月曜日, 2月 6, 2023
ホーム スポーツ 県勢は5キロで男女優勝 かすみがうらマラソン2019

県勢は5キロで男女優勝 かすみがうらマラソン2019

【崎山勝功】第29回かすみがうらマラソン兼国際盲人マラソン2019(同実行委員会、土浦市など主催)が14日、土浦市川口の川口運動公園周辺を発着点に行われ、県勢は5キロ一般男子で伊藤裕紀(21)=茨城大学4年=が16分26秒で優勝した。5キロ一般女子も県勢の山本侑果(18)が20分33秒で優勝した。

フルマラソン、10マイル(約16キロ)、5キロの各部門と、かすみがうらウォーキング(約19キロ)などで計2万252人がエントリーし、1万6643人が出走した。

5キロで優勝した伊藤はスタートから3キロまでは独走態勢だったが、4キロから2位の走者と競り合う形になり、4秒差で逃げ切った。「風が強くて途中先頭で(レースを)引っ張ることがあったのでつらかった」と振り返った。

5キロ一般男子で優勝した伊藤裕紀(右)と、5キロ一般女子で優勝した山本侑果=同

フルマラソンは男子・上條が初優勝、女子は藤沢が連覇

フルマラソン一般男子は、初出場の上條記男(35)=埼玉県=が2時間24分26秒でゴール。県勢の瀧谷海斗(21)=流通経済大学4年=は、同じく初出場ながらも2時間26分33秒で3位に食い込んだ。

優勝した上條は「36キロぐらいでこれは勝てるかなと思った」と述べ、今年9月15日にオーストラリアで開かれるシドニーマラソン出場権を手にし「2時間18分を目指したい」と目標を示した。

フルマラソン一般の部男子で優勝した上條記男=同

惜しくも3位だった瀧谷は「30キロからちょっときつかった。後半はペースが落ちちゃった。ベテラン勢に(距離を)離された」と振り返った。瀧谷は同大駅伝部に所属し、箱根駅伝の出場を目指して1カ月に約700キロ走っているという。「ベテランに力負けしてしまった」と反省の弁を述べた。

同女子は藤沢舞(44)=北海道、エクセルAC=が2時間46分39秒で連覇を果たした。連覇を狙っていたという藤沢は「目標は5キロを19分間で刻もうと思ったが、30キロからガクンとペースが落ちた。粘り強く頑張った」と話した。タイムは昨年より遅かったことに不満げだったものの「(コース上の)かすみがうら市内の小学校の桜がきれいだった」と、余裕を見せる一幕もあった。

このほか、かすみがうらウォーキング(約19キロ)も行われ、団体で参加した海老原梢さん(27)=牛久市=は「(仲間と)しゃべりながらで楽しかった。今度はマラソンの方に参加したい」と話した。

有森裕子さんらが伴走 国際盲人マラソン

視覚障害者ランナーたちが健脚を競う「国際盲人マラソン」では、五輪銀メダリストの有森裕子さん(52)、女優兼ヨガインストラクターの松本莉緒さん(36)らが伴走を務めた。

このうち5キロ女子では、松本さんが伴走を務めた招待選手の工藤星奈さん(18)=筑波大付属視覚特別支援学校=が28分39秒で優勝した。

工藤さんは「本当にきつくて(レースを)辞めたいと思ったけど、(松本)莉緒さんが励ましてくれた」と語った。「タイムを30分切ったら(松本さんと)一緒にたこ焼きを食べる約束をした」と言い、「28分で走れたので一緒にたこ焼きを食べたい。本当に(自分を)支えてくれた莉緒さんには感謝しかない」と感謝した。

5キロの部でスタートする伴走ランナーの松本莉緒さん(中央右の女性)と工藤星奈さん=土浦市川口の県道

カンボジアの障害者スポーツ支援呼び掛け

有森さんは、19年連続で伴走ランナーを務めた。今年はフルマラソン女子の鎌松美保子さん(35)=兵庫県=の特別伴走ランナーとして10キロ地点まで伴走した。鎌松さんは4時間14分28秒で2位入賞を果たした。

有森さんが代表理事を務めるNPOハート・オブ・ゴールドは、カンボジアで体育教育支援や障害者スポーツ支援などに取り組んでいる。かみがうらマラソン会場でも同NPOのテントでTシャツなどを販売し支援を呼び掛けた。集まった支援は、カンボジアでの障害者スポーツ支援などに活用されているという。

有森さんは「かすみがうらマラソンに19年来させていただいているが『他の人の役に立つ』と思う方が増えてきてありがたい」と感謝した。有森さんはサインや写真撮影に応じ「こうした機会を大切にしていきたい」と語った。

