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土浦市小野
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6/10 天童フェア
2023年6月5日
山形県天童市特産のサクランボ「佐藤錦」や漬物、菓子類などを販売する。 日時:6月10日(土)午前10時~午後3時 場所:まちかど蔵(土浦市中央1-12-5)と小町の館(土浦市小野491)の2カ所で同時開催。 内容:山形県天童市の特産品のサクランボ「佐藤錦」や漬物、菓子類を販売する。 土浦市と天童市は2000年12月に相互交流協定を締結し、互いの観光行事に参加したり、特産品を展示・販売するなど観光物産交流を実施している。土浦市での天童フェアは毎年春と秋に年2回開催しており、秋は天童市特選のラ・フランスなどを販売する。
魔女のフェスタ、石岡へ里帰り 「岩戸開き」テーマに27日
2023年5月18日
つくば市国松の旧筑波小学校跡で開かれていた「魔女のフェスタ」が27日の第6回開催で、発祥の地、石岡市柴内の朝日里山学校に里帰りする。主催するいしざき緑子(魔女の学校主宰者)さんによれば、今回は「魔女の岩戸開き」がテーマで、心を閉ざした人々に、多くの人との関わり持ってもらいたいとの願いをこめたという。 魔女のフェスタは「魔女の学校」(2021年2月17日付)の生徒たちを中心に、小学校跡の教室にタロット、工芸品、占い、オーガニックなどの模擬店を設け、校庭にキッチンカーやテントの飲食ブースを展開するマルシェ。子供からお年寄りまでの一般参加者が加わり、ダンス、手作り太鼓のワークショップなどでにぎわい、近県からも広く参加者を集めるようになった。 今回は特別に「岩戸開き」のイベントが加わる。天の岩戸の神話は、弟スサノオの乱行に嘆き悲しんだアマテラスが岩屋の奥にひきこもってしまい、世は闇夜に包まれた。困った八百万(やおよろすの)神は岩戸の周囲に集い、大騒ぎし、女神アマノウズメが髪を振り乱しおどけて踊りだすと、アマテラスが「何事か」と岩戸を開き、覗き見たことにちなむ、再生の物語だ。 アマテラス、スサノオの両親であるイザナギ、イザナミこそは男女二柱の祖神を祀(まつ)る筑波山の神。こうした縁起にちなみ、今回は歌舞音曲の企画を充実させた。ミュージシャンの奈良大介は「魔女音頭」を披露するという。 いしざきさんは山麓地区のつくば市国松に2020年から住み始め、地元の人との交流の中で筑波山への信仰がいかに地域に溶け込んでいるかを知っていく中で、今回のテーマに至ったそう。「豊かさとは、お金、地位、名誉だと思っていた人が、心が邪魔になり、心を閉ざして生きるようになってきた。立場主義を否定することによって、心を開いていける、そのことが人とつながる。楽しにあふれているので是非とも仮装して遊びに来て欲しい」と語る。 「魔女のフェスタ」は2019年4月開催の1回目の会場が朝日里山学校だった。2004年に廃校した元石岡市立朝日小の跡地利用により、里山体験ができる田舎体験施設としてさまざまなイベントが行われている。土浦市小野の朝日トンネルを抜けて数百メートルの場所にある。 第2回から第5回を開いた旧筑波小跡は今年、インターナショナルスクールの開設が決まった(3月3日付)ことから、今回の里帰りになった。朝日里山学校は平屋で全体のスペースが小さくなり、出店者数は前回の100から70に縮小される。いしざきさんは「旧筑波小跡は駐車場確保が大変だったが、今回は200台完備されており、楽になった」という。(榎田智司)
最優秀賞に山口栄司さん 土浦の写真コンテスト表彰式
2023年1月28日
第17回「土浦の写真コンテスト」の表彰式が28日、土浦市大岩田の国民宿舎水郷「霞浦の湯」2階会議室で開かれた。主催は同市観光協会(中川喜久治会長)。最優秀賞(茨城県知事賞)に選ばれた、つくば市在住の山口栄司さん(80)ら13人が出席し、表彰を受けた。 市内の景観・催事などをとらえた、本人撮影のおおむね3年以内の作品という条件で、昨年秋に募集され、県内外から68人、248点の応募があった。審査の結果、8月の「キララまつり」を撮った山口さんの「彩り鮮やか」のほか、宮本尚男さん(阿見町在)の「ちびっ子ライダー」、糸賀一典さん(千葉県柏市)「レンコン収穫」、仲沢彩さん(土浦市)の「茨城クロス・決戦は土浦で!!」の優秀賞3作品、入選16作品が選ばれた。 最優秀賞受賞の山口さんは「趣味で催事の写真を撮っているが、このような素晴らしい賞をいただけてうれしい。今後も技術を磨き応募していきたい」と語った。 審査員のオダギ秀さん(75)(日本写真家協会会員・土浦写真家協会会長)は「昔は撮るぞーっと構えている写真が多かったが、最近は気楽に撮っている人が多くなった。土浦の良さが自然に伝わってきて、好感が持てる。今後も幸せを感じた瞬間を撮り続けて欲しい」と感想を述べた。(榎田智司) ◆展示会は29日から3月3日まで土浦まちかど蔵「野村」(土浦市中央)で、同4日から31日まで小町の館(土浦市小野)で開催。入選作品は土浦市観光協会のホームページに掲載されている。
