金曜日, 11月 22, 2024
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つくばFCレディース、リーグ残留決定 延長戦とPK戦の末勝利

【崎山勝功】女子サッカー・なでしこチャレンジリーグ(3部相当)のリーグ入れ替え戦第2節が15日、つくば市山木のセキショウチャレンジスタジアムで行われ、つくばFCレディース(つくば市)は、関東女子サッカー2部リーグに所属の群馬FCホワイトスター(群馬県前橋市)と対戦。延長戦とPK戦の末につくばFCレディースが勝利を収め、同リーグの残留を決めた。 つくばFCレディースが同リーグ入れ替え戦の対象になるのは2015年から今年も含め4年連続で、今後は「リーグ入れ替え戦の対象にならないチーム体制作り」が急務となる。 つくばFCレディースは、前半はこう着状態が続いたものの、前半37分にMF亀井祐美がペナルティーキック(PK)で先制点を決めた。亀井の先制点で勢いづいたつくばFCは、後半33分にMF中山慶子が2点目を決め2-0とリードした。群馬が巻き返しを図るが、GK中橋まりなが中心となって粘り強い守備でゴール前を守りきり試合終了。9日に行われたリーグ入れ替え戦第1節で群馬が1勝したため、双方とも1勝1敗により前半10分、後半10分の計20分の延長戦を行った。 延長戦では前後半ともに双方とも得点を得られないこう着状態が続いたため、PK戦に突入。PK戦では5本のシュートのうち、先攻の群馬が2本しか成功しなかったが、後攻のつくばFCが3本成功したため、つくばFCが3-2で勝利し、リーグ残留を決めた。 先制点を決めた亀井は「全部試合の流れをこっちに持ってきた」と試合を振り返りつつ、4年連続でリーグ入れ替え戦の対象になった点に関しては「気持ち的には今回の入れ替え戦4回目が一番きつかったけど、リーグに残留できたのは良かった。来年はリーグ2部昇格争いに行けるよう頑張りたい」と語った。 試合を無失点に抑えた中橋は「無失点で終われる試合が少なかったので、無失点で終われて良かった」と感慨深げに話した。その上で中橋は「今シーズンは失点数が多かったので、来年は失点を半分以下にしたい」と来年シーズンに向けた抱負を述べた。 PK戦でシュートに成功したDF川原布紗子は「『最後に気持ちが強いほうが勝つ』というのを3年間の経験で学んだので、第2節での勝利を取り返せたと思う。来年もまたチャレンジリーグの舞台で戦えるので、一戦一戦を頑張りたい」と語った。 試合会場には観客606人(主催者発表)が駆け付け、観客らはつくばFCレディースのリーグ残留が決まったのを見届けると、選手たちとハイタッチして喜びを分かち合った。つくばFCの石川慎之助代表は「最後まで一緒に戦っていただいたサポーターの皆さまに感謝の気持ちで一杯」と述べた。その上で「シーズン入りする前にチーム作りをきちんとやるべきかなと思う。何年も連続して入れ替え戦の対象になっているのはフロントの責任もある」との考えを示し、来季は入れ替え戦の対象にならないようにチーム体制を強化する方針を明らかにした。

