日曜日, 5月 25, 2025
ホーム ブログ ページ 239

【レンコン歳時記】㊤ 赤い花は咲くなよ 種ハス定植の5月

0
種ハスとりの「水掘り」が見られる5月の風景=阿見町

【相澤冬樹】ゴールデンウイークの田んぼで、忙しいのは稲作農家ばかりではない。土浦市など霞ケ浦周辺に広がるハス田の水面(みなも)には、腰まで泥に浸かって田舟を引く人の姿が目立ってくる。舟にはころころと太ったレンコンが載っているが、収穫作業ではない。掘り取った長いレンコンの節を三つほどに切り離して種ハスとし、泥田の底に定植しているのだ。

2017年統計で、レンコンの全国作付面積3970ヘクタールのうち、茨城県は最多の1630ヘクタールを占めた。その中心は霞ケ浦周辺で、わが国きっての産地といえる。が、どうやって栽培されているのか、近在にあっても知る機会はほとんどない。だからハスの実から採った種子で育てていると思う者も少なくない。

地下茎であるレンコンは、すぼんだ節のところに根と芽をもっており、春に芽から水面まで届く浮き葉を伸ばして光合成を始める。この後、立ち葉を傘のように広げて、根茎を太らせていく。最後につぼみを持った花芽が出てきて、初夏には大輪の花を咲かせる。咲き終わった花托(かたく)は、手に収まるサイズの半球状の実になる。中に小指の先ほどの種子が入っているが、農家がこれから実生(みしょう)で育てることはない。

泥の中、段々に節を伸ばしたレンコンは、葉の枯れる秋には光合成ができず成長を止めるが、十分に太っており、出荷のタイミングを待つだけとなる。この間の呼吸のため、酸素の通り道になっているがハスの穴だ。出荷は需要のピークを迎える年末を経て、翌年春まで行われるが、農家は1割程度の田は収穫せずに種ハス用に残しておく。これを掘り取って、ハス田に植え替えているのが今の時期、大体5月いっぱい続く。

同じ遺伝子のクローン

すなわち一面のハス田に植わるレンコンは、同じ株の遺伝子を引き継ぐクローンなのである。これによって一定の品質が保たれる。霞ケ浦周辺で代表的なのは金澄(かなすみ)と呼ばれる系統。シャキシャキ感ある食味が消費者に好まれ、よく肥大して多収性なのが生産者に喜ばれる。千葉県の育成農家が系統選抜という手法で品種改良したもので、1985年ごろの「金澄1号」から始まり、最終的には「43号」ぐらいまで作られたそうだ。

徳島や愛知などの産地で栽培されているレンコンは備中種が主で、ほぼ赤い花が咲くのに対し、金澄の系統は白い花になる。うっすらピンクの筋が入っており、「爪紅」(つまべに)という。霞ケ浦周辺のハス田でも赤い花が交じることがあるが、農家はこれを嫌う。前年掘り残したレンコンが地中に残ったときなど、深く潜ったハスから出た花芽に赤い花がつく。突然変異とも先祖返りともみられ、レンコンは細長く変形してしまい、白くふっくらした形状にならない。実生も同様に、品質が保証できないから取り除かれるということだ。

しかし、クローン技術で同一の品種を作り続けていると、レンコンの形状や品質が劣化したり、収量が減少したりする。このため新しい品種や系統の導入が必要になってくる。近年は、レンコンの育種家が減少し、優良品種・系統の選抜や育種の課題に取り組むのは、行政の仕事になった。県農業総合センター生物工学研究所(笠間市)が主に担っている。(続く)

「爪紅」という白い花ばかりつける7月ごろのハス田=土浦市手野

ホーム開幕戦で初勝利 つくばFCレディース

0
前半25分、つくばの豊嶋(青のユニフォーム)が相手DFを置き去りに、先制のゴールを決める

【池田充雄】女子サッカーリーグ3部、プレナスチャレンジリーグEASTのつくばFCレディース(本拠地つくば市)は27日、同市山木のセキショウチャレンジスタジアムで常盤木学園高校(仙台市)と対戦し、平成を締めくくる試合で2-0の勝利を挙げた。昨季は入れ替え戦の末にリーグ残留を果たしたつくばだが、今季はこの戦果をきっかけに上位進出を狙う。

ここまでつくばはアウェー2試合を戦って2引き分け。今季初勝利を懸けてホーム開幕戦に臨んだ。対する常盤木学園は高校女子サッカー界きっての強豪校。昨季は総体優勝、選手権準優勝を果たし、チャレンジリーグではつくばから4勝を奪っている。

つくばにとってこれ以上負けられない相手だが、小山勇気監督は「フォーメーションや特徴を把握していたので、しっかりと対策を練って挑み、準備してきたことをそのまま出すことができた」と手応えを感じていた。

中盤に人数をかけてくる相手に対し、ボールを支配するいつものポゼッションサッカーではなく、縦に速いスタイルを採用。フォーバックが相手のプレスをいなし、前線には推進力のある選手を置いて、守備裏のスペースを積極的に突こうという考えだ。

その作戦が生きたのが前半25分。センターバック小田切美咲からのロングフィードに、右サイドハーフ豊嶋舞子が反応。圧倒的なスピードで抜け出すと、GKとの1対1を制した。「練習から狙っていた形。1対1も想定していたので冷静にコースを狙い、サイドにぶちこんだ」とコメント。

後半10分、CKのこぼれ球を相手がクリアミスし、オウンゴールを誘う

つくばは後半10分にも、コーナーキックから相手のオウンゴールで得点を挙げ、2-0とリードを広げる。この場面についてキッカーを務めた大木汐主将は「練習通り。ゴール前に密集を作ってインスイングで落とし込んだ」と解説。小山監督も「相手の開幕戦での失点と同じような形を再現できた」と、スカウティングの成果を明かした。

常盤木はその後、サイドを使った展開でゴール前に迫る場面を作り出す。それに対しつくばは、前線からの守備で相手に良いフィードを蹴らせず、対人に強い選手が中央を締めて粘り強く対応。途中、雷雨による71分間の中断もあったが集中を切らさず、クリーンシートのままタイムアップを迎えた。これで戦績は1勝2分0敗。勝ち点を5に伸ばし、6チーム中2位に浮上した。

後半アディショナルタイム、途中出場の藤井志保がシュートチャンスを迎える

今季のつくばの強みは新加入選手のレベルが高く、ベテラン勢とうまく融合し、全員が高い意識を保っていること。エースの豊嶋でさえ「選手層が厚いので練習から緊張感がある。ポジション争いで負けないよう頑張りたい」と、気を引き締めているという。

つくばの次のホーム戦は5月11日(土)、セキショウチャレンジスタジアムでFC十文字VENTUS(埼玉県新座市)と対戦する。

新加入選手の一人、前線に良いコンビネーションをもたらした内田好美

10連休初日にデモ行進 つくば中央メーデー、初の前倒し開催

0
メーデー参加者たちと一緒にデモ行進する、土浦市議の田子優奈さん(中央の女性)=つくば市吾妻

【崎山勝功】職場環境の改善と市民生活向上、安心して暮らせる街づくりを目指す「第90回つくば中央メーデー」(筑波研究学園都市圏統一メーデー)が27日、つくば市吾妻の中央公園で開かれた。県南・県西地域の研究機関や官公庁、民間企業の労働組合など27団体、約550人(主催者発表)が参加した。

メーデーは毎年5月1日に行われるが、同メーデーでは今年初めて4月27日に前倒しで実施。主催した同メーデー実行委員会(学研労協などが参加)は前倒しの理由を「今回は10連休もあり、労働組合の分会としての参加が難しいことがあったので、連休初日の27日に開催した」と説明。その上で「来年からは5月1日に戻す予定」とした。

