木曜日, 4月 25, 2024
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崎山勝功 -検索結果

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8本の炬火が1つに 土浦で茨城国体の集火式

【崎山勝功】いきいき茨城ゆめ国体2019(茨城国体)に向け、土浦市内8カ所で採火された炬火(きょか)を1つに集める「集火式」が3日、土浦市大和町のうらら大屋根広場で行われた。炬火はオリンピックの「聖火」に当たるもので、市内の公民館で6月8日から7月20日までの間に灯された炎が「土浦の火」として一つにまとめられた。9月28日の同国体開会式で、県内各地で採火された炬火と一つに束ねられる。 各公民館で採火された火種は触媒カイロで保存され、集火式会場に持ち込まれて8基の炬火台に灯された。各公民館のチャレンジクラブ代表の小学生が2人1組で炬火台からトーチに点火。その後、茨城国体土浦市代表炬火ランナーで土浦二中3年の伊沢勝優さん(14)ら代表者6人の持つトーチに火を移した。6人の持つトーチがステージ壇上に備え付けられた炬火台に点火され、「土浦の火」が一つにまとまった瞬間、会場の客席からは拍手が沸き起こった。 集火式を終えて、伊沢さんは「少し緊張したけど誇らしかった。土浦市の代表なので、責任を持ってしっかりとランナーを務めたい」と意気込みを改めて示した。 土浦二中地区チャレンジクラブの松本虹さん(11)は炬火イベントでマイギリ方式での火おこしに苦労した経験をもつ。「トーチは思ったより重くて、2人で持ったけど少し重かった。でも代表者の人に火を移すことができて、土浦市の火が起こるところを見られて良かった」と語った。 「土浦の火」は9月28日の国体開会式まで石油ランプで保存され、ひたちなか市佐和の笠松運動公園でつくば市など他の43市町村の炬火と一つにまとめられる。茨城国体の正式競技のうち、土浦市では相撲・水泳(水球)・軟式野球の3種目、特別競技では高校野球(軟式)の1種目が実施される。 つくば市では24日のまつりつくばで つくば市では、11日と24日に炬火の採火イベントが市内2カ所で行われ、24日の「まつりつくば」内イベントで集火式が行われる予定。

牛久入管で80人以上がハンスト 弁護士会集会で報告 土浦

【崎山勝功】牛久入管センター(牛久市久野町、法務省東日本入国管理センター)に収容されている外国人の処遇改善に取り組む市民団体「牛久入管収容所問題を考える会」(つくば市)の田中喜美子代表が、同センターの長期収容に抗議して5月10日、センター内でイラン人がハンガーストライキを始めて以来、7月17日時点で80人以上の収容者がハンストに加わっていることを報告した。 「国際レベルの人権保障とは?」をテーマに、茨城県弁護士会などが21日、土浦市の県南生涯学習センターで開いた日本弁護士連合会第62回人権擁護大会プレシンポジウムで報告があった。弁護士や市民など約45人が参加し、在留外国人の人権問題について議論した。 田中代表は「牛久入管における収容の実態」と題して講演し、ハンストについて「(収容者たちは)生きるために命を賭けてやっている」と訴えた。 同センターでは、6カ月以上長期間収容されている外国人が325人中、9割を超える306人(2018年12月末時点)に及び、医療環境が不十分で、過去に同センター内で病死者が出ていると話した。 劣悪な環境の具体例として、同センターから今月4日に仮放免されたトルコ国籍のクルド人男性(32)が拒食症となり、男性が同センターに移送された2017年5月に比べて体重が約30キロも減少した事例を報告した。 続いて講演した大川秀史弁護士(日弁連自由権規約個人通報制度等実現委員会委員)は、OECD(経済協力開発機構)加盟35カ国の中で日本とイスラエルの2カ国だけが、個人が直接国際機関に人権侵害の救済を求める「個人通報制度」を導入していない現状を指摘した。 パネル討論では、県弁護士会の石岡悦子弁護士が、日本の現在の法令では超過滞在の外国人を入管当局が収容する際に最大60日間も収容できることや、外国人の身柄拘束に際して裁判所の審査が無いことなどの問題点を指摘した。大川弁護士は、日本以外の世界114カ国で導入されている「国内人権機関」の有用性について話した。 田中代表は「長く収容されている人は日本語を覚えようとしている。易しい絵本を(同センターに)持ち込んで日本語を教えるボランティアの人もいる」などと語った。 県弁護士会がスリランカ寺院などで法律相談 県弁護士会は毎月1回、つくば市手子生のスリランカ寺院「スリ・サンブッダローカ寺」で無料の法律相談を実施している。また同土浦支部は平日午前9時~午後4時30分の間、電話でも法律相談を受け付けている。問い合わせは同土浦支部(電話029・875・3349)。

チャレンジの部女子・久保田さん(土浦市)優勝 霞ケ浦トライアスロンフェスタに450人が参加

【崎山勝功】水泳・自転車ロードレース・長距離走を組み合わせたスポーツ、トライアスロンを霞ケ浦湖畔で競う「第2回霞ケ浦トライアスロンフェスタ」が6日、土浦市川口の土浦新港周辺特設コースで開かれ、県内外から約450人が参加した。 同大会は、県トライアスロン協会と土浦青年会議所(JC)が実行委員会を組織して主催。未明から雨が断続的に降る天候で開催が不安視されたが、午前8時ごろには雨が収まり大会が行われ、選手たちは曇り空の下で長丁場の競技に挑んだ。 スイム(水泳)は土浦新港内の1周500メートルの周回コース、バイク(自転車)は自転車専用道「りんりんロード」を含む、同市手野から田村町周辺の1周約8キロの周回コース、ラン(長距離走)は川口運動公園の周辺地域など約10キロ(チャレンジ、リレーの部は約5キロ)のコースで設定された。競技は、スタンダードの部(水泳1.5キロ、自転車40.6キロ、長距離走10キロ)、チャレンジの部(水泳1キロ、自転車17.2キロ、長距離走5キロ)、リレーの部(3人1組で参加。水泳500メートル、自転車17.2キロ、長距離走5キロ)の3部門に分かれてタイムを競った。 1年間仲間と一緒に頑張った このうち、チャレンジの部女子では、久保田紀子さん(42)=土浦市、スポーツアカデミー土浦・SST=が1時間25分58秒で優勝。リレーの部では、川崎自転車土浦チーム(土浦市)が55分40秒で2位入賞するなど、地元・土浦勢が活躍を見せた。 優勝した久保田さんは「去年初めてトライアスロンに参加して、今日が2回目だった。1年間今日のためにチームの仲間と一緒に頑張った結果だったと思う。ぜひ来年も参加したい」と語った。 川崎自転車土浦チームで水泳担当の滝隼人さん(33)は「気持ちよくレースできて良かった」、自転車担当の大塚融さん(51)は「去年よりも風が強くて追い風と向かい風があったけど、トップでラン(長距離走)の選手に渡せたのが良かった」、長距離走担当の伊藤忍さん(49)は「出来は悪くなかったけど最後の最後に(1位走者に)抜かれた。力の差だった」と、それぞれ競技を振り返った。 大会には筑波大トライアスロン部の部員たちも参加し、日頃の練習の成果を披露した。同部の岩碕幹生さん(22)は2時間06分16秒でスタンダードの部男子3位に入賞した。「バイクは結構風があったけど、人が多かったので最初から最後まで楽しく走れた」と述べた。同部マネージャーの早川真央さん(21)も今回は選手として初参加し、1時間35分06秒で、チャレンジの部女子で4位入賞する健闘を見せた。早川さんは「完走できて良かった。本当に大変さが分かった」と話した。 大会には視覚障害者も一般選手と一緒に参加。高橋勇市さん(54)=東京都=は、ガイド走者の松丸真幸さん(44)=鹿嶋市=と一緒に参加した。完走した高橋さんは「去年より暑くなかったので良かった。どんどん回を重ねて日本を代表するような大きな大会になってほしい」と語った。  

