後にのぼる。市文化生涯学習課によると、式典会場の同会館大ホール(座席数1019席)は、密集を避けるために400人程度に入場制限する。館外の受付で一度検温し、同会館内に入る際に入口前で再度検温するなど、感染拡大防止の徹底を図る。
同会館小ホールや会館広場に大型モニターを設置して式典の映像を流すほか、当日会場に来れない新成人に配慮して、成人式当日に市公式サイトにリンクを張り式典映像の動画配信を行う。
感染拡大防止のため、会場敷地内には酒類を含めた飲食類の持ち込みを禁止し、会場警備に当たる土浦警察署にも協力を要請する一方で、成人式前後に同窓会など大人数での会食自粛を呼び掛けていた。
高齢者におせち配達 コロナ禍の安否確認兼ね 土浦市社協
【崎山勝功】一人暮らしの高齢者らに豊かな正月を迎えてもらおうと、土浦市社会福祉協議会は28日、手作りしたおせち料理を市内153世帯に届けた。同事業は1996年に始まり今年で25年を迎えた。高齢者の安否確認も兼ねている。
この日は、午前8時30分ごろから同市大和町の市総合福祉会館にボランティアら37人が集まり、紅白なますと筑前煮の2品を調理した。冷ましてから容器に手際よく盛り付け、市販の栗きんとん、伊達巻、黒豆、紅白かまぼこ、昆布巻きと合わせて、流れ作業でおせちを詰めた。
さらに市内の小学生らが描いたイラスト入り掛け紙でおせちを包んで彩り、社協職員とボランティアらが市内の高齢者宅に配送した。
おせちを受け取った飯村政夫さん(90)は「正月に孫が来てから(おせちを)食べる予定」と喜んでいた。飯村さんは今年10月ごろから市社協の宅配型食事サービスを利用し始め、おせちを受け取るのは初めて。
正月は毎年、家族全員が集合していたが、コロナ禍の新年は、東京方面に住む孫が帰省を見合わせるという。土浦市内在住の孫らと新年を祝う予定だ。
市社協の担当者は「高齢者は『出歩かないで』と言われているので、誰にも会わなくなってしまう」として、見守り活動の重要性を訴えた。飯村さんも、コロナ禍前は毎週のようにグラウンドゴルフに励んでいたが、今年は外出自体を控えているという。
おせち配布の負担費用は1世帯400円で、歳末たすけあい募金の一部を活用している。
年の瀬に学生・ひとり親家庭への生活支援 土浦、つくばで配布会
コロナ時代の歳末助け合いー。生活が困窮している大学生やひとり親家庭の生活支援のため、食料品や日用品の無料配布が26日に土浦市内で、27日につくば市内でそれぞれ行われる。
年越し支援テント27日松見公園に再び つくば
【山口和紀】つくば市では27日午前11時から、松見公園(つくば市天久保)を会場に、学生らに対して野菜やコメ、日用品などの無料提供が行われる。実施するのは市民団体「学生応援プロジェクト@つくばーPEACE(ピース)」(冨山香織代表)。前回の支援は今月6日に行われ、今回で2度目となる。
前回の支援では、口コミやSNSで支援物資を募り、約20人から家庭にある食品や日用品の提供があった。カンパも6万円集まり、食品の購入等に充てた。支援物資を受け取りに訪れたのは、当初の想定だった20人を大きく超えて、実際には学生を中心として140人ほどに上った。
プロジェクトを企画した冨山さん(39)は、つくば市内の飲食店を夫婦で経営している。アルバイトとして働く大学生や、店を利用する学生たちとの会話から「学生たちが大変な状況にある」ことが伝わってきたと話す。
前回、支援物資を受け取った人を対象にアンケートも実施された。回答した69人のうち、19人はアルバイトのシフト勤務が減り収入も減ったという。「親の収入が減っている」「アルバイトの収入が減り、親からの仕送りも減った」という声などもあった。
無料配布を受け取った人間学群の学生(21)は、「自分はとても困っているという状況ではないが、バイト先が短縮営業でシフトに入りづらい状況だから助かった」と話した。正月の帰省については「実家では(感染した際の死亡リスクが特に高い)高齢の祖父や祖母と同居して暮らしているので、今年は帰省できない。正月を一人で過ごすのは初めて。そういう学生も多いのではないか」という。
27日の無料配布は「年越し準備」に向けたもので、今後、月に1回程度の開催を目指している。冨山さんは「野菜や食品など支援物資の提供を募集している。学生たちのため、ぜひ協力していただけたらありがたい」という。募集しているのは、野菜、缶詰・レトルトなどの食品類、日用品のたぐいだ。
支援物資の提供など連絡はpeaceoftsukuba@gmail.com(冨山さん)まで。
シングルマザーにも呼びかけ26日市民会館駐車場 土浦
【崎山勝功】土浦市では26日午後1時から同市真鍋新町のクラフトシビックホール(土浦市民会館)駐車場で、学生・ひとり親支援の「食料日用品無料配布会」が行われる。主催は「コロナに負けるな!つちうら食料支援プロジェクト」。つくば市で行われた「学生応援プロジェクト」による食料無料配布会を知って、「土浦でもやりたい」と同市在住の長坂法子さん(74)が仲間たちとプロジェクトチームを立ち上げた。
近隣の農家に野菜やコメの提供を呼び掛けたところ「野菜を提供したい」と複数の農家から提供の申し出があったという。また市民有志からレトルト食品や日用品の寄付も相次ぎ、プロジェクトチーム立ち上げから約2週間で多くの支援物資が集まった。
長坂さんは「つくばと違って『学生の街』ではないので、ひとり親も支援しようと思った。桜町のお店で働いている人がどれだけ大変か」と目を配る。
同市桜町は県内有数の歓楽街、キャバクラをはじめ「接待を伴う飲食店」も立地する。こうした店に勤務する若いシングルマザーも少なくなく、コロナ禍に伴う営業時間短縮要請や営業自粛の影響を受け、収入減や失業する例も見られるという。
配布会の会場では、生活に困窮するシングルマザーを支援に、相談窓口の紹介も併せて行う予定だ。「本来は政治の仕事。公助が必要。みんな共助で助け合っているけど、(20代から40代の)女性の自殺率も高くなっている」と長坂さんは行政の積極的な支援を訴えた。
問い合わせは、土浦母親大会連絡会事務局(電話:029-824-8949)まで。
コロナ禍の牛久入管この1年 13日に市民活動報告会
【崎山勝功】東日本入国管理センター(牛久市久野町、通称・牛久入管)に収容されている外国人の処遇改善に取り組む市民団体「牛久入管収容所問題を考える会」(つくば市、田中喜美子代表)の年間活動報告会が13日午後1時30分から、同市吾妻のつくばイノベーションプラザホールで開かれる。牛久入管は、法務省出入国在留管理庁の収容施設の1つで、難民申請する外国人の長期収容は国際的な非難の対象ともなっている。
