水曜日, 11月 12, 2025
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4社に1社、ワクチン接種促す仕組み検討 帝国データバンク

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ファイザー社製の新型コロナウイルスワクチン

帝国データバンク水戸支店は、県内企業366社を対象に5月18~31日、新型コロナウイルスに対する意識調査を実施した。感染症対策で今後実施を検討している施策では、4社に1社が従業員のワクチン接種を促す仕組みを検討していることが分かった。

具体的には、勤務時間内での接種承認やシフト勤務、特別休暇付与などで、4社に1社の23.6%が「従業員がワクチン接種をしやすくする工夫」を検討している。有効回答企業数は174社、回答率は47.5%。複数回答。

次いで、17.8%が「従業員のワクチン接種状況の一元管理」、16.1%が「ワクチン接種に関する従業員への情報提供」を検討するなど、ワクチン接種対策への企業の関心が高まりつつある。

同社は「企業はワクチン接種の進展による経済の回復を期待しており、政府、自治体は今こそ接種推進を始めとする感染拡大防止策を進め、同時に経済再生・企業活動の継続につながる経済対策の実行が求めれる」と提言している。

マイナス影響7割、2カ月連続増加

一方、1年以上に及ぶ新型コロナが自社の経営に「マイナスの影響がある」と見込む企業は全体の71.8%に上り、2カ月連続の増加となった。

業界別では「マイナスの影響がある」と答えた業界の最多は飲食店を含むサービス業で73.9%、次いで製造業73.2%、運輸・倉庫業72.2%、卸売業71.4%、

新型コロナの影響に対し自社が実施した、あるいは実施している施策は「政府系金融機関による特別融資の利用」が37.4%と最も多く、次いで「民間金融機関への融資相談」が35.1%、「雇用調整助成金の利用」が27.6%、「持続化給付金の利用」が25.9%、「テレワーク設備などIT投資の推進」が17.8%だった。(山崎実)

太陽光発電に浸食される里山の危機 《宍塚の里山》78

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宍塚大池周辺の地図

【コラム・佐々木哲美】3年前、宍塚里山の南西部にある畑と森林が伐採され、太陽光発電のパネルが設置されました。その面積は約3.5ヘクタールにも及びました。土地所有者の権利の大きさを前に、里山を維持できなかった私たちは無力さを痛感。そこで、土地を取得するために、ナショナル・トラスト(文化財や自然風景地などの保全活動)の取り組みを検討しました。「宍塚の里山」約100ヘクタールのうち数ヘクタール取得すれば、行政も考えるのではないかと期待したからです。

太陽光発電の位置=全国農地ナビから作成

私たちは昨年1月、公益社団法人「日本ナショナル・トラスト協会」の助成金をいただき、改めて土地所有者の調査に入りました。11月には「里山保全のためにNPO法人は何ができるか」をテーマに学習会を開催しました。最近、学習会に参加した方の母親がお亡くなりになり、相続財産の中から50万円を寄付してくれました。また、当会が土地の寄付を受け付けていると知った方から、宍塚の里山に所有する67坪の山林を寄付したいとの申し出がありました。

また、当会が10数年整備してきた土地の所有者から「太陽光発電に土地を貸すか売らないか」と言われているが、どうしたらいいかとの相談もありました。周辺の土地所有者に当たって調べたところ、約2.7ヘクタールの事業が計画されていることが判明しました。その対応を考えているさなか、5月中旬、「上高津貝塚ふるさと歴史の広場」南側に発電設備の材料が突如運び込まれ、あっという間にパネルが設置されました。その後も周辺の草が刈られ、新たな施設建設の勢いは止まりません。

「再生可能エネルギー」が自然を破壊

経産省のホームページにFIT(固定価格買い取り方式)認定の計画は大小を問わず掲載されていると聞き調べてみましたが、確認できませんでした。また、茨城県のガイドライン(2021年4月改定)によれば、50キロワット以上の計画(面積換算700平方メートル以上)は市町村に計画を提出するように定められています。しかし、FIT認定外の情報は公表されていないため、市町村への問い合わせが必要ということでした。

土浦市では2016年12月、「太陽光発電設備の適正な設置に関する条例」が制定され、市内に50キロワット以上の事業用太陽光発電設備を設置する場合は、市との協議が必要となっています。担当者に問い合わせたところ、県のガイドラインに対応した条例改定の動きはなく、経産省ホームページに掲載されている以上の情報は把握していないということでした。

経産省の資料によれば、事業用太陽光発電のコストは、2014年にキロワットアワー(KWh)当たり約34円だったのが、19年には13.1円まで下がりました。30年には5.8円まで下がると予想されています。このままでは、CO2を削減する再生可能エネルギーの美名のもとに「地球にやさしい自然破壊」が加速していきます。 そもそも、CO2を固定している都市近郊の森林を伐採して、太陽光発電とは本末転倒です。一刻も早く里山保全の方策を講じなければなりません。(宍塚の自然と歴史の会 副理事長)

90チームの組み合わせ決まる 高校野球茨城大会 7月8日開幕

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学校名の書かれた札を掲げる常総学院の田邊広大主将=水戸市千波町のザ・ヒロサワ・シティ会館

7月8日に開幕する第103回全国高校野球選手権茨城大会(県高校野球連盟・朝日新聞社主催)の組み合わせ抽選が23日、水戸市千波町のザ・ヒロサワ・シティ会館で行われ、参加90チーム(うち合同連合チーム4チーム)の組み合わせが決まった。決勝は7月26日。

シード校16校のうち、今年春の選抜高校野球全国大会に出場し、5月の春季関東地区高校野球県大会で優勝した常総学院はAグループ、2019年の第101回県大会で優勝し、昨年夏の県独自大会でベスト4入りした霞ケ浦はBグループ、土浦日大はCグループで出場する。

常総学院の田邊広大主将(3年)は「去年の3年生は甲子園が無いという中で代替試合で戦った。自分たちは甲子園がある。感謝の気持ちを忘れずに、去年の先輩たちの分もしっかり戦って、いい結果を報告できるよう頑張っていく」と決意を語った。

学校名の書かれた札を掲げる霞ケ浦の新山秀男主将=同

霞ケ浦の新山秀男主将(3年)は「去年の3年生の分まで、という気持ちが一番強い。甲子園に行きたくても去年の3年生たちは行けなかったので、自分たちが先輩の分まで甲子園に行けるようにと練習に取り組んできた。それが発揮できるようになればと思う」と意気込みを見せた。

学校応援やブラスバンド演奏 禁止

昨年は「県独自の大会」として無観客(選手や保護者のみ入場可)としたが、今大会は2年ぶりに観客を入れて開催する。ただし「コロナ禍での大会」として特別態勢を取る。

全出場校が一堂に会しての開会式は実施せず、代わりに「開始式」として、ノーブルホームスタジアム水戸(水戸市民球場)の開幕試合(茨城―神栖・茨城東連合チーム)開始前に主催者あいさつなどを行う。

感染拡大防止対策として、学校応援やブラスバンド演奏応援は禁止とする。組み合わせ抽選会前に行われた各出場校の顧問教員向け説明会で、出席した教員から「応援の練習をしてきた子どもたちに向けて説明がしたい」として、学校応援禁止に至った経緯の説明を求める声が上がった。

