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CDとDVD大量紛失 土浦市立図書館 566点253万円相当

【鈴木宏子】土浦市立図書館は19日、CDとDVD計566点(253万円相当)が、土浦駅前アルカス土浦内の本館と新治地区公民館内の分館で、2017年11月27日から今年1月27日までの間に大量紛失したとして、18日付けで土浦警察署に被害届を出したと発表した。 同館によると、本館で503点(219万円相当)、新治地区分館で63点(34万円相当)が紛失した。すべて貸し出した記録が無かった。ジャンルは発覚当初はクラシック音楽や落語などのシリーズものが多かったが、それ以降は特定のジャンルはなく、さまざまという。 昨年5月30日から6月4日、本館で実施した年1回の蔵書点検作業の際、CDとDVDが併せて331点紛失していることが発覚した。利用者が返却を忘れていたり、貸出手続きを忘れていた可能性も考えられることから、返却を待ちながら、CDやDVDなど視聴覚資料のみ月1回の点検作業を行って経過観察していた。しかし返却は無く、故意に持ち出した可能性もあるとして被害届の提出に踏み切った。 昨年5~6月の定期点検後のCDとDVDの本館での紛失数は、7~10月が計30点、10月28日の点検時は123点、11月26日の点検時は19点、今年1月27日の点検時はこれまでで最多の503点が紛失していた。 図書館の出入り口には盗難防止装置が設置されているが、作動しなかったという。監視カメラは、職員の死角になる場所は利用者の安全確保のため設置しているが、利用者が資料を閲覧する場所はプライバシー保護のため設置していない。館内は職員が定期的に巡回している。 安藤真理子市長は「大量の紛失があったことは誠に遺憾。これまで返却される日を待っていたが、かなわず、警察署に被害届と徹底調査をお願いした。今後は図書館資料の管理に万全の対応をします」とのコメントを発表した。 今後の対応について本館と分館いずれも、誰でも手に取ることができる開架棚に配置しているCDとDVDについて、準備が整い次第バックヤードに移動し、貸し出しや閲覧の際は、利用者の申し出により職員がバックヤードから現物を取り出して手続きを行う方法に運用方法を変更し、盗難や紛失防止に努めるとしている。

取り組みの達成度は40% 筑波山地域ジオパーク「再認定」へ難所

【相澤冬樹】筑波山地域ジオパークの「再認定」に向けた作業が、険しい難所に差し掛かっている。直面する課題への取り組みについて、自己評価で達成度を計ったところ、総合評価で40%と合格ラインには程遠かった。特に地質保全については保全計画もなくゼロ評価、6市にまたがる運営体制の構築・強化など山積する課題を前に、勝負の年となる新年度を迎えようとしている。 保全と運営面に大きな課題 厳しい現状認識は、つくば市、土浦市、かすみがうら市、石岡市、笠間市、桜川市の6市からなる筑波山地域ジオパーク推進協議会(会長・五十嵐立青つくば市長)が17日開いた臨時総会で報告された。 日本ジオパークは全国に44地域が認定されているが、継続には4年に1度、日本ジオパーク委員会(JGC)の審査を受けなければならない。筑波山地域の審査は20年10~11月に予定されており、5月~9月にかけ審査員による現地審査、現況報告書の作成、新たなアクションプラン(2021~25年)の策定などが予定されている。 同地域は認定を受けた16年の段階で、JGCから13の課題が示されていて、うち9課題は概ね1~2年以内に解決すべき取り組みとされた。地質や景観の見どころとなるジオサイトのデータベース、解説板、ガイドブックの整備や地域振興部会、教育・学術部会の具体的活動での進展などが指摘された。 これらの対応を怠ると、再認定は条件付きとなり、2年後に再審査となる。条件付き再認定はいわゆる「イエローカード」扱い、再審査をパスできないと「レッドカード」となり、認定が取り消される。活動への理解や認識の低さを指摘され、17年に茨城県北ジオパークが取り消しとなった前例がある。 19年度は、全国で再審査の2地域を含む9地域が再認定審査を受け、初審査の7地域中、4地域にイエローカードが出された。この結果に、事務局は緊張感を募らせている。審査時にも提出する自己評価表で課題への対応を洗い出したところ、達成度を示す総合評価は40%にとどまった。再認定審査をパスした地域では66%に達していたことから、いっそうの取り組みが望まれた。 特にジオサイトの地質保全は手つかず状態、地域内にジオサイトは26あるが、個別診断の「カルテ」の作成は行われたものの、データベース化には至っていない。求められた保全計画が策定されていないことから、アクションプランのなかに位置づける考えでいる。 また、運営体制の強化も急がれる。現状、専任職員を置くのはつくば市とかすみがうら市だけで、専門知識を持つ人材を欠いている。つくば市で任期付き専門員の採用計画を進めているが、6市による体制構築のため協議会での専門員雇用も検討課題にあげた。これらは5月に予定する定例総会で、事業計画として決定する。 五十嵐市長は「課題は解決されなくても達成度を示すのが重要。多地域にまたがるジオパークは特に一体的取り組みがポイントになる。広域連携によってイエローカードでなくグリーンカードを目指して進んでいきたい」と協調をアピールした。

