土浦市、中川清市長の定例会見が4日、同市役所で開かれ、5日開会の3月議会に提案する議案の説明があった。上大津西小学校(手野町、児童数48人)を来年4月、菅谷小(菅谷町、144人)に暫定統合する市立学校の設置管理条例改正案、土浦駅西口と東口の市営駐車場料金を値下げする市駐車場条例改正案など74件を提案する。

上大津西小は小規模校で、今後も児童数減少が予測されることから、複式学級を解消するため菅谷小に統合する。統合後はスクールバスを運行する。少子化により市北部の上大津西小と菅谷小の両校は適正規模を満たさないことから、市は2017年から改めて適正配置の在り方を検討してきた。暫定統合しても適正規模にならないことからさらに検討を進め、今年6月までに上大津地区全体の方向性を決めるという。

駅前の市営駐車料金値下げ

駐車料金の値下げは7月1日から実施する予定。駅東(1155台)と駅西駐車場(467台)の1日最高限度額を現在の1500円から1000円に値下げなどする。駅周辺の空き地に、より安い民間の駐車場が増え、市営と民間の料金の差が大きくなっていることから、料金を下げて利用を増やすのが狙いという。駅東と駅西の駐車料金収入は16年度が約1億3800万円、17年度は約1億3200万円に減っている。

ほかに公共施設やインフラ施設の整備、改修、解体などにかかる財政負担を平準化するため基金を創設する条例案、佐野子に建て替え予定の汚泥再生処理センターの建設工事をプロポーザルにより約20億3000万円でクボタ環境サービス(東京都中央区)に委託する契約案件などを提案する。

新たに桜川緑地をライトアップ

3月開催予定のイベントについても情報提供があった。認知症の高齢者などが市内に現在約3000人おり行方不明になるケースも出ていることから、認知症サポーター18人と介護事業者、土浦警察署員らが参加して12日、乙戸南団地で同市初の声掛け訓練を実施する。

市立図書館と市民ギャラリーは21日から、絵本の世界を紹介する「アートとブックが出会う場所―絵本からひろがる楽しい世界」を開催する。

「土浦桜まつり2019」は23日、亀城公園、桜川堤、新川、乙戸沼公園、真鍋小学校などで開幕する。今年は新たに、桜のトンネルとして親しまれている生田町の桜川緑地180メートルを午後6時から9時までライトアップするほか、日中は付近の桜川左岸河川敷を花見客の臨時駐車場として開放する。