これに対し、県高野連の榎戸務専務理事は「茨城県の感染状況は(累計で)1万人を超えている。47都道府県で1万人を超えているのは13都道府県。関東に集中している」と述べた上で「声を出しての応援は禁止。ブラスバンドも飛沫感染になる」と述べ理解を求めた。

入場制限も実施し、県内5球場のうち3球場(ジェイコム土浦、ノーブルホームスタジアム水戸、ひたちなか市民)は観客数を約5000人に制限する。日立市民球場は約2000人、笠間市民球場は約1500人と、外野席を除く収容人数の50%に制限する。

入場券は当日券のみの販売で、一般客は入場料1000円(高校生以下は無料。高校生は学生証など必要)。(崎山勝功)

【合同連合チーム】神栖・茨城東 岩井坂東清風 県西四校連合=筑波・明野・真壁・石下紫峰 県南県東連合=石岡商・潮来・竜ヶ崎南・鹿島灘(4チーム)

議会は付帯決議 箸とスプーン「華美でない」 つくば市

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22日開かれたつくば市議会予算決算委員会=つくば市役所

つくば市が、9月の敬老の日前後に「箸とスプーンセット」を70歳以上の高齢者全員に贈るとしていることに対し議会から異論が出ていた問題で(17日付)で、市議会予算決算委員会(山本美和委員長)が22日開かれ、付帯決議を全会一致で可決した。

付帯決議は①(記念品は)華美にならず、敬老の敬意を表すものとする②(物品調達や梱包、発送作業などは)障害者優先調達推進法の主旨にのっとり、障害者施設が受注機会を拡大できるよう体制づくりに努めるーの2点に配慮するよう求めている。

一方、付帯決議に対し市高齢福祉課は「(箸とスプーンセットは)華美でなく、敬老の敬意を表すものと考えており(記念品の)変更は考えてない」とし、物品調達や発送作業については「(障害者就労施設が)発注機会を拡大できる体制、組織づくりができるよう働き掛けたい」などとしている。

記念品は、コロナ禍で敬老福祉大会を中止するのに代わって、市が70歳以上の高齢者計約3万7200人に贈るとして、開会中の6月議会に、敬老祝品贈呈委託料(記念品購入費と包装代など)約6300万円と郵送代約1300万円の計約7600万円を提案している。

修正案は賛成少数で否決

22日の予算決算委員会ではまず、小森谷さやか市議らが同贈呈事業の予算を削除する修正案を出し、「障害者就労施設の作業として適切なのか、税金の使い方として市民の理解が得られるのか、いったん立ち止まって再考いただきたい」となどしたが、賛成少数で否決となった。

続いて小野泰宏市議から付帯決議案が出され、全会一致で可決された。25日の6月議会最終日に改めて審議される。(鈴木宏子)

つくば科学万博の夢 《遊民通信》19

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でんでんINS館のパンフ

【コラム・田口哲郎】

前略

つくば科学万博(国際科学技術博覧会)のテーマが「人間・居住・環境と科学技術」だったと、前回(6月10日付)書きました。つくば万博というと、自然開発や快適性増進のための科学技術の祭典というイメージがありました。しかし、1985年というバブル期直前の時代にも関わらず、住環境や環境に配慮したテーマが掲げられていたのです。

そこで小学生の時、2回訪れた際に入手したガイドブックやパビリオンのパンフレットを引っ張り出してきて、当時を思い出しながら見返しました。一番印象に残っているのは、芙蓉グループが出展していたロボットシアターです。さまざまなロボットが行うショーは楽しく、ロボットのデザインも近未来的でワクワクしたものです。ロボットは「友だちロボット」と呼ばれ、人間との共生が強調されていました。

この共生は、手塚治虫の鉄腕アトムや藤子不二雄のドラえもんなどで扱われてきたものです。カラフルでかわいいロボットが繰り広げるショーを眺めながら、子供ながら自然に明るい未来を思い描くことができました。

今顧みて驚いたパビリオンがあります。日本電信電話株式会社(NTT)のでんでんINS館です。INSは後にADSLとなり、現在の光通信へと進化する高度情報通信システムのことです。配られたパンフレットの中に「INSが築く便利なくらし」というページがあり、テレビ電話やネットショッピングが挙げられています。そして、インターネットを使った自宅学習、在宅勤務、ホームドクター(在宅医療)も書かれています。コロナ禍になって一気に現実味を帯びたことが網羅されています。

高度に産業化した社会が情報化し、集中から分散へシフトし、地域社会が復権し、プラクトピアという社会になるという予言はアルビン・ トフラーの『第三の波』(1980年)でなされていました。このような壮大な予言でなくとも、今現在起こっている事象が35年前にはすでに実現可能なものとして発表されていたんですね。

これからの社会の夢は何か?

ところで、でんでんISN館のテーマは「INSがひらく夢のあるくらし」でした。あのころの夢が実現している2021年現在、便利なくらしは夢に満ちているでしょうか? コロナ禍ということで夢どころの話ではないのですが、それにしても、かつての夢が現実に落とし込まれると、それは夢っぽくなくなるのかもしれません。

夢とは一体何でしょうか。それに、今現在の社会が描ける夢はなんなのだろうかと考えると、これからの社会があまりにも読みにくいので輪郭すらつかめません。2025年開催予定の大阪万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」で、キーワードは「共創」です。博覧会は、夢の裏には堅実な科学技術・思想があるのだと教えてくれます。競争ではなく共創、夢のためのヒントは何なのか注目したいと思います。ごきげんよう。

草々(散歩好きの文明批評家)

2050年 脱炭素社会実現へ 吉野彰センター長が記念講演 産総研

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シンポジウムで記念講演する吉野研究センター長(産総研提供)

産業技術総合研究所(産総研)つくばセンター西事業所(つくば市小野川)に整備されたゼロエミッション国際共同研究拠点の竣工記念シンポジウムが22日、オンライン開催された。研究センター長の吉野彰さんが記念講演し、2050年カーボンニュートラル実現=メモ=に向けた研究の方向性を示す中、ネガディブエミッション技術の導入について力説した。

吉野さんはリチウムイオン二次電池の発明者の一人で、19年のノーベル化学賞を受賞した。産総研が20年に設立したゼロエミッション国際共同研究センター(GZR)の研究センター長に就任した。

ゼロエミッション国際共同研究拠点が整備されたつくば西事業所の建物群(同)

総勢240人で国際共同研究拠点

つくばの研究拠点は、西事業所本館と別棟群の一部を改修し、3月末までに約1万2000平方メートル規模で整備した。つくば地区でカーボンニュートラルに関わる研究者とスタッフを集約する形で、1日現在総勢240人10チームの体制を整えた。

次世代太陽電池、人工光合成技術、水素製造・貯蔵基盤研究などを柱に、海外研究機関との連携を深めながら推進する。目指すところは、2030年度の新たな温室効果ガス(GHG)削減目標である13年度から46%の削減、2050年には二酸化炭素をトータルでゼロにする、わが国のグリーン成長戦略の支えとなる。

