金曜日, 6月 26, 2026
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IDとパスワード書き換えられる つくば市、小中学校すべてのHPを停止

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つくば市役所

つくば市は10日、市内にある小中学校と義務教育学校45校すべてのホームページ(HP)のログインIDとパスワードが何者かによって書き換えられたことが分かり、45校すべてのHPを同日午後6時30分に停止したと発表した。HP画面の改ざんや書き換えなどは各学校いずれも無かったという。

市教育局総合教育研究所によると、4日午前9時ごろ、数校の学校関係者から、各HPを編集したり更新するためのログインIDとパスワードを使えない等の問い合わせがあった。

調査の結果、市内にある小学校29校、中学校12校、義務教育学校4校すべてのログインIDとパスワードが書き換えられていることが判明した。

さらに各学校のHPを構築している同じシステム上にある同教育研究所のHPに、不審なファイルがあることが分かった。

5日、同教育研究所は不審なファイルを削除し、さらに同日から、45校すべてのHPを外から閲覧できないようにした。その後10日までに、各学校で、HPの書き換えがなかったかなどを調査した結果、改ざんなどは確認できなかったという。11日午前11時現在、同研究所はじめ各校サイトへのアクセス自体ができない状態が続いている。

現在、専門業者が、いつ、どのような方法で侵入し、ログインIDとパスワードを書き換えたかなどを調べている。昨年12月28日時では、学校HPに関する問い合わせは無かったという。各学校のIDとパスワードの書き換えと、教育研究所が削除した不審なファイルとの関連は現時点で不明という。

同教育研究所は今後、原因を特定し、安全が確認されれば、なるべく早期に各学校のHPを復旧したいとしている。

各学校のHPにはそれぞれ、学校の紹介やお知らせなどが掲載されている。各学校では保護者との連絡手段などは別に確保してあり、HPの停止により学校運営に支障はないとしている。

行方市でコイを養殖《日本一の湖のほとりにある街の話》7

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行方市の理崎養魚場

【コラム・若田部哲】古来、霞ケ浦とかかわりの深い魚、鯉(コイ)。湖周辺の遺跡からは縄文の頃より食べられていた形跡が見つかっており、近年まで滋養に富む食べ物として、妊婦さんが出産後の肥立ちにあたり、体力回復のため食べていたそうです。現在でもこの霞ケ浦一帯は、食用養殖鯉の出荷量日本一の大産地となっています。

そんな中でも大拠点の一つが行方市の手賀地区。航空地図で一帯を見ると、水田とともに多数の養殖池が並び、独特の景観となっているのがわかります。今回は、手賀地区で35年にわたり鯉の養殖を営んできた、霞ケ浦北浦小割式養殖漁業協同組合代表の理崎茂男さんにお話を伺いました。

養殖の流れは3つの段階に分かれており、まず陸上の水田のような「陸(おか)いけす」で4~5カ月ほど稚魚を育て、その後、霞ケ浦の湖面内のいけす「網いけす」に移します。縦横各5メートルに区切られたいけすを多数並べたこの養殖方法は「小割(こわり)式」と呼ばれ、ここで十分大きくなるまで2~3年ほどかけて育てられます。

そして、最後の仕上げに、きれいな地下水が満たされた陸上の「締(しめ)いけす」に移し、内臓をきれいにし、身の旨味(うまみ)を引き出すのだそうです。

イラストは、締いけすから鯉を網ですくいあげ、大きさごとに選別して出荷用の車の水槽に移しているところですが、この手並みが実に鮮やか。鮮度を落とさないよう、長年の経験で素早く選別するさまは実に見事です。

冬は脂がのり煮つけが最適

さて、そんな鯉の出荷量日本一を誇る霞ケ浦ですが、2003年に養殖業を揺るがす一大事件が起こりました。それが鯉の病気「コイヘルペス」の流行。これにより、一時、鯉の生産は完全に停止し、廃業する生産者も現れました。

この苦境に対し、理崎さんはいけす内の鯉の過密を防ぎ、エサのやりすぎを避けるなどの対策を行い、長年の経験をもとに鯉の様子をよりこまめに確認し、常に元気な状態を保つことで乗り切ったそうです。

現在、取引としては活魚での出荷が多いそうですが、息子さんが手掛ける加工場「鯉丸水産」で、煮つけをはじめとする加工品も生産しているとのこと。また近年は、鯉を高級魚として重用する中国との取引も増えてきているそうです。

最後におすすめの食べ方をうかがうと、冬のこの季節は脂ものって煮つけに最適で、通年では洗いがおすすめとのこと。霞ケ浦大橋たもとの「道の駅たまつくり」ほか、近隣の道の駅などでの購入が可能です。霞ケ浦に古くから根差す豊かな味わいを、ぜひお楽しみください。(土浦市職員)

連載位置図7

①サイクリストの宿(2022年7月8日付)
②予科練平和記念館(8月11日付
③石岡のおまつり(9月8日付
④おみたまヨーグルト(10月6日付
⑤冷たくてもおいしい焼き芋(11月12日付
⑥阿見町のツムラ漢方記念館(12月9日付

【付記】本コラムは「周長」日本一の湖・霞ヶ浦周辺の、様々な魅力をお伝えするものです。

「障害」から考える10年後の街づくり つくばで提言に向け始動

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つくば自立生活センターほにゃら事務局長、斉藤新吾さん

10年後、私たちはどんな街で暮らしていたいだろう-と「障害」を切り口に語り合うイベントが18日、吾妻交流センター(つくば市吾妻)で開かれる。「2033年にタイムトラベル! 10年後に住んでいたい街 教えてください」で、出されたアイデアは、2033年までに3度予定されるつくば市議会議員選挙に向けた「提言」としてまとめていく。

登壇するのは、東京2020パラリンピックで銅メダルを獲得したゴールボール日本代表の高橋利恵子さん(関彰商事)、つくば市聾(ろう)協会事務局長の有田幸子さんら、つくば市で活動していたり、暮らしていたりする障害当事者と、障害者をサポートする計6人。聴覚や視覚、身体など、異なる障害に向き合う当事者として、また当事者を支える中で、それぞれが思い描く「10年後に住んでいたい街」の姿を発表する。企画は2カ月に一度のペースで形を変えて継続し、提言につなげる。

イベントを主催する「障害×提案=住みよいつくばの会」の呼びかけ人で、当事者として障害者の地域生活をサポートする、つくば自立生活センターほにゃら事務局長、斉藤新吾さん(47)は「障害など課題に直面している人は、『こうすれば解決できる』というアイデアをそれぞれが持っている。その考えを持ち寄って、政策提言につなげたい」と思いを語る。

自分たちの声で社会を変えられる

目的について、斉藤さんは「障害のある人が政治に参加するのって難しいんです」と語る。「物理的な難しさだけではなく、(障害者が)蚊帳の外に置かれちゃったり、(障害者自身が蚊帳の外に)いちゃったりする」ことで、当事者が問題解決の場に居合わせることができないのだと説明する。だからこそ「自分たちの声で社会を変えられることもあるということを、わかり合いたい」という。

主催団体の同会は、2018年に斉藤さんが地域の障害者や家族、支援者らに呼びかけ誕生し、これまでにも「障害」を切り口に、さまざまな形で市政に働きかけてきた。その動きは、具体的な街の変化につながっている。

その一つに、移動やトイレなど日常的に介助を必要とする重度障害者に対する、就労時の介助サービスがある。以前は、通勤や就労中に公的な介助制度を利用できず、自費で介助者を手配するほかなかった。サポートがあれば働ける人が、その機会を諦めてきた。それがつくば市では、同会の働きかけにより2022年度、「重度障害者就労支援特別事業」がスタートし、通勤・就労中の介助サービスの提供が認められた。県内初の出来事だ。

