金曜日, 3月 29, 2024
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協力団体が支援 コロナ禍の学生に食品無料配布 筑波学院大

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学内食堂に並べられた食品や日用品を受け取る学生=つくば市吾妻、筑波学院大学

コロナ禍でアルバイトが減り生活に困っている学生を支援しようと、筑波学院大学(つくば市吾妻)で16、17日の2日間、学生に食品や日用品を無料で配布する「フードパントリー」が開かれている。

つくば青年会議所OB有志(小椋直樹代表)と、食を通じた子供たちの支援に取り組む市民団体「竹園土曜ひろば」(毛利正英代表)の協力を受けて開設した。両団体は、学生が地域に出て社会活動を実践する同大の教育プログラムの学生受け入れ団体として、長年、同大と関わってきた。

今年1月、同青年会議所の関係者から、教育プログラムを担当する同大教員に「筑波大生を対象とした食料支援はやられているが、学院大生は大丈夫でしょうか」などの問い合わせがあったのがきっかけ。

教員らは、ひとり親家庭などに食料支援を実施している「竹園土曜ひろば」に支援方法のノウハウなどを尋ね、同大地域連携センター(高嶋啓センター長)が取り組むことになった。

無料配布する食品や日用品は、飲料水、野菜、コメ、レトルト食品、カップ麺、トイレットペーパー、生理用品など約100品目。事前に申し込みを受け付けた30人分を含め計50人分を、2団体が準備し、提供した。イスラム教徒の留学生もいることから、豚肉などを使用していない加工食品なども特別に用意した。

16日、同大の学内食堂に食品や日用品がずらりと並べられ、訪れた学生は必要な食品や日用品をそれぞれ持ち帰った。

市内に住む同大4年の女子学生は「バイトしようと、去年、飲食店の面接を3~4社受けたが、1社しか受からなかった。今年1月、面接に受かったお店で仕事を始めた途端、県の緊急事態宣言が出て、『お客さんの予約がある日だけ来て』といわれた。アルバイトが減って大変」だと語った。

市内の4年男子学生は「4月から都内で一人暮らしをする。引っ越し費用がかさむので、生活必需品がもらえて、ありがたい」などと話していた。

食品や日用品の無料配布は同大生を対象に17日も実施される。(鈴木宏子)

新たなステージへ 贈る言葉は「おいあくま」 筑波学院大学で卒業式

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答辞を述べる卒業生代表、ビジネスデザイン学科4年の里館泉帆さん=筑波学院大

【伊藤悦子】筑波学院大学(つくば市吾妻)の2020年度卒業式が12日、行われた。経営情報学部ビジネスデザイン学科と経営情報学科の留学生を含む123人が卒業した。

新型コロナ感染拡大の影響で、昨年と同様、式は卒業生と教職員のみで行われた。全員がマスクを着用、検温、アルコールで手指の消毒をしたあと入場した。スーツやはかま姿の卒業生らは1席ずつあけて着席した。今年は壇上の演台にもアクリル板が設置された。

告辞で望月義人学長は、新型コロナ感染防止の観点から特別な方式で卒業式が実施されたことに触れ、「わが国でもワクチン接種が始まり、暗く長いトンネルの先に明るい光が見えてきた。感染を抑えながら前向きに、新たな道を開くときを迎えつつある」と述べた。

その上で「はなむけの言葉として、かな文字5文字で呼び掛けたい」と「おいあくま」という言葉を紹介し、「おごるな、いばるな、あせるな、くさるな、まけるなの頭の一文字をとった。壁にぶつかったときや得意になっているときに思い出してほしい。日本や母国の新しい時代を切り開く志を抱き、新たなステージに臨んでほしい」とエールを送った。

卒業生代表として答辞を述べた里館泉帆さんは「新型コロナに負けず2020年を乗り越えたことを自信に変え、自分らしくたくましく生きていく。仲間や教職員と共に過ごした時間は今もこれからもかけがえのないもの。感謝と敬意を胸に、これからも精進したい」と述べた。

式では成績優秀者として、塚原太一さんに大学の創立者である大江スミさんの名前を冠した大江賞が、加瀬晃大さんに学長賞、根元あやさんに理事長賞がそれぞれ贈られた。

大江賞を受賞したビジネスデザイン学科4年塚原太一さん=同

グランプリは「KA.TA.MI」 つくば短編映画祭

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グランプリを受賞した「KA.TA.MI.」。画像はつくばショートムービーコンペティション公式HPより引用

【池田充雄】つくばからの文化発信と次世代の才能発掘を目指したムービーフェスティバル「つくばショートムービーコンペティション2021」(つくば市、筑波学院大など主催)の審査結果が2月27日発表された。10分以内の短編映像が対象となるグランプリには「KA.TA.MI(カタミ)」(監督・脚本・編集/タイム涼介)が選ばれ、賞金10万円と副賞を獲得した。8回目となる今回は計148作品の応募があった。

受賞作の「KA.TA.MI」は、新人女優が映画のオーディションに挑み、審査員の発する「言葉の銃弾」にさらされるが、大切な人たちからもらった「言葉の形見」に守られ、審査を乗り切るという話。互いに言葉の銃弾を撃ち合うシーンや、形見の品が銃弾を弾き返すシーンなどの、斬新な特殊撮影も見どころの一つだ。

制作者のタイム涼介さんは映像作家であると同時に「日直番長」「セブンティウイザン」などの作品で知られる漫画家でもある。今回の受賞については自身のツイッターで「中村義洋監督のコメントに感涙しました! コロナ禍においての私たちなりの作品作りをご理解いただきこんなにうれしいことはありません! ありがとうございました!」とコメントしている。

「コロナと正面きって向き合う」

審査員長の中村義洋さん(映画監督)は受賞作について「この作品の面白さは時間・空間を行き来するところ。コロナ禍になって窮屈な世の中だからこそ、そういう自由自在なものを、自分自身が見たかったんだなあと思った。このコンペティションでは毎年、やりたいことをやってほしいとずっと言ってきた。コロナはあるが、それとは別に自分のやりたいことがある。それで正解じゃないか。自分のこの1年の仕事を達観できるような感想を持てて、感謝したいくらい」と総評で述べた。

中村さんはまた、コロナ禍に振り回された一年であったことを振り返り、「この状況でコロナを描くかどうかは誰しも悩むところ。僕自身も、描くならどう描くか、またはコロナ下であることを無視するのか、これまで温めていた企画はコロナの設定なしに通用するのか、コロナと正面きって向き合って描いたものを見たい人がいるのかなど、いろんなことを日々考えた。それは応募する方々も一緒ではないかと思い、心して作品を見た。本当に切実なものがいっぱいあり、若い人がちゃんとコロナに向き合って生活していることが分かって心が打たれた」とも語っている。

審査結果は以下の通り(敬称略)。
【自由部門】
▽グランプリ「KA.TA.MI」タイム涼介
▽つくば市長特別賞「くしゃみ」高島優毅
▽ウィットスタジオアニメーション賞「マリー」鈴木絢子
▽佳作賞「BEFORE/AFTER」GAZEBO、「した ためる」菱沼康介、「SYNCHRO」張時偉
▽市民審査員賞「BEFORE/AFTER」GAZEBO