この「トータルでゼロにする」意味を解説した吉野さんは、「ネガディブエミッション」の考え方を取り上げた。農業や工業には電化や省エネではどうしてもカーボンニュートラルを達成できない分野が残る。そこで、温室効果ガスの多くを占める二酸化炭素を、大気中から除去する技術で相殺を図ろうとする考え方が登場した。バイオエネルギー利用による二酸化炭素の回収貯留(BECCS)や直接空気回収(DACCS)を図る研究が進んでいるという。

吉野さんによれば、植物は夏の間、光合成で盛んに二酸化炭素を酸素と水に分解するが、冬には酸素を呼吸したり分解のために消費したりして二酸化炭素を放出する。放出の前に地下や家具などの耐久消費財のなかに貯留(CCS)してしまえば、大気中の二酸化炭素は増えない。ゲノム編集などにより植物を改質する研究やコスト低減の技術が必要になるそうだ。

大気中の二酸化炭素を地中に固定した例は、地球が長い年月をかけて石灰岩を形作ったプロセスに見られるが、今の技術では玄武岩の活用による鉱物化の加速が有望視される。「産総研には地質学の集積もあり、海洋底に豊富にある玄武岩を貯蔵に活用するための研究などが広がるのではないか」と話した。(相澤冬樹)

※メモ【カーボンニュートラル】温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすること。菅義偉首相が昨年10月の臨時国会で「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」と宣言した。

エスカレーター1基は取り止め つくばセンタービルリニューアル

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エスカレーター1基の取り止めが決まり、現在のまま存続することになった北側階段部分=つくば市吾妻、つくばセンタービル

つくばセンタービルのリニューアルで、つくば市が、エスカレーター2基の設置を計画していた問題で、市議会中心市街地調査特別委員会(ヘイズ・ジョン委員長)が22日開かれ、市は、2基のうち北側(ホテル日航つくば側)の1基の建設を取り止めることを明らかにした。

一方、特別委では「エスカレーターは1基で了解した」(皆川幸枝氏)という意見と、「(1基であっても)磯崎新氏の建築物の全体イメージを壊す」(飯岡宏之氏)という相反する意見が出された。

エスカレーターをめぐっては、今月3日開かれた同特別委で「1基はなくてもよい」という方向性が出された(同3日付)。市議会の意向を受け市は、改めてどうするか検討していた。

22日の市の説明によると、2基のうち、西側(旧ライトオンビル側)の1基のみを設置する方向で、近く実施設計を発注する。

北側の1基を取り止める理由として市は①北側に計画していたエスカレーターは、1階のセンター広場まで降りることができず、途中から階段を下りなくてはならなくなること②議会から磯崎新氏の建築意匠に与える影響について指摘が出ていることなどから「慎重に対処する必要があるため」だと説明した。

もともとエスカレーターを設置する理由について、動線と視認性の向上が目的だと説明していたことから、1基を取り止めることによる動線や視認性の確保について、案内表示を工夫したり、まちづくり会社のつくばまちなかデザインと連携して情報発信を充実させるなどとした。

その上で「必要な改修について、リニューアル後に改めて検討したい」などとした。

一方、特別委ではさらに、市が1階に整備する計画の市民活動拠点についても意見が出された。「市民交流スペースが十分なのかという意見が出ている。窓口センターをBiViに移すことはできないか」(皆川氏)、「(市民活動拠点の)スペース自体が狭いので(まちづくり会社が貸しオフィスにする)アイアイモールや吾妻交流センターなどを含めて市民活動拠点を広げるべき」(橋本佳子氏)などの意見が出された。

利用者10万人を突破 つくば霞ケ浦りんりんロード

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つくば霞ケ浦りんりんロード=土浦市蓮河原町

地域起こしと一体不可分な茨城県の新たな観光「サイクルツーリズム(自転車観光)」が順調な伸長ぶりをみせている。

つくば霞ケ浦りんりんロードの昨年度の利用者数が約10万5000人と、10万人の大台を突破した。波及効果は県央部の「大洗・ひたち海浜シーサイドルート」、県北の「奥久慈里山ヒルクライムルート」にまで及んでいる。

また、わが国最大級のサイクリングリゾート、JR土浦駅ビルの「プレイアトレ土浦」が国交省の自転車活用推進功績者表彰を受けた。

コロナ禍でも1.13倍増

つくば霞ケ浦りんりんロードの利用者数は、右肩上がりで伸びている。コロナ禍の昨年、アウトドアや健康志向が高まったためとみられる。

今後の取り組みとしては、休憩所を活用したサイクリスト「ウエルカムイベント」の実施▽街中に誘導するための周遊イベント(スタンプラリーなど)の推進▽サイクリストにやさしい宿の更なる認定とPR▽県サイクルステーション整備支援事業(りんりんロード沿線の施設をサイクリストに必要な設備をもつ施設とするための補助事業)―などを実施していく方針だ。

国交省の自転車活用推進功績者表彰を受けた土浦駅ビル「プレイアトレ土浦」

一方、プレイアトレ土浦の自転車活用推進功績者表彰は、2017年5月施行の自転車活用推進法に基づく受賞。県内の観光資源や自然を生かし、地元事業者も協力したサイクリング、キャンプなどの大型イベント、バーチャルライドによる情報発信など様々な取り組み、サイクリングシーンに対応した設備の完備など環境面が高く評価された。(山崎実)

◆サイクルツーリズムに関する問い合わせは県スポーツ推進課(電話029ー301-2735)。

ナツツバキ、ドクダミ、アザミ、ネジリバナ 《続・平熱日記》88

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【コラム・斉藤裕之】4月の初め、家のプルーンの木に小さな白い花がいっぱい咲いていて驚いた。これまでも、ぽつりぽつりと咲いたことはあったのだが…。去年植え替えたブーゲンビリアも見事に咲いて、気が付けば、昨年手に入れたレモンの鉢植えもいくつか花が咲いている。

花は色彩にあふれ生き生きとして、描く者にとっても飾る側としても、最も好まれるモチーフだ。バラやユリ、シャクヤクやボタンなどは、文字通り「華のある」モチーフとしてよく描かれるが、私はそれほど引かれない。

ふと、モネの「睡蓮(スイレン)」を思い出した。フランスに留学していた時には美術館のフリーパスをもらっていたので、「睡蓮」のあるオランジェリー美術館(元はオレンジの倉庫だった)に何度も通った。また、パリ郊外のジベルニーにあるモネのアトリエを訪ね、睡蓮の池のある庭も歩いた。

日本では優しい色彩の印象派として知られるモネだが、その眼は驚くほど映像的で一眼レフカメラのようだ。それから、例えば積み藁(わら)の絵や崖を描いた作品を白黒にしてみると、デッサン力が卓抜していることもわかる。そして、一見情緒的に見える色彩は理論的に重ねられている。

しかし、なぜ睡蓮だったのだろう。当時モチーフに苦慮していたモネが、偶然ジベルニーを訪れて睡蓮に出会ったというが…。

歴史的に、花は卓上の静物あるいは風景の一部として描かれた。しかしモネにとっては、睡蓮という花そのものではなく、「睡蓮のある水面」が重要だったのだろう。つまり、ルーアンの大聖堂が建築物としての構造や奥行きを描くために選ばれたのではないように、何度も描かれた庭や池は、モネの求める絵画空間や色彩表現の実験台として格好のモチーフであったのだと思う。