その他にも、タクシー利用への市の助成制度を、バスや電車でも利用可能なICカードとの選択制にすることで障害者の社会参加の機会を増やしたこと、スマートフォンやタブレット端末を利用し遠隔地で手話通訳を受けることができる「つくば市遠隔手話サービス」などがある。

立場の違いを乗り越える

今回の企画には、聴覚、視覚、身体など、異なる障害の当事者と、知的障害、高次機能障害のある人たちを支える支援者や家族が登壇者となる。その意図を斉藤さんは、「障害が違うと困りごとも違うし、必要とする制度も違う。支援者や家族の立場も含めて、様々な立場の意見を汲み取り政治の場に提案したい」と話す。

斉藤さんはつくばで20年以上、障害当事者として地域の課題に向き合ってきた。その中で、いまだに難しいのが住宅探しだと話す。マンションの入口に数段の階段があるだけでも車椅子で生活することは難しく、屋内の段差もある。

「1年に2部屋、バリアフリーの部屋ができたら、10年後には20部屋になる。それだけでも20人の障害者が街で暮らせるようになる。全然違うと思うんです」

議会の任期4年で社会を変えることは難しいが、10年ならできることがある。提案に賛同してくれる議員や市役所の担当者も含めて話し合っていきたいと話す。主催者は参加者に、「要望」ではなく「提案」を-と呼びかけている。(柴田大輔)

◆イベントは1月18日(水)午前10時〜正午、吾妻交流センター(つくば市吾妻)。参加は無料。定員20人。詳細はfacebookイベントページ、問い合わせは電話029-859-0590まで。

「もん泊」から「長屋門みち」へ つくば建築研究会の歩いてみる企画

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あるいてみるイベント参加者らと平沢官衙遺跡で=8日、つくば市平沢

つくば市内に点在する長屋門や地域の歴史資源を訪ねる「長屋門みち」あるいてみるイベントが8日、開かれた。同市のNPOつくば建築研究会(坊垣和明理事長)主催で、昨年夏から試行しており、4回目の開催。「長屋門みち」はつくば市内で4コースが設定されており、今回は小田城址から筑波山神社まで、15カ所の長屋門を見学する企画として募集され、同会会員や一般参加者8人が約14キロの道のりを歩いた。

ローカルツーリズムへ4コースを設定

坊垣代表によれば、研究会で進めてきた長屋門と民泊の融合企画である「もん泊」を将来目標としながら、「長屋門とはどんな建築なのか。それぞれの地域になぜ、どのようにして誕生し活用されてきたのかを広く知っていただくためには、地域ごとに所在する長屋門を見学し、また家主に活動を紹介しコミュニケーションの場を持つことが必要と考えた」とあるいてみるイベントへと発展させたという。

つくば建築研究会・坊垣理事長

これまで「吉瀬コース」「台坪コース」「台坪・大・吉瀬コース」を訪ね歩き、長屋門だけでなく神社や仏閣などの歴史的地域資源にも、ローカルツーリズムとして価値観を見出せる素材があることを発見した。

8日に行われた「筑波山コース」では、小和田地区の初酉(はっとり)大明神を訪ねた。参加者の一人は「初めて訪ねた。本殿に様々な彫り物(彫刻)が設えられ独特の味わいを醸し出していた。私たちが知らなかっただけかもしれないが、立ち寄り眺めるだけの価値を感じた」という。

古建築や物産織り込みコースの魅力アップ

同イベントは、経由した集落の人々に地域の逸話などを聞くほか、長屋門の所有者には門の築造時期や活用用途を尋ね、小和田、山口、北条へと移動した。研究会の永井正毅理事は「一見、どこにでもありそうなつくばの農村という風景の中にも、歩いて聞き取りをしていくと、なぜこの位置に道があるのか、物見のような場所に集落が所在するのかといった中世以前の歴史が浮かび上がってくる。長屋門もただそこにあるわけではないと再認識すると、長屋門という地域資源の活用には、家主さんとの交流をより熱心に進めていかねばならないと感じた」と語る。

訪ね歩きの振り出し小田城址(今回訪ねた長屋門は個人所有物のため本記事への写真掲載は控えた)

研究会は今後、同イベントのコースを増やしていく考え。坊垣理事長は「長く続けている建築バスツアー(つくばセンター地区の近代建築と周辺地区の古建築をバスで巡るツアー)と、あるいてみるツアーをNPO定番イベントとして定着を目指すとともに、イベントについては、市内各エリアの「長屋門」所有者(もん主)との協働による長屋門の清掃・地域拠点化を進めつつ、相乗効果をねらって、『長屋門みち』も市内各エリアに拡大していく予定」と次のステップを述べた。(鴨志田隆之)

延命よりも生活の質が大事? 《ハチドリ暮らし》21

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散歩の途中でユリが咲いていました

【コラム・山口京子】今月で65歳になりました。先月には、介護保険被保険者証が届きました。第2号被保険者から第1号被保険者に切り替わり、保険料額も変わります。納付書は2月中旬頃に送られてくるようです。年金額が18万円以上であれば、原則年金から自動で差し引かれることになりますが、手続きには半年~1年かかると書いてありました。自分としては年金を繰り下げるので、納付書で振り込むことになりそうです。

今後引かれる社会保険料は、国民健康保険と介護保険の2つです。国民健康保険は75歳になると後期高齢者医療制度に移行し、介護保険料とともに死亡するまで差し引かれます。国民健康保険料も介護保険料も引き上げの方向性が打ち出されているので、自分の場合どうなるか確認することが大事です。

思った以上に両保険料が引かれるのではないでしょうか。高齢社会における医療や介護のあり方はどうなのか? どういう制度がふさわしいのか? 国や専門家の間でも様々な議論がされており、新聞や書籍などで読むことができます。

文明が不幸をもたらす?

ある新聞に、2021年の米国人の平均寿命が前年より短くなったという記事がありました。平均寿命が前年比で短くなるのは2年連続とのことです。新型コロナウイルス感染症、薬物の過剰摂取、自殺や殺人などの影響もあるようです。

『文明が不幸をもたらす 病んだ社会の起源』(クリストファー・ライアン著、河出書房新社)にも、米国人の平均寿命が短くなったことやその社会的背景について書かれていました。「医療制度が死にもの狂いで果てしなく延命することへの懸念」「異常な社会に対する忠実な順応は精神疾患の指標である」など、少し過激とも思える言葉に驚きました。

米国社会はどうなっているのか? 日本は米国を後追いしているといいますが、日本でも精神疾患などの人が増えているのではないでしょうか?

「延命よりも生活の質が大事である」という言葉を聞きます。追加して言うと、経済(お金)一辺倒ではなく、生活の質をすべての世代が向上させることが求められている、と感じるのですが…。人間そのものというか、私たちの暮らし全体が粗末にされているように思うのは私の勘違いでしょうか。

今、南直哉さんの書かれた『善の根拠』(講談社現代新書)という本を読んでいます。自分の人生をしっかりと自分が引き受けなさい、自分とは自己であり、他者であり、社会でもある、関係性の中で作られるものだ―としています。心して生きなさいと、諭された思いになりました。(消費生活アドバイザー)

20歳の門出を祝う つくば、土浦で式典

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つくば、土浦で若者たちが門出を迎えた

20歳の門出を祝う「二十歳(はたち)のつどい」が8日、つくば市、土浦市で開かれた。民法改正により22年4月から成年年齢が18歳へと引き下げられるなか、両市共に20歳を節目と捉え、市として若者たちの門出を祝った。新型コロナの感染対策から、つくば市は式典を出身中学ごとに分け、午前・午後の2部制とした。昨年のように参加者の制限は行わず、検温、マスクの着用、隣との間隔をあけての着座などの対策をとっての開催となった。(柴田大輔・下村竜世)

