木曜日, 4月 2, 2026
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土浦市などの自粛要請を21日から解除 知事「全国まれな成功事例」

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茨城県庁(イラストは「いばらきアマビエちゃん」)

県内での新型コロナウイルス感染拡大を受けた自粛要請について、大井川和彦知事は20日記者会見し、1週間延長していた土浦、つくばみらい、利根3市町に対する不要不急の外出自粛要請と営業時間短縮要請を21日から解除すると発表した。11月27日に出され最大12市町村に及んだ要請は3週間ですべて解除となる。

直近1週間(13~19日)の県内の状況について大井川知事は、新規感染者数144人(自粛要請直後の11月29日~12月5日は301人、12月6~12日は165人)、病床稼働率は44.3%(同55.3%、同51.3%)まで改善したとした。人口1万人当たりの直近1週間の新規感染者はつくば市は同1.18人、土浦市は同1.30人。

大井川知事は「全国で新規感染者数が過去最大値を更新し続けている中、対策を講じたタイミングと実行の徹底により、茨城県は新規感染者数の抑え込みに成功した。まれな成功事例」だと強調した。抑え込みができた最大の理由は「大規模な検査の徹底」だとし、政府の12月28日から1月11日までのGoToトラベル全国一斉停止について「全国一律で止めてしまうのではなく、(旅行の)直前にPCR検査をして陰性が分かった人はGoToを利用できるなど第3の道があり得た」などと話した。

飲食店などの営業時間短縮要請に対する協力金については、16日以降、国の協力金が4万円に加算されたため、土浦市など3市については16日から20日まで協力金を当初の2万円から4万円に引き上げるという。

一方、全国的には感染が拡大している状況にあることから、引き続き警戒を怠らないよう改めて呼び掛け、直近1週間の新規感染者数が人口10万人当たり15人を超える都道府県の帰省について注意を呼び掛けた。現時点で同15人を超えているのは北海道、埼玉、東京、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫、広島、高知の10都道府県。

つくばの医師のワイン会「配慮足りない」

一方、土浦市内で病院を開業する男性医師が11月中旬、つくば市内の自宅でワイン会を開き、37人が参加し、17人が感染した問題について大井川知事は「ちょうど土浦で感染が拡大し一斉検査を実施していた時期。医師の立場として配慮が足りなかったと思う」とコメントした。

《霞月楼コレクション》12 ツェッペリン伯号霞ケ浦飛来と熱烈歓迎

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【池田充雄】1929(昭和4)年8月19日、風が止まったような夏の午後、土浦の町が突然薄暗くなり、見上げると巨大な銀色の葉巻のようなものが浮かんでいた。大空の巨鯨と形容されたドイツの飛行船LZ-127、愛称を「グラーフ(伯爵)ツェッペリン号」という。

大空を行くツェッペリン伯号の雄姿

ツェッペリン伯爵と後継者フーゴ・エッケナー博士は、1937年までに130機の飛行船を建造。軍事、旅客、航空郵便・貨物などに活用された。1928年に完成したLZ-127は全長236.6メートル、最大直径30.5メートルの偉容を誇り、マイバッハ社530馬力エンジン5基を搭載。燃料は重量軽減のため主にブラウガス(石油気化ガス)を用い、最高速度は128キロ。巡航速度の117キロでは1万2000キロの航続距離があった。

ツェッペリン伯爵(左)とエッケナー博士ら、1911年ごろ

幹部乗員らを霞月楼に迎える

エッケナー博士はこの最新機による世界一周飛行を計画。1929(昭和4)年8月7日深夜に米国東海岸レイクハーストを出発した飛行船は19日午後4時過ぎに土浦を通過し、東京の北東上空に姿を現した。

合図のサイレンが市内各所から鳴り響く中、千住、上野、日本橋、丸の内と進み、屋上という屋上、窓という窓には黒山の人だかりができたという。品川からは京浜方面へ向かい、横浜上空を一周して霞ケ浦海軍航空隊飛行場には午後6時過ぎに到着。トロッコを使って飛行場の格納庫へ収められた。

着陸後、エッケナー博士ほか幹部乗員11人は、自動車で霞月楼へ移動、霞ケ浦航空隊司令・枝原百合一少将主催の歓迎会に出席した。このときの献立表が残っている。

[霞月楼に残る献立帳]
椀盛 花車海老 火どりきす 三つ葉 椎茸
刺身 梶木 木うり 花山葵 雪おろし
取り肴 玉子吹き寄せ 車海老塩焼 大葉百合うま煮
焼物 鮎塩やき 酢取り生姜
甘煮 新いも 新はす とうがん寿司 鴨くわ煮
小丼 鮑 塩蒸し
茶椀 すっぽん仕立 三つ葉 しぼり生姜
水菓子 まくわうり ぶどう

後にエッケナー博士が「ことに貝がよかった」と話したのはアワビのことか。当時は冷蔵技術が未発達で、土浦で海産物を仕入れるのは難しかった。だがこの日ばかりは海軍の接待とあって、銚子港から軍用船で運び込んだのだそうだ。

一方、下士官以下の乗員には飛行場で海軍伝統のカレーが振る舞われた。当時の土浦町右籾では糖度の高い良質なジャガイモが産出された。ドイツの人には故郷の味だろうと、ジャガイモ入りのカレーを作って喜ばれたという。これが現在の土浦ツェッペリンカレーや土浦カレーフェスティバルの起源となった。

飛行船に乗った少年の物語

ツェ伯号を一目見ようという群衆は引きも切らず、海軍航空隊周辺に詰めかけた。上野-土浦間には何本もの臨時列車が増発され、停泊期間中の合計来訪者数は30万人とも40万人とも言われる。土浦-阿見間を走る常南電車や乗合バスはフル回転で鈴なりの乗客を運んだ。

霞ケ浦に駐機中のLZ-127。キャビン右舷にタラップが下りている

着陸の翌朝から見学が許され、格納庫に殺到した群衆は、10メートルほど開けられた扉の隙間から「空の怪物」の偉容を見上げた。このとき、LZ-127の内部見学を許された子どもが一人だけいた。後の霞月楼4代目会長、故・堀越恒二さんだ。

「私が満7歳で小学校二年生のとき、菊の間でツェッペリン伯号来日の歓迎会があった。夜9時ごろ、士官連中が25人ほど集まっていて覗きに行くと、出てきた顔見知りの副官に『坊主、ツェッペリン飛行船に乗りたいか?』と言われた。それで翌日、店の板前にリヤカーで連れて行ってもらった」

驚きの物語は、「飛行船に乗った少年/堀越恒二氏インタビュー」(2007年、土浦ツェッペリン倶楽部、土浦ツェッペリン協議会)に詳しい。漫画家うるの拓也さんによるコミック「ツェッペリンが舞い降りた日」にもなっている。

乗客でにぎわうラウンジ。ここで恒二少年は写真を撮られた

60年後の1989(平成元)年11月18日、ツェッペリン伯爵の孫イーザ・フォン・ブランデンシュタイン女史と、LZ-127の元乗員ら計5人が来日。土浦市役所や着陸地跡の陸上自衛隊霞ケ浦駐屯地を訪問後、霞月楼でもてなしを受けた。恒二会長がかつて同機に乗った話をしたところ、「坊主頭で半ズボンをはいた日本人の男の子の写真があった。複写して送ってあげる」と言われた。だがその後イーザさんは亡くなり、写真の所在も分からずじまいとなった。

2000年5月、市民有志が飛行船によるまちづくりを掲げ、霞月楼を事務局として「土浦ツェッペリン倶楽部」を結成。亀城プラザ(土浦市中央2丁目)にある1/20スケールのLZ-127模型を製作したほか、2005年には現代のドイツに蘇った「ツェッペリンNT号」を土浦に招致、翌年には子ども向けの体験飛行も実現させた。

