筑波研究学園専門学校の学生ら
筑波研究学園専門学校(土浦市上高津、野口孝之校長)こども未来学科の学生らが19日、土浦市役所を訪ね、同市共同募金委員会の会長を務める安藤真理子市長に「赤い羽根共同募金」として10万円を寄付した。今夏の「土浦きららまつり」に参加、イベントで子供たちと遊びながら作成・販売したおもちゃキットの売り上げで、「4年生になって初めて、対面で子供たちと触れ合える機会を持てた」とコロナ禍の学生時代を振り返りながら、浄財を手渡した。
同学科は保育士など幼児教育の指導者を養成する専門課程。4年生の菊池葵さん、飯塚真央さん、吉田仁美さんの3人が野口校長らと市役所を訪れた。
8月5日、6日の「土浦きららまつり」では、会場の特設テントで十数人の学生が参加して「レインボースティック」と呼ばれる玩具を手作りした。カラフルなシートを紐状にカットし、末端を接着しスティックに取り付けると、振ったり回転させたり、シャボン玉のような光彩を楽しんで遊べる。
子供たちと一緒に300セットを手作りし、玩具を使いこなす検定イベントを行ったほか、事前に用意した販売用の350セットともども完売した。菊池さんは「入学して初めてこんなおもちゃがあると知った。実際に子供たちと遊ぶ機会を持て、さらに喜んでもらえてよかった」と感想を述べた。
同校では毎年、共同募金に寄付を続けているが、校外イベントで得た売り上げによるのは初めて。安藤市長は「市も21年度からこども未来部というセクションを作ったところで、こども未来学科にはシンパシーを感じている。大切に使わせてもらいたい」と笑顔で応じた。(相澤冬樹)