年越し売り出し中 そば焼酎「土浦小町」【人と仕事の回顧録’21】5
2021年12月30日
土浦市農業公社企画 明利酒類の製造販売 主原料に土浦産常陸秋そばを全量使用したそば焼酎「土浦小町」は、土浦市農業公社(同市永井)が企画し、明利酒類(水戸市)に製造と販売を委託。11月1日の発売以来、売れ行きは好調で、製造元の明利酒類では歳暮需要期を待たずして12月中旬に早くも出荷終了。残るは各小売店の店舗在庫のみとなっている。 常陸秋そば原料に 商品名の「土浦小町」は、土浦市新治地区に残る平安時代の歌人・小野小町の伝説にちなむ。お披露目が予定されていた土浦の花火大会(11月6日)の開催中止で、当初の思惑は外れたが、商品自体の話題性と品質の高さから滑り出しの売れ行きは上々。問屋筋からも「ぜひ来年もまたお願いしたい」と要望が相次いでいるという。 原料の常陸秋そばは、全国のそば店やそば通に支持される一方、生産量は全国シェアのわずか6%という希少性から高いブランド力を誇る。県の奨励品種であり、主産地の一つ新治地区では、11軒の農家が100ヘクタール弱の作付面積で約100トンを生産。そのうち30トンを市農業公社が買い上げ、玄そばやそば粉にして販売する。顧客にはそば打ち職人グループなどが名を連ねる。 公社主任の露久保浩さんは「手前味噌になるが全国のそばの中で、味わいの豊かさや鼻に抜ける香りが一番高い。最もそばらしいそば」と話す。コロナ禍による余剰在庫を活用し、そば焼酎にして飲んでもらうことで、土浦産常陸秋そばの知名度アップにつなげようと企画した。 製造を依頼した明利酒類は清酒「副将軍」や県内各地の地域産物を使った焼酎・リキュール類で実績豊富。酒類販売部の川口幹夫さんは「良い農産物が揃っている茨城の中でも最高の食材を使い、良い酒を造って地産地消や地域PRのお手伝いをしたい」と引き受けた。 今回は600キロのそばから720ミリリットル詰の焼酎約2200本が造られた。常陸秋そばは実が大きく粒揃いが良いことも特徴で、そのせいか歩留まりも良く醸造は順調に進んだ。白麹(こうじ)仕込みにより素材の持ち味を生かし、抽出には減圧蒸留方式を採用。沸点が低くなるため雑味が抑えられ、クリアで軽快な味わいになるという。 家庭でも楽しめるそば湯割り 出来ばえについては「さわやかでキレがよく、すっきりとした味わいのある焼酎。そば特有の華やかな香りと、口当たりのやわらかさが特に感じられる」と川口さん。飲み方は、キリッとした飲み口を楽しむならロックやソーダ割り、まろやかで優しい味わいにするならそば湯割りが適するという。 11月に土浦駅ビル内の「IBARAKI佐藤酒店プレイアトレ土浦店」で試飲販売会が行われた際は、市内おおつ野のそば店「筑山亭かすみの里」がそば湯を提供した。「当店ではほとんどの方がそば湯割り。焼酎のカドをまるめておいしく飲める」と店主の長峰淳さん。そば湯は濃いめの方が合うそうで、そば本来の甘みと香りが増幅され、料理の味も引き立ててくれる。 そば湯割りは、そば店ならではの飲み方と思われがちだが家庭でも簡単だ。水100ミリリットルにそば粉小さじ1程度を溶いて火にかけ、沸騰してとろみがついたら、軽く温めておいた焼酎と合わせて熱々のところをいただく。割り方はお好みで、ちなみに試飲会では焼酎6に対しそば湯4で提供した。 「土浦小町は地域の名を冠した『おらが焼酎』として多くの方に興味を持たれ、喜んでいただくことができた。今後も製造を続け、県内外に周知を図り、新たな土浦ブランドとして成長させていきたい」と露久保さん。来年度の仕込みへの期待も高く、詳細はこれから協議するが、度数の高いプレミアム焼酎などの方向性も検討したいという。(池田充雄) ◆本格そば焼酎「土浦小町」 720ミリリットル入り1500円(税込み)。取り扱いは県内の大型店、酒販店、土浦市庁舎1階の「きらら館」、同市小野の「小町の館」など約40店。東京では中央区銀座にある県のアンテナショップ「イバラキセンス」など。市のふるさと納税の返礼品にもなっている。通信販売は市農業公社ホームページ [おわり]良い年をお迎えください。
小春日和は「小野の里山」散歩 《ポタリング日記》3
2021年12月3日