今月、扉を塗り替え新装成った「土浦ツェッペリン伯号展示館」(円内写真は故・堀越恒二会長)

同倶楽部は今もLZ-127飛来の歴史を貴重な地域資産として活用すべく、資料館「土浦ツェッペリン伯号展示館」(土浦市中央、土浦まちかど蔵「野村」文庫蔵)の運営などに当たっている。(シリーズ全12回おわり)

  • 取材協力・参考資料 陸上自衛隊武器学校▽陸上自衛隊霞ケ浦駐屯地▽土浦市立博物館▽圓地與四松「空の驚異ツェッペリン」(1929年、先進社)▽廣岡幽峯「霞空十年史」(1931)▽大谷芳夫「グラーフ・ツェッペリン飛行船訪日資料」(1970年)▽「霞月楼百年」(1988年、霞月楼)▽図録「夢の空へ」(1990年、土浦市立博物館)▽柘植久慶「ツェッペリン飛行船」(1998年、中央公論社)▽天沼春樹「夢みる飛行船」(2000年、時事通信社)▽「阿見と予科練」(2002年、阿見町)▽「阿見原に来た飛行船ツェッペリン伯号」(2004年、阿見町教育委員会生涯学習課)▽「ようこそツェッペリンNT号」(2005年、飛行船ツェッペリン号再来歓迎実行委員会)▽うるのクリエイティブ事務所「ツェッペリンが舞い降りた日」(2010年、土浦ツェッペリン倶楽部)▽東京朝日新聞1929年8月19日~30日付▽東京朝日新聞・大阪朝日新聞・大阪毎日新聞1929年8月19日号外▽常陽新聞1989年11月19日付・2000年10月20日付▽Newsつくば2019年11月21日付▽土浦ツェッペリン倶楽部ウェブサイト

シリーズ協賛 土浦ロータリークラブ 土浦中央ロータリークラブ

《沃野一望》22 正岡子規『水戸紀行』追歩(2)

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【コラム・広田文世】
灯火(ともしび)のもとに夜な夜な来たれ鬼
我(わが)ひめ歌の限りきかせむ  とて

明治22年に東京本郷より水戸まで歩き抜いた正岡子規を見習い、令和版『水戸紀行』を気取り、年末休暇を利用、夜が明けたばかりのJR天王台駅から歩き始めた。

国道に近づくと、右手水戸方面、左手東京方面の道路標識に出会う。さっそく「水戸」の文字を発見し、柄にもなく気負ってしまう。では、水戸へ向かいましょう。

国道を席捲(せっけん)するさまざまな車の轟(ごう)音に追い抜かれながら、味気なく歩をすすめると、すぐに大利根橋にさしかかる。前方に利根川河川敷、利根川本体の流れはうかがえない。さらに先に茨城県は取手市の台地が望める。

子規の『水戸紀行』には、風景描写が意外と少ないが、利根川の景色については「一面の麦畑処々に菜の花さきまじりて無数の白帆は隊をたてゝ音もなく其上を往来す川ありと覚ゆれども川面は少しも見えず実に絶景なり」と賞賛している。

さて令和版は真冬の県境大橋にさしかかる。上流を望む。冬晴の空気の澄み切った朝は、雪をいただいた富士山が平に広がる景色のアクセントとなる橋上だが、今朝は残念、靄(もや)に煙っている。

ゴルフのOBは「場外邪飛」?

それにしても富士山、どこそこから富士山が見えた、見えないの見聞は昔から多い。富士見坂、富士見町などの地名が各所に残る。

子規の大先輩の芭蕉には「霧しぐれ富士を見ぬ日ぞおもしろき」との、ひねった句がある。日本人特有の、富士山展望への憧憬。北斎の富岳三十六景はまさにその世界。菜の花畑に入日薄れるころに利根川を渡った子規は、富士山を眺められなかったことだろう。芭蕉とおなじ興を覚えたか。

子規の時代、はじめて東京へ出た学生が、平野のかなたに鋭角な山容を発見し、「あっ、富士山だ」と喊(かん)声をあげたものの、友人に「あれは、常陸の筑波山だ」とたしなめられた逸話が残っている。富士山みたがり症候群とともに、東京から筑波山が見えた時代の雰囲気が伝わってくる。

さて令和版は大河を渡り、取手へ近づく。足元の河川敷はゴルフ場。冬枯れのコースにOB杭が白く列をなす。野球好きの子規、ベースボールを「野球」と訳したと知られているが、果たしてゴルフを知っていただろうか。知っていれば、OBを「場外邪飛」とでも訳したか。ちなみに子規が水戸へ向かって歩いた明治22年、イギリスではゴルフの全英オープンが、すでに回をかさねている。

「川を渡れば(子規の時代は渡し舟)取手とて今迄にては一番繁華なる町」とほめられた取手市の標識に迎えられる。さあ、ここからが茨城だ。橋を渡りきり6号国道を進むと、JR取手駅入口交差点の歩道橋に、水戸まで70キロ、土浦まで16キロとある。

うーむ、なかなかの距離。なに、まだスタートしたばかり。さらに国道を下ってみる。(作家)

「セルフ防災ラボ」立ち上げ つくばの橘さん 無料の市民講座

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つくば市内のコミュニティマーケットで防災グッズを紹介する橘さん(右)

【川端舞】フリーランスとして活動するつくば市の橘敦子さん(37)が、無料の市民防災講座「つくばセルフ防災ラボ」を始めた。市民や県民の防災意識を高めることで「茨城は防災意識が高くて、頼もしい」と言われる茨城ブランドを作ることが夢だと語る。

被災直後の生き残り術学ぶ

橘さんは、災害時に命を守る技術を伝える活動をする「危機管理リーダー教育協会」(東京千代田区)との出会いをきっかけに、災害対策やサバイバル技術に興味を持った。その後、災害時にとるべき行動や、人に伝える技術を学び、災害対策インストラクターやブッシュクラフトインストラクターの資格を取得。今年6月からオンラインの防災講座を開催し始めた。

どうやって防災教育を広めるか試行錯誤する中で、まずは自分の住んでいるつくば市から防災意識を高めていきたいと思い直し、市民対象の防災講座を無料で開催する同防災ラボを立ち上げ、今月から本格的に活動を開始した。

一般的な防災講座では、段ボールトイレの作り方など、避難所で快適に過ごす方法を紹介することが多い。しかし災害発生後、食料や救援物資の配給など公的な支援が被災地に届くまでには3日~1週間かかると言われており、その間は自分たちの力で生き残る必要がある。そのために、どのような準備をすべきかを一人一人に考えてもらうことが「防災ラボ」の目的だという。 

今回のテーマは「オリジナル防災セットをつくろう」。実際に地震などの災害が起きた直後に取るべき行動の原則や、人間が生き残るために最低限必要な物を解説したあと、災害前に備えておくべきグッズを紹介する。普段、自宅にいることが多いのか、外出していることが多いのかによっても、必要な防災セットや、防災セットを置くべき場所は変わってくる。また、非常食ばかりではなく、チョコレートやレトルト食品など普段から食べているものを少し多めに備蓄しておくと、災害時でも自分がホッとできる瞬間を作れる。講座では、橘さんの説明を聞き、実際に防災グッズを体験しながら、参加者は自分の防災セットに何を入れるべきかを考えていく。

受講者のうち希望者には、各自準備した防災セットを見せ合ったり、より具体的に災害時のリスクを特定して対策を考えたりする研究会も今後開催する予定。また、今回の講座とは別に、野外で災害に遭遇した時に、効率的に助けを呼ぶ方法や、火おこしなど、親子で遊びながらサバイバル技術を身につける「防災×アウトドア講座」も有料で不定期開催する。

防災講座で紹介される防災グッズ

「最初から防災への関心が高い人だけでなく、野外活動が好きな人や、親子でイベントに参加したい人にも、楽しみながら防災に興味を持ってもらうきっかけになれば」と、橘さんは話す。

今回の講座では「人は食べなくても、3~4週間は生きていられる」という情報も提供される。このような知識を地域住民ひとりひとりが持っていれば、災害時も不必要な買い占め等は起こらずに、限られた物資を本当に必要な人や場所に届けられる。「日頃から防災意識を高く持ち、災害時も住民同士で助け合うことができれば、公的支援は被害の大きい場所に迅速に届けられる。そのような地域につくばをしていきたい」と橘さんは語る。

つくばセルフ防災ラボの今回の講座は、12月から毎月1~2回、Biviつくば(つくば市吾妻)内のイベントスペースや、LALAガーデンつくば(つくば市小野崎)内の「つくラボ」、ウエルシアつくば桜店内「ウエルカフェ」で開催する予定。新型コロナ感染状況によってはオンライン開催になる。

《続・気軽にSOS》75 学びか?勉強か?