勇気を持って一歩踏み出す…つくば

「おお!久しぶりー!」式典会場となったつくばカピオ(つくば市竹園)前では、広場にできたいくつもの人の輪から歓声が上がった。

冨山美空さんと塚本瑠奈さんは、幼稚園からの幼馴染。この日は同じ美容室で着付けを済ませて朝一番に会場に足を運んだ。大学で韓国に留学していた冨山さんは「将来はCAなど国際的な仕事につきたい」、専門学校に通う塚本さんは「動物看護師になりたい」と夢を語った。社会人をしながら専門学校に通う大塚真尋さんは中学、高校の同級生と足を運んだ。「(式典を)楽しみたい」とこの日への思いを語ると「将来はインフルエンサーに」と将来への思いに力を込めた。

式典では、参加者を代表し中川輝成さんがコロナ禍による自身の進路への影響を振り返ると共に、「正しい判断を下すこと」や「そのための努力、誤っても後悔せず、精一杯前を向いていくこと」が大切だとし、「これからの人生、どんな困難があろうと常に努力し続ける」と誓いを述べた。

式典の中で、出身中学ごとに恩師によるビデオレターが放映された=つくばカピオ

つくば市の五十嵐立青市長は、昨年開催のワールドカップを念頭に「PKを外すことができるのは、PKを蹴る決断をしたものだけ」というサッカー元イタリア代表、サロベルト・バッジョ選手の言葉を引きながら、「怖がらず勇気をもって、一歩踏み出すことで新しい世界が開ける。難しく、悩ましい判断があるかもしれないが、そんな時こそ自分からPKを蹴れる人になってほしい」と成人たちに言葉を送った。

ピンチをチャンスに…土浦

土浦市では午後1時30分からクラフトシビックホール土浦(同市東真鍋)で「二十歳のつどい」が開かれた。2部制を敷いた昨年とは変わり、今年は一度での開催となった。新型コロナ感染対策として入場時のマスクの着用と検温、手指のアルコール消毒、会場では10分ごとに換気が行われ、式典終了後は速やかな解散が求められた。

会場入り口に設けられた参加者受付には、20歳を迎えた市内の各中学校の代表者による「土浦市二十歳のつどい運営委員会」のメンバーが立った。委員会の副委員長を務める木野内孝都さんは、「みんなで作ってきた式典。昨年9月から何度も会議を繰り返し、準備を重ねてきた」と振り返ると、「ようやくこの日を迎え、晴れやかな気持ち」と笑顔を浮かべた。将来については「(式典も)大人たちの力もあってここまでこられた。20歳の自分にはできる部分と、まだできない部分も多い。これからは、周りを引っ張っていけるような大人になりたい」と気持ちを込めた。

式典では参加者を代表して、運営委員長の中川博陽さんが謝辞を述べた。中川さんは「コロナ禍の中で、友人たちとの二十歳のつどいを開催していただけたことをとてもうれしく思う」と周囲への感謝を述べると、「友の存在を忘れず出会いを大切にし、目標を持ちこれからの人生を歩んでいく。そして、故郷土浦の魅力を高め、盛り上げていくことにも力を注いでいきたい」と思いを語った。

安藤市長と記念撮影のつどい運営委員長の中川博陽さん=クラフトシビックホール土浦

安藤真理子市長は、これまでのコロナ禍を踏まえながら「ピンチをチャンスに変えてほしい」とエールを送るとともに、「土浦で生まれ育ち、勉強したことを自慢してもらえるよう、私たちも努力していきたい」と思いを語ると、参加者に向けて「悲願だった(つくばエクスプレスの)土浦延伸に向けて皆さんのご協力をお願いします」と呼びかけた。

式典の模様は、つくば市では後日YouTubeで配信する。詳細はつくば市ホームページで案内される。土浦市では、8日午後6時からYouTube チャンネル「二十歳のつどい」で公開される。

3年ぶりの餅つきと新しいノート 《続・平熱日記》125

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イリコの絵を描く…

【コラム・斉藤裕之】年の瀬を感じるものは人それぞれ。クリスマス、大掃除、忘年会…。しかし私にとっては餅つき。今どきは十分においしい餅がスーパーで売っているし、わざわざ餅をつくこともなかろう。否、私の中ではその年を締めくくる大事な伝統行事。特に、昨年生まれた孫が物心つく頃までは是非とも続けていきたい私遺産。

それに、3年前に新調した餅つきの道具一式を、コロナのせいでこのまま使わず仕舞(しまい)にするのはどうにも癪(しゃく)だった。それから迎えるは兎(うさぎ)の年といえば、やはり餅つきだろう。そしてやっぱり杵(きね)つきの餅はおいしいし、餅はみんなを笑顔にする。

だから、3年ぶりに餅つきをすることは前から決めていた。しかし餅は1人ではつけない。餅つきは家族、友人との共同作業だ。

穏やかな晴天の下、総勢20人。朝から火を入れておいた竈(かまど)に乗せた蒸籠(せいろ)から湯気が立ってきたら、いよいよ餅つきの始まりだ。まずは杵で捏(こ)ねる。餅つきとは言うが、この捏ねる作業がほとんどで、つくのは最後の仕上げ程度。実はこの地味に見える捏ねの作業が体力を奪う。

やっと杵を振り下ろす頃には、想像以上に体力を消耗している。特に昔のケヤキの杵はすこぶる重い。そして時間とともに、杵を打ち下ろすよりも、臼から持ち上げるのが大変になってくる。加えて粘り始めた餅が杵に着くと、一層重く感じる。昔は4升餅をひとりでつき上げると、1人前の男として認められたとか。

しかし、そこはあまり無理がないように、大中小のサイズの中から体力に合った杵を選べるようにして、何人かでつくようにする。かくいう私は、大工仕事と薪(まき)割りで右手の肘を痛めているので、もち米を蒸しあげて臼に投入する係に徹するが、これはこれでシビアな役だ。

ワイワイガヤガヤ、丸めたり伸したり、汁やあんこを絡めて腹を満たしながら、餅はつき上がっていく。今年も色々あったけど、終わりよければ全てよし。昼までに30キロのもち米を無事につき上げた。

イリコの絵を描く、餅を焼く

ところで、年末にB5のリングノートを買った。B5でなくてはならないし、リングノートでなくてはいけない。もう20冊近くになるこのノートだが、その日にあったことや食事のことなどを記してある。絵や文章の下書きや日曜大工の寸法図、新聞の切り抜きなども貼る。

特に見返すこともない厚さ1センチほどのノート。ちょうど1年前、2022年1月1日から使い始めたノートが、計ったように大晦日(みそか)に最後のページを迎えたのだ。

明けて正月。古の遺跡よろしく南東に向いたアトリエの扉からは、元旦の朝に昇った陽が部屋を横切って、反対側の壁にまぶしいほどの光を放つ。薪ストーブに置いた餅の表面がパクっと割れて膨らんだ。口に含むと、ほのかに臼と杵のケヤキのサステーナボーな風味がする。

「2023年1月1日(晴れ)3時に起きる、イリコの絵を描く、餅を焼く…」。その日の終わりに、新しいノートの1ページ目に書き込んだ。(画家)

主な話題はTX延伸 土浦市で新年賀詞交歓会

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土浦鳶職組合の祝木遣り唄

土浦市の経済3団体(商工会議所、観光協会、商店街連合会)主催による新年賀詞交歓会が6日夜、市内のホテルマロウド筑波で開かれた。コロナ禍が収まっていないこともあり、出席者はコロナ前の約300人に比べると抑えられ、約180人が参加。市長、国会議員、県会議員ら来賓のあいさつを聞いたあと、2段重ね弁当の食事を交えながらの懇親を楽しんだ。

「普通に考えたら土浦延伸」情報

土浦恒例の大型新年会は、土浦鳶職(とびしょく)組合の祝木遣(きやり)唄でスタート。

あいさつする中川喜久治土浦商工会議所会頭

3団体を代表して中川喜久治土浦商工会議所会頭があいさつ、「10年、20年先を見据えた市の発展には、常磐線のさらなる利便性の向上、つくばエクスプレス(TX)の土浦延伸、常磐高速道のスマートIC設置(桜土浦ICと土浦北ICの間)などのインフラ整備が重要だ」とし、県によるTX延伸先選定が進んでいることを挙げ、「これは昨年の最大のニュースだった」と述べた。

この発言を受け、安藤真理子土浦市長は「オール土浦でTX土浦延伸を(県に)働きかけている。署名活動をしていて、若い人がこの問題に関心が強いことがわかった。土浦延伸は土浦市にとって最大の悲願であり、実現に向け最後まで活動を進めたい」と、力が入った。

あいさつする安藤真理子土浦市長

また、国会議員で最初にあいさつした国光あやの衆院議員(茨城6区、小選挙区)は「県は2月にも延伸先を決めるが、県幹部から『普通に考えたら、まあ、土浦なのだ』との言質を得ている。(県内延伸は)国の審議会にかけられるので、(工事費用を)国もしっかり分担することになる」と、土浦延伸の可能性を強く示唆した。

市議、次の選挙で3分の1交替?

