土曜日, 2月 28, 2026
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上下水道料金を3290件に重複請求 つくば市

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つくば市役所

つくば市は26日、上下水道料金をクレジットカードで支払っている利用者3290件に、9月分(2カ月間の利用分)の料金計3163万3343円分を重複請求してしまったと発表した。

同日午前、クレジットカード会社から引き落としメールが重複して通知されていることに気付いた利用者から、市に問い合わせがあり発覚した。同日午後、市が決済システム会社に取り消し処理を依頼したところ、料金を引き落とす前だったことから、実際の重複納付はないという。

市上下水道業務課によると、9月分の請求にあたって、担当課がカード決済システム会社に請求データを送信した際、送信が完了していないと勘違いし、21日と25日に計3回、請求データを再送信してしまったのが原因。データが送信されたことを確認する仕組みが担当課内で共有されていなかったため、誤認が生じたという。

再発防止策として同課は、請求データを作成した後、決済システム会社にデータを送信するまでの作業手順を見直すと共に、作業手順やチェックシートに基づき、チェック体制を強化するとしている。

重複請求した3290人に対しては、手紙を出して説明し、お詫びするとしている。

子どもたちがお金とものの大切さ学ぶ つくばリサイクルマーケット

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つくばリサイクルマーケットでカードの販売をする荘司愛衣さん(中央右)=つくば市吾妻、中央公園水の広場

地域で開催されるフリーマーケットなど蚤(のみ)の市を活用して、子どもたちに経済活動を知る体験をさせたいと考える親が増えている。子どもたちは、10円から数百円といった価格帯の商品を売ったり買ったりし、楽しみながらお金のやり取りをすることで、物の価値や、コミュニケーションの仕方、お金の使い方を学んでいる。

24日、つくばリサイクルマーケットがつくば市吾妻の中央公園水の広場で開催され、牛久市から親子で出店した中学3年の荘司愛衣さん(15)がゲームキャラクターのトレーディングカードを販売した。朝10時、開店と同時に小学生や幼児が次々と荘司さんの店に来店した。

つくば市内に住む小学5年の男子児童2人は、今年5月の開催時に初めて同リサイクルマーケットを訪れ、今回は2回目の来訪。自分のお小遣いで好きなものを買いたいと、会場を回り、カードに目を付けた。「見せてもらってもいいですか」と声を掛け、好みのカードを数枚選んでいく。カードの値段は1枚10円から50円。荘司さんが考えて決めた。「こういうカードもあります。おまけも付けられますよ」と接客し、「値下げもいいですよ」と価格交渉にも応じる。

買い物が終わると互いに「ありがとうございました」とあいさつ。小学生もよい買い物ができたと満足げだ。自分の財布を持ち親に付き添われて訪れる幼児もおり、荘司さんの店には最後まで子どもたちの客足が途絶えることがなかった。カードは50枚以上が売れ、約1600円の売り上げとなった。荘司さんは「カードを集めて遊んでいたが、遊ぶ時間が無くなり、やらなくなったので売ろうと思った。いろんなお客さんと話せてよかった。次回も出店したい」と話した。

土浦市から参加した20代の女性は、ゲームセンターのクレーンゲームで獲得した景品のぬいぐるみなど約10点を販売した。1つ数百円ほどに値段を付けた30センチほどのぬいぐるみは幼児に人気で、開店1時間で売り切れた。「初めての出店。不用品がたまったので売りに来た。同じ子が3回も買いに来てきてくれてかわいい。また不用品がたまったら参加したい」と話す。

小学生の子どもを連れてきた親は「何も言わなくても買う時に自然とあいさつや交渉ができていて普段と違ってびっくり。よい勉強になったと思う。こういう場を利用して礼儀やコミュニケーションを学ばせたい」と話す。

大勢の出店者や買い物客でにぎわうつくばリサイクルマーケット

「つくばリサイクルマーケット」は使わなくなったものをリサイクルすることを目的としたマーケットで、市民団体「リサイクルを推進する会」(高野正子代表)が主催している。3月、5月、9月、11月の年4回開催。1994年から始まり、29年間市民に親しまれている。24日は127回目で、市内や近隣の市から約160人が82区画に出店し、不要になった衣料品や靴、おもちゃ、本、食器、雑貨などを販売、多くの買い物客でにぎわった。「つくばのごみを宝の山に!」を合言葉にした長年の活動が評価され、今年2月にはつくば市が開催したつくばSDGsフォーラムで「つくばSDGsアワード大賞」を受賞し表彰された。(田中めぐみ)

◆次回11月26日(日)のリサイクルマーケットは午前10時から午後1時まで。雨天中止。出店希望者は「つくばリサイクルマーケット」ホームページから申し込みが必要。参加費は1区画(1.8メートル×1.8メートル)500円。

夏場の巣箱作り《続・平熱日記》142

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写真は筆者

【コラム・斉藤裕之】弟の作業場には、建築現場で出る端材や解体作業で出た古材が無造作に積んである。春にはそれらを使ってポストをいくつか作った。シンプルな色を塗って、ヨーロッパで郵便のシンボルマークとしてよく使われるホルンを描いた。義妹のユキちゃんは家の壁に二つばかりポストを取り付けた。「郵便屋も戸惑うだろうに」と思ったが、一つは回覧板用だとかでまんざらでもなさそうだった。

この夏は巣箱を作ることにした。特に鳥が大好きというわけではない。巣箱が好きなのだ。巣箱を作り始めてかれこれ20数年になるが、多分、百個以上の巣箱を作った。

特に図面もなく、スライドソーでカットしてネジでとめていく。穴は大き過ぎず小さすぎず、シジュウカラぐらいの鳥が入る3センチほどの大きさにした。小1時間でいくつかが完成。屋根に色を塗って乾かした。作ったものは持ち帰らずに置いて帰ることにした。

なにしろ弟の家は緑に囲まれた山の中にあって、巣箱を架ける木には事欠かない。すでに、母家の前のヒノキの上にはリンゴ箱ほどの立派なのがある。フクロウを呼ぼうと弟が架けた巣箱だという。確かに、遠くの方でホーホーという声が聞こえる。

ロクジュウカラが入る小屋

さて、この巣箱を並べた写真をSNSに上げたら、欲しいという方がいたので茨城に帰ってもう少し作ることにした。作業場の前に、ちょうどいい板が野ざらしになっていたのでもらって帰ることにした。

ものの本を調べてみたら、寸法や穴の大きさ、架ける高さや位置など、巣箱を鳥に気に入ってもらうためのポイントがいくつかあるらしい。だが、私の経験では割と気紛れに鳥は入居している気がする。自然界のことを考えると、巣箱にはあまり色を塗らない方がいいような気がするが、好き勝手な色を塗った巣箱にも鳥は入る。

茨城の家に帰ってきたが、今年の夏の暑さはかなりしつこい。ある朝、思い立って残暑に立ち向かうように巣箱を作り始めた。今回持ち帰った板は古い民家の畳の下に敷いてあった松の野地板で、洗って干したら古材独特の味がある。地のままで十分にいい感じだったので、屋根にだけ色を施した。

いろんな形と色のものが10ばかりできたので並べてみた。なんだかとてもいい風景に見えた。先日、山口に書き残してきた今度建てる小屋のラフスケッチを思い出した。その絵と作った巣箱は似ていると思った。巣箱にはシジュウカラが入るが、小屋にはロクジュウカラが入る予定である。(画家)

つくば市への無償譲渡は妥当 県議会調査特別委が結論 洞峰公園

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第3回県議会県有施設・県出資団体調査特別委員会の様子=25日、県議会議事堂

県議会の第3回県有施設・県出資団体調査特別委員会(田山東湖委員長)が25日開かれ、前回、審査継続となっていた(8月30日付)県営の都市公園、洞峰公園(つくば市二の宮)を地元のつくば市に無償譲渡する県執行部の方針について審査が行われ、無償譲渡の方針は妥当とする決定が全会一致で出された。