例えばモネが土浦に住んでいたとして、霞ケ浦の広大な蓮田を描いたか? 否。(ゴッホなら蓮を描いたかも)

花はやはり軽くなくてはいけない

さて、今年もドクダミがきれいに咲く季節となった。それから、以前はほとんど見ることがなかったアザミが、ここ数年道端や野にあるのを見つけて、これまた描きたいと思う。そして、ご近所さんの庭先や公園で、白くてころりとしたナツツバキが、こちらは地面に落ちているのを描く。

花はやはり軽くなくてはいけない。どんなにきらびやかでも、華々しくとも、触れれば柔らかく薄く軽くある。だから、アジサイが何キロもあるような塊になってはいけない。それから、花こそ自然の摂理そのままの形をしていて、いい加減には描けない。そのあたりが面倒くさいから、花を避けているのかもしれない。

散歩の途中でネジリバナを見つけた。らせん状のピンクの花がかわいらしいが、こちらは描かずにめでる。「ネジリバナ ねじれて咲いて 素直かな」。どなたの句だったか忘れたが、毎年この花を見ると思い出す。そうだ、今年はクズの花を描こう。毎年描こうとしてうまくいかない花たち。(画家)

「コロナ禍をチャンスに」 地域の芸術家たちをサポート つくばのにれ工房

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にれ工房代表の山崎誠治さん=つくば市平塚

つくば市平塚の「にれ工房」で家屋のリフォームや家具制作業を営む代表の山崎誠治さん(66)が、コロナ禍で苦しむ地域の芸術家を支援している。

山崎さんはコロナ禍で多くの画家や工芸作家、音楽家らが活動の場を失い苦しむ様子を間近で見てきた。コンサートが中止になり、教えていた教室や、作品を販売していたマルシェが次々中止になった。そこで山崎さんが始めたのが、活動の場を失った芸術家へのサポートだ。

音楽家には自宅のスペースを提供し、つくば市による芸術家振興事業の「オンライン文化芸術奨励事業」に向けた動画制作や、来場者数を絞って感染防止対策をしながらの「プチライブ」を企画した。もの作りの場として作家に教室を提供もしている。

音楽イベント会場にもなる、山崎さん自作のウッドハウス

「若い芸術家にとって活動できなくなることが一番辛い。コロナが明けた時に必ずチャンスが来る。だから、前を向こうと励ましました」

音楽祭などを長年開催

山崎さんは、つくばエクスプレス開通前年の2004年に千葉県から転居し「にれ工房」を開業した。仕事の傍ら、芸術を通して人が集まり楽しめる場づくりとして、研究学園での屋外イベント「トワイライト音楽祭」や、小さな子を持つ母親のためのコンサート「ママコン」の開催などを長年続けてきた。

ママコンのポスター

つくばには、筑波大学芸術学群で学ぶ学生や、県内外で活躍する音楽家や作家など、芸術活動を生業とする市民が多数暮らしている。地元にも活動の場を作り、地域の人との橋渡しができればと考えてきた。しかし、コロナ禍で人が集まるイベント開催が難しくなった。「このままではダメ。新しいことを始めよう」と思った。

ケーブルテレビと計画

今後は地元ケーブルテレビとの企画で、にれ工房で収録した音楽家の演奏をテレビで放送する「つくば音楽祭」を計画している。毎回収録には少数だが観客も入れる予定だという。

また、市社会福祉協議会ボランティアセンターのメンバーとして始めた「ちいかつ(小さな地域の活動)」では、地域の先輩たちとの交流を通して、芸術・文化活動に悩みを持つ人がヒントを得てもらえるような場作りを始めた。「つくばは、芸術の街として大きな可能性がある」という。

「こんな時期だからこそ、ピンチをチャンスに変え力を発揮することで、若い芸術家たちが自信を持ち笑顔で活動し続けられるよう、伴走できたらと思っています」(柴田大輔)

つくばの街づくり 迷走する市の計画 《吾妻カガミ》109

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「ロピア」が入る「トナリエ クレオ」

【コラム・坂本栄】TXつくば駅前に新装オープンした「トナリエ クレオ」をのぞいてみました。撤退した西武百貨店では「デパ地下」だった1階には、食品スーパー「ロピア」のパワフルな食材が並び、以前とは大分違った雰囲気でした。茨城初の同店が核店舗として入り、つくばセンター地区は平成のころとは違ったまちに生まれ変わるような予感がします。

徒歩や自転車で行ける「クレオ」

トナリエ・クレオ開店の様子は、本サイトの記事「クレオ3年ぶりに再オープン」(5月19日掲載)をご覧ください。新しい家主「日本エスコン」の伊藤社長のあいさつが引用されていますが、「大型百貨店などのGMS(ゼネラル・マーチャンダイズ・ストア)を核とする構成から、地域住民に欠かせない食品スーパーを核とするNSC(ネイバーフッド・ショッピング・センター)に構成を変えていく」との考え方には、なるほどと思いました。

業界用語NSCとは、食品スーパーを中心にして、近隣住宅街などの小商圏をターゲットとする商業施設のことだそうです。大商圏を想定して高級品も扱う百貨店とは違ったコンセプトです。中部電力系の東証1部上場不動産会社・日本エスコンとしては、つくば駅周辺に林立するマンションに注目(自らもクレオ隣りに建設中)、勢いのある食品スーパーを誘致したようです。

この地区には、カスミ・フードスクエア学園店、ヨークベニマル・つくば竹園店、西友・つくば竹園店など、有力な食品スーパーがひしめいています。そこに新たなNSCをぶつけてきたことに、エスコンとロピアの気合いを感じます。クレオに徒歩あるいは自転車で来られるエリアに、これからもマンション、戸建住宅が増えると読んだからでしょう。

これらの店の大商戦によって、つくば駅周辺が活気ある「オフィス+マンション+飲食店+小売店」地域になればと思います。

市の無為は「まちづくり」にプラス

こういった絵を描いていたら、2年半前に、五十嵐市長が「つくば駅周辺にマンションを建てさせない」と言っていたのを思い出しました。この計画がまだ生きているとすれば、進出会社の読みに狂いが生じます。そこで市長にただしたところ、マンションを規制する方針は変わっていないということでした。どうやら、市は民主導の「まちづくり」が面白くないようです。

市主導の「まちづくり会社」による「クレオ再生計画」が失敗した後、コラム「クレオ問題 そして祭りは終わった?」(2018年11月5日掲載)の中で、「市は時間軸を曖昧にしたまま、つくば駅周辺にマンションを建てさせない用途制限措置を導入しようとしている。これでは、建設を誘導しているようなものです」と指摘しました。

その後の推移を見ると、市はマンション規制に動かず、市長発言によって逆に建設が促され、マンションの集積が進むことになりました。市長の言行不一致=無為が「まちづくり」にプラスになったわけです。

