金曜日, 3月 29, 2024
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【土浦市長会見】水防訓練に自然災害体験車登場 土浦市長会見

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記者会見する中川清市長

【土浦市長会見】土浦市、中川清市長の5月の定例会見が7日、同市役所で開かれた。中川市長は6月に実施される水防訓練、「小町の館」田植え体験講座、障害者(児)スポーツ大会の3件の催しを紹介した。水防訓練では今年初めて地震体験車と自然災害体験車が登場し、参加者が大地震や土石流などを体感できるという。

水防訓練は6月1日、同市佐野子、学園大橋下流の桜川左岸河川敷で実施され、消防団や各町内の自主防災組織や婦人防火クラブなど約900人が参加して、土のう積みやシート張りなど水防工法の技術向上訓練などに取り組む。中川市長は「土浦市は歴史的に水害に悩まされた地域で、近年全国各地で大規模な水害が発生し水防活動の重要性が高まっていることから、多くの方々に参加いただきたい」などと話した。

体験・交流施設「小町の館」(同市小野)体験講座・田植え体験事業も6月1日開催される。昔ながらの手作業で田植えが体験でき、田植え後はかまどで炊いた炊き立てご飯の昼食を味わう。参加費は大人500円など。定員80人。

障害者(児)スポーツ大会は6月9日、同市大岩田の霞ケ浦文化体育会館で開催。大玉ころがし、障害物競争、リレー、玉入れなど10種目の競技を行い、体力の維持・向上を図り交流を深める。参加申し込みは5月17日まで。

【つくば市長会見】4月4日 こどもの青い羽根基金を創設

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蒼い羽根を紹介する五十嵐立青市長=4日、つくば市役所

【鈴木宏子】つくば市、五十嵐立青市長の定例会見が4日開かれた。経済的困難を抱える子どもの未来を支援する「つくばこどもの青い羽根基金」を1日創設したなどの発表があった。

基金は賛同者から寄付を募り、生活が苦しい家庭の子どもたちの学習支援活動や、子ども食堂を運営する団体への補助、中学3年生を対象にした学習塾代の助成事業の拡充などに充てるという。

ただし目標額は設定せず、具体的にどのような事業に活用するかも今後検討する。五十嵐市長は、区長会連合会の総会などで呼び掛けたいとしている。

市内には、経済的理由で給食費や学用品などの援助を受けている子どもたちが約1200人いる。市は新年度予算に約2600万円を計上し、子どもの未来支援事業=3月14日付2月6日付=に取り組む。

併せて、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて。持続可能なまちづくりの実現に取り組んでいる市民、企業、大学、研究機関、NPOなどを1日から募集する。「つくばSDGsパートナーズ」会員とし、1日開設した同ポータルサイトで活動を紹介するという。

ほかに高齢者福祉の新年度新規事業として、特別養護老人ホームで、要介護度軽減に向けた取り組みを実施し要介護度が改善された場合、入所者1人に付き5万円の給付金を施設に交付する制度や、施設内で看取りの体制を整備し看取りを行った施設に1人に付き6400円を給付する制度をスタートさせるなどの紹介があった。いずれも県内初という。

災害時地図製品の供給協定を市と締結している地図情報制作販売会社「ゼンリン」が、市内の避難所やコミュニティバス「つくバス」の停留所などを記載した市内全域の地図「つくばSDGs未来都市つくばのちず」(B4判、100ページ、カラー、縮尺1万分の1)を作成した。市の事業なども掲載されており、4月中に市内全戸10万5000戸に無料配布するという。

➡つくば・土浦市長会見の過去記事はこちら

【土浦市長会見】4月1日 市職員に自転車通勤を推奨 4月から奨励週間導入

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会見する中川清土浦市長=1日、同市役所

【鈴木宏子】土浦市、中川清市長の定例会見が1日、同市役所で開かれた。同市でサイクリングの機運が盛り上がる中、中川市長は、自転車通勤推奨週間を4月から新たに導入し、市職員に自転車通勤を勧めていく方針を明らかにした。将来は市内の民間企業にも自転車通勤を広げ、市全体で自転車のまちづくりの機運をさらに盛り上げていきたい考えだ。

