火曜日, 9月 21, 2021
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「霧筑波」若き蔵元 南部杜氏清酒鑑評会で首席獲得 市長に報告

清酒「霧筑波」醸造元の浦里酒造店(つくば市吉沼、浦里浩司代表)で酒造りの杜氏(とうじ)を務める浦里知可良さん(29)らが18日、つくば市役所に五十嵐立青市長を表敬訪問、第102回南部杜氏自醸清酒鑑評会「吟醸酒の部」で、第1位となる首席を獲得した受賞の報告を行った。

訪問したのは、酒造店の6代目蔵元で杜氏を務める浦里さんはじめ、頭(かしら)で副杜氏の早坂義裕さん(52)、酛屋(もとや)で酒母担当の高野昌史さん(45)、釜屋(かまや)で蒸米担当の小田島徹弥さん(37)の4人。

五十嵐つくば市長(中央)に受賞を報告する(左から)小田島徹弥さん、早坂義裕さん、浦里知可良さん、高野昌史さん=同

4月に岩手・花巻市で行われた鑑評会の吟醸酒部門で、全国114工場から出品の256点の頂点に立った。南部杜氏は、越後杜氏、丹波杜氏と並ぶ日本三大杜氏のひとつ。杜氏の数は全国最多で会員数は606人(5月31日現在)を数える。南部杜氏自醸清酒鑑評会は、酒造技術の研鑽、資質の向上を目的に1911(明治44)年から開催。吟醸酒と純米酒の部で審査が行われる。

浦里知可良さんは蔵元に就いて3年目。20代での首席受賞は前例がないという。高校2年生のときに家業を継ぐことを決め、東京農業大学醸造科学科を卒業後、山形県や栃木県の酒造店などで修業。2018年10月、つくばに戻って6代目蔵元に就いた。

早坂さんによれば、「6代目は静かに闘志を燃やすタイプ。表には出さないが気合が伝わってくる」そう。「(霧筑波の出来は)出来過ぎではないかと思ったほど良かった」と振り返った。 

知可良さんは「華やかな味に仕上がった。米の甘味を最大限引き出し、後味はすっきりしている。甘みとキレが両立できたことが評価されたと思う」と語る。受賞の霧筑波は、熟成が進んだ7~8月ごろに売り出す予定だという。「個人的には、中華料理などにも合うお酒だと思う。自由に楽しんで飲んでいただけたら」と話す。

五十嵐市長は「すばらしい活躍。売り出されたら、ぜひ並んで購入したい」と受賞を称え、酒談義に花を咲かせた。

浦里酒造店は1877(明治10)年につくば市吉沼に創業。酒造りに使用する「小川酵母」にこだわり、酸が少なく、低温でよく発酵し、きめ細やかな香気を発するのが特徴という。これまで「全国新酒鑑評会」金賞、「茨城県清酒鑑評会、純米吟醸の部」で首席の茨城県知事賞などを受賞している。(伊藤悦子)

2 コメント

2 Comments
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名前があるけど市民
3 months ago

つくばクオリティ

ニャースつくば
3 months ago

いや、普通に凄いですね。頑張ってください。

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これまでの推移(つくば市)

このグラフは初の陽性確認者が出た日から取得した最新日までの推移を表しています

これまでの推移(土浦市)

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