エコノミクス甲子園茨城大会 並木中等「三倍満」が優勝

【崎山勝功】高校生がクイズを通して経済の知識を学ぶ、第13回全国高校生金融経済クイズ選手権「エコノミクス甲子園」茨城大会(筑波銀行主催)が9日、つくば市竹園の筑波銀行本部ビルで開かれ、激戦の末に県立並木中等教育学校(つくば市)「三倍満」チームが優勝し、東京で開かれる全国大会(2019年2月16・17日開催)への出場権を手にした。 同大会には県内10校から40組がエントリーして39組が参加。高校生たちは、予選として筆記試験(40分)と早押しクイズ(3問正解で勝ち抜け)に臨み、上位6チームが決勝戦に進出した。 決勝進出チームは、並木中等はじめ、土浦一、竹園、江戸川学園取手とすべて県南勢。「県南の進学校」のプライドを賭けた決勝戦となった。予選で獲得した合計得点を「○○万円」と金銭に見立て、計10問の問題に挑戦した。相手チームと「所持金」(得点)をやり取りしながら自分の得点を増やしていく方式で競った。 相手チームから得点をもらう方法として「弱肉強食」(不正解の全てのチームから13万円ずつもらう)と「格差是正」(問題開始時の1位チームから10万円もらう)の2種類のルールがあり、解答を出す際にどちらの方法で得点をもらうかを表示しなければならない。高校生たちは、経済分野の問題を解くと同時に「弱肉強食」と「格差是正」のどちらの方法で得点を受け取るかの意思表示を迫られ、問題を解くたびに各チームの得点が大きく変動し、観戦する高校生や保護者らは固唾を飲んで見守った。 並木中等チームの優勝が決まると、ステージ下で控えていた運営スタッフらがクラッカーを鳴らして祝福した。同チームの小松恵大さん(17)=高校2年=は「すごくホッとしている。観戦してくれた学校の先生、両親、先輩たちに感謝している」。阿部祥太郎さん(17)=同=は「優勝目指して勉強を重ね、優勝という形で実った。顧問の先生を始めとした人たちにお世話になったのでとても感謝している」とそれぞれ感謝の意を示した。 一方、予選で首位に立ち決勝戦に臨んだ、県立竹園高校(つくば市)の「OTTY(笑)」(オッティ―・わらい)は、決勝戦では5位だった。メンバー2人は「結構問題が難しかった。負けちゃって悔しい」「勉強不足だった。来年が(大学)受験で今年が最後。なおさら悔しい」と述べた。 ◆上位入賞者たちのコメントは次の通り ▽2位・江戸川学園取手高校(取手市)「パンプ&ダンプ」中井健介さん(16)=2年=「まず大塚くんと2人で勉強した。去年の(大会の)リベンジで準優勝の結果が残せた」、大塚悠祐さん(17)=同=「中井くんが物知りで力になった」 ▽3位・県立土浦一高(土浦市)「全日本運任せ連盟」小池優希さん(16)=2年=「全国大会を目指していたので悔しい。単純な知識だけでなく思考力を問われた。歯ごたえのある問題だった。来年は受験なので彼(北島さん)には頑張ってほしい」、北島慶士さん(16)=1年=「来年は(優勝を)取り返す」

土浦消防4連覇ならず 県民駅伝

【崎山勝功】第35回県民駅伝競走大会(県体育協会主催)が8日、ひたちなか市の笠松運動公園で開かれ、職域対抗の部(51組参加)で4連覇が期待されていた土浦消防Aチーム(土浦市)は、初出場の航空自衛隊百里(小美玉市)に優勝をさらわれ3位となった。2位は日立水戸A。 レースは、同公園の周回コース1周約3㌔を走者5人(計15㌔)がタスキをつなぎ、合計タイムを競った。 土浦消防は1区の中川慎太郎(25)が首位に出たが、2区で百里に首位を奪われた。2区の中泉英行(31)は3位と苦戦、タスキを受け取った3区の福本純(30)は区間トップの走りで2位に巻き返した。4区の田崎平生(22)が追い上げるも百里を抜き返すには至らず、5区の中嶋和也(26)は最後の力走を見せたが形勢を逆転できなかった。総合タイムは51分33秒。 1区で首位に立った中川は「タイムを気にせずとにかく1位に入ることを考えていた」とレースを振り返った。同チームの木村真也監督(46)は「それぞれの走りはできたかと思うが相手がより速かった」と悔しさをにじませた。土浦消防は4連覇を目指し9月ごろから練習を重ねてきたが、初出場の百里に阻まれる想定外の結末となった。木村監督は「1年掛けて練習して来年こそは優勝を目指して頑張る」と前向きの姿勢を見せた。 4連覇を阻んだ百里は、大会2カ月前にエントリーしたばかり。主将で5区走者の井坂安博3等空曹(34)は「(航空自衛隊内部の)全国大会に行けなかった悔しさを糧に県民駅伝に出場した」と話し「3連覇されている土浦消防を目標に頑張った。そのチームに勝ててうれしい」と述べた。同チームの飯村裕之監督(53)は「普段から訓練で走っているので1区で先頭の方に入れれば、2区からは断トツで行けた。結果としてその通りになった」と振り返った。 土浦日大・中村実優が区間賞 同駅伝は職域対抗の部のほか、市町村対抗の部(7区間21㌔)、クラブ対抗(5区間15㌔)の部の3部門で行われた。市町村対抗の部(23組出場)では、土浦市チーム4区走者の中村実優(15)=土浦日大中等3年=が10分31秒のタイムで力走し区間賞に輝いた。土浦市チームは8位に入賞した。中村は「今年で(出場は)3回目だけど初めて区間賞を取れた。チームの皆一人ひとりが楽しく全力で走れたので、8位という結果になったと思う」とコメントした。