自転車通勤をしやすい気候の4、5、6月と9、10月の第4週を自転車通勤推奨週間とするという。ただし職員数などの目標は掲げず、やれる範囲で推奨していくという。

同市では3月30日にサイクリング施設「りんりんポート土浦」がオープンした=同30日付。さらに4月26日には「日本最大級のサイクリングリゾート」を掲げる土浦駅ビル、プレイアトレ土浦で第2弾となるステーションロビーがオープンする=3月22日付。こうした動きの中、健康面の施策として取り組むという。

同市では昨年9、10月に市職員を対象にした自転車通勤体験プログラムを実施したという。職員21人が週2日程度、自転車通勤を実施した結果、参加者の体重が減ったり、血中の中性脂肪値が低下したり、通勤後の気分が良くなるなど変化がみられた。自転車通勤が体に良いことが実証されたとして、結果を踏まえ、職員の健康増進と運動不足解消を図るため同週間を導入するという。

街中にこいのぼり1900匹

ほかに、5月5日の子供の日を前に、同市中央、亀城公園のお堀や中心市街地の街中にこいのぼり計約1900匹を飾る「土浦まちなか活き活き鯉のぼり事業」を、3日から5月6日まで開催すると紹介があった。昨年より約400匹増えるという。

街中を散策し回遊してもらおうと2010年から始まった取り組みで、今年は飾る場所をさらに2カ所増やし、土浦駅東口ペデストリアンデッキと亀城モールにも飾る。

【つくば市長会見】3月14日 居場所や学習環境整備を支援 こども未来プラン策定

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会見する五十嵐立青つくば市長

【鈴木宏子】つくば市、五十嵐立青市長の定例会見が14日、同市役所で開かれた。五十嵐市長は、経済的に困難を抱える世帯の子どもたちを市が支援し、安心できる居場所や学習環境を整えるための施策や具体的な達成目標などを定めた「市こども未来プラン」を策定したと発表した。

市が掲げる「誰一人取り残さない」という国連の持続可能な開発目標(SDGs)に沿った取り組み。2019年度から5カ年の具体的な施策と達成目標を定めている。

学習支援は、民間団体と協働し、生活困窮世帯の子どもたちの無料塾などを現在の3カ所から19年度は12カ所に拡大し、5年間で市内全中学校区に計16カ所開設するとしている。生活保護や就学援助を受けている中学生に学習塾代を支援するほか、子ども食堂を運営する10団体に補助金を交付するとしている。

ほかに経済的に困難を抱える保護者の高等職業訓練を支援するため、市独自の給付をプラスして職業訓練を支援する、支援すべき子どもを取り残さないよう支援状況や子どもに関する情報を庁内関係部署で適切に情報共有するデータベースを構築する―などを掲げている。

会見ではまた、保育園や幼稚園などの運営者や保育士、保護者などに向けた「保育の質ガイドライン」を策定したと発表した。保育の質を確保し向上させるために、①子どもの権利②職員に求められる資質③保育環境④保育内容⑤安全管理⑥支援―の6つの柱を立て、それぞれ「子どもが何を求めているかを把握し子どもにとって最善の保育を心掛けましょう」「施設内の清掃、玩具などの備品類の点検を行い、いつも安全・安心、清潔が保たれるようにしましょう」など計83のチェック項目をつくり、日々の振り返りなどで活用するよう求めている。同ガイドラインの策定は県内で初めてという。

市スポーツ推進計画の中間年度見直し版の策定についても報告があり、住民投票で中止となった総合運動公園に代わって、陸上競技場の整備検討が盛り込まれた。

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【土浦市長会見】3月4日 上大津西小を菅谷小に暫定統合 来年4月

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会見する中川清土浦市長

土浦市、中川清市長の定例会見が4日、同市役所で開かれ、5日開会の3月議会に提案する議案の説明があった。上大津西小学校(手野町、児童数48人)を来年4月、菅谷小(菅谷町、144人)に暫定統合する市立学校の設置管理条例改正案、土浦駅西口と東口の市営駐車場料金を値下げする市駐車場条例改正案など74件を提案する。

上大津西小は小規模校で、今後も児童数減少が予測されることから、複式学級を解消するため菅谷小に統合する。統合後はスクールバスを運行する。少子化により市北部の上大津西小と菅谷小の両校は適正規模を満たさないことから、市は2017年から改めて適正配置の在り方を検討してきた。暫定統合しても適正規模にならないことからさらに検討を進め、今年6月までに上大津地区全体の方向性を決めるという。