原始の火おこし茨城ゆめ国体へ 土浦の2会場で炬火イベント

【崎山勝功】9月28日開幕の「いきいき茨城ゆめ国体2019」に向け、市町村ごとにオリンピックの聖火に相当する炬火(きょか)の火種を採る「炬火イベント」が8日、土浦市でも始まった。この日の都和公民館(土浦市都和)と市青少年の家(同市乙戸)を皮切りに、7月20日までの間、市内全8カ所の地区公民館で行われる。 都和公民館では、同公民館チャレンジクラブ所属の小学生19人が4グループに分かれて、「マイギリ方式」で火おこしに臨んだ。縄文時代から火おこしに使われた「キリモミ方式」を改良し、伊勢神宮などで採用されているやり方という。約90センチの長さの火おこし棒を、木の板の上でこすり付けて火をおこす。 イベントは、2019茨城国体土浦市実行委員会が主催。運営に当たった同市国体推進課の担当者は、「採火には反射鏡式もあるし火打ち石もあるが、子どもたちが楽しくできるものとしてマイギリ方式を取り入れた」と説明した。しかし、この日は断続的に雨が降る不安定な天気のうえ湿度が高く、着火は困難を極めた。 子どもたちは滑りやすい木の板に悪戦苦闘、火おこしに成功するグループが出てくるまでに40分ほど掛かった。やっと採れた火種は、ロウソクにともしてから炬火用のトーチに移した。その後、4本のトーチを持った児童たちは、公民館の敷地内でリレーを行い、「都和地区の火」の炬火台に点火した。 火おこしに参加した神林美空さん(10)=都和小5年=は「最初は煙が出てこなかったけど、段々と煙が出て火が点いた。思ったよりも大変で、ちょっとやっただけど腕が痛くなった」と苦労を語った。同じく火おこしに参加した長谷川秀弥さん(10)=同小5年=は「板の位置がずれるのが難しかった。他のみんなは火を起こせたけど、1人だけ起こせなかった」と残念そうな表情を見せた。 炬火の火種は同実行委員会の担当者がカイロで保存する。各公民館の炬火は、キララまつり初日の8月3日に「集火式」で集められ、9月28日、笠松運動公園(ひたちなか市)で開く国体開会式で、他の43市町村の炬火と一つにまとめられる。

つくばの酒蔵を観光資源に 筑波学院大でシンポジウム

【崎山勝功】来年の東京五輪を前に、つくばの酒蔵を観光にどう活用するかを考えるシンポジウム「ジオパークと酒蔵ツーリズム―地域資産を観光にどう活かすか」が27日、つくば市吾妻の筑波学院大学で開かれ、市民ら約60人が参加した。つくばの地域振興を目指すNPO「つむぎつくば」(本部・石岡市)が主催し、筑波山地域ジオパーク推進協議会が共催した。 同ジオパーク教育学術部会長の久田健一郎筑波大教授、全国の若手蔵元らが日本酒文化を海外に発信しようとつくった「酒サムライ」コーディネーターの平出淑惠さん、地域活性化の調査研究に取り組むANA総合研究所シニアアドバイザーの丁野朗さんの3人が基調講演を行った。 その後、市内にある日本酒「霧筑波」の蔵元・浦里酒造(同市吉沼)の浦里浩司さんと、「男女川(みなのがわ)」の蔵元・稲葉酒造(沼田)の稲葉伸子さんの2人を交えて、訪日外国人観光客をどう取り込むかを考える「インバウンド需要を酒蔵へ」をテーマにしたパネル討論が行われた。ビジネスデザインを学ぶ筑波学院大学生の西村瑠夏さんもパネリストとして加わった。 久田教授は「リピーターをどれだけ獲得するかが重要」と話し、平出さんは「日本語だけの(日本酒)ラベルはダメ。誰に売りたいのかを考えてのラベルづくりが必要」と語った。丁野さんは「地域の資源を基に(地域を紹介する)ストーリーを作っては」など、さまざまな角度から意見を出した。 浦里さんは「どこに売るかは蔵元の社長により考えが違うので正解は無い。ウチは県外の販売比率は5%でほとんど県内で販売している。輸出はしていない」、稲葉さんは「私のところもつくば市内だけで(販売比率の)95%。つくば以外の県内にもほとんど出していないし、東京にも出していない」と、それぞれの現状を述べた。進行役を務めたNEWSつくばの坂本栄理事長は「霧筑波、男女川を飲みたかったらつくばに来なさい、という蔵元ツーリズムもある」と提言するなど、活発な意見交換が行われた。 交流会では「霧筑波」と「男女川」が来場者たちに振る舞われ、参加者はつくばが誇る銘酒を堪能した。