集会では「労働者の実質賃金は減り続け、年金も引き下げが続いている」とした上で、今年10月に予定の消費税率引き上げや教育機会の不平等などの社会的格差の固定化に反対を表明。働き方改革や改正入管法などの労働条件に関する制度改革の議論が生煮えで拙速として、職場環境の改善と雇用の充実などを訴えたメーデー宣言を採択し、つくば駅周辺をデモ行進した。

メーデーに参加したつくば市の保育士女性(24)は「時間外手当が付くこともあれば付かないこともある。職員の数が少ないから休みが取りにくい」と厳しい現状を明かした。女性は「月給は手取り額で15~16万円。税込でも月20万円いかない。実家通いだから生活できているけど一人暮らしだったら大変」と訴えた。

◆初当選の土浦市議もアピール

メーデーには、21日の土浦市議選で初当選した田子優奈さん(32)=共産=も参加して、一緒につくば市内を練り歩いた。市議になる前は、10代からアルバイト生活を送っており、過酷な条件でアルバイトを働かせる「ブラックバイト」も経験したという。カラオケ店に勤務していた頃は、午後9時頃から翌朝7時ごろまで10時間以上も1人で働いたことがあったそう。サービス残業やセクハラ、パワハラなどの理不尽な仕打ちを受けても、労働関係の法律の知識に乏しかったため「その時は『そういうものだ』と思っていた」と振り返った。そのうえで、「ブラックバイトを経験した身としては切実」と、パート・アルバイトなどの非正規労働者にも労働者の権利があることを訴えた。

大関さんらに土浦市長賞 中城天満宮で奉納書道展

0
土浦市長賞を受ける大関ことみさん=同市中央1丁目、霞月楼

【谷島英里子】土浦市中央にある中城天満宮の第88回奉納選書会(中城天満宮奉賛会主催)が始まり、27日には上位入賞者を招き表彰式が行われた。

6日まで小学生の力作165点を掲示

学問の神、菅原道真公をまつる中城天満宮では、毎年4月25日の例祭に合わせて書道展を開いている。今回は市内の小学生から1136点の応募があり、入選作165点は、同境内や隣接のまちかど蔵大徳、中城通り商店街に5月6日午後2時まで展示される。

同市中央1丁目の料亭霞月楼で行われた表彰式では、入選作のなかでも上位だった市長賞3人をはじめ土浦商工会議所会頭賞3人、市議会議長賞3人、市教育長賞6人に表彰状と記念品が手渡された。

市長賞に輝いた都和小2年大関ことみさん(8)は、半紙いっぱいに「まちなみ」と書いた。賞を手にして「きれいに書いたので、とってもうれしい。たくさんの人に見てほしい」と語った。

講評では書家で審査員の平田洋香さんが「墨がいっぱいで、子どもらしい元気がいい字、とめ・はね・はらいの基本が出来ている書を選んだ」と説明。「書道は日本の伝統文化であり、昔は伝達するための手段だったが、今は使われなくなり、展覧会で見ていただくだけになっているような気がするので、子どもたちが書道をしてくれるのはうれしい」と話していた。

中城天満宮内に展示されている入賞作品=同市中央1丁目

上位入賞者は以下の15人。

▽土浦市長賞=都和小2年大関ことみ、土浦二小3年中村羽奈、荒川沖小6年大竹晴香
▽土浦商工会議所会頭賞=荒川沖小3年川村怜愛、都和小5年大関このは、土浦小6年湯治沙耶香
▽土浦市議会議長賞=土浦小4年齋藤花怜、真鍋小5年松本虹、荒川沖小6年西沢佑亮
▽土浦市教育長賞=都和小1年くりはらあらた、神立小1年うちむらちずか、真鍋小2年ふじわらさき、土浦二小3年太田万結、下高津小4年小笠原衣桜里、都和南小5年寺坂芽依

人工搾出から水槽内自然採卵へ 霞ケ浦のワカサギ

0
霞ケ浦、北浦のワカサギ漁(県水産振興課提供)

【山崎実】霞ケ浦・北浦産ワカサギの人工ふ化事業で、県は、資源保護、確保と沿岸漁協の経営基盤強化を目指し、今年度から「水槽内自然採卵法」を本格的に普及、促進させる。昨年から取り組んできたが、今年初めにこの方法で行った採卵数は4015万粒と、県外販売も視野に入ってきた。

ワカサギは「いばらき食の観光」の目玉であるだけでなく、霞ケ浦北浦周辺水産業の重要な資源だが、漁獲量の年変動が大きいのが課題だ。事実、ここ数年は220トンから270トン前後で推移してきたが、2017年は90トンと激減した。そこで、県霞ケ浦北浦水産事務所(土浦市真鍋)や漁協などは人工ふ化事業に積極的に取り組み、水槽内自然採卵法の導入を検討した。

自然採卵法は、現行のサケの採卵と同じ「手搾りによる方式」に代わり、省力化、効率化が期待される。17年には先進地である芦ノ湖漁協(神奈川県)や桧原漁協(福島県)などを視察。産地間交流を深めるとともに、自然採卵法を導入したことでワカサギ資源の維持、増大、及び漁協経営の安定化に貢献していることが分かった。

そこで水産事務所、霞ケ浦漁協、水産試験場内水面支場は自然採卵法の水槽を内水面支場内(行方市玉造)に設置。昨年1月24日、ワカサギ親魚(活魚)約10キロの確保に成功し、これらを水槽入れた翌25日には、約214万粒のワカサギ卵を得ることができた。

新たな人工ふ化事業に取り組まれるワカサギ

県水産振興課によると、自然採卵法導入による実証実績は、1月12日から2月6日までの間に、採卵水槽2基を延べ20回使って行った結果、採卵数4015万粒を確保した。当初は導入に懐疑的だった漁業関係者も、省力化や卵質向上を再認識したという。さらには受精卵をシュロ枠に塗布すると脱落が少ないなど、想定していなかった従来法への応用可能な利点などが分かり、他の漁協などから導入の希望が出ているという。

実証実績のうち、卵販売は県内のほか、千葉県に受精卵140万粒を出荷するなど、県外への販売も視野に入ってきたが、同課では「漁協の経営基盤強化が導入の主目的」と自然採卵法の役割と意義を強調する。霞ケ浦・北浦産ワカサギは、新たな人工ふ化事業の推進で全国の一大産地化を目指すことになる。

総合運動公園用地売却へ 事業提案の公募開始 つくば市

0
旧総合運動公園用地の衛星画像(つくば市の募集要項資料から引用)

【鈴木宏子】住民投票で事業が白紙になったつくば市の旧総合運動公園用地(同市大穂)約46ヘクタールについて、同市は26日、購入を希望する民間事業者からの事業提案の募集を開始した。

樹木が生い茂る現在の状態のまま全体を一括売却する。土地の造成や上下水道などのインフラ整備は、購入する民間事業者に実施してもらう。一部だけでなく全体を利用することなどが条件となる。一方、一戸建てやマンションなど住宅系の建設は認めない。商業施設は、スーパーなどは立地できるが、店舗面積5000平方メートル以上の百貨店や総合スーパーなど大型商業施設の建設は認めないという。

今年3月の市議会全員協議会で五十嵐立青市長が、民間に一括売却する方針を打ち出した=3月20日付=ことを受けて今回、事業提案を募集する。応募者には事業計画と購入予定価格、購入時期などを提案してもらう。実際に売却する際の価格は、不動産鑑定評価や市場の動向を踏まえて設定するという。事業提案の募集期間は7月5日まで。

提案があった事業計画に対しては、市のまちづくり方針に沿った内容であるか、上下水道や雨水排水などのインフラがきちんと整備されるか、周辺の交通渋滞緩和対策やアクセス動線など交通処理計画が立てられているか―など、実現可能性を市が調査する。