【コラム・入沢弘子】畑の小道に自転車を止めて山の稜線(りょうせん)を眺めていると、パラグライダーの鮮やかなキャノピーが降りてきました。黄金色に輝くイチョウの大木。枯れ葉色の田畑でひときわ鮮やかな枝に残る柿の朱色。時間の流れがゆっくりと感じられます。土浦市小野地区は、小野小町伝説の残る地域。なだらかな山に囲まれた日本の原風景のような眺めです。 車は観光施設「小町の館」に止め、トランクから愛車「BROMPTOM(ブロンプトン)」を取り出します。館でいただいた周辺案内マップを片手に出発です。まずは先ほど見えた大イチョウを目指しましょう。 大きな水車の横の道をハイキング姿の方々に混ざって進みます。木の下にはたくさんの石碑がありました。文字や仏像が彫られたものが並んでいます。高い石に記されたのは十九夜塔の文字。道に戻り、腰掛石・朝日峠展望公園の看板に沿って進みます。木道で沢を渡ると石が現れました。小野小町が山越えの途中でひと休みしたと言われる腰掛石。三段の階段状の平坦な石は座り心地がよさそうです。 一気に坂を下り集落沿いの道を進むと、また石碑が目につきました。二十三夜塔と記されています。道の奥に見える拝殿に近づくと、日枝(ひえ)神社でした。どうやら裏口から入ってしまったようです。以前に流鏑馬(やぶさめ)を見に来たことを思い出しました。日枝神社の流鏑馬は長い参道で行われます。満開の桜の下、鮮やかな衣装で白馬に跨る射手。走りながらではなく、立ち止まって射る姿も印象的でした。 そば焼酎「土浦小町」を購入 次は坂東三十三観音第26番札所の清瀧寺(きよたきじ)を目指します。県道199号を筑波山方面に渡り、分かれ道を清滝寺の看板方向へ行くと大きな石碑が現れました。大きくカーブする道の右側に石碑群。文字を刻んだものに加え、仏像も見られます。風化して丸みを帯びて優しい表情。薄暗い坂を上っていくと、重厚感のある山門が見えてきました。 自転車を止め石段を上ります。静寂の中で本堂に参拝。大師堂の弘法大師石像は浸食もなく、はっきりとしたお顔立ちです。戻る途中に見つけた、翠巌山向上庵(すいがんさんこうじょうあん)の石碑方向に細い坂道を行くと古い石段が出現。檀家以外の入山は遠慮くださいとの貼り紙があり、引き返します。 小町の館に戻り、そば焼酎「土浦小町」を購入。今年初めて土浦市産の常陸秋そばで醸造され、新そばの時期に発売になったばかりだそうです。石仏が気になったので調べてみたら、「土浦の石仏-新治地区編-」の図録が市立博物館と考古資料館で販売されていることが分かり、帰りがけに入手しました。 2014年発行の図録によると、小野を含む新治地区には682基の石仏が確認されたそうです。石仏の所在がわかる地区別の地図や形状の説明や写真も掲載されています。来年は、新治の里の石仏を訪ねるポタリングもいいかもしれません。 焼酎のお湯割りのグラスからは、ふくよかな香りが立ちのぼっています。仏像の穏やかなお顔が思い出され、ふわっと、温かい気持ちになってきました。(広報コンサルタント)
小春日和は「小野の里山」散歩 《ポタリング日記》3
2021年12月3日
【コラム・入沢弘子】畑の小道に自転車を止めて山の稜線(りょうせん)を眺めていると、パラグライダーの鮮やかなキャノピーが降りてきました。黄金色に輝くイチョウの大木。枯れ葉色の田畑でひときわ鮮やかな枝に残る柿の朱色。時間の流れがゆっくりと感じられます。土浦市小野地区は、小野小町伝説の残る地域。なだらかな山に囲まれた日本の原風景のような眺めです。 車は観光施設「小町の館」に止め、トランクから愛車「BROMPTOM(ブロンプトン)」を取り出します。館でいただいた周辺案内マップを片手に出発です。まずは先ほど見えた大イチョウを目指しましょう。 大きな水車の横の道をハイキング姿の方々に混ざって進みます。木の下にはたくさんの石碑がありました。文字や仏像が彫られたものが並んでいます。高い石に記されたのは十九夜塔の文字。道に戻り、腰掛石・朝日峠展望公園の看板に沿って進みます。木道で沢を渡ると石が現れました。小野小町が山越えの途中でひと休みしたと言われる腰掛石。三段の階段状の平坦な石は座り心地がよさそうです。 一気に坂を下り集落沿いの道を進むと、また石碑が目につきました。二十三夜塔と記されています。道の奥に見える拝殿に近づくと、日枝(ひえ)神社でした。どうやら裏口から入ってしまったようです。以前に流鏑馬(やぶさめ)を見に来たことを思い出しました。日枝神社の流鏑馬は長い参道で行われます。満開の桜の下、鮮やかな衣装で白馬に跨る射手。走りながらではなく、立ち止まって射る姿も印象的でした。 そば焼酎「土浦小町」を購入 次は坂東三十三観音第26番札所の清瀧寺(きよたきじ)を目指します。県道199号を筑波山方面に渡り、分かれ道を清滝寺の看板方向へ行くと大きな石碑が現れました。大きくカーブする道の右側に石碑群。文字を刻んだものに加え、仏像も見られます。