駅前の市営駐車料金値下げ

駐車料金の値下げは7月1日から実施する予定。駅東(1155台)と駅西駐車場(467台)の1日最高限度額を現在の1500円から1000円に値下げなどする。駅周辺の空き地に、より安い民間の駐車場が増え、市営と民間の料金の差が大きくなっていることから、料金を下げて利用を増やすのが狙いという。駅東と駅西の駐車料金収入は16年度が約1億3800万円、17年度は約1億3200万円に減っている。

ほかに公共施設やインフラ施設の整備、改修、解体などにかかる財政負担を平準化するため基金を創設する条例案、佐野子に建て替え予定の汚泥再生処理センターの建設工事をプロポーザルにより約20億3000万円でクボタ環境サービス(東京都中央区)に委託する契約案件などを提案する。

新たに桜川緑地をライトアップ

3月開催予定のイベントについても情報提供があった。認知症の高齢者などが市内に現在約3000人おり行方不明になるケースも出ていることから、認知症サポーター18人と介護事業者、土浦警察署員らが参加して12日、乙戸南団地で同市初の声掛け訓練を実施する。

市立図書館と市民ギャラリーは21日から、絵本の世界を紹介する「アートとブックが出会う場所―絵本からひろがる楽しい世界」を開催する。

「土浦桜まつり2019」は23日、亀城公園、桜川堤、新川、乙戸沼公園、真鍋小学校などで開幕する。今年は新たに、桜のトンネルとして親しまれている生田町の桜川緑地180メートルを午後6時から9時までライトアップするほか、日中は付近の桜川左岸河川敷を花見客の臨時駐車場として開放する。

【土浦市長会見】1月28日 雛まつりなど春の催し紹介

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1月28日の定例会見で話す中川清土浦市長

土浦市の中川清市長の定例会見が1月28日、同市役所で開かれた。

中川市長は2、3月に開かれる催し「第15回土浦の雛まつり」「土浦市社会・婦人学級生大会」「しゃべっぺ土浦写真展」「市立博物館特別展」「上高津貝塚テーマ展」などについて紹介した。

【つくば市長会見】1月10日 安倍首相に筑波山梅まつりをPR

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筑波山梅まつりのボードを示し、安倍首相への表敬訪問が実現したことを話す五十嵐立青市長

つくば市の五十嵐立青市長の定例会見が10日、同市役所で開かれ、東京・永田町の首相官邸を17日表敬訪問し、安倍晋三首相に筑波山梅まつりをPRすることを明らかにした。

同梅まつり実行委から毎年、表敬訪問の提案があるが初めて実現するという。訪問するのはつくば観光コンベンション協会会長でもある五十嵐市長のほか、同副会長の神谷大蔵市議会議長、市川一隆同副会長と第13代つくば観光大使6人。梅の花束か盆栽と、筑波山の梅酒を持参し贈呈するという。会談時間は15分程度。

成人式はカピオ前を通行止め

13日午前11時から同市竹園、つくばカピオで開催予定の成人の集いについては、今年新たに渋滞対策として、会場前の大清水公園前からつくばカピオ入り口付近までを同日午前9時から午後2時まで通行止めにするという。送迎車は路上での乗降を規制し、カピオ脇の送迎用駐車場に入って乗降してもらう。会場の警備は昨年同様、受け付けで手荷物検査を実施するなど、市職員、警察などが200人体制で警備を強化する。同市では2017年1月の成人式で約20人が壇上に上がり、19歳の少年1人が公務執行妨害で逮捕されるなど大荒れとなったのを受けて、翌18年から式典時間を2時間30分から40分に大幅短縮し、警備を強化している。

会見では今年の抱負を質問され、五十嵐市長は「全国的に注目されるイベントを仕掛けていくばかりではなく、今年は今まで以上に地域の対話を深めていきたい。一歩一歩、市民が確かに変化を実感できるような年にしたい」などと話した。

ほかに、五十嵐市長が公約に掲げた「総合運動公園問題の完全解決」について質問が出て、五十嵐市長は「3月に調査報告が出るので、大きな方向性を(3月に)出していける」などと見通しを話した。

26日午後1時30分から周辺市街地まちづくり合同勉強会「つくば地域会議」を市役所で開催するイベント案内や、市こども未来プラン案、市文化芸術振興基本条例改正条例案、市文化芸術推進基本計画案のパブリックコメントを実施中であることの案内もあった。(ラヂオつくば特約記者)