エスカレーター問題で迷走するセンター地区再生計画もそうですが、市は余計なことをしない方がよいようです。この際、お荷物の「センタービル」の再生も、市主導の「まちづくり会社」ではなく、知恵と力がある民間会社に頼んだらどうでしょうか。この提案、コラム「センタービル再生の問題点」(2020年8月3日掲載)でも書きました。(経済ジャーナリスト)

正岡子規『水戸紀行』追歩(8) 《沃野一望》28

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暮色の筑波山=県庁から

【コラム・広田文世】

灯火(ともしび)のもとに夜な夜な来たれ鬼

我(わが)ひめ歌の限りきかせむ  とて。

明治22年、水戸在住の友人を訪ね、東京から水戸へ徒歩で向かった正岡子規は、いよいよ水戸へ近づいた。足腰からの悲鳴に辛苦の令和追歩組も、県庁手前のバス停で休憩後、どうにか腰をあげ、水戸駅までの最後の詰めに立ちあがる。「どっこいしょ」。歩きはじめが、さらに辛い。

県庁のビルに差し掛かる。ちょっと立派すぎはしないか。身体疲労が、思考を過敏にしているかもしれない。超広幅な歩道の整備も、ありがたいにはありがたいが、なんだか虚しさも覚える。

無機質ビルを後方にし、とぼとぼ歩けば右カーブの左手に、偕楽園、好文亭が見えてくる。これぞ水戸。水戸藩九代藩主斉昭の命で造園された日本三名園のひとつ。それでも、金沢の兼六園などと比べれば、随分地味だ。それが、偕楽園の味だろう。名物の梅も、もともとは戦時備蓄品目的と聞く。

子規は、偕楽園へ立ち寄り庭園の風雅を堪能している。「余は未だ此の如く婉麗幽遠なる公園を見たることあらず」とある。

子規が訪れたときは、幸運にも梅の季節だった。「がけには梅の樹斜めにわだかまりて花いまだ散り尽くさず」と感激している。現在、園内には、子規の有名な句碑が建立されている。

急崖に梅ことごとく斜めなり

子規は、偕楽園の広場で野球に興じる少年たちを見掛け、紀行に記録している。野球とは、子規の訳語(自身の本名=昇=のぼる=野ボール=野球)とか。無類の野球好きで知られている。

帰路特急 南崖の梅 手を振る子

令和版は、千波湖畔へ戻り、水戸駅南口を目指す。最後のがんばりだ。足の裏はいよいよ悲鳴をあげる。湖では、白鳥に餌を投げる人、ジョギンググループ、犬の散歩、ボールを蹴りながら走るサッカー少年。

ふと気が付くと、自分の影が長く伸びている。日暮れが早い。朝の6時から歩きはじめ16時すぎ、水戸駅南口着。どうにか子規先生に報告できるがんばりで歩ききった。

その子規先生、水戸の宿へ着くと、またも不機嫌。「客部屋にあらで三畳じき許りのほの暗き納戸ともいふべき程の処」へ通され、「腹だたしきこと一方ならず されど腹へっては立てられもせず 先ず牛飯を持て来よと命ずれば」、やっとの思いで食事にありついた。最後まで食い物の恨みが恐ろしい『水戸紀行』だった。

令和版は、水戸駅に着き、痛い足を引きずり蕎麦屋へはいり、見えない子規の背中と、ひそかな打ち上げの乾杯をあげる。地酒が喉へしみいる。

水戸からの帰路、子規は、水戸線―東北本線経由の列車で上野へ帰った(当時まだ常磐線の日暮里―友部間は開通していない)。『水戸紀行』の最後にあたり、子規は「正午となれば上野停車場へ帰りぬ、余りの早さにあるきしことのおかしく思われぬ めでたしめでたし」とまとめている。

さて令和版も子規にならい、「特急ひたち」で帰ることにする。水戸駅を発車した特急は、すぐに偕楽園下を疾走してゆく。長いようであっという間の追歩だった。ためしたことのない一句を許してもらおうか。

帰路特急南崖の梅手を振る子(作家)

マンガで小児糖尿病の理解を広めたい 筑波大医療系と芸術系が連携

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グルコースをモチーフにしたオリジナルキャラクター、グルッシー=筑波大学グルッシーコラボレイションズ提供(2020年、作品の一部)

筑波大学の医療系と芸術系の教授らが連携するプロジェクトチーム「筑波大学グルッシーコラボレイションズ」(鈴木康裕代表)が、糖尿病を子どもにもわかりやすく説明したマンガ冊子を作成した。今年中に県内の小中学校等に配布する予定。小児糖尿病の患者が受ける誤解をなくすために、糖尿病を知らない子どもたちが読んでも理解できる内容になっている。

オリジナルキャラクターと一緒に学ぶ

マンガに登場するグルッシーは、体にとって重要なエネルギー源であるグルコースをモチーフにしたオリジナルキャラクター。2016年に筑波大付属病院の理学療法士である鈴木康裕さんが芸術系の村上史明助教に、糖尿病予防キャンペーンのキャラクター製作を依頼したことで誕生した。

その後、グルッシーを使ったすごろくやカードゲームを展開し、小学校の保健の授業教材としても使用された。昨年には、グルッシーを主人公に、生活習慣と2型糖尿病をテーマにしたマンガを、鈴木さんの医学的な監修のもと作成し、つくば市内の小中学校や小児科に配布した。イラストは筑波大卒の芸術家である堀内菜穂さんが担当した。今回作成したマンガは、前回のマンガを発展させる形で、1型糖尿病にも焦点を当て、糖尿病の子どもの学校生活についても描かれる。付属病院の医師も監修に加わった。

制作中のの原画の一部

子どもたちの誤解解消に

プロジェクトチームのメンバーで、今回のマンガを監修した筑波大小児内科の岩淵敦医師によると、現在、小児糖尿病の患者は、およそ小学校10校に1人いる。今まで糖尿病の症状や原因等を説明した大人向け教材を子ども向けに改編したものはあったが、文章の脇にイラストを加えただけのものが多かったという。

糖尿病の子どもは学校でも血糖値を測ったり、インシュリンを打ったりする必要があるが、周りにクラスメートがいる中で医療行為をおこなうことに悩む子どもも多い。岩淵医師によれば、周りの友達との関係性について学会の話題にはのぼっていたが、今までの教材は学校生活についてはほとんど言及されていなかったという。

岩淵医師は、「糖尿病の子どもたちは誤解を受けてしまうことがある」と話す。糖尿病は、お菓子の食べ過ぎなど子ども自身の不摂生や、親の育て方が原因だというイメージが強い。しかし、1型糖尿病は生活習慣とは無関係で、インシュリンというホルモンがなくなってしまうことが原因であり、2型糖尿病はカロリーの過剰摂取が原因だが、生まれつきインシュリンが出にくい体質が大きく影響しているそうだ。

「このような誤解を解消するため、医療者が正確でわかりやすい教材を作成し、糖尿病を患う子どもだけでなく、彼らの周りにいる多くの子どもたちに読んでもらう必要性を感じた」と岩淵医師。

全国の小中学校へ配布を目指す

作成したマンガ冊子は、県内の小中学校のほか、茨城県糖尿病協会が毎年開催し、糖尿病の子どもたちが自分の病気について学ぶサマーキャンプで無料配布する予定。「マンガを読むことで、子どもたちにどのような変化があるかまで検証したい」と鈴木さんは話す。

マンガを配布する資金集めのためにクラウドファンディングを5月中旬から行っていたが、当初の予定より早く目標金額50万円を達成した。現在は目標金額を80万円に上げ、全国の小中学校等にマンガを配布することを目指している。7月15日まで資金を募る。(川端舞)

ダイエット中のご褒美がケーキ 《続・気軽にSOS》87

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【コラム・浅井和幸】さぁ、仕事も頑張った、嫌なことにも耐えた、ダイエット中だけど、今日は自分にご褒美として大き目のケーキを食べちゃおう。この文章は、「当たり前」「普通」でしょうか? それとも「変」でしょうか?