【3分以内のショートショート部門】
▽筑波学院大学長賞「リコリス」テンクウ
▽佳作賞「MELVAS」比留間未桜

【全天周映像部門】
▽つくばエキスポセンター賞「Season」高野真衣

【つくば部門】
▽佳作賞 「今日のお散歩」地球レーベルひとでちゃん

ノミネート作品のオンライン上映(youtube)は3月7日まで、こちらのサイトで見ることができる。

つくば短編映画祭 応募148作品、題材に新型コロナも オンラインで27日から

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つくばショートムービーコンペティションのロゴマーク(同実行委提供)

【池田充雄】短編映画祭「つくばショートムービーコンペティション2021」(つくば市、筑波学院大学など主催)の作品上映と受賞作品発表が27日からオンラインで催される。今年は全国から148作品が寄せられた。すでに1次審査を終え、10作品が最終候補にノミネートされている。

つくばからの文化発信と次世代の才能発掘を目指した、10分以内の短編映像のためのムービーフェスティバル。2013年に始まった。

今年は大型ドームスクリーンで上映する「全天周映像部門」が新たに設けられ、つくばエキスポセンター(同市吾妻)プラネタリウムホールで開催予定だったが、新型コロナ感染拡大のためオンライン方式に変更する。昨年も新型コロナで上映会が中止になった。

同実行委員長の堀聖司・筑波学院大学メディアデザイン学科助教は「例年同様に多くの作品が集まった。いずれも熱のこもったクオリティの高いものばかりで10本に絞るのが難しく、うれしい悲鳴を上げている」と話す。

応募作品の内訳は自由部門86本、3分以内のショートショート部門49本、つくば部門7本、全天周映像部門6本。昨今の状況を色濃く反映し、コロナ禍や感染症を題材にした作品や、撮影や編集をリモートで行った作品も多いという。

初めての募集となった全天周映像部門については「今年は審査会場につくばエキスポセンターを予定していたので、プラネタリウムホールの大型ドームスクリーンを活用できる映像を募集した。コロナ禍のためお見せできなくなり非常に残念。いずれ改めてドーム上映の機会を設けたい」と堀委員長。

2019年3月に開催された上映会と表彰式の様子=つくば市吾妻、つくばイノベーションプラザ

通常の審査会や上映会は中止になったものの、それらをオンラインで行うという新たな取り組みも生まれた。「会場に足を運べない方にも気軽に参加していただけると思う。反響が楽しみ。今回は試験的な実施だが、次年度以降も併設を考えていきたい」という。

市民審査員を募集

27日の受賞作品発表を前に同実行委は、「市民審査員賞」を選ぶための投票をオンラインで行う市民審査員を募集している。募集は18日まで。視聴および投票の期限は22日。同実行委(info@tsukuppe.org)宛てに名前と居住市町村名を明記したメールを送信し、登録が完了すると、返信メールに記載された動画視聴用URLから、ノミネート作品約10本(計1時間30分程度)を視聴できる。上位3作品に順位をつけて投票する。

グランプリおよび各賞の発表は27日午後3時から、またオンライン上映会は同日午後1時30分から、いずれもつくばショートムービーコンペティション公式ホームページで。

《続・平熱日記》77 初夢考 還暦を迎える年に

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【コラム・斉藤裕之】私は毎晩夢を見る。昨夜も見た。それほど面白い夢ではなかった。最近はそうでもないが、若いころはとても愉快な夢を見ることがあった。時には腹がよじれるほどゲラゲラ笑う。とにかく本人は面白おかしくてたまらないのだが、暗闇に響き渡る笑い声は家族にしてみれば不気味であったそうだ。

そんな夢見がちな私であるが、初夢というものを見た記憶がない。あれだけ連日連夜オールナイトで上映される夢が、正月だけはなぜか休館となる。そこで、来年こそは初夢を見てやろうと思う。ここまで2020年の師走に記す。

初夢に封切大作映画なし

さて、2021年1月2日早朝これを記す。ついに初夢を見た。目が覚める寸前に「おーっと、これが初夢なら覚えておかなければ」と思い忘れないうちにノートに書いた。どうもパッとしない内容だ。断片的に覚えている場面もあるのだが、確実に覚えているのは目覚める前に見ていた場面。漬物の桶(おけ)のふたのような丸い形の木の板で、胸の前と背中にプロテクターを作って、それを一生懸命装着して…。

2日後、山の中腹にある焼却炉のような施設を舞台にした近未来的な夢を見た。外国人もキャスティングされていた。アボリジニは夢の中の世界をもう一つの人生だと考えていたそうだが、夢の元ネタはその人を取り巻く現実の世界。彼らといえども、今の世界は複雑過ぎてカンガルーとかコアラとかはキャスティングされにくいだろう。

だから、初夢に富士山はまだしも、鷹やナスが夢に出てくる方は相当牧歌的な日常を送っているということか。考えてみれば毎日毎晩、世界の何十億という人の見る夢に意味があったら大変だ。結論、初夢に封切大作映画なし。夢は取るに足らない脈絡のないナンセンス劇場だからよいのであって、逆に、これほど意味不明な脚本を毎晩書ける脳は大したもんだと改めて感心した。

2回り目の航海へ出発!

閑話休題。2021年に還暦を迎える。しかし還暦とはよく言ったもので、なんとなく一回りした感がある。成人式も厄年も四十肩や五十腰も無縁に生きてきた私の場合、高い山を目指したわけでもなく、どうにかこうにか小舟で「還暦島」に辿り着いたという感じ。

五十になったときにやっと成人できたかなと思ったのだが、大きな勘違いであった。六十こそ成人だ。十二進法万歳!ということで、いざ、2回り目の航海へ出発するとしよう。さて今宵(こよい)の夢は? 七福神に宝船?(画家)

 

コロナ禍 オンラインで学園祭 筑波学院大

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教室の特設スタジオから生配信するガクサイ2020実行委員会のメンバー。中央は前村怜希委員長

【鈴木宏子】筑波学院大学(つくば市吾妻)で24日、オンライン学園祭「ガクサイ2020」(前村怜希実行委員長)が開かれた。コロナ禍、動画共有サイト、ユーチューブを使って、実行委員会のメンバーらが教室の特設スタジオから生配信し、新入生たちにサークル活動を紹介したり、双方向でクイズを楽しむなどした。

実行委のメンバー約30人が8月からオンライン会議を通して準備を進めてきた。当初は中止という選択肢もあったが、コロナ禍で自分たちに何かできることはないか、新入生たちに本来楽しめたはずの大学生活やサークル活動を知ってもらいたいと企画し、オンラインでの開催にこぎつけた。

当日は実行委員の半数が大学に来て、特設スタジオから生配信した。

コロナ禍でなければ楽しめたはずのキャンパス生活や、大学周辺のお店などを紹介する動画「大学生の1日」を実行委のメンバーがあらかじめ制作して紹介したり、ジャグリング、軽音楽バンド、テニス、アニメ制作などのサークル6団体の活動の様子を撮影した動画を配信した。

ほかに、日本人学生と留学生が画面上で一堂に会して、日本語と英語でクイズを楽しんだり、ボードゲームの遊び方を紹介したり、学生のボランティア活動を紹介するコーナーもあった。