10連休初日にデモ行進 つくば中央メーデー、初の前倒し開催

【崎山勝功】職場環境の改善と市民生活向上、安心して暮らせる街づくりを目指す「第90回つくば中央メーデー」(筑波研究学園都市圏統一メーデー)が27日、つくば市吾妻の中央公園で開かれた。県南・県西地域の研究機関や官公庁、民間企業の労働組合など27団体、約550人(主催者発表)が参加した。 メーデーは毎年5月1日に行われるが、同メーデーでは今年初めて4月27日に前倒しで実施。主催した同メーデー実行委員会(学研労協などが参加)は前倒しの理由を「今回は10連休もあり、労働組合の分会としての参加が難しいことがあったので、連休初日の27日に開催した」と説明。その上で「来年からは5月1日に戻す予定」とした。 集会では「労働者の実質賃金は減り続け、年金も引き下げが続いている」とした上で、今年10月に予定の消費税率引き上げや教育機会の不平等などの社会的格差の固定化に反対を表明。働き方改革や改正入管法などの労働条件に関する制度改革の議論が生煮えで拙速として、職場環境の改善と雇用の充実などを訴えたメーデー宣言を採択し、つくば駅周辺をデモ行進した。 メーデーに参加したつくば市の保育士女性(24)は「時間外手当が付くこともあれば付かないこともある。職員の数が少ないから休みが取りにくい」と厳しい現状を明かした。女性は「月給は手取り額で15~16万円。税込でも月20万円いかない。実家通いだから生活できているけど一人暮らしだったら大変」と訴えた。 ◆初当選の土浦市議もアピール メーデーには、21日の土浦市議選で初当選した田子優奈さん(32)=共産=も参加して、一緒につくば市内を練り歩いた。市議になる前は、10代からアルバイト生活を送っており、過酷な条件でアルバイトを働かせる「ブラックバイト」も経験したという。カラオケ店に勤務していた頃は、午後9時頃から翌朝7時ごろまで10時間以上も1人で働いたことがあったそう。サービス残業やセクハラ、パワハラなどの理不尽な仕打ちを受けても、労働関係の法律の知識に乏しかったため「その時は『そういうものだ』と思っていた」と振り返った。そのうえで、「ブラックバイトを経験した身としては切実」と、パート・アルバイトなどの非正規労働者にも労働者の権利があることを訴えた。

県勢は5キロで男女優勝 かすみがうらマラソン2019

【崎山勝功】第29回かすみがうらマラソン兼国際盲人マラソン2019(同実行委員会、土浦市など主催)が14日、土浦市川口の川口運動公園周辺を発着点に行われ、県勢は5キロ一般男子で伊藤裕紀(21)=茨城大学4年=が16分26秒で優勝した。5キロ一般女子も県勢の山本侑果(18)が20分33秒で優勝した。 フルマラソン、10マイル(約16キロ)、5キロの各部門と、かすみがうらウォーキング(約19キロ)などで計2万252人がエントリーし、1万6643人が出走した。 5キロで優勝した伊藤はスタートから3キロまでは独走態勢だったが、4キロから2位の走者と競り合う形になり、4秒差で逃げ切った。「風が強くて途中先頭で(レースを)引っ張ることがあったのでつらかった」と振り返った。 フルマラソンは男子・上條が初優勝、女子は藤沢が連覇 フルマラソン一般男子は、初出場の上條記男(35)=埼玉県=が2時間24分26秒でゴール。県勢の瀧谷海斗(21)=流通経済大学4年=は、同じく初出場ながらも2時間26分33秒で3位に食い込んだ。 優勝した上條は「36キロぐらいでこれは勝てるかなと思った」と述べ、今年9月15日にオーストラリアで開かれるシドニーマラソン出場権を手にし「2時間18分を目指したい」と目標を示した。 惜しくも3位だった瀧谷は「30キロからちょっときつかった。後半はペースが落ちちゃった。ベテラン勢に(距離を)離された」と振り返った。瀧谷は同大駅伝部に所属し、箱根駅伝の出場を目指して1カ月に約700キロ走っているという。「ベテランに力負けしてしまった」と反省の弁を述べた。 同女子は藤沢舞(44)=北海道、エクセルAC=が2時間46分39秒で連覇を果たした。連覇を狙っていたという藤沢は「目標は5キロを19分間で刻もうと思ったが、30キロからガクンとペースが落ちた。粘り強く頑張った」と話した。タイムは昨年より遅かったことに不満げだったものの「(コース上の)かすみがうら市内の小学校の桜がきれいだった」と、余裕を見せる一幕もあった。 このほか、かすみがうらウォーキング(約19キロ)も行われ、団体で参加した海老原梢さん(27)=牛久市=は「(仲間と)しゃべりながらで楽しかった。今度はマラソンの方に参加したい」と話した。 有森裕子さんらが伴走 国際盲人マラソン 視覚障害者ランナーたちが健脚を競う「国際盲人マラソン」では、五輪銀メダリストの有森裕子さん(52)、女優兼ヨガインストラクターの松本莉緒さん(36)らが伴走を務めた。 このうち5キロ女子では、松本さんが伴走を務めた招待選手の工藤星奈さん(18)=筑波大付属視覚特別支援学校=が28分39秒で優勝した。 工藤さんは「本当にきつくて(レースを)辞めたいと思ったけど、(松本)莉緒さんが励ましてくれた」と語った。「タイムを30分切ったら(松本さんと)一緒にたこ焼きを食べる約束をした」と言い、「28分で走れたので一緒にたこ焼きを食べたい。本当に(自分を)支えてくれた莉緒さんには感謝しかない」と感謝した。 カンボジアの障害者スポーツ支援呼び掛け 有森さんは、19年連続で伴走ランナーを務めた。今年はフルマラソン女子の鎌松美保子さん(35)=兵庫県=の特別伴走ランナーとして10キロ地点まで伴走した。鎌松さんは4時間14分28秒で2位入賞を果たした。 有森さんが代表理事を務めるNPOハート・オブ・ゴールドは、カンボジアで体育教育支援や障害者スポーツ支援などに取り組んでいる。かみがうらマラソン会場でも同NPOのテントでTシャツなどを販売し支援を呼び掛けた。集まった支援は、カンボジアでの障害者スポーツ支援などに活用されているという。 有森さんは「かすみがうらマラソンに19年来させていただいているが『他の人の役に立つ』と思う方が増えてきてありがたい」と感謝した。有森さんはサインや写真撮影に応じ「こうした機会を大切にしていきたい」と語った。

スクエアダンスで交流 筑波学院大新入生

【崎山勝功】筑波学院大学(つくば市吾妻)は3日、新入生対象のフレッシュマンセミナーの一環で、新入生同士の交流を促す「スクエアダンス」の講習会を行った。新入生約220人が参加した。講習会は2015年に初めて導入して以来5回目。 スクエアダンスは、2人1組の男女4組(計8人)が正方形の陣形を組んで、コーラー(指示を出す人)の英語の指示に従って一斉に動きを変え、ウエスタン音楽にのせて踊る米国発祥のフォークダンス。 講習会では、市民団体「筑波スクエアクラブ」会員ら10人の協力を得て、学生たちがぎこちない動きながらもスクエアダンスに挑戦した。 新入生の秦虎之介さん(18)=福島市出身=は「いろいろな動きがあって、動きが複雑なので難しい」と感想を述べた。初めて体験したという留学生のハンサニ・ピュミカさん(21)=スリランカ国籍=は「楽しかった。いろんな人と一緒に踊れるのが良かった」と語った。 新入生のサポート役として在校生7~8人も参加。2年生のグエン・ゴック・アンさん(23)=ベトナム国籍=は「去年入学したとき初めて体験し面白いと思った。今回は新入生と一緒に踊ってすごく楽しかった」と述べた。 筑波スクエアダンスクラブの蓮沼隆さん(51)は「いろいろ覚えることが多いので大変だと思うが、楽しくやってもらえればいいのかな」と語った。 https://youtu.be/_bzJj29GSHw