集会では、牛久入管での1年間の面会活動報告を中心に、外国人の人権問題に最前線で取り組んでいる「全国難民弁護団連絡会議」の駒井知会弁護士の講演、クルド人の子どもたちによるステージ発表が披露される。今年はコロナ禍での開催のため、会場では消毒や検温を徹底して感染防止対策に万全を期す。
田中代表は、つくば市内で生活する外国人を念頭に「私たちの生活は日本人とか外国人とか区別をするような時代ではないくらい、外国籍の方が多く生活している。入管の問題はとても大事な問題。ぜひいろいろな方に知っていただきたい」と訴える。
牛久入管ではコロナ禍の今年、政府の緊急事態宣言(4月7日)を受けて、感染対策の「3密の解消」を名目に、収容していた外国人被収容者たちに仮放免を許可した。コロナ禍前は300人前後の外国人が収容されていたが、現在では約100人程度までに減少した。
しかし被収容者たちは「退去強制令書」が出ている状態での仮放免のため、就労は禁止、他都道府県に行くには入管当局の許可が必要、国民健康保険に加入できないなど、生活は困窮の度を加えた。仮放免中の外国人の生活を支援するために、様々な市民団体がカンパなどで支えているが、田中代表は「長く続くコロナ禍での仮放免では到底生活に間に合うものではなくて、非常に困窮している」と強調する。
仮放免中の外国人からの電話相談では「どうやって生きていけるか分からない」や「帰国するにも飛行機の便が無い」などの悩みが寄せられる。仮放免中の外国人以外でも、外国人技能実習生や特定活動で働きに来ている外国人、留学生なども厳しい状況に晒されているという。
報告会で、田中代表は「日本の入管政策、外国人政策について考えていきたい」としている。資料代500円。問い合わせ先は、牛久の会公式サイトで。
つくばFCレディース、なでしこリーグ2部に加入の方針
【崎山勝功】女子サッカー、つくばFCレディース(事務局・つくば市稲岡)の石川慎之助代表は22日、なでしこチャレンジリーグEAST(イースト)の今季最終戦を終えての観客あいさつで、来年秋から発足する女子プロサッカーリーグ「WE(ウィー)リーグ」参戦をめざし、まずは全国リーグのなでしこ2部リーグに加入する方針を示した。
現在は3部相当のチャレンジリーグ所属のつくばだが、WEリーグのスタートに伴うリーグ再編で、「希望すれば、なでしこ2部には上がれる」(石川代表)状況という。取材に石川代表は、なでしこ2部入りには「改めて年会費と入会金が必要。リーグの年会費がトータルで1000万円ほど増える。それをどうねん出していくかがクラブの課題になる」と語った。
WEリーグは、2021年秋から参加11チームで発足する女子プロサッカーリーグ。日本の女子サッカー界ではこれまで、アマチュアリーグのなでしこ1部リーグが最高峰扱いだったが、WEリーグがなでしこリーグの上位に位置付けられる。
10月15日時点で、WEリーグにはなでしこ1部リーグ所属の日テレ・東京ヴェルディベレーザ(東京都)など計11チームの参入が承認された。これに伴いなでしこリーグは、これまでの「1部・2部・チャレンジリーグ」から、1部・2部に再編される案が出ており、加盟チームの大幅な入れ替えが起きると予想されている。
ホームゲーム最終戦は0-4で完敗 リーグ5位
つくばFCレディースは22日、つくば市山木のセキショウチャレンジスタジアムでホームゲーム最終戦に臨み、静岡SSUアスレジーナ(静岡県)に0―4で完敗した。最終節の第10節を終え、同レディースの通算成績は1勝4分5敗で、同リーグ参加6チーム中5位が確定した。
つくばは前半18分、静岡に先制点を許した。MF岸川りなが相手陣地に切り込むも堅守に阻まれ、同41分には静岡に2点目を奪われた。
後半も10分と同22分に静岡に得点を決められ点差が広がった。主将のMF菊地さやか、ゲームキャプテンのMF藤井志保、MF廣田愛たちが果敢に攻め上がったが得点には至らず、ホームゲーム最終戦は0-4の完敗で終わった。
試合後、菊地主将は「ホーム戦で勝利が無かったので勝ちにいくぞと、まとまっていたと思う。相手の方がゲームを支配していたし、私たちも反省する余地がある」と試合を振り返った。
小山勇気監督は約110人の観客を前に「本当にこの1年間応援してくださり、ありがとうございました」と感謝の意を示した。
コロナ禍に見舞われた今シーズンの試合運営について、石川代表は「選手が不安の中、シーズンを通してコロナを気にしながら試合をやっていた。病院勤務の選手もいるし大変な状況の選手もいた」と困難だった状況を振り返った。
児童虐待防止訴え 土浦から たすきリレー出発
【崎山勝功】児童虐待防止の啓発活動「オレンジリボン運動」を広める「子どもを守ろう!オレンジリボンたすきリレー2020」の出発式が6日、土浦市役所うらら屋外広場で開かれた。今年は新型コロナウイルス感染防止対策として従来のリレー形式に代わり、児童施設職員4人が広報車に乗って、ゴールの県庁(水戸市)に向かって出発した。
出発式で児童養護施設「窓愛園」(土浦市殿里)の上方仁理事長は、コロナ禍で家庭内の児童虐待が増えている現状に触れ「今年も(リレーを)止めるわけにはいかない」と訴えた。
同リレーは、県児童福祉施設協議会、県要保護児童対策地域協議会が主催して開かれ、今年で8回目。
コロナ禍で潜在化か 休校明けに通告増加
県警人身安全対策課によるとコロナ禍の今年は、1月から6月末までに「児童虐待や虐待の疑いがある」として、警察が児童相談所に通告した件数は798件と、前年同期比で95件増加した。県警の担当者は、一般論と前置きした上で「児童虐待の認識が広まったためではないか」と分析する。
土浦児童相談所の中林貴紀所長は「4、5月は学校が休みで、子どもたちの所属する集団が活動していなかったので通告件数はあまり増えなかった」と述べた。学校や保育所が再開した6月以降から通告件数が増え始めたという。「4、5月は(休校のため虐待が)見えなかったのが、6月以降、上がってきた傾向がある」と指摘した。
その上で中林所長は「誰かがきちんと(虐待を)見付けてあげないといけない。見付けたらためらわずに通報してほしい」などと呼び掛けた。
過去最高を更新
県青少年家庭課の統計などによると、つくば、土浦市など県南14市町村を管轄する土浦児童相談所管内の2019年度虐待相談対応件数は1116件(全相談件数2182件中51%)。県全体でも3181件(全相談件数6754件中47%)といずれも過去最高を更新している。