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【コラム・浅井和幸】今回は、「学びか?勉強か?」ということで考えていきたいと思います。と言っても、国語辞典で正確な概念を知識として蓄えようという趣旨ではありません。何となく日々の生活の中で、私たちが次のように捉えているのではないかというところから考えていきたいと思います。

さて、「学び」と聞いて、どのようなことを思い浮かべるでしょうか? 「勉強」と聞いて、何を思い浮かべますか? きっと、学びとは全ての新しい知識や知恵を得ることで、勉強とは学校のテストや資格試験で他人よりも良い点を取るためのものとイメージするのではないでしょうか。

なんとなく、学びは自発的で、勉強は我慢して社会や親から強いられてするものって気がします。学びは楽しく、勉強は苦しいというニュアンスを感じませんか?

どのような運動能力の人でも、自分にあった身体の動かし方で動くことは楽しいことが多いです。例えば、散歩や指の運動や手遊びなんて楽しいですよね。コンサートを見に行って、みんなでこぶしを振り上げたり、身体を一緒に揺らしたりするのも楽しいですね。しかし、学校での運動会やスポーツテストは嫌いな人も多いでしょう。

「学び」「勉強」「運動」「スポーツ」、一体何かが違うのでしょうか? 学校が関わっているかどうか? それもあるかもしれませんが、それだけでは一つ悪者を見つけたから安心しているだけのような気がします。

ポジティブな感覚を得られるか

私が感じるのは、勝負、競争、合格不合格などがあり、それに勝つことが素晴らしいこと、

良いことという考え方が強すぎるためだと思います。なので、負け、不合格はダメなことですから、自分に合わないところでいつも勝負させられ続ければ、面白くないことを植え付けられてしまうのです。相手を蹴落とすというニュアンスも含まれますよね。

しかし、学ぶことや運動の中には、勝ち負けでない領域があるということです。クイズ番組を見て新しい知識を得ることも、去年まで弾けなかった楽器が弾けるようになることも、少しだけ昨日よりも軽快に歩けることも楽しく感じられた経験はないでしょうか。

「昨日の自分よりもより良く」を意識しすぎると、また自分との勝負になって苦しくなる人もいますから注意が必要です。勝負の楽しみが分かるまでは、負けても次に勝てるという喜びを知るまでは、勝負事は刺激が強すぎるのです。何かの知識を得るとき、何か身体を動かすとき、どのようなことで自分が楽しいとか、うれしいとかのポジティブな感覚を得られるか試してみてください。

ちなみに、楽しいと感じる方が、新しい知識や、新しい身体の動きを覚えるには有利らしいですよ。自分自身でも楽しむ技術を身に着けられるとよいですね。

学びは楽しい。勉強は苦しい。運動は楽しい。スポーツは苦しい。さて、あなたの人生は、楽しいですか? 苦しいですか?(精神保健福祉士)

コロナ禍の大会とは 来年4月開催へ「かすみがうらマラソン」受付開始

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「かすみがうらマラソン」スタート地点=土浦市川口

【鈴木宏子】かすみがうらマラソン大会実行委員会(会長・安藤真理子土浦市長)は、来年4月18日開催予定の「第31回かすみがうらマラソン兼国際ブラインドマラソン」の出場申込受け付けを9日開始した。コロナ禍、1万人を超える大型大会が開かれた例は全国にまだない。どんな大会になるのか。

今年4月19日開催予定だった第30回記念大会は、コロナ禍で中止となった。全国でも4月以降、大型大会は開かれていない。来年の大型大会については、湘南国際マラソンが来年2月28日の開催を目指したが、現在、全国で感染が拡大していることから今月10日、中止を発表したばかり。

1万人超の大型大会で現在、出場申込を受け付けているのは、来年3月14日開催予定の名古屋ウイメンズマラソン(1万1100人規模)と、4月18日のかすみがうらマラソン(1万8000人規模)だ。開催されればコロナ禍で注目の大会となる。

申込、例年よりやや多め

大会事務局の土浦市スポーツ振興課によると、受け付け開始後1週間の現在の申し込み状況は、定員1万8000人に対し約1万1000人。例年より少し多いという。

今年4月の第30回大会は開催1カ月前に中止が決まり参加料を返金できなかった。来年は出場申込と参加料支払いの期日を別にする。開催2カ月前の来年2月5日に開催の可否を決定し、参加料はその後、納入してもらう。ただし開催決定後に中止となる場合もあり、その際は参加料を返金しないという。

来年2月5日、どういう状況なら開催できるのかについて同課は、県内や全国の感染状況が落ち着いていることや県内の医療機関の診療体制が整っていることなどが条件になるとする。

定員5200人減に

大会の感染防止対策についてはまず、出場者の募集定員を前年の2万3500人から1万8300人に5200人減らす。種目別ではフルマラソンは定員1万3000人が来年は1万2000人に、10マイルは5500人が5000人に、5キロは1420人が1000人に減る。チーム対抗レースは来年は実施しない。

人数を減らしたことから、定員を超える申し込みがあった場合の選考は、来年1月15日までの申し込み者全員の中から抽選とする。例年設けている県民枠による県民選考は実施しない。一方、視覚障害者のブラインドマラソン参加申し込みは来年1月18日から同22日まで受け付ける。

さらに例年は旅行会社を通して海外からの出場申込を受け付けていたが、来年は海外居住者の参加は受け付けない。オーストラリアのシドニーマラソンやカンボジアのアンコールワットマラソンの選手相互派遣も来年は取り止める。

1週間前から体調管理シートに記入

出場選手のほか運営スタッフ、ボランティア全員に健康管理を義務付ける。出場選手には大会1週間前から毎日、インターネット上の体調管理チェックシートに記入して体調を管理し報告してもらう。体温や味覚異常のほか、のどの痛み、鼻水など11項目をチェックし、1週間の間に1項目でも該当する症状があったら、出場を辞退してもらう。

大会当日は、スタート時が最も混雑することから、出場選手それぞれが1メートル以上の間隔を開けられるよう、フルマラソンと10マイルはゼッケン番号ごとに3000人ずつ5分おきにスタートするウエーブスタート方式とする。その際、スタート直前までマスクを着用してもらう。走っている時以外はマスク着用が原則だ。

沿道の給水所は紙コップでの提供を減らし、ペットボトルやキャップ付き包装など個別包装で提供する。飲んだ後の容器は、ボランティアが拾わなくてもいいように指定のごみ箱に捨ててもらうか、持ち帰ってもらう。出場選手には飲み物や食べ物の持参を呼び掛けており、同課は「事前に、ペットボトルが収納できるウエストポーチを配布するので、持参してほしい」と呼び掛ける。