実現可能性があればその後、事業提案に基づいて都市計画を変更するなど市の土地利用計画を決定し、年度内を目標に改めて購入者を公募する。民間から提案がなかった場合は、市と民間が協力する事業を検討するなど募集内容を見直すこともあるという。

同用地は、市土地開発公社が2014年、約66億円でUR都市機構から購入した。利息は現在約1億7000万円になっているとされる。

募集要項を一部修正 幅広い提案を受け付け

旧総合運動公園用地の事業提案募集について、つくば市は5月10日、募集要項を一部修正し、幅広い提案を受け付けると発表した。

4月26日時点では、住宅系や大型商業施設などの提案は受け付けないとしていたが、今回、住宅系や大型商業施設などは「市と協議が必要な提案」に改める。

提案があった事業計画に対しては、市が実現可能性などを調査することに変わりはない。

 

【10連休直前行楽ガイド】後編 連日のイベントでおもてなし ファミリー向けテーマパーク系

0
つくばわんわんランドのシンボル、モックンの胸元に新元号「令和」の文字が掲出される(文字部分は合成)

家族連れだと連休中のレジャーは、テーマパーク系の行楽施設に目が向かいがち。各施設ともあの手この手の企画やイベントでもてなしてくれるが、10連休ともなるとネタ切れにならないか心配になる。近場でリストアップすると、それぞれががんばってくれているのが分かる。(アクセス、入場料金などは各施設のサイトで確認を)

つくばわんわんランド(つくば市沼田)

筑波山の麓、大型犬から小型犬までの犬と猫、90種500頭以上を飼育するテーマパーク。園のシンボルは高さ11メートル、世界最大級の木造犬「モックン」で、展望台にもなっている。そのモックンの胸元に、今回大きく掲示されるのは新元号「令和」の文字。モックンを背景に写真を撮れば格好の改元記念になるはずだ。

5月1、2日には新元号スタート記念として、入園料が無料になるルーレット抽選を実施する。GW限定で、柴犬だけを集めた「柴犬ふれあい広場」、1歳未満の子犬たちとふれあえる「わんわん幼稚園」を開設、隣接のつくば国際ペット専門学校の現役講師によるしつけ相談会、お手入れ教室なども開催する。「わんわんドリームショー」などのパフォーマンスも行われる。

https://wanwan-land.co.jp/

動物に間近で接することができる、こもれび森のイバライド

こもれび森のイバライド(稲敷市上君山)

1999年にオープンの「ポティロンの森」をリニューアル。ことしは通算で開園20周年を迎える。四季折々の自然が楽しめる農業公園で、園内ではヤギやアルパカ、フクロウ、ウサギなどの動物に間近で接することができる。手ぶらでOKというバーベキューやチーズソフトクリームなどのグルメ系も充実、連休中は日替わりでキャラクターショーや体験型イベントが組まれている。

昨年シルバニアパーク(別途入場料)が開設され、シルバニアファミリーが勢ぞろい。27日からはアニバーサリーフェスタが始まる。10連休中は午前9時30分開園(通常10時)となり、1日4便、牛久駅から無料の送迎バスを運行する。

https://www.ibaraido.co.jp/

霞ケ浦ふれあいランドのランドマーク、高さ約60メートルの虹の塔

霞ケ浦ふれあいランド(行方市玉造甲)

霞ケ浦畔で行方市開発公社が運営する施設で、霞ケ浦などについて学ぶ水の科学館、高さ約60メートルの虹の塔、水遊びのできる親水公園などからなる。道の駅たまつくり観光物産館「こいこい」と一体になっており、連休中は「Waku!Waku!フェスタ2019」を開催する。

28日は「なめがた湖(かわ)と大地の春まつり」で、水産物生産者や農産物生産者による直売はじめ、なめがたマルシェ、フリーマーケットなど。5月1日の「鯉の日」に向けコイのあら汁、ポタポタ焼きの無料試食や漁師直売会もある。ボルダリングやカヌー体験(予約制)といったスポーツ系も企画した。29、30日は「平成最初で最後」と銘打った「なめがた肉フェス」の開催。美明豚ステーキからなめがたバーガーまで食べまくる機会だそう。

http://www.city.namegata.ibaraki.jp/page/page000684.html

つくばエキスポセンター(つくば市吾妻)

5月24日まで企画展「とびだす絵本」開催中。プラネタリウムでは「宇宙の中のオウムガイ~自然にかくされたさまざまなカタチ~」。10連休中はGW科学教室として、見えない光をみつけよう!「UVチェックストラップ」を作る。(別途参加料あり)

http://www.expocenter.or.jp/

地質標本館(つくば市東)

産業技術総合研究所にある施設だが、7月7日まで特別展「宇宙(そら)から地質(ジオ)―衛星でみる地質―」開催中で、連休中も開館する。国際宇宙ステーションに搭載予定のHISUIの紹介など。

https://www.gsj.jp/Muse/

ミュージアムパーク茨城県自然博物館(坂東市大崎)

6月9日まで企画展「体験!発見!恐竜研究所~ようこそ未来の研究者」開催中。ティラノサウルスの全身骨格3体の展示など。29日はサイエンスデー「生物・科学の日」イベント、5月4日は無料入館日。

https://www.nat.museum.ibk.ed.jp/

【構成・相澤冬樹】

 

 

 

クレオ再生、つくば市は関与せず 五十嵐市長が意向

0
中心市街地のまちづくりの考え方について話す五十嵐立青市長=25日、つくば市役所

【鈴木宏子】日本エスコン(東京都千代田区、伊藤貴俊社長)が取得したつくば駅前の商業施設クレオの再生について、五十嵐立青市長は25日開かれた市議会特別委員会で、今後の市の関与を問われ「民間が取得して商業施設としてやろうとするのであれば民間主導で再生してほしい」などと述べ、市の公共施設などをクレオに入居させる考えがないことを明らかにした。

五十嵐市長は昨年9月、市が20億円出資するまちづくり会社を設立してクレオを取得し、科学体験などができる商業施設に再生する計画を打ち出したが、市議会の理解が得られず10月末に断念した。市の計画を説明した10月半ばの市民説明会で五十嵐市長は「マンションが建つ建物に投資をすることはできない」などと表明しており、今回、自らの考えを改めて説明したことになる。

一方、日本エスコンはクレオの旧イオン棟側をマンションにし、旧西武棟側は商業施設として再生すると発表している。

五十嵐市長は25日「(商業施設として再生される)クレオに入ると家賃を恒常的に払い続けなくてはならない。わざわざ家賃を払ってクレオの中に入る選択は必要ない」などと強調した。

これに対し議員からは「民間が買ったから市がタッチしないというのは、あの話(市の再生計画)は何だったのかということになる。中心市街地の再生は重要。市が一切関わらないということではなく家賃の問題があるのであれば日本エスコンときちんと交渉していくべき」などの指摘が出た。

五十嵐市長は「市が所有する施設を検討する順番で考えている。センタービルは一つの有力な候補地」と述べ、クレオではなく、隣接のつくばセンタービルに市公共施設を入居させる意向を示した。

新たなまちづくり会社検討 センター地区活性化協再編も

一方、中心市街地全体のまちづくりについて五十嵐市長は、地区の魅力を向上させたり、にぎわいを創出するエリアマネジメントを行う主体として、新たなまちづくり会社の設置を検討していることを表明した。現在、同中心市街地のエリアマネジメントを行う団体として「つくばセンター地区活性化協議会」が存在するが、同協議会の再編も含めて検討する構えだ。

五十嵐市長は、中心市街地に必要な取り組みの在り方や、今後、同地区のエリアマネジメントをする組織や事業収支を検討する業務を公募していることを明らかにした。約660万円で6月には調査をスタートさせるという。

新たなまちづくり会社について五十嵐市長は「中心市街地の価値をどう向上させるか、自立して継続させるため、プレイスメイキング(公的空間の活用)による収入確保を見据えている」などと説明した。