ほかの国会議員は、青山大人衆院議員(茨城6区、比例)、上月良祐参院議員(茨城区)、小沼巧参院議員(同)、加藤明良参院議員(同)、堂込麻紀子参院議員(同)があいさつ。続いて、昨年12月の茨城県議選で無投票再選された土浦市区の伊沢勝徳県議、八島功男県議、高橋直子県議がお礼の言葉を述べた。

土浦市では、今春に市議選挙、今秋には市長選挙がある。安藤現市長、24現市議は次の選挙にどう臨むのかまだ明らかにしていないが、挑戦者のうわさも含め、あちこちで情報交換が盛んに行われた。市政情報に強い現市議、元市議の話によると、現市議の3分の1ぐらいは立候補を見送る可能性が強く、市議会は高齢市議を中心に世代交代が進みそうだ。

つくば市と市商工会、筑波大など6団体・法人主催によるつくば市の賀詞交歓会はコロナ禍を心配して中止された。来賓として出席した桜井姚つくば市商工会会長に現在の関心事を聞いたところ、「土浦学園線沿いの警察署があった所に商工会会館をつくってほしいと、つくば市長に言っているのだが、反応が鈍い」と、市政に不満を述べた。(岩田大志)

住民の安心、安全前提に広報サポート 国立環境研の除染土実証事業でつくば市

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除染土の実証事業が計画されている国立環境研究所=つくば市小野川

原発事故に伴う福島県の除染土壌を再生利用する実証事業を、環境省がつくば市小野川の国立環境研究所などで計画している問題で、五十嵐立青つくば市長は6日の定例記者会見で「地元の住民の理解、安全、安心の確保が大前提の中で、今後、調整が整い次第(環境省が)住民説明会を実施する予定と聞いている。(説明会の)広報等のサポートをしていきたい」と述べた。

つくば市として除染土の実証事業を受け入れるか否かについて記者から質問が出て、五十嵐市長は「受け入れる、受け入れないではなく、拒否する権限もない」とし「国の事業を国の研究所内でする。除染土の問題は、福島県だけの問題ではなく全国的に取り組まなくてはならない課題」だと話した。

市によると、昨年10月19日、環境省からつくば市に、除染土壌の実証事業の候補地の一つになっているとの説明があった。昨年の報道後、近隣住民から市に対し「賛成、反対でなく候補地に選ばれたことを前もって教えてほしかった」などの意見が1件寄せられたという。

五十嵐市長は「あくまでも実証事業の候補地の一つという話を聞いている。正式に決定したものではないという認識でいる」とした上で「住民の理解が重要。説明会の範囲をきちんと決めていただい上で(日程などが)決まったらきちんと周知できるようにその方法を環境省と協議していきたい。市として必要な情報の周知は一緒に行っていく必要があると思っている」とし「環境省には安全性の丁寧な説明や事業プロセスの透明性の確保、実証実験に関する積極的情報開示について真摯(しんし)に対応いただきたい。環境省も当然そのつもりだと認識している」と述べた。

福島第1原発事故に伴う除染土壌は、東京ドーム11杯分が福島県内で中間貯蔵されており、2045年までに県外で最終処分することになっている。環境省は最終処分量を減らすため、1キロ当たり8000ベクレル以下の除染土を土砂やアスファルト、コンクリートなどで覆って盛土など公共工事で利用したり、5000ベクレル以下を土砂で覆って農地などに利用する計画を立て、福島県内では2018年から農地の盛土などの事業が実施されている。

国立環境研究所でこれから行う実証事業は福島県外では初めてとなり、ほかに埼玉県所沢市の環境調査研修所、東京都の新宿御苑の計3カ所で実施する計画。実証事業では各施設の広場や花壇、駐車場などに除染土を埋設し、土で覆って、植栽などへの影響を確認するなどとされている。(鈴木宏子)

高校新設めぐり押し付け合い? 知事「市立を」、つくば市長「県の仕事」

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つくば市の人口増加に伴って今年4月から定員が2学級80人増える県立つくば工科高校。4月からはつくばサイエンス高校になる

人口増加が続くつくば市で、市民団体が県立高校の新設を求めている問題で、大井川和彦知事が「つくば市立の高校をつくってはどうか」と昨年12月の県総合教育会議で発言したのに対し、つくば市の五十嵐立青市長が「県立高校をつくるのは県の当然の仕事」と6日の市長定例会見で反論するなど、県と市が押し付け合う形になっている。

昨年12月8日の県総合教育会議の議事録によると、大井川知事は「つくばにおける高校の問題は我々としても非常に注意を払って検討している」と述べた上で「(つくば市の)通学圏の周辺をみると、今後生徒数が減っていく中で、定員割れがどんどん増えてくる状況が予想される。通学圏にある高校を生かすことも検討しなければならないので、単純につくば市の中心部に新設校ということにはならない」などと述べた。

一方「通学圏の中でクラスを増やすなど、対応できるように県としても努力する」とし、高校新設について「我々からもつくば市に、市立の高校をつくってはどうかということも逆に提案させていただいている。その際には県として、教員の配置等含めて全面的に協力したいということも記者会見の場で申し上げている」と話した。

大井川知事はさらに「今後きちっとつくば市側に我々の意図をお伝えし、状況を理解いただいて、最善の選択肢ということを、我々としても努力しているということを、ご理解いただけるよう努力していきたい」などと述べた。

同教育会議で県教育委員の市原健一前つくば市長が「(市の)中心部ではお子さんがどんどん増えて、今後やはり高校に入りやすい環境をつくってほしいという意見もどんどん強くなっている」「ここは県と市が協力し合いながら、私はつくば市立の高校を設置していただくのが一番いいのかなということを、以前から感じている。その中で実態調査をお願いしたい。実態調査をきちんとやって、市と連携をとって、用地の提供であるとか、人事でも協力するというような姿勢を見せていただきたい」と県に投げ掛けたのに、大井川知事が答えた。

市は六つの小中学校つくる

これに対し五十嵐市長は6日の会見で記者の質問に答え、「県立高校をつくるのは県の当然の仕事。これだけ人口が増加しているつくば市において、県として県立高校を責任をもってつくっていただきたい。市としては目先だけでも六つの小中学校をつくっていく。県で県立高校の一つをつくっていただくことができないということはないと思っている。県の責任で進めていただきたい」と述べた。

記者からは「県と市のはざまで父母が谷間に落ちてしまう。突っ張り合いでは問題は解決しないのでは」などの質問が出たが、五十嵐市長は「市立高校ニーズが出てくるのは、本来、県立高校がきちんとつくられていれば必要ない話。県がつくる意思があれば、市立高校の議論すら始まらない。私どもとしては基礎自治体の責任である小中学校、義務教育の学校をきちんとつくっている。県には当然の責任として県立高校をつくってほしい」と強調した。