妥当と結論を出した理由については、洞峰公園は①筑波研究学園都市開発に合わせて県が設置管理を行ってきた経緯があるが、公園の本来の位置づけが主として一つの市町村の区域内の利用者を見込んだ総合公園である②無償譲渡は将来の維持管理費の負担を県から市に変えるという性格をもち、経費の前払いとも考えられる③公園移管によるつくば市の財政面の影響についても大きな問題はなく、市からの理解も得られている④すでに市と十分協議の上、調整が進んでおり、市へ影響なども考慮する必要があるーなど8点を挙げた。

その上で田山委員長は、洞峰公園をめぐる一連の経緯について「本来(公園の管理運営方法など)方針を変えるごとに慎重な議論や説明が求められるところ、パークPFI事業のみが先行し、県民や市民、議会への説明が置き去りにされてきた」と指摘し、「二元代表制において議会と知事は車の両輪であることを改めて認識いただき事業を進めていただきたい」などと苦言を呈した。

さらに「今回の案件に関しては方針通りに進めていただきたいが、執行部に対しては現行の仕組みで欠落している部分、例えば譲与に関する条例や取扱基準の見直し、議会への報告の義務付けなど、今後きちんと議会として関与していけるよう早期に具体的な仕組みづくりの検討を進め、随時、委員会への報告に努め、委員会においても検討していきたい」などと指摘した。

公園の更新費40億円、施設は8割の32億円を想定

決定に先立つ審査では、新都市記念館や体育館など公園施設の今後の維持・管理費について江尻加那県議(共産)から質問が出た。つくば市が示した年平均約3500万円の修繕費用について大塚秀二県都市整備課長は「詳しい中身までつくば市から説明を受けた訳ではないが、考え方の基本として、予防的修繕を行うにあたって15~20年のサイクルを考えて(修繕に)かかるお金を年平均に直した場合、3500万円ほどと算出されていると聞いている。施設の更新費はこれからかかってくる。施設の更新費は、耐用年数80年を考えると、20年の外側になってくるので、更新費は入ってないという解釈になる」とした。

「県の公園として長寿命化した場合、いくらかかると県は試算していたのか」との質問に対して大塚課長は「2016年に健全度調査を行い、その際は40億円ほどこれからかかると算定していた。国の基準にのっとって、例えば建物は耐用年数50年程度を目安にしていた。実際に年数を重ねれば更新もあるし、いろいろなお金がかかってくるのは当たり前のこと。それをどれだけ平準化して予防保全を行うことで寿命を延ばしていくかがかぎになる。そういった意味でもうちょっと年平均で縮減していく。40億円のうち8割の32億円が建物分。それくらいの規模でやっているので、これからつくば市に移管した場合は、市の方で見直したり、適宜、市の意向で考えていくのかなと思っている」と話した。

県営公園の今後の在り方についてこの日、県から「社会経済情勢の変化、公園の規模や利用実態、市町村の意向などから、市町村の管理が望ましい公園については、市町村と協議の上、移管を進めていくべきと考えている」との考え方が示されたことについて、星田弘司県議(いばらき自民党)から、筑波研究学園都市の開発時に洞峰公園と一体的に整備された赤塚公園について質問が出た。大塚課長は「(赤塚公園は洞峰公園から)ペデストリアンデッキで歩行者や自転車で気軽に行けるような工夫がなされていて、一体的に使われていることは十分認識している。これから洞峰公園が市に移管されて、赤塚公園がどういう形が望ましいかは、つくば市の方で設置する協議会でいろいろなご意見を賜りながら検討していきたい」と述べるにとどまった。

県議会の決定を受け、今後のスケジュールについて県都市整備課は「現時点で明確にできるスケジュールはない」とし、つくば市公園・施設課は「今後、市民アンケートを実施する。スケジュールについては県と協議していきたい」などとしている。(鈴木宏子)

「イモ博士」井上浩さんを偲ぶ《邑から日本を見る》144

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井上浩さんの著作など

【コラム・先﨑千尋】日本におけるサツマイモ文化史研究の第一人者であり、イモに関する「生き字引」だった埼玉県川越市の井上浩さんが去る7月に92歳で亡くなった。その死を惜しんで、9月13日に同市の「いも膳」で偲(しの)ぶ会が催され、関係者らが井上さんの思い出を語り合った。

井上さんは東京教育大(現筑波大)で農業経済史を学び、浦和高校や松山高校で社会科の教師を務め、地元の物産史を研究。その範囲は、埼玉県内の麦、養蚕、柿、川越イモ、入間ゴボウ、サトイモなどのほか、織物の川越唐桟の復活や民俗芸能にも及んだ。

井上さんは、1960年代から川越イモの歴史文化の研究を始め、川越市制60周年の時(1982)には「川越いもの歴史展」を、翌年には「第1回川越いも祭」を企画開催した。さらに84年には、市内の熱心な“いも仲間”を集め、「川越いも友の会」を発足させ、サツマイモ復権運動のさきがけとなった。

同時に、『川越いもの歴史』『昭和甘藷百珍』『さつまいもの話』などを次々に世に出した。公民館主催の「さつまいもトータル学」の講師も務めた。この時期にサツマイモ調査団を組織し、鹿児島や中国を訪問し、それぞれの産地を巡り、現地の研究者たちと交流し、情報を集めている。

82年に神山正久さんが開いた「いも膳」のいも懐石料理にもアドバイスをされ、神山さんは井上さんらの意を汲んで自費で民営の「サツマイモ資料館」を敷地内に開設。井上さんが定年退職したあと、16年間館長を務められた。

この資料館にはサツマイモに関する資料や加工品、文献などが集められ、いも煎餅などのいも菓子類が購入でき、ここに来ればサツマイモのことなら何でも分かるというものだった。この種の資料館、博物館は他にはなかったので、全国のサツマイモ産地から関係者が次々に訪れ、情報の交流の場、サツマイモ活動の拠点にもなった。

井上さんも全国各地を回り、網の目のようなネットワークを構築している。さつまいものことなら何でも分かる「生き字引」のゆえんだ。

人に会い、話を聞き、記録する

井上さんの研究スタイルは、人に会い、話を聞く。それをノートに記録する。また数多くの文献を集め、原典にさかのぼる。発表される文章は一般の人に分かりやすく、肩ひじの張らないものだった。同時に、井上さんがイモを語る時の柔和な顔とやさしい語り口が多くの人を魅了してきた。

サツマイモ資料館の初代館長で「川越いも友の会」事務局長の山田英次さんによれば、「井上さんのサツマイモに関する代表的な研究は、川越いもの歴史の解明、江戸・東京における焼き芋文化史、紅赤(サツマイモの品種の一つ)の発見と歴史、戦争中の代表的なサツマイモの沖縄百号の変遷史など」だ。

井上さんは日本いも類研究会の会長を長く務められ、いも類振興会が発行した『サツマイモ事典』『焼き芋事典』『干し芋事典』の企画、執筆に携わってきた。晩年には『川越地方のサツマイモ文化史』の執筆を続け、関係者の話では、原稿は九分通り完成しており、一周忌には発刊できるという。(元瓜連町長)

県内最古の土浦幼稚園 認定こども園として10月開園

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10月に開園する市立認定こども園土浦幼稚園。天然芝が敷き詰められた園庭では、開園式に参加した子供たちが遊具などで元気に遊ぶ姿が見られた=土浦市文京町

県内で最初の公立幼稚園として138年前の1885(明治18)年に創設された市立土浦幼稚園(土浦市文京町)が、幼保連携型の認定こども園に生まれ変わり、「認定こども園土浦幼稚園」(塚本由美子園長)として10月2日に開園する。開園を前に24日、同園で開園式が催され、10月から同園に通う園児らが安藤真理子市長らとテープカットをしたほか、歌を歌ったり、父母らと園内を見学した。幼稚園と保育所の機能をもつ公立の認定こども園は同市で初めて。