フルマラソン女子B―2の部で2位入賞した鎌松美保子さん(中央)と、鎌松さんの特別伴走ランナーを務めた有森裕子さん(右)=同

スポンサー

注目の記事

最近のコメント

最新記事

つくば市の2大懸案 県が提示した解決策《吾妻カガミ》150

【コラム・坂本栄】つくば市の2つの問題に茨城県が解決案を示しています。市内の公立高不足問題では「県立高に頼らずに市立高をつくったら」と。県営洞峰公園問題では「県の改修案に反対なら公園を無償で譲る。市の考え方で維持管理したら」と。いずれも本コラムが提案したアイデアです。施策立案の参考になったのでしょうか? 市立高をつくるなら県も手伝う 公立高不足問題では、118「つくば学園都市は公立高過疎地」(2021年10月18日掲載)で、「…『市設・県営』はどうでしょう。ハード(校舎)は市が造り、ソフト(授業)は県が動かすという折衷案です。おカネの面では県立or市立よりも両者の負担が軽く、教育効果は県立と同じになります」と提案しました。 6町村が合併して生まれ、中央をTXが通る研究学園都市には、新興市特有の凸凹がいくつか生じています。県立高配置はその一つです。場所が周辺地域に偏り、TX沿線には、高レベルの県立高はあるものの、平均的な学生が通える県立高がありません。そこで、親たちは沿線地域に新しい県立高がほしいと県に求め、市も県に働きかけています。 ところが、県は少子化・人口減という全体の傾向を踏まえ、高校新設には消極的です。つくば市=人口増加市の学生は、▽周辺の人口減少市の高校に通ってもらう(広域圏での過不足調整)▽既存高の学級増で対応する(現施設内でのやりくり)―この2つが県の基本対処方針の柱です。 県に見えている景色(歴史ある旧市の人口減)とつくば市に現出している景色(新興市の人口増)が違う。これが県と市の対立の原因です。しかし、「県立高をつくるのは県の仕事」という市の主張に、上の2本柱だけでは説得力がないと思ったのか、県は「こちらも手伝うから市立高をつくったら」と言い出しました。本コラム案と考え方は同じです。

合言葉は「限界突破」 茨城アストロプラネッツ2023新体制

プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの茨城アストロプラネッツは5日、笠間市福田の球団事務所体育館で、2023シーズンの新体制発表イベントを行った。伊藤悠一新監督や新入団選手らが抱負などを語った。 「個性を高めてチーム力つける」 アストロプラネッツの今季スローガンは「限界突破」。伊藤監督は「個人個人が爆発的レベルアップを目指す。全員が次のステージを目指して個性を高めていけば、結果としてチームも強くなっていく」と話し、「他のチームとは目標設定が真逆。個人の育成が第一で、そのプロセスの中でチームを勝利に導く。これが決して矛盾ではないことを、地方から社会へ示していきたい」と解説した。 球団方針説明では、今季就任の河西智之副社長が登壇。独立リーグの「革命児」として、①グランドチャンピオンシップ優勝②NPBドラフト最多指名数③最多入場者数ーの3つの日本一を目標に掲げた。さらに、海外との連携強化としてタイプロジェクトの推進や台湾プロ野球との交流戦などを構想。2024年度からチーム数が拡大する見通しの日本プロ野球(NPB)2軍リーグ戦にも、参入を目指す意向を明かした。 目標は「甲斐キャノン」超え 日渡騰輝選手

国も地方も政治劣化が止まらない 《地方創生を考える》27

【コラム・中尾隆友】日銀の異次元緩和が始まってもうすぐ10年になる。異次元緩和の最大の問題は、いくら政府が借金を増やしても日銀が国債を引き受けてくれるので、放漫財政が常態化してしまうということだ。 政府債務は恐ろしく膨らんだ 実際に、一般会計の総額は10年連続で過去最高を更新し、近年は補正予算の規模が数十兆円に膨らむ事態となっている。 その結果、過去10年間で政府債務は恐ろしく膨張した。税収で返す必要がある普通国債の発行残高は、2023年度末に1068兆円になる見通しだ。政府債務はGDPの2.5倍超にまで拡大し、持続的な金利上昇に脆弱(ぜいじゃく)な財政になってしまったといえるだろう。 日本の成長率は大幅に低下した

筑波大学開学50周年イヤー 室伏広治さん開幕告げる

筑波大学(つくば市天王台、永田恭介学長)の開学50周年イヤーが4日、金メダリストの講演で幕を開けた。記念事業シンポジウム「芸術×体育で未来を拓く」が同日、つくば国際会議場(同市竹園)で開催され、これを皮きりに10月1日の記念式典まで各種イベントが展開される。 講演する室伏さん=同 シンポジウムで講演したのは、2004年アテネオリンピックのハンマー投げで金メダルの室伏広治さん(48)。日本記録保持者で日本選手権20連覇を遂げ、16年に引退、2年前からスポーツ庁長官に就任した。4日は「スポーツで未来を創る」のテーマで基調講演を行った。 室伏長官指揮下の同庁が昨年まとめた第3期スポーツ基本計画(2022-26年度)では、少子高齢化や地域間格差の広がりの中で、学校教育を中心にしたスポーツ振興からの脱却を意図した。性別や年齢、障害、経済事情などの違いによって、取り組みに差が生じない社会を実現し、機運を醸成するとしている。「健康増進の意味からも自治体や企業へ横展開していく地域の取り組みが重要になり、つくばでぜひ率先してほしい」とアピールした。 父親(重信さん)にはハンマー投げに進むこと、練習に励むことを一度も強制されたことがないと言い、それが充実した競技生活につながった。アスリートには幅広いスポーツ体験を積むこと、指導者には勝利至上主義からの転換を求めるなどした。 筑波大学は、国内初の官立高等教育機関として1872(明治5)年、創立された師範学校を礎としており、今年、創基151年となり開学50周年と合わせて記念事業を展開する。1872年は学制公布の年であることに触れた室伏さんは「当時、夏目漱石は日本の哲学は周囲にあるもの全て動かすべからず、心の修養を積んだ挙げ句の消極の極みに達する哲理と書いている。動的な西洋のスポーツ観とは違った見方があった」と紹介、未来を創るヒントがこの辺にありそうだと説いた。

記事データベースで過去の記事を見る