さらに「県立高校をつくるのは県の仕事。本来果たすべき責任を果たさないで何かを提案するのではなく、責任を果たしてから次のステップになる。それをしないで、つくらないから市で、という発想になって、しょうがないねという発想になっていたら、自治体間の関係や県としての使命はどこにいってしまうのだろうと考えている。市は市としての責任を果たす。県は県立高校をつくるという県の責任を果たしてほしい。県が県立高校をつくれば解決する、県にできない理由はまったくない。県としての優先順位を高めていただければ回避できる問題」だと繰り返した。

県方針は既存県立高の定員増

つくば市の県立高校問題をめぐっては、市民団体「つくば市の小中学生の高校進学を考える会」(片岡英明代表)が、つくば市では2021年、中学3年生の6人に1人しか市内の県立高校に入学できなかったこと、つくばエリア(つくば、つくばみらい、守谷、常総市など)の中学卒業生が2030年には21年より1000人増えることなどから、県に対し、つくば市やつくばエクスプレス(TX)沿線に全日制県立高校の新設や既存校の定員増などを求めてきた。

これに対し県教育庁は、つくばエリアの中学卒業者は2030年までに約700人増加するが、周辺のエリアでは約1400人減少すること、つくば市の生徒が多く通学している土浦、牛久、下妻の3市に限れば、つくばエリアの中学卒業者数は2030年までに現在より約700人増加するのに対し、3市は約500人減少し、つくばエリアの増加が約200人上回る状況となるーなどとして、つくば市内の既存の県立高校の魅力を高め志願者を確保する、通学可能な範囲で進学先が確保できるよう適切な時期に既存の県立高校の定員を増やしていくなどとしている。(鈴木宏子)

➡つくば市の県立高校問題の過去記事はこちら

危険から遠ざかるという危険《続・気軽にSOS》124

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【コラム・浅井和幸】新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

何かと物騒なこのご時世。外に出かけても、場合によっては家の中にいても、危険なことが目白押しです。転ばぬ先のつえなんて言葉もありまして、大けがしないように前もって準備することが大切だよなんて言いますよね。

かといって、何事も行き過ぎはよくありません。けがをした後に装着するコルセットやサポーターなんかも、下手に使いすぎると筋力が落ちてしまうらしいですね。ましてや、けがをする前から体を支えるつえを使いすぎてしまうと、体がゆがむかもしれないし、筋力は落ちるかもしれませんね。

危ないからと刃物を持たせない、危ないから川遊びをしない、殺菌や滅菌をする、怒鳴るような場面には会わせないなども、度を越せば危険なことにつながります。人を傷つけたくないとか、自分が傷つきたくないとかへの対処も行き過ぎると、部屋で一人過ごし続けるということになります。いわゆる、ひきこもりという状態も起こりうることなのです。

塩や油が体に悪いと全く摂取しなければ、健康を害するものです。それと同じように、心理的なストレスはいけないものだと、ストレスを減らしすぎると不調が起こります。光や音などの刺激のない、ストレス(ストレッサー)がない状況が危険であるという結論の心理実験もあるようです。

苦手なことに適切に挑戦する

成長段階では、様々なことを習得するために苦手なことに適切に挑戦するのが大切なのは分かりやすいと思います。大人になってからの苦手なもの、怖いものに対処するにはどうすればよいでしょうか。

例えば、嫌な上司や仕事、緊張する人前での発表など、出来れば逃げたいけれど完全に逃げられない事柄には、どうすればよいでしょう。手が震えて呼吸も早くなり、想像しただけでも抑うつな気分になってしまうことに。

出来るだけ考えないというのも一つの方法ですが、行動療法の一つに暴露療法という技法があります。人は嫌な事柄から遠ざかれば遠ざかるほど、想像により不安や恐怖心が大きくなることがあります。なので、危険がない状況下で、むしろ嫌な事柄に近づいて安全を確かめていく方法です。

例えば、犬にかまれたことが原因で、犬や犬のほえる声が怖いとします。夜も眠れないぐらいで、明日、犬がいる家に訪問しなければいけないことを考えると、夜も眠れないような犬嫌い。安心できる人に横にいてもらって、10メートルのところまで犬に近づくとか、まずはカウンセリングルームで落ち着いた状態で犬の写真や動画を見ることから始めるなど、思ったより怖がる必要がないことを確認して、徐々に刺激を強くしていくのです。

毎日の生活の中で、自分自身が感じているほど、その恐怖や不安の対象は深刻なものではないことがほとんどです。全てを抱え込まずに、周りの信頼できる人に手伝ってもらって、昨日よりも少しだけ怖いものに近づいて、危険でないことを確かめてみてください。世界が少しだけ明るく見えるはずです。(精神保健福祉士)

子供会と防災キャンプ企画 つくばの松崎貴志さん 台風19号の浸水経験生かし

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防災キャンプを主催する防災士の松崎貴志さん=つくば市田中、下田中児童館

つくば市北部の田中地区で2月12日、地区の子供会を中心に第1回防災キャンプが開かれる。同地区の会社員で、防災士の松崎貴志さん(42)が企画し主催する。

桜川に隣接する田中地区は2019年の台風19号の際、川の水が増水し堤防を越えて道路や水田が浸水、集落まで迫った。地域には防災無線があったが、十分な訓練をしていなかったため使い方が分からず、避難を呼び掛けることができなかった。台風19号をきっかけに松崎さんは、防災の大切さに目覚め、翌20年、防災士の民間資格を取得した。

防災士として松崎さんはまず、地域を調査し、ハザードマップを作成した。出来上がったハザードマップを有効に利用し、地域の防災意識を高めようと、今回子供たちを中心にした防災キャンプを企画した。

防災キャンプが催される地区の避難所、S高

日帰りの防災キャンプで、当日は、田中地区にある2カ所の児童館に集合する。地区の子供たちは各児童館から約3キロ歩いて、市指定の避難所を目指す。避難所は角川ドワンゴ学園が運営する通信制高校、S高等学校(同市作谷、旧筑波西中学校)だ。今回のイベントに地域を応援する趣旨からも賛同を得た。

避難所ではアルミ缶でご飯を炊いたり、簡単な調理をするなどサバイバル調理体験を行う。市販の食べられる食器なども用い、SDGs(持続可能な開発目標)にも沿った活動をしていきたいという。昼食後は、スタート地点とは別の児童館へ戻るコースをたどる。

松崎さんは同校はじめ、地域住民、消防団、行政、警察署などを一人で回り、開催にこぎつけた。

今後の展望として「2回目は地区長をいれた形で大人版のイベントを行っていきたい。地元に限らず、防災に対する啓蒙をしていきたい」と述べ、今回の事業が各地域のモデルになればと抱負を語る。(榎田智司)

新年の抱負の代わりに《ことばのおはなし》53

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冬の木立(筆者撮影)

【コラム・山口絹記】新年あけましておめでとうございます。 ということで、この時期になりますと、“新年の抱負”なんてことばを見聞きしますね。三が日の最終日に、この記事を外出先であわてて書いているような、いわゆる計画性が根本的に欠如している私からしてみれば、年単位の計画など絵空事なわけです。

今回は計画性のない私が、新年の抱負を述べる代わりにやっていることをご紹介したいと思います。よく見聞きするライフハック(仕事術)に、“何事もリスト化する”というものがございますね。ですがこのリスト、実現する前にだいたいどこかにいってしまうんです。こういったハイエンド(高性能)かつ整然とした暮らしというのは、計画性のない人間にとっては無縁なのでしょう。

そこで、私が代わりに提唱したいのが、紙とペンを持って喫茶店に行くこと。コーヒーでもジュースでもなんでもよいのですが、注文して飲み終わる前にやってみたいことを書き出しましょう。そして、店を出る前にその中から何か一つ選んで、その足で必要なものを買いに行くわけです。英会話の参考書でもよいですし、フルサイズの電子ピアノでもよいでしょう。