【10連休直前行楽ガイド】前編 いざ花開く令和へ インスタ映え競う園地

0
ネモフィラに埋まる国営ひたち海浜公園「みはらしの丘」(4月23日撮影、国営ひたち海浜公園提供)

平成から令和へ、ことしだけの改元連休。即位の日の5月1日をはさみ、27日から来月6日までお休みが10日間続く。お仕事の方には申し訳ないけど、お出かけ気分が盛り上がってくる。土浦・つくば地区から日帰りできる情報ガイド、前編は花咲きそろう行楽スポットからお届けする。異常気象に悩まされた昨年から一変、今年は各園とも「季節感通りに」花の季節を迎えられそうといい、インスタ映えするスポットを用意して10連休準備に余念がない。(入園料、アクセスなどは各園のサイトで確認を)

国営ひたち海浜公園(ひたちなか市馬渡)

今や県内きっての国際観光地になった国営ひたち海浜公園。「みはらしの丘」ではネモフィラが見ごろを迎えており、約3.5ヘクタールに約450万本の直径3センチほどの青い花をびっしり咲かす。昨年は開花が早く、ゴールデンウイークには花季が終わってしまったが、今年は例年並みの開花状況に戻った。23日に満開宣言したものの、ピークは1週間から10日ほど続き、連休いっぱい楽しめるという。

10連休には開園時間を午前7時30分に繰り上げる。5月5日には公園の風景を知り尽くしたフォトパートナーが、一緒に園内を歩き回って撮影の構図やおすすめポイントなどをガイドするフラワーフォトレッスンが行われる。要予約。(電話029-265-9001ひたち公園管理センター)

➡https://hitachikaihin.jp/

バラの季節を前に県フラワーパークは群生のジャカが咲きそろう(フラワーパーク提供)

茨城県フラワーパーク(石岡市下青柳)

5月12日までのフラワーフェスティバルは、シャガ、シャクヤク、ツツジ、ボタンなどが見頃を迎える季節に合わせ開催している花の祭典。約30万平方メートルの広大な園内には色とりどりの花々が咲き誇り、シャクヤクやボタンなど大輪の花は見応えも十分。アヤメに似た花をつけるシャガが開き始めており、5月上旬にかけて約100万株が敷地内を埋め尽くす。

温室では6日までベゴニア・ダリア展を開催中。花壇にはヤマブキ、ボタンに加え、モミジまで花をつけている。自慢の「バラまつり」は5月15日から開催となり、6月23日まで無休で開園するということだ。

➡http://www.flowerpark.or.jp/

ボタンの最盛期を迎えたつくば牡丹園。連休後半はシャクヤクが見ごろに

つくば牡丹園(つくば市若栗)

平成元年(1989)に開園の牡丹園は31回目のシーズンに突入、30日までの「牡丹まつり」、1日から15日の「シャクヤクまつり」で来場者を迎える。ボタン、シャクヤク合わせて800種、6万株にもなる園地は世界最大級とアピールする規模だ。

ボタンの開花は平成元年の開園時にはゴールデンウイークにぴったりだったのが、温暖化の影響か、早々に花をつけてしてしまい対策に苦慮してきた。それが元年の巡り合わせ、今季は遅からず早からず順当に花をつけている。30年間ずっと無農薬・酵素農法にこだわった栽培法を続けており、作出したシャクヤクの新品種を「令和」と命名、今季5月10日前後に開花の見通し(関浩一園長)になった。白と淡いピンクが交ざった色合いで、細くとがった花びらが特長だそう。

➡https://jp.peonygardentokyo.com/

4分咲から5分咲きになってきた笠間つつじ公園

笠間つつじ公園(笠間市笠間)

第48回を迎える「笠間つつじまつり」を開催中。26日から入場料有料となり5月6日まで。笠間市街地東部の小高い丘をぐるりとめぐる登坂園路が設けられ、頂上部を中心に各種のツツジが約8500株。24日の開花状況は「4分咲き」といい、連休中には見ごろを迎えそうだ。

麓から山頂まで徒歩で20分から30分ほどのルート。「これまでは上から下にツツジを見下ろす展望ばかりだったが、インスタ映えを意識して見上げるようなポイントを設けた」(市観光協会)そう。29日から5月5日まで「陶炎祭」開催中の笠間市街地とを結ぶシャトルバスも運行される。

➡http://jimanni.jp/pages/kasama_tsutsuji/

【構成・相澤冬樹】

土浦駅ビルにレストランゾーン 26日オープン 高校生の勉強エリアも

0
3階の中華バル「Hao2ごはん&BAR」のおしゃれな店内

【鈴木宏子】土浦駅ビル「プレイアトレ土浦」(藤本沢子店長)に26日午前11時、レストランゾーン「ステーションロビー」がオープンする。24日、報道関係者などを対象に内覧会が催された。県産食材をふんだんに使い、店内に卓球台なども備えた全150席の2階イタリアンレストラン&カフェ、3階の中華ごはん&バーなど、「日本最大級の体験型サイクリングリゾート」を構成する、食を楽しむおしゃれなゾーンがお披露目された。

高校生がドリング1杯で勉強できる3階学生向け勉強エリア「STEADY STUDY」

同駅は学生の利用が多いことから、高校生がドリンク1杯200円で勉強できる学生向け勉強エリアや、ビジネスマンがパソコンを使って仕事をしたり、会議などが開けるコワーキングスペースなども設けられている。子どもから大人までだれでも参加できる食育と料理の教室や、教室の開催などで写真の楽しみ方を提案する写真館も開設された。サイクリングファッションを販売する洋品店も期間限定でオープンする。

駅ビル1階などに昨年3月オープンしたサイクリング拠点「りんりんスクエア」に続く第2弾で、駅改札口に直結した駅中央通路北側の2、3階にオープンする。

常陸牛や鹿島灘産のハマグリ、美浦村産の生マッシュルーム、土浦の柴沼醤油などの県産食材をふんだんに使った2階レストラン&カフェ「Nanairo Eat At Home!」のメニュー

体験と学びの新業態ゾーン

市中心市街地で最大級となる約400坪(約1320平方メートル)のレストラン街となり、関東や関西を中心に人気レストラン、カフェを展開する飲食店企画経営会社「バルニバービ」(東京本部・台東区)が運営する。店内では各店が体験型イベントを開くなどなど、体験と学びの新業態ゾーンになるという。

バルニバービ経営企画室の福地恵里さんは「通り過ぎる駅ではなく、1時間早く来たくなる駅、1時間長居したくなる駅をテーマに、いろいろな人の意見を取り入れ、いろいろな人が来たくなる場所にしていきたい」とアピールする。

アトレの藤本店長は「駅につながるフロアを長い間閉めて、地域の皆さまにご不便をお掛けしていたが、ようやくオープンできる。2フロアで400坪という地区で最大級のゾーンになるので、朝の通勤時や、仕事・学校帰り、休日にも、いろいろな方々に集っていただき、お店を育てていただければ」と話す。

【ステーションロビー出店店舗】

2階
▽レストラン「Nanairo Eat At Home!」
▽フォトスタジオ「阿部写真館」

3階
▽チャイニーズスタンド&バー「Hao2 ごはん&バー」
▽カフェ「SLOW JET COFFE Cookie」
▽クッキングスタジオ「ぼくらのキッチン」
▽コワーキングスペース「LAP’s」
▽スタディスペース「STEADY STUDY」
ほか

足並みそろえ10連休も連日開館 土浦市立図書館など4文化施設

0
市立図書館などが入るアルカス土浦(正面)と隣接するプレイアトレ土浦㊨

10連休なんて取れるのはお役所ぐらい、と愚痴ろうとしたら、来月13日までお休みなしという公共施設を見つけた。土浦市立図書館と同市民ギャラリーからなるアルカス土浦(同市大和町)のカレンダーは、23日に始まった開館日程が、ゴールデンウイークをはさんで連続20日間に及ぶ。聞けば、27日以降は、企画展開催中の市立博物館(同市中央)、上高津貝塚ふるさと歴史の広場(同市上高津)も歩調を合わせ、4つの文化施設が10連休にそろい踏みするという。令和の幕開け、土浦にどんな薫風が吹き込むか――。