声援、ハイタッチは自粛要請

応援は、沿道やゴールの陸上競技場などで応援することはできるが、声援を送ったり、選手とハイタッチするのは止めてもらう。かすみがうらマラソンは沿道の住民が手作りの漬け物を配ったり、お汁粉を配ったりなど私設エイドが評判だが、来年はなくなりそうだ。

さらにゴール会場の陸上競技場隣りの野球場には例年、飲食や物販のテントが並び、市マッサージ協会がボランティアでランナーにマッサージをしていたが、来年はいずれも取り止める。マッサージなどが必要なランナーは自前で用意してもらう。更衣室についても、大型テントを設営するのではなく、小さなテントを複数、設営する方式とするという。

救護所は、新型コロナ感染者の発生に備え、感染防止用の防護服を用意したり、診察スペースに仕切りを設けるなどする。

詳細な感染防止対策はこれからだ。同課は、日本陸上競技連盟の感染防止ガイドラインを基本に作っていくが、来年1月、大会運営者と行政、医師や保健所関係者などで構成する新型コロナ感染症対策部会を設置して、さらに具体的な感染防止対策を検討しマニュアルを作成して大会運営に臨みたいとしている。

《電動車いすから見た景色》13 言語障害のあるライターとして

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【コラム・川端舞】このコラムを書き始めて、丸1年。基本的に三日坊主の私としては、よく継続していると思う。毎回、とりとめのない話をしている気もするが、福祉施設に入所するのでも、家族から介助を受けるのでもなく、毎日ヘルパーから介助を受けながら、つくば市のアパートで1人暮らしをしている重度障害者の日常を、1人でも多くの人に知ってもらえれば幸いである。

今年3月ごろからは、NEWSつくばのライターとしても活動させていただき、つくば市内で様々な活動をしている方々にお話をお聞きした。コロナ禍で人と会う機会が減っている中で、つくば市をよりよくしようと奮闘しているたくさんの人と、対面やオンラインでお話しする機会をいただけて、幸せな1年だった。

私は言語障害もあり、言葉をはっきり発音することができない。特に初対面の人は、私の言葉を聞き取ることが難しいことも多い。相手が自分の言葉を聞き取れていないと感じたときは、私は伝わるまで繰り返し同じ言葉を言い直す。相手から何回も聞き返されることは、私は全く気にしないし、ちゃんと聞き取ろうとしてくれていることが分かって、逆にうれしく感じることもある。

それでも、あまりに会話の流れを中断させてしまうと、申し訳なく思うときもある。できるだけはっきり話そうとして、いつもより体に力が入り、余計に聞き取りづらい言葉になってしまうことも多い。その空気感が嫌で、幼いころの私は人前でほとんど話さなかった。

介助者がもたらす安心感

しかし、今は取材時を含め、外出するときは必ず、私とのコミュニケーションに慣れた介助者がそばにいる。どうしても言いたいことが相手に伝わらないときは、介助者に助けを求めれば、介助者が私の言ったことをすぐに通訳してくれる。だから今の私は初対面の人とでも安心して話せるのだ。

私が安心して話せていると、自然と言葉の発音もはっきりしやすくなるようだ。最初は介助者に通訳してもらわないと、聞き取ってもらえなかった相手でも、次第に通訳なしでコミュニケーションをとれるようになってくる。また、介助者も私の言葉が聞き取れずに、何回か聞き返す様子を見て、「聞き取れないときは聞き返していいんだ」と分かってもらえることもある。

そんなふうに、初対面の人とだんだんコミュニケーションがとれるようになる楽しさをたくさん感じた1年でもあった。(つくば自立生活センターほにゃらメンバー)

県内農家2割減 7割が65歳以上 農業センサス

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茨城県庁

【山崎実】県統計課は、5年に1度の2020年農業センサスの概数値(速報)を発表した。県内の農家数は5年前に比べ18.1%(1万5898戸)減少していることが分かった。

県内の農家数は7万1780戸。うち経営耕地面積が30アール以上で年間販売額が50万円以上あった販売農家数は4万3939戸で、5年前より23.2%減少した。面積が30アール未満で販売額が50万円未満の自給的農家数は2万7841戸で、8.5%減少した。

一方、県内の農林業経営体数は4万4978経営体で、5年前に比べ22.6%減少した。うち農業経営体数は、4万4852経営体で、前回調査に続いて全国1位となったが、22.7%減少した。林業経営体数は396経営体となり、前回から68.7%減少した。

農業経営体のうち、個人経営は4万4010経営体で、前回から23.1%(1万3207経営体)減少したが、団体経営体は842経営体で9.1%(70経営)増加したのが特徴だ。団体のうち、法人経営は769経営体で全国9位(前回調査は12位)となった。

団体経営体数の増加は、農業経営の規模拡大に直結しており、経営耕地面積10万6916ヘクタールの規模別経営体数をみると、前回に比べ10ヘクタール以上の層で増加した。農産物の販売金額規模別でも3000万円以上の層が増加している。

これに比べ、個人経営体の自営農家従事者は5万7430人と、前回から25%(1万9149人)減少した。加えて65歳以上の農業従事者の占める割合は69.8%と全体の約7割に達し、高齢化農業の実態を浮き彫りにしている。

《くずかごの唄》75 私たちが受けた雑然教育

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【コラム・奥井登美子】80歳を過ぎて、私たちが中高校時に受けた目茶目茶(めちゃめちゃ)教育の、雑然とした有り難さが、やっと分かってきた。食べ物も就職もない時代、青年たちは中高校の教師か大学の講師になるしかなかった。私たち生徒は、逆に考えると、個性的で優秀な教師に恵まれていたのかもしれない。

高校時代、後に東京芸大の教授になった石桁真礼生(いしけた・まれお)氏に「発声法」を厳しく鍛えられた。私が後に「NHKのリポーター」になったとき、この発声法が思わぬとところで役に立った。

私は文学部の部長で戯曲作家を目指していたが、京都二条城の御製薬所だった加藤翠松堂(かとうすいしょうどう)出身の父から、親戚の手前もあって、私に薬剤師の免許を取るように強く言われ、あまり気が進まないまま東京薬科大学に入学した。

大学の校舎は上野桜木町。芸大に潜ってデッサンを見たり、音楽会を聴いたり、動物園の中に塀の隙間から潜り込んだりした。新制大学3年目、大学になったものの、専門学校にはなかった単位を、どの教師に依頼するか、学校側でも皆目分からない時期だったのだろう。個性的な先生ばかりだった。

寺田寅彦、正木昊、奧井誠一…

黒板に、週替わりで寺田寅彦(てらだ・とらひこ)のエッセイが張ってある。物理学と文学との間のこのような世界がある。私は戯曲以外の文学にも心を奪われていった。寺田寅彦は今読んでも楽しい。古くさくなく新しい宇宙を感じることができる。

法学は「首なし事件」の正木昊(まさき・ひろし)先生。この先生は漫画の天才で、黒板に漫画を描きながら話をする。松川事件、三鷹事件、口角泡を飛ばして言葉が弾き出され、飛び交い弾ける。「そもそも官僚根性は、自分の立身出世のためには何ものをも犠牲にする。独善、無責任、形式主義」。言葉のリズムと漫画が混然一体となった授業だった。

弁護士の正木先生は、水戸の先まで行って首のない遺体を掘り起こし、電車で運んで殺人を立証した人である。世間では、その事件を「首なし事件」といって話題になった。

東大は地理的に近いせいか、助教授クラスの若い先生がたくさん講師に来てくれていた。「裁判化学」の奧井誠一もその一人である。後々、この人に「弟と結婚してやってほしい」と、口説かれるとは夢にも思わなかった。(随筆家、薬剤師) 

