土曜日, 1月 22, 2022
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市立保育所職員新たに2人陽性 つくば市

つくば市立保育所の職員1人が6日、新型コロナウイルスに感染していることが分かった件で、つくば市は7日、同じ保育所に勤務する職員2人の感染が新たに確認されたと発表した。 2人は、6日に感染が確認された職員の濃厚接触者という。 今回の結果を受けて保健所は、PCR検査対象者を拡大して行政検査を実施する。 保育所は当初、休所期間を8日までとしていたが、20日まで休所を延長する。

積雪 つくばで8㎝、土浦で5㎝

上空の強い寒気と低気圧の影響により、つくば、土浦市などで6日、雪が降り、つくば市で8センチ、土浦市で5センチの積雪があった。 つくば駅近くの同市吾妻、中央公園は6日午後、銀世界に変わり、冬休み中の子供たちが、雪投げをしたり、雪だるまをつくって元気に遊ぶ姿が見られた。午後3時過ぎ、買い物のついでに小学4年と幼稚園の子供と中央公園に来た40代の母親は「子供たちは朝から『今日は雪が積もるかな』とそわそわしていた。雪が積もって子供たちは『やったー』という感じ。買い物のついでに近所の公園を何カ所か回ってきた」と話していた。 水戸気象台は午後5時37分、つくば、土浦市などに大雪警報を出した。その後、雪は峠を越え、午後8時2分、警報は注意報に変わった。同気象台はさらに7日朝の路面の凍結などに注意を呼び掛けている。

今年の成人式は分散開催 つくばは9、10日に4回、土浦は9日に2回

コロナ禍の今年の成人式はつくば市、土浦市いずれも出身中学校別に分散開催される。つくば市は9日と10日の2日間にわたり計4回、土浦市は9日に計2回式典を催す。両市とも感染対策ガイドラインを策定して運営する。昨年の成人式は新型コロナの感染拡大によりつくば市は中止、土浦市は延期とした。 通行規制は2日間 つくば市 つくば市の新成人は2666人で今年も県内最多。市内17の出身中学校などを3~5校ずつ4グループに分け、各回の参加者を500人程度に制限する。会場は例年と同じ同市竹園のつくばカピオ。式典は各回30分程度で、五十嵐立青市長のあいさつや新成人の抱負などのほか、アトラクションとして県出身の男女ボーカルユニットが歌を披露する。 感染防止対策としてほかに、入場時に氏名、住所、電話番号とその日の体温などをあらかじめ記入した入場券を提出してもらうほか、県の濃厚接触者連絡システム「いばらきアマビエちゃん」に登録してもらう。 同市では2017年の式典で新成人が壇上に上がろうとして逮捕される事件があり、翌年の18年から入場時に手荷物検査を実施、19年からは会場前の道路を通行止めにするなど警備体制を強化してきた。手荷物検査は今年も実施する。会場のつくばカピオ入り口付近から大清水公園前の道路は今年は9日と10日の2日間にわたり、午前9時30分から午後4時まで通行止めにする。

移動スーパーが街なかにやってきた【人と仕事の回顧録’21】4

カスミビジネス変革本部 君和田勉UXデザインマネジャー 野菜やお魚・お肉などの生鮮食品はじめ、牛乳やパンなどの食品類を軽車両に積み込んで走る「移動スーパー」が土浦市内でもよく見られるようになった。運営するカスミ(本社・つくば市、山本慎一郎社長)に聞くと、昨年10月から同市内での運行を開始し、今年7月には2台目が投入された。今月からはいわゆる「街なか」の川口町中央出張所、鷲宮神社、龍泉寺などを販売場所として巡回するようになっている。 かつて「商都」と呼ばれた土浦市の旧市街地、「目抜き通り」とも称していた亀城公園~土浦駅の駅前通りからは大型店ばかりかコンビニも消え、地域住民の買物難民化が著しい。免許返納者も増え、郊外スーパーへの買い物は高齢者世帯には大きな負担になっている。 人口減少や少子高齢化の影響により流通機能や公共交通網が弱体化したことで、日常の購買行動が困難になった「買い物弱者」は、都市部・農村部を問わずに増えている。カスミビジネス変革本部の君和田勉UXデザインマネジャー(62)は、移動スーパーを「あくまで弱者支援からの社会貢献活動」と位置づける。 肩書のUXはユーザーエクスペリエンス、顧客サイドが感じる使いやすさや経験を商品やサービスに生かすセクション。無店舗販売やネットスーパーなどの事業を手掛けるが、移動スーパーについてはコロナ禍以降目立ってきた宅配・デリバリーの業態開発的な見方はしてほしくないという。日常の買い物に困った地域の自治会などの働きかけを受け、行政の支援要請にカスミが運営協力するというスタイルを取っている。