週末は図書館カフェに 筑波学院大 牛久産の日本茶でおもてなし

【崎山勝功】筑波学院大学(つくば市吾妻)附属図書館1階で週末に図書館カフェ「おいしいミュージアム 2018夏と秋の物語」が開かれている。図書館1階がカフェになり、秋のメニューとして澤田茶園(牛久市女化)のお茶、ヤマイチ味噌(同市島田町)の20年醸造みそで味付けした焼き菓子などを提供している。 お茶は同茶園で無農薬栽培された茶葉を使った日本茶、ほうじ茶、和紅茶=メモ=を提供している。日本茶は同一の茶葉を3回使っていれ、味の違いが楽しめる。初めてお湯を注ぐ一煎(せん)目は、味が濃く甘みが感じられる。一煎目で茶葉が開いた状態に再度お湯を注ぐ二煎目は、少しあっさり目で飲みやすく程よい甘みも残る。三煎目はすっきりとした味わいで、いわゆる出がらしの悪いイメージは無い。日本茶は約80度の温度でいれるが、ほうじ茶や紅茶は100度でいれるなど、お茶によっていれ方が異なる。 日本茶と一緒にみそ味の焼き菓子「みそゴーブル」が一緒に出される。みそ味の焼きおにぎりのような味わいで、日本茶との相性がいい。 運営スタッフの同大経営情報学部ビジネスデザイン学科3年の久野明日輝(あすき)さん(20)は「(緑茶の)提供の仕方を説明しながらお出ししている」と説明する。同3年の津久井茜さん(21)は「お茶は茶葉によって入れ方が違うし、抽出する時間が違うので、『どのお茶がどれだっけ』と迷ってしまうことがある」と話した。同3年の鎌田八汐(やしほ)さん(21)は「スムーズに(日本茶を)提供する方法を考えるのが大変だった」と述べた。 図書館の中央のテーブルには、学生たちが選んだ飲食に関する本など約100冊が並べられている。子ども連れの来場者も楽しめるよう、子ども用コーナーも開設され食に関する絵本が置かれている。澤田茶園とヤマイチ味噌を紹介する写真パネルも展示され、お茶の栽培やみそ作りについても学べる。 来館した千葉県柏市の50代会社員女性は、ブラックピーナッツ、20年醸造のみそで味付けしたかりんとうのセット「黒と黒」に、ほうじ茶(合計税込500円)を注文。「来週25日につくばマラソンを走るので、スタート地点の確認のために来て、カフェに寄った。ほうじ茶は思ったより苦みを感じたが、かりんとうやピーナッツはおいしかった」と話した。 同カフェの運営を指導する、同大の塚原正彦教授(56)は「収集した資料をいかに一般の人に楽しく見てもらうか、それを家に持ち帰って楽しんでもらうのが本来のミュージアムのあり方」と説く。 ミュージアムグッズ開発し各所に出店計画 同大では今年4月から、地域資源を観光など地域活性化に役立てる文科省の職業実践力育成プログラム「地域デザイン学芸員」の育成に取り組んでおり=6月9日付け=、同カフェは学芸員の育成訓練の一環として行われている。 今後の展開として、同カフェで提供している商品を持ち帰りできるように、学生たちが商品を入れる持ち帰り用のパッケージのデザイン製作に取り組んでいるほか、12月ごろには、牛久大仏(阿見町)にミュージアムショップを展開する予定。来年ごろには同大内のレストラン「グルマン」や茨城空港(小美玉市)にも出店する計画で、塚原教授は「社会人と学部の学生がジョイントしながらミュージアムグッズを開発し、ビジネスとして展開することも視野に入れている」と語った。 ◆図書館カフェは11月は24、30日に開店。12月以降の開店日は確認が必要。開店時間は午前10時~午後3時。主なメニューは▽黒と黒(ブラックピーナッツ、20年醸造のみそで味付けしたかりんとう、各種お茶1杯)500円▽澤田のヴィンテージ茶葉(日本茶、ほうじ茶、和紅茶)各種1杯200円など。 【メモ】 和紅茶=日本産茶葉を使った紅茶で、外国産紅茶と違って香り付けをしていないのが特徴。