実行委員長で経済情報学部ビジネスデザイン学科3年の前村さんは「学園祭のKVA祭では例年、各サークルがいろいろなイベントを企画したり出店したりして、先輩たちとつながりができる場となるが、今年はコロナで新入生たちはサークル活動を1日も経験していない」と話し「新入生たちに、こういう先輩たちがいることを知ってもらえれば」と話していた。

画面上でおしゃべりしながら、日本人学生と留学生が英語と日本語でクイズを楽しむコーナーの画面

【気分爽快 りんりんロード】4 ヒルクライムに熱中 志賀旭さん

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りんりんロードを走る志賀旭さん

【田中めぐみ】筑波学院大3年の志賀旭さん(21)は、昨年4月、兄の大海(ひろみ)さんに誘われたのがきっかけでつくば霞ケ浦りんりんロードを走り始めた。休日の早朝、つくば市内の自宅から出発して土浦駅まで行き、りんりんロードに入って平沢官衙遺跡(つくば市平沢)まで走る。そこから、つくば市と石岡市の境にある標高294メートルの不動峠、筑波山南東の尾根に位置する標高412メートルの風返し峠、つつじが丘駐車場に上るヒルクライムコースが特にお薦めだそうだ。

坂を上りきる達成感

「ヒルクライムはとにかく体力勝負。余った体力を坂にぶつけている。頂上まで上り切った時の達成感が最高」と志賀さん。「ギアを軽くして上る人もいるが、自分は軽くせず、一度も止まらずに強い踏み込みで上っていく。動いている、確かに前進していると感じられるのがヒルクライムの楽しさ」と顔をほころばせる。

不動峠の平均勾配は7%。途中10%を超える急傾斜もある。風返し峠を過ぎると標高は500メートルになる。兄の大海さんと、どちらが早く着くか競い合うこともあるそうだ。

つつじケ丘駐車場から筑波山神社に向かいダウンヒルで下りてきた後、りんりんロード沿いの筑波休憩所近くにある「松屋製麺所」(つくば市沼田)で食べるラーメンは感動の味だそう。「サイクリスト向けに駐輪用の自転車スタンドが置いてあり、席数もメニューも少ないが、安くてめちゃくちゃおいしい」

お薦めの松屋製麺所でラーメンを食べて休憩する志賀さん=つくば市沼田

バイトしクロスバイク購入

志賀さんが初めてクロスバイクを手に入れたのは昨年10月。大学に進学してから物流倉庫で荷物を仕分けするアルバイトを始め、貯めたお金で購入した。同時にヘルメット、スパッツ、シューズと、ペダルを固定するクリートという器具なども購入し、本格的に自転車に取り組み始めた。

クリートを使ってペダルにシューズを固定すると、ペダルを引き上げたり回したりする動作が安定し、ヒルクライムでもダウンヒルでも効率的な走りができるようになった。しかし、ペダルから足を外すのにコツがあり、慣れないうちは足が外れず何度も転んでけがをした。転びながらコツを覚え、今では自在にペダルを操れるようになったと話す。

どこにでも行ける自由さが魅力

元々自転車で走ることが好きだったという志賀さん。小学校から高校時代まで自転車で通学していた。自宅から高校までは片道およそ13キロあり、自転車通学で基本的な体力が付いたという。

りんりんロード付近には様々な史跡があることから、地域の歴史に興味を持つようになり、在籍する筑波学院大の社会貢献活動「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」では、文化財を案内するボランティア活動を行った。

「自転車で行動範囲が広がると同時に自分の世界も広がったように感じる。自転車さえあれば自分でどこにでも行ける、その自由さに取りつかれてしまった」

半年遅れで入学式 筑波学院大

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望月学長を前にアクリル板越しで宣誓する新入生代表の堀江紅音さん(中央)=23日、筑波学院大学大教室

【鈴木宏子】筑波学院大学(つくば市吾妻)で23日、入学式が催された。コロナ禍、4月の入学式を取り止め、半年遅れとなった。2020年度の新入生203人はこの日初めて一堂に会した。

前期はすべての授業がオンラインで行われた。後期から対面での授業が始まるのを前に、式典が挙行された。

感染防止対策として、会場の窓を開け、新入生は座席を1席ずつ空けて着席した。父母らの参加は断わった。

望月義人学長は「皆さんは自宅やアパートでパソコンやスマホに長い時間向き合ってきた。早く大学に行って友達と話がしたい、退屈で仕方ないという声もあった」と話した。さらに300年前、ペストが流行して大学が休校になった1年半の間に、万有引力の法則などを発見したニュートンの創造的休暇について触れ、「やがては陳腐化する知識や技術を単に受け入れるのではなく、課題は何かを考え抜いて、正解のない問題を解決に近づけるにはどうしたらいいか、突き止める力を養ってほしい」と式辞を述べた。

橋本綱夫理事長は「後期からは皆さんを大学でお迎えしたいという思いで、多くの教職員が様々な準備を重ねてきた。大学としても検温システムや学内のネットワークの整備を行い、学食にもパーテーションを設置し、安心安全に過ごせるようさまざまな準備をした。ぜひ安心して勉強に励んでいほしい」とあいさつした。

これを受けて新入生代表の堀江紅音(あかね)さん(下妻二高卒)は「前期は思わぬ形での大学生活スタートとなり、オンライン授業にとまどうことも多かったが、何とか前期を終えることができ、一つの自信となった」と述べ、「これからの情報化社会を生きていくため、正しい情報を選択する力を身に着け、建学の理念である知識、徳、技術を体得し、社会に貢献できる人間として羽ばたけるよう日々精進していきたい」などと宣誓した。

同大では、9月下旬から始まる後期は、4分の3の授業が対面式または、対面とオンラインを組み合わせた授業になるという。一方いまだに来日できず母国でオンライン授業を受ける留学生もいるという。

感染防止対策として、建物内に入る際、タブレットに顔を近づけて検温するシステムが新たに導入されたほか、同日オープンした学生食堂も、各テーブルにアクリル板が設置され、4人掛けのテーブルは斜めに2人掛けで座るようにするなどの対策が施された。

コロナ禍困窮の受験生を応援 学費を最大4年間免除 筑波学院大

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筑波学院大学=つくば市吾妻

【鈴木宏子】コロナ禍で家計が困窮し大学進学を断念せざるを得ない受験生に、進学をあきらめないでほしいと、筑波学院大学(つくば市吾妻、望月義人学長)は来年度から、学費を最大で4年間免除する新たな特待生制度を開始する。

①高校の推薦を受けた成績優秀な生徒に、最大で入学金20万円と4年間の学費436万円の計456万円を免除する「指定校特待生推薦制度」と、②情報技術と英語の資格試験合格者にそれぞれ、最大で入学金のほか1、2年次の授業料を半額免除する「資格特待生制度」を創設する。

同大は現在も、入試の成績が優秀な学生を特待生として、初年度の授業料(71万円)の半額を免除する「一般特待生制度」を実施している。2021年度からはこの制度を大幅に拡大する。新制度は、経済的に困窮している家庭の生徒だけでなく一般の成績優秀な学生も対象となる。

「指定校特待生」は、同大が指定する県内外の167校の生徒が対象。同大を第一志望とし、校長が推薦する成績優秀な生徒に入学金や授業料を免除する。ただしテキスト代などは必要で、3年生に進級する際、成績等による再審査を実施する。