土浦児童相談所によると、19年度の虐待相談の内訳は▽心理的虐待584件、52%(県全体は1844件、58%)▽身体的虐待362件、32%(同856件、27%)▽ネグレクト(育児放棄)155件、14%(同439件、14%)▽性的虐待15件、1%(同42件、1%)―となっている。
県内では、県子どもを虐待から守る条例が19年4月から施行され、児相の体制が強化された。土浦児相は副所長が配置され、職員が7人増加した=3月31日付。一方で、児童虐待死亡事件が相次いだ千葉県では、県社会福祉審議会が今年6月に松戸市周辺など人口の多い地域に児相を2カ所新設し、計8カ所に増やすことを答申した。柏市と船橋市はそれぞれ市独自の児相を立ち上げるという。
※メモ
【オレンジリボン運動】04年、栃木県小山市で当時3歳と4歳の兄弟が、同居していた父親の友人から暴行を受けた末に川に投げ込まれて死亡した事件を受けて、05年に同市の市民グループ「カンガルーOYAMA」が事件の再発防止と児童虐待防止を目指して始まった。
【県子どもを虐待から守る条例】児童相談所や市町村間での適切な引き継ぎの実施や警察との連携強化、児童福祉司などの専門職員の増加を盛り込んだ議員提案条例。18年12月県議会で成立し、19年4月1日から施行された。
常総学院出の鈴木投手(法大)ロッテ1位指名 プロ野球ドラフト会議
【崎山勝功】プロ野球ドラフト会議が26日、東京都内で開かれ、12球団で支配下指名74人、育成49人の合計123人が指名された。千葉ロッテが1位で常総学院出身で法政大学の鈴木昭汰投手(22)=土浦市出身=を指名し交渉権を獲得するなどした。
鈴木投手は、身長175センチ、体重80キロ、左投げ左打ち。土浦四中では土浦霞ケ浦ボーイズに所属し、全国大会準優勝。常総学院高では1年春からベンチ入り、甲子園には3回出場し、2年春と3年夏は8強。法大では3年春にリーグ初勝利を挙げた。最速152キロのストレートを投げる力量を持ち、球団担当者は「1年目から先発ローテーションに入り、二ケタ勝利が期待できる」とのコメントを出した。
ロッテからは育成枠2巡目でBCリーグ茨城アストロプラネッツ(茨城AP、本部ひたちなか市)の小沼健太選手(22)が指名された。小沼選手は千葉県出身、身長189センチ、体重86キロ、右投げ右打ち。
筑波大・奈良木投手は巨人育成枠9巡目で
筑波大学では、硬式野球部の奈良木陸投手(22)が、育成枠9巡目で巨人から指名された。同日夜のオンライン記者会見に応じた奈良木投手は「最後の最後で指名していただきホッとしている。一から力を付けてやっていく」と抱負を述べた。
奈良木投手は広島県出身、身長181.5センチ、体重90キロ、右投げ右打ち。育成枠契約だったことから「スタートに立っただけ、一軍で活躍してこそ見ている人を魅了できると思う」と支配下選手登録に向け抱負を語った。「小さい時から野球をやらせてもらっていた。こうして一つ夢が叶って、家族に対して野球でしっかり恩返しをしていきたい」と家族への感謝も述べた。
つくばFC、リーグ最下位確定 最終戦で流経大に敗れる
【崎山勝功】第54回関東サッカーリーグ最終節となる第9節が4日、龍ケ崎市中里の流通経済大学たつのこフィールドで行われた。同リーグ1部のジョイフル本田つくばFC(本拠地つくば市)は、流通経済大学FC(龍ケ崎市、同大サッカー部3軍に相当)に2-3で敗れた。
無観客での最終戦となった。つくばは1勝8敗で勝ち点3となり、リーグ参加10チーム中、最下位でリーグ戦を終えた。
前半はこう着状態が続いたものの、つくばは前半37分、FW小野瀬恵亮が先制点を決め、1-0で前半を折り返した。
後半は流経大が反撃に転じ、後半9分に失点を許し流経大に同点に追いつかれた。
つくばは同15分、FW宮本英明が2点目を決め、2-1と再度、突き放したが、同36分に流経大に同点に追いつかれた上、同45分には3点目を取られて逆転された。
試合終了後、つくばの小松祐己監督は「全体的に勝てるチャンスがある試合が多い中で、自分たちから(試合の)流れを崩してしまったというのが多いので、そこがこの結果(リーグ最下位)につながった」と話し、来シーズンの巻き返しを誓った。
今井渓太主将は「今回に限らず今シーズンは難しい状況ではあったが、結果が出ていないのが全てだと思う。ただ選手たちは一人もサボることなく全力でプレーしたと思うし、そこに結果が付いて来なかったのが残念だけど、この経験から得られるものも多いので、次につなげていけるように頑張りたい」と選手たちをねぎらった。
一方、最終節を勝利で飾りリーグ9位にとどまった流経大の高木建太監督は「社会人という、学生リーグにはない、経験豊富な大人たちの中でやれるというのは選手たちにもプラスになるし、いい経験になれたかなと思うのと、もっと勝ちにこだわる、というところを選手一人ひとりが良くしていかなければいけない」と語った。
横山順主将は「勝ち点が1しか無かったので、しっかり勝利して勝ち点3を取りにいこう、というのを全体で話して臨んだ試合だった。最初は失点したけど逆転してしっかり勝ち切ることができた。最終日にいい試合ができた」と話した。
10カ月ぶり出場の高橋竜也が判定勝ち コロナ禍、声援禁止し拍手で応援
【崎山勝功】日本バンタム級7位の高橋竜也(29)=土浦市出身、ヤマグチ土浦=が20日、つくばカピオ(つくば市竹園)で催された「東日本大震災復興チャリティー ダイナミックヤングファイトボクシングinつくば」(ヤマグチ土浦ボクシングジム、ヤマニ主催)に出場し、城後響(26)=大阪府出身、三迫=と対戦、3―0で相川に判定勝ちを収めた。高橋の通算成績は今回の勝利を含め47戦32勝21KO9敗6分。
高橋は昨年11月9日の試合で負傷して以来約10カ月ぶりの出場となった。中盤辺りから積極的な攻めを見せキレのある攻撃を展開、左ストレートを城後の顔面に決めるなど攻勢を強めたが、城後も粘り強く試合を進め、全8ラウンド(R)終了し、判定に持ち込まれた。結果、3人の審判が高橋優位と判定し、勝ちが決まった。
試合後、高橋は「声援が無くても応援してくれる気持ちは伝わった。チャンピオンになってみんなに感謝を返したい」と、今後への意欲を示した。
根本は判定負け、人見は3R TKO負け
同日の試合では、根本裕也(34)=つくば市出身、同=もスーパーウエルター級で足名優太(26)=東京都出身、渡嘉敷=と対戦。出血しながら全6Rを戦い抜き善戦したものの、判定で勝利を逃した。根本の通算成績は17戦6勝1KO9敗1分。根本は「ちょこちょこと相手から(パンチを)もらっていた。相手の方が強かった」と試合を振り返った。