では、今週はダイエットがうまくいっているから、ご褒美にカロリーの高いものを食べるのはいかがですか? 山登りをしていて、この1時間は頑張ったから、ご褒美に100メートルだけ下っちゃおうは?

分かっちゃいるけど、やめられねぇ。そんな言葉が、半世紀以上前にはやりました。まさに、人間の本質をとらえた素晴らしい言葉ですね。

目標や希望に向かって歩き続けることは、難しくつらいことが多い。目標や希望の反対方向に、うれしいことがある。そう感じている人は多いし、そのように教育されますよね。我慢して勉強するのが素晴らしい、嫌なことがあっても続けることがよい、苦しいことをするから尊敬される―と。

一般的にそう教えられたりすることも多いですが、山を登って朝日を楽しむ人、ダイエットに成功して健康的になる人、コツコツと仕事や活動を続ける人も確実にいます。

これらの人たちは、本当に苦しむことに耐えているだけなのでしょうか? もちろんそうでなく、ここまで達成できたといううれしい思い、健康になったり、褒められたり、貯金が出来たりという喜びを感じているはずです。

それも、山を登りきる前にも、何度も喜びを感じることもあるでしょう。空気がおいしいなとか、きれいな花が咲いているなとか。

ささいなことを積み重ねましょう

自身の目標に反する状態で苦しんでいる人たちが、目標を達成する方向に言動や生活を変えていくお手伝いをすることが、私の仕事や活動と言えます。余裕がなく無意識に悪循環の選択をし、分かっちゃいるけどやめられねぇ状態から、抜けるための小さな喜びを感じられることは好循環を生みます。

ささいなことを馬鹿にせずに、積み重ねましょう。積み重ねに苦手意識がある人は、小さな喜びを見つけることに意識を向けましょう。好循環はその先にあります。

だからと言って、やっぱり程度は大切。体重が減ることが喜び、増えることが恐怖となって、健康を保てないほどの過度のダイエットをしてしまう心の病もありますから、ご注意を(できたら健康を喜びにしてほしいところですが…)。

半端はダメだと追い詰めるのも、過ぎたるはなお及ばざるがごとしと考えるのも、また、あなたの人生です。自分自身で選択していけるとよいですね。(精神保健福祉士)

「霧筑波」若き蔵元 南部杜氏清酒鑑評会で首席獲得 市長に報告

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五十嵐つくば市長(右)に霧筑波の説明をする浦里知可良さん=つくば市役所

清酒「霧筑波」醸造元の浦里酒造店(つくば市吉沼、浦里浩司代表)で酒造りの杜氏(とうじ)を務める浦里知可良さん(29)らが18日、つくば市役所に五十嵐立青市長を表敬訪問、第102回南部杜氏自醸清酒鑑評会「吟醸酒の部」で、第1位となる首席を獲得した受賞の報告を行った。

訪問したのは、酒造店の6代目蔵元で杜氏を務める浦里さんはじめ、頭(かしら)で副杜氏の早坂義裕さん(52)、酛屋(もとや)で酒母担当の高野昌史さん(45)、釜屋(かまや)で蒸米担当の小田島徹弥さん(37)の4人。

五十嵐つくば市長(中央)に受賞を報告する(左から)小田島徹弥さん、早坂義裕さん、浦里知可良さん、高野昌史さん=同

4月に岩手・花巻市で行われた鑑評会の吟醸酒部門で、全国114工場から出品の256点の頂点に立った。南部杜氏は、越後杜氏、丹波杜氏と並ぶ日本三大杜氏のひとつ。杜氏の数は全国最多で会員数は606人(5月31日現在)を数える。南部杜氏自醸清酒鑑評会は、酒造技術の研鑽、資質の向上を目的に1911(明治44)年から開催。吟醸酒と純米酒の部で審査が行われる。

浦里知可良さんは蔵元に就いて3年目。20代での首席受賞は前例がないという。高校2年生のときに家業を継ぐことを決め、東京農業大学醸造科学科を卒業後、山形県や栃木県の酒造店などで修業。2018年10月、つくばに戻って6代目蔵元に就いた。

早坂さんによれば、「6代目は静かに闘志を燃やすタイプ。表には出さないが気合が伝わってくる」そう。「(霧筑波の出来は)出来過ぎではないかと思ったほど良かった」と振り返った。 

知可良さんは「華やかな味に仕上がった。米の甘味を最大限引き出し、後味はすっきりしている。甘みとキレが両立できたことが評価されたと思う」と語る。受賞の霧筑波は、熟成が進んだ7~8月ごろに売り出す予定だという。「個人的には、中華料理などにも合うお酒だと思う。自由に楽しんで飲んでいただけたら」と話す。

五十嵐市長は「すばらしい活躍。売り出されたら、ぜひ並んで購入したい」と受賞を称え、酒談義に花を咲かせた。

浦里酒造店は1877(明治10)年につくば市吉沼に創業。酒造りに使用する「小川酵母」にこだわり、酸が少なく、低温でよく発酵し、きめ細やかな香気を発するのが特徴という。これまで「全国新酒鑑評会」金賞、「茨城県清酒鑑評会、純米吟醸の部」で首席の茨城県知事賞などを受賞している。(伊藤悦子)

エスカレーターは必要か 27日に緊急討論会 つくばセンタービル改修で市民団体

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記者会見するつくばセンター研究会共同代表の三浦一憲さん(左)と冠木新市さん=18日、つくば研究交流センター内記者クラブ

つくば市が進める、つくばセンタービル(同市吾妻)のリニューアル計画に対し、文化財としての価値を知った上で改修の是非を改めて考えてほしいと、市民団体「つくばセンター研究会」(共同代表・冠木新市さんなど)が27日、同センタービル内で「緊急討論 つくばセンター広場にエスカレーターは必要か」と題した講演とシンポジウムを開く。

筑波大学の鵜沢隆名誉教授が、プリツカー賞を受賞した磯崎新さん設計のつくばセンタービルの価値について、なぜポストモダンの代表作だと世界的に評価されているのかなどを建築の観点から講演する。さらに活性化についても提案する。

続いて筑波大芸術系の加藤研助教、神奈川大学建築学科の六角美瑠教授らが加わってシンポジウムを開き、参加者と意見交換しながら、エスカレーター設置など市のリニューアル計画について討論する。

研究会は今月1日「市が進めようとしているつくばセンタービルのリニューアル計画は、文化財としての価値を失わせることになる」などとして、五十嵐立青市長と小久保貴史市議会議長宛てにそれぞれ、センター広場へのエスカレーター2基の設置計画を見直すよう求める要望書を出した(6月1日付)。