「資格特待生」は、新たな情報社会、Society(ソサエティ)5.0時代とグローバル化時代に活躍する人材を育てるため、情報処理技術者試験のITパスポート試験と、英検2級の合格者にそれぞれ入学金や1、2年次の授業料の半額を免除する。対象は各資格試験とも10人程度を見込んでいる。

同大は、経営情報学部ビジネスデザイン学科に「グローバルコミュニケーション」「ビジネスマネジメント」「地域デザイン」「メディアデザイン」「情報デザイン」の5つの履修コースがある。募集人員は計200人で、入試は学校推薦型選抜(推薦入試、募集人員50人)、一般選抜(一般入試、70人)、総合型選抜(AO入試、80人)がある。

詳しくは同大入試グループ(電話029-858-4811、Eメールnyushi@tsukuba-g.ac.jp

《学生インタビュー》31 日系ブラジル家族と5歳で来日 総代で卒業し大江賞受賞

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総代として卒業証書を受け取る菊地フエリペさん(同大提供)

筑波学院大学(つくば市吾妻)の2019年度卒業式で、経営情報学部ビジネスデザイン学科4年の菊地フエリペさんは、卒業生代表として卒業証書を受け取った。また成績優秀者として同大の創立者である大江スミさんの名前を冠した「大江賞」を受賞した。

筑波学院大学
経営情報学部ビジネスデザイン学科4年
菊地フエリペさん

―大江賞を受賞していかがでしたか?

驚きました。1年のときは特待生だったのですが、2年、3年のときは1位を取れなかったので、選ばれるとは思いませんでした。やはりうれしかったです。大江賞に選ばれるのは学年に1人。記念品をもらいました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で両親は卒業式に出席できなかったので、写真を撮りたかったと残念がっていました。

―菊地さんはブラジル生まれだそうですね。

はい、生まれたのはブラジルですが、5歳で日本に来ました。父が日系、母はブラジル人です。両親は日本語が得意ではないので、家ではポルトガル語を話します。でも私は日本語の方が得意ですね。

―大学ではどんな勉強をしましたか?

パソコンのプログラム系の勉強が多かったです。システムエンジニアになりたかったのでプログラミング言語の勉強や、組み込み系というハードウェアに関するプログラミングを勉強しました。小型のコンピューターにセンサーを取り付けて、音を出すようにしたり、人を感知したりするコンピューターも作りました。

卒業研究は電子工作をしました。姿勢を改善するシステムを作ったんですよ。パソコンで作業しているとどうしても猫背になりがちなので、姿勢が悪くなると「姿勢崩れています」「猫背になっていますよ」と言ってくれる機能を持たせました。

―趣味は何ですか?

両親が映画を見るのが好きなので、その影響で子どものころから映画が好きです。ジャンルは問わずなんでも見ます。子供の頃、怖くて見ることができなかったホラー映画も大丈夫になりました。一番好きなのは子供の頃にみた「トイストーリー」です。ピクサー映画が好きです。あとはテレビゲームも好きです。アクション、RPG(ロールプレイングゲーム)など何でも好きです。

―大学生活で大変だったことや苦労したことはありますか?

1年生のときに、勝手がよくわからずたくさん講義をとってしまったことです。特待生維持の条件がGPAという成績評価で3.0以上を取ることだったのですが、どこまで勉強すればいいのかわからず、とにかくひたすら勉強しました。

―筑波学院大学ではOCP(オフキャンパスプログラム)という学生たちが地域に出て社会貢献活動をする授業をしています。どのような活動をしましたか?

1年生の時は、文化祭のアイスクリームを売る模擬店のリーダーとして活動しました。2年生で森林ボランティアに参加したのですが、久しぶりに山に入ったという感じでした。とにかく蚊がたくさんがいたのが印象的です。体中刺されて大変でした。3年生の時はインターンシップを行いました。

―大学生活で楽しかったことはどんなことですか?

気の合う友達2人と大学で過ごした日常が本当に楽しかったです。講義が終わったら一緒に昼ごはんを食べて、また講義に出て。そして講義が終わったらお勧めのゲームやマンガの話をして、という毎日が楽しかったですね。週末は、時々遊びに出かけていました。

菊地フェリペさん。筑波学院大学キャンパスで

―卒業後の夢や目標を教えてください。

幅広く対応できるシステムエンジニアになりたいと思っています。システムエンジニアは、お客さんがどのようなものを作りたいか、要望をしっかり聞くコミュニケーション能力が必要です。

プログラマーに渡す依頼書の作成も、システムをどういった技術で、どのような言語を使うかなど細かく書く必要があります。自分でプログラミングをしなくても、高いプログラミング能力が重要です。またスケジュール通りに仕事を進めるマネジメント能力も要求されます。

土浦市にあるITのシステム開発会社に就職が決まっているので、会社の人たちと協力して仕事をしていけるようになりたいです。

(聞き手:伊藤 悦子)

➡筑波学院大学の過去記事はこちら

「疾風に負けない勁草に」 筑波学院大で卒業式

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卒業生代表として望月学長(右)から卒業証書を受け取る経営情報学部ビジネスデザイン学科4年の菊地フェリペさん(同大提供)

【鈴木宏子】筑波学院大学(つくば市吾妻)の2019年度卒業式が12日、同大で実施された。望月義人学長は「疾風に負けない勁草(けいそう)として社会を歩み、皆さんの能力と資質を、世のため人のため、社会や地域に還元していただきたい」と告辞を述べた。

経営情報学部ビジネスデザイン学科の学生と国際別科の留学生計120人が卒業した。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、保護者や在校生、来賓などの出席を断り、卒業生と教職員のみで執り行った。スーツやはかま姿の卒業生は全員マスクを着用し、消毒液で手洗いをして入場、それぞれ約1メートル離れて着席した。会場の通気性を良くするため式典の最中は窓や扉が開けたままにされ、式次第も橋本綱夫理事長のあいさつを省くなどして、例年の半分の30分間に短縮した。

告辞で望月学長は、新型コロナウイルスの影響や異例の形となった今年度の卒業式に触れ「一個人の運命は世の中の事象に左右されることがあるが、日常が大きく揺らいだとき普段は気付かない大切なものの意味や価値に気付く」と述べた。その上で中国、後漢書の故事「疾風に勁草を知る(強い風が吹けば吹き飛ばされない強い草が分かる)」を紹介し、「人生の価値は富や地位でなく、常に自らを磨くため努力を続け進化を遂げていく姿がまぶしく映る。まっしぐらに進むだけでなく、時に肩の力を抜いて一息ついて周囲を見渡すことも忘れないでほしい」と話した。

卒業生代表として答辞を述べた安部未鈴さんは「先生方から多くを学び多くの知識を得ることができた。進む道はそれぞれ違うが、ここで学んだことを人生の糧とし社会に貢献していきたい」と述べた。

卒業生代表として答辞を述べる同学科4年の安部未鈴さん(中央)=同

➡筑波学院大学の過去記事はこちら

《学生インタビュー》30 アートタウンTV「自分の考えを伝える力」

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アートタウンつくば実行委員会で「アートタウンTV」の制作・運営を行った藤田芳輝さん=筑波学院大学

筑波学院大学(つくば市吾妻)では、学生たちが地域に出て社会貢献活動をする「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」に取り組んでいる。経営情報学部ビジネスデザイン学科の藤田芳輝さんは、メンバー4人でアートタウンつくばの動画作成「アートタウンTV」の活動を行った。TXつくば駅周辺の公園で大道芸人たちがジャグリングなどパフォーマンスを披露するイベントの映像化だ。藤田さんたちは、2019年度OCP奨励賞を受賞した。

筑波学院大学
経営情報学部ビジネスデザイン学科3年
藤田芳輝さん

-なぜアートタウンTVをOCP活動に選んだのですか?