100年前の木桶のたが締め直す 土浦 柴沼醤油

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たがの締め方を指導する上芝さん(左端)と柴沼醤油醸造の社員=同社敷地内

【伊藤悦子】昔ながらの木桶(おけ)にこだわる柴沼醤油醸造(土浦市虫掛、柴沼和代社長)で、26本のしょうゆ桶のたがを締め直す作業が14日から16日まで3日間にわたって行われている。木桶が造られた大正時代以来、100年ぶりに締め直したたがもある。

たがは桶の周囲に巻いて緩まないようにする輪。今年の9月15日、1920(大正9)年に建てられたしょうゆ蔵「辰巳蔵」の桶のうち1本の底が抜け、しょうゆが漏れてしまった。通常は5年から10年ごとに桶職人が来社してたがを締め直していたが、桶と桶の間が狭く人が入れないなどの理由で、建造以来、締め直すことができなかった桶があった。

辰巳蔵には60石(約1万リットル)の木桶10本と、30石(約5400リットル)16本の計26本がある。

しょうゆは原料の大豆、小麦、塩を原料に、こうじ菌を加えて、もろみをつくり、木桶に移して発酵させる。木桶では、蔵や桶にすみついている100種類に及ぶさまざまな菌が発酵を促進させる。

一方、木桶醸造は微生物の管理が難しいことから、安定して大量に仕込めるタンクを使用する業者が増え、桶を作ることができる職人が少なくなった。

柴沼醤油でも、これまで桶の管理を依頼していた千葉県野田市の製桶所が廃業してしまった。今回は、大きな桶を作る製桶所としては国内唯一といわれる大阪府堺市の藤井製桶所に依頼し、社長で桶職人の上芝雄史さん(70)が駆け付けてくれた。

たがは元は真竹を編んで作られたが、今回は鉄製のたがを巻いて補強した。竹を編んでタガをつくる職人もほとんどいなくなったためだという。

大阪からたびたび来てもらうのは難しいことから、醤油醸造部門の社員4人が、自分たちでもできるように、3日間、上芝さんに付きっきりで基本から学び、たがを締める。4人の社員は上芝さんから「底の方はもっと強く締めて」「材木がピシピシと音が鳴るまで締めて」など一つひとつ細かく指導を受けていた。

今後、60石の桶を2本新調する予定もあり、その際も上芝さんのところで社員が学ぶことになっている。

指導を受けた醸造部門の塚原英希さん(47)は「初めてなのでわからないことばかりだが自分がしっかり覚えないといけない。詳しく学んで役立ちたいと思う」と話す。

上芝さんは「今後は柴沼醤油さんがたがを締めるときに困らないように、丁寧にお伝えしたい」と話した。

同社の柴沼和廣会長は「自分たちでも桶のたがの具合をみられるように、社員にしっかり勉強させたい」とし「来年は創業333年という記念すべき年。その前に桶の締め直しができてよかった。今後は歴史を紡ぎながら最先端のこともやっていきたい」と語った。

土浦は江戸時代から明治にかけて野田、銚子と並ぶ関東の3大しょうゆ産地とされた。柴沼醤油は現在、土浦に残る唯一のしょうゆ醸造業者。しょうゆの新たな商品開発や海外への販路開拓などにも積極的に取り組んでいる。

100年ぶりにたがを締め直される桶=同社敷地内

《ご飯は世界を救う》30 「アルゾーニ・イタリア」デッキでお昼

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【コラム・川浪せつ子】ますます増えてきたコロナ! でも、気分転換しないと、メンタルやられそうな私です。そんな感じで、デッキでランチできる場所を求めて「アルゾーニ・イタリア」(つくば市赤塚)さん。こちらのデッキは北側で、晩秋はやや寒かったものの、おいしいご飯で心が温まりました。

とっても人気のお店。午前11時開店なのですが、事前予約はできないということで、11時少し前に到着。すでに何組かのお客様が、玄関外で待っていました。そしてデッキには、7人くらいの女性のグループも。かなり久々に皆さん会ったようでした。お外だったら、少しまとまった人数でも、安心感ありますね。

「アルゾーニ・イタリア」のミモザ

このお店の道路側のお庭には、大きなミモザの樹があります。3月になると花をたくさんつけて、見事です。そして、道を隔てて斜め前には赤塚公園。ここは洞峰公園と遊歩道でつながっていて、どちらも県立公園です。穴場かな。紅葉も美しく、とても整備されていて、池の周辺には、たくさんの水鳥もいます。

美味しいイタリアンと、ステキなお花、マッタリとした公園。茨城県、そして、つくば市って、いいなぁ~ (イラストレーター)

海外サイトで県が販路開拓 技術の粋集めた県産品10点

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茨城県庁

【山崎実】茨城県は20日から、米国EC(電子商取引)サイトを活用した県産品の販売を開始する。コロナ禍で世界的に市場規模が拡大している海外のECサイトを活用し、県産品を生産する県内事業者の海外販路開拓を支援する。

販売商品は公募の中から10商品を選んだ。いずれも日用品、装飾品などだが、技術の粋を集めた県産品の海外販売だけに、県も意欲的に取り組み、成果を期待している。

販売するECサイトは、米国小売りEC市場の売上シェア4割を占める最大手の「アマゾン」と、売上シェア3位で衣料品から伝統工芸品まで幅広い商品を掲載している「イーベイ(eBay)」。

現地での検索サイト広告や、SNS・動画サイトで、一般ユーザーの投稿と同形式で広告を掲載するなど、販売プロモーションを行う。

米国ECで現地販売する県産品は次の通り。価格はいずれも消費税込み。

▽ハンドメイドによる高級囲碁・将棋盤「囲碁盤」(茨城木工、神栖市、国内価格5万7200~11万5500円)=囲碁・将棋盤の国内シェア8割以上を占める信頼のメーカーによる新カヤの無垢材を使用した高級碁盤
▽風鈴にヒントを得た銅合金製オリジナル打楽器「ミニ凛1オクターブ8音セット」(大塚製作所、水戸市、3万3000円)=精密機械加工技術で銅合金を鐘に加工、シンプルで小さく独特な澄んだきれいな音色と長く続く余韻が特徴
▽世界で唯一の金属製蝶ネクタイ「Metal Butterfly(メタル・バタフライ)」(日青工業、河内町、2万7500円)=精密板金加工の技術をファッションアイテムに応用、実在のチョウをモチーフに1枚のアルミ板から製造
▽Eスポーツ向け本格マウスパッド「ステンレス製マウスパット」(稲見精密、筑西市、1万3000~5万2000円)=特殊表面加工により摩擦を軽減、高級感あるステンレス鋼を使用し耐久性や耐摩耗性がある
▽洗濯洗剤を不要にするマグネシウム製品「洗濯マグちゃん」(宮本製作所、古河市、7590円)=マグネシウムと水の反応を利用し洗濯機に入れるだけで洗剤を使わず洗濯ができる、洗濯槽やホースの美化にも効果あり
▽はすの花をイメージした綿100%風呂敷「風呂敷Lotus(ロータス)・フラミンゴピンク」(プラネッツ、常陸大宮市、3575円)=「風呂敷デザインコンペ2009」で大賞を受賞した呉服店による風呂敷
▽ブラシ専門製造者によるこだわり製造のブラシ「タワシブラシ」(橋本ブラシ製作所、美浦村、2000円)=ねじりブラシ専門製造業者として熟練職人の手と技術で作られた、密度と洗浄効果が高いブラシ
▽広げても折り紙の形に戻る形状記憶レンズクリーナー「PetiPeto(プッチペット)」(南海プリーツ、牛久市、1760円)=折り紙をモチーフにした眼鏡やスマートフォン用ポリエステル製クリーナー、プリーツ加工のため広げても元の折り紙の形に戻る
▽オーガニック100%のこんにゃくで作られた肌ケア用スポンジ「つるりんころりん」(袋田食品、大子町、800円)=コンニャクを素材とし細やかな編み目のためとても滑らかな使い心地
▽世界で唯一のパイプクリーナー機能も持つ洗剤「環境配慮型洗剤 緑の魔女ランドリー」(エーベル・バイオクリーン、龍ケ崎市、大667円、小391円)=環境や健康に配慮、バイオの力でパイプをきれいにする効果もある