27日の緊急討論会は要望書提出に続く取り組みとなる。

共同代表の冠木さん(69)は「つくば市は中心市街地を活性化するためにつくばセンタービルをリニューアルすると言っているが、活性化してないのは、センタービルの建物や設備のせいではなく、ソフトの問題だ。市のリニューアル計画に反対の人も、賛成の人も、センタービルの文化財としての価値を知ってほしい。それでもエスカレーターを付けるのか、市やまちづくり会社の関係者にも討論に参加していただきたい」と話す。

同じく共同代表の三浦一憲さん(68)は「つくばセンタービルで音楽活動をやってきた。最初は屋根を掛けることや改造に賛成だったが、文化財としての価値を知って、これだけの建築物をそんなに簡単にいじってはいけない、文化財として大切にしていかなくてはいけないと立ち位置が変わった。立ち止まることも大切。いろいろな人に講演を聞いてほしい」と参加を呼び掛ける。

つくばセンター広場にエスカレーターを設置したり、1階を改修して市民活動拠点をつくるなどのリニューアル計画について、市は7月にも実施設計を発注する予定だ。一方、1階アイアイモールを貸しオフィスに改修する計画は、市が出資する第3セクターのまちづくり会社「つくばまちなかデザイン」などが、9月にも改修工事に着手する計画だ。

◆講演&シンポジウム「緊急討論 つくばセンター広場にエスカレーターは必要か」は27日午後1時30分から、つくばセンタービル内のつくばイノベーションプラザ大会議室で開催される。入場無料。コロナ禍のため定員50人。参加希望者は事前申し込みが必要。メール(tsukuba.center.studygroup@gmail.com)または電話(090-5579-5726=冠木さん)で申し込む。詳しくは同会ホームページ

石岡市ふるさと歴史館の村田宗右衛門展 《くずかごの唄》88

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「村田宗右衛門の本棚」パンフレットから

【コラム・奥井登美子】石岡市の「ふるさと歴史館」でボランティアをしている斎藤護さんに誘われて、「村田宗右衛門の本棚」という企画展を見に行った。3代目の村田宗右衛門の次男の村田英次郎が、結婚し、我が家に婿に来て、姓と名までが変えられて奥井有一郎。私の亭主の父親である。

舅(しゅうと)は何かことがあると、石岡が恋しくて、私は父のお供でよく石岡に行かされた。石岡市街に入る前、必ず山王川の畔で停車して風景を鑑賞する。ここから見る筑波山は先端が鋭角で、その日の気候で色が様々に違って見える。不可思議で見事な山の眺めだ。

「ここから見た筑波山の形は、よそでは見られない形と色だよ。いいだろう」

そのころの石岡の町には古い構えの商店がまだたくさん残っていて、歩いても楽しかった。無責任な私の観察であるが、まるでそのまま歌舞伎役者になれるような、面長の村田家独特の顔の系譜もある。我が家では次兄の奥井勝二が、若い時は村田流の顔であった。娘の不二子がそれを引き継いでいる。

宗右衛門は石岡の渋沢栄一

千葉県野田のキッコーマンの社長の茂木家にもよく行かされた。舅の仲良しの従妹(いとこ)が2人、村田家から茂木家に嫁いでいて、格式のある立派な家だった。特に畳敷きのトイレがすごい。十二単衣みたいな和服の服装で入っても、排泄してその後トイレの中で着替えもできるという広い個室。私は最初、見ただけでびっくりして、緊張し、オシッコが出なくなってしまった。

佐原にも行かされた。舅の母親のおとくさんの実家が佐原市の伊能忠敬家の隣家の箕輪商店だった。お嫁にくる時は船で来たそうだ。村田家のルーツは近江商人で、近江屋宗右衛門といっていた。酒と醤油の製造を手掛け、莫大な財を築いて、明治の初めころは家に蔵が何棟もあったという。

企画展の一番目立つ所に、村田家の醸造品の宣伝用の看板が置いてあった。英字と日本字の混ざった今風の看板で、江戸時代の発想から考えると飛びぬけて現代的である。徳川から明治へ、日本中が大革命で、渋沢栄一流の日本の文化の枠を乗り越えた商人が台頭した時代だったのだろう。村田宗右衛門は、石岡の渋沢栄一だったのだ。(随筆家、薬剤師)

初期診断用X線診療車は非接触型 筑波メディカルセンター、産総研と開発

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患者役のスタッフが車両に乗り込み診断を受けるデモンストレーションも行われた=産総研つくばセンター

筑波メディカルセンター病院(つくば市天久保)に、新型コロナウイルス感染症患者を病院外で初期診断するエックス線診療車(ICXCU)が導入される。PCR検査で陽性判定された患者と非接触で放射線技師が胸部エックス線撮影を行い、遠隔診療の医師が診断を下す設備を整えている。17日、車両の技術開発に当たった産業技術総合研究所(産総研、つくば市)の研究グループが会見し、車両のお披露目をした。

エックス線診療車は、胸部エックス線撮影装置を搭載した車両に、感染防護のための換気機能、オンライン診療できる医療情報伝送システム、初期診療に必要な医療機器を搭載している。産総研健康医工学研究部門などがシステムを組み上げた。

車内にはオンライン診療を監視するオペレーターと、エックス線撮影を行う診療放射線技師が待機する。患者は体温測定後、後部入り口から搭乗し、血圧測定後、中央部のエックス線撮影室で胸部エックス線撮影を行い、車両後部の診察エリアで診断結果を聞く。

インターネットに接続された医療情報伝送用のオンライン診療システムは、医療関係者間コミュニケーションアプリを介して、病院内の診察室にいる専門医に胸部エックス線画像を転送する。医師はモニターを介し患者に問診し、画像から肺炎の程度を判定するなどして、保健所に伝える仕組み。

患者が車両に乗っている時間は10分程度。この間非接触を保つため、十分な換気を行い、ゾーニングにも工夫した。車内を区画分離し、前方から外気を取り込み、診察エリアへの一方向の気流を発生させ、後部診察室の天井から排気する換気システムを構築した。低濃度オゾン発生器やUV照射による空気の清浄化など、二次感染を防止する仕組みとしている。

車内の胸部エックス線撮影装置の区画。患者と放射線技師は接触しない=同

PCR検査で陽性が確定した患者の療養先(自宅か宿泊か入院か)は、保健所が決めている。この判定のために必要なのが初期診断(メディカルチェック)。茨城県では胸部エックス線一般撮影(レントゲン撮影)、血圧、酸素飽和度、体温測定の4項目が推奨されている。これまでは患者が乗ってきたマイカーの窓越しに看護師が近づき体温などを測定した上で、エックス線撮影は病院の外に装置を持ち出して減圧テントの中などで行ってきた。

クラスターや二次感染の発生を避けるための措置だが、テント設置は、外気温や天候の影響を受けやすく、悪天候や照明が不十分な夜間時には診察できないなどの問題があった。初期診断の効率化は、医療従事者の二次感染防止と保健所負担軽減につながる取り組みとなった。