【震災8年】2 ふるさと福島に向かい黙とう つくばへの避難者らが慰霊祭

【崎山勝功】東日本大震災から丸8年を迎えた11日、つくば市周辺で避難生活を送っている福島県双葉町からの被災者が、同市並木3丁目の国家公務員宿舎前で慰霊祭を開いた。被災者に加え筑波大生らが参列、約20人が双葉町の方向に向かい犠牲者への黙とうを捧げた。 双葉町出身の中村希雄さん(77)方の庭先には祭壇が設けられ、参列者たちが一人ずつ線香を上げ、祭壇前で犠牲者の冥福を祈った。黙とうを終えた参列者たちは、時代劇「水戸黄門」の主題歌「ああ人生に涙あり」を合唱した。 慰霊祭で、中村さんは今までお世話になった人たちに感謝を述べた上で、「私たちのモットーは一日一日を楽しく明るく、ケガをしないで病気にならないで生きていこうということ」と語った。中村さんは11年10月から同市並木の公務員宿舎で避難生活を送り、震災から1年後の12年3月から毎月11日の月命日に宿舎の庭先で慰霊祭を開いた。17年3月までは毎月行われていたが、18年からは年1回開催となり、今回が63回目の慰霊祭だった。 当初は双葉町出身者のみで開く予定だったが、市内で避難者向けの体操教室を開く筑波大の長谷川聖修(きよなお)教授の勧めで、同大の学生たちも参列。長谷川教授は「学生たちは全国から来るので、震災のことをほとんど知らない。またはメディアを通じてしか知らない。直接に避難している人から話を聞くのは大事」という。 学生たちは、避難者たちと体操教室とグラウンドゴルフで交流を深めており、同大大学院1年の松浦稜さん(23)=福岡県出身=は「名前で呼んでくれて家族みたいに接してもらっている」と話した。つくば市東岡の竹前久江さん(74)は「福島の人たちと体操教室を通じて友だちになった。最初はおとなしいと思ったけど、いろいろと話をしてくれる」という。 中村さんの妻の富美子さん(77)は「ここ(つくば)はみんないい人ばかりで助けられてきた。福島県内の避難先では嫌がらせがあったと聞くけど、つくばではなかった。とてもありがたい」と市民に感謝した。富美子さんの今の気がかりは、公務員宿舎に住める期限が19年度末までとなっていること。「できれば期限を延ばしてほしい。今まで交流している人とのつながりがなくなるし、双葉町には帰れない」と訴えた。 並木の公務員住宅にはピーク時で48世帯が住んでいたが、2020年3月末で応急仮設住宅の供与期間が切れることから、入居者たちの多くがつくば市や周辺地域など各地に転居しており、現在は十数世帯程度が生活しているという。 ◆避難者の厳しい現状 慰霊祭では、双葉町出身者たちから厳しい現状が聞かれた。同町出身でつくば市内在住の主婦(62)は「隣近所とはお付き合いがあるけど『双葉町』とは言っていない。水戸市に引っ越した人で『双葉町』を隠して住んでいる人もいる」と明かした。主婦は震災前はホテル関係の仕事をしていたが「仕事は見つからない。どこも若い人を採用する」と嘆く。その上で「津波とかのテレビ(映像)を見るたびに心が揺れるというか、めまいがする。経験したものでないと分からない」という。 現在も公務員宿舎で生活する同町出身の主婦(60)は夫(61)と2人暮らし。「つくばはいいところ。病院とかバスが充実している。バスで駅まで行けるし電車もある」としながらも、主婦は「両方とも60歳を過ぎているので仕事がない」と明かす。取手市内には娘夫婦と2人の孫がいて、孫との暮らしに惹かれてはいるが、娘夫婦の生活との兼ね合いもあり、引っ越しを決めかねているという。

【震災8年】1 つくば駅周辺で「脱原発」訴えパレード

【崎山勝功】東日本大震災と福島第一原発事故から丸8年を迎えた11日、脱原発と憲法擁護を訴える「さよなら原発!守ろう憲法!昼休み集会&パレード」がつくば市吾妻の中央公園で開かれ、市民ら約100人(主催者発表)が参加し、東海第2原発の再稼働反対などを訴えた。 デモ出発前の集会で、「脱原発ネットワーク茨城」の小川仙月共同代表(53)は「私たちはたまたま助かった」と東海第2、福島第2両原発が地震発生当時に重大事故の一歩手前だった状況を解説した。集会では「住民と関係自治体との同意が得られず、有効な避難計画も持てない再稼働に断固として反対」として、東海第2の再稼働反対などを訴えるアピールを採択した。 参加者らは雨交じりの悪天候のなか、つくば駅周辺の約2キロ区間をデモ行進し、「東海第2原発再稼働反対」「知事は私たちの訴えを聞け」などと訴えた。参加した筑波大学医学群6年の前島拓矢さん(25)は「大学卒業を機に参加してみようと思った」という。「原発がなければ放射線の汚染や(周辺地域で)避難計画を立てる必要がなくなり、心配することが減るはず。自然エネルギーも充実してきたし、原発に依存する必要はない」と訴えた。 NPO団体「ドットジェイピー」の議員インターンとして、つくば市民ネットワークの市議らと集会に参加した、筑波大学1年の後藤佳怜さん(19)=愛媛県出身=は、8年前は小学5年生で「(原発事故は)テレビで見ていたぐらいで、実際に福島県に行ったことがなく、原発がどんなものか知らなかった」そうだ。その上で「こういった集会に関心が持てなかったけど、(議員)インターンシップをきっかけにちょっとずつ分かったこともある。個人的にも色々勉強していきたい」と関心を示していた。 同パレードは、市民団体「戦争をする国づくりNO@つくば」と「安倍9条改憲NO!市民アクションつくば連絡会」の共催で行われた。取材に応じた小川代表は、「時間が経つと(原発事故が)忘れられようとしている側面もあるので、繰り返し伝えていく必要を感じる。若い人の参加が大事」と若年層へ参加を呼び掛けた。