プレイアトレのレストラン開設に合わせ

土浦駅前にあるアルカス土浦、隣接の土浦駅ビル(同市有明町)にはプレイアトレ土浦があって「つくば霞ケ浦りんりんロード」の拠点になっている。昨年3月のオープンから1年、同ビルでは26日にレストランゾーン「STATION LOBBY」が開設の運びとなった。飲食店の企画・経営を手がけるバルニバービ(本部・東京)が2・3階フロアを使い、150席のレストラン&カフェ「NANAIRO Eat at Home!」はじめ、カフェや中華バルなどを展開する。

この新たなにぎわいを「文化の町」の香りで迎えようとするのが、4施設合同での連休開館だ。市立博物館では特別展「町の記憶―空都土浦とその時代」を、ふるさと歴史の広場では「土浦の遺跡―古代のむらと中世寺院」を、ともに6日まで開催中。30日にはプレイアトレ土浦出発で上高津貝塚などを自転車でめぐる「平成最後の歴史めぐり散走」も開かれる。

市立図書館の入沢弘子館長は「10連休は、身近な場所や公共の文化施設でゆっくり静かに過ごすのも新鮮な体験。市民ギャラリーで開催中の絵本の展示は入場無料ですし、博物館や考古資料館も入館料以上の収穫があること間違いなし」と話す。

同図書館の開館時間は通常午前10時~午後8時だが、29日から来月6日までは午後6時閉館、同期間中市内の各分館は休館となる。

ちなみにつくば市立中央図書館は4月30日と5月1日が休館となるほかは開館する。

つくば、土浦の10連休対策総ざらいのページはこちら

土浦薪能 今年は開催できず 代わって亀城プラザで狂言公演

0
代替事業の開催が決まった土浦薪能倶楽部の2019年度総会であいさつする増山栄会長(中央)=22日、土浦市役所内

【鈴木宏子】土浦城址の本丸跡(同市中央、亀城公園内)にかがり火をたき、毎年秋に開催している「土浦薪能」(土浦薪能倶楽部主催)が、今年は開催できないことが分かった。代わりに同公園前の亀城プラザで9月1日、狂言の公演を開催する。

雨天時の会場として毎年確保している土浦市民会館(同市東真鍋町)が、今年は耐震工事など大規模な改修工事のため、1月から来年4月まで全館休館となり、雨天時の対応ができないのが理由という。

昨年は第21回公演が催され、野村万作さん、梅若実さんなど人間国宝4人のほか、テレビなどでお馴染みの野村萬斎さんらが出演した。チケットは発売と同時に完売となり、約650人が鑑賞するなどして、土浦恒例の秋の行事となっている。年間事業費約800万円のうち市が約350万円を補助している。

同倶楽部の2019年度総会が22日、同市役所内で開かれ、代替事業として今年9月1日、亀城プラザで、狂言2演目とワークショップなどを催すことを決めた。野村万蔵さん、野村万之丞さんらが出演する予定という。今年は市の補助金をもらわず開催する予定だ。

同倶楽部の増山栄会長(69)は「能には7メートル四方の舞台と、演技者の通路となる橋掛り(はしがかり)という長い廊下が必要になり(屋内施設としては)市民会館しか市内に会場がない。今年は雨天時の会場が確保できないが、21年続けてきたので、多くの市民から継続してほしいという意見をちょうだいし、倶楽部として何とか続けていこうということになった」と話し「今年はワークショップも開くので、おいでいただいた方に、狂言の面白さや奥深さを分かりやすく提供したい。来年に向けても、勉強しながら楽しんでもらえれば」と話している。

休む? 休まない? 休めない? つくば、土浦の10連休対策総ざらい 

0
連休中も対応するつくば市シルバー人材センターの一時預かり保育施設「子育て支援ルームきずな」=同市台町、市谷田部老人福祉センター2階

平成から令和へ、今年迎える改元連休は27日から5月6日まで10日間に及ぶ。即位の日(5月1日)が祝日に、また、その前後の4月30日と5月2日が国民の休日に指定されたためだ。ゴールデンウイーク超えの大型連休は、生活に影響を及ぼしかねないという不安に応え、政府は暮らしへの影響に関する対応策を発表している。つくば、土浦地域の医療や金融、保育など、暮らしに関わる分野別に連休中の対応をまとめた。

筑波学園病院によれば連休中の診療は休日扱い

【病院】

10連休中は休日当番医のほか、一部病院が外来診療を実施する。

筑波学園病院(つくば市上横場)総務課広報によれば、連休中の診療は休日扱いとなり、事前に予約していない人は料金に休日加算等が追加される。休日加算はどの医療機関でも同様に算定される。なお同病院関連施設の並木診療所(小児・内科)は27日(土)、30日(火)、5月2日(木)の診療日を設ける。

外来診療を実施する病院、診療所は以下の通り。診療時間などは電話連絡の上、確認が必要だ。(当)は休日当番医。

◆つくば市
4/27(土)=宮本病院、筑波学園病院、とよさと病院、筑波記念病院、筑波中央病院、筑波胃腸病院、筑波病院、いちはら病院、つくば双愛病院
4/28(日)=筑波胃腸病院、東郷病院(当)、南大通りクリニック(当)
4/29(月)サンシャインクリニック(当)、筑波病院(当)
4/30(火)=筑波学園病院、とよさと病院、筑波記念病院、筑波メディカルセンター病院、筑波胃腸病院(当)、筑波病院、いちはら病院、さくら内科・呼吸器内科クリニック(当)
5/1(水)=とよさと病院、筑波記念病院、おがわ内科(当)、いちはら病院(当)
5/2(木)=筑波学園病院(当)、筑波記念病院、筑波メディカルセンター病院、筑波胃腸病院、筑波病院、いちはら病院、木村クリニック(当)
5/3(金)=筑波病院、太田医院(当)、樫村内科消化器科クリニック(当)
5/4(土)大野医院(当)、寺崎クリニック(当)
5/5(日)つくば双愛病院(当)、飯岡医院(当)
5/6(月)=筑波メディカルセンター病院、宮川内科・胃腸科医院(当)、あつしクリニック(当)

◆土浦市・阿見町
4/27(土)=県南病院、都和病院、土浦厚生病院、神立病院、筑波東病院
4/28(日)=小林医院(当)、土浦市休日緊急診療所(当)、淀縄医院(当)、小杉歯科医院(当)
4/29(月)=東京医科大学茨城医療センター、松本内科医院(当)、土浦市休日緊急診療所(当)、野上病院(当)、高野歯科医院(当)
4/30(火)=東京医科大学茨城医療センター、県南病院、都和病院、土浦厚生病院、筑波東病院、土浦協同病院
5/1(水)=県南病院、都和病院、神立病院、土浦協同病院
5/2(木)=県南病院、都和病院、土浦厚生病院、神立病院、筑波東病院、土浦協同病院
5/3(金)=山中内科クリニック(当)、土浦市休日緊急診療所(当)、県南病院(当)、深谷歯科医院(当)
5/4(土)=石井内科クリニック(当)、土浦市休日緊急診療所(当)、中央大祢整形形成外科(当)、ホワイト歯科医院(当)
5/5(日)=萩原クリニック(当)、土浦市休日緊急診療所(当)、神立病院(当)、土浦やまぐち歯科クリニック(当)
5/6(月)=東京医科大学茨城医療センター、鈴木胃腸科クリニック(当)、土浦市休日緊急診療所(当)、伊野整形外科医院(当)、関口小児歯科医院(当)