人見信男(35)=土浦市出身、同=は小安慎吾(24)=東京都出身、三迫=と対戦。前回のデビュー戦に敗れたため何としても初勝利を飾りたかったが、小安の攻勢に押され3R49秒でレフェリーストップがかかりTKO(テクニカルノックアウト)負けを喫した。人見の通算成績は2戦0勝2敗。人見は「相手のパンチも良かったし、自分も打ち返すチャンスがあったけど、相手に飲まれて最後はストップ負けになってしまった」と語った。
感染防止対策を徹底
コロナ禍、試合会場では感染防止対策が徹底して行われた。観客はホール入り口前で体温検査を受けた後、連絡先を署名簿に記入して会場に入った。入り口が混雑したため、退場時に記入するように急きょ変更した。
観客席は1階リングサイド席を通常の約3分の1に減らし、2階は1席おきと2分の1に削減した。報道席もリングサイドからの撮影が禁止され、2階席から望遠レンズで撮影。東京から来たカメラマンは「上からだと迫力がある写真が取れない」と不満を口にした。
選手入場の際に、ファンが選手名入りののぼり旗を立て、隊列を組んでの出迎えは取り止めになった。観客が声を出しての応援も禁止され、観客はマスクを着用して拍手のみの応援となった。メーン試合の高橋竜也―城後響戦では、1R目に2階観客席の子どもたちが「竜也がんばれー」と声を出して応援し、場内アナウンスが注意する一幕があった。
1試合終わるごとに、フェイスシールドとマスクを付けた運営スタッフが、リングに強酸性電解水を散布して消毒した。
会場の感染防止対策について東京から観戦に訪れた久米礼華さん(37)は「ソーシャルディスタンスをみんなで保って感染防止に努められればいいなと思った」と話した。つくばみらい市の井上直人さん(42)は「会場の雰囲気もいいし(感染防止対策を)ちゃんとやっている」と好意的に受け止めていた。
8カ月ぶりのゴング 20日、つくばカピオのリングに地元勢3選手
【崎山勝功】ボクシング試合「東日本大震災復興チャリティー ダイナミックヤングファイト」が20日、つくばカピオ(つくば市竹園)で開かれる。主催のヤマグチ土浦ボクシングジム(土浦市東崎町)によると、同ジム主催の試合は今年1月27日に後楽園ホール(東京)での開催が最後で、新型コロナウイルスの感染拡大以降では初めて。
同ジムでは例年4月と7月頃にボクシング試合を開いていたが、メーン会場の後楽園ホールがコロナ禍のため使用中止となり開催を断念した。橘朗代表コーチは「(選手たちが)気持ちやモチベーションを維持していくのが大変だった」と振り返った。
つくばカピオでの試合開催に当たり、同ジムでは▼座席数を通常の3分の1に削減し座席は全席指定▼1試合終わるごとにリングに強酸性電解水を散布して消毒▼セコンドはマスクかフェイスシールドを着用▼報道関係者はリングサイドからの撮影を禁止し2階席から撮影―などの対策を講じた。消毒に使う強酸性電解水は、ボクシング愛好家のつくば市内の業者から寄付を受けたという。
再開に腕ぶす選手たち
久しぶりの試合とあって、ジム所属の各手たちはそれぞれに意気込みを見せた。
土浦市出身のプロボクサーで日本バンタム級7位の高橋竜也(31)は、47戦目のリングに上がる。昨年11月の試合で肩を痛めて以来の試合出場。「プロになって初めてこれだけ期間が空いた。全然マイナスじゃなくて自分の悪いところを見直したり、短所や悪いところを鍛えられたりしたのでプラスになった」と自粛期間も前向きに受け止めた。「勝つことしか考えていない。勝ち方にこだわってしっかり勝つ。KOだったら最高。いいボクシングをできるようにする」と自信を示した。
同市出身で今年1月から51.4キロ契約でプロデビューした人見信男(35)は「1月のデビュー戦は負けてしまったので、その時の反省を生かしたい。試合が延びたことで自分を鍛える時間を使えたので、プラスに捉えて挑みたい」と意気込んだ。「試合が決まったのがコロナで流れて、残念な気持ちになったけど、また次の試合を組んでくれるのが分かったので会長に感謝して練習に集中することができた」と振り返った。
つくば市出身でスーパーウェルター級の根本裕也(34)は「年齢的にそんなに先が長く無いので、負けたら終わりの気持ちでやっている」と背水の陣で試合に臨む。「自分も試合が2回流れたので久しぶりの試合。いずれはやると思っていたので、いつ決まってもいいように準備はしていた。やっとその時が来たという感じ」と試合再開を歓迎した。
20日は午後5時から7試合が組まれている。人見は第2試合で小安慎吾(三迫)と、根本は第6試合で足名優太(渡嘉敷)と、高橋はメーン試合で城後響(三迫)と、それぞれ対戦する。(かっこ内は所属ジム)
◆問い合わせ先は同ジム(電話029-824-8686)。
つくばFCレディースが無観客でホーム開幕戦 新潟に引き分け
【崎山勝功】日本女子サッカーリーグ3部のチャレンジリーグEAST(イースト)に所属する「つくばFCレディース」のホームゲーム開幕戦(第2節)が29日、つくば市山木のセキショウチャレンジスタジアムで行われた。アウェーで勝利した第1節に続き無観客試合で第2節に臨み、新潟医療福祉大女子サッカー部に1―1で引き分けた。
コロナ禍で4カ月遅れてホーム開幕戦を迎えた。今年は、選手の半数が新入団と、若い布陣でなでしこリーグ昇格を目指す。
試合は前半、つくばがペースをつかめず、新潟優位で進み、前半25分に新潟に先制点を許した。新加入のFW大坪菜が高い位置でボールを奪うも、相手陣地での支配権維持がやや甘く、試合の流れを取り戻せないまま、前半を0-1で折り返した。
後半に気持ちを切り替えたつくばは積極的な攻撃に転じ、DF平川梨紗、新加入のMF岸川りなたちが果敢に新潟ゴールを攻めた。
後半28分にMF廣田愛のシュートが決まり、1-1と同点に追いついた。つくばはさらに巻き返しを図ったが2点目が遠く、引き分けた。
試合終了後、藤井志保主将は「コミュニケーションを取りながら、後半の最後は交代した選手も含めて、アグレッシブに点を取りに行くことができた。チームとしてトレーニングを積んできた成果。(同点に追いつき)ピッチの中もベンチも盛り上がった」と試合を振り返った。
小山勇気監督は「(前半に)失点してから苦しい時間帯だったが、(相手の)守備の前から奪うというのを(練習で)ずっとやっていたので、残り時間が少なくなってからも点を取ろうという形はうまくやれた」と語った。
無観客もチームが生中継
コロナ禍の今シーズンは、選手・スタッフはPCR検査を受けて試合に臨んでいる。無観客試合が続いているが、チームがYouTubeで生中継している。一方、現時点で観客を入れての試合運営の予定は立ってないという。