「いばらきカレッジ」初開講 筑波学院大の塚原教授らが講演

【崎山勝功】県内の大学・高専(高等専門学校)13校が参加する「いばらき地域づくり大学・高専コンソーシアム」=メモ=が主催する連携公開講座「いばらきカレッジ」が9日、つくば市吾妻の筑波学院大学で開かれた。連携公開講座の開講は同コンソーシアム発足以来初めて。 「医療・健康」をテーマに、同学院大の塚原正彦教授ら3人が講演に臨んだ。塚原教授は「みんなで医食同源のまちをつくろう!」をテーマに、同大が取り組んでいる地域交流事業「おいしいミュージアム」を中心に講演した。 同ミュージアムで提供している澤田茶園(牛久市)の茶葉を例に挙げ、茨城が茶葉栽培の北限にあることや、日本の緑茶には全国の茶葉をブレンドして一定の品質を保つ「ブレンド茶」と、茶葉の栽培から製茶までを一貫して農園で行っている「シングル茶」の2種類があること、緑茶が米国のIT先進地域・シリコンバレーで人気を集めていることなどを話した。 その上で、水戸藩主・徳川光圀が藩医に命じて編さんさせ、領民に広めた薬草処方集「救民妙薬」に触れ、「自分で自分の問題を解決していこう。そのために学んで自分を元気にしよう。そこがこれからの健康づくりのキーワードになっていく」とし、積極的に学ぶことの大切さを訴えた。参加者たちは興味深げに聞き入っていた。 このほか県立医療大(阿見町)の海山宏之講師が「茨城の医療を考える」をテーマに話した。統計データを用いて県内の医師数が人口10万人当たり189.8人と全国46位(2016年時点)と少ないことや、県内で医師がつくばや水戸などの県南・県央地域に偏在している現状に触れ、地域で病院などの医療資源を補い合うことや、在宅医療の充実などを訴えた。 流通経済大(龍ケ崎市)の田山寛豪助教は「トライアスロン 鉄人スポーツから生涯スポーツへ」との演題で、自身がトライアスロン選手時代の体験を踏まえ「一生懸命やっても結果が出ないときがある。それでも一生懸命取り組んだことが自信や次に向けての希望になる。そして頑張った自分が好きになる」と語った。 ※メモ 【いばらき地域づくり大学・高専コンソーシアム】県内の高等教育機関相互の関係を深め、連携・協働して地域の振興・発展に寄与することを目的に、県北・県央地域の3大学1高専で2015年3月に発足。16年8月に筑波学院大学など県南地域などの9大学が加わり、県内の12大学1高専の計13校が加盟している。 ➡筑波学院大学の関連記事はこちら

自転車でオフロードを疾走 茨城シクロクロス第4戦土浦ステージ

【崎山勝功】荒地や障壁などが設けられたコースをオフロード競技用自転車で走る「シクロクロス」=メモ参照=の大会が24日、土浦市佐野子の市民運動広場で開かれた。茨城シクロクロスつくば事務局などが主催する「2018―19茨城シクロクロス第4戦土浦ステージ」で、県内外から336人が参加、熱戦を繰り広げた。 大会では、参加者らが競技種目別ごとに分かれてオフロード用の自転車に乗り周回レースを実施。それぞれの種目で同公園内の舗装されていない土手や草地、小山などのコース(1周約2.1キロ。小学生向けは1周約1.2キロ)を走ってタイムを競った。 参加者らは、コース内の通称「きのこの山」と呼ばれる小山を自転車で超えようとして転倒したり、コース内の柵を越えるために自転車を担ぐなど、ツーリングなど他の自転車レースとの違いに悪戦苦戦。コース内にはタイヤなどを交換する「ピットエリア」が設けられ、競技中にタイヤがパンクした選手が駆け込んできては、チーム仲間の助けを借りて交換を済ませレースに復帰するシーンなども見られた。 このうち19歳以上の上級者男性が参加する「C1の部」では、向山浩司さん(40)=東京都=が優勝した。向山さんはレース序盤出遅れたものの、中盤以降は追い上げて先頭に追いつき、激しい首位争いを演じた末に終盤で追い抜きゴールした。向山さんは「最後まで(レースを)やってゴールスプリントができた。(遅れを)挽回できて良かった」とレースを振り返った。 小学3~4年生向けの「CK2の部」で優勝した、小学4年生の山田駿太郎さん(10)=つくば市=は「(レース中に吹く)向かい風がきつかった。その分追い風が吹いたほうで頑張れたので楽しかった」と語った。 ◆各部門の優勝者は次の通り。(敬称略) 【男性】▽C1向山浩司▽C2尾形尚紀▽C3古谷寛世▽C4A小川純平▽C4B篠原諒 【女性】▽CL1齋籐磨実▽CL2+CL3平野美穂 【男性マスターズ(40歳以上)】▽CM1石川正道▽CM2佐藤大▽CM3仲民善 【U17(17歳以下)】永野昇海 【U15(15歳以下)】大関宙 【CK3(小学5~6年生)】水上央渉 【CK2(小学3~4年生)】山田駿太郎 【CK1(小学1~2年生)】郷津輝 ※メモ【シクロクロス】 1900年代にフランスで始まった不整地(オフロード)を走る自転車競技。1周が約2.5~3.5キロ前後の舗装・未舗装が入り混じるコースを周回する。 参加者は一斉にスタートを切り、1位の選手の周回タイムを参考に、一定の競技時間(30分~60分)に近くなる周回数が競技中に設定され、ゴール着順を競う。コースには柵などの人工の障壁が設けられ、必ず下車して自転車を担がなければならない区間が作られている。  

稀勢の里、郷土のファンに感謝 牛久

【崎山勝功】大相撲を引退した荒磯親方=元横綱・稀勢の里=(32)は18日、出身地の牛久市牛久町、エスカード牛久で開かれた「稀勢の里関郷土後援会 感謝のつどい」(同後援会主催)に引退後初めて出席し、後援会員ら約420人のファンに感謝の意を伝えた。 荒磯親方はスーツ姿で登壇し「力士人生の17年間、郷土後援会ができて約15年間、大変お世話になりました。苦しいとき、つらいときもたくさん応援していただき、国技館にもたくさん足を運んでいただき本当に力になりました」と振り返った。その上で「苦しかったことやうれしかったことを後輩に伝えていけたら。次世代の力士のために尽力します」と、今後は後進の指導に力を入れることを改めて表明した。 商店主ら3000枚のメッセージ手渡す 集いでは、牛久・龍ケ崎両市民らが感謝の言葉を記した名刺大のメッセージカード約3000枚が荒磯親方に手渡された。和菓子店「手作処かっぱ本舗」(牛久市田宮町)の村松慎次さん(50)が企画した。「稀綱祭(きずなまつり)」と題して、両市の商店主有志らが2月1日から約2週間、各店の店頭などでメッセージを集めた。 村松さんは「横綱がいてこそ龍ケ崎・牛久がクローズアップされた」と話し、参加した喫茶店「サイトウコーヒー」(同市南)の斉藤孝司さん(45)は「お客さんが『ぜひ書かせてください』と書いてくれた。うれしかった」と振り返った。サツマイモ菓子専門店「芋千」(同市南)の冨岡大晃(ひろあき)さん(38)は「店先でいろいろな方に書いてもらったけど、小さいお子さまからおじいちゃんまで、皆(稀勢の里が)大好きだったんだな、絆を感じた」と述べた。 荒磯親方は龍ケ崎市立松葉小学校出身。2年生のとき担任だった、牛久市立牛久第二小の鶴巻幸子校長(60)は、牛久二小の児童345人のメッセージカードを手渡した。鶴巻校長は「元気が良かったから、何か大物になると思った」と当時を振り返り「けがをしない強い力士を育てるとの言葉通り、先輩や親方への恩返しも込めて頑張ってくれると思う」と語った。 集いでは大勢の地元ファンのサインや写真撮影にも応じた。サインをもらった女性は「『ありがとうございます』と言うのが精一杯だった。これからも変わらず応援していきたい」と話した。 同後援会応援団長の石渡昇さん(67)は「けがに負けない力士を育てていただきたい。(日本相撲協会の)理事、理事長になって、100年先の大相撲の発展を願っている」と新たな期待を寄せた。その上で新しい相撲部屋の場所について「牛久、龍ケ崎、つくばなど考えてもらえれば」と希望を話した。 ➡稀勢の里の関連記事はこちら