→10連休中のつくば市の休日当番医はこちら
→土浦市の休日当番医はこちら
→県の医療機関の外来診療の実施状況はこちら

処方せんと薬局

連休中、薬局が閉まっている場合などに対処し、継続的に使用している薬に限り、4日以内と決められた処方せんの使用期間の延長ができる。希望者は主治医に相談を。薬局はつくば、土浦とも飛び石連休が多いが、ショッピングモール内の薬局などは連日営業している。

【介護施設・事業所】

特別養護老人ホームなどの入所施設の場合は365日稼働しているため、連休の影響を受けない。通所や訪問介護など居宅サービスを行っている事業所は利用者との契約に基づいて営業しており、契約の有無に応じて休みにする事業所がある。

【保育所】

認可保育園は公立、私立とも基本的に休みとなり、連休中は一時預かり保育を実施している施設が対応する。

このうちつくば市シルバー人材センターが運営する一時保育施設「子育て支援ルームきずな」(同市台町、小倉武子施設長)は木曜日を除いて、1歳から未就学児まで毎日10人まで受け入れる。10連休はすでに毎日4人程度の予約が入っているがまだ受け入れ可能だ。

◆つくば市
3カ所で1歳~就学前を対象に一時預かり保育を実施する。
▽市立作岡保育所=4月30日(火)と5月2日(木)。利用料は1時間200円、定員6人。
▽つくばスワン保育園=全日。1日3000円。定員5人。
▽子育て支援ルームきずな=5月2日(木)を以外。1時間500円(市外は600円)。

◆土浦市
▽市立桜川保育所=4月30日(火)~5月2日(木)の3日間。定員20人程度、4時間まで800円。4時間超1600円

手数料が発生しない連休前の営業時間には混雑が必至の銀行ATM

【銀行】

▽常陽銀行、筑波銀行などの銀行窓口は10連休中は休業、銀行ATM(現金自動預け払い機)やコンビニATMは連休中も利用できる。給料日と重なる4月25日(木)と26日(金)、連休明けの5月7日(火)は窓口が大変混雑すると見込みまれることから、日数や時間に余裕をもって手続きするよう呼び掛けている。

連休中に需要の増加が見込まれるATMについて常陽銀行広報室は、委託管理会社がお札の過不足が生じないよう管理にあたっているため、連休前は通常の土日より多くお札がセットされるという。連休中のATM利用は所定の手数料がかかり、両替機は使えない。詳しくは「常陽銀行ATMご利用ガイド」で確認を。

【郵便局】

郵便局窓口は10連休中は休業。休日なども営業している一部郵便局は営業する。配達は普通郵便物は4月27日(土)と5月2日(木)のみ配達、速達や書留などは毎日配達する。ATMは連休中も利用できる。

【消費生活センター】

つくば市、土浦市いずれも消費生活センターは4月27日から5月6日まで休み。急な場合は▽国民生活センター=午前10時から午後4時まで、局番なしの188(イヤヤ)▽県警察本部・警察相談=ダイヤル#9110

【ごみ収集】

つくば、土浦の一般ごみ収集は収集カレンダー通りに行われる。

【構成・橋立多美】

土浦でホーム初戦、群馬と分ける 茨城アストロプラネッツ 

0
3回裏、小野瀬が一塁へ気迫のヘッドスライディング。チームの士気を鼓舞する=21日、土浦市川口のJ:COMスタジアム土浦

【池田充雄】プロ野球の独立リーグ、ルートインBCリーグの茨城アストロプラネッツは21日、土浦市川口のJ:COMスタジアム土浦で群馬ダイヤモンドペガサスと対戦し、5-5で引き分けた。茨城は同リーグに今季から参戦。戦績は2勝5敗で東地区最下位とふるわないが、昨季の優勝チームである群馬に対し互角の戦いを繰り広げ、582人の観衆を沸かせた。

初回2被弾4失点から追いつく

茨城は初回、早いカウントから強振してくる群馬打線に強烈な先制を許した。先頭と四番の長打から五、六番の連続ホームランでたちまち4失点。先発の小沼健太投手は「2本とも失投。入り方に気を付ければ違った結果になったのでは」と反省の弁。

ピッチングを修正し、試合を立て直した先発の小沼㊧と1回裏、加藤の一打で1点を返す。加藤は3回の二塁打と合わせて2打点

だが茨城打線も黙っていない。1回裏、小野瀬将紀と上杉泰賀の一、二番の連続ヒットから四番・加藤慎太郎の内野ゴロでまずは1点。3回裏にも連打で1点を追加した。1、3回とも先頭打者でチームに勢いを与えた小野瀬主将は「最年長の自分が気持ちを出し、みんなを引っ張ろうと思った。開幕当初と比べ、ここ数試合は内容や展開が良い」と試合後に振り返った。

打線の援護を得た小沼はその後、変化球主体に切り替える。得意のスライダーでカウントを整え、「相手はまっすぐに強いので、カットボールで打ち損じさせた」と丁寧に低めを突いて粘りの投球。4回に1失点するも、5、6回は連続して三者凡退に打ち取る。

すると6回裏、茨城に好機到来。疲れが見え始めた相手先発を攻め立て、2死満塁から押し出しで1点。代わった2番手からも四球とヒットで2点を奪い、ついに同点に追い付く。

小沼は7回、打球を左脚に受けるアクシデントがあったが、1死二、三塁のピンチにも強気のピッチングで中軸を打ち取り、マウンドを降りた。8回は日下部啓太、9回は本村康が登板し、いずれも走者は出しながら無失点で抑える。9回裏は先頭の上杉が出てサヨナラのチャンスを作るも、クリーンナップが沈黙。9回を終え、規定により試合終了。

土浦でやるからには勝ちたかった…

坂克彦監督談「強豪相手の引き分けは自信にしていい。最後に1本出なかったのだけは反省してほしい。(最下位の現状に)点は取れるようになってきたが、エラーがらみの失点が多い。急にはうまくならないので一歩一歩精進するだけ。(常総学院高時代の思い出ある土浦市営球場に戻ってきて)かつての姿とはずいぶん違うが、この球場で戦えてうれしかったし、やるからには勝ちたかった。次こそは勝ちたい」

茨城のホームゲーム次戦は25日、牛久運動公園野球場で埼玉武蔵ヒートベアーズと対戦する。

試合後、選手全員で観客を見送る

【速報】当選の24人決まる 土浦市議選2019

0
土浦市議選の開票作業=21日午後7時10分ごろ、霞ヶ浦文化体育会館(同市大岩田)

任期満了に伴う土浦市議選の投開票が21日行われた。前回(2015年)から定数4減の24議席に31人が立候補していた。開票の結果、政党別では公明4、共産2は変わらず、新人4、元職1人が当選した。当日有権者数は11万6168、投票率は43.43%、前回を5.0ポイント下回った。

◆土浦市議選(定数24-31)選管確定

当 矢口 勝雄 55 無新 2791.541
当 勝田 達也 55 無現 2668
当 吉田千鶴子 66 公現 2637.446
当 島岡 宏明 60 無現 2419
当 今野 貴子 61 無現 2352
当 目黒 英一 49 公新 2214
当 海老原一郎 65 無現 2142
当 矢口  清 74 無現 2020.458
当 奥谷  崇 48 無新 1971
当 福田 一夫 63 公現 1928
当 田子 優奈 32 共新 1920
当 平石 勝司 48 公現 1891
当 吉田 博史 61 無現 1829.553
当 久松  猛 75 共現 1669
当 柏村 忠志 75 無元 1534
当 寺内  充 66 無現 1522
当 内田 卓男 73 無現 1508
当 下村 寿郎 63 無現 1484
当 鈴木 一彦 55 無現 1449
当 柳沢  明 68 無現 1436
当 小坂  博 62 無現 1341
当 塚原 圭二 57 無現 1312
当 柴原伊一郎 77 無現 1238
当 篠塚 昌毅 63 無現 1222
坂本 繁雄 70 無新 1059
田中 義法 49 無新 1046
中川 敬一 77 無元 1010
川原場明朗 81 無現  933
石引  潔 66 無新  483
小野  勉 57 無新  336
四栗  治 51 無新  268