グランプリは審査員長絶賛のコメディー作品 つくばショートムービーコンペ

【池田充雄】つくばからの文化発信と次世代の才能発掘を目指す短編映画祭「つくばショートムービーコンペティション2020」(つくば市、筑波学院大など主催)の審査結果が3日に発表された。応募総数165作品の中から「ストレスフルスイング」(監督/制作・山村もみ夫。)がグランプリに輝き、賞金10万円を獲得した。 グランプリ作の「ストレスフルスイング」は、ストレス解消のためバッティングセンターに来た男のストレスがどんどんたまっていく話。山村監督は「キャスト、スタッフ全員の力で取った賞だと思います。今後も見てくれた方の娯楽になれるような作品を作っていけたらと思います」とコメントした。同作品はつくば市の姉妹都市であるフランス・グルノーブルで開催の「第43回グルノーブル屋外短編映画祭」に出品され、渡航費が補助される。 つくば市長特別賞を受賞したのは「おもいでの町」(監督・日原進太郎、制作・おだのこ)。旧小田小学校で開かれたワークショップ「こども映像教室~小田のまちを撮ってみよう!」から生まれた。同作品は市施設の大型ビジョンで定期上映される。当初は賞金5万円が予定されていたが、制作者の4人が小学生のため映画鑑賞券に変更された。副賞はつくば市名産品。 筑波学院大学長賞は「適度なふたり」(監督/制作・柴田有麿)。遠距離で暮らしていた新婚夫婦の初めての共同生活を通じて、夫婦になるとはどういうことかを描いた。アニメーション作品が対象のウィットスタジオアニメーション賞は「PIANOMAN」(監督・児玉徹郎、制作・ECHOES)。ショートショート部門賞は「惣菜」(監督/制作・野村穂貴)。高校生対象のワコムスチューデント賞は「蝉の声、風のてざわり」(監督/制作・﨑村宙央)。 佳作は、▽「Share the Warmth」(監督・村田朋泰)▽「LIFE」(監督・設楽馴)▽「Stability Place」(監督・福井優太)▽「裸の男」(監督・井上喜介)▽「つくばランタンアート」(監督・長浜貴男)の5作品(制作者名は省略)。市民審査員賞は今回、上映会の中止により該当なしとなった。 同コンペは10分以内の短編映像作品が対象で、映像ジャンルは自由。つくば市で撮影したカットを含む「つくば部門」、自由なテーマでオリジナリティある作品を作る「自由部門」、3分以内の作品を対象とする「ショートショート部門」からなる。一次審査を経て、2月29日に上映会と表彰式を含む最終審査会を開く予定だったが、新型コロナウイルス感染症予防対策のため中止され、審査会のみ非公開で実施された。 審査員は映画「奇跡のリンゴ」「殿、利息でござる!」などで知られるつくば市小田出身の中村義洋監督、アニメ「進撃の巨人」などで知られつくば市内に制作拠点を持つウィットスタジオ、五十嵐立青つくば市長、望月義人筑波学院大学長、つくば観光大使が務めた。 至福の時間を過ごせた 中村義洋審査員長の話 どの作品も愛にあふれ、そこに「創る意味」を見出すことができ、至福の時間を過ごさせていただいた。グランプリの「ストレスフルスイング」は脚本良し、芝居良し、編集(テンポ)良し、大いに笑わされ、第1回から個人的にこだわってきた「映画が好き! 楽しませるのが好き!」という選出基準を存分に感じさせてくれた。「惣菜」と「蝉の声、風のてざわり」は、これが高校生の作品かと驚かされた。 日原進太郎監督の話 子どもたちと一緒に制作した作品が、ワークショップ内の上映会に留まらず、賞を頂けたことが大変うれしい。子どもたちが作文に書いた思い出も、切り取った風景も、彼らの私的なものに過ぎません。しかし、人々の些細な思い出が詰まった町だからこそ、守り、残して行かなければならない。その想いを踏まえ「おもいでの町」を制作しました。このテーマはどの町にだってある普遍的なもの。小田を越えて、ぜひ多くの人に見てもらいたい。

