【鈴木宏子】土浦市、中川清市長の定例会見が1日、同市役所で開かれた。同市でサイクリングの機運が盛り上がる中、中川市長は、自転車通勤推奨週間を4月から新たに導入し、市職員に自転車通勤を勧めていく方針を明らかにした。将来は市内の民間企業にも自転車通勤を広げ、市全体で自転車のまちづくりの機運をさらに盛り上げていきたい考えだ。

自転車通勤をしやすい気候の4、5、6月と9、10月の第4週を自転車通勤推奨週間とするという。ただし職員数などの目標は掲げず、やれる範囲で推奨していくという。

同市では3月30日にサイクリング施設「りんりんポート土浦」がオープンした=同30日付。さらに4月26日には「日本最大級のサイクリングリゾート」を掲げる土浦駅ビル、プレイアトレ土浦で第2弾となるステーションロビーがオープンする=3月22日付。こうした動きの中、健康面の施策として取り組むという。

同市では昨年9、10月に市職員を対象にした自転車通勤体験プログラムを実施したという。職員21人が週2日程度、自転車通勤を実施した結果、参加者の体重が減ったり、血中の中性脂肪値が低下したり、通勤後の気分が良くなるなど変化がみられた。自転車通勤が体に良いことが実証されたとして、結果を踏まえ、職員の健康増進と運動不足解消を図るため同週間を導入するという。

街中にこいのぼり1900匹

ほかに、5月5日の子供の日を前に、同市中央、亀城公園のお堀や中心市街地の街中にこいのぼり計約1900匹を飾る「土浦まちなか活き活き鯉のぼり事業」を、3日から5月6日まで開催すると紹介があった。昨年より約400匹増えるという。

街中を散策し回遊してもらおうと2010年から始まった取り組みで、今年は飾る場所をさらに2カ所増やし、土浦駅東口ペデストリアンデッキと亀城モールにも飾る。