生活が崩壊しない範囲で清水の舞台からダイブするわけです。短絡的ですが、何と言われようと何も始めずにまた1年を過ごすよりは幾分かマシだと思うんですね。メモのなくなる暇を与えないというのがミソでございます。

大切なのは自分の直感を信じて速攻即決することと、へたにネット検索しないこと。まったく新しい物事に挑戦するにあたって、事前調査というものはほとんど役に立つことがありません。つまるところ、やってみなければ何もわかりません。

必要なのは、失敗する覚悟と勇気。そして転んでしまってもタダでは立ち上がらない気合です。精神論かよ、と言われてしまいそうなのですが、精神論なんですね。

セレンディピティ、プランド・ハプスタンス

このままですと、新年早々なんとも無責任なことばかり言い放っているだけになってしまうので、二つ、面白いことばを紹介しましょう。

一つはセレンディピティということばです。ざっくり説明すると、「何かを探している過程において、別の何か面白いものを発見してしまうこと」です。本屋さんでお目当ての本を探す途中でとんでもなく面白い本を見つけてしまう、みたいなものですね。

もう一つは、プランド・ハプスタンス(計画された偶発性)というものです。こちらはキャリア形成の中で「とりあえずで行動し続けていくなかで、『これは』と思えるものが見つかること」の大切さに関する理論です。

ソレっぽく横文字を並べてみたのですが、ようは「やってみようぜ」というおはなしなんですね。

自分の代わりに誰かが挑戦して、成功したり失敗したりといった経験談をいくらでも見聞きできる便利な世の中になっているわけですが、そうしてわかったのは、結局自分でやらなければ何もわからない、という端的な事実だったりするわけです。今からでも遅くはないので、喫茶店に向かってみてはいかがでしょう。(言語研究者)

新日本フィルがつくばで新春コンサート 首席オーボエ奏者、岡北斗さんインタビュー

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墨田区のオーケストラ・新日本フィルで働く岡さんと、東京スカイツリー=東京都墨田区

新日本フィルハーモニー交響楽団によるニューイヤーコンサートが6日、つくば市吾妻、ノバホールで開かれる。在京オーケストラがつくばに来るのは、2019年以来3年ぶりだ。楽団員で首席オーボエ奏者の岡北斗さん(45)に意気込みを聞いた。

今回のノバホールでのプログラムは「スターウォーズ」「ハリーポッター」「となりのトトロ」など映画音楽と、正月には欠かせない「美しく青きドナウ」など親しみやすい。

指揮者は、今注目されている若手の一人、角田鋼亮(こうすけ)さん(42)が務める。角田さんは、ドラマ・映画「のだめカンタービレ」で俳優に指揮を指導していた。角田さんと岡さんは共に東京芸術大学出身。大学時代からの友人で、留学先も一緒だった。岡さん自身も「のだめ」のアニメ・映画音楽の演奏に長く関わり、のだめオーケストラで演奏してきた。

岡さんは昨年2022年8月に入団したばかり。「今、自分がメンバーになれたことは、大きな喜び。歴史ある新日本フィルでの演奏はやりがいがある」と語る。愛知県立芸術大学と東京芸術大学大学院時代の恩師で、国内では最も多くオーボエを習った小畑善昭さん(70)をはじめ、数々の名奏者が名を刻んできたからだ。岡さんも長年の新日ファンだった。「演奏を通じて、つくばの皆さんと交流できるのは、とてもうれしい」と話す。

オーボエは、ギネスブックで最も難しい楽器に認定されている木管楽器だ。理由は、音色の決定打になるリードを奏者自身が作ることにあり、常に試行錯誤が必要となる。「オーケストラの中でこそ、オーボエはいきると思っている」と岡さんは語る。

福島市生まれ。「茨城県民の皆さんのことは身近に感じる」という。小学校の音楽の授業で、オーボエを初めて知り、その響きに魅了された。中学でテニス部から吹奏楽部に移り、迷わずオーボエを手にした。愛知県立芸術大学卒、東京芸術大学大学院を修了し、ドイツに留学。帰国後は芸大フィルハーモニア管弦楽団で演奏しながら、母校の愛知県立芸術大学でも学生を指導する。昨年、試用期間を経て、入団を迎えた。

ベートーベンやブラームスが好きだという。つくばでのコンサートにあたり、浮かんできた記憶がある。2001年、岡さんは大学4年生だったが、当時愛知県立芸術大学の専任講師だった和久井仁さん(53)に誘われて、東海村に出かけた。当時愛知県内で活動中だった岡さんにとって、関東での初の本格的な仕事だった。「自分にとって、茨城県は思い出の地。またこうして茨城の地で音楽を届けられることは幸せ」と岡さんは話す。

生活は多忙だ。日々の演奏の仕事や個人練習、リード制作、後進の指導と多岐にわたる中、家庭では保護して6年目になる2匹の猫たちの存在が心の支えになっている。話が猫のこととなると、とたんに岡さんの表情はやわらかくなる。(川澄萌野)

◆「新日本フィルハーモニー交響楽団ニューイヤーコンサート2023」は1月6日(金)午後6時30分から、ノバホール(同市吾妻)で開催。開場は午後5時45分。問い合わせは電話029-852-5881(ノバホール)。

ウクライナ出身社員通し保温下着を支援 仕事始めで関彰商事 つくば

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関正夫会長からアリョーナさんへ目録贈呈

関彰商事とセキショウグループ(本社筑西市・つくば市)の「仕事始めの会」が4日、つくば市内のホテルで開かれた。ウクライナへの支援物資として日本製の保温下着160着を送ることにし、同国出身の社員コルダエヴァ・アリョーナさん(28)に目録が手渡された。

ウクライナ支援は、アリョーナさんが大使館を通じ、現地の要望を聞くことで実現した。

ロシアによる電力インフラへの攻撃のため、ウクライナでは寒い冬が続いている。気温はマイナス15度にも達し、個別の暖房設備がある地方の住宅はともかく、都市部の集合住宅ではバッテリー式のセントラルヒーティングなので、電力の供給が止まることは死活問題となる。

「今は一人でも多く助けられることが大切。日本からもさまざまな支援が届くが、保温下着はなかなか手に入らない。会社の支援に心から感謝します」とアリョーナさん。

アリョーナさんはキーウ出身。2019年に来日し、昨年、筑波大学大学院人文社会科学研究科を修了、10月に関彰商事入社した。母と妹はイギリスに避難したが、父はキーウに留まっているという。

関正樹社長(中央)から年男・年女社員へ記念品贈呈

仕事始めの会は関正樹社長による年頭訓示や、関正夫会長によるだるまの目入れ、年男年女社員への記念品贈呈などが行われ、外国籍新入社員が新年の抱負を語った。

つくば市小野崎のホテルグランド東雲を主会場に、県内外の11拠点をオンラインで結んで開催された。年頭訓示で関正樹社長は、グループ全体の目標として「ウェルビーイングカンパニーづくり」を掲げ、「幸せとは同じ志を持った人同士が支え合って生きていくこと。一人一人が精神的、肉体的、社会的に充実し、どんな課題を抱えていても前へ進んでいけるという希望を持てることが何より尊い」と説いた。また今年の景気観として「コロナのストレスから解放され、景気は間違いなく上向く。私たちの商品をお客様へ気持ちよくお届けしたい」と話した。(池田充雄)

県と市町村の連携による動物愛護《 晴狗雨dog せいこううどく 》6

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【コラム・鶴田真子美】迷子犬、徘徊(はいかい)犬、捨てられた子猫、野良犬が産んだ子犬たち。茨城県動物指導センター(笠間市)には多数の犬猫が、水戸市を除く全県から収容されてきます。市町村の窓口を経て回収されてくるもの、警察からの依頼によるもの、指導センターが依頼を受けて直接捕獲をした野犬など、様々です。