《法律かけこみ寺》25 かけこみ寺の功績

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土浦市神龍寺(本文とは関係ありません)

【コラム・浦本弘海】法律かけこみ寺も早いものでいよいよ最終回、今回で連載18回から前回までを振り返りたいと思います。

〈18 特別法のある金曜日〉

検察庁法改正という時事ネタにからめ、「上位の法は下位の法を破る」、「特別法は一般法を破る」、「後法は前法を破る」という制定法相互間の優劣に関する3つの原則を紹介しました。

見出しは赤川次郎『上役のいない月曜日』より。

〈19 とある会社の消滅時効〉

民法に非常に大きな改正が行われ、2020年4月から施行されています。そこで、この改正でも特に重要と思われる、消滅時効の部分がどのように変わったかを取り上げました。

見出しは鎌池和馬『とある魔術の禁書目録』より。

〈20 大量の雨が―おお!おお!おお!〉

ネタに困ったときは身近なトラブル。この回は隣地から雨水が流れ込んだときの法律関係として、民法の条文を紹介。ロシアのことわざに「家を買うな、隣人を買え」とあり、中国の故事に「百万宅を買い、千万隣を買う」とあるのもうべなるかな。

見出しはコードウェイナー・スミス『黄金の船が―おお!おお!おお!』より。

〈21 法律トリビアの泉〉

法律トリビアとして、一番短い法律を紹介。なんと、条文にしてわずか1条、法律全体の文字数がたった12文字! その法律とは、「陪審法ノ停止ニ関スル法律(昭和18年法律第88号)」。

見出しはTV番組『トリビアの泉』より。

〈22 登記にかける症状〉

登記には公信力がない、つまり登記簿上、所有権の権利者(所有権者)とされている者が(法律上の)真の所有者とは限らないという話。

見出しは映画(大林宣彦監督作品)『時をかける少女』より。

〈23 大いなる(負の)遺産〉

遠戚の遺産を相続するかしないかという話。最近は負の遺産の場合もあり、相続放棄にフォーカスして紹介しています。

見出しはチャールズ・ディケンズ『大いなる遺産』より。

〈24 いつつのかい〉

連載第13回から連載第17回までを振り返った総集編。前回と今回で、1年分の連載をあっという間に読めるお得な回。

見出しは加納朋子『ななつのこ』より。内容はもちろん装画も素晴らしい逸品です。

〈25 かけこみ寺の功績〉

今回です。

見出しはロバート・バー『ヴァルモンの功績』より。内容的に「功績」というのは諧謔(かいぎゃく)で、どれだけ皆さまのお役に立てたか分からないこのコラムの締めくくりには、もってこいの作品と申せましょう。

ご愛読、ありがとうございました!(弁護士)

《邑から日本を見る》77 大飯原発設置許可取り消し判決の波紋

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畑で餌をついばむハクチョウ=那珂市下大賀

【コラム・先﨑千尋】今月4日、大阪地裁は関西電力大飯原発3、4号機の耐震性を巡り、新規制基準に適合するとした原子力規制委員会の判断は違法だとした。この裁判は、福井県や近畿地方の住民が、同発電所の設置許可を取り消すよう求めていたもので、「原子力規制委員会の判断に看過しがたい過誤、欠落があり、設置許可は違法」という内容。一審の判決なので、確定ではないが、東海第2原発など各地で起こされている原発再稼働差し止め裁判に影響を与えよう。「琉球新報」は「再稼働のよりどころ否定。再稼働を推進してきた国や電力会社に与える打撃は大きい」と書いている(5日付け)。

争点となったのは、関電が算出した耐震設計の目安となる揺れ(基準地震動)の値や、これを基に設置を許可した規制委の判断が妥当かどうかだった。関電は、新基準に基づき、大飯原発の基準地震動を福島原発事故前よりも引き上げて856ガル(ガルは加速度の単位)と算定し、規制委も了承した。

これに対して住民側は、この基準地震動は少なくとも現行の1.34倍の1150ガルになる、規制委の審査ガイドにも「ばらつきも考慮される必要がある」と記載されている、現在の原子炉は耐震性を満たしていない、と主張していた。規制委内部でも、元規制委員長代理の島崎邦彦氏は、この数値は過小評価であると再考を求めていた。

判決で重視されたのはこの「ばらつき」。福島原発事故や熊本地震のときもそうだったが、自然現象には「想定外」がつきものだ。規制委が審査ガイドを作る際、「基準値(計算式)よりも大きな地震が起きることを想定すべきだ」という指摘があったことを踏まえ、数値を上乗せする必要性に言及。森裁判長は「国(規制委)が自ら作った基準通りに従わず、審査すべき点を審査していないので違法」と規制委の審査姿勢を糾弾している。

再生可能エネルギーが世界の主力電源

東海第2原発については、施設が壊れるギリギリを示す原子炉基準値は1009ガル。この数値がどの程度のものなのか、素人の私にはわからないが、先月に開かれた日本原電の住民説明会でも「この数値は過小評価ではないか。この2倍の地震が来ればどうなるのか」という質問に、あいまいな回答しか返ってこなかった。東海第2では、このばらつきの上限はどれくらいなのかを聞いておきたかった。

この基準地震動は他の原発でも大飯原発とほぼ同様の手法で計算しているようなので、審査の土台となる規制基準の妥当性そのものが疑われよう。「日本経済新聞」は「原発安全審査、信頼性に影。福島事故から10年を迎えようとする中、規制の棚卸しが必要な時期」と指摘している(5日付)。また「茨城新聞」は「関電は司法判断を謙虚に尊重し、運転は見合わせるべきだ」と提言している(5日付社説)。

関電幹部は「どこまで巨費をつぎ込めば安定稼働できるのか」と悲鳴を上げているそうだ。再生可能エネルギーが世界の主力電源に向かっている今、安全対策に無限の投資を続けるより、危険極まりない原発の再稼働を止め、別の道を歩くことの方が安全なのではないか。(元瓜連町長)

冬のキッズ工作体験 14日から動画公開 関彰商事と筑波大生がコラボ 

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筑波大生が考案した工作メニューの一つ、靴下でつくる雪だるま(関彰商事提供)

【山口和紀】地域の文化創造の場として関彰商事(関正樹社長)が運営している、つくば市二の宮のスタジオ’Sが、「冬のキッズアート体験2020-ONLINE(オンライン)」を14日からウェブで開催する。筑波大生が考案した工作のワークショップを動画や画像などで公開する。子供たちが動画を見ながら自宅で工作づくりを楽しめる内容だ。

キッズアート体験は、スタジオ’Sと筑波大生がコラボして毎年、夏と冬の年2回開いている。新型コロナウイルスの感染拡大から今年の夏はスタジオ’S単独の企画として行った。今回は、筑波大生とのコラボが復活した。

ワークショップで紹介する工作は全部で7種類。靴下で雪だるまをつくる工作や、たこ揚げのたこを作る工作など多様だ。オリジナルのクリスマスカードを作ったり、年賀状を作る工作もある。

企画には同大芸術専門学類の学生や大学院生が参加し、7種類の工作を考案した。ワークショップの一つ「靴下で雪だるまをつくろう」を企画したのが大学院1年の横堀玲奈さんたちのチームだ。靴下、綿、飾りつけ用のビーズ等を用意してもらって雪だるまを作る。「子どもたちが楽しめるよう身近なお店で手に入る材料で作れるよう考えたのが『雪だるま』だった」という。

およそ5分の動画で「雪だるま」の作り方を紹介する。内容のほとんどは「雪だるま」の胴体と帽子を作る工程となり、目やマフラーなどの飾りつけについてはあまり触れていない。横堀さんは「飾りつけ部分は子供たちが自分らしさを出せるように動画を短くした。どんな雪だるまにするかは子どもたちが自由に決めて欲しい」と語る。

去年までは子供たちと直接向き合ってワークショップを開催した。横堀さんは「去年は対面で実施された企画に参加し子どもたちと楽しい時間を共有することができた。今年の夏はコロナで一緒に活動できなかったが、今回からこういう形で協力できてうれしい」と話し、子供たちに工作体験を呼び掛ける。

筑波大生が考案した7つのワークショップはいずれもスタジオ’S のウエブサイトで、12月14日から2021年1月末まで公開される。

《食う寝る宇宙》75 「はやぶさ2」を見た子供たちの未来は?