風化して丸みを帯びて優しい表情。薄暗い坂を上っていくと、重厚感のある山門が見えてきました。 自転車を止め石段を上ります。静寂の中で本堂に参拝。大師堂の弘法大師石像は浸食もなく、はっきりとしたお顔立ちです。戻る途中に見つけた、翠巌山向上庵(すいがんさんこうじょうあん)の石碑方向に細い坂道を行くと古い石段が出現。檀家以外の入山は遠慮くださいとの貼り紙があり、引き返します。 小町の館に戻り、そば焼酎「土浦小町」を購入。今年初めて土浦市産の常陸秋そばで醸造され、新そばの時期に発売になったばかりだそうです。石仏が気になったので調べてみたら、「土浦の石仏-新治地区編-」の図録が市立博物館と考古資料館で販売されていることが分かり、帰りがけに入手しました。 2014年発行の図録によると、小野を含む新治地区には682基の石仏が確認されたそうです。石仏の所在がわかる地区別の地図や形状の説明や写真も掲載されています。来年は、新治の里の石仏を訪ねるポタリングもいいかもしれません。 焼酎のお湯割りのグラスからは、ふくよかな香りが立ちのぼっています。仏像の穏やかなお顔が思い出され、ふわっと、温かい気持ちになってきました。(広報コンサルタント)
再開した「小町の館」に季節の草花 土浦中央ロータリーが寄贈
2020年6月20日
【池田充雄】土浦中央ロータリークラブ(土浦市真鍋、菊地廣輝会長)が10日、土浦市小野の体験交流施設「小町の館」に季節の草花のプランターを寄贈した。ポーチュラカ、ペチュニア、サフィニア、インパチェンス、赤と青のサルビア、鶏頭、日日草などを寄せ植えした8基が本館の玄関前に飾られ、訪れる人を癒している。 同クラブは社会奉仕事業の一環で、市役所大屋根広場など土浦市内を花で飾ろうと活動。小町の館では本館裏の芝桜の丘や、朝日トンネル下のポケットパークの藤棚なども整備した。 今年4月に餅つきイベントを小町の館で計画していたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により中止を余儀なくされ、緊急事態宣言の解除を受けて今回の花の寄贈を実施した。「当館は4月9日から5月末まで休館し、6月2日に再オープンしたばかり。タイミングよく花を贈っていただき、来館者にも評判がいい」と館長の岡田良一さん。 同館ではそば店「小町庵」やふれあいホールなども席数を減らし、感染対策を万全にして営業再開。そば打ち体験は参加人数を減らして募集し、すでに一部は定員に達したそうだ。周辺では朝日峠のハイキングやパラグライダーにも人が集まるなど、徐々ににぎわいを取り戻しつつある。
令和一番乗りなら筑波山頂 近場の初日の出スポットを紹介
2019年12月29日
【相澤冬樹】令和一早い初日の出を拝めるかもしれない。2020年、日本の本土の初日の出の予想時刻は午前6時46分(千葉県銚子市)から7時25分(長崎県平戸市)の範囲だが、あくまで平坦な地図上での計算。標高差を加味した日本気象協会などのデータでは、冬期閉山中の富士山頂の6時42分を除くと、筑波山山頂の6時44分は清澄山(千葉県鴨川市)と1、2を争う早さとなる。年の初め、「夜明け前が一番暗い」と格言にもあるから、お出かけには万全の注意を払い、高みを目指したい。 女体男体に3000人が登る 筑波山の初日の出。標高877メートルの女体山頂、870メートルの男体山頂からは関東平野の雄大なパノラマが広がる。 中腹まで車で行けば、ケーブルカー(宮脇駅~山頂駅)とロープウェイ(つつじケ丘~女体山駅)が山頂付近まで運んでくれる。1日はともに早朝運転を行う予定で、ケーブルカーは午前4時30分から、ロープウェイは同5時から運転する。天候や混雑度にもよるが、フル回転だと10分間隔で運行。往復の大人料金はケーブルカー1070円、ロープウェイ1120円(税込み)。 運行の筑波観光鉄道(つくば市)によれば、2019年は天候に恵まれ、日の出の時刻には女体男体に合わせ3000人以上が登っていたと見られるという。筑波山神社には大晦日、三が日とも参拝客が多数押し寄せ、駐車場待ちの長い車列ができる。神社周辺には市営の第1~第4まで約450台分、民営と合わせ1000台の駐車場があるが、元日早朝も例年満車状態となる。渋滞を避けたいなら山麓からの山登りも選択肢になる。多くのルートが整備されている。 ◆筑波観光鉄道(電話029-866-0611)。筑波山観光案内所(電話029-866-1616) 富士山も見えるスポット 宝篋山・小町山 つくば市、土浦市の初日の出時刻は6時50分ごろ、標高461メートルの宝篋(ほうきょう)山、同361メートルの小町山は、少し早めに霞ケ浦方向から登る朝日を望めそうだ。目を西に転じれば天候次第だが、茜色に染まる富士山も見えるスポットだ。。 