➡立候補者の顔ぶれはこちらに

大学生のための「家出マニュアル」プロジェクト 筑波大生が企画、5月noteに公開へ

0
虐待問題について話す山口和紀さん

【田中めぐみ】虐待サバイバーの体験談を募集し、大学生のための「家出マニュアル」を作るプロジェクトを進めている学生がいる。筑波大学人間学群で社会福祉について学ぶ3年生の山口和紀さん(20)。体験談は5月にウェブサービスnoteに有料公開予定で、売り上げは執筆者に還元するという。

家出は虐待からの自主避難

山口さんは大学1年の時に、親からの虐待を生き延びたサバイバーたちが書いた手紙を収めた本『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』(Create Media編)を読んだ。同世代が手紙を寄せていることにショックを受け、ツイッターで本の感想をつぶやいたところ、この本の企画をしたライターの今一生(こんいっしょう)さんから返事をもらい、児童虐待防止をテーマとした講演会を企画した。昨年5月の2日間、コワーキングスペース「Tsukuba Place Lab」(つくば市天久保)に今さんを招いて「子ども虐待防止講演会」を開催した。

講演会で参加者の話に耳を傾ける今さん=昨年5月、コワーキングスペース「Tsukuba Place Lab」(つくば市天久保)

講演会には筑波大学の学生らを中心に2日間でのべ41人が参加。虐待問題について様々な議論が行われ、実際に虐待を受け、生きるために家出をした体験を語った人もいた。家出しなかったら死んでいたという話を聞き、山口さんはそれまでの価値観がひっくり返された気がしたという。「家出」という言葉には「してはいけないこと」「悪いこと」というイメージがあったが、体験者の話を直接聞き、「家出」は被虐待者の自主避難であることを知ったと話す。

また今年3月、ある地方大学に通う大学生が自らの虐待体験をつづって、インターネットにアップした記事を目にした。この大学生も「家出」することによって生き延びていた。2人の壮絶な体験から、「家出」がなければ死んでいたかもしれないサバイバーの実態を知り、山口さんは何かをしなければならないという気持ちにさせられたという。

5人の家出体験記を募集

被虐待者の家出には、ある種の技術が必要になるが、社会的に家出が推奨されることは少なく、支援する団体も多くない。具体的なやり方を教えてくれるところが無いため、家出成功者の体験談をモデルケースとして参考にするしかない。

そこで山口さんは、実際に家出に成功した大学生の体験談を集めた「家出マニュアル」を作ろうとプロジェクトを立ち上げた。目標は100人の体験談を集めることだが、まずはツイッターで呼びかけ5人を募集したという。

家出の定義は、「生活拠点を親元以外に移し、自分一人で生活を成り立たせていること」。親に内緒にしているかどうかは厳密には問わず、親に反対されている中強行する場合も家出に含める。虐待親の元で育った人、家出の経験がある人、2019年4月時点で大学生または大学院生であることを条件として募集したところ、すぐに5人の枠が埋まった。体験記を寄せてくれた5人には原稿料を渡したいと山口さんが自腹を切った。

少ない大学生への支援

なぜ大学生を対象にしたか、山口さんは「大学生は10代と20代、未成年と成年の間だから」という。18歳未満は児童相談所など公的支援が受けられるが、18、19歳への支援は薄い。また、20歳になれば賃貸契約などの契約行為に親の同意がいらなくなり、自分で決められることも多いが、未成年の内は親の同意が必要だ。女性の場合はDV(ドメスティック・バイオレンス)シェルターや支援を行うNPOなどもあるが、地方には少ないという。また、男性の場合の支援は必ず就労を前提としており、学生への支援は無いに等しいと話す。

「家出マニュアル」を作る目的は、一つは当事者のため、もう一つは「大学生の虐待」という問題に社会の目を向けることだと山口さん。このプロジェクトが問題提起とし、支援を増やしていきたいという。山口さんの専門は社会福祉で、自分の体験談を語ることは劣等感や屈辱感を低減することにつながり、癒しにもなることを学んだそうだ。「このプロジェクトによって教会のように困っている人たちが集まれる場所を作りたい。困っている人たちがつながり、助け合うコミュニティを作りたい」と目標を語った。

➡「家出マニュアルプロジェクト」のnoteページ

執筆者を増やすための寄付支援もできる

【シルバー団地の挑戦】14 防災士が地域独自の防災計画作りに着手

0
防災士で森の里自治会副会長の松村健一さん。ブルーシートをかぶせて土のう用の砂を備蓄している=つくば市森の里

【橋立多美】つくば市南部の住宅団地、森の里に、平常時は防災の啓発に励み、災害時は避難の要となる人がいる。防災士の松村健一さん(68)。同団地に住んで39年になる。

森の里は首都圏のベッドタウンとして谷田川沿いの平地に造成された。約1300世帯が暮らす市内最大の団地だ。1970年代後半に若年層の入居が始まり、一斉に高齢化が進む。

2015年9月10日、常総市を流れる鬼怒川の堤防が決壊し3000軒以上の家屋が浸水した。松村さんの妻の友人の家がこの時浸水被害に遭い、妻とともに泥の掃除に駆け付けた。この体験が防災への考えを一変させた。「自分の身や家族を守るため」と翌年、同市で行われたNPO法人日本防災士機構の研修講座を受講して防災士になった。

阪神・淡路大震災を教訓として創設された防災士制度は、災害初期段階で、自助と近隣住民同士による共助の活動をけん引する人材の育成を目的としている。研修で専門知識を体系的に学んだ松村さんは、災害に強い地域づくりの推進役になれたらと、昨年度、防災・防犯部を担当する森の里自治会副会長に就いた。

就任1カ月後から毎月発行される自治会報「森の里だより」に防災コラムを書いてきた。「一般論ではなく、森の里ではどんな災害が予想され、どう対処したらいいかという身近な問題を取り上げてきた」と話す。防災活動の重要性を説くコラムの影響か、昨年11月、同自治会が実施した自治会運営に関するアンケートに防災対策を望む住民の声が多く寄せられた。

在宅避難者への配付方法模索

今年度も同じ役に就いた松村さんは「森の里独自の防災計画を作り、災害時体制を確立したい」という。計画の柱は①地震と液状化②避難生活③水害対策だ。

地震と液状化については、東日本大震災の時に液状化で住宅2棟が傾いた経験を生かした計画を盛る。避難生活は「在宅避難」を見込む。同団地と地続きの市立茎崎第三小が避難所に指定されているが、近隣の住宅団地からも避難してくると総勢5000人に上る。自宅が倒壊するなど帰れない人を除いて在宅での生活を想定し、飲料水と食料の配付方法を模索している。水害対策については土のう用の砂約3トンを団地内の広場に備蓄している。

高齢者を始めとする災害弱者が自然災害により被災する事例が多い。これまでは個人情報保護法が妨げになって対象者を把握できなかったが、13年の法改正で自治体に要支援者名簿の作成が義務付けられ、個人情報を地域の民生委員や自主防災組織が共有できるようになってきた。同団地には1人暮らしの高齢者200人が住む。支援が必要な人への仕組みづくりを避難計画でカバーしたいと松村さんは考えている。