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【コラム・玉置晋】2020年12月6日未明には、ムクムクっと起き出してテレビをみていたので、寝不足の中で本原稿を書いています。はやぶさ2から分離したカプセルが大気圏に突入し、大気との摩擦熱で発光しながら、帰還する姿にはウルウルしてしまいました。

2014年12月3日に地球を飛び立ってから6年の歳月が経っていました。はやぶさ2の本機はカプセルを分離後、地球を離脱して、次なる目的地に向かいました。

このニュースを見た子供たちの中から、宇宙を目指す人材がたくさん生まれるに違いないと考えています。私の母はこのニュースを見て、母が子供のころに読んだ絵本の話をしてくれました。絵本には「将来、動く歩道ができるだろう」「将来、人類は月に行くかもしれない」と書いてあったそうです。

15年後、母は高校の教員になり、修学旅行の引率で東京を経由した際に、初めてエスカレータに乗ったそうです。1960年代初頭のことだと思います。そして、1969年に人類は月に降り立ちました。今、はやぶさ2のニュースを見た子供たちが活躍する15年後、どの様な世界になっているのか。

どうか、次の15年後にどうなっているのかと、希望を持てる世界であることを願います。

中国は月でサンプルを採取

日本では、はやぶさ2のニュースの影に隠れていますが、2020年12月1日、中国の月探査機「嫦娥(じょうが)5号」が月面に軟着陸し、12月3日、月面の岩石や土壌の採取に成功し、地球に戻るために月面を離陸したそうです。

同じころ、アメリカのNASAは、月の表土サンプルを収集し地球に持ち帰るプロジェクトへの参加企業を募集、日本の企業も選定されたというニュースが流れました。宇宙資源の争奪戦が始まりつつあるようです。

宇宙の真理を追究する時代、違う流れが大きくなっていることを、楽しみとみるか、懸念とみるか、現時点では判断は避けますが、世の中の動きをしっかり見ておきたいものです。(宇宙天気防災研究者)

土浦は自粛要請を継続、つくばは14日から解除 新型コロナで知事

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茨城県庁(イラストは「いばらきアマビエちゃん」)

新型コロナウイルスの感染状況の深刻化を受け、大井川知事は12日記者会見し、土浦市など3市町は外出自粛と営業短縮の継続を要請すると発表した。これまで土浦、つくば市など13市町を感染拡大市町とし、13日まで不要不急の外出自粛や飲食店の夜10時以降の営業時間短縮を要請していたが、土浦市などはさらに20日まで1週間延長した形。一方、つくば市など10市は解除となり、14日から外出や営業時間の制限はなくなる。

大井川知事は県内の感染者について、11月14日からの2週間は535人の新規感染者があったが、直近の2週間は494人になったとした。直近の2週間のうち、前半の1週間は新規感染者が336人だったのに対し、後半の1週間は158人と、ここ1週間でようやく減少に転じた形で「予断を許さない状況だが、皆の協力で着実に成果はでてきた」と評価した。

一方、医療提供体制はこの3週間で重症病床の稼働率が37.3%、コロナ病床全体の稼働率も50%を超えており、ひじょうに高い稼働率が続いているとした。ただし直近の数日は、若干下がりつつあるとし、現在、県内全体で316床あるコロナ病床を、今月下旬までに順次416床まで拡大できるとした。

3市町の飲食店に協力金を支給

外出自粛や営業短縮要請が継続となるのは土浦市のほか、つくばみらい市、利根町の3市町。6日から12日まで1週間の人口1万人当たりの新規陽性者数は、3市のうちつくばみらい市が県内で最も高く、2.94人、次いで利根町が2.66人で、両市は国の指標で、爆発的な感染拡大が起き医療提供体制が機能不全に陥ることを避けるための対応が必要な「ステージⅣ」に相当する状況だ。

土浦市は同2.03人で、感染拡大市となった11月27日時点では国指標のステージⅣ相当だったが、12日時点では「ステージⅢ」に一段階下がった。

外出自粛などの要請が14日から解除となるつくば市の人口1万人当たりの新規感染者数は1.10人に下がった。

営業時間短縮の延長を要請する土浦市など3市町の飲食店については協力店に対し、14日から1週間、1店舗あたり14万円(1日2万円)の協力金を支給する。

さらに3市では、福祉施設従事者に緊急抗原検査を実施する。土浦市についてはすでに11月30日から65施設、2500人を対象に一斉検査を行い、陽性者1人が確認されたという。今後は、つくばみらい市と利根町の福祉施設15カ所の従事者440人全員を対象に12月中旬から下旬に抗原検査を実施する。

大井川知事はその上で、職場や家庭での感染がひじょうに増えているとして、職場で通常マスクをしていても昼休みや休憩時にちょっと油断してマスクを外して会話をしてしまったことが感染拡大のきっかけになるとして、マスク着用を意識して注意してほしいとした。

さらに、忘年会や新年会は県の追跡アプリ「いばらきアマビエちゃん」の登録店舗を利用すること、少ない人数で短時間の開催とし、大声を出したり、回し飲みをしたり、箸の共用をしないこと、会話をするときはマスクを着用することなど、最大限の注意を払うよう求めた。年末年始の帰省については、休暇を分散取得したり、体調に異常がある場合は帰省を控えるよう呼び掛けている。

水辺のまち土浦をカヌーで遠足 来春始動へ ラクスマリーナ

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11月に新川で実施されたカヌー遠足のモニターツアーに参加した子供たち

【鈴木宏子】水辺のまち土浦で、市内を流れる川をカヌーで巡り、自然体験や観光に生かそうという新たな試みが始まっている。コロナ禍、野外で、親子や小グループでも楽しめる旅行商品づくりでもある。

霞ケ浦で遊覧船を運行するラクスマリーナ(同市川口、社長・栗原正夫土浦市副市長)が企画した「カヌー遠足」で、来春の商品化を目指している。

ガイドが付き添い、遠足気分でカヌーを楽しんでもらおうという企画だ。市街地を流れ、両岸に約200本の桜並木が続く桜の名所、新川を水面から巡る「新川遠足」や、夏にはハスの花が一面に広がる日本一のハス田を巡る「霞ケ浦レンコン田遠足」などが企画されている。

企画は、県の筑波山・霞ケ浦広域エリア観光連携促進事業「アウトドア層向け新商品企画開発」の開発部門で入賞し、11月から来年2月まで計5回のモニターツアーが実施される。

モニターツアーで子供たちが新川巡り

初のモニターツアーは11月に実施され、つくば市研究学園の総合型地域スポーツクラブ、NPO法人Next one(ネクスト・ワン、井上真理子代表)の小学1年から5年生約20人が、新川のカヌー遠足に参加した。初めてカヌーに乗るという参加者もいた。