実は、2年生のときもアートタウンつくば実行委員会の運営スタッフとしてOCP活動を行いました。運営スタッフだったため持ち場を離れられず、動画撮影も大道芸人さんへのインタビューもできなかったんです。3年生では自分たちで何か新しいことをやりたいと思いました。そこで動画制作やインタビューができる実行委員会の「アートタウンTV」でOCPを行いました。

-どんなことに苦労しましたか?

アートタウンつくばの予告動画を作成するとき、案を出し合ったのですが「ていねいにやろう」とか「ふざけよう」などメンバーごとの好みを調整するのが結構大変でした。多数決を取ったり、お客さんの立場から立ってみたりしてどうするのがいいか、と話し合いました。アートタウンでは自分たちがやりたいことを見せることも重要なので、兼ね合いを取るのが難しかったですね。3年生になって専門的な講義が増えたことで、みんな忙しくなりました。そのため時間を合わせて集まるのが大変でした。予告動画には時間をかけたかったので、もどかしかったです。

-やってみてよかったことは何ですか?

みんなに役割を振ることや、うまくいかなかったことがあってもどうすればよいか考え、計画を練り直すことができたことです。「自分もできるんだな」と自信がついてきました。いろんな人と話したり、大道芸人の方にインタビューをしたりすることができたのもよかった。自分の考えを人に伝えるのが得意ではなかったけれど、これでだいぶ慣れることができました。OCP報告会での発表もすごく緊張しましたが、力はついたと思います。

OCP活動報告会で発表をする藤田さん(左から2番目)=筑波学院大学

-大学生活はどうですか?

充実しています。引っ込み思案なところや人前に立てないことなどを克服したくてジャグリングサークルに入ったのですが、このサークルがきっかけでアートタウンつくばのOCP活動ができました。部員が減ってなくなりそうだった「eスポーツ」サークルの部長になって、人を集めることができたのもよかったです。留学生も結構入ってくれました。大学に入って、いろいろなことに挑戦できるようになったと思います。

-将来の夢は?

まだやりたいことがはっきりとは決まっていないのですが、今回経験したことを進路につなげていきたいと思っています。ものづくりが好きなので、プログラマーになりたいかなと考えています。みんなの役に立つ、そしてみんなが楽に過ごせるようなソフトウエアを作りたいですね。

(聞き手:伊藤悦子)

➡筑波学院大学の過去記事はこちら

《学生インタビュー》29 子供向けイベントを自分たちで企画

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ワクドキインドアキッズフェスに参加しイベントを仲間と一緒に企画・実践した坂本さん(右から2番目)=常総市の石下総合体育館

筑波学院大学(つくば市吾妻)は、学生たちが地域に出て社会貢献活動をする「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」に取り組んでいる。同大経営情報学部ビジネスデザイン学科2年の坂本壮太朗さんは、県内のトヨタグループが主催し常総市の石下総合体育館で催した「ワクドキインドアキッズフェス」に参加し仲間5人とイベントを企画・実践した。

筑波学院大学
経営情報学部ビジネスデザイン学科2年
坂本壮太朗さん

坂本壮太朗さん=筑波学院大学

―なぜ「ワクドキインドアキッズフェス」を選んだのですか?

起業に興味があるので、自分で企画から携わることができるOCPがいいなと思っていました。「ワクドキインドアキッズフェス」は、イベントの企画から学生だけでできると聞いたので選びました。学生が1からできるというところはなかなかなくて、すごくいい経験ができそうだと思ったからです。

―イベントを実施するまでいろいろと勉強したそうですね。

最初は主催者のトヨタの方から、どういう考えでイベントを開催するのかなどを学ぶオリエンテーションに参加しました。

次に実際にさまざまなイベントを見学して、雰囲気や企画の流れ、当日の動き方などを学びました。その後は学んだことを踏まえて、子供たちにどういうことを体験してもらいたいか、伝えたいかということを皆で考えました。ただ考えるだけではダメなので、自分たちでいろんなお祭りなどのイベントに行って「人にみせる演出」を勉強しました。

トヨタの方とモーターショーやギフトショーを見に行って何か参考になるものはないか探しました。特に富士スピードウェイのレースでは、一つのイベントに本当にたくさんの人が関わっていること、そしてチームワークの大切さがよく分かりました。

いろいろ見学した上で、僕たちは子供向けに「プログラミング」と「環境」をテーマにイベントを行うことに決めました。

―実際やってみてどうでしたか?

前日まで話し合いや買い出しなどの準備に追われました。実際にイベントが始まると、自分たちの想定していたことと違うことが生じます。そんな時でもどうしたらその場で改善していけるか、どうすればお客さんに自分たちの思いが伝えられるか、ということを考えながらできたと思います。

自分たちにはまだ準備が足りなかったことにも気付きました。一つの企画を最初から行うことの大変さもよく分かったと思います。でも子供たちは喜んでくれて、本当によかったです。

それから仲間とやることで、皆の意見を尊重すること、言いたいことがあっても言えない人の気持ちを感じとって意見を引き出すことの大切さを実感しました。どうすれば皆のモチベーションを上げられるかなども考えることができました。他のメンバーの話を聞くことで自分自身の新しい発見もありました。

社会に出るとたとえ1人で仕事をしても必ず誰か人と関わります。だからこの経験ができたことはとても大きいと思います。

―大学ではどんなことを勉強していますか?

経営を勉強しています。貸借対照表の見方や経営分析のやり方、経営戦略についてメリットやデメリットなど、結構実践的なことを学んでいます。地域デザインの授業では、地域を活性化するのにどうすべきかを考え、さまざまな案を出しています。さらにその案で本当に活性化するかなどを学んでいます。

好きなことは?

家にいる犬(ミニチュアダックス)と遊んだり触れ合ったりするのが好きです。あとはサイクリングも好きですね。

―将来の夢は?

起業をしたいです。まだ何をするかはっきり決まっていないけれど、洋服屋さんやカフェ、自転車屋さんなどをやりたいです。これらをすべてミックスするのもいいかな、とも思っています。せわしない生活が好きではないので、将来はどこか「ご近所さん全員知っている」みたいな田舎暮らしをしながら自転車屋さんをするのも面白いですね。

(聞き手:伊藤 悦子)

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《留学生インタビュー》6 つくばインターナショナルサイクリングを企画し開催

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サイクリングツアー参加者とダリオさん(左端)=つくば市内

筑波学院大学(つくば市吾妻)では、学生たちが地域に出て社会貢献活動をする「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」に取り組んでいる。フィリピン出身で、同大経営情報学部ビジネスデザイン学科3年のパクイット・ダリオ・ジュニア・エスカレラさんは「つくばインターナショナルサイクリング」というつくば周辺をサイクリングするツアーを1人で企画し、SNS(ソーシャルネットワークサービス)で参加者を募って実施した。2019年度の同大OCP奨励賞に選ばれた。

筑波学院大学
経営情報学部ビジネスデザイン学科3年
パクイット・ダリオ・ジュニア・エスカレラさん

筑波学院大学のダリオさん=同大

―インターナショナルサイクリングツアーを企画したのはなぜですか?