診療車は乗り合いバスのサイズで、従来も検診用に使われてきた車両を約7000万円かけて改造した。今後、オンライン診療システムの通信テストなどを行い、早ければ7月初めには筑波メディカルセンターに“納車”される予定。同センターでは減圧テントでのエックス線撮影と併用する構えだが、患者が宿泊するホテルなどへ“出張”しての利用も想定している。

車両を使った実証実験は、2021年度の茨城県DX(デジタルトランスフォーメーション)イノベーション推進プロジェクト事業に採択されている。地震や水害などで、医療機関が被害を受けた場合の一時的な救護施設支援としての機能検証なども県域対象に予定している。(相澤冬樹)

「箸とスプーン」で喜べる? 敬老大会に代わる記念品に異論 つくば市議会

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箸とスプーンについて意見が出されたつくば市議会文教福祉委員会=16日、つくば市役所

コロナ禍で敬老福祉大会を中止する代わりに、つくば市が70歳以上の高齢者約3万7200人に贈る予定の記念品「箸とスプーンセット」をめぐって、16日、市議会から異論が相次いだ。

同市では財政負担の増加が見込まれるとして、今年3月、75歳以上に3000円を給付する一般敬老祝金を廃止したばかり。祝金がもらえなくなる高齢者が大半となる中、片や高齢者のほとんどの家庭にすでにある箸とスプーンを贈って喜ばれるのか、という意見だ。

さらに物品調達を、障害者就労施設1カ所に発注する予定であることが分かり、発注の仕方をめぐっても、障害者施設の受注機会を増やすことを目的とする障害者優先調達推進法の主旨に添わないという疑問も出された。

敬老福祉大会は昨年に続き2年連続、中止となる。昨年は中止に代わって、コロナ禍の市民生活応援商品券5000円分が70歳以上の高齢者や18歳以下の子供などに配られた。

一方、敬老祝金は2020年度まで、一般敬老祝金として75歳以上に3000円の商品券が給付され、特別敬老祝金として88歳に1万円の商品券、100歳に3万円の現金、101歳以上に2万円の商品券が給付されていた。給付額は20年度の場合、総額で約7500万円だった。21度からは3000円の一般祝金を廃止して支給対象者を限定する。77歳に3000円、88歳に1万円、100歳に3万円、101歳以上に2万円の現金が給付される。

「市民の反応が怖い」

今年9月の敬老福祉大会中止に代わって送る記念品については、今月3日開会の6月議会に提案された一般会計補正予算案の中で、敬老祝品贈呈委託料(記念品と包装代など)約6300万円と、郵送代約1300万円の計約7600万円が計上され、記念品の中味が、箸とスプーンセットであることが明らかにされた。

箸はポリエステル塗装を施した木製、スプーンはアクリル樹脂製の定価1000円のセットで、男性に黒、女性に赤を贈る。

物品調達は、入札を実施せず、障害者就労施設に委託する。結城市内に本部がある、つくば市内の施設1カ所に発注する予定だという。

これに対し16日開かれた市議会文教福祉委員会(木村清隆委員長)で異論が相次いだ。

「そもそもなぜ、箸とスプーンなのか。喜んでいただけるのか疑問をぬぐえない。去年はコロナ禍の生活応援として5000円の商品券を配布した。今年はお箸とスプーンがきた、となったら市民の反応が怖い」(小森谷さやか市議)。

「物品調達はかなり課題が大きい。せっかく大きな仕事ができた。(多くの施設が仕事を受託できるよう)物を市が買って、作業を委託していく方法もある」(山本美和市議)。

「なぜ箸とスプーンなのか。調達の仕方にも問題がある」(橋本佳子市議)などだ。

これに対し市高齢福祉課は、祝い品として何がふさわしいか、市内部で5種類くらい検討し、長く、毎日使えるものとして、はしとスプーンセットに決めたと説明する。「マスクや消毒液、(市認定物産品の)つくばコレクションの銘菓なども検討対象になったが、マスクは祝い品としてふさわしいか、菓子は保存期間や発送が難しいなどの意見が出た」という。

箸とスプーンの色については、高齢者と同居している市職員37人にアンケートをとり、7種類の中から黒と赤を選定した。

商品の調達と発送方法については、障害者就労施設が、市指定の箸とスプーン3万7200セットをあらかじめ自前の資金で購入し、のしを貼って封筒に入れるなどの作業をする。同課は「市内の3カ所ぐらいを当たったが、2カ所から、調達する資金がない、置く場所がないなどの理由で断られた」と説明する。

一方、16日の市議会文教福祉委で意見が出たことから「(包装などの)作業だけ委託先が分けられないか検討したい」とし、委託先を増やすことを検討するという。記念品を市が購入して、包装作業を数多くの施設に委託する方法については「市が物品を購入する場合、入札を実施しなければならず、9月の敬老の日前後に発送するには間に合わない」としている。

この問題は、22日の予算決算委員会で再度、審議される。(鈴木宏子)

日本の学校では当たり前の一斉授業 《電動車いすから見た景色》19

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【コラム・川端舞】前回のコラムで、障害児が普通学校に通うのは権利だと書いたが、今の日本の普通学校が何も変わらないまま、全ての障害児が通えるとは全く思っていない。

私は子どものころ、学校の授業についていけなくなったら、学校に通えなくなると思っていた。それは私に障害があったからでもあるが、障害のない子どもでも同じようなことを感じるときはないだろうか。学校に通えなくなるまでは思わなくても、授業についていけなくて面白くないと感じたことがある人は多いだろう。

学校の授業をつまらないと多くの人が感じる理由は、日本の学校が一斉授業を基本にしていることが大きいだろう。1クラス30人以上の生徒がいて、ひとりひとり、得意科目も苦手科目も違う中で、全員が同じ教材を同じスピードで理解しようとする。

障害の有無に関わらず、その科目が苦手な子どもは、授業の内容が分からず、面白くないかもしれないし、反対にその科目がとても得意で、どんどん先に進みたい子どもにとっては、授業の内容が簡単すぎて、退屈かもしれない。一斉授業の場合、平均的な学力の子どもにしか面白くない授業になってしまう可能性がある。

子どものひとりひとりに合った教材

障害のある子どものほとんどが普通学校に通うカナダでは、授業でプリント学習をする際、教員が4種類ほど内容の異なるプリントを用意し、子どもたちが自分のやりたいプリントを選んで学習するのだと、ある新聞記事に書いてあった。多民族国家であるカナダでは、英語が苦手な子どもがいることに配慮し、英文の難易度が異なる教科書を3種類準備。表紙は同じで、どの教科書を使っても同じ内容を学べるという。

ひとりひとり、自分の学力に合った教科書やプリントで学習し、分からないところは教員に個別に質問する。そうすれば、十人十色の子どもたち全員が、自分の学力に合った学習ができるのではないだろうか。

ただ、この方法を取るには、1クラス30人の子どもを1人の教員が教えるのは大変である。日本は少子化なのだから、1クラス10人にしたらどうだろうか。自分のペースで学べる学校は、障害児だけでなく、障害のない子どもにとっても過ごしやすい学校になるだろう。(つくば自立生活センターほにゃらメンバー)