科学と環境のフェスティバル 筑波学院大出展 子らが科学技術の楽しさ体験

【崎山勝功】科学を楽しんだり環境問題について考える「つくばサイエンスコラボ2018 科学と環境のフェスティバル」(つくば市など主催)が10、11日、つくば市竹園のつくばカピオなどで催された。筑波学院大学(同市吾妻)は同イベントに出展し、訪れた子どもたちに科学技術の楽しさを伝えた。 同大は、会場内に「やってみよう!マルチメディア体験」と「マイクロコンピュータを使った電子工作に挑戦しよう!」の2つのブースを開設。このうちマルチメディア体験会場では、建物や航空機などの設計図の製図に使われるオートCAD(キャド)を使って、学生が製図した紙飛行機を子どもたちが組み立てた。 子どもたちは、はがき大サイズの画用紙に印刷された紙飛行機の絵をハサミや接着剤で切り貼りしながら組み立てていった。市内の保育園男児(5)は「うまくできた」と喜んでいた。男児の母親(33)は「子どもが紙飛行機が好きなので、小さい子どもでも対応してくれるコーナーがあって助かった」と話した。 タカの形をした紙飛行機をデザインした、同大2年の塚原太一さん(20)は「紙飛行機の空気抵抗を考えるのが難しかった。CADでデザインしたのは初めて。JAL(日本航空)のジャンボ機の設計図を参考にデザインした」という。塚原さんがデザインした紙飛行機は約14㍍飛び「デザイン性も含めてそこそこうまくできた。(会場で)子どもたちが使ってくれてうれしい」と喜びの表情を見せた。会場に来た子どもたちの応対をした同大4年の菱沼元気さん(22)は「小さい子どもたちに教えたことが今まで無かったので新鮮」と話した。 子どもたちが実際に電子回路を組み立て 別室で行われた電子工作コーナーでは、子どもたちが実際に電子回路を組み立て、電子部品をはんだごてで組み立てていた。子どもたちの指導に当たった同大1年の高木祐輔さん(18)は「細かい作業なのでちょっと手元が狂ったり、部品の付け間違いがあったりするので大変。参加している子どもたちはみんな上手い」と評価した。学生たちの指導を受け「光に反応するクリスマスツリー」を組み立てた市内の小学3年生男子児童(8)は「組み立ては難しかったけど『うまい』と言われて良かった」と話した。 同フェスティバルは、これまで別々に開かれていた「つくば科学フェスティバル」と「つくば環境フェスティバル」を合同で催したもの。同大は「つくば科学フェスティバル」が単独で開催されていた1996年から毎年出展している。同大経営情報学部ビジネスデザイン学科の山島一浩教授は「参加の狙いは学生たちに活躍してもらうこと。そして子どもたちが学校で学んでいることを理解し、楽しんでもらうこと」と語った。