るるぶ「つくば国際会議場」発行

【山崎実】つくば国際会議場(つくば市竹園)は、首都圏などでの新規顧客の開拓と創出を目指し、従来のパンフレットに加え、新たに「るるぶ特別編集『つくば国際会議場』」を作成した。会議場のようなコンベンションホールやアリーナなどの類似施設が「るるぶ」を作成するのは全国で初めての試みという。 主な掲載内容は、同会議場のホール&会議室ガイドのほか、周辺観光スポット、グルメスポットの案内などで、同会議場ガイドは、会議場がどのような施設で、どのようなことができるのか、会議場にあるホールや会議室などの具体的な利用例を写真を交え、分かりやすく紹介している。 周辺観光スポット「サイエンススポット巡り」は、JAXA筑波宇宙センターをはじめ国立科学博物館・筑波実験植物園、産業技術総合研究所・地質標本館など最新の科学を堪能できる施設を盛り込んでいる。 さらには、つくばに初めて来た人たちのためのグルメスポット(つくばラーメンなど)や、人気の土産品までを網羅し、紹介している。 同会議場は1999年の開業以来、昨年のG20茨城・つくば貿易デジタル経済大臣会合や国際会議、イベントの舞台として、県内外の大学、研究機関、企業などから利用されてきた。新たな局面への事業推進の一環としてガイドパンフレットを作成した。 今後は、JTBの協力で全国90支店での営業活動に今回のパンフレットを活用するという。問い合わせは同会議場(電話029-861-1205)

街なかに流れる児童の歌声 土浦のひなまつり

【伊藤悦子】第16回土浦の雛(ひな)まつりが始まっている土浦市の街なかに、「うれしいひなまつり」の歌声が流れている。歌ったり演奏したりしているのは、市立土浦小学校(同市大手町、小島勝則校長、620人)の児童たちだ。 この企画を考えたのは前野呉服店(同市中央)の代表取締役、前野有里さん。「ひなまつりを音楽で盛り上げられないか」と思い立ったのがきっかけだ。「ただ音楽を流すだけではなく、地元の子供の歌声がいいのでは」と考え、土浦小の児童たちに歌ってもらえないかと同校の教員に相談したという. 小島校長はこの提案を快諾。「前野さんからは、上手に歌うというより微笑ましい感じの歌声が欲しいと聞いた。そこで低学年の1年生と2年生の各3クラスの児童たちに歌ってもらうことにした」と話す。 日課プログラムである「朝の会」を利用して、児童たちは1月から2週間程度練習を行った。また同小のクラブ活動である環(たまき)合唱団も歌い、金管バンドクラブに演奏も依頼した。前野さんが同小を訪れてCDに録音した。歌う前に児童たちがクラス名を言っているので、聞いた本人や家族がわかるようになっている。 小島校長は「自分たちの歌声を聴きながら、下校する児童がたくさんいる。またひなまつりに連れていってほしいと保護者と出かけている児童もいる。地元の行事に自分たちが参加しているという意識が出て、将来の地元活性化の核にもなるのでは」と話す。 前野さんも土浦小の出身。小さい頃の楽しい思い出がたくさんあるという。「土浦のひなまつりで歌ったことが、子供たちの思い出になってほしい。街を訪れる皆さんにも子供たちの歌声をぜひ聞いていただきたい」と話す。 児童の歌声や演奏は、3月3日までのひなまつり期間中、土浦駅西口ペデストリアンデッキ、土浦駅プレイアトレ土浦2階「ナナイロ」のキッズスペース周辺、まちなか交流ステーションほっとone(土浦市川口)などで聞くことができる。問い合わせは前野呉服店(電話:029-821-0452)