「いだてん」撮影 大正・昭和初期のセットを一般公開 ワープステーション江戸

【崎山勝功】テレビや映画の野外ロケ施設「ワープステーション江戸」(つくばみらい市南太田)に設営された、大正・昭和初期の建物群セット「近現代エリア」が26日から一般公開された。今月6日から放送されているNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」の4K=メモ=撮影に使われている。 「いだてん」には、東京高等師範学校(現・筑波大学)出身で、日本人で初めてオリンピックに出場したマラソン選手・金栗四三(かなくり・しそう)や、同校校長で柔道の父と呼ばれる嘉納治五郎(かのう・じごろう)が登場するなど、つくばとも縁が深い。 同セットは2017年10月に着工して翌18年4月に完成した。約1万平方㍍の区画内に大正・昭和初期の街並みが再現されている。石材やレンガなどで建てられた昭和初期のビル群9棟や木造建築の家屋など22棟のほか、実際に動く自走式の路面電車も再現。建物の雨どいのさびや木製電信柱の汚れ具合、くみ取り式トイレの臭突(しゅうとつ)やドブ板など細部にまでこだわっている。同施設を管理運営するNHKエンタープライズ(東京都渋谷区)の担当者は「8K=メモ=撮影も視野にリアルに作り込んだ」と説明した。 セットが完成した当初は大河ドラマの撮影を優先させたが、早期の一般公開を目指して改めてセットの整備を進め公開となったという。 長屋を見学したつくば市の女性(79)は「懐かしい。長屋は身近にあった」と、かつての風景を思い出しているようだった。つくばみらい市の男性(66)は「何か懐かしく、子どもの頃に見たような感じ。50年前は都内にも(こういう建物が)ところどころあった」と振り返った。同市の女性(42)は「テレビを見るのがもっと楽しくなる。ロケ地がここだったんだなと思うと楽しみ」と話した。 阿部サダヲさんと田畑政治の息子が対面 同日のオープニングセレモニーでは、「いだてん」で1964年の東京オリンピック招致に尽力した田畑政治(たばた・まさじ)役を演じている、俳優の阿部サダヲさんが登場し、政治について「僕が聞くところによると、とにかくせっかちで、車で道路が渋滞するのを我慢できずに、前の車を押した」との逸話を紹介した。すると、政治の息子で、元NHK政治部記者の和宏さんが登場し「(逸話は)8割方当たっている。考えるより前に行くのが得意な人」と語った。 和宏さんは父親について「戦争中から戦後にかけて新聞記者をやっていた。当時日本がアジアの人たちを(戦争で)多く殺してしまったことに対する罪の意識があり、世界中からのけ者になった日本を何とか元に戻さないといけない。そういう情熱だけは強い男だった。そのためにスポーツを、オリンピックを、ということで出た人」と、オリンピック誘致に情熱を注いだ背景を明かした。 実の息子から父・政治の逸話を聞いた阿部さんは「今後の役作りに活かしていきたい」と語った。 ◆ワープステーション江戸の公開時間は午前9時~午後4時。月曜日定休。入場料は大人500円、中学生以下300円。同施設でロケがある時は入場や場内通行の一部を制限する場合がある。ロケ情報は公開していない。問い合わせは同施設(電話0297・47・6000)。 ※メモ 【4K・8K】現在放送されているハイビジョン放送より高画質の「スーパーハイビジョン」の呼称。4Kはハイビジョンの4倍、8Kはハイビジョンの16倍の画素を使って超高精細映像を映し出す。18年12月1日からNHK衛星放送で4K用と8K用のチャンネルが開設され、本格的な放送が始まった。

土浦のドラゴン、高橋竜也が判定勝ち ボクシング

【崎山勝功】WBOアジアパシフィックバンタム級9位・日本バンタム級10位の土浦のドラゴンこと、高橋竜也(29)=土浦市、ヤマグチ土浦所属=が25日夜、後楽園ホール(東京都文京区)で開かれた「東日本大震災チャリティー・ダイナミックヤングファイトボクシング」(主催・ヤマニ、ヤマグチ土浦ボクシングジム)に出場し、日本S.バンタム級12位の相川学己(25)=東京都、三迫=と対戦。高橋が2―1で相川に判定勝ちを収めた。高橋の通算成績は今回の勝利を含め43戦30勝21KO 8敗5分。 序盤は高橋ペースで試合を展開したものの、中盤辺りから高橋のフットワークが鈍り出し「相手のパンチが見えているけどパンチをもらってしまう」(高橋)状態に陥った。 高橋は第5ラウンド(R)での相川からの攻撃で左目の上を切る軽傷を負ったが、場内からの「タツヤ」コールに応えるかのように粘り強く持ちこたえ、全8Rを戦い抜き、判定となった。結果は3人の審判のうち2人が高橋優位と判定し、2―1で判定勝ちが決まった。 試合中に失速した原因について高橋は「減量がうまくいっていなかった」と振り返った。その上で「調整の仕方を変える。今までのやり方じゃダメ」と次戦への改善点を挙げた。 会場には高橋の地元・土浦をはじめ県内からのファンが応援に駆け付け、激戦での勝利を収めた高橋を激励した。高橋は「地元の人にはストレスの残る試合にさせてしまった。また応援してもらえるよう頑張ります」と、ファンの期待に応える決意を見せた。 高橋は、4月15日に後楽園ホール(東京都)で行われる試合に出場が決まっている。 つくばの根本裕也はTKO負け 同日の試合には、根本裕也(32)=つくば市、ヤマグチ土浦=も69㌔契約で出場し、鈴木喜伸(34)=滋賀県、角海老宝石=と対戦。善戦したものの3Rでドクターストップが掛かりテクニカルノックアウト(TKO)負けを喫した。根本の通算成績は14戦5勝1KO 8敗1分。 根本は、第1Rでは優位に試合を展開していたものの、第2Rで左眼上を切るけがを負い失速。2R残り時間28秒ごろに一時ダウンした。立ち上がって試合を続行して2Rを終えたものの、第3R開始直後にレフェリーからドクターストップを宣告され、3R3秒でTKO負けとなった。 根本は「このままのペースでいければ中盤以降にチャンスがくるかなと思った。(2Rで)左目上をカットしたとき、調子が狂った」と試合を振り返った。次戦について根本は「ちょっと休んでから次の試合のことを考えたい」と述べるにとどめた。