累計50万ダウンロードの医療相談アプリ【人と仕事の回顧録’21】2

リーバー 伊藤俊一郎さん つくば市 医療相談アプリ「リーバー」を開発、資金調達にもメドを付け、法人向けサービスに打って出る体制を整えたのは2020年の新年だった。リーバー(つくば市高野、旧社名アグリー)社長、伊藤俊一郎さん(42)は講演で、筑波大学医学専門学群卒業後の医師、起業家としての波乱に満ちた経歴を語っていたが、直後、新型コロナ感染症がわが国を襲った。アプリの担う役割は大きく膨らみ、伊藤さんはさらなる激動の2年間を駆け抜けることになる。 リーバーは、スマホを操作して医師と相談するアプリで、18年1月にリリースされた。登録ユーザーはチャットスタイルの自動問診で、「痛い」「かゆい」などの症状を伝えると、医師が即刻回答に応じ、最寄りの医療機関や適切な市販薬などがアドバイスされる仕組みだ。24時間365日の相談体制を敷き、医師と患者家族の負担を軽減するヘルスケアのツールとなるはずだった。 ところが、感染症は一気に拡大の気配を見せ、伊藤さんは2月、アプリの無償提供を即決した。この時点で登録者数は8000人ほど、つくば市内では25人を数えるだけだった。茨城県からの要請を受ける形で、県内120万世帯を対象にした無償提供は9月まで続いた。 同年6月からはつくば、つくばみらい両市の児童・生徒向けに「リーバー・フォー・スクール」の提供を開始し、学校現場や学級管理の担当者へ家庭からデータを自動送信できる体制を整備した。「朝の忙しい時に面倒と反発されましたけど、学校現場は何もしないわけにはいかない。検温や体調管理の集計を紙ですることに比べたら場所や手間を取らない分、随分助かったと言われるようになったし、保護者からも継続の意向が示された」。現在は連絡事項を伝えられるメッセージ機能などが追加され、全国1000校以上の教育機関で利用されている。

ひとりテントが集まる冬キャンプ盛況【人と仕事の回顧録’21】1

コロナ禍の2021年を駆け抜けた人と仕事にスポットを当てて振り返る歳末シリーズ。22年の展望は見えているだろうか。 田園プラン 根本裕輔さん つくば市 キャンプもテントもバーベキューも、俳句の世界では夏の季語だ。けれど今シーズン、「夏の間、暑くって勢いのなかったテントキャンプが秋から盛り返して、冬キャンプの申し込みは引きも切らずの状態になった」とつくば市吉瀬で「フォンテーヌの森」キャンプ場を運営する根本裕輔さん(38)はうれしい悲鳴をあげる。 きょう日、コロナ禍で密を避けた屋外のレジャーとして、キャンプがちょっとしたブームになっている。「父親がキャンプ場を始めた90年代、オートキャンプに代表されるアウトドアブームがあったのだけど、今回は様相が大分変わってきている」という。 90年代はファミリー客がメーンだったとすると、今回はソロキャンプが目立って増えている。「たとえば3人でやって来てキャンプサイトを1区画申し込む。そこに一人用のテントを3つ張って焚き火を囲み、飲食しておしゃべりをして、夜になるとそれぞれのテントに引っ込む」スタイルだ。1泊して近くの観光地などに出かける様子もみられない。

現金10万円を年内一括給付に変更 つくば、土浦市

18歳以下の子供に1人当たり10万円相当を給付する国の子育て世帯臨時特別給付金について、つくば、土浦市はいずれも現金10万円を年内に一括給付する方針に変更した。つくば市は24日、土浦市は23日に振り込む。県内では44市町村のうち、つくば、土浦市を含む29市町村が現金10万円を年内に一括給付するという。 両市とも当初は、年内に現金5万円、年明けに残り5万円を、児童手当を受給している中学生までの世帯などに給付する予定だった。手続きを早め、年内一括給付で間に合わせた。 つくば市は12月議会最終日の22日、本会議に追加予算を提案し、一括給付に変更することを決めた。24日に対象となる世帯に振り込む。5万円を先行給付する通知を14日に発送していたが、一括給付に変更する通知を24日に改めて送付する。 一方、児童手当給付対象外の高校生のみの世帯などに対しては、来年1月4日に申請書を発送し、申請書類が届き次第、所得制限などを審査した上で、1月下旬から現金10万円を一括で給付する。 給付対象となるつくば市の18歳以下の子供は約2万5000世帯の約4万人で、給付総額は約39億7800万円となる。 土浦市はあす23日、対象となる児童手当受給世帯などに現金10万円を一括で振り込む。給付金額を10万円に変更する通知はきょう22日発送した。