つくば、土浦では利用できず 県立図書館の遠隔地貸し出しサービス

【相澤冬樹】インターネット予約により、茨城県立図書館(水戸市三の丸)の本を県内市町村の図書館で借りられるサービスが2月スタートしたものの、つくば、土浦の両市立図書館では今年度、利用できないことが分かった。NEWSつくばの取材に、両図書館とも参加の意向を示したが、つくばでは「早ければ4月にも」、土浦は「開始時期の見通しは立たない」と答えている。 県立図書館が始めたのは、遠隔地利用者貸し出しサービス「ぶっくびん」。同館の利用カードを持ち、連絡先のメールアドレスを登録すれば、同館ホームページで貸し出し予約ができる。申し込みの際に受け取り館を指定することで、メールで受け取り日が通知される。 同館では、県内の図書館などで本を融通し合う相互貸借を実施。17年度で約2000人が7500冊(返却数)を借りていた。これまでは予約時と受け取り時の2回、市町村の図書館に足を運ぶ必要があったため、自宅や職場のインターネットで資料検索した際などに「直接申し込みたい」という要望が寄せられていた。 同館のシステム改修が2月更新となることから、これに合わせ同サービスの導入が進められてきた。市町村の図書館と調整の結果、スタート時点で37市町村計50館が参加。つくば市、土浦市、稲敷市、下妻市など計6市町が参加を見送った。現在、県内44市町村全部に公立図書館があるが、県立図書館によれば水戸市は「遠隔地ではない」ため、当初から対象になっていないという。 これまでの経緯で、つくば市立図書館では負担金の扱いが問題となった。市から県へ約6万円の支出が生じるが、予算措置を講じられなかった。「県立図書館の利用カードを持っていれば、つくば市に在住・在学・在勤する者以外の貸し出しにも応えなければならないというのは即断しかねるところがあった」という。新年度予算の可決を待って、早ければ4月にも参加の段取りになっている。 土浦市立図書館では、貸し出しを同市の在住・在学・在勤者に限っておらず、たとえば土浦駅の通勤客が立ち寄って利用することも可能なため、来館者数が増大、利用形態もさらに複雑になっている。「窓口業務に委託業者が入っていることもあって、考えられる色々なケースへの対応を詰め切れなかった」という。参加の前提だが、サービス開始時期の見通しは立っていない。 「ぶっくびん」の詳細はこちら、一度に借りられるのは20冊(一般図書・雑誌は10冊)までで、予約から7-10日程度で受け取れる。取り置き期間は1週間。受け取り館か県立図書館の窓口に返却する。現時点では県立図書館にも両図書館にも、利用者からの直接的な問い合わせはないという。

千差万別のソウルフード 「すみつかれサミット」 つくばで

【相澤冬樹】北関東の一部の地方に伝わる郷土料理「すみつかれ」の多様なバリエーションを、食べ比べで楽しもうという「サミット」が16日、つくば市大角豆のコミュニティーマーケット「まめいち」で行われた。あいにくの雨もようとなったテント屋根の下、参加者らが味比べをして感想を述べあった。 「すみつかれ」は初午(はつうま)の日に、お稲荷様や氏神様に供えて食するソウルフード。栃木県では「しもつかれ」という名で浸透し、スーパーにも並ぶほどポピュラーだが、茨城の県西部から石岡、土浦の県南部にも分布するなかで「すみつかれ」とも呼ばれることが多くなる。 鬼おろしと呼ばれる調理器具で大根をおろし、節分の残りの炒り大豆を加えるまでは同じでも、サケを入れたり入れなかったり、酒粕を加えたりお酢を加えたり、煮込んだり加熱しなかったり、と組み合わせで味も見かけも千差万別になる。 この「すみつかれ」と「しもつかれ」の2つは別物だとして、収集や調理を通じて調査研究を始めたのが、つくば市の小池英治さん・容子さん夫妻で、すみつかれ楽会(がっかい)を立ち上げた。夫妻が運営する月例のコミュニティーマーケットで、「すみつかれサミット」は2月の定番行事となった。 6回目の今回は、初午(2月9日)から1週間後の開催。容子さんの自作と参加者の持ち寄りで合わせて10点が集まった。茨城県内各地と宇都宮市から収集されており、毎年出入りはあるものの、前回を2品上回った。参加者は口々に「そんなにおいしいものではないけれど」と言いながら次の皿に向かう。「くせになる」味のようだ。 楽会メンバーの古山菜摘さんが地図上にマッピングし、会場に張り出した。食材と調理法の組み合わせから、分布の特徴を探しているが、明確な違いは見出せていない。嫁入りによって実家の味が持ち出され、持ち込まれた先で家庭の味になる食文化で、郷土料理としては混在と消長を来している。 つくば市の浅野裕美さんは、実家の土浦市板谷に住む母親に作ってもらった品を持ち込んだ。「真壁(桜川市)の母の実家で作られていたものらしい。サケもニンジンも入って甘いのが特徴、おやつ代わりに食べた記憶がある」そうだ。  