この10年、登山ルートが整備されたことにより、地元では筑波山の混雑を避けるように宝篋山に迂回してのトレッキング客が増えた。元日朝も宝篋山小田休憩所に車を置いて山頂をめざす利用者が多いが、東郷重夫さんによれば「一昨年は午前4時前、今年は3時ごろには駐車場がいっぱいになった。1000人以上登っていたのではないか」という。徒歩ならば、小田の旧市街に入って市営駐車場、小田城跡歴史ひろば駐車場も利用圏内だ。 この宝篋山の混雑から、さらに押し出される格好で近年人気なのが朝日峠近くの小町山。地元有志らが愛称を付けて登山ルートを整備してきた。こちらは土浦市小野の小町の館駐車場が利用できる。低山とはいえ、木立が深く、沢沿いの傾斜もきついので、衣類や靴を整え、装備も懐中電灯やヘッドライトは必携となる。 ◆宝篋山小田休憩所(電話029-867-1368)。小町の館(電話029-862-1002) ネイチャーセンターが早朝特別開園 雪入山・三ツ石公園 筑波山系をさらに東に向かうとかすみがうら市に入り、雪入ふれあいの里公園が整備されている。約14ヘクタールの園内には雪入山、浅間山と標高345メートルの山の連なりがあり、リピーターたちの「元朝参り」スポットになっている。地元では初詣でをこう呼ぶ人が多い。 雪入山にはかつて砕石場だった跡地を整備して、標高150メートル地点にネイチャーセンターがあり、つづら折りに急崖を登ると石岡市から土浦市にかけての霞ケ浦の眺望と鹿行地域の遠景が見渡せる。霧の出やすい地形のため、雲海のような展望が見られる年もあった。ネイチャーセンターは1日午前5時から8時まで特別開園、約100台収容の駐車場が開放される。 浅間山中腹にある三ツ石森林公園は駐車場を含め常時開園、こちらも年々出足が早まっているそうだ。 ◆雪入ふれあいの里公園(電話0299-59-7000) 初日の出クルーズも 霞ケ浦 ご来光を拝むには東に開けた地形の場所を選ぶのが近道。茨城には大洗海岸という初日の出の景勝地があるが、土浦入りからの霞ケ浦も近年人気を集めている。土浦市大岩田、霞ケ浦総合公園のオランダ水車やネイチャーセンター周辺はごったがえすほどの人出になる。太陽が美浦村馬掛沖あたりに上がってくるのは午前6時50分ごろだが、写真撮影には1時間前ほどに来て場所を確保、空や湖面の色の変化を楽しみながら日の出を迎えるとおもしろいそうだ。 さらにアクティブにいくならラクスマリーナ(土浦市)が運航するホワイトアイリス号による「初日の出クルーズ船」がある。15年ほど続く人気企画で、土浦港を午前6時に出発、土浦・沖宿沖あたりをクルーズして寄港は7時30分ごろの予定。航行中、温かい豚汁やお酒も振る舞われる。料金は大人3000円、子供1000円。要予約で12月31日まで受け付けている。 ◆霞ケ浦総合公園管理事務所(電話029-823-4811)。ラクスマリーナ(電電話029-822-2437)
膝に人工関節も連日の登山 土浦「小町山」の愛好会長
2019年11月4日
【相澤冬樹】低山といえど、山頂を目指すならトレッキングやハイキングではなく「登山」。筑波山系に連なる標高361メートルの小町山(土浦市小野)では、地元の愛好家がルート整備をしながら山登りを楽しんでいる。小町里山愛好会―。会長の斎藤晃さん(77)は毎日午前中の登山を欠かさないほどの熱の入れようだが、その右膝には人工関節が入っているというから、“健脚”っぷりには驚かされる。 土浦市小野の「小町伝説」に由来する小町山。愛好会が勝手につけた名だが、最近はグーグルマップにも載っている。会の結成は2017年3月、所有する地元砕石メーカーの協力のもと山に立ち入り、同所の「小町の館」から山頂に至る3つのハイキングルートを整備している。 東のハイキングコースに連結する朝日峠展望コース、中央の急勾配を登る尾根コース、西の沢伝いを回り巨石群に抜ける天の川コースの3コース。お隣りの宝篋山(ほうきょうさん、標高461メートル)の登山道整備に一役買ったメンバーが加わって、ルート整備を担っている。 秋の紅葉シーズンともなるとごった返すほどの人出となる宝篋山の混雑を避けて、小町山に移ってきた愛好者が多い。「標高は100メートル低いが難易度からいえば小町山。甘く見てると意外な急勾配に息が上がってしまう」そう。変成岩の一種、ホルンフェルスが大きく露頭している場所などがあり、「小町の舞台」だの「おかめ岩」だの名付けて楽しんでいる。 「山は診療所」健康増進に新兵器も 活動の先頭に立つのが、登山道入口近くに自宅を構える斎藤会長。70歳を超えて人工関節を右膝に入れ、とぼとぼ歩いていたところを山に誘われた。一念発起して登ってみると、脚の痛みも忘れ、一気に病みつきになった。以来毎朝、多少の雨ぐらいは意に介さず登るようになった。