土浦幼稚園は、市立東崎保育所(同市東崎町)と統合し認定こども園として再編するため、2022年3月に閉園した。老朽化していた園舎の改修工事が同年10月から実施され、今年8月に完成した。

開園式で土浦幼稚園の園歌を歌う園児たち

同園は敷地面積約2300平方メートル、園舎は鉄筋コンクリート造2階建てで、延べ床面積約1100平方メートル。1階は0歳~2歳児の教室のほか、子育て支援センター、一時預かり室、給食室などが配置され、2階は3~5歳児の教室のほか、ホール、共用空間のキッズスペースが配置される。

各階に段差は無く、エレベーターや多目的トイレを設置しバリアフリーに配慮している。園舎は明るく開放的なつくりで、内装は、木の温かみと園児の健康を考慮し、木材や自然素材を使用している。外観は、変化のあるフレームや色で楽しさや明るさを表現している。園庭は土浦幼稚園と同じ天然芝を敷き詰めている。設計・工事費は計約4億5000万円。

4歳児の教室になる2階の「ひまわり」

定員は0~5歳の110人。10月からは、9月末まで東崎保育所に通う1~5歳児56人が通園する。来年4月以降は0歳児も受け入れる。保護者に所用ができた時などに子どもを一時的に預けることができる一時預かり室や、子育ての相談に乗ったり親子で遊んだり情報交換などができる子育て支援センターを併設する。

開園式には、安藤市長や3~5歳児クラスの園児と保護者が参加した。安藤市長は「県内で最も歴史ある土浦幼稚園を生まれ変わらせることができてうれしい」と述べ、「先生の言うことをよく聞いて、元気いっぱい遊んでください」など園児らに話しかけた。

開園式でテープカットをする安藤市長(左端)と園児ら

少子化の進行により、同市の公立幼稚園は土浦幼稚園を含め当初、22年3月までにすべて廃止される予定(2019年10月31日付)だったが、4年前の市長選で初当選した安藤市長が土浦幼稚園の存続支援を公約の一つに掲げた。当選後、市立幼稚園再編計画を見直し、土浦幼稚園を東崎保育所と統合し、認定こども園として残した経緯がある。

塚本園長は「土浦幼稚園の歴史と東崎保育所の伝統を継承し、新しい認定こども園としての役割と市内の子育て支援の拠点としての役割を果たしていきたい。地域の皆さんと共に、子供たちが元気で楽しく過ごしてくれたら」と話し「土浦幼稚園の特徴だった外国人講師を招いた英語教育や体操教師を招いた体操教室のほか、『自転車のまち土浦』として新たに、自転車の乗り方教室なども開きたい」と話す。(鈴木宏子)

大池由来水草の域外保全の試み《宍塚の里山》105

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茨城県自然博物館に置かれた保全ポット

【コラム・嶺田拓也】2010年に農水省が選定した「ため池百選」に指定された宍塚大池では、かつて豊かな植生が見られました。とくに水草では、抽水植物であるハス、フトイ、カンガレイなど、浮葉植物ではヒシ、ハス、オニバス、ジュンサイなど、沈水植物ではクロモ、イヌタヌキモ、エビモ、シャジクモなど、多くの種類が生育していました。しかし、近年はヒシの葉が浮かぶ程度で、多くの水草が大池から姿を消してしまいました。

その原因としては、水質の変化やアメリカザリガニの影響などが考えられています。全国的にも各地で水草の衰退は著しく、その多くが絶滅危惧種に指定されるほどまで減少してしまいました。大池に見られた水草のうち、オニバス、イヌタヌキモ、シャジクモなどが全国的に絶滅の危機にあるとして、環境省から絶滅危惧指定を受けています。また、ジュンサイやクロモなどは茨城県のレッドデータリストで、県内では数少なくなった絶滅危惧種に扱われています。

私たち「宍塚の自然と歴史の会」では、大池で見られた希少な水草を絶やさないために、大池の底土を採取して、埋土種子として含まれている水草の系統保全を行っています。

大池の堤防から400メートルほど北側に位置する井戸のわきに、水草保全地として大きな水槽を並べて大池の底土を入れ埋土種子からの発芽を待ったところ、これまでオニバスやジュンサイ、クロモ、シャジクモなど多くの種類が再生し、系統が維持されてきました。しかし、この夏の猛暑で、給水用の井戸のポンプが故障してしまったことで、水槽に水がまかなえなくなり,大池由来の希少な水草が全滅してしまう危険性に見舞われました。

環境科学センターなどで見てね

そこで、系統保全していた水草のうち、大池産の水草としてシンボル的なオニバスとジュンサイについて、全滅のリスクを避けるため、これまで里山保全にご理解・ご協力いただいている茨城県霞ケ浦環境科学センター(土浦市沖宿)、茨城県自然博物館(坂東市大崎)、奥村組技術研究所(つくば市大砂)の3カ所に域外保全することにしました。

具体的には、干上がる前の保全水槽からオニバスとジュンサイを2~3株ほど採取して、別途用意した直径30センチ✕深さ28センチほどのポットに移植し、10日ほど涵養(かんよう)したポットを8月8日に各施設に運び入れました。域外保全地のうち、県自然博物館では園内野外施設の「自然発見工房」わきに置かせていただいています。

また、霞ケ浦環境科学センターの本館横にもあります。博物館や環境科学センターに行った際には、宍塚から「里子」に出しているオニバスとジュンサイをぜひ見ていってくださいね。(宍塚の自然と歴史の会 会員)

施設の補修・更新費34億円超 洞峰公園 つくば市、議会に示さず

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洞峰公園の新都市記念館

長寿命化計画で県試算

つくば市が県から無償譲渡を受ける方針を示している県営の都市公園、洞峰公園(同市二の宮、約20ヘクタール)について、園内にある体育館、新都市記念館、フィールドハウス、管理棟の4施設だけで、2024年度以降の維持管理、補修、更新費用などが合わせて34億円以上かかると試算されていることがNEWSつくばの情報開示請求で分かった。県が洞峰公園の各施設の長寿命化計画を策定するにあたって2016年度に調査を実施し、各施設ごとにライフサイクルコストとして算出していた。

情報開示資料によると、各施設のライフサイクルコストは4月に県からつくば市に提供された。さらに6月には補修費用と更新費用の算出根拠となる材料費や単価などが市に示された。

これに対し市は、6月の市議会全員協議会(全協)や7月の市民説明会で、施設の更新費用について見通しを示さなかった。市は議会などに対し、日ごろの維持管理費について年間約1億5100万円かかるとし、施設の修繕費用については80年の目標使用年数を示しながら、「今後、施設全体で想定される施設修繕費の想定額は年間約3500万円程度となる」などと説明していた。今後15~25年間で計約5億8000万円程度の施設修繕費がかかるという試算だが、この数字は、県が算出した公園施設のライフサイクルコストの中の補修費用などを積み上げただけで、最も金額が大きい更新費用は含まれていなかった。

県が長寿命化計画策定にあたって調査し試算した公園施設のライフサイクルコスト。左は体育館アリーナ棟の建物を維持保全するのにかかる試算、右は新都市記念館の試算

更新費用は、老朽化した施設の建築材料や設備機器を新しいものに取り替える費用。補修費用は、施設の大規模な手入れにかかる費用で、いずれも国の指針により長寿命化計画を策定する際に試算することが求められる。県は洞峰公園について、国の公園施設長寿命化計画策定指針や県県有建築物長寿命化実施基準に基づいて、施設の目標使用年数を80年と設定し、国のマニュアルに基づき施設を調査し、ライフサイクルコストを試算した。調査や試算に基づいて長寿命化計画を立て、国の補助金を活用して施設の改修や更新を実施する。