「コスモ星丸」35年ぶり再起動 つくばミニメイカーフェアで人気

【相澤冬樹】つくばでは初開催となる「ものづくりの祭典」、つくばミニメイカーフェア(TMMF)が15、16の両日、つくばカピオ・アリーナ(つくば市竹園)で開かれた。ビジネスシーンや趣味の世界で活躍する数々の成果が披露されたなか、主役になったのは各種のロボットたち。なかでもつくば生まれのレトロなロボットが、子供から大人まで来場者の幅広い関心を集めた。 科学万博のマスコットロボット フェアは、「つくる場=つくば」がキャッチフレーズ。企業や研究機関、大学から町の科学者、技術者まで全国から151組も集まり、実演展示やセミナー・シンポジウムなどで丹精込めた日ごろの成果を披露した。五十嵐立青つくば市長も姿を見せ、バスケットボールのシュートロボットを脳波で動かす実演に取り組んだ。つくばの産総研の開発した技術だ。 https://youtu.be/LGxlpyzSeUk そんななか、子供たちには「かわいい」、大人たちには「懐かしい」と注目を集めたのは、1985年に開催された科学万博のマスコットロボット「コスモ星丸」。つくば市のAI企業、LIGHTz(ライツ、乙部信吾社長)が目を付けて、TMMFへの参加企画として「復活プロジェクト」を立ち上げた。 乙部社長は85年当時小学生、岩手から万博見物に来て、今も鮮やかな思い出になっているという。「温故知新」の姿勢で、新しい技術との融合を図る同社の企業戦略にも合致するプロジェクトとして、保管先のつくばエキスポセンターから借り受けた。 科学万博から35年、まったく動かず、1週間前まで同センターの展示ブースに飾られていた。当時の最先端と思いきや、足もとの底部はベニアの板張りだったそうで、補強して、動力部などをチューンアップ。動作の電源は蓄電池からモバイルバッテリーに変え、コントローラーもスマホ仕様に変えたという。 科学万博で見られたじゃんけんをしたり、おじぎをしたりの動作はまだ不安定なため、電子音を立てて前進や後退、回転をするのにとどまった。それでもご愛敬なのは健在で、来場者の人気を集めた。同社が会場で呼び掛けた100万円のクラウドファンディングにも早速の応募が集まっていた。 今回ひとまず動く形になってステージに登場した星丸だが、やっと再起動を果たした状態。これから1年をかけ、新しい要素も加えてバージョンアップを目指すそうだ。

まちづくり振興会の運営で5月オープンへ つくば小田小の跡地利用

【相澤冬樹】つくば市は8日、廃校となった同市立小田小の跡地利活用に関する地元説明会を開催、施設の一部を交流拠点として利活用するプランを提示した。運営は地元の小田地域まちづくり振興会(鈴木真人会長)に委ねることとし、3月中に貸し付け契約を結び、5月中にも本格オープンさせたい意向だ。 同小旧校舎で開かれた説明会には約30人が参加。市はこれまでの検討結果を示した上で、利活用の方針を説明した。それによれば、増築校舎と呼ばれる鉄筋コンクリート造3階建て1、2階の教室部分と運動場が、当面の利活用の範囲となる。校舎は1986年の建築で、新耐震性能を満たしており、現在改修工事中。これまでにエアコンの取り付けを終え、児童用だったトイレを大人も使える形に作り替えている。 同小は2018年3月末で廃校になった。宝篋山の麓にある小田の市街地と、サイクリングロードが通る小田城跡歴史ひろばの中間部に位置する。これらの施設を、①地域内外の交流の場の提供②地域の文化・資源を体験できる名物・プログラムの提供③地域の情報発信④地域に貢献する団体等への場の提供-に役立てていくという。 教室・校庭を登録団体・個人に貸し出すことで、運営資金に充てる一方、登山客やサイクリストが立ち寄れる補給所・休憩所として開放する。おみやげ販売の朝市・マルシェの開催、校庭を使っての電動立ち乗り二輪車「セグウェイ」の試乗体験などのイベントが想定されている。 登録料は個人500円・団体1000円、利用料金は小田地域内の個人・団体は1教室1時間で1000円、小田地域外は同2000円などとする案が示されたが確定していない。予約は利用の3カ月前からを受け付ける形で検討されている。地域のボランティア団体や運営協力団体は無料ということだが、有料・無料の線引きはなお検討課題。利用料金を含め、引き続き調整の上、運営を小田地域まちづくり振興会に委ねることになる。 同振興会は、小田地区でどんど焼きなどに取り組んでいた個人活動を束ねる組織として昨年5月に結成された。会員は28人(準会員10人含む)で、同小の卒業生らが中心。昨年は古本市や子ども映像教室などの活動や、運営主体となるための勉強会などを行ってきた。3月21日、22日には内装の壁塗りを参加者に呼び掛けて行うプレオープニングを予定している。 市が施設を同振興会に貸し付ける契約、協定の締結は3月末となる予定。校舎や校庭の貸し出しが始まるのは5月に入ってからとみられる。鈴木会長は「まだまだ調整しなくてはならない課題があるが、小田のまちにとっていいものにしていきたい」と地域の協力を呼びかけた。