【土浦市長会見】1月4日 行財政改革と市民協働をしっかり

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今年の方針などを話す中川清土浦市長=土浦市役所


J:COM茨城提供

仕事始めの4日、土浦市役所で中川清市長の定例記者会見が開かれた。今年11月で任期満了となる4期目最終年の今年の方針について中川市長は「前例踏襲をやめて終わりなき行財政改革と、市民協働のまちづくりをしっかりやっていきたい」と述べた。5期目出馬の有無については言及がなかった。

本格的な人口減少、少子高齢化社会を迎える中、今年は昨年スタートした第8次市総合計画が2年目となることから、同計画を基に、地方創生に関する施策を推進し長期的展望に立った持続可能なまちづくりに取り組んでいくとした。

昨年11月に1周年を迎えた図書館と市民ギャラリーの複合施設「アルカス土浦」の来館者が65万人を達成したことから、中心市街地に新たな人の流れが生み出されたと評価した。

今年は、中心市街地の川口から中央にかけて亀城モール1期工事が完成するほか、真鍋地区から新治地区を結ぶ真鍋神林線と、土浦協同病院があるおおつ野地区と神立を結ぶ田村沖宿線の延伸道路が開通するという。3月には土浦港周辺に自転車道「つくば霞ケ浦りんりんロード」の拠点となる「りんりんポート土浦」がオープンする。

さらに現在取り組んでいる神立駅西口地区土地区画整理事業、旧新治村役場跡地の学校給食センター再整備事業、市民会館耐震化・大規模改造工事についても着実に進めていくと話した。

直面している人口減少に対しては、2015年3月に開通した上野東京ラインにより常磐線の利便性が高まり、土浦駅東口前に今年3月末、新しいマンションが完成、西口の図書館隣りにも新たなマンションが今年着工するとし、人口減少緩和への期待を話した。

ほかに新たな取り組みとして1月1日から、消防本部の救急隊員が救急現場などで、応急手当てをした人に「サンキューカード」を配布し、感謝を伝えると共に、相談窓口を案内するなどサポート体制の充実を図ることなどを報告した。救急現場などで応急手当てを実施したことによって身体的、心理的な不安が現われるなどの症状が報告されていることなどが背景にあるという。同カード裏面には消防本部の相談窓口が記載されている。

土浦市消防本部が応急救護者に配布する「サンキューカード」

【つくば市長会見】12月6日 スタートアップ戦略を策定 24施策で起業を応援

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記者会見する五十嵐立青つくば市長=6日、つくば市役所

つくば市、五十嵐立青市長の定例会見が6日、同市役所で開かれた。五十嵐市長は、新たなビジネスモデルを開拓し急成長を目指す会社を、設立から事業化まで一貫して支援する「市スタートアップ戦略」を策定したと発表した。

同戦略は①交流拠点として市産業振興センター(同市吾妻)をリニューアルし、ワーキングスペース、ミーティングルーム、セミナールームなどを整備する②市内研究機関の機材をスムーズに利用できる仕組みをつくる③開発された製品やサービスの実証実験を市が積極的に実施する④市独自の中小企業技術革新研究プログラム(つくば版SBIR)をつくり補助金を助成する—など24の施策を展開するという。

特につくば版SBIRが目玉事業となるが「市単独では予算に限界があり国等の予算が使えないか調整している」(毛塚幹人副市長)として「(現段階では補助金の規模などは)まだ固まってない」としている。

20日午後1時から、市主催のイベント「つくばスタートアップデイ」をつくば国際会議場(同市竹園)で開催し、同戦略の概要などを報告する。

ほかに「市スポーツ推進計画中間年度見直し版」案、「保育の質ガイドライン」案、「市文化財保存活用計画」案の3件について、いずれも7日から来年1月7日までパブリックコメント(意見募集)を実施することなどが報告された。

来年、ボルドーの専門家から助言

記者会見では11月6~14日に実施したヨーロッパ海外視察と、19~24日のモロッコ出張について記者から感想を求められた。

五十嵐市長は、ヨーロッパ視察について、個性を伸ばす教育として注目される「イエナプラン教育」を実践している学校をオランダで視察したことを報告し「市教育大綱策定の大きな方向性のヒントになった」などと話した。