2016年度に県が実施した洞峰公園の調査では、各施設ごとに、建物の完成から50年や60年先の更新見込み年度までにかかる費用をライフサイクルコストとして算出している。ライフサイクルコストには、毎年かかる維持保全費用、5年に1回実施する健全度調査費用と、補修費用、健全度調査費用の計4項目がそれぞれ試算されており、各施設ごとにそれぞれ毎年いくらかかるかを算出している。

1980年に開園した洞峰公園は、プールとアリーナがある体育館、喫茶店やギャラリースペースがある新都市記念館などの施設が今年、築43年を迎える。県が算出した各施設のライフサイクルコストによると▽体育館のプール棟とアリーナ棟の電気・機械設備の更新見込み年度はいずれも7年後の2030年度で、市が無償譲渡を受けた場合、来年度から更新見込み年度の2030年度までにかかると試算されている維持保全・健全度調査・補修・更新費用の合計は約12億1700万円▽プール棟とアリーナ棟の建物の更新見込み年度は2036年度で、今後かかる費用の合計は約15億3200万円▽新都市記念館の更新見込み年度は2040年で、今後かかる費用の合計は約3億9700万円ーなどとなっている。

実際の修繕工事は、建物の状態や予算などを考えて行うため、長寿命化計画で算出したライフサイクルコストとは一致しない。ただし今後、施設の保全にいくらかかるかを調査し、見通した唯一の資料が県が算出したライフサイクルコストになる。洞峰公園にはほかにトイレ、倉庫、井戸などのほか、テニスコート、遊具、園路舗装、ベンチなどの施設や設備が数多くあり、これらを加えると今後かかる費用はさらに膨らむとみられる。

※県長寿命化計画策定資料(公園施設ライフサイクルコ スト算出根拠)より作成。2024年度以降かかる費用は、県が長寿命化計画を策定するにあたって試算した維持保全費用、健全度調査費用、補修費用、更新費用の合計

市が施設の更新費用を議会に示さなかったことについて、これまで市議会一般質問などで大規模修繕費用がいくらかかるかを明らかにするよう求めてきた飯岡宏之市議(自民党政清クラブ)は「(大規模修繕費用について)6月定例会で市は『確認中』と答弁し、最終日の全協でも教えてもらえなかった。この間、市と県とで(資料の)やりとりをしていたのに、なぜ全協で明らかにしなかったのか誠に遺憾。今後は議会に明らかにしてほしい」とし、「県が調査した時点と比べて現在は資材費が高騰しており、現時点で1.5倍以上の費用がかるのではないか」と話す。

これに対し、市公園施設課は「(更新費用については)施設の長寿命化計画を策定の上、国庫補助金を活用しながら施設の長寿命化を図っていきたい」としている。

差額4500万円の内訳は更新費や建物以外の修繕費など

一方県は昨年、パークPFI事業を実施するにあたって、17年度から27年度までで大規模修繕費が年平均8000万円かかるとしていた。市が今年6月、市議会に説明した施設修繕費の年平均の想定額3500万円程度と比べ、4500万円開きがあった。今回情報開示された資料でそれぞれの内訳を確認したところ、県の内訳には、市が試算した建物の補修費などのほかに、市が試算に加えていない建物の更新費と、建物以外のベンチや柵などの更新費などが含まれていた。

つくば市が県から無償譲渡を受けるにあたって、市は市内の建築士に建物の調査をしてもらい、指定管理事業者からの聞き取りと合わせて、修繕が必要な箇所を洗い出した。現在県は、体育館プール棟の雨漏り改修、天井材のボルトの締め直し、プール室内の暖房機器修理、アリーナ棟の空調機器修理、フィールドハウスの外壁レンガの修繕や防水対策などの修繕工事を実施中だ。修繕費用について県は計4000~5000万円になると県議会調査特別委員会で明らかにしているが、引き渡しにあたり現在不具合が生じている箇所の修繕にとどまっており、今回の県の修繕が今後、各施設の補修や更新工事費をいくら減らすことになるかは県も市も調査していない。

洞峰公園は自然林や洞峰沼を生かした筑波研究学園都市最大の都市公園としてつくられ、研究学園都市を南北に結ぶペデストリアンデッキの緑の帯に面する。園内の体育館と新都市記念館はいずれも、著名な建築家の大高正人(1923-2010)が設計した。筑波研究学園都市の名建築の一つで、体育館のプール棟は太陽熱、アリーナ棟は太陽光を利用するなど当時の先進的な技術を取り入れて設計された。新都市記念館は洞峰沼の上に乗り出して建っており、屋根の勾配は圧迫感のない自然な稜線を表現するなど、両施設とも自然と一体となった設計になっている。当時の建設・造成事業費は31億円という。(鈴木宏子)

喉によい桔梗湯《くずかごの唄》131

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イラストは筆者

【コラム・奥井登美子】

「モシモシ奥井さん。お宅の薬局に桔梗湯(ききょうとう)ありますか?」

「あるわよ」

「よかった。処方箋を送るからよろしくね」

コロナ旋風で、メーカーの薬の品切れが多く、小さな薬局は薬の調達で忙しい。漢方薬までが品切れに入ってしまった。

電話の彼女は東京在住の薬史学会の友達で、外国に留学した人。薬剤師のくせに、フランス語もドイツ語も自由にしゃべれるすごい人。薬の植物成分についても詳しい。昔、彼女に仏パスツール研究所を案内してもらったこともある。

「喉が痛い時、私は桔梗湯しか効かないの。ないと困るのよ」

「声患い。声が出ない時でも効くかしら?」

「桔梗根のほかに甘草も入っているから、甘味があっておいしいわよ」

私は漢方薬を飲む時、必ずお湯に溶いて、味と匂いを確かめながら慎重に飲む。匂いや味がその時の身体の調子に合わない時は、効かないので絶対飲まない。

彼女に言われて、私も試しに飲んでみた。甘味が喉に染みわたっていくのが分かる。幼児の時から喉痛を恐れている私に合う薬なのかもしれない。

漢方薬のうわさは味見して確かめる

関東大震災の時、新富町(東京都中央区)の家が焼け、母は妊娠中のおなかを抱え、銀座通りを横切って皇居前広場に逃げたという。銀座を横切る時に火の玉が飛んできて、危うく命を落とすところだったらしい。芝公園の中にできた臨時の産院で兄を出産したので、兄の戸籍謄本には「出生地芝公園内」と書かれていた。

大震災で身心ともにくたくたになった母は10年間子供ができなかった。震災で焼け出された人達が新しい住まいを求めて移ったのが、荻窪や阿佐ケ谷だった。私の父母も荻窪に引っ越して、私はそこで生まれた。田河水泡というノラクロ漫画家のお隣で、兄はノラクロ小父さんに遊んでもらったこともあったらしい。

幼児の時、私は法定伝染病のジフテリアにかかってしまった。当時はジフテリアに対応できる医者が少なくて、死ぬ子供が多かった。父は「10年目にやっと生まれた子供を死なしてなるものか」と、ジフテリアでお世話になった淀橋病院勤務医の飯島先生の自宅のお隣に引っ越してしまった。

医療情報が公開され、どんな薬が効くか分かる時代になったが、コロナ病の後遺症は多すぎて、まだまだ分からないことの方が多いらしい。味が分からなくなったり、喉が痛くて声が出ない。そういう時に、桔梗湯が効くといううわさが流れている。漢方薬のうわさは味見して確かめるしかない。(随筆家、薬剤師)

支払免除の19人から誤って給食費徴収 つくば市

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つくば市役所

経済的に困窮しているなどから学校給食費の支払い免除を受けているつくば市内の小中学校の就学援助認定者19人に対し、つくば市は22日、誤って7月分の給食費を徴収してしまったと発表した。