今では1時間ほどかければ登れるという。 「年取ると何かにつけ出歩くのがおっくうになるが、山歩きほど健康増進にいいものはない」と斎藤さん。多くの人に山の良さを知ってもらいたい、と最近、足腰が心許ない高齢者を同伴するための新兵器も開発した。2メートルほどの長さに切った竹材2本を布のない担架のようにして用いる。介助者が前後に立ち、中央に高齢者などハンデキャップ者をはさんで山道を登るものだ。 「山は診療所」といい、自宅の納屋は「山小屋」と呼んで活動の拠点にしている。2日開催のスタンプラリーには家族連れなど約180人が参加した。こうしたイベントは年1回しかできないが、山道の整備作業は月1回程度行っており、ボランティア参加を歓迎している。 申し込み・問い合わせは斎藤さん(電話:090-2526-2131) ➡土浦市小野地区の過去記事はこちら
豊かな自然あるまちを目指す ネイチャークラブにいはりの高田さん
2019年6月7日
https://youtu.be/0dHAX1sZLp0 【谷島英里子】土浦市の山ノ荘地域を中心に活動している「NPO法人ネイチャークラブにいはり」は9日、初夏の山の荘ジオツアー「いやしの大地と日枝神社の参道をひも解こう!」の講師を務める。同市のインターネットテレビ、Vチャンネルいばらきの「NEWSつくばチャンネル」に7日、理事長の高田正澄さんを招いてインタビューした。 ネイチャークラブにいはりは、▽大地と生物生態系の調査と地質・地形・生態系の活動保全活動▽体験型環境教育▽惑星と星座の天体観望会▽土浦市のふるさと再発見プロモーション事業ジオツアー―に取り組んでいる。目的は「人と自然をつなげ豊かな自然のある”まち”を未来の子どもたちに託す」こと。 土浦市やつくば市など6市でつくる筑波山地域ジオパークのテーマは、「関東平野に抱かれた山と湖」。高田さんは同ジオパーク推進協議会で市民活動部会の部会長も務めている。9日に土浦市小野で開催するジオツアーでは、山ノ荘の里の伸びやかな大地と流鏑馬(やぶさめ)祭で知られる日枝神社の参道のなりたちの謎を解く場所をハイキングする。人の営みは大地の歴史と関係が深いことを感じ取ってもらう考えだ。 市内でのジオツアーは今後も開催される予定。問い合わせは市商工観光課(電話029-826-1111)まで。
山里にホタル舞う 土浦「小町の館」周辺 見ごろは6月中旬まで
2019年6月2日
【谷島英里子】土浦市小野の「小町の館」周辺で、ゲンジボタルが飛び交い始め、乱舞する光が訪れた人たちを魅了している。見ごろは6月中旬まで。 1日夜には市環境基本計画推進協議会主催のゲンジボタル鑑賞会が開かれ、定員いっぱいの45人が参加した。講師は環境保全活動を行っているNPO法人ネイチャークラブにいはりの高田正澄理事長と黒澤順一さん。ホタルは日本に約40種、発光するのは10種類程度で、幼虫は主にカワニナを食べ生長する。成虫の寿命は約2週間と短い。この日見られたゲンジボタルはメスが体長2センチ、オスは1.5センチ、背に十字の黒模様があるのが特徴。ホタルの発光は求愛行動という。 午後7時30分すぎ、小町の館周辺一帯に生息するゲンジボタルが飛び交い、幻想的な光が見られた。参加者は「黄色に光ってきれい」「初めて見た」と喜んだ様子だった。 ホタルは自由に鑑賞できるが、マナーとして「カメラ撮影やライトの使用を控える」「静かに鑑賞する」「ゴミを持ち帰る」「ホタルを捕まえない」の4項目が挙げられた。高田理事長は「皆さんにホタルを鑑賞していただいて、自然に対する意識が高まり、豊かな自然を守るきっかけになれば」と語った。 同協議会の川又文夫会長は「鑑賞会は3年目になるが参加者がどんどん増えている。ホタルを通して自然に興味を持つ人が増えるのはうれしいことなので、今後もこの環境を大切にしていきたい」と話した。 鑑賞会は8、15日にも予定しているがほぼ定員という。問い合わせは市環境保全課(電話029-826-1111)まで。
《土着通信部》27 「き」と「なま」で違ってくる 生そばの正体
2018年12月18日