続いて訪れたフランスのボルドーでは、ワイン特区になったつくば市がワイン産業をどう進めていくか専門家と協議したという。世界中のワイン産業を支援しているボルドーの専門家に来年1週間、つくばに来てもらって、気候や土壌について助言をもらうという。

モロッコでは全アフリカ市町村長会議に出席した。「世界がアフリカに注目しているゆえんを、交流を通して肌感覚で学ぶことができた」などと話した。

ヨーロッパ視察は9日間で、オランダ、フランスのボルドーのほか、つくば市の姉妹都市、フランスのグルノーブル市を訪れ、科学技術都市の研究機関、大学、企業などの要人が一堂に会する国際会議「ハイレベルフォーラム」に参加した。毛塚副市長や門脇厚司教育長も一部の行程に同行した。旅費・宿泊費は随行職員分も含め計約640万円。

全アフリカ市町村長会議は招待のため、旅費や宿泊費はかからなかったという。(ラヂオつくば特約記者)

【土浦市長会見】12月3日 廃園の市立幼稚園2園売却 12月議会に提案

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記者会見する中川清市長=12月3日、土浦市役所


J:COM茨城提供

土浦市、中川清市長の定例会見が3日、同市役所で行われた。今年3月末で廃園となった市立幼稚園2園の土地・建物を民間に売却する予算案など計28件を、4日開会の市議会12月定例会に提案することを明らかにした。

市立幼稚園の園児数の減少などから、市は今年3月、市立5園のうち土浦第二(同市富士崎、敷地面積3668平方㍍)、大岩田(大岩田東、2649平方㍍、)、都和(板谷、3129平方㍍)の3園を廃園とした。

その後、跡地を購入して利活用する民間事業者を公募した結果、2園についてそれぞれ1事業者から提案があり、土浦第二は、幼稚園などを運営する学校法人常福寺学園(つくば市)が認定こども園として、大岩田は建設会社、日東エンジニアリング(土浦市小松)が日帰りデイサービス・ショートステイ施設として利用したいとの提案があった。審査の結果、9月に2事業者が売却先として選定された。

売却価格は土浦第二が約8700万円(市の希望価格は約7900万円)、大岩田は約3500万円(同約4500万円)。一方、都和幼稚園については購入を希望する事業者がなかった。

12月議会では、市の希望価格を約1000万円下回った大岩田幼稚園跡地の譲渡や、2園の売却価格約1億2200万円を一般会計補正予算に計上する案などについて諮る。

「りんりんポート土浦」来年3月オープン予定

ほかに、現在整備中の土浦港周辺広域交流拠点(同市川口)の名称を「りんりんポート土浦」とし、来年3月にオープン予定であることから、同施設の設置管理条例案を提案する。

同施設は、多目的室やシャワー室がある休憩施設、イベント広場や遊具広場、芝生広場で構成される広場、駐車場(約100台収容)と駐輪場(約40台)などが整備される。今年3月土浦駅ビルにオープンしたサイクリング拠点「りんりんスクエア土浦」と並んで、車で来訪する自転車愛好家の拠点となるほか、市民の憩いの場となる。休憩施設の屋上からは霞ケ浦が一望できるのが特徴だ。広さは約1.2㌶。市が直営で運営し開館時間は午前9時から午後6時、年末年始以外は無休、駐車・駐輪料金は無料になる予定という。

一般会計補正予算ではほかに、大阪北部地震で小学校プールのブロック塀が倒壊し女子児童が死亡した事故を受けて、まだ改修が終わってない学校施設以外のブロック塀の調査や改修工事費、神立駅西口の駐輪場整備に伴う既存駐輪場の解体工事費の増額、障害者(児)への日常生活用具給付費の増額などを提案する。

台風24号被害修繕費6300万円に

9月30日から10月1日にかけて本州を縦断した台風24号によよる市施設などの被害額が計6300万円に及んだことも明らかにした。台風24号では、土浦市大岩田、霞ケ浦総合公園のポプラの大木が根こそぎ倒れるなど大きな被害があった=10月1日付け=。被害修繕費の内訳は、公園や市道の倒木の伐採・撤去費用や学校の窓ガラス、フェンス、屋根などの修理費用など。

中川市長は今年1年間を振り返り「台風や大地震など改めて自然の驚異を感じた年だった」などと語った。

【土浦市長会見】11月5日 花火大会中止に改めて謝罪 安全対策見直しへ

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花火大会で負傷者が出、大会を途中で中止したことを改めて謝罪する中川清土浦市長=土浦市役所