市教育局学務課によると、就学援助の認定は毎年6月までに申請を受け付け、7月に決定するため、4月から6月まで3カ月分の給食費については、保護者の口座から引き落とすなどし、認定決定後の8月に返金している。

7月以降は認定決定者に対して、給食費を口座から引き落とすのを停止したり、納付書を送るのを止めなければならないが、27人については教育局内で認定者の情報が共有されず、口座引き落としを停止するなどの手続きが漏れてしまったという。

市は8月31日、27人のうち19人から計8万1100円を引き落とすなどして徴収。その後9月4日に保護者の一人から市に連絡があり、発覚した。

市は、27人に謝罪の通知を出すと共に、実際に徴収してしまった19人に対しては至急、返金するとしている。

再発防止策として同課は、教育局内で情報共有し、さらに確認を徹底することで再発を防止しますとしている。

同市の給食費は小学1-2年生が月額4100円、3-6年生が4300円、中学生が4700円。就学援助の認定を受けている市内の小中学生は現在1925人という。

久しぶりのインドネシアで《文京町便り》20

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土浦藩校・郁文館の門=同市文京町

【コラム・原田博夫】9月初旬、インドネシア大学を訪問した。専修大学の研究グループが日本学術振興会の助成を受けた若手研究者ワークショップに、アドバイザーとして参加するためである。参加国は、日本、インドネシア以外に、韓国、台湾、モンゴル、フィリピン、ベトナムなど7カ国に及んだ。

私にとっても、コロナ禍で学会出張(米カリフォルニア州)を直前で取りやめた2020年3月以来の海外である。実はこの間に、海外旅行に関わるいろいろな申請手続きが変わっていた。

海外旅行保険やビザも、電子申請が推奨されているだけでなく、(従来は機内で記入していた)入国時の免税申告も事前の電子登録が推奨されている。これらの変更は接触機会をできるだけ削減する効果もあるが、利用者にはこれらの申請に結構なストレスと時間がかかる。現時点では利用者の負担の方が大きい。

実際の現場でも、すべての利用者が一様には準備・対応できていないので、搭乗や入国の流れは必ずしもスムーズではない。

2015年(前回)以来のジャカルタの交通渋滞は、さらにひどくなっていた。ジャカルタ首都特別州の人口(2020年9月の国勢調査)は1056万人。近郊を含めると3000万人を超え、東京に匹敵しているが、増加は止まらない。その結果、ジャカルタの交通状態は“世界最悪”との評もあるが、基本都市基盤と人口増加が整合していないことがそもそもの原因ではないか、と感じた。具体例を三つ挙げてみよう。

首都移転は「打ち上げ花火」?

第1に、交通信号(赤・青<緑>・黄)が少ないと感じた。市内の主要交差点には設置されているが、なかなかそうした交差点には遭遇しない。推測だが、こうした交差点は元は(交通信号を必要としない)ランドアバウト(環状交差路)だったのではないか。しかし現在は、ランドアバウトの数はわずかだと聞いた。そうすると、電力事情の逼迫(ひっぱく)もあるのか。

第2に、オートバイによるオンラインタクシーがすさまじいまでに普及していて、路上を縦横無尽に駆け回っていた。Go-JekやGrabというマーク入りのグリーンのウィンドブレーカを羽織ったオートバイが、地下鉄駅やバス停近くにたむろしていて、客からのオファーを待っている。その客というのは比較的若い世代で、男女を問わない。

第3に、最も驚いたのは、交通信号が設置されていない交差点や車線変更地点には、パオガと呼ばれる交通整理人(警察ではない)が道路の真ん中で、車の通行を誘導している。パオガは、誘導した車が方向転換に成功した瞬間に、ウィンドーを開けたドライバーから硬貨500~1000ルピア(4~8円)を、ドライバーが外国人の場合は紙幣2000~5000ルピア(16~40円)を手品のように受け取る。

この危険な仕事に就いている人々に、労災はおろか、いかなる意味でも保険・手当などがつかないことは明らかである。

こうした交通渋滞を解消するべく、ジョコ大統領は2019年8月に、首都をジャカルタからカリマンタン(ボルネオ島)に移すことを発表し、完成目標は2045年としているが、その進捗(しんちょく)ははかばかしくない。先行の類似案と同様に、単なる打ち上げ花火なのだろうか。(専修大学名誉教授)

ラグビー・ワールドカップ 勝ちにこだわる戦士たち《遊民通信》73

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【コラム・田口哲郎】

前略

ラグビーワールドカップフランス大会で熱戦が繰り広げられていますね。日本男子代表チームの特番を見ていました。2015年9月19日、対南アフリカ戦で日本は勝利し、話題となりました。その模様を追ったドキュメンタリーです。日本チームは強豪相手にあらゆるトレーニングを積み、戦略を駆使して、勝利を目指していました。

こう書くと当たり前に見えるのですが、よく考えると、スポーツに対する姿勢が見えてきます。スポーツは心身の健康のために楽しんで行うものだ、という考え方があり、その中でうまかったり、強かったりする人たちが、国の代表やプロ選手として活躍するのだという意識があります。そこには勝つことへのこだわりはあまり感じられません。

オリンピックも、参加することに意義があると言われ、勝利へのこだわりは覆い隠されています。しかし、ラグビーの代表チームは勝利への執念というものがすごかったです。それはラグビーのみならず、最近のスポーツ、とくに代表チームに課せられる義務のようなものになっているのかもしれません。

スポーツは「戦い」

さて、南アフリカ戦に勝利した後、南アフリカ代表の人たちは、日本チームに対して、とてもやさしく、さっぱりと接したそうです。まさにノーサイド、敵味方はなくなり、たがいを尊重する精神です。そこに、逆に、スポーツの「戦い」としての厳しさがあるのではないかと感じました。スポーツとはいえあくまで「戦い」として、「勝利」にこだわり、そしてそのために力をつくす。これがすべてで、「戦い」が終われば、日常としての人間の平和な気持ちを取り戻す。

日本人は、何ごとも美しくつくり上げようとします。ラグビーでも何でも技を極め、整ったフォーメーションでトライを取りにゆくといったように。でも、「戦い」は「戦い」なので、勝てばよい。なぜなら、試合は「戦い」だからです。

簡単な考え方をすれば、なぜスポーツをするのか、国の代表として戦うのはなぜか、という意味もわかってきて、スポーツマンシップというもののさわやかさも見えてくる気がします。勝ちにこだわるけれども、人間的にすばらしいことは両立でき、それを人類は「戦士」と呼んできたのかもしれません。

何はともあれ、日本代表の勝利を祈りたいと思います。ごきげんよう。

草々

(散歩好きの文明批評家)

筑波山麓の彼岸花と燧ケ池《ご近所スケッチ》6

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イラストは筆者

【コラム・川浪せつ子】お墓の周りに咲いているイメージの彼岸花。私が大好きなお花です。たくさん咲いている場所を探し、見つけた所は「燧ケ池(ひうちがいけ、つくば市沼田)」。ナビを使ってもたどり着けず、地元の方に教えてもらいました。昔からの農業用「ため池」のようです。

田んぼばかりの所で、住所がはっきりしないのですね。群生している彼岸花はもちろんステキなのですが、そばの古樹が素晴らしい! 樹齢どのくらいなのか? 私が訪れた2018年には、下の絵のように、枝が横に伸びていたのですが、最近、枝がダメになり伐採されたようです。残念。

農道から池の方向を見ると、彼岸花→古樹→筑波山となり、絶景です。ウロウロして、たくさんの写真を撮りました。

上の絵は、反対側から見た筑波山。こちらの風景も、心穏やかになる景観です。稲刈りが9割方終わったころですね。こんなショットに出会うと、本当に筑波山に来てよかったと思います。