午前10時、霞ケ浦・土浦港のラクスマリーナを出発、霞ケ浦から新川河口に入り、常磐線の鉄橋など計9カ所の橋をくぐって、桜並木が途切れる真鍋橋上流まで上り、Uターンする往復4キロを巡る約2時間のコースだ。真鍋橋では、川岸に立地するコンビニに上陸してトイレ休憩。子供たちはコンビニ店で一人200円ずつ渡され、それぞれ好きなおやつを買うなど遠足気分を盛り上げる演出もあった。

参加したつくば市の小学3年、女子児童は「いろいろな景色が見えて面白かった」、同市、同3年の男子児童は「流れが強いところがあって岸にぶつかりそうになったけど楽しかった」などと話していた。

同NPOアシスタントマネジャーの河田萌さん(28)は「子供たちは自分たちの力で進んで、仲間と協力しながら乗り越えることを体験できたと思う」と語った。

ツアーのガイドには、土浦港で年4回実施されているカヌーやヨット体験イベント「誰でも楽しもう霞ケ浦」を支えるボランティアらが参加し、子供たちの安全を見守った。「誰でも楽しもう」は2005年から開催され、障害者も高齢者も子供も、だれでも霞ケ浦を楽しんでもらおうという催しだ。ツアーにガイドスタッフとして参加した筑波大出身で埼玉県春日部市の会社員、木村穂高さん(53)は「子供たちは、ぐらぐらする水面や非日常を楽しんでくれたと思う」と話す。

カヌー遠足を企画したラクスマリーナ取締役の秋元昭臣さんは、自転車愛好者がつくば霞ケ浦りんりんロードを自由に行き来して楽しんでいるように、水面ではカヌーが行き来し、誰でも気軽に楽しめるようになることを目指したいとし、「霞ケ浦には56本の流入河川がある。皆が水に親しむようになれば、川もよりきれいになるのでは」と話す。

◆カヌー遠足は「新川遠足」が片道1.3キロ、往復90分で参加費は大人4500円、子供(小学4年生以上)2500円、「霞ケ浦レンコン田遠足」は片道650メートル、往復90分で、参加費は大人3500円、子供2000円。料金はいずれも税込み。詳しくは電話029-822-2437(ラクスマリーナ)。

《遊民通信》6 バンプ・オブ・チキンと寅さん―芸能人の結婚―

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【コラム・田口哲郎】

前略
今回はコロナを離れて閑話休題といきましょう。この間、人気バンドのバンプ・オブ・チキンのニュースを目にしました。ボーカル藤原基央氏の結婚です。おめでとうございます。さて、世間を驚かせたのは、未婚だと思われていた他のメンバー(直井、増川、升各氏)が実は既婚者だった、という続報です。事務所関係者談というのですから穏やかではありません。

プライベートですから、結婚を非公開にすることにもちろん問題はないです。しかし、なぜ結婚を非公表にしたのでしょう? ファンがそう望むだろうから、という答えが返ってきそうです。ロックバンドとはいえ、あれほどの人気があれば、アイドル的といえるでしょう。

アイドルはファンみんなのものです。某女性アイドルグループは恋愛禁止をうたっていますね。確かに好きなアイドルが誰かの恋人、妻、夫なのは面白くないでしょう。疑似恋愛だとしても、不倫みたいで嫌だと心の底で思うのでしょう。人間は思ったよりも道徳的で潔癖な動物なのかもしれません。

人気者は孤独をまとう

映画「男はつらいよ」シリーズの寅さんを思い出しました。寅さんは全国各地の露店を回る渡世人です。行方定めぬ旅人は遊民に似ていて親しみを覚えます。

さて、寅さんは毎回登場するマドンナにほれますが、結局恋仲になる前に玉砕して、また旅に出ます。もし寅さんが名うての色男でマドンナを次々とものにしたら、あの映画は国民的映画になり得たでしょうか? 長寿シリーズたりえたのも、寅さんが万年失恋独身男だからだと思います。

ファンはバンプ・オブ・チキンのメンバーには寅さんであって欲しかったのです。藤原氏は孤独や生きる不安を詩に込めて唄い、他メンバーは抒情的旋律を奏でますから、彼らからは、成就する恋愛を想像しにくいのです。

そういえば寅さん役の渥美清氏はプライベートを一切明かさないことで有名でした。山田洋次監督でさえ家も家族も知らなかったそうです。渥美さんは大衆が寅さんに何を求めるのかよく分かっていたのでしょうね。そういう意味ではバンプ・オブ・チキンのメンバーの姿勢はたたえられるべきです。ファンの独占欲と道徳心を満たすために、プライベートをひた隠してロック界の寅さんを演じていたのですから。ご苦労さまです。

孤独はアーティストにとって軽視できない要素です。自分に対するイメージのみならず、創作の本質としても。『変身』で知られるカフカは結婚まで考えた恋人と結局別れました。結婚すると孤独ではなくなり、小説を書けなくなると考えたからです。

『叫び』で知られるムンクは独身時代に暗く強烈な絵を描きました。しかし、幸せな結婚をして、同じ画家の作品かと驚くほど画風が明朗になりました。さて、かく言う私は孤独な遊歩者ですから、哀しいかな、何も隠すことはありません。気楽ですが、少し寂しいです。ごきげんよう。

草々(散歩好きの文明批評家)

史上最長! ナノサイズのネコジャラシ 物材機構など合成に成功

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ボトルブラシポリマーの合成法(物材機構・理研)

【相澤冬樹】物質・材料研究機構(NIMS、つくば市)は9日、理化学研究所と共同で、史上最長のボトルブラシポリマーの合成に成功したと発表した。イネ科植物エノコログサの花穂「ネコジャラシ」 に似た形状の高分子材料で、従来の合成で致命的欠点だった長さや化学的性質の多様性の制約を大きく改善した。これにより、柔軟性と低摩擦性を有する高分子材料などへの応用が期待されるという。

今回の成果は、NIMS機能性材料研究拠点の山内祥弘独立研究者と理研創発物性科学研究センターの石田康博チームリーダーらの研究チームによる。

史上最長といっても、その長さはナノメートル(μm=10億分の1メートル)オーダー。カーボンナノチューブに代表される1次元ナノ材料は、サイズや性質の調整など合成上の課題があった。従来の合成法では原料となるモノマーの反応性や微量不純物の混入などの課題があったため、伸長可能な長さは1μm強が限界で、数μm長の合成法が求められていた。

そこで研究チームが注目したのが、ボトルブラシポリマーという新たな高分子材料。モノマーが多数結合した高分子のことをポリマー(重合体)と呼ぶ。ボトルブラシポリマーは1本の主鎖と複数の側鎖からなり、それぞれの構築用に2種類の重合体を用意、側鎖の選択によって様々な化学組成を持った高分子の設計が可能となる。

この合成により出来上がったネコジャラシは長さ7μmまでに到達、これまでの最長値と比べて約3.8倍の長さに相当した。さらに2種類の重合法を組み合わせることで、主鎖の長さは維持しつつ4種類の側鎖を持つボトルブラシポリマーを作り分けることにも成功した。

今回の成果は、長さや直径サイズや化学的性質の制御された様々なボトルブラシポリマーの合成を可能にする。ボトルブラシポリマーは、表面にコーティングすることで低摩擦面を実現し、例えば機械可動部の摩擦によるエネルギー消費の削減に繋がると期待されている。今後、ボトルブラシポリマーの長さを生かしながら、3次元網目構造にすることで、安定かつ柔軟な材料としてソフトコンタクトレンズや人工軟骨への応用が期待できるという。

NIMSの山内祥弘研究者は先に、ハリセンボンに発想を得た高耐久超撥水材料の開発も手掛けている。