カスミ従業員らが霞ケ浦湖畔でごみ回収 自転車など粗大ごみも見つかる

【崎山勝功】霞ケ浦湖畔の環境を保全するために、大手スーパーのカスミ(本社つくば市西大橋)は10日、霞ヶ浦市民協会(土浦市中央)と共催で「霞ケ浦湖岸ゴミ拾い」を行い、同社の従業員ら104人が参加して、土浦市滝田の蓮河原漁港から桜川河口周辺にかけて放置ごみの回収に当たった。同社は2017年11月に初めて湖岸清掃に取り組んで以来、今回で3回目。 従業員たちは、ごみ袋を片手にヨシなどが生い茂る湖岸に向かい、散乱した空き缶やペットボトル、農業用ビニールなどのごみを回収した。中には不法投棄されたブラウン管テレビや自転車などの粗大ごみが捨てられており、従業員たちは協力しあって回収した。自転車の回収に当たった同社グランプルシェ(LALAガーデンつくば内店舗)の倉持雪夫さん(53)は「びっくりした」。同じく自転車の回収に当たった同社千代田店の中村真希さん(31)は「自転車が捨てられているとは思わなかった」と、それぞれ話した。 「泳げる霞ケ浦」を目指し、市民の立場から幅広い活動を行っている霞ヶ浦市民協会の滝下利男理事(71)は、「水際が一番ごみがたまる。特に植物があるところにはごみが波で打ち寄せられる」として、湖岸に自生するヨシがフィルターの役割を果たしている状況を説明した。その上で滝下理事は「(霞ケ浦に)流入する河川からごみが運ばれてくる。台風や増水のときがひどい」と明かした。 ごみ拾いには同社の石井俊樹社長も自ら参加し、従業員たちと一緒にごみを拾った。石井社長は「(捨てられたごみは)ビニールやペットボトル、プラスチックストロー含め、日常の生活用品が多い。我々スーパーが販売しているものが消費者を通じてごみになる。我々が啓蒙活動としてごみを減らす活動をしないといけない」と話した。 同社では、レジ袋削減運動や食品用発泡スチロールトレーのリサイクル活動などに精力的に取り組んでいる。ごみ拾い運動の運営に当たった、同社環境社会貢献部の小島雅弘・社会貢献担当は「今回は河口側まで範囲を広げてやったので、その分多かった。これからも続けていく」と語った。

筑波大、流経大に引き分け リーグ優勝逃す 関東大学サッカー

【崎山勝功】第92回関東大学サッカーリーグ戦1部後期第20節の筑波大₋流通経済大(通称、茨城ダービー)が10日、龍ケ崎市中里の市陸上競技場たつのこフィールドで行われ、筑波大が2-2で流経大と引き分けた。筑波大の引き分けにより、関東大学サッカーリーグ1部の優勝が早稲田大学に決まり、筑波大は今期のリーグ優勝を逃した。 筑波大は、前半32分にMF西澤健太(4年)がペナルティーキックで先制点を決めた。流経大は同点に追いつこうと筑波大ゴールを攻めるも、GK阿部航斗(3年)の堅守に阻まれ、筑波大優勢のまま前半を折り返した。 勢いに乗る筑波大は、後半5分に西澤がFW三笘薫(3年)のアシストを受けてゴールを決め2-0と点差を広げた。しかし、同40分に流経大MF鈴木哲平(4年)に失点を許したことから試合の流れが変わり、後半終了間際のアディショナルタイム5分に流経大FW高澤優也(4年)にペナルティーキックを与え失点、筑波大は茨城ダービーを制することができなかった。 6月9日に行われた前期第9節の茨城ダービーでは、筑波大が流経大に5-0で圧勝していた。後期は流経大が「ホームグラウンドでの連敗は避けたい」と、筑波大に意地を見せた格好になった。 筑波大の小井土正亮監督は「結果は残念。ただ我々に甘さがあっての失点」と険しい表情を見せた。今期のリーグ優勝は逃したものの10日時点ではリーグ2位。残り2試合を前に全日本大学サッカー選手権(インカレ)出場圏内の上位6チーム入りをほぼ確実にしている。小井土監督は「(リーグ戦が)あと2試合ありインカレもあるので、まだまだ成長しないといけない」と話した。 流経大の中野雄二監督は「今日負けるとインカレ出場が危うくなるので首の皮一枚でつながった」と安堵の表情を見せた。その上で「筑波大と緊迫感のあるゲームをやれたことは良かった。前回は0-5と歴史的大敗をした。今日も0-2になって嫌な雰囲気だったが、追いつけたのは(選手が)成長したからだと思う」と振り返った。 筑波大は2017年度の関東大学サッカーリーグ1部で13年ぶりの優勝を果たし、16年度のインカレでは13年ぶり9回目の日本一に輝いた。流経大は17年度のインカレで3年ぶり2回目の日本一を果たすなど、両大学とも毎年Jリーグに選手を送り込んでいる強豪同士。