ストーリーがないと描けない

今回、ちょっと苦戦。彼岸花って、クローズアップして描くのが、かなり難しいですね。なかなか筆は進まず、眺めてばかり。でも、どうしても描きたかったモティーフ。90%くらいできたけど、もう一つしっくりしない。

そして気が付きました。私は、絵の中にストーリーがないと描けない。そこで畑で活躍するトラクターを入れました。お父ちゃんにお弁当を持ってきた奥さんと子供も小さく。あと一息。

気分転換に昼ご飯を食べに行きましたら、その道中、なんと!このトラクターに出会ったのです。それも目の前で。神様が、ちゃんと描いて!って、エールを送ってくれたのだと思いました。(イラストレーター)

売上10万円を赤い羽根に 土浦きららまつりで手作り玩具販売

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筑波研究学園専門学校こども未来科の学生から寄付を受け取る安藤真理子土浦市長(左から3人目)

筑波研究学園専門学校の学生ら

筑波研究学園専門学校(土浦市上高津、野口孝之校長)こども未来学科の学生らが19日、土浦市役所を訪ね、同市共同募金委員会の会長を務める安藤真理子市長に「赤い羽根共同募金」として10万円を寄付した。今夏の「土浦きららまつり」に参加、イベントで子供たちと遊びながら作成・販売したおもちゃキットの売り上げで、「4年生になって初めて、対面で子供たちと触れ合える機会を持てた」とコロナ禍の学生時代を振り返りながら、浄財を手渡した。

同学科は保育士など幼児教育の指導者を養成する専門課程。4年生の菊池葵さん、飯塚真央さん、吉田仁美さんの3人が野口校長らと市役所を訪れた。

8月5日、6日の「土浦きららまつり」では、会場の特設テントで十数人の学生が参加して「レインボースティック」と呼ばれる玩具を手作りした。カラフルなシートを紐状にカットし、末端を接着しスティックに取り付けると、振ったり回転させたり、シャボン玉のような光彩を楽しんで遊べる。

子供たちと一緒に300セットを手作りし、玩具を使いこなす検定イベントを行ったほか、事前に用意した販売用の350セットともども完売した。菊池さんは「入学して初めてこんなおもちゃがあると知った。実際に子供たちと遊ぶ機会を持て、さらに喜んでもらえてよかった」と感想を述べた。

同校では毎年、共同募金に寄付を続けているが、校外イベントで得た売り上げによるのは初めて。安藤市長は「市も21年度からこども未来部というセクションを作ったところで、こども未来学科にはシンパシーを感じている。大切に使わせてもらいたい」と笑顔で応じた。(相澤冬樹)

『金色姫伝説旅行記』を準備中《映画探偵団》68

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イラストは筆者

【コラム・冠木新市】今から220年前の享和3年(1803)。常陸国の海岸で不思議な事件が起きた。球体の舟に乗った髪の長い異国の女性が漂着したからだ。舟には奇妙な記号が描かれており、女性は謎の玉手箱を手にしていた。この出来事は当時、瓦版となり「うつろ舟事件」として江戸中で話題になったという。

その後、この事件は、インドから流れて来て養蚕を伝えたという筑波・神郡の『金色姫伝説』と結びつき、現代ではUFO遭遇事件として知られている(コラム21=2021年7月14日掲載=参照)。

現在『金色姫伝説旅行記/つくばシルクロード2023』のア一トイベントを準備中である。不思議大好きな私は、15年程前から「金色姫伝説」と「うつろ舟事件」に興味を持ち、なぜ二つの出来事が一つに結びついたのだろうかと探ってきた。

すると「うつろ舟事件」を『兎園小説』で紹介した読本作家・滝沢馬琴の存在が浮かび上がり、馬琴作の『南総里見八犬伝』とも関連してくることが分かったのである。

実は「金色姫伝説」を知る以前、アヘン戦争時に日本人は何を考えていたかを立体紙芝居『北斗七星伝』として、葛飾北斎、滝沢馬琴、二宮尊徳などを取り上げたことがある。日本科学未来館や慶應大学や浅草のシアターなどで公演したが、そのときは「金色姫伝説」と結びついてくるとは予想だにしなかった。

ポランスキー監督の『チャイナタウン』

数年前、それを知ったとき、公開から50年近く経ち、古典として輝きを増しているロマン・ポランスキー監督『チャイナタウン』(1974)を思い出した。

時は1930年代後半。所は米カリフォルニア州ロサンゼルス。元警官で今は探偵事務所を経営するギティス(ジャック・ニコルソン)は、浮気調査を依頼される。調査を進めるうちに、水道局長が殺され事件に巻き込まれていく。ギティスは警官時代にチャイナタウンで過ごした。

劇中、度々チャイナタウンの話題が出てくる。けれども、画面上にチャイナタウンが出てくるのはラストシーンだけである。しかし 執事や庭師などに中国人の役者を配し、全篇にチャイナタウンの怪しい雰囲気が漂う。

さらに、街のダム建設話から、水利権をめぐる行政と警察と経営者との癒着問題が浮かび上がる。そして、殺人事件と水問題をめぐる複雑な人間関係の象徴がチャイナタウンであると徐々に分かってくる。

イベントなどで「金色姫伝説」と「うつろ舟」を同時に取り上げることは意外に少ない。民俗学的な伝説とSF的なUFOとを同じ舞台で語るのには、まだまだ抵抗があるのかもしれない。いや、そんなことよりも、「金色姫伝説」を探っていくと、映画『チャイナタウン』みたいな世界へとつながるのではと妄想してしまう。私の「金色姫伝説」の旅は続く。サイコドン ハ トコヤンサノセ。(脚本家)

フェミニズム・LGBTQ・障害者を扱うブックカフェ つくばに開店

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自分で選んだ本だけを販売すると話す山田亜紀子さん

安心してつながる場所を目指して

ブックカフェ「本と喫茶 サッフォー」が今年6月、つくば市天久保にオープンした。性差別からの解放を目指す「フェミニズム」、LGBTQなどの性的マイノリティを含む「ジェンダー」、障害者などをめぐる社会課題を提起する「福祉」など、大型書店では見つけにくいジャンルを中心に、絵本から学術書まで幅広く扱う。店主の山田亜紀子さん(49)は多様な人が安心して繋がれる居場所を目指している。

居場所が奪われている

山田さんは6年前まで、都内の書店で女性向けの書籍を扱うフロアの店員をしていたが、フェミニズムの本はなかなか売れなかった。「良い本はたくさんあるのに残念」と感じ、2017年に出版社「現代書館」(東京都千代田区)に編集者として転職。多くの人が親しめるよう、フェミニズム入門雑誌『シモーヌ』をつくってきた。

転職した頃から、性被害の経験をSNS等に投稿する「#MeToo」運動が世界中に広がった影響で、フェミニズムも注目されるようになった。一方で、運動に反発する動きも強くなり、それまでマイノリティと呼ばれる人たちにとって安心してつながれる場だったSNS上の空間が危険にさらされるのを目の当たりにした。「本を作ることも大事だけど、安心できる居場所をつくりたい」と思い、50歳になる今年、出版社を辞め、生まれ育ったつくばで、ブックカフェを出すことを決意した。

街中に小さい本屋がたくさんある東京とは違い、車社会のつくばは、ショッピングセンター内の大型書店に足を運ぶ人が多いが、そこにもジェンダーやフェミニズムの本は少ない。ジェンダーに関心のある人を含め、多様な人が気軽に来られる場所にしたいと、筑波大学や小中学校、障害者の地域生活を支援する当事者団体「つくば自立生活センターほにゃら」(川島映利奈代表)、障害者の就労を支援する多機能型事業所「千年一日珈琲焙煎所」(大坪茂人代表)などがある天久保地区に出店を決めた。