収容犬猫情報は、指導センターのホームページで毎日更新されています。収容のない日もありますが、1日の頭数が7頭になる日もあります。2022年3月の「飼い主死亡による犬18頭収容」や、7月の「飼い主逮捕勾留による犬42頭収容」など、多頭飼育崩壊が続けば、一気に頭数が増えます。12月には、犬だけで160頭を超えました。

指導センターでは、未去勢の犬たちが大部屋に詰め込まれ、小競り合い、餌の奪い合い、強い犬の弱い犬いじめなどが起こります。

2019年6月には、パルボウイルスによる伝染性疾患のまん延(21年5月24日付25日付)を理由に、指導センターが閉鎖されても、周辺市町村から犬猫が運び込まれました。指導センターに運べば引き取ってもらえる、という認識なのでしょうか。

「今、センターに入れてはダメですよ」

2022年夏、子猫の授乳室にパルボが出て、ワクチン未接種の子猫が命を落としました。そのときも、市町村は指導センターに子猫を運び込みました。私は、小美玉市の公用車に子猫を乗せて来た公務員さんを呼び止め、こう言いました。

「その子を、今、センターに入れてはダメですよ。パルボが出ているから、センターに入れると死んでしまいます。自分たちの町の動物は自分たちで解決する時代です。頑張る自治体は里親会を開き、飼い主に返還する努力をしていますよ」

公務員さんは、パルボが出ているのも知らされていませんでした。施設内での感染症の有無は、犬猫の命と健康を守るために重要な情報であるのに、県と市町村で共有されていなかったのは残念です。

県の動物愛護管理推進計画は、県と市町村の連携をうたっています。2019年の法改正では、市町村に動物愛護管理担当職員を置くよう努めることを求め、市町村による協議会設置や条例制定の際には、県は技術的な協力をすることになりました。動物行政は県だけではなく、市町村の取り組みも期待されています。(犬猫保護活動家)

➡鶴田真子美さんの過去のコラムはこちら

安全保障戦略の転換と新年度予算案 《雑記録》43

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【コラム・瀧田薫】昨年12月16日、政府は「国家安全保障戦略」を閣議決定し、同24日、防衛費の大幅増を含む来年度当初予算案を閣議決定した。これは戦後日本の安全保障政策の大転換であり、憲法9条に基づく「平和国家」と「専守防衛」の国是を揺るがすものだ。

記者会見で「唐突な決定ではないか」との質問に対して、岸田首相は「国家安全保障会議(NSC)や有識者会議で意見を聞いたし、与党のプロセスも経ているので、問題はない」と答えている。国民への説明は後回しということであろう。

さて、新聞各紙はどのように報じたろうか。社説を比較読みして、以下に見出しを列記してみた(「」内が見出し、・印が小見出し)。各紙の主張、その概略を把握できると思う。

▽茨城「信問うべき平和国家の進路」

▽毎日「国民的議論なき大転換」・揺らぐ専守防衛・緊張緩和する外交こそ

▽朝日「平和構築欠く力への傾斜」・反撃でも日米一体化・中国にどう向き合う・説明と同意なきまま

▽読売「国力を結集し防衛体制固めよ」・反撃能力で抑止効果を高めたい・硬直的な予算を改めた・サイバー対策が急務・将来の財源は決着せず

▽日経「防衛力強化の効率的実行と説明を」・戦後安保の歴史的転換・安定財源確保進めよ

▽産経「平和守る歴史的大転換・安定財源確保し抑止力高めよ」・行動した首相評価する・国民は改革の後押しを

国会熟議と国民説明が必要

茨城、毎日、朝日の3紙は批判的論調、読売、日経、産経の3紙は肯定的論調と、ほぼ予想通り。防衛予算についても同様の論調であった。意外だったのは、安保戦略の歴史的転換を扱っているにしては、各紙とも抑えた書き方をしている、そんな印象を受けたことだ。その分、今回は軍事や外交の専門家の発言が目立った。その中からいくつか拾い出してみよう。

香田洋二氏(元海上自衛隊自衛艦隊司令官)は、大幅増となった防衛予算について現場サイドによる検討がなされた形跡がないとし、予算の無駄は本当に必要な防衛力とトレードオフの関係にあるとして、予算の中身に深刻な懸念を表明している。(朝日、12月23日付)

田中均氏(元外務審議官)は、防衛予算の拡充も必要だが、それ以上に経済、技術、エネルギーなどの国力を強化すべきだといい、さらに外交とインテリジェンス(情報の収集と分析)の役割の大きさを強調した。

藤原帰一氏(東大名誉教授・国際政治論)は、新安保戦略の本質を「日米同盟のNATO化」であると喝破した。その上で、抑止力に頼るだけの対外政策は戦争のリスクを高めるとし、外交による緊張緩和の努力が欠かせないとした。岸田政権は抑止力強化には熱心だが、外交努力が足りず、そこが危ういと藤原氏はいう。

ともかく、安全保障について次の通常国会で熟議を重ね、国民に十分に説明しなければならない。国会議員自ら超党派で勉強会を開き、専門家の知恵を借りるなどすればと思うのだが、現状の国会では無理だろう。安全保障環境を整えるための最優先課題は、「この国の国会と国連それぞれの待ったなしの改革だ」と考える国民は少なくないはずである。(茨城キリスト教大学名誉教授)

今村ことよさん 夏にワイナリーをオープン 筑波山麓

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夏の完成を目指し工事が始まったワイナリー前で、今村さん=つくば市臼井

市内4カ所目、ツアーも準備

筑波山南麓のつくば市臼井(六所)で、ワイン用のブドウ畑(ヴィンヤーズ)を手掛けてきたビーズニーズヴィンヤーズ(つくば市神郡、今村ことよ代表)が今夏、ワイナリー(醸造所)をオープンさせる。市内4カ所目になる。

「ワイナリー設立はさらに良い品質のワインを作るための新たなスタート地点。訪れるお客様に、隣接するブドウ畑を見ながらワインを味わってもらうための場所として、ワイナリーツアーなどの準備をしっかりとやりたい」と今村さんは今年の抱負を語る。

約600平方メートルの敷地に、建築面積約150平方メートルのワイナリーを建設、販売所も併設する。これまで醸造は牛久市の「麦と葡萄牛久醸造場」で行っていたが、完成後は、栽培から醸造、販売までを一手に行う。

ワイン畑で作業をする今村ことよさん(今村さん提供)

今村さんは守谷市出身。筑波大学で生物学を学び、2001年に博士号を取得した。第一三共(東京)の研究・開発部門を経て、13年に退職し、ワイン農家を目指した。長野県東御(とうみ)市のワイナリーに研修生として入り、栽培や醸造法を学んで、2年後の15年、つくば市臼井に農地を借りてブドウ栽培に着手した。

研究者時代からワインスクールに通った学究肌。筑波山から沢が流れる山麓の土壌は、花崗岩(かこうがん)のミネラルを豊富に含み、ワインに好適のブドウが出来そうだと目を付けた。ただし県南は気候がブドウにとって暑過ぎる。栽培可能な品種を選び、筑波山の風土に合ったワインを醸したい、と考えている。

つくば市が「つくばワイン・フルーツ酒特区」に認定された17年、初出荷を行ったが、自前で醸造が出来ず、「つくばワイン」を名乗ることができなかった。21年に法人となり、22年事業再構築補助金の採択を受け、ワイナリー建設に踏み切った。

ワイナリーが出来ることにより、醸造から瓶詰め、販売までの作業の流れがスムーズになり、さらに購入者との交流機会が増えると考えている。

現在ブドウ畑は沼田と臼井にあり、白ブドウのシャルドネ、セミヨン、ヴィオニエ、ヴェルデーリョと、黒ブドウのシラー、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、プティ・ヴェルド、タナなど多品種を栽培している。ほとんどは一人で管理しているが、収穫時などには仲間やSNSで興味を持ってくれた人たちが駆け付ける。