無観客試合について、藤井主将は「声援が無く今までとのギャップがすごい。すごい寂しい部分があるけど、サポーターからもメッセージをいただいているので、この場にいなくても応援してくれているということは感じている」と述べた。小山監督は「(なでしこリーグ)1部、2部は有観客試合になってきているので、少しずつ日常が戻っているのかなと思う。医療従事者とかサッカーの開催にいろいろ尽力してくださっている方々に感謝したい」と、感謝の意を示した。
◆第3節は9月6日午後4時から帝人アカデミー富士グラウンド(静岡県裾野市)で、JFAアカデミー福島(福島県)との無観客試合が行われる。試合はつくばFCのYouYube公式チャンネルで生中継する。同FCのホームぺージから無料で見ることができる。
大岩田小の放課後クラブ室などを抗菌 土浦の塗装会社社長が無償で
【崎山勝功】新型コロナウイルスの感染拡大防止が求められる中、土浦市大岩田の市立大岩田小学校(児童数387人、原井一永校長)放課後児童クラブ室や保健室など3カ所を28日、市内で塗装工事会社を経営する小椋直樹さん(41)が無償で抗菌塗装した。
机などに光触媒塗料を吹き付けた。同塗料は光が当たると細菌やウイルスを分解するとされ、机や椅子などを毎日何度もアルコール消毒しなくても済むとされる。
小椋さんは同小のPTA副会長でもある。「(コロナ禍で)子どもたちに窮屈な思いをさせたくない。会社としても地域に貢献したいと思った」と語る。
小椋さんの会社では今年春、つくば市内のオフィスを同塗料で試験的に塗装し、7月から本格的に同塗料を使った塗装事業を始めた。
2~3年前から、インフルエンザ予防対策として、別の抗菌塗料を使った抗菌塗装工事を実施していたが、コロナ禍で引き合いが急増。しかし従来の抗菌塗料では、塗装する箇所以外はビニールシートをかけるなど準備が大掛かりになるため、顧客側に負担が掛かっていた。今回の塗料は速乾性で、塗料が乾いたらその日のうちに部屋が使用でき、利用者の負担を軽減している。
小椋さんは「安心をアピールできれば」と話す。
セブンイレブンから善意 土浦市社協に食料品など贈る
【崎山勝功】土浦市社会福祉協議会(社協)は20日、大手コンビニチェーンのセブンイレブン・ジャパン(本社・東京)から、同市内の店舗移転に伴い発生した在庫商品の寄贈を受けた。
寄贈されたのは、缶詰やカップラーメンなどの加工食品、文房具や洗剤などの日用品など、段ボール箱で約100個。市役所で行われた寄贈品贈呈式で、社協会長の安藤真理子・土浦市長は「新型コロナウイルスで生活に困窮している家庭もたくさんいる」と感謝、同市内で開設している子ども食堂や、ひとり親家庭向けの学習支援事業「つちまる学習塾」の活動に触れ、「ひとり親の苦労されているお母さんたちに、一つでも多く分けていきたい」と語った。
同席した県社会福祉協議会の沼尻憲・常務理事兼事務局長は「(寄贈品を)必要としている方々や団体、施設などに十分有効活用いただけるものと思う」と述べた。
寄贈品は同日午後、市老人福祉センターつわぶき(同市中都町)に搬入された。市社協の木村富秋事務局長は「コロナの影響を受けた生活困窮者や学習支援事業の利用者に対して活用させていただきたい」と話した。
同社は今年3月、県社協、県との間で「社会福祉貢献活動に係る寄贈品に関する協定」を締結。同協定では、店舗改装時に発生する在庫の加工食品や雑貨などの一部商品を県社協に寄贈し、県社協を通じて福祉活動団体や支援を必要とする世帯などに配分する。
同社によると、今回分を含めて同協定による寄贈は県内7例目で、土浦市では初めて。協定に基づく今回の寄贈とは別に、5月中旬にもコロナ禍で生活に困窮した世帯などの支援として、市社協にサンマ水煮などの缶詰約1500個を寄贈している。
【夏の高校野球県大会】最終日 完封で土浦湖北、霞ケ浦が4強入り
2020年夏季県高校野球大会は最終日の5日、2球場で準々決勝4試合が行われた。ノーブルホームスタジアム水戸では土浦湖北が土浦日大と戦い、2-0で同郷対決を制した。ひたちなか市民球場では霞ケ浦が水城に3-0で勝利した。他2試合は水戸啓明が水海道二に4-2、明秀日立が多賀に7-0。この結果により土浦湖北、霞ケ浦、水戸啓明、明秀日立がベスト4に決まり、大会の全日程を終了した。
投手戦は湖北が日大に競り勝つ
【崎山勝功】土浦勢同士の対戦は、両エースによる投手戦となった。土浦湖北は大坪誠之助、土浦日大は中川竜哉が共に力投を繰り広げ、4回終了時点では双方無得点。
5回、湖北は先頭の大坪が左翼線三塁打で出塁すると中川のボークで生還、思いがけない形で先制点をあげた。9回にも田中海斗主将が中前安打で出塁すると、中川の四球と再度のボーク、暴投で生還し、1点を追加した。
対する大坪は、3回無死二・三塁のピンチを迎えながら後続を3三振に切ってとる圧巻のピッチング。最終的には日大打線を散発5安打無失点に抑え、湖北を4強に導いた。
土浦湖北の小川幸男監督は「大坪の気持ちと力のバランスがうまくいった試合。お互いの手の内を知っているからこそ打撃は難しかった」と振り返り、大坪の投球については「3年間でもベスト」と絶賛した。
「人生初めての完封勝利」という大坪は「今日はスライダーが少し調子が良くなかった。真っすぐ主体で自分らしいピッチングができた」と胸を張った。田中海斗主将は「5回終了後に、中川に球数を投げさせようと話し合った」との作戦変更が奏功したと明かした。
土浦日大の小菅勲監督は「準決勝にふさわしい、いいゲームだった」と試合を総括、「相手ピッチャーが良かった。大事なところで長打を出せず、終盤は選手に焦りが出た。失点のボークそのものは仕方ないとしか言えない」と厳しい表情で語った。
三振13を奪ったものの、惜しくも敗戦投手となった中川は「先取点を渡さないところを意識した。ランナーを背負っても相手投手に負けずに粘りたかった」と自身のボークでの失点を悔やんだ。五十嵐明斗主将は「チャンスが回ってきたときに生かせなかった」とチームの反省点を述べた。
霞ケ浦、投打の主軸が躍動
【高橋浩一】霞ケ浦-水城戦は両エースの投げ合いに加え、互いに内外野の守備が光り、両チーム合わせて4つのダブルプレーが飛び出すなど、締まった試合になった。その中で霞ケ浦は3回表、1死二塁から小田倉啓介主将の中前適時打で先制。6回には2死一・二塁から新山秀男と小田倉の連打で2点を追加した。
霞ケ浦の先発・山本雄大は「最後の試合だったので緊張もあり、初回から抜けたボールが多かったが、なんとか粘って最後まで投げきれてよかった」とコメント。調子はあまり良くないと思ったそうだが、それでも水城打線から9三振を奪い散発3安打に抑え、走者をスコアリングポジションに進ませない活躍ぶり。水城としては、昨年の準決勝で敗れたリベンジを果たそうと臨んだ試合だったが、成すすべなく完敗となった。