様々な人が安心してつながれる居場所にしたいとカフェも併設。1人で来店した人が、LGBTQ当事者であることを打ち明けてくれることもある。「おそらく安心して誰かとつながれる場所が少ないのだろうと思う。そのような居場所を守っていきたい」と山田さん。

奥がカフェスペース。テーブル席で軽食をとりながら、ゆっくり過ごすこともできる

マイノリティ同士が知り合う場に

昨年、現代書館で編集した『シモーヌVOL.7』では、「不良な子孫の出生の防止」を理由に、多くの障害者が強制的に不妊手術を受けさせられた旧優生保護法をめぐる、女性運動と障害者運動の葛藤を特集した。出産の強制に反対する女性運動と、胎児の障害を理由とした中絶に反対する障害者運動は、時に対立したが、女性だけに育児や介護を押しつける一方、障害者はあってはならないものとする社会を変えるべく、共闘してきた。

「強制的に不妊手術を受けた障害者らが全国各地で国を提訴しているが、そこでは女性団体と障害者団体が連帯して動いている。また、2006年に国連で障害者権利条約ができたときに、世界中から障害者が集まって打ち出したスローガン『我々ぬきに我々のことを決めるな』も、女性やLGBTQの運動に応用できるはず。それぞれに関心のある人たちが交流し、互いの運動を知ってもらえる場所にしたい」

トランスジェンダーたちを知って

現在、店内ではパネル展「トランスジェンダーのリアル」を開催中。トランスジェンダーの実際の姿を知ってもらうために、21年に当事者たちにより制作された無料冊子「トランスジェンダーのリアル」に載る当事者5人の写真とライフストーリーを展示したパネル展だ。同制作委員会によると、冊子は全国の自治体や学校で4万部配布された。パネル展も、自治体や大学など全国各地で開催されている。

店内で開催中のパネル展「トランスジェンダーのリアル」

「カフェに展示することで、普段関心のない人にも当事者の姿を見てもらえたら」という思いから、サッフォーでは、年内はパネル展示を続ける予定だ。(川端舞)

◆サッフォーはつくば市天久保1-15-11 アイアイビル104。問い合わせは電話029-811-9644。ホームページはこちら

懸案に見る茨城県とつくば市の距離《吾妻カガミ》167

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茨城県庁(左)とつくば市役所

【コラム・坂本栄】コラム139「上り坂の市と下り坂の県」(2022年8月15日掲載)では、つくば市と茨城県の考え方の食い違いを克服するため、「市は県から『独立』したら?」と提案しました。記事「意見相次ぎ審査継続へ 洞峰公園問題で県議会特別委」(8月30日掲載)を読むと、改めて県と市が置かれている状況と方向性の違いを感じます。

下り坂の県と上り坂の市

洞峰公園問題と県立高校問題を取り上げた139で触れた「つくば独立」論を箇条書きにしておさらいすると、こういうことです。

<洞峰公園問題での対立>

・茨城県:県立公園の運営を民間に任せて利益を出し、維持管理費を捻出したい

・つくば市:今の都市公園の形を維持すべきで、レジャー施設などは造らせない

<県立高校問題での対立>

・つくば市:人口増に伴い中学生も増加している⇒市内に県立高を新設してほしい

・茨城県:新設は県全体の人口減少に逆行する⇒既存高の学級増などで対応したい

<洞峰公園問題の背景>

・茨城県:県立公園内に民営レジャー施設を設けて少しでも稼ぎたい「貧しい県」

・つくば市:学園都市のシンボル的な公園に余計なものは不要と考える「豊かな市」

<県立高校問題の背景>

・大きな流れとして「下り坂」の茨城県:県全体の人口減・少子化が進んでいる

・県全体とは逆に「上り坂」のつくば市:TX効果もあり沿線の人口が増えている

こういった分析を踏まえ、「県立高問題は、県を当てにせずに市立高をつくば市がつくり、自分で解決したらどうか… また、洞峰公園問題は公園を買い取って市営公園にし、現状のまま市民に供したらどうか… 県と市が置かれている状況と方向が違うのだから、市は県から『独立』したら?」と提案しました。

貧しい県と豊かな市のズレ

周知のように、洞峰公園については県が市に無償で譲渡するという合意=無償という餌で釣り維持管理を市に転嫁=ができていますが、県議会が「待った」をかけました。その理由は冒頭のリンク先記事に出ているように、貧しい県と豊かな市の対立そのものでした。古参県議の言い分は「68億円の財産(洞峰公園の資産価値)を不交付団体のつくば市に無償で譲渡するのは疑問だ」に集約されます。

言い換えると、70億弱の価値がある公園(周辺は高級住宅地)を、地方交付税交付金(財政が苦しい自治体に国が配る一種の補助金)をもらっていない自治体(県内の不交付市町村はほかに神栖市と東海村)にタダでやるのはおかしい、つくば市は運動公園用地売却でもうけているのだから土地代を払わせろ―ということです。

下り坂の県の議員が上り坂の市の懐具合を見て、知事と市長の基本合意に文句を付けている図といえます。公立高校を県立にするか市立にするかの議論(問題解決のために私はコラムで市立高設立を提案)の構造も同じことです。

県南に政令指定都市を創る

そろそろ「つくば独立」論に移ります。簡単に言うと、つくば市が核になって周辺自治体と合併し、政令指定都市(要件は人口50万人以上)を誕生させ、多くの行政権を県から市に委譲してもらい、県とは違う方向性を持つ行政単位を県南につくったらどうかという構想です。実現すれば、茨城県の「へそ」は水戸市から新つくば市に移ります。

前市長の市原さんが提起した土浦市との合併による中核市(当時の要件は人口30万人以上、現在は20万人以上)づくりは、政令指定都市に向けた準備のプロセスでした。「独立」構想を実現できる豪腕市長の誕生が待たれます。(経済ジャーナリスト)

ホーム最終戦 引き分け つくばFC

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前半22分、つくばFCの青木(青のユニフォーム)が先制のゴール(撮影/高橋浩一)

関東サッカーリーグ1部後期第8節、ジョイフル本田つくばFC対東京国際大学FC(本拠地・埼玉県坂戸市)の試合が16日、つくば市山木のセキショウ・チャレンジスタジアムで開催され、2-2で引き分けた。つくばのリーグ成績は7勝4分6敗で10チーム中4位。これでホーム最終戦を終え、残るはアウェー1試合。最終節は10月1日、神奈川県サッカー協会フットボールセンター(かもめパーク)にて東邦チタニウムと対戦する。

第56回関東サッカーリーグ1部 後期第8節(9月16日、セキショウ・チャレンジスタジアム)
ジョイフル本田つくばFC 2-2 東京国際大学FC
前半 1-1
後半 1-1

つくばはこの試合、3-4-2-1のフォーメーション(※メモ)で臨んだ。前線はFW熊谷誠也を中心にMF鍬田一雅、FW恩塚幸之介が左右に並ぶ1トップ2シャドーの形だ。前線がワンツーやくさびのパスで中へ入ると、相手DFが絞って外が空くので、そこを使って左のMF青木竣や右のDF山崎舜介が攻撃参加する形だ。

先制は前半22分、恩塚とのコンビネーションで青木が相手DFの裏へ抜け出し、GKの脇を射貫いて決めた。「恩塚が左サイドで組み立てながら、いいところで裏へパスを通してくれたので、DFとうまく入れ替わり、簡単に流し込む形で決められた」と青木。

ただしここまで、つくばのチャンスの数は決して多くなかった。東国大は屈強なFWを前線に置き、ロングボールを頭でつないで攻め込んでくる。セットプレーになれば長身のDFがゴール前へ上がり、さらに脅威は増す。32分の同点シーンもこの流れだった。東国大のコーナーキックを一度はクリアするが、もう一度放り込まれたボールをセンターバック石井偉理亜に頭で合わせられた。