「ありがとうの1年でした」 コロナ禍、食材無料配布続けた冨山香織さん つくば

コロナ禍、アルバイトが減った学生やひとり親家庭などに食材の無料配布を続けてきたつくば市の市民団体「学生応援プロジェクト@つくばPEACE」の活動が12月で1年を迎えた。冨山香織代表(40)にインタビューし、1年間で何が見えてきたのか聞いた。 ―つくばPEACEの発足のきっかけは何ですか。 冨山 私自身が筑波大近くで飲食店を経営していて、困窮している学生を目の当たりにして、何かやってあげられることはないかと思い、知人や友人に声を掛けたのが始まりです。コロナ禍でバイトがなくなってしまった人や仕送りがなくなったという声も行動を起こすきっかけとなりました。 ―1年経った感想はいかがですか。 冨山 初めはこんなに続くと思っていませんでした。この活動が続くということはそれだけ困窮している学生がいるということでもあり、素直に喜ぶことはできませんが、カンパをくれたり野菜を届けてくれる支援者がいてこそ活動が続けられたので、とても感謝しています。配布を受ける学生の人数に波はあったものの、頼れる場所になることができてよかったと思います。支援者の皆さんには本当に感謝しかありません。しかし、支援物資の提供を頼んだ時に「大学生ってそんなに生活に困ってないでしょ」と、困窮している大学生がいるという実情を知らない人もいました。一方でカンパを寄せてくれた人から、顔も知らないのに「活動応援しています。がんばって」という励ましのメールをもらったこともありました。支援する立場であるはずが、逆に励まされることもたくさんありました。 ―1年を通して印象に残った出来事は何ですか。

毎月開催し1年 筑波大生ら延べ3200人利用 食材無料提供

コロナ禍でアルバイトが減った学生を支援しようと、つくば市天久保の松見公園で開かれている食材無料提供会が12月で1年を迎えた。市民団体「学生応援プロジェクト@つくばPEACE」(冨山香織代表)が昨年12月から毎月欠かさず、無料でコメや野菜、日用品を配布してきた。1年間で筑波大生ら延べ約3200人が利用した。 「まだ助け必要としている」 19日、松見公園で開かれた食材提供会は約200人が利用した。事前にSNSで募集した配布の予約は開始から3時間弱ですべて埋まった。冨山代表は「学生たちはまだまだ助けを必要としている」と語る。一方で「コロナ禍ということもあり(事前予約制という)制限を掛けざるをえないのは心苦しい」ともいう。 配布会では毎回、利用者にアンケートをとり結果をまとめて、A4判裏表のニュースを作成し、カンパを寄せてくれた支援者に報告している。 10月31日に行ったアンケート調査では、行政に望むことは何かという質問に対し66.7%が「現金給付」と回答した。ほかにも、「学費の引き下げ」(50%)、「給付型の奨学金」(44.1%)、「最低賃金の引き上げ」(32.8%)などと答えている。

ユーザーコミュニティで伝説、走行距離63万㎞【クルマのある風景】4

聚文化研究所 伊藤春樹さん 土浦 土浦市中央1丁目で街づくりコンサルタント「聚文化研究所」を主宰する伊藤春樹さん(68)は、ある自動車のユーザーコミュニティーにおいて、伝説化した人物という意外な顔を持つ。 ある自動車とは、伊藤さんが所有していたスズキエスクード。1997年式の初代モデルだ。このクルマは伊藤さんの常用、仕事用として使われ、積算走行距離63万キロを刻んだ。参考として添えると、この車種の最長不倒距離はそれまで、兵庫県に存在した58万7000キロの個体であった。ところがこの個体は90年代に既に廃車にされており、販売したディーラーの店長しか実物を見ていない。 1997年から2019年まで走り続けた 1台の車がそれほどの距離を走ることができるのか? という検証は、あとに続く誰かがやらなくてはならなかった。