つくば市臼井のブドウ畑(同)

臼井地区に住んで7年になり、地域に溶け込み、草刈りや排水機場の清掃、芝焼きなど、地域のボランティア活動にも積極的に参加している。地域住民は「耕作放棄地がブドウ畑になって景色が良くなった、六所地区はNPO団体が多く活動する。地域は高齢化が進み過疎化が進む一方だが、一筋の光が見えてきたような気がする」と話す。

市内のワイナリーは、つくばワイナリー(北条、19年9月17日付)、つくばヴィンヤード(栗原、20年10月16日、平沢・漆所地区にヴィンヤーズをもつル・ボワ・ダジュール(上横場)の3カ所がある。(榎田智司)

➡ワインに関する過去記事はこちら

➡今村ことよさんに関する過去記事はこちら

お泊りは輪泊で《ポタリング日記》11

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客室壁面には自転車のディプレイが可能

【コラム・入沢弘子】目が覚めたら、愛車BROMOTON(ブロンプトン)がこちらを向いている。窓をのぞくと、真下を通過する常磐線。そうでした、昨夜は、自転車と一緒の部屋で過ごせる、JR土浦駅の星野リゾートBEB5土浦に泊まったのでした。

2020年秋、「ハマる輪泊」をキャッチフレーズに開業した同ホテル。自転車を部屋に持ち込んで宿泊することが可能です。開業当初から興味があったのですが、近いだけに泊まる機会がありませんでした。今回は、全国旅行支援適用期間ということもあり、自転車でポタリングして宿泊することにしたのです。

つくば市の自宅からは7キロ。いつも使う慣れた道を通ること20分。土浦市立図書館で本を借り、自転車を押したまま、駅ビルのプレイアトレ土浦のカフェに行き、コーヒーを片手に数ページ読む、というところまでは日常的なこと。今日は、その後にホテルのロビーへ。非日常の始まりです。

チェックインカウンターでの手続き後は、自転車を押したまま部屋に入ります。早速、壁のサイクルラックに自転車をディスプレイ。間接照明だけを点灯し、暗闇に浮かび上がる愛車の姿を堪能します。

掛け時計はチェーンホイールを組み合わせたデザイン。棚に設置されている自転車関連の本や、つくば霞ケ浦りんりんロードのマップを参考のために眺めてみます。かすかに聞こえる列車の警報音。ロールスクリーンを上げると、ホームにいる人と目が合いビックリ。線路が近いことを感じない静かな部屋で、行き交う人や電車を眺めているうち、夜のとばりが降りてきました。

壁にディスプレイした自転車を眺める

空腹を感じロビーに向かいます。このホテルはルームサービスがありませんが、24時間、カウンターで飲み物とスナック類を販売しています。落ち着いた照明のロビーにはテーブルやこたつ、本棚に隠れるように配置されたソファなどがあり、ちょっとした隠れ家のよう。

パブリックスペースでくつろぐ

常陸野ネストビールと、土浦特産のレンコンを使用したスナックを注文。ワインを飲みながら、こたつでボードゲームに興じる女性グループ。ミキサー付き自転車をこいで、スムージーを作る家族連れ。この開放的でくつろいだ雰囲気は、グランピングのパブリックスペースに似ています。

部屋に戻り、今度はガラス張りの浴室でバスタブのお湯に浸りながら、壁にディスプレイした自転車を眺めます。明日はどこをポタリングしようか。この場所からは、つくば霞ケ浦りんりんロードで、霞ケ浦にも筑波山方面にも行くことが可能。常磐線で輪行した先を回るのもいいな。

でも、土浦市内の食べ歩きやお土産買い歩きも魅力的。あれこれ思いを巡らせ、ポタリング気分が盛り上がった一夜でした。(広報コンサルタント)

土浦で回遊型まちなか演劇企画 10月開催に向け始動

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つち浦々まちなか演劇めぐり実行委員会の(左から)工藤祐治さん、久保庭尚子委員長、仲谷智邦さん=土浦市中央、亀城公園のお堀前で

2023年、土浦を演劇のまちに—と旗揚げしたグループがある。「つち浦々まちなか演劇めぐり実行委員会」(久保庭尚子委員長)だ。これまでに市内の店舗や社寺など8つの会場の協力を取り付け、劇団や演者9団体などの参加を得て、土浦初の回遊型演劇イベントを10月28、29日開催することを目指す。5日からは、会場の提供ができる企業・店舗と、演劇公演に参加できる個人・グループの新規募集に乗り出す。

グループは、同市真鍋の小劇場「百景社アトリエ」などで公演を重ねてきた演劇関係者が中心となり昨年7月、市民が身近に舞台芸術を楽しむ機会を広げようと立ち上げた。

舞台芸術の魅力とともに、地域の魅力を再発見し、まちや地域文化を活性化することを目指しており、同市中央で「城藤茶店」を経営するコンサルタントの地立堂、工藤祐治さん(54)が地域側のとりまとめを担った。「最初は街頭演劇も考えたが、参加団体との調整を図るなか、今回は公演会場を確保して行うことになった。初めてのことで第2回があるかどうかも含め手探りで進めている」

コロナ禍で危機意識、演劇の可能性探る

これまでに演劇しょく堂(仲谷智邦代表)、劇団ルート6(福田琢哉代表)など、全9団体の参加が決まっている。委員長を務める久保庭尚子さん(61)は、フリーの俳優、演出家。水戸芸術館の開館時に創設された劇団ACMの1期メンバーで、現在はかすみがうら市に居住し、「城藤茶店」で朗読会を開くなど、土浦での活動を積み重ねてきた。「コロナ禍以降、演劇は難しい状況に置かれている」と危機感を募らせている。

舞台関係者など多くの人間が関わるため、一人でも感染者が出ると直前でも公演を中止にせざるを得ない。劇場は密な場所だし、演者同士がマスクを外さずに行う稽古などにも限界があった。だから「場を作っていくことの大事さを感じている。一個人、一団体だけはできないことをまちの人と結びつくことで演劇の可能性としたい」と語る。

演劇しょく堂は、コロナ禍の危機意識の中、生まれた公演形式をとる。「飲食店や映画館に行くように、誰にでも気軽に来てメニューや演目を楽しんでもらいたい」がコンセプト。複数の演者・グループが相次いで舞台に立つオムニバス形式をとる。感染拡大の影響を最小限に食い止められるスタイルという。

百景社アトリエが公演運営のバックアップに入る。会期中の共通チケット3000円(500円チケット6枚綴り、1公演500円〜2500円、税込み)、延べ500人の入場者を見込んでいる。

5日から会場、劇団を追加募集

これら公演団体を受け入れる会場は、福来軒(中央1丁目)、前野呉服店(中央2丁目)、高翁寺(中央2丁目)、東光寺(大手町)などが内定している。実行委員会ではさらに2カ所程度拡大したい意向で、5日から公募に乗り出す。おおよそ土浦駅前から真鍋3丁目の範囲のまちなかが対象で、約20人以上の観客を収容でき、開催期間(時間限定可)に貸し切りが可能なスペース。会場費は原則無料となる。募集期間は2月1日まで、2月中に仮決定し、劇団と調整し3月末に本決定となる。

同時期、公演を行う劇団・アーティスト2団体もプロ・アマ問わず募集する。開催期間に1、2回の公演を行うのが条件で、制作費用は応募団体の負担となる。応募企画の入場料収入は、会場使用やチケットにかかわる経費を除き、応募団体の収入になる予定だ。(相澤冬樹)

◆会場店舗の募集に関する問い合わせは、地立堂・城藤茶店(電話029-895-0283、メールuraura-engeki@chiryudo.com、工藤さん)、公演劇団の募集に関する問い合わせは百景社アトリエ(電話029-896-3099、メールknegishi18@gmail.com、根岸さん)まで。