つくばには外国人がたくさん住んでいますが、集まったり参加したりする場所があまりありません。そして日本語を話す機会がとても少ないと思います。

私は外国人も日本人も一緒に集まって、交流できる場を作りたいと考えました。そこでサイクリングを通じて仲間を作り、コミュニケーションがとれるツアーを企画しました。参加者みんなで英語と日本語で話せたらいいなと思いましたし、私自身も日本語を話したいと思いました。

さらにサイクリングをしながら、茨城やつくばのいいところを紹介したいとも思いました。茨城県は、筑波山があってキャンプもできて、大洗に行けば海もあるし、しかも東京にも近くていいところです。

サイクリングツアーにしたのは、私がロードバイクの大会に出るほど自転車が好きなためです。でも実際のツアーではサイクリングだけでなく、筑波山のハイキングやキャンプもやりました。

―日本のキャンプ場で驚いたことがあるそうですね。

日本のキャンプ場は電気もあるし、トイレもあるし本当に驚きました。フィリピンではキャンプ場に電気もトイレもありません。日本は山登りに行ってもトイレがありますよね。タイやベトナムの山にトイレはありません。海外の人はみんな驚きます。

―実際にツアーをやってみてどうでしたか?

参加者の募集は、インスタグラムとフェイスブックのほかに、ストラバ(STRAVA)、イベントブライト(Eventbrite)などのSNSを利用しました。外国人も日本人もすぐに集まりました。

参加者には米国人もオーストラリア人もいるのですが、日本の方は英語が話せなくても結構コミュニケーションがとれていました。

ツアーは楽しくて、もっともっとやりたいなと思いました。参加した人も「もっと体験したい」「また参加したい」と言ってくれました。今回感じたことは「集まる場所や仲間を探している人はたくさんいる」ということです。自分自身も、つくばでは参加するところがなかったですから。

キャンプを楽しんだ参加者とダリオさん(一番上)=つくば市内

―趣味は何ですか?

スポーツが好きです。一番好きなのはスキューバダイビングです。フィリピンではダイビングの先生をしていました。

2番目は自転車、3番目に好きなのがスノーボードやスキーですね。特にクロスカントリーが好きです。フィリピンには雪がないからおもしろいです。茨城は栃木や群馬、新潟にも行きやすくてスキーのとき便利です。サーフィンもやりますよ。あとはハイキングも大好きです。

―どうして筑波学院大学を選んだのですか?

東北で1年間日本語を勉強したあと、大学を探していました。米国の大学か日本の大学か悩みましたが、もっと日本語を勉強したいと日本の大学を探しました。そのときは日本人の友達がいなかったので、ネットで大学を探したんです。

そうしたら筑波学院大学が見つかりました。内容を読んでみると、自分のやりたいことがありました。そのあとオープンキャンパスに行ったら、フィリピンの国旗が飾ってあったんです。それでこの大学に入ることを決めました。

―大学ではどんな勉強をしているのですか?

2年生まではメディアの勉強をしていました。3年ではもっとコミュニケーションをとりたくて、グローバルコミュニケーションを学んでいます。ホスピタリティーやマナーのことを勉強していますが、とてもおもしろいですね。自分自身の足りないところがわかって、とてもいいです。

―友達はたくさんできました?

日本人も外国人もたくさんできました。みんなで毎週のようにサイクリングやハイキング、スノーボードなど遊びに行っています。私は小さい車を持っているので、ガソリン代などを仲間で「ワリカン」にして出かけています。

―将来の夢は?

日本のホテルマンになりたいです。そしてお金を貯めて、ゆくゆくはフィリピンの私の故郷、サバン・プエルト・ガレラにホテルを造りたいです。日本人はフィリピンというと「セブ島」を思い浮かべる人が多いですが。他にもいい場所があります。なんといってもフィリピンは、海がとてもきれいということを知ってほしいです。

(聞き手:伊藤 悦子)

《学生インタビュー》27 茨城の魅力をキャラクターで伝えたい フリーペーパーを企画制作

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フリーペーパー「茨城、行ってみようBOOK。」を企画・制作した菅野萌々子さん=筑波学院大学

筑波学院大学(つくば市吾妻)は、学生たちが地域に出て社会貢献活動をする「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」に取り組んでいる。3年生のOCPは必修選択科目のうちの1科目。同大経営情報学部ビジネスデザイン学科3年の菅野萌々子さんは、茨城県をアピールするフリーペーパー「茨城、行ってみようBOOK。」を1人で企画・制作した。 

筑波学院大学
経営情報学部ビジネスデザイン学科3年
菅野萌々子さん

フリーペーパー「茨城、行ってみようBOOK。」の表紙

―OCP活動授業で茨城県をアピールするフリーペーパーをつくりました。どうしてですか?

絵を描くことが趣味なので、それを生かして活動をやってみたかったからです。また自分で企画を立てて、何かを作ることにあこがれていました。 5歳から牛久にずっと住んでいるので茨城県に愛着があります。自分自身で魅力を語れるものを作りたいと思い、茨城県をアピールするフリーペーパーを作ることしました。 

―茨城の名所をキャラクター化しましたね。どんな工夫をしましたか?

キャラクターを作るということは、命を与えるという感じがして好きなんです。茨城県の魅力をキャラクターで伝えることができたら一番いいなと思いました。試行錯誤をして、「筑波山」「袋田の滝」「偕楽園」「ひたち海浜公園」を女の子のキャラクターで表しました。

例えば袋田の滝は、洋服のインナーと髪を清らかな水のイメージ、上着を岩肌のイメージで描いています。水戸の偕楽園は、少女らしくキャスケット(帽子)をかぶせました。セーターは春らしいモスグリーン、髪の色はだんだん梅が咲いていくイメージで紅と白のグラデーションを入れています。ひたち海浜公園は、女の子の髪とマフラー、ブーツに、コキアの色を入れました。コキアは色が変化していくので、そのイメージで色を途中で変化させています。筑波山のイメージキャラクターは、筑波山をかたどった帽子をかぶっています。髪の色や目の色も筑波山をイメージできる緑色を使いました。授業で、つくばのイベントでポスターを何度か描いたことがあります。そのとき県民が筑波山を本当に大切にしていると実感したので、筑波山をかたどった帽子は特にリアルに書いています。

―苦労したことはありますか?

名所の情報収集と、どのような絵をどのようなデザインで描くか悩みました。また一度仕上げたものは、他の学生にみてもらい、読みづらいところなどを指摘してもらいました。

例えば、名所の案内の順がわかりにくいことを指摘されたので、地図上で南下していく順番に変更しています。第三者に見てもらうことで、自分の気づかなかったことに気づかせてもらえたのがよかったです。

あとは文字、背景の色、コントラストなども苦労しました。背景の色が淡すぎるとキャラクターが浮いてしまいますし、濃いと文字が読みにくくなるなど、調整が大変でした。それでも後期が始まる9月から始めて、11月には仕上げることができました。

―フリーペーパーを作ってみてどうでしたか?