ちょっと変わったレンタカー店【クルマのある風景】3

トーヨーレンタカー 安達博司さん 土浦 土浦市からつくば市方面に伸びる国道125号沿道には、ディーラーや中古車販売、車両修理などの自動車関連企業が林立している。その中で、土浦市真鍋5丁目の八坂通りに面した老舗の東洋自動車販売(安達忠男社長)の一角に、息子の安達博司さんが営む「トーヨーレンタカー」がある。 2011年に設立された同社はまだ若く、レンターカー会社としては後発だ。しかしここで車を借りてみると、大手の同業者にはないサービスが数多くある。初動1時間の基本料金以降は、料金が1時間刻みというリーズナブルさで、ちょっとした試乗やドライブに利用しやすい。リピーターの中には1カ月単位で車種を指名する顧客もある。 レンタル車両の一部 「用途として必要な車だけでなく、あの車に乗りたいというニーズもあると思うのです。私の場合、ディーラーの営業出身ですので、マニアックなクルマをアピールしてきました。残念ながら時代の趨勢(すうせい)で人気車種はミニバン主体になり、セダンタイプをやめざるを得なくなりましたが、SUVのエスクードなどはよそでは無い車種でしょう」

50年の味、Aセットが出迎える【クルマのある風景】2

和風レストラン キャニオン 平田貴夫さん つくば 「表筑波スカイラインをドライブして、下大島の古いレストランで食事をした後、うちにやってくるお客さんがいます。そういったミーティングとドライブコースがあるそうですよ」と、前回取材したノスタルヂ屋の松浦正弘店主が教えてくれた。 つくば市下大島の古いレストランといえば、「和風レストランキャニオン」に違いない。創業して50年を過ぎている。昔から国道沿いのにぎわう店舗として地元の常連客やクルマ好きがやってくる。創業者である平田和夫さんが、無類のクルマ好きだったこともあり、当時の言葉で言えばドライブインとして成功した店だ。 創業50年を超える老舗レストラン 平田さんは2018年に亡くなり、助手として厨房に入っていた息子の貴夫さん(51)が2代目となって切り盛りしている。メニューは50年の間に増えているが、ほとんど変わらない和風の洋食が出迎える。

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当初、口外禁止を条件に和解提案 名誉棄損訴訟で五十嵐つくば市長

訴えられた亀山元市議が会見 五十嵐立青つくば市長が、前回の市長選前に新聞折り込みで配布されたチラシ「つくば市民の声新聞」を発行した「つくば市民オンブズマン」代表の亀山大二郎元市議を相手取って、市長選直後の2020年11月、名誉や社会的評価を著しく棄損されたなどとして慰謝料と謝罪を求める訴訟を起こし、今年1月に取り下げた問題で、訴えられた亀山さん(80)が21日、記者会見を開いた。 非公開で行われた21年5月から12月まで計6回の弁論準備手続きの経緯を説明し、五十嵐市長側が当初、訴訟内容を第三者に口外したり、論評しないことを条件に訴訟を取り下げてもよいと、亀山さん側に和解を提案していたことを明らかにした。2回目の弁論準備手続きが開かれた6月に五十嵐市長側から提案があった。亀山さん側は、名誉棄損の訴えに対し全面的に争うとして答弁書と準備書面を出していたが、その際、五十嵐市長側からの反論はなかった。 亀山さんは「けんかを仕掛け、記者会見など公の場で(亀山さんを)非難しておきながら、分が悪くなったら、訴訟を取り下げてやるから、その代わり論評や批判を一切するなというのはあまりにも身勝手で傲慢な提案だとして、取り下げに同意することを拒否した」としている。 すると五十嵐市長側は、9月の第4回弁論準備手続きで、公選法の虚偽事項公表罪に該当すると訴えを追加した。これに対し亀山さん側が再び全面的に争う内容の準備書面を出すと、五十嵐市長側から反論がないまま、昨年12月に、これ以上、立証活動を行い、主張を維持することは困難だなどとして、取り下げが提案された。今回、取り下げの条件は一切なかった。 亀山さんは「この訴訟で最も傷つけられたのは亀山であり、和解案に謝罪の一言があってしかるべきだった」と話し、訴訟の間、発行を休んでいた市民の声新聞を近く発行して、今回の訴訟の詳細な内容を市民に知らせ、さらに2期目の五十嵐市政を厳しくチェックしていきたいと強調した。