【コラム・相沢冬樹】生を「き」と読むか「なま」と読むかで、生醤油(しょうゆ)の正体は違ってくると解説するテレビ番組があったそうだ。塩以外の調味料を添加しないものを生(き)醤油といい、火入れ(加熱処理)をしないのを生(なま)醤油というらしい。製法の進化で最近の醤油は鮮度を保って出荷できるようになった。 そんな話題が出たのは、そば店に張り出された掲示を見たからだ。「お持ち帰り用 生そば(二八・田舎)あります!」。読みがなは振ってない。この場合、「き」と読むか「なま」と読むか。相伴のそばっ食いは「生(き)そばは本来混じりけのないそばをいうから、二八は含まれないはずだ」とうんちくを語る。相棒は「二八どころか小麦粉ばかりの立ち食いそば店だって生そばのノレンをかけている」と反論する。 手打ちそばの1日体験教室が16日、小町の館(土浦市小野)で開かれていたのでのぞいてみた。年越しそばの時節柄、地元の熟練者で組織する鵜合之衆(うごうのしゅう、小野マサル代表)が手ほどきをする絶好の機会で、教室参加歴20回以上の中級者から全くの初心者までが集まってきた。そば打ち経験10年以上のベテランの師匠たちがほぼマンツーマンで指導する。材料は地元産常陸秋そばがベース。そば玉をこね、麺(めん)棒で延ばし、大ぶりの麺切包丁で、細身のそばを仕上げていく。江戸流というらしい。 独特の道具立てに目を奪われながら、手元を追う僕は初歩の質問ばかりを繰り出して師匠たちを困らせた。回答は「二八ならば、なまでよろしかろう」。生(なま)そばというのは乾麺との区別で、ゆですぎないようにという意味を含んでいる。 教室で取り組んだ二八の場合、そば粉400㌘に小麦粉100㌘で水は最大250㍉㍑が標準。水を加えて700㌘強になったソフトボール大の玉を手でこねて、のし棒に何度も巻き付けて円形に延ばしてから角型に広げていく。「四ツ出し」という作業。厚さというより、薄さ1.5㍉程度に延ばした後、折り畳んでそば包丁で1.5㍉幅に切っていく。断面は1.5㍉角の正方形になる。これで、細くともコシをきっちり感じるのど越しのそばに仕上がるのである。 1人前の分量にもよるが1回の手打ちで約8食分ができる。師匠の1人は、この先大みそかまでに30㌔ほどのそばを打ってご近所などに配るというから、生半可では務まらない。今年は収穫時期に台風被害を受けたことで、そば粉がキロ1500円以上にも急騰してこたえているそうだが、10年以上続く習慣を止められない。生真面目なのだ。 「き」と「なま」が出そろったところで、打ち立てをユズたっぷりのけんちんそばにしていただいた。これにて頓首(とんしゅ)謹言(きんげん)、「土着通信部」はひとまずお休みをいただく。(ブロガー)
18日小町宵まつりに出演 音楽ユニット「inemuri」
2018年8月17日
https://youtu.be/J9jr_w9DVnw 【谷島英里子】土浦市小野の「小町の館」で18日夕方開催される第6回小町宵まつりに、音楽ユニット「inemuri(いねむり)」が初出演する。土浦のインターネットテレビ、Vチャンネルいばらきの「NEWSつくばチャンネル」で17日、inemuriをゲストに招いて意気込みを聞いた。 2015年に結成された。ボーカル兼ギターのゆかさんと、ピアノを担当するぱんだのユニットで、響きの豊かなボーカルと、遊び心のあるぱんだのピアノが特徴。2人とも県内在住。アコースティックをベースに、新しいような懐かしいような音楽を各地で演奏している。また、絵本の読み聞かせに即興演奏を取り入れた「音で広がる絵本」もライブで好評を博している。 小町宵祭りでは、オリジナルソングのほかに、誰もが耳にしたことがある曲を披露する。「みんなの心に灯をともせるように歌いたい」意気込みを見せた。 祭りは午後4時から8時まで。inemuriは5時30分ごろ登場予定。竹筒灯篭の灯りによる幻想的な風景や夜店、コンサート、花火などが楽しめる。 inemuriの情報はホームページhttps://www.inemurip.com/
【ひと】つくばで国際交流しよう 芝田圭子さん
2018年6月24日
【田中めぐみ】「つくばで国際交流しよう」ー。通称「SWiT(Small World in Tsukuba)」というボランティアサークルを立ち上げ、これまで多くのイベントを企画、主催してきたつくば市の芝田圭子さん(44歳)。今年度の「第26回『わたしの企画』応援します!」(カスミ主催)に芝田さんの新たな企画が採択された。11月18日、カスミつくばセンター(つくば市西大橋)で「小さな地球~国際文化博覧会」と題して、世界各地の文化を体験するパフォーマンス鑑賞とワークショップを開催する。 「小さな地球」は、会場を小さな地球に見立て、世界各地の文化を見て感じて楽しんでもらう体験型イベントだ。伝統文化やパフォーマンスを楽しみながら相互理解を深めるきっかけになればと考えているという。つくばで身近にある異文化が体験できる。 親切を返したい 芝田さんが国際交流に興味を持ち始めたのは、学生時代に行った中国での語学研修がきっかけだった。友人の日本人学生がタクシーに乗った時、中国人の運転手がメーターを倒さずに回ってくれようとした。運転手は「私は昔、日本人の社長の下で働いていてとても良くしてもらったから、日本人からお金を取ることができない」と語ったという。 芝田さんは、かつて誰かが届けた善意が自分たちに返ってきていると感じ、自分も中国で受けた親切を返したいと思うようになった。 