「茨城県の名所を知っているけれど行ったことがない」「1回は行ったことがある」という人たちに「やっぱり行ってみよう」「もう一度行ってみようかな」と思ってもらうことが、フリーペーパーには大切だと思いました。映像や写真だけではなく、「その場に足を運ぶことで、匂いや空気を楽しむことができる」ということを伝えられる作品だったらいいなと思います。

―イラストはどこかで勉強したのですか?

子供のころから絵を描くのが大好きなのですが、美術大学を出ている母が、いつもいろいろと教えてくれました。今回のイラストについても、アドバイスをしてもらいました。

1月27日筑波学院大学で行われたOCP活動報告会で発表をする菅野さん

―大学生活はどうですか?

とても楽しいです。授業では使ったことのないソフトウエア、やったことのないデザイン、それらを使って自己表現したことを、どのように人に伝えるか考えることが面白いです。

仲の良い友だち4人と、絵を描きながらおしゃべりして楽しく過ごしています。サークルも絵を描くサークルに入っていて、今は副部長をやっています。部誌を出したりポスターやしおりを制作したりしています

―将来の夢は?

すぐになれる職業ではないと思いますが、絵本作家になりたいと思っています。実は絵のほかに、物語を書くのも好きなんです。とくに絵本が大好きで、絵本に出てくる動物や食べものに小さいときから引かれていました。読んだ時に吸い込まれるような絵本、子どもが手を出してくれる絵本を描きたいと思っています。

(聞き手:伊藤 悦子)

社会貢献活動で地域とつながった 筑波学院大生が成果報告

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OCP活動の成果を報告する学生

【伊藤悦子】筑波学院大学(つくば市吾妻)の学生たちが、地域に出て地元企業やNPO、自治体などで社会貢献活動をする「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」の2019年度報告会が27日、同大で催された。OCPは2005年の開学以来、今年で15年目となる。

24組54人の学生たちは、それぞれが取り組んだ活動や成果、苦労したことなどをスライドや画像、動画を使って報告した。

「子ども食堂竹園土曜広場」(つくば市竹園)で活動を行ったベトナム人留学生で2年のブイ・テイ・トゥイさんらは、言葉の問題で最初はコミュニケーションがなかなかうまくとれず苦労したが、ベトナム料理を振る舞い、あまり知られていないベトナム文化をスライドで紹介することができたと報告した。

ブラジル人学校「インスチトゥトエドゥカーレ」(つくば市大貫)で、ブラジル人の子供たちに日本語を教えた2年の青木晶さんらは「子供たちは最初日本語が分からなかったが、絵やジェスチャーを入れて分かりやすくしたり、ゲームを取り入れて楽しく教えるなどの工夫をした。だんだん上達してうれしそうだった。日本語指導教員は少なく、少しでも貢献できたのでは」と成果を話した。

これに対し学生を受け入れた同学校は「報告をとてもうれしく聞いた。生徒たちが笑顔で楽しんで勉強してくれた。生徒たちの心に残る日本語の授業になったと思う。来年も引き続き来てほしい」と感謝の気持ちを伝えた。

3年生のOCP活動は選択科目で、白紙の状態から自ら企画し活動する。茨城県の観光フリーペーパー作りに1人で取り組んだ菅野萌々子さんは、得意のイラストを生かして県内の名所をキャラクター化することを思い付いた。「茨城県に関心を持ってもらうためには分かりやすいだけではだめ、独りよがりになってはいけない」などを考えながら作成したと振り返った。

OCP奨励賞は、アートタウンつくば大道芸フェスティバル実行委員会のビデオ制作に取り組んだ活動と、サイクリングの企画を通じて茨城の魅力をアピールするつくばインターナショナルサイクリングに取り組んだ2組に授与された。

望月学長より表彰される奨励賞の2チーム5人の学生たち=同大

総括をした古家晴美教授は「地域とのつながりをアピールしたところが多かった。2年にわたって活動したチームもあった。1年間だけでなく続けることが大切」などと話した。

望月義人学長は「学生たちは貴重な体験をした。OCP活動は『つくば市をキャンパスに』と言っているが、活動地域は広がっている。あらゆるところをキャンパスにしてほしい。OCPを受けて入れてくれている皆さん、アドバイザーの皆さん、引き続きお願いします」とあいさつした。

学生を受け入れて通算10年となる「アジア友情の会」に望月学長から、10年の感謝状が贈呈された。

➡筑波学院大学の過去記事はこちら

手話パフォーマンス招く資金を募る 「みんなの学会」来月つくば開催で

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手話の楽しさを知った高木祐輔さん=つくば市吾妻の筑波学院大キャンパス

【橋立多美】筑波学院大学(つくば市吾妻)経営情報学部ビジネスデザイン学科2年の高木祐輔さん(20)が、手話パフォーマンス集団「きいろぐみ」を招待するためのクラウドファンディングへの支援を呼びかけている。同大と筑波大、筑波技術大の学生や院生らで作る「つくば院生ネットワーク」主催で来月開くイベント「みんなの学会」に招く計画でいる。

院生ネットワークは、筑波大学システム情報工学研究科の讃井知さんが代表を務め、学問分野の垣根を超えて交流したり研究成果を社会に伝える催しを開催している。発足から10年目の今年は、手話の表現力を研究発表に生かす「学会」を開催する。

ネットワークの大学院生が、手話の芝居や手話ミュージカルを展開するパフォーマンス集団「きいろぐみ」の公演を観て、手話は科学の研究発表にぴったりだと思ったのが招へいの始まり。

聴覚の差に関係なく研究を語ることを目標にした企画が始動。昨年10月に市内3大学の学生を対象に企画・運営を担当するスタッフを募った。応募者の中に筑波学院大の高木さんがいた。

同大は、学生たちが地域に出て社会貢献活動をする「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」が必修科目。まちづくりや文化、環境など多彩な活動分野の中から選択する。高木さんは昨年10月初旬につくばセンター広場で行われた、つくばクラフトビアフェスト実行委員会のスタッフとして運営を体験した。

3日間で参加者1万人を超えたビアフェスタは、それまで味わったことのないワクワク感に満ちて、設営や撤去作業なども苦にならなかったという。「OCPがゼロから創り出すイベントの面白さを教えてくれた」と話す高木さん。迷わず「みんなの学会」の運営スタッフに手を挙げた。

大学生14人による運営委員会の席上、筑波技術大で学ぶ聴覚障害者の手話を初めて間近で見た高木さんは「声に頼らずコミュニケーションをとる手話は表現力が豊かですごい。手話トークは楽しそうで素敵だなと感じた」と話す。

手話パフォーマンス「きいろぐみ」(事務所提供)

「きいろぐみ」を招待してみんなで手話を楽しむことで手話への理解が進むと考える高木さん。「つくばに手話パフォーマンスを呼べるよう支援をお願いします」と力を込めた。

「ユニバーサルな学び」をテーマにしたみんなの学会は、2月15日午後4時からつくば市吾妻のノバホールで開催。3人の研究発表に手話・文字・音声通訳が付く。研究発表後に手話パフォーマンス集団「きいろぐみ」の公演を予定しており、その費用をクラウドファンディングで募っている。

「みんなの学会」の参加費は学生無料、社会人千円で申し込みはこちらから。

クラウドファンディング「つくばに手話パフォーマンスを呼んで、手話と科学を繋ぎたい!」の目標金額は70万円、募集期間は1月31日まで。詳細と申し込みはこちら

留学生の入学希望者急増 筑波学院大

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「セミナー入試」の一環で筑波学院大学の教育方針や教育目標などについて説明を受ける日本語学校の留学生=14日、筑波学院大学(写真は同大学提供)