真壁のイシ会と日仏の医師会 《くずかごの唄》101

【コラム・奥井登美子】床屋さんの看板で青と赤がぐるぐる回っている。フランスのアンブロワーズ・パレは、床屋から医者になり、4代の王様の主治医になった歴史的人物。私も薬史学会の見学会に参加し、パレがいたオテルデュ病院(パリ)に行ったことがある。赤は動脈、青は静脈の象徴である。 日仏薬学会は、日仏医学会とも昵懇(じっこん)の間柄であった。1990年、仏医学会の希望があり、日仏医学会で「アンブロワーズ・パレ生誕400年祭」を記念して、日本外科学会から日本の古代型石灯篭を送ることになったらしい。 日本の王様、天皇陛下に歴史上初めて手術をなさった手術医は森岡恭彦先生。その先生がある日、奥井薬局に飛び込んで来られた。 「石灯籠の製作は真壁町だそうです。行ってみたいのでよろしくお願いします」 パレに捧げる記念品を、日本の王様の主治医が真剣に探している。五所駒瀧神社(ごしょこまがたきじんじゃ、桜川市真壁町)の櫻井崇さんが石工の加藤征一さんを紹介してくださった。 「そちらが医師会ならこちらもイシ(石)会です。同じイシ会としてぜひ協力させてください」

名誉棄損訴訟を取り下げ 五十嵐つくば市長、FBで公表

五十嵐立青つくば市長が、前回の市長選前に新聞折り込みで配布されたチラシ「つくば市民の声新聞」に対し、名誉や社会的評価を著しく棄損されたなどとして、発行した「つくば市民オンブズマン」代表の亀山大二郎元市議を相手取って、慰謝料や謝罪を求めた裁判(2021年2月17日付)で、五十嵐市長は20日、自身のフェイスブック(FB)で、訴えを取り下げたことを明らかにした。一方、訴えられた亀山元市議は21日、記者会見を開く。 FBで五十嵐市長は、旧総合運動公園用地について「そもそも公約は『返還』でなく『返還交渉』でした」など、市民の声新聞の記述が事実と違うとする点を8点、具体的に列挙した。その上で、訴えを起こした理由を「公正な選挙のあり方に問題になると考え提訴に及んだ」と改めて述べ、取り下げの理由を「意図的に虚偽あるいは事実を歪曲(わいきょく)したものであることの立証は困難だったと判断」したためと説明した。 具体的には、裁判で亀山元市議側から「(市民の声新聞は)政策批判という性格のものが大部分で、個人の名誉を棄損するとは言い難い」との指摘があり、裁判所もそれを支持する姿勢だったことを挙げた。 これを受けて五十嵐市長側は続いて、公職選挙法の虚偽事実公表罪に当たると主張し訴えを追加したが、同罪は、故意に虚偽あるいは事実を歪曲することを知っていて公表したことが対象であるため、「立証は困難だとの判断に至った」などとFBで説明している。 その上で「虚偽の内容があっても、それが『政策の批判』と現在の法制度で解釈することが成立するのであれば、それは受け入れるしかない」「相手方が『虚偽と分からずに事実だと信じていた』と言えば、具体的証拠を出さない限り虚偽事実の公表は成立しないという仕組みも受け入れるしかない」など、取り下げの理由を説明した。 一方で「提訴時点で検討が不十分であったことは反省している。亀山氏に応訴の負担をお掛けしたことについても申し訳なく思っている」などと陳謝しながら、「(亀山元市議が)メディアの取材で『私の調査不足で一部が違うことは認めます』と答えていたこともあり、訴訟に一定の意義はあった」などとも指摘している。

憎くて愛おしい言語障害 《電動車いすから見た景色》26

【コラム・川端舞】「もし自分の障害を、両手の麻痺(まひ)、両足の麻痺、言語障害に分けられて、この中の1つだけ神様が治してくれるなら、絶対、言語障害を選ぼう」。中学から大学にかけて、コミュニケーションの壁にぶつかるたびに私はそう思っていた。 足の麻痺はバリアフリーの場所で車いすに乗れば何の問題もなくなるし、手で文字が書けなくても、パソコンを使えば、人より時間はかかるけど文章を書くことができる。でも、言語障害はどんなに事前に伝えたいことを文章にしても、その場で思いついたことをすぐに周囲に伝えられない。 「言語障害さえなければ、もっとたくさんの人と関わることができるのに」と、大学のころまでずっと自分の言語障害を憎んでいた。 しかし大人になり、介助者と外出するようになると、自分の言ったことが相手に伝わらなくても、そばにいる介助者に通訳してもらえるため、事前に伝えたいことを書いていかなくても、気軽に外出先で話せるようになった。 当たり前だが、文字で伝えるより、声で伝えた方が早く伝わるし、そのとき思ったことを臨機応変に伝えられる。何より直接相手と話した方が、コミュニケーションは楽しい。 言語障害だからこそ伝えられること