この得点で東国大は勢いを取り戻し、つくばが我慢する形で前半の残り時間は推移した。「先制した後でもっと畳みかけていければよかった」と恩塚。「ボールを持ったときは押し込めていた。相手のスタイルは分かっていたので、守備が下がりすぎずにしっかりと対応できた」と副島秀治監督。

後半のつくばは、前半以上にサイドが活性化した。「右は押し込む形が前半からできていたし、後半は相手守備が前から来ていて、左サイドに穴ができ始めていた。そこをしっかり突いていこうと指示した」と副島監督。

後半24分、恩塚のゴールで2-1と勝ち越す(同)

結果が出たのは右から。後半24分、ロングボールに山崎が反応して駆け上がり、中央で待っていた恩塚にラストパス。糸を引くようなミドルシュートが左サイドネットに突き刺さった。「DFがボールに意識を奪われているのを見て、気付かれないよう少し遅れて進入。山崎が顔を上げた瞬間にボールを呼び、ファーストタッチを決めて2タッチ目で振り抜いた」と恩塚。今季5つめのゴールだ。

これで勝利が決まったかに思われたが40分、フリーキックの場面でGK三沼慶太が相手選手と接触、イエローカードを受けてしまい、直後のPKを決められ再び同点。副島監督は「ボールに触れていれば問題はなかったが、積極的にチャレンジしたことは悪くない。残り時間であと1点決められるかどうかが、もう1つ上のレベルへ行くためのカギになる」と評した。

試合終了後、観客とタッチを交わす選手たち(同)

次節は4位と5位の直接対決になりリーグ戦は終了するが、さらにその先がある。10月20日から佐賀県で開催される全国社会人サッカー選手権大会だ。「ここ数試合安定した戦いができており、勝ち上がるチャンスは大きいと思う。最終節でいい成果を収めて全社へ乗り込んでいきたい」と副島監督は意気込む。(池田充雄)

【メモ】フォーメーションは、ゴールキーパー(GK)を除く10人の選手の配置。3-4-2-1はディフェンス(DF)3人、守備的ミッドフィルダー(MF)4人、攻撃的MF2人、フォワード(FW)1人という配置隊形をいう。

どうする?花火旅《見上げてごらん!》18

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イラストは筆者

【コラム・小泉裕司】煙火業界は、あっちの大会、こっちの大会と大忙し。旅行会社の花火ツアーも好調で、各地の花火会場は赤や黄のツアー旗にワッペンを胸に付けた行列が続く。その人混みをかいくぐり、プラチナチケットを手に観覧席に向かう。今回は、コラム5「…越後3大花火」(2022年8月21日掲載)で書いた「海の大花火大会」(新潟県柏崎市)の会場に到着するまでの「どうする?」お話。

午前11時、JR土浦駅改札口に到着するや、「列車事故のため、土浦駅から取手駅間は運転を見合わせています。復旧の見込み時間は不明です」のアナウンス。この告知がトラウマの読者も少なくないはず。

駅員に確認したところ、「1時間以上の遅れ、取手駅から上野駅方面は通常運転」とのこと。本来、11時25分土浦駅発で上野駅へ向かい、12時46分発「とき321号」に乗車。いったん長岡駅で下車し、ホテルへ荷物を置いてから、柏崎市の花火会場に向かう予定。往復乗車券と新幹線特急券は「えきねっと」の「チケットレス」で、在来線特急は紙切符で予約済み。

遅延に慣れない筆者の心臓はバクバク。「さあ、どうする?」。思いついた選択肢は次のとおり。

① 予約を変更し、運転再開まで土浦駅で待機する。

② 土浦駅まで送ってくれた家族を呼び戻し、その車で取手駅に向かう。

➂ ②と同様、家族の車で上野駅に向かう。

④ 自宅に戻り、新潟県までひとり車で向かう。

⑤ 中止する。

苦手な長距離ドライブ、しかもひとり

選んだのは、④の往復635キロのドライブひとり旅。花火をあきらめる考えなど毛頭ない。最大の理由は「自己完結」であること。家族の車で自宅に戻り、ガソリンを満タンにして、3本の高速道路をノンストップ、長岡市内まで4時間。宿泊ホテルに駐車後、長岡駅から信越本線で柏崎駅に17時50分到着。会場入りは18時20分。打ち上げ開始19時30分まで1時間の余裕だ。「花火を見る」に限れば、正解だった。

選択肢①の場合は? 新幹線予約を変更しようと土浦駅の駅員にたずねたところ、「ネット予約は駅窓口では対応できない。上野駅に着いたら電話で変更してほしい」と、渡された小さな紙切れには「えきねっとサポートセンター」の連絡先がプリント。早速電話したが話し中。この状況は終日続いた。つながったのは翌朝。かの常磐線は1時間20分後に運転再開したとの後日談だが、これでは上野駅に着いたところで、つながらず路頭(駅構内)に迷っていたに違いない。

車で長岡市に到着後、間に合わなかった信越本線柏崎駅までの特急券を払い戻そうと、並んだ長岡駅の窓口では「到着駅で手続きしてほしい」との案内。「花火大会で混雑する柏崎駅にたらい回し?」と切り返すと、「次の方どうぞ」と完全無視。不快な思いを残し、後日、サポートセンターと土浦駅窓口で払い戻しの手続きを完了。交通費に限っての収支は1,000円ほどの黒字で、苦手な長距離ドライブは、やはり正解だったのだろう。

以来、新幹線の予約は、割安な「eチケット」ではなく、「紙切符」に限ることにした。利用日間際に届く発券の催促メールが、少々わずらわしいのだが…。本日は、この辺で「打ち止めー」。「ドン ドーン!」。(花火鑑賞士、元土浦市副市長)

よいボールペンを探す《続・気軽にSOS》141

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【コラム・浅井和幸】何人かで集まって軽い相談が始まります。相談というほどではなく、軽い情報交換程度のもの。例えば、ボールペンをなくしてしまったので、どこで買えばよいかな?という投げかけがあったとします。その投げかけに、Aさんは「コンビニで売っているよ」と即答します。Bさんは「〇〇画材屋でたくさんの種類を売っているから、そこで選んで買いなよ」と、いろいろ考えた後に答えます。

でも私だと、いつ使うの?とか、何に使うの?と、もうちょっと条件を絞るための質問をしてしまいたくなる癖があって、AさんとBさんはある条件下では正解だけど、今その提案は早急すぎないかと、違和感を持ってしまうのです。

もちろん、ボールペン程度の簡単なおしゃべりであれば、事務所に試供品があるから適当に持っていけと答えてしまいますし、むしろ大まかな質問に対して具体的に答えるほうが一般的なのだと思います。

しかし、真剣に悩んでいる人に対しても、このような場面によくぶつかり、私の中に違和感が長年ありました。例えば、よい勉強法ない?に対して、何の勉強とか、目的が分からないまま回答。例えば、風邪とかうつ病の対処法で、実際にどのような症状があるかを聞く前に回答する。

これら的が絞られる前の疑問に対する、具体的な回答は「人生を成功させるたった3つの方法」「これだけやればだれでもダイエットができる」というような本のタイトルが好まれることでも、日常的なやり取りで好まれるのだろうなと理解します。

もう少し具体的な条件を増やす

これらは、質問と回答がピタリとはまれば最短の解決となるでしょう。しかし、条件が大ざっぱなままなので、無駄に試行錯誤、トライアンドエラーの行動を繰り返すことになりかねません。具体的にしようと、疑問に対して質問を重ねすぎるのは、単なるウザい、面倒な奴となりかねません。(浅井は、面倒な奴に他ならないのですが)

しかし、あまりにも回答がしっくりこないことが多い場合は、もう少し具体的な条件を増やすことが必要なのかもしれないと頭の片隅に入れておきましょう。所在地を「茨城県」→「茨城県つくば市」→「茨城県つくば市二の宮」と絞り込むように。(精神保健福祉士)