土浦市新治地区の酒販店「佐藤酒店」の4代目、佐藤栄介さん(32)が23日、土浦駅近くのビルに、醸造から販売、体験までを一貫して行う小さな地酒醸造所「土浦醸造」をオープンする。
駅前や市街地などに立地し、醸造工程を見学したり、出来立てを味わうことが出来る都市型醸造所と呼ばれる業態で、地元土浦産のコメ、市特産のレンコン、市の花、桜のウッドチップなど地元の素材を生かして酒造りをする。中心市街地活性化の一役も担いたい意向だ。

佐藤酒店は同市沢辺で1948年に創業。2019年に土浦駅ビル、プレイアトレ土浦に角打ちを楽しめる地酒専門店を出店、23年にイオンモール土浦にこだわりの地酒販売店を出店した。今回、地域密着型の起業や新規事業を支援する総務省の「ローカル10,000プロジェクト」の支援を受け、酒を「売る」から「造る」に挑戦する。市内で唯一の酒類製造者になる。
店舗は土浦駅から徒歩2分のビルの1、2階を利用し、1階に醸造所、2階に試飲スペースなどを設ける。1階の醸造所には500リットルのタンク三つと、製麹室、発酵設備などを設置する。杜氏は、東京・浅草初のクラフト酒醸造所「木花之醸造所」で修行を積んだ、佐藤さんの義姉の青木彩夏さんが務める。
提供するのは、発酵したもろみを濾(こ)さない「どぶろく」や、もろみを絞った「澄み酒」で、一つのタンクから 「どぶろく」と「澄み酒」の2種類をつくる。伝統的な日本酒の醸造技術をベースに、さらに地元特産のレンコンや桜のウッドチップなどを取り入れ、土浦の風景や季節を表現する。また麹(こうじ)を利用したノンアルコールの甘酒なども製造する。

代表の佐藤栄介さんは「自分たちの土地の酒を自分たちの手で造りたいと思い醸造所を造った。この街の未来へ続く酒になれたらうれしい。そして土浦醸造がハブとなり、農業、商業、観光、研究などに関わり、地域貢献できれば。そのためにはまず自分の事業を成功させたい」と意気込みを話す。(榎田智司)
◆23日は、初仕込み酒限定200本を先着順で販売する。どぶくろタイプは720ml税込2970円。澄み酒は720ml税込3300円。見学は2200円で、醸造工程の見学から試飲までを一貫して体験できる。






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