【鈴木宏子】「21世紀のグローバル社会で自立して社会貢献できる人材の育成」を教育方針の一つに掲げる筑波学院大学(つくば市吾妻)で、留学生の入学希望者が急増している。来春入学を希望する留学生を対象に今月14日、同大学で実施された「セミナー」には、留学生200人の参加登録があり、当日は180人が出席した。

出席したのは、首都圏などの日本語学校に通う中国、ベトナム、インドネシアなどの留学生。14日は橋本綱夫理事長らが「筑波学院大学の学びをしっかり理解して将来をイメージして入学してきてほしい」などと呼び掛け、日本語の能力試験や面接などを実施した。

セミナー参加者のうち、一定レベル以上の日本語能力があると認められた留学生は出願を認められる。大学によると、日本語能力が高い参加者が非常に多かった。

留学生の入学希望者が急増した背景に何があったのか。同大留学生支援室によると、優秀な留学生を積極的に受け入れようという橋本理事長の方針により、今年4月、大学は同支援室を開設した。

支援室では在学中の留学生のちょっとした相談にも乗るなど、きめ細かな対応を実施してきた。さらに将来の受験生確保に向け、在留管理がしっかりしていて、日本語教育レベルも高いと評判の日本語学校の訪問を重ね、太いパイプをつくってきたことが実を結んだと分析する。

▼留学生支援室、寺田正之リーダーの話 日本語学校の留学生の中で、筑波学院大学の位置づけが上がってきていることを感じる。グローバル化の中、働く職場に外国人がいたり、上司が外国人という環境が当たり前になる。勉学意欲が高い優秀な留学生が集まってくれれば、日本人学生にもプラスになり期待したい。

「セミナー入試」の一環で日本語の能力試験を受ける日本語学校の留学生=同

参加できるインタラクティブアート 筑波学院大学生が作成

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インタラクティブ作品の前で飽きずに遊ぶ子どもたち=つくば市吾妻

【橋立多美】つくば駅前の商業施設モグ(つくば市吾妻)1階のプラザ・パフォーマンス・ギャラリーで、クリスマスの25日まで「インタラクティブ作品」が上映されている。

作品は、筑波学院大学(同市吾妻)経営情報学部メディアデザインコースでコンピューターのプログラミングを学ぶ学生たちが制作した「参加形」映像で、子どもから大人まで楽しめる。つくば都市交通センターがセンター地区の活性化を目的に、筑波学院大学と協働でギャラリーを活用したさまざまな取り組みを実施しており、今作品の上映はその一環。

インタラクティブは「相互に作用する」ことを指し、作品の前に立った鑑賞者をセンサーが刻々と変化する映像の中に取り込み、鑑賞者がその中で自由に動くというもの。

ギャラリーの壁に縦約140センチ、横約200センチのスクリーンがセットされ、日本の四季の美しい画像を背景に四季を代表するモチーフが落下する映像が映し出される。30秒ごとに四季が移り変わり、映像の中に鑑賞者の輪郭が登場して落下物をキャッチすることができる。

参加型作品を作った学生たち。左から草地さん、須山さん、鈴木さん=同

作品制作に取り組んだのは学生10人で、中心になって作り上げたのが3人の3年生。鈴木拓海さん(20)は「映像に厭きないように四季をテーマにし、落下物は春なら行楽をイメージしておにぎりにするなど工夫した」。須山貴峰さん(21)は「アイデアを持ちより、2週間で完成させた」。草地万里さん(20)は「外部から関われる参加型の作品です。工夫して遊んでほしい」と話した。

画像の前ではしゃいで遊んでいた4姉妹の小3の長女は「ゲームみたいで楽しい」。40代の父母は「買い物の途中で立ち寄ったが、子どもたちは楽しくて帰りたくないと言っている」と笑って話していた。

上映期間は25日(木)まで。時間は午後4時~同8時。会場はモグ1階のギャラリー(宝くじ売り場前)。誰でも自由に鑑賞、参加できる。

《学生インタビュー》26 取材の面白さを実感 将来はマスコミで仕事したい

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筑波学院大学内にあるNEWSつくば編集部を訪れた池田梨花さん

筑波学院大学(つくば市吾妻)は、学生たちが地域に出て社会貢献活動をする「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」に取り組んでいる。同大経営情報学部ビジネスデザイン学科2年の池田梨花さんは9月から12月まで、OCP活動の一環でNEWSつくばの取材現場に同行したり、映像素材の編集などに取り組んだ。

筑波学院大学
経営情報学部ビジネスデザイン学科 2年
池田梨花さん

 

―NEWSつくばを選んだ理由は?

私は映像制作関係の仕事にもともと興味があります。それが体験できる場所を選びたいと思っていたところ、NEWSつくばを担当の先生に紹介してもらいました。

―実際に取材に同行してみてどうでしたか?

私は3本取材に行きました。1本目は美浦村の戦争遺跡、鹿島海軍航空隊跡地(8月15日付16日付)をドローンで撮影する取材に同行しました。ドローンが実際飛んでいる様子を初めて見ました。ドローンによる空撮の操作を見せていただいて、撮影方法を勉強することができました。

ドローン撮影に同行した鹿島海軍航空隊跡地の取材=8月、美浦村

県南の小学校の校庭にある、二宮金次郎像の左手がなくなっていることについて取材に同行したのが2本目です9月11日付)。学校の方の話を伺ったところ、結果的には左手がない理由はわかりませんでした。でも取材に行ったことは面白かったです。二宮金次郎像そのものも、見たのは初めてです。

3本目はつくば市の防災科学技術研究所で行われた耐水害住宅実証実験の取材(10月2日付)に同行しました。ちょうど大雨による川の氾濫などで各地が大変な時期だったので、水害対策は本当に大事だと思いました。かなり大規模な公開実験で、テレビ局や新聞社など報道の方がたくさん取材に来ていました。私の隣で取材していた民放の方のカメラなどの装備がすごかったです。

この取材から戻ってから動画を編集する方法も勉強し、ナレーションも入れました。声を入れるのはタイミングなどがとても難しかったです。

NEWSつくばの編集会議に参加する池田さん(左)。右は坂本栄理事長

どの取材のときも楽しくていい経験ができました。でも記者の方がその日のうちに記事を仕上げるのを見て大変だなと思いました。OCPは終わってしまいましたが、時々またお話を伺いに行けたらいいなと思っています。

―大学生活はどうですか?これから大学ではどんな勉強をしたいですか?

龍ケ崎市に住んでいて学校まで結構遠いのですが、バスと電車を乗り継いで通っています。2年生までと違って、3年生になると専門的なコースに進めます。私はメディアデザインに進んで、映像の専門的な勉強をしたいと思っています。

―今はまっていることありますか?

スマートフォンのアプリゲームが好きなんです。「グランブルファンタジー」や「アイドル育成ゲーム」に今はまっています。

―将来はどんなことをやりたいですか?

テレビ局などマスコミ関係に進みたいです。映像制作の仕事をしたいと思っていましたが、NEWSつくばでの取材もすごく楽しかったので記者の仕事にも興味が出てきました。

(聞き手: 伊藤悦子)