高橋祐二監督は「小田倉がよくチームを引っ張り、激励しながらやってくれた。声だけでなく技術的な面でもよく面倒をみてくれて、そのお陰でここまで来た。山本は今までプロに入った4人の中でも総合的に見てナンバーワンの投手」とこの試合のヒーロー2人の活躍を讃えた。
小田倉主将は「甲子園がなくなってからも、いままでと変わらずに明日に繋がるような2カ月にしようと3年生で話し合った。そこでだれ一人くさらず、自分が言ったことに対して周りが全員ついて来てくれたので、自分の辛さを周りが助けてくれた」と大会を振り返った。
小田倉は高校卒業後、大学で野球を続けるという。「霞ケ浦への思いはどこへ行こうと変わらないし、自分が活躍すれば母校の名前も出るので、いままで指導してくれた先生方にも恩返しになる。いままで通り霞ケ浦のプライドを背負って一生懸命やりたい」と将来を見据える。
【夏の高校野球県大会】8日目 土浦日大もコールドで8強入り
2020年夏季県高校野球大会は8日目の2日、2球場で4試合を行い、5日の最終日に臨む8強が出そろった。3回戦で打線が停滞した土浦日大は、打線につながりが戻り、7回一気のコールド勝ち。5日はノーブルホームスタジアム水戸で土浦日大-土浦湖北が、ひたちなか市民で霞ケ浦-水城が、それぞれ行われる。
【崎山勝功】土浦日大は3回、中村陸翔の内野安打を皮切りに4連打するなど打線が爆発。その後は終始土浦日大ペースで試合が進み、4回には笠嶋大介の二塁打などで2点、5回には日立北のエラーなどから一気に5点を奪い、6回にも吉原蓮の安打で得点を2ケタに乗せ、勝負を決めた。
投手陣は、先発の関大空馬(せきたくま)が5回まで1失点。6回に交代した村上陽駿は2失点し、途中から滑川翔吾に交代。滑川は日立北打線を無失点で抑えた。
小菅勲監督は「1日のつくば秀英戦の延長戦として戦う形で、結果的に打線がつながった」と試合を振り返った。
大会初登板の関は「初めてのマウンドで、緊張し力が入ったが、マウンドで修正していくことができた」と喜びを口にした。3安打を放った2年生の芹澤優仁は「リラックスして自分のバッティングが出来たと思う。試合を重ねるたびに力を発揮できている。次の試合も相手のピッチャーに合わせて対応していきたい」と、5日の最終戦を見据えた。
【夏の高校野球県大会】湖北、霞ケ浦 コールド勝ちで8強入り 土浦日大は4回戦へ
2020年夏季県高校野球大会は7日目の1日、2球場で3回戦の残り2試合と4回戦4試合が行われた。J:COMスタジアム土浦では土浦日大がつくば秀英を4-0で下し4回戦進出。土浦湖北は茨城キリスト教学園に13-0の大差で7回コールド勝ち、準々決勝に進出した。ノーブルホームスタジアム水戸で4回戦の霞ケ浦は鹿島学園に11-1で6回コールド勝ちを収めた。今大会は雨の影響で順延が重なり8強決定で打ち切りとしていたが、4強決定まで実施する。
3回戦 土浦日大はつくば秀英を完封
【崎山勝功】土浦日大は、2回表に吉原蓮の安打を皮切りに、笠嶋大介の二塁打が続き2点を先制。つくば秀英は3回表に枩本匠に代えて次郎丸匡峻をリリーフに送るも、5回表に暴投や守備陣のエラーなどが重なったところへ、土浦日大が五十嵐明斗主将の適時打でさらに2点を追加し、4-0と引き離した。
土浦日大エースの中川竜哉は8奪三振で完投、守備陣も堅守でつくば秀英に得点を与えず、完封勝ちを収めた。小菅勲監督は「久々の試合だったので調子が図りかねたが、投手戦でピッチャーに抑えてもらうしかないと思った。完封は上出来だった」と中川を高く評価した。
中川は「ピッチング自体はあまり調子が良くなかったが、残り3試合と決められているので、自分の持てる力を悔いのないよう出しきろうと思い、最初から腕を振っていった」と試合を振り返った。
主将の五十嵐は「今日は相手のエラーやミスで2点もらったので、打線がつながったわけではない。チャンスの場面での凡退は、もう少し工夫しなくては」と、次戦への改善点を挙げた。
完封負けを喫したつくば秀英の森田健文監督は「点の取られ方が悪く、守備からリズムをつくるうちの持ち味が出せなかった。打線は相手のファーストストライクの甘い球を狙おうとしたが、それが打てなかった」と敗因を分析した。
若井太陽主将は「守備から入る意識だったが、ミスから失点し流れが悪くなった。序盤、相手投手が変化球を置きにきたのを振っていけば、流れを渡さずに済んだかもしれない」と悔やんだ。
3回から8回まで力投した次郎丸は「先制されて苦しい展開だったが、相手を気にせず自分の投球ができた。3、4回はゼロで抑えたが、5回の失点は安易に攻めてしまった。もっと緩急や高低など広く使い、じっくり攻めていればエラーもなく、次の回に良い展開ができたと思う」と敗戦の弁を語った。
土浦湖北 下位打線が躍動
【池田充雄】土浦湖北は2・3回の攻撃で計6点を挙げ、試合の大勢を決めた。「引き付けてすべてのボールに対応しようという意識だった。最初はタイミングが早くフライを打ち上げていたが、後のバッターが修正し、狙い通りのつなぐ野球ができた」と田中海斗主将。
特に下位打線が躍動し、7~9番の3人がいずれも3打点を挙げた。7番の稲葉悠太は、2回には1死三塁から右前へ先制タイムリー、3回には2死一・二塁から右越えの2点二塁打という活躍ぶり。「新チームになってすぐ7番に抜擢されたが、打てなくて迷惑をかけていた。今大会では一つもミスがなく、ヒットも打てて3年生に恩返しができた」と感慨深げ。
4回以降は相手の2人目投手に対しやや淡泊な攻撃になったが、「いままでやってきたことをもう一度しっかりやろう」との小川幸男監督の檄(げき)を受け、7回に再び大爆発。打者11人で長短打6本を放ち、5点を奪ってコールド勝ちを決めた。
投手は3人のリレーで、前の試合から間隔が空いた影響からか、それぞれ調子はいま一つだったという。先発の大坪誠之助は「ストレートで腕に力が入らず力んでしまった。後ろに2人いいピッチャーがいるので安心して任せられる」と2回でマウンドを降りたが、「次は自分がちゃんと投げないと勝てないと思う。3日間あるので球威は戻せる」と、最終戦に向けて調整に励む構えだ。
霞ケ浦 打ち勝つ野球で大量得点
【高橋浩一】霞ケ浦は、3回戦の総和工戦で延長タイブレークに持ち込まれた反省から、打ち勝つ野球を追求し、2ケタ安打で大量11点をものにした。
この日2番に入った小田倉啓介主将は、3回と4回に2打席連続の二塁打、2打点を挙げ、チームの大量得点の足がかりを作った。「今まで情け ない試合ばかりだったので何とか打ちたかった。みんながつないでくれたのでチームを勝たせるバッティングができた」と振り返る。