学生たちが餅つき体験 筑波学院大

【崎山勝功】伝統文化の餅つきを学生たちに体験してもらおうと、筑波学院大学(つくば市吾妻)の学生食堂を運営するフランス料理店「カフェ・ド・グルマン」(内田十九二店長)で22日、杵(きね)と臼(うす)を使っての「餅つき」が催された。 学生たちが杵を持って、周囲からの「ヨイショ」の掛け声に合わせて、慣れない手つきながらも餅をついた。できあがった餅は約15㌔にのぼり、同大の卒業生らがきな粉、粒あん、大根おろしで味付けして、学生や教職員たちに提供した。つきたての餅を食べた学生たちからは「柔らかい」「お餅ってこんなに伸びるんだ」などの感想が聞かれた。 初めて餅をついたという、同大経営情報学部ビジネスデザイン学科2年の鈴木捷哉さん(21)は「やっぱり難しかった。杵が重くて実際にやってみると難しかった」と苦労した様子だった。 今年、新成人の仲間入りをした同学部の古矢淳博さん(20)はスーツ姿で参加。「思ったより気持ちがいい。これから餅をつく機会があるか分からないけど、スーツで餅をついたのは新鮮だった」と語った。 餅つき体験は、内田店長が「学生のためになることを何かしてあげたい」と考え、同大卒業生の後援会の協力を得て2018年1月から始まった。当初の構想では大学の成人式を兼ねて、「新成人の決意」を言ってから餅をついてもらう予定だったが、今回は新成人に限定せず実施した。来年以降も続けていく方針で、内田店長は「つきたてのお餅はめったに食べられない。おいしい物を食べた経験は残る」と語った。 杵と臼を用意し運営に協力した同市今鹿島の軽部勲夫さん(72)は「餅自体はいつでも食べられるが、餅になるプロセスを(学生たちが)体験するのが大事」と話した。

【成人式’19】厳重警備の中 つくば、土浦で挙行

【崎山勝功】つくば・土浦両市で13日、成人式が執り行われた。両市とも式典は約30分と短縮した。会場内外には警察官が多数配置された。 「これから頑張っていかなきゃ」つくば 2017年成人式で逮捕者を出したつくば市は、今年新たに会場の同市竹園、つくばカピオ前道路に車止め用バリケードを置いて道路を通行止めにし、路上に覆面パトカーや白バイを配置した。さらに会場近くの駐車場の一角を送迎車の乗降所にして車を会場に近づけないようにした。 会場入り口では昨年同様、新成人たちのかばんを開けさせて手荷物検査を実施した。会場内は、昨年同様にステージ前に紅白幕をかぶせた鉄柵が設置され、鉄柵前には警備員が配置。場内各所には多数の警察官と警備員らが警戒に当たった。 式典は五十嵐立青市長のあいさつと2人組音楽グループ「森と林」の演奏などで終わった。五十嵐市長は「これから皆さんは正解のない時代を生きていく」と話し、自分の頭で考え判断していくことの大切さを訴えた。 出席した柔道日本代表の野上廉太郎さん(20)は「20歳と言うのは大人と一緒」と述べた。「友だちがつくばに多いので参加した」という石岡市出身で県立並木中等教育学校(つくば市並木)卒業の堀口花凛さん(20)=大学2年=は「昔から知っている友だちが大人になって華やかな服を着ているのを見て、大人になった気分と、これから頑張っていかなきゃという気分」と語った。 「後世に魅力引き継いでいく」土浦 土浦市は、同市真鍋新町の市民会館で成人式を挙行した。市民会館前広場を警察車両などで車が入らないようにしたほか、会場近くのコンビニ店などにパトカーを待機させた。 会場には1000人近くの新成人が集まったが、式典会場の大ホール内には空席が目立ち、半分近くが市民会館前広場で友人らと談笑や写真撮影をしていた。 式典で中川清市長は「土浦市の発展のために頑張っていただきたい」と述べ、新成人代表で土浦消防本部消防士の宮本翔平さん(20)が「後世にこの魅力あふれる土浦の街を引き継いでいくことが私たち新成人の使命」と謝辞を述べた。 参加した「生後3カ月の男の子がいる」という同市の主婦(20)は「最高です。大人の魅力をもっと出したい」と喜びをかみしめていた。同市の大学2年生の園田ななさん(19)は「大学を頑張って卒業する」と目標を述べた。 式典終了後、つくば市では一部の新成人が隣接する大清水公園内で仲間たちと日本酒を一気飲みしたり、土浦市では市民会館前広場に酒類を持ち込んだりする若者が見られたが、大きな混乱はなかった。