平成の30年余は多くの災害に襲われた。「災害の教訓を令和の時代に生かして、地域ぐるみで災害時に対応できる体制を整えたい」と松村さんは熱意を込めて話してくれた。

谷田川沿いに一戸建て住宅が建つ森の里団地

➡【シルバー団地の挑戦】の過去記事はこちら

年々レベルアップ、多彩な作品70点 筑波銀行OB会美術展

0
それぞれの作品を鑑賞しながら話に花が咲く=つくば市竹園、筑波銀行つくば本部2階ギャラリー

【池田充雄】退職後の暮らしを心豊かなものにしようと、趣味の世界に打ち込んでいる人たちの作品展「第5回筑波銀行OB会美術展」が18日から、つくば市竹園の筑波銀行つくば本部2階ギャラリーで開催中だ。油彩、水彩、水墨画、写真、書、彫刻、陶芸などの多彩な作品、70点余りを見ることができる。

今展の参加者は県内全域および近県の37人。年齢層は60代後半から70代後半が中心だ。「各自が得意なジャンルで挑み、いずれも個性豊かな作品ばかり。回を重ねるごとに出品点数が増え、内容もレベルアップしている。県展などで活躍している人も多い」と、実行委員長の床宿道和さんは話す。

同銀行は関東銀行、つくば銀行、茨城銀行の3行が母体となって2010年に誕生した。今はまだ各行それぞれのOB会が存在するため、共に展覧会を開催しながら親睦を深めている。「この人がこんなテイストの作品を作っていたとは」と、職場で接していたときには気付かなかった意外な一面が見られたりもするそうだ。

作品づくりで大きなモチーフとなるのが地域の風物だ。たとえば千勝弘巳さんの日本画「スーパームーン」は、筑波山の稜線を巨大な満月が照らしている。同じく「群雀」では、満開の花木に遊ぶ小鳥たちを背後から筑波山が見守るように描いた。小澤章さんの写真「光る沼」「夜あけ」は、下妻市民の心のふるさとである砂沼のさまざまな表情を捉えたもの。糸賀士さんが出展した獅子頭は、これもまた石岡の象徴といえる工芸品だ。

獅子頭など地域の風物をモチーフにした作品が多数出展されている

一方で、旅先の風景などを題材にした作品も楽しい。その一つ、小倉宏さんの写真「アルプスの朝」は、国の特別天然記念物であるライチョウをクローズアップで撮影した貴重な1枚。ライチョウから視線を上げると遠くに槍ケ岳が望め、構図としての完成度も高い。

同行の生田雅彦副頭取は、開会式でこれらの作品を鑑賞した上で「私も今は仕事一筋だが、将来は多くの趣味を持つ先輩方を見習っていきたい」とあいさつしている。

◆会期は25日(木)まで、開館時間は午前9時30分~午後5時(最終日は午後3時まで)、期間中無休、入場無料。

参加者一同による集合写真

➡筑波銀行の関連記事はこちら

海外展開にチャレンジする中小企業、農業者を支援 県

0
ベトナムの総合食品見本市「フード・エキスポ・ベトナム2018」に出展した県ブースの様子(県営業戦略部提供)

【山崎実】県は、海外でのビジネスにチャレンジする中小企業や農業者を支援するいばらきグローバルビジネス推進事業をスタートさせる。5月中に参加企業、団体などで構成する推進協議会を発足させる予定だ。

経済のグローバル化に対応し、県産品の輸出促進を図る今年度の県の新規事業だ。シンガポールや、経済発展を続けるベトナムの海外市場を対象に、現地でのビジネス需要開拓、中小企業商品の売り込み作戦を官民一体で行う。

事業の参加企業、団体は、今年秋にシンガポールで行われるレストランなどの飲食店やスーパー、小売店のバイヤーが参加する現地販路開拓のための個別商談会、11月にベトナムのホーチミンで県が用意する展示ブースで商品PRや個別商談を行うことができる。

シンガポールで開催されたレストラン商談会の様子(同)

現在、県は参加企業、団体を募集している。対象は県内に本社か事業所があり、海外市場展開に意欲のあることが条件。対象商品は自社の加工食品、飲料、酒類などで、賞味期限が6カ月以上あるもの(1年以上が望ましい)としている。

募集数は30品目で、1企業、団体当たり最大3品目程度。応募が多い場合は、県が調整、選定する。採択された企業、団体は、現地の専門スタッフによる商談先発掘の支援、商品サンプルの輸出費用負担支援が受けられるほか、シンガポール、ベトナムから現地バイヤーを県内に招へいして実施する商談会にも優先的に参加できる。

5月の推進協議会設立で本格スタートになるが、県は事業内容の説明会を行う一方、広く参加企業、団体の募集を行っている。募集締め切りは4月26日(金)。事業に関する詳しい問い合わせは県営業戦略部グローバル戦略チーム(電話029-301-3529)。

北条米生産者6人、県版GAP認証を取得 東京五輪の食材へPR コメは県内初

0
佐藤明彦県県南農林事務所長(右)から確認証の交付を受けるJAつくば市の関喜幸部会長=土浦市真鍋、県土浦合同庁舎

【鈴木宏子】つくば市の筑波北条米生産者6人が、東京オリンピック・パラリンピックへの食材提供が認められる県版GAP(ギャップ、農業生産工程管理)制度の認証を取得した。JAつくば市最良食味米生産部会(関喜幸部会長)の30~40代の若手生産者で、コメで認証を取得したのは県内で初めて。

茨城県GAP第三者確認という認証制度で、17日、土浦市真鍋の県土浦合同庁舎で交付式が催され、佐藤明彦県南農林事務所長からJAつくば市の関部会長に確認証が手渡された。

同部会では、国際規格GAPの認証取得を目指し2016年から、北条米を生産する部会員20人全員で研修などを始めた。国際規格は取得手続き費用などの面でハードルが高いなどの課題があったという。こうした中、東京五輪に向け申請手数料が無料の県版GAP制度が17年12月にスタートしたのを機に、まずは県の認証を取得しようと部会員6人が昨年6月から本格的に取り組みをスタートさせた。

関部会長(65)は「GAPを取るにあたっていろいろな苦労があり、生産部会20人のうち6人だけになったが、世界と闘うには自分の生産工程をしっかりしておこうと、若い人たちが声を挙げて前向きな形をつくることができた。県のGAPがもらえたことでやりがいが出る。今後も他の部会員に取得を勧め拡大していきたい」と話す。

認証を取得するためには、農薬や肥料が周辺に飛散しないよう環境保全を行っているか、収穫器具を定期的に洗浄し清潔に保っているか、危険を伴う作業に警告版を掲示し事故防止対策を行っているかなど計66項目の生産工程で基準を満たしていることが求められた。

「作業場をきれいに整頓すること、農機具の燃料置き場を別に確保することなど設備投資も必要になった」など苦労もあったと関部会長は振り返る。

県の佐藤所長は「組合員、部会員の長年にわたる努力のたまもの。2020年の東京五輪でつくばのおいしい農産物が全世界の人に提供できれば」と話した。

同部会では今後さらに、国際規格認証の取得を目指していくという。同JAの岡本秀男組合長は「ヨーロッパやアメリカに輸出していくためにはグローバルGAP(国際規格認証)がないと輸出できない。今後はそれを目指しながらやっていきたい」と語る。

今回認証を取得した6人の栽培面積は34.1ヘクタール、年間出荷量は128トン、年間販売金額は約3500万円。現在は直売所での販売のほかつくば市の学校給食に提供している。県版GAPの認証期間は東京五輪が開催される来年9月末まで。今年収穫されるコメから認証対象となる。

GAPは、食品の安全や環境保全、労働安全を図る観点から、農薬や肥料の使用、土壌の管理など農作物の生産管理が適正に行われていることを確認し認証する制度。国際規格などさまざまな規格水準がある。東京五輪の食材調達基準でGAP認証が要件となったことを受けて、基準を満たす県版の制度がスタートした。JAなめがた部会のチンゲン菜、県立江戸崎総合高校のブドウなど5件がすでに認証されており、今回は6件目となる。

➡茨城県GAP第三者確認制度の関連記事はこちら