オレンジリボンたすきリレー 土浦を出発 児童虐待防止啓発

【崎山勝功】11月の児童虐待防止推進月間に合わせて、啓発活動「子どもを守ろう!オレンジリボンたすきリレー2018」の出発式が9日、土浦市役所うらら大屋根広場で催され、県内の児童福祉施設職員ら21人が小雨が降る中、ゴールの県庁(水戸市笠原町)に向かって出発した。 出発式で中川清市長は「将来を担う子どもたちを虐待から守ることは大人の使命」と述べ児童虐待防止を訴えた。中川市長からオレンジ色のたすきを手渡された走者たちは午前8時30分ごろ、市長の合図に合わせ、県庁までの約50㌔の道のりを駆け出した。 同リレーは、児童虐待防止を広く市民に知ってもらおうと、活動の象徴であるオレンジリボンをたすきに見立て、リレーでつなぐ活動。土浦(県南)、日立(県北)、古河(県西)の3コースから県庁までそれぞれ約50㌔を300人近いランナーがリレー形式で走る。県児童福祉施設協議会、県要保護児童対策地域協議会が主催し、2013年から今年で6回目となる。 住民の通報増加、表面化へ 県こども家庭課の統計によると、県内の児童虐待相談対応件数は、16年が2038件(全相談件数の36・61%)で、10年前の662件(同13・64%)と比べ3倍に増加している。 県土浦児童相談所の高橋活夫所長によると「かなり住民の方々からの通報が年々多くなっている。そういう意味では住民の意識が高くなっている」という。「今までだったらしつけとみなされていたものが、虐待、子どもに良くない、と捉えられるようになった」とし、しつけ名目で行われていた虐待が表面化するようになったと話す。 16年度の児童虐待の内訳は▽心理的虐待54・8%▽身体的虐待25・4%▽ネグレクト(育児放棄)18・2%▽性的虐待1・6%となっている。 加害者は▽実母46・9%▽実父42・6%▽実父以外の父6・9%と、実母と実父で8割以上を占める。 被害児童の年齢は▽小学生35・9%▽3歳~就学前24・4%▽0~2歳児17・5%▽中学生14・7%と、力の弱い0歳から小学生が8割近くを占める。 現在開会中の県議会12月定例会(会期は10月29日~11月14日)では、児童虐待防止条例案が議員提案され、児童相談所や市町村間での適切な引き継ぎの実施や警察との連携強化、児童福祉司など専門職員の増加が盛り込まれ、審議されている。高橋所長は「国も県も(児童相談所の)体制充実をしていこうという方向に向かっている」と述べた。

小中学生らが今年も放置ごみ回収 土浦花火大会の翌朝

【崎山勝功】強風のため途中で中止となった6日の第87回土浦全国花火競技大会から一夜明けた7日早朝、土浦市佐野子の桜川河川敷周辺では、小中学生や地元住民などの市民ボランティアが、手分けして放置ごみの回収に当たった。 午前7時ごろ、桜川河川敷の無料観覧席付近には、ビニールシートや布団などが散乱し、食べかけの飲食物がそのまま放置されていた。大会パンフレットなどでは、小中学生たちの活動を紹介した上でごみの持ち帰りを呼び掛けている。にも関わらず例年ごみの放置が繰り返されている。 河川敷では、土浦一中の生徒約400人と、土浦小の4~6年の児童と保護者ら約280人が清掃に加わった。生徒たちは、場所取り用の布テープやビニールシート、空き缶やペットボトルなどを回収していった。土浦一中2年の五頭一生さん(14)は「ごみが結構あったなと思った。街がちょっときれいになって良かった」と話した。ペットボトルに混じってバスケットボールなど、花火大会とは無関係なごみもあったという。 今年度、同中に赴任し初めて参加した保健体育担当の嶋田恵理子講師(30)は「生ものだったり、シート固定の金具が落ちていたけど、生徒たちは嫌がらずに拾ってくれた。正直、思っていたよりもごみが少ないと思った」と振り返った。 ごみ袋を手に、食べかけの飲食物などを回収した男性は「昨日(6日)花火が中止になった腹いせかも」と話した。 便乗の「不法投棄」か 河川敷近くに設けられた同市生田町の臨時ごみ置き場には、可燃ごみに混じって家具など、花火大会と関係ないごみも混じっているのが見られた。午前8時30分ごろ、ごみ回収車が到着して男性作業員2人が約20分かけて次々と回収していった。回収作業中に、市では引き取らない消火器や、業務用の食用油などの産業廃棄物が出てきた。作業員は「この回収車では回収できないので、後から市に回収してもらう」と話した。