【成人式’19】警備強化以外の方法はないのか 龍ケ崎市はトラブル回避に成功

【崎山勝功】つくば市と土浦市で13日、成人式が催される。「荒れる成人式」が問題になる中、両市とも警備を増強する。お祝いする場なのに警備強化以外、方法はないのか。近隣の龍ケ崎市は、市内6校の中学校を会場にする分散開催でトラブル回避に成功している。 つくば市 鉄柵張り巡らされ物々しさ つくば市は昨年同様、受け付けで手荷物検査を実施するほか、式典会場となるつくばカピオ前(同市竹園)の道路を通行止めにする。成人式当日には制服・私服警官を含め市職員や警備員など約200人態勢で警備に当たるという。 前日の12日午後時点で、カピオと接する大清水公園に高さ1㍍前後の鉄柵が張り巡らされており、お祝いとはほど遠い物々しさだ。市生涯学習推進課は「参加者と周辺住民の安全のため警備をしっかりして、(改造車などが)近寄れないようにしたい」と話す。 同市の今年の新成人は2764人(男性1502人、女性1262人)と県内最多。成人式には約1800人の参加が見込まれるという。市内には12校の市立中学校と4校の小中一貫の市立義務教育学校がある。同課は「つくば市は中学校が多い。以前から成人の日に1カ所に集まって『みんなでお祝いする』というのが趣旨なので、分散開催という発想はない」とする。 一方、人口増加で今後以降も新成人が増えることが見込まれており、会場に参加者が収まらない可能性も視野に入れる。「(将来的には)分散開催というのもあるかもしれないが現時点では考えていない」と話す。 土浦市 会場外の警備強化 「今年もガードする」 土浦市民会館(同市東真鍋町)が会場の土浦市は、例年警察署と連携を取って警備を実施し、昨年は警察官を増員した。市生涯学習課は「今年も市民会館前広場に車両やバイクが入ることがないようガードする」と話し、例年以上に会場外の警備を強化して、改造車などを近づけないようにする方針だ。同課は「(昨年は)会場の外に他地域から改造車で来る人がいたが大きなトラブルにならなかった。ステージに上がる人はいない」と話す。 同市では「かなり昔に中学校ごとに(分散)開催していた時期もあった」というが、長らく1カ所で式典開催を行っている。分散開催について、同課では「話に出ることはあるけど」と導入しない方針だ。 龍ケ崎市 悪目立ち心理など弊害指摘 現在、市内6カ所の中学校で分散開催している龍ケ崎市は、1997年まで他市同様に1カ所で開催する方式だったが「新成人たちの喧騒やまとまりの無さ」などが問題となり、98年から分散開催方式に変更した。同市生涯学習課は、変更して以降「大きなトラブルは起きていない」と話す。 1カ所での集中開催について▽異なる中学校出身者との間でトラブルになる▽一部の新成人が「悪目立ちをしよう」との心理が働く―などの弊害を指摘する。

【成人式’19】「多様な任務完遂できる隊員に」 自衛隊霞ケ浦駐屯地

【崎山勝功】成人の日を前に、陸上自衛隊霞ケ浦駐屯地(土浦市右籾)で11日、新成人となった自衛官ら38人が出席して成人式が催された。新成人を代表して岩瀬雄二朗陸士長(20)が「多様な任務を完遂できる隊員となるよう若さと情熱を持ってまい進していく覚悟」と答辞を述べた。 新成人は、約300人の先輩隊員や保護者らを前に一人ひとり壇上に立ち「自分のできることを精一杯努力して頑張っていきたい」「今まで助けていただいた方々への感謝を胸に自衛官としてまい進します」などとそれぞれ抱負を述べた。 同駐屯地司令の權藤三千蔵陸将は「高い志を持ち続け、常に感謝の気持ちを忘れず、輝かしい明日を信じて日々精進することを祈念する」と訓示した。 式典後、新成人を囲んでの会食が行われたほか、今年からの新企画として新成人が庁舎の車寄せ屋根の上で面白いアピールをする「新成人の主張」を行った。「自分は栃木県出身なので餃子を200個食べたい」「自分には彼女がいません。誰か紹介してください」などとアピールをして、先輩隊員たちの笑いを誘った。 土浦市出身の新成人、関口達人陸士長(20)は、高校時代は音楽の専門学校への進学を目指していたが「今まで親に迷惑を掛けていたので自分でお金を稼ぎたかった」と父親と同じ自衛隊に入隊した。「(災害派遣現場などでは)自衛官としてキビキビと動きたい。一般の人を励ます存在でありたい」と語った。 千葉県出身の石井愛美(あみ)1等陸士(20)は、人を助ける仕事に憧れを抱き、東日本大震災での自衛隊の活躍をテレビで見て自衛官になった。「毎日が充実している。一つの任務を皆で成し遂げ、達成することにやりがいを感じる」と語り、「自覚と責任を持って自分の目標を達成していきたい。定年まで勤め上げたい」と成人の抱負を述べた。

高安に歓声 大相撲土浦・牛久場所 稀勢の里は欠場

【崎山勝功】2018年冬巡業大相撲土浦・牛久場所(同実行委員会主催)が22日、土浦市大岩田の霞ケ浦文化体育会館で開かれた。土浦市出身の大関・高安が横綱・白鵬を寄り切り、約3600人の来場者を前に健在ぶりをアピールした。牛久市出身の横綱・稀勢の里はけがの治療を最優先させるため欠場した。 高安は午前中の公開稽古で、土俵上で精力的にぶつかる姿を見せた。結びの一番の横綱・白鵬との対戦では、「高安頑張れ」の応援が飛び交う中、寄り切りで勝つと、場内から大歓声と拍手が沸き起こった。 観戦した高安土浦後援会の折本明副会長は「生で見ると迫力が違う。高安には1月場所で優勝して2月には(横綱の)綱を張ってもらいたい。親方衆もみんな期待している」と述べた。土浦ロータリークラブの交換留学生としてカナダから来日している高校生のソフィア・ラミレスさんは「初めて力士を見た。本当に面白い」と日本の相撲に関心を示していた。 中川清土浦市長は「ぜひ来年はいいスタートを切ってもらい、常に優勝争いに加わってほしい。そのためには心技体をもっと磨いていただきたい」と期待を寄せた。 報道各社の取材に応じた高安は「たくさんの方から直接励ましの言葉をいただいた。なかなか茨城に帰ってこれなかったので(言葉を)いただけてうれしい」と、地元ファンに感謝の意を示した。 一方、稀勢の里の休場について根本洋治牛久市長は「欠場は寂しい。でも稀勢の里の回復が一番。(欠場の)寂しさを我々が我慢しないといけない時期」と述べ「高安関もいるので(稀勢の里と)2人で千秋楽をにぎわせてくれるのが我々の望み。お互いに頑張ってほしい」とエールを送った。 高安が幼児らと交流 同巡業では高安が幼児を抱っこし、ファンとの交流を深めた。事前に申し込みをしていた約30組の親子が、まわし姿の幼児を高安に抱っこしてもらい記念写真を撮るなどした。 妊娠6カ月の青山りつこさん(33)=土浦市荒川沖=は、1歳7カ月の息子、虎ノ介ちゃんを連れて参加した。お目当ては高安に虎ノ介ちゃんを抱っこしてもらい、妊娠中のお腹をなでてもらうこと。古来から「強い力士に抱っこされると赤ん坊が丈夫で元気に育つ」「力士が妊婦のお腹を触ると安産になる」という言い伝えがあるという。 まわし姿の虎ノ介ちゃんは高安に抱っこされた途端、驚いて泣き出してしまったが、お腹をなでてもらった青山さんは「高安の手は大きくて温かかった。子どもは泣き出してしまったけど元気に育ちそう」と満足げな表情を見せた。 高安からサインをもらったという土浦相撲倶楽部の村野太紀キャプテン(12)=小学6年、つくば市=は「将来は力士を目指している。押し相撲ができる力士になり3役に入りたい。横綱・貴乃花のようになりたい」と話した。

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