みやびな貝合わせ展 3月8日までつくばの古書店

【橋立多美】つくば市吾妻の古書店、ブックセンター・キャンパス(岡田富朗店主)で、桃の節句にちなんだ江戸期の「貝合わせ展」が開催されている。 貝合わせは平安時代から伝わる日本の遊び。江戸時代の貝合わせは、360個の二枚貝ハマグリの貝殻の内側に、金箔(きんぱく)や砂、石などを砕いて作った顔料で絵を描き、裏返して並べた貝殻のペアをいくつ見つけられるかで優劣を競った。トランプゲームの「神経衰弱」に似た遊びだ。 江戸期には名家の嫁入り道具 ハマグリはどれも同じに見えるが、対の貝殻しか組み合わせることができず、夫婦和合の象徴として公家や大名家の嫁入り道具として豪華絢爛(けんらん)な貝合わせが作られた。 装飾された対のハマグリを納めたのが貝桶(かいおけ)で、主流は八角形で2個1組だった。大名家の姫の婚礼調度の中で最も重要な品で、婚礼行列の際には先頭で運ばれたという。 貝の内側には、花鳥などの自然風物や平安時代中期に書かれた源氏物語を彷彿(ほうふつ)させる優美な絵が描かれ、対の貝殻にも同じ絵が描かれた。手のひらに収まる小さな世界だが平安時代のみやびをまとっている。 同店には約200個の対の貝があり、店内のショーケースに約100個が展示されている。近代以降、実物は博物館などでガラス越しに見られる程度だが、申し出れば手に取ることができる。また2個の円形貝桶にも触れることができる(いずれも非売品)。 古書店ブックセンター・キャンパスは昨年、店主の岡田さんが開店した。広さ約160平方メートルの店舗に江戸や明治、大正、昭和期の古書数万冊が並べられている。 ◆江戸期の貝合わせ展 会期:3月8日(日)まで 営業:午前10時~午後4時(火曜日定休)つくば市吾妻3-10-12(北大通り沿い)店舗裏手に駐車場 電話:029-851-8100

土浦の雛まつり始まる 立春の城下町が色とりどりに

【伊藤悦子】第16回土浦の雛(ひな)まつり( 土浦市観光協会主催)が立春の4日、同市中央1丁目の土浦まちかど蔵「野村」「大徳」をメーンに市街地の商店や飲食店128軒で開幕した。両会場をはじめ、周辺の店舗のひな人形たちを紹介する。 まちかど蔵「野村」(中央1丁目) まちかど蔵「野村」は、交通安全ひなまつり番所だ。ひな人形たちが「飛び出すな!人も車も自転車も」などと書かれた小さなプラカードを持って、交通安全を呼び掛ける。野村では車の運転に欠かせない反射神経を調べるゲームや、酒酔い疑似体験できるコーナーもある。 野村に飾られた色とりどりのつるしびなを作ったのは、神立史子さん(93)。ひなまつりのために真鍋新町から三輪車タイプの自転車に乗って自作のつるしびなを届けにきた。52歳で小学校教師を退職して以来40年、つるしびなを作り続けている。神立さんは「ひとつずつ本を見ながら作っています。皆さんに喜んでいただければ」と笑顔で話した。 まちかど蔵「大徳」(中央1丁目) まちかど蔵「大徳」1階には江戸時代の人形師、仲秀英(なか・しゅうえい)作の貴重なひな人形が展示されている。犬の狆(ちん)を連れた官女がいるのもおもしろい。 2階には、たくさんお手作りのつるし雛や創作雛が華やかに並ぶ。土浦市出身の大相撲、高安関から寄贈された浴衣で作った珍しい人形もある。人形の作者は土浦市観光協会の川﨑久美子さん。「縁起がいいと聞いたのでたぬきにまつわる人形もたくさん作った」と話す。毎年いろいろな人形を制作しているという。 尾張屋(中央1丁目) 尾張屋は、昭和6年(1931)創業の仏壇や家具制作の木工会社。昭和初期のひな人形や知人から譲り受けたという江戸時代のひな人形が目を引く。緋毛氈(ひもうせん)も江戸時代のものだ。 木工会社らしく、木のひな人形も並ぶ。「木工屋なので木のおひなさまがあってもいいのでは」と、10年前につげの一本彫りのひな人形を作った。「地元の方に喜んでもらいたい」という思いで作ったという。 とりでや化粧品(川口1丁目) とりでや化粧品は創業50年の化粧品屋。昭和の御殿作りのひな人形と、大正時代のひな人形がたくさんの化粧品と一緒に並ぶ。ひな人形はどちらも従業員の実家にあったものだという。見比べると時代によるひな人形の表情の違いもわかる。(組写真下段中央) 中西はきもの店(中央2丁目) 創業100年以上の中西はきもの店。女の子が生まれるたびに親戚や同業者から人形の贈り物があったため、たくさんの人形が残っているそうだ。ショーウインドーには大正時代や明治時代のひな人形がずらり。(組写真右上) 店内には舌きり雀など日本の昔話のワンシーンを再現した人形も並ぶ。日本の昔話を再現した人形たちもある。 お茶のせこ沢(土浦市大和町7丁目) 店内に飾られた色とりどりのつるしびなや手まりなど、すべて知人の手作り。ちりめんの押絵ひな人形は、ちりめんの染色から手掛けたものだという。(組写真左上) 福祉の店ポプラ中央店(中央1丁目) 同店は、社会福祉施設などで障害者が作った作品を販売しているお店。レトロな建物が特徴。1階には、愛媛や兵庫、長野など日本各地のおひなさまが展示(組写真左下)されている。人形好きな人が集めていたものだという。地方による違いを見るのもおもしろい。出身地のひな人形があるかも? カフェ胡桃(中央1丁目) カフェ胡桃は自宅をリフォームした小さな喫茶店。ひな人形はオーナーの実家にあった70年前のもの(組写真右下)。びょうぶに貼られた色紙や短冊はオーナーの亡母が書いたものだそうだ。ぼんぼりの灯りが幻想的な雰囲気だ。 まつりは3月3日まで。時間は午前10時~午後4時。  