対等に文化の交換 帰国後、芝田さんは日本に来ている外国人に日本を楽しんでもらいたいと思うようになった。対等な関係で文化の交換はできないか、日本人が気軽に参加でき1回だけでも楽しめるイベントがあればと思うようになり、2012年から本格的に活動を始めた。15年につくばボランティアセンターに団体登録をした。 定期的に開催しているイベントがいくつかある。一つは着物の着付けで、同市の春日交流センターや二の宮交流センターで開催している。外国人だけではなく、日本人も生徒になって着付けを学べる。1日だけの体験で着られ、写真も撮ることができるのでとても人気だという。 ダンスイベントは主に並木交流センターで開催しており、ストリートダンスやワルツ、ベリーダンスなどをつくば市在住の講師から学ぶことができる。 毎年、初夏には土浦市農林水産課と共同で田植えとそば打ち体験を開催している。11月には稲刈りも行うため苗から稲への成長が楽しめ、体験後にはコシヒカリのご飯とそばを味わってもらう。書道や工作イベントも不定期で開催している。いずれも1回だけの参加歓迎で、FacebookやLINEなどで告知している。 茨城の魅力を再発見 芝田さんの目標は「平等、平和で差別のない世界を実現すること」だという。つくばで草の根の活動を通して、国籍・年齢・性別に関係なくみんなで仲良くして、この地で得た親切や楽しさを周りにも広めてほしい、帰国する人は国に持って帰ってほしいという。 SWiTの理念は、国籍・年齢・性別にこだわらないことと、茨城の知られざる魅力を発掘することだ。 芝田さん自身、つくばに住みながら、茨城の良いところをあまり知らなかった。SWiTの活動を通して外国人を案内するうち、日本人スタッフも茨城の魅力を再発見するという。イベントを通じて外国人だけでなく日本人にも、日本の魅力、茨城の魅力を伝えていきたいと考えている。
育て、打ち、すする 仲間と味わう新そば絶品 茎崎の森林ボランティア
2017年12月16日
高崎自然の森と茎崎こもれび六斗の森を結ぶウオーキングロード「おぐろくの森」で森林整備に当たっているボランティア団体「つくばフォレストクラブ」(福木哲朗会長)の会員らがこのほど、同地区の耕作放棄地で収穫されたソバを使った「新そば試食会」を土浦市小野の小町の館・体験館で行った。 今年は台風や害虫ヨトウムシによる被害が大きく収穫量の大幅減が心配されていた。ところが製粉して44㎏の収穫があり、昨年の49㎏には及ばないものの予想以上で「害虫の被害の割には収穫が多くて良かった」と会員らに笑顔が広がった。 会員で素人そば打ち段位認定者の桂木賢一さん(70)を中心に各自そば打ちが始まった。こね鉢でそば粉と小麦粉をもみほぐし麺棒で均等に大きく伸ばす。初心者のでこぼこ生地を桂木さんが見事に整えてくれる。次は麺切り包丁での仕上げとなった。麺の太さ細さはいろいろだが、自分で打ったそばは絶品に違いなく満足気の顔が並ぶ。 午前中のそば打ちが終わるとお楽しみの試食会が始まった。そばをゆでるかたわらで天ぷらを揚げる者、テーブルを整える者など手際が良い。新そば特有のウグイス色にゆであがったそばを前に、唾液が口の中に広がる。いっせいにそばをすする音がして「おいしい」の声だけが響く。そば好きにはたまらない。 そば打ち担当責任者の一人冨田研二さん(77)は「全員農家出身ではないので本を参考に見よう見まねでした。ソバ栽培に作業時間を取られて本来の森林整備作業がなかなかできないが、楽しい」と笑顔に。料理のスペシャリストと会員らから信頼の厚い山田光子さん(73)は「そばの味もさることながら、このメンバーだからこそおいしい」と話した。 「森林整備作業はやはりきつい」と話す会員もいるが、仲間といると、疲れ以上のごほうびがあるという。(鈴木萬里子)
伝説の地で稲刈り体験を 11月3日に土浦「小町の館」
2017年10月19日
平安時代の歌人、小野小町の伝説が残る土浦市小野地区の「小町の館」で11月3日、もち米の稲刈り体験が行われる。稲刈りの後はかまどで炊いた地元産の新米が振る舞われる。80人(先着順)の参加者を募集している。 都市と農村との交流を目的に小町の館が2013年度から開催している。 場所は小町の館北側棚田2面(約1400平方㍍)で、鎌を使い地元農家の指導のもと、稲を刈る。6月3日に行われた田植えには約90人が参加した。 稲刈りは午前9時30分から午後2時まで、参加料は大人500円、子ども(3歳以上小学生まで)300円(保険料込み)。持ち物は長靴、軍手、マスク、タオル、着替え。申し込み、問い合わせは、電話(029・862・1002)まで。
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