6回には相手投手の乱れから1死満塁とし、瀬川悠人の左前適時打や伊澤誠の中越え3点三塁打などで一気に6点を奪った。「今まで出ていない選手が気持ちを出し、食らいついたプレーをしてくれた。それがいままで出ていた選手にも伝わって、もっとやらなきゃいけないと、全員がまとまった試合だった」と小田倉。
「代わった選手が持ち味を出してヒットを打ってくれてうれしい。出ていなかった3年生が11人いたので、全員出すつもりで組み合わせを考えた。点数が入ったので思い通りに使えた」と高橋祐二監督。
次の試合は5日の準々決勝だが、日程の都合により本大会の最終戦となる。「2連覇という目標を掲げて1年間やってきたので、甲子園はなくなっても最後に気持ちよく勝って終わりたい」(小田倉)、「最後の試合なので20人フルメンバーで下級生も入れて、いつもの試合と同じ気持ちで戦う」(高橋監督)と、あくまで前向きに戦う姿勢を見せる。
【夏の高校野球県大会】6日目 常総学院届かず、土浦日大は初戦突破
2020年夏季県高校野球大会は6日目の24日、4球場で2回戦の残り2試合と3回戦8試合が行われた。ノーブルホームスタジアム水戸で3回戦の常総学院は多賀の神永投手を打ちあぐね、序盤の失点を挽回できずに敗退、土浦湖北は常磐大高に打ち勝った。J:COMスタジアム土浦では、雨で順延が続いていた土浦日大がようやく初戦を迎え、東洋大牛久にコールド勝ちした。
常総打線に遠い3点目
【崎山勝功】常総学院は市村大翔が先発、3回から遠藤孔太に交代したが、2失点を喫して菊地竜雅に再度交代。しかしさらに1点を加えられ、試合の流れを持っていかれた。
4回以降は菊地と、9回に登板した一條力真の力投で多賀打線を抑え込んだが、打撃陣が振るわず。9安打したものの、多賀の打たせて取る守備の前に得点につなげられない。7回に辛うじて1点、8回裏には代打・三輪拓未の二塁打などで2点目を返したが、最後まで追い付くことはできなかった。
菊地と一條、超高校級投手2人を擁し優勝候補筆頭と見られていた常総学院だが、番狂わせの展開で姿を消した。3回から8回まで力投した菊地は「指先とかの感覚は戻っていたけど難しかった」と語った。
中山琉唯主将は「打ち切れなった自分たちの力不足」と答えたものの、「3年生をああいう形で…、返せなかったのが悔しい」と言葉を詰まらせた。
佐々木力監督は「投手はスタミナの心配をすればいいだけに戻ってきたが、打者の方は、つなぐべきところで淡泊なバッティングになるなどの場面が試合の前半から中盤にかけて見られた。回が進むにつれプレッシャーになったのでは」と振り返った。
9回再逆転で土浦湖北
【崎山勝功】土浦湖北は、追いつ追われつの打撃戦の末、逆転勝ちを収める波乱の展開だった。2回に2失点したものの、4回に川下大輝の二塁打で同点に追いつき、5回大坪誠之助の二塁打で、6回は大隈聖蓮の二塁打などで4-2とした。しかし7回裏に2ラン本塁打などを浴び4失点。先発投手の大坪から三浦克輝に交代した。
三浦が常磐大打線を抑えると、湖北の打撃陣が奮起を見せた。9回2年生の福田雄大の二塁打を皮切りに、荒木嶺臣の二塁打と佐藤武琉の三塁打などが続いて、一気に5点を奪い、試合の流れを最後でものにした。9回裏は大坪が再登板し、盗塁阻止と2三振で締め、勝利した。
小川幸男監督は9回の攻撃について「四球2つの後、福田がよく打ってくれた。この1週間付きっ切りで見ていた子。あの1本がものすごくラッキー」と手塩にかけた選手を称えた。
田中海斗主将は「自分が全然ダメで周りの選手に支えられた。逆転されてチームもテンションが下がったけど、気持ちを入れ直して、全員で声を出してチームが一つになった結果が、再度の逆転につながった」と振り返った。
大坪は「1番を背負っている以上、もっと点は防げたかな」と反省、9回裏の再登板の心境を「逆転して3点差だったので、しっかり3人で終わらせようと思った。四球でランナーを1人出してしまったので、その後は絶対に抑えるつもりで投げた」と語った。
打線がつながる土浦日大
【池田充雄】土浦日大は1回表、東洋大牛久・唯根賢人の本塁打などでいきなり2点を失うが、その裏、3安打と敵失で3点を奪い逆転。3回には重盗など足をからめた攻撃で3点を追加し、4回には無死満塁から押し出し四球と4安打で6点をもぎ取った。コールド負けを避けたい東洋大牛久は5回表、チャンスをつくるが、安打から二走の本塁突入がバックホームで阻止され試合終了となった。
土浦日大の勝因は打線のつながり。1・2番が出塁し、3・4番が確実に返す。特に3番の五十嵐明斗主将は2安打5打点、4番の菅野樹紀は3安打2打点の活躍だった。「1打席目は緊張してひっかけたがランナーは返せた。2打席目は外の変化球を逆方向へはじき返し、3打席目はインコースをしっかり払うことができた」と五十嵐。「つなぐ気持ちで、きれいな当たりじゃなくてもヒットゾーンに転がすことができ、結果的に満足」と菅野。
土浦日大にとっては雨で2度の順延の末、やっと迎えた初戦。特に投手陣には難しさがあったようだ。この日2番手で登板した中川竜哉は「マウンドに上がったとき、スタンドに観衆がいないのは初めて。いままで感じたことのない雰囲気で、緊張して思うような球が投げられなかった」と胸の内を語った。
小菅勲監督は「大会のピリピリした緊張感を久しぶりに味わえた。失点は想定の範囲内。先制されて選手たちが追い掛ける気持ちになってくれた」と開口一番。日程の都合による3連戦にも「目の前の1試合1試合をやるだけ。大会ができることがありがたい」と余裕の表情だ。
【夏の高校野球県大会】5日目 タイブレークで霞ケ浦辛勝
2020年夏季茨城県高等学校野球大会は23日、4地区大会を勝ち上がった32校による県大会に入り、4球場で10試合が行われた。優勝候補の一角、霞ケ浦は打線が湿り総和工の粘りに苦戦、10回タイブレークで1点をもぎ取り辛勝した。J:COMスタジアム土浦で予定されていた3試合のうち2試合は降雨のため中止となり、地区大会2回戦のゲームを残す土浦日大(対東洋大牛久)の初戦は、24日に順延された。
3年生打線が湿りがち
【崎山勝功】霞ケ浦は2回に斉藤拓生が二塁打を放つなど4点を先制したが、3回以降は沈黙が続き、6回には粘る総和工に同点とされた。霞ケ浦は先発の三浦彰浩から山本雄大に交代。山本は総和工打線をほぼ封じた。
3年生だけで打線を組んだ霞ケ浦は、9回に2年生の飯塚恒介を投入したものの得点には至らす、10回タイブレークに突入。斉藤のタイムリーに救われ、5-4で辛勝した。