大相撲高安関、土浦の激励会で巻き返し誓う

【池田充雄】土浦市出身の関脇、高安関の激励会(高安土浦後援会主催)が2日、同市城北町のホテルマロウド筑波で開かれた。高安関はこの日、田子ノ浦親方や部屋の若手力士10人と同市木田余の宝積寺で節分の年男を務めた後、会場入り。中川清会長や安藤真理子市長らの励ましを受け、「土浦の皆様には日頃よりご支援いただき、恩返しするべく取り組んでいる。これからも精一杯努力し、土浦の名を少しでも全国や世界に広めたい」とあいさつした。 大関復帰を懸けて臨んだ先月の初場所は、けがの影響から思うような相撲が取れず6勝9敗と負け越し。それでも休場せず土俵に立ち続け、最後は2連勝で来場所に期待をつないだ。この日の取材に、高安関は「結果を出せず申し訳ない思いがあった。もう一度鍛え直して気力体力を充実させ、必ず大関に返り咲くとともに、その上の番付を目指して精進していきたい」と誓った。 激励会に集まったファンは約350人。握手や記念撮影には長蛇の列ができた。土浦市田村町の石神道代さん(62)は「十両のころから応援し、テレビ中継は必ず見ている。今は調子を落としているがまだ若いし真面目なので絶対大丈夫。けがを治して体も絞り、コツコツと頑張ってほしい」と期待を述べた。 地元では高安関にあこがれて相撲の道を目指す若者も増えている。弟弟子の序二段・飯塚はつくば市大穂出身。「基礎から全部教えてもらった。教え方も優しいし面倒もみてくれる」と話す。今春から入門予定の高須瑠希亜君(稲敷市出身、霞ケ浦高付属中)は「普通に話すと優しいが相撲を取っているときは格好いい。高安関みたいに強い力士になりたい」と目標を語った。

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「市の理解得ながら進める」日本財団 つくばに軽症者病床9000床整備 新型コロナ