【鈴木宏子】土浦市、中川清市長の定例記者会見が5日、同市役所で行われた。10月6日開催の土浦全国花火競技大会で10人の負傷者が出て大会が途中で中止になった問題に対し中川市長は改めて謝罪し、来年の大会に向け安全対策を見直す方針を明らかにした。さらに今年桟敷席を購入した人に対し、来年の花火大会で「何かしらの対応を検討する」と話した。

同大会実行委員会事務局の市商工観光課によると、事故は、19番目の高木煙火(岐阜県大垣市)がスターマインを打ち上げた際に発生した。導火線の不具合により上空に上がった4号玉が不発となり、風に流されて落下し、打ち上げ地点から北に180~190㍍離れた地上付近で爆発し、学園大橋北西側で観覧していた見物客10人がやけどなどのけがを負った。

打ち上げ場所から半径110㍍を保安区域として立ち入りを規制していたが、規制区域の外側に落下した。事故当時の地上付近の風は南南西の風、平均風速4.5㍍、最大瞬間風速9.8㍍で、大会を中止する判断基準の10㍍以上の強風には達してなかったという。例年は東風が吹くことが多いが、今年は南風だった。

その直後に大会を中止した理由は、けが人が出たこと、夜遅くなるにつれて風が強くなる恐れがあったことにより、安全確保が困難になると判断したためという。同市の花火玉による事故は、記録上初めて。

今後は、気象や保安の専門家などにも調査を依頼し検証した上で、12月末までに事故報告書をまとめ、運営体制全体を見直して改善を図りたいとしている。

中川市長は、中止決定時に見物客への情報提供が少なく不満が出た問題については「当時は事故の情報が錯そうし、詳細な説明ができなかった。あまり待たせると不安になるので、少しでも早く(中止決定の告知を先行)した」と話し理解を求めた。

上空に上がったが不発だった4号玉(右上の白い点)。本来左右同じ万華鏡の模様になるはずだった=10月6日午後6時21分ごろ(土浦市広報広聴課提供)
学園大橋北西の地上付近で爆発する不発の4号玉(同)

全部門のグランプリ決定へ 10、11日カレーフェス

会見ではほかに「市美術展覧会」(8~18日、土浦市民ギャラリー)▷「児童虐待防止啓発活動—子どもを守ろう!オレンジリボンたすきリレー」(9日午前8時10分、市役所前で出発式)▷「金婚をたたえる集い」(15日、市民会館)▷「産業祭及び土浦カレーフェスティバル」(10~11日、川口ショッピングモール505、J:COMフィールド土浦)▷「光がつくるアート水郷桜イルミネーション」(17日午後5時、霞ケ浦総合運動公園風車前広場で点灯式)▷「図書館フェス及び本の通帳サービス」(フェスは21~27日市立図書館)▷「学祭ツチウラ2018」(24日、市役所前やアルカス土浦)など11月に催されるイベントの案内があった。

「産業祭とカレーフェス」は昨年は同じJ:COMフィールドで開催していたが、今年は産業祭はモール505、カレーフェスはJ:COMフィールドで開催する。昨年2日間で7万人の集客があったことから、今年は中心市街地を回遊してもらうのが狙いという。カレーフェスはこれまで主菜、麺、創作の3部門でそれぞれグランプリを決定していたが、部門ごとに出店数にばらつきがあることから、今年はすべての出店者のメニューからブランプリを決めるという。

市立図書館1周年 イベント目白押し

市立図書館の図書館フェスは開館1周年を記念し、土浦市出身で江戸川乱歩賞を受賞したSF作家、高野史緒さんの講演会など6日間で18の催しを開催する。本の通帳サービスは市内の小中学生を対象に、図書館で借りた本の履歴を銀行の通帳形式の手帳に印字するサービスで、23日からスタートする。導入するのは県内で結城市に次いで2例目で、結城市では図書館に新規登録した小学生が3倍に増えたという。

学祭ツチウラは、市内の高校10校が一堂に会して、普段の学校生活について発表する全国初のイベントで、土浦二高書道部によるパフォーマンスや常総学院高校のチアリーディング部などの発表のほか、学校対抗で読みたい本を紹介し合うビブリオバトルなどが催されるという。