山本は「打線の一本が出なくて苦しい試合だったけど負けずに勝ち切れた」と試合を振り返った。「自分が投げるからには雰囲気を変えて、ここからもう一回きちっとやって、最後点数を取って勝たないとと思った」と士気の鼓舞に苦心した様子。
高橋祐二監督は「タイブレークは何が起こるか分からない。十分負ける可能性があるので、その前に決着をつけないと思った。バッティングがあまりにもひどすぎて」と厳しい表情を見せた。
小田倉啓介主将は、今回の試合で2年生が出場したことについて「3年だけで(試合を)やりたいという気持ちもあったがしょうがない。そこが情けない部分の一つ」と心境を語った。
【夏の高校野球県大会】常総、霞ケ浦 ようやく始動
2020年夏季県高校野球大会は4日目の19日、4球場で2回戦11試合が行われた。J:COMスタジアム土浦では常総学院が取手二を6-0で2安打完封、霞ケ浦が土浦二を6-0で6回コールド勝ちと、いずれも優勝候補にふさわしい勝ち方。夏のエンジンがようやくかかり始めた。
3年生に配慮の起用も
【崎山勝功】常総学院は5回裏、吉成隼の左翼線への二塁打を皮切りに打線に火が付いた。続く陶山歩夢の適時二塁打などで2点を先制。6回裏には中山琉唯らが単打4本を重ね2点を獲得。7回裏にも飯田徹の二塁打などでダメ押しの2点を加え、6-0と大幅にリードした。
投手陣は、一條力真が7回途中まで1安打9奪三振と好投した後は、4投手に1アウトずつ取らせるなど「3年生の実績作り」も考慮した采配を展開。最後は菊地竜雅が自己最速を更新する152キロを出して締め、取手二に一切の得点を許さず完封勝ちを収めた。
主将の中山琉唯は「やっぱり5回からじゃなく、初回から打線がガンガン行かなくちゃいけない。今日の反省を生かして、次の試合ではしっかり準備して臨みたい」と振り返った。
先発の一條は最速148キロの直球のほか、「今日はカーブやスライダー、スプリットも決め球に使った」と多彩な球種を使い分け、「直球が抜けていたのでそこは修正したい」と次戦への改善点をあげた。
佐々木力監督は「コロナの影響でゲームから離れていたため、バッティングの仕上がりが今一つだった。相手投手の変化球が良く、なかなか得点が生まれなかった」と厳しい見方。その上で「大会をやらせていただける感謝でいっぱい。何もないまま卒業では、今後野球を続けたくても続けられない。1打席でも代走でも実績としてカウントされれば、推薦を受けられる子たちもいる」と3年生への配慮を明かした。
土浦二の松浦、好救援も
【崎山勝功】霞ケ浦は1回裏、先頭打者から4人が連続出塁し1点を先取。さらに伊澤誠の左中間三塁打が決定打となり、試合の流れをつかんだ。
その後は霞ケ浦の先発・米島健斗と、1回途中からリリーフした土浦二の松浦快大が共に好投し、両者無得点が続く。だが6回裏に霞ケ浦が土浦二の3人目・堀越岳の乱調に付け込み、米島ら4人の単打などで6点を追加。結果10-0で6回コールド勝ちを収めた。
霞ケ浦の高橋祐二監督は「ゲーム展開として、4-0のままでいくのは危うい。1点動いたら野球は分からなくなる。勢いに乗って10点取ってしまうような、そういう点の取り方をしてほしい」と不満を示した。
小田倉啓介主将は「5回まで全然バッティングになっていなかった。最初の4点は相手にもらったようなものだし、最後の6点も決して自分たちで取ったとは言えない。今日は自分たちで上手く野球をすることができていなかった」と、反省点を示した。
土浦二の坂本武司監督は「霞ケ浦は県トップレベルのチーム。胸を借りるつもりで試合に臨んだ」と話す。スタメンには1・2年生も積極的に起用し、「力の差がある中で自分のプレーができたことは、今後に向けて大きな財産になったと思う」と語った。
2番手投手の松浦も2年生ながら、霞ケ浦打線17人を3安打無失点に抑え、「球速が上がらず、少しでも甘いと持っていかれるので、コントロールを意識して投げた。打たれなかったのはキャッチャーがタイミングを外してくれたから」と捕手・堀越のリードを讃えた。
つくばFC、開幕戦を飾れず 関東サッカーリーグ1部
【崎山勝功】第54回関東サッカーリーグが11日開幕し、同リーグ1部所属のジョイフル本田つくばFCは、ブリオベッカ浦安(千葉県)に後半逆転を許し、2―3で開幕戦勝利を飾れなかった。
開幕戦はつくば市山木のセキショウチャレンジスタジアムで無観客試合により行われた。
つくばは前半13分にDF土遠修平がヘディングシュートを放ち先制。42分に浦安に得点を許し追いつかれたものの、同45分にDF山下宇一がヘディングシュートを決めて、前半を2―1で折り返した。
後半はつくばに疲れが見え、33分同点、40分に逆転を許し、浦安に2―3で敗れた。
小松祐己監督は試合後、「ゲームの結果は非常に残念なものだったが、戦う姿勢は見せてくれたと思う。けが人が多い中で今やれる力を出してくれたと思うので、次に生かしてくれればいいと思う」と語った。
今井渓太主将は「後半は体力的に落ちてきた。落ち着いてつくばのサッカーを展開できれは、もっとチャンスは広がった」と試合を振り返った。
次節は7月19日午後4時にラクスペリアフットボールパーク(栃木市)で、栃木シティFC(栃木県)との無観客試合が行われる。小松監督は「戦力的にも個人の能力も相当高い相手なので、また苦しいゲームになると思うが何とか勝ち点を取れるように頑張りたい」と意気込みを示した。
ホームゲームを動画配信
新型コロナウイルスの影響で、関東サッカーリーグ2020シーズンが「当面の間は無観客試合で実施」の方針を踏まえ、つくばFCでは同シーズン開幕戦を含めたホームゲーム4試合を動画投稿サイト「ユーチューブ」を使って動画配信を実施している。
同FCによると、動画配信は今年からクリーニングチェーン店「クリーニング専科」を運営するユーゴー(本社・小美玉市)がスポンサーとなり実施。無観客試合のためサポーターが「自宅でも応援できるように」とFCの認知度向上が狙い。
現時点では観客を入れての試合運営の見通しは立っていない。開幕戦開催に当たっては、報道関係者と記録カメラマンなど一部関係者しか入場できず、入場の際には検温が行われた。
コロナ禍で予定より大幅に遅れた開幕戦の開催について、小松監督は「こういう状況の中で開幕を迎えられたということに関して、いろんな方々に尽力していただいたので、感謝してゲームに臨んだ」、今井主将は「いろいろ厳しい状況の中、配信画面を通じ試合をお届けできる場を作っていただいたことは感謝します」とそれぞれ感謝の意を示した。
なお、つくばFCレディースが所属する「なでしこチャレンジリーグ」は8月22日から無観客試合で開幕し、つくばFCレディースは同日午前11時から磐田市竜洋スポーツ公園サッカー場で、静岡SSUアスレジーナ(静岡県)と対戦する。