【鈴木宏子】新型コロナウイルスの感染拡大による医療崩壊を防ぐため、日本財団(東京都港区、笹川陽平会長)は3日、つくば市南原2番地、つくば研究所跡地に軽症者向け病床約9000床を整備すると発表した。 発表に対し、つくば市の五十嵐立青市長は3日夜「市には事前連絡や調整は一切なかった。市にとって極めて大きな影響のある発表内容で、情報収集を進める」などのコメントを市ホームぺージで発表した。これに対し同財団経営企画広報部は「ご理解をいただけるよう説明していきたい。つくば市を始め、厚労省や関係機関の理解を得ながら進めていきたい」としている。 東京・船の科学館は4月末開設 軽症者向け病床は、東京都品川区の船の科学館とつくば市の2カ所に計約1万200床整備する。船の科学館は約1200床で4月末から受け入れを開始する。つくばは7月末に開設する予定。 同財団によると東京の船の科学館には、約1万2200平方メートルの敷地内に大型テント9張とコンテナハウスなどを整備する。ほかに、2020東京パラリンピックに向け日本代表選手がトレーニングするために18年に建設された体育館「パラアリーナ」約2000平方メートルにも病床を整備する。4月末から受け入れ開始できるようすぐに整備に着手し、テントは順次、建設していく。 つくば研究所跡地約5万7000平方メートルには、現在、角水槽棟や回流水槽棟などの研究施設などがある。まず現在ある建物を解体などして、7月末から軽症者の受け入れが開始できるようにする。今後の具体的な解体や整備のスケジュールは今後検討するという。

レンコン黒皮病、徐々に拡大 県が対策へ本腰

【山崎実】レンコンの商品性を損なう黒皮病が全国的に発生し、生産量日本一を誇る県内でも徐々に被害が拡大していることから、県は生産者団体などと協力し実態調査に着手した。 黒皮病は、レンコンネモグリセンチュウ(線虫)によって引き起こされ、被害を受けたレンコンは肌に黒い小斑点が発生する。全体的にやや黄変し、一節目(頭)の肥大が悪くなり、形状が三角形に変形してしまう。品質維持の大敵で線虫駆除が重要になる。 既に県は、農機具の洗浄や健全な種バスの使用、農薬としての石灰窒素の施用、収穫後の残さの除去など総合防除法をまとめ、2017年以降、講習会などを通して生産者に指導を行ってきた。 しかし、被害の程度が地域やほ場によって異なるほか、具体的な防除対策の判断を生産者個々の対応に任せてきたため、実効性に疑問符が付き、県も本腰を入れて黒皮症対策に取り組む。 具体的には、レンコン産地での発生状況を正確に把握するため、生産面積の大きい土浦市やかすみがうら市などで生産者団体と調査に着手した。今後、3年以内を目途に他の市町村にも拡大していく方針で、その結果を地図に落とすなどして可視化する。被害程度の大きい地区は直接、個別指導を行うなど、重点的に防除対策を実施していく。 また収穫後の残さ処理についても、集団的・組織的な堆肥化の取り組みなど、出来るだけ早くほ場から持ち出して処理する方策を検討するとしている。

《続・気軽にSOS》58 「過ぎる」感情のデメリット

【コラム・浅井和幸】前回のコラムでは、不安にも憂鬱な気分にもポジティブな意味があるということをお伝えしました。ネガティブに思える感情や感覚も、適切に作用すれば、それは大きな利点があるものです。しかし、「過ぎる」感情や感覚は、短期的にも長期的にもデメリットが大きいので、対処が必要ということになります。 例えば、不安についてです。不安は、これから起こるかもしれない「嫌なこと」に対する警報機のようなものです。それは、まるで「この先に行ったら電車にひかれてしまうよ」と呼び掛けているような作用です。 踏切の警報機の音は、人が聞いて嫌だなと感じる不協和音が使われているらしいですね。他の警報音も、なんとなく気持ち悪いな、怖いな、不安だなと感じる音になっているはずです。 不安があるから、なんとなく嫌な感覚だから、そこを避けられるわけですね。ですが、電車も来ないのに、この警報機が鳴りっぱなしだったらいかがでしょう。もしくは、まだまだ電車は遠くかなたで、踏切に到着するには1時間以上もかかるような時点から、遮断機が下り、警報機が鳴り続けたらどうでしょうか? この文章を書いていて、具体的に想像してしまい、今、私は背筋が「ぞくっ」とするような感覚です。とても怖い状況であるからです。 不安をコントロール

つくばの高齢者施設でさらに3人が感染 新型コロナ

つくば市内で新型コロナウイルスの感染が確認された同市北条、介護老人保健施設アレーテルつくば(運営・恵仁会)の40代女性職員の濃厚接触者について、県は3日、さらに施設入所者3人の感染が判明したと発表した。同施設での感染者は計13人になる。 3人は、いずれもつくば市に住む90代の女性2人と80代の女性1人。3人とも症状はないという。 3日は入所者68人、通所者20人と職員26人の計114人についてPCR検査を実施した。111人は陰性だった。県はさらに濃厚接触者の調査を進めている。 ➡新型コロナウイルスの関連記事はこちら