つくばラーメンフェスタ始まる 復興目指し7年目 「ぜひ出たい」と評判定着

【崎山勝功】県内外のラーメン店18店が参加して12種類のラーメンを提供する「つくばラーメンフェスタ2018」が6日、つくば市学園南の研究学園駅前公園で始まった。8日まで開かれている。 同市商工会青年部が中心の同実行委員会が主催する。2011年の東日本大震災と12年5月6日のつくば市北条地区竜巻からの復興を目指して、2012年からスタートした。今年で7回目。 同実行委員長の今村瑠璃さんは「つくばの街を活性化させるきっかけになったと自負している」と話す。同フェスタには県内外から有名ラーメン店が出店しており「(ラーメン店は)出店を快く引き受けてくれた。『ぜひ出たい』というくらいラーメン店さんからの評判は高い」と語り、つくばの有名イベントにまで成長したと胸を張る。 今年は、東京の「鯛塩そば灯花」、愛知県の「麺屋桜」など県外の有名店6店のほか、県内外のラーメン店12店が協力して同フェスタ限定のラーメンを作り提供する6店の計12店が出店した。初日の6日には、午前中から各店舗前に長蛇の列ができていた。 味の違いを堪能して満足 石岡市から来た地方公務員女性(24)は「特級鶏蕎麦(そば)龍介」(土浦市)と「塩ラーメン千茶屋」(群馬県)が合同で製作したしょうゆラーメンを注文し「あっさりしておいしかった」と満足げな表情を見せ「次は『麺や庄の』に行ってみたい」と話した。 かすみがうら市の女性(26)は「in EZO(えぞ)本店」(北海道)のみそラーメンを注文し「すごく濃厚でおいしかった。ラーメンに乗っているお肉も大きかった」と語った。 会場では、当日チケット(税込800円)を5枚購入すると、抽選でつくば市内のラーメン店25店舗で使える食券が当たるキャンペーンを行っており、当日チケットを購入した来場者が抽選くじを引いていた。このほか、つくば観光大使が筑波山の特産品「福来(ふくれ)みかん」を使ったラーメンの試食サンプルを来場者に配っていた。 県内外から多くの来場者が集まることから、今村委員長は「筑波山など市内を巡ってもらうきっかけになれば」と期待を寄せた。

県民投票考えよう 東海第2原発再稼働 つくばで学習会

【崎山勝功】日本原電東海第2原発(東海村)について、再稼働の是非を問う県民投票の直接請求を考えようという動きが市民の間で起こっている。16日、つくば市吾妻のつくばイノベーションプラザで学習会「原発県民投票について考えよう」が開かれ、市民ら約40人が参加した。市民団体「原発県民投票を考える会@茨城」が主催した。 原子力規制委員会は7月4日、安全対策が新しい規制基準に適合しているとして、事実上合格したことを示す審査書の案を取りまとめた。11月には運転開始から40年を迎えることから、現在は運転期間延長などの審査を実施している。再稼働にはさらに自治体の了解が必要だが、原電は3月、県と東海村だけでなく、水戸市など周辺5市の事前了解も必要とする新たな安全協定を締結した。 同会の代表世話人を務めるつくば市議の宇野信子さんは「私たちができるのは、県に対して住民自らが意思表示する県民投票を一つの選択肢として示すこと。そのための準備をしている」と話す。 学習会では、市民の手で県民投票条例を制定させる直接請求の説明が行われた。県には住民投票条例が制定されていないことから①条例案を作り、2カ月間に有権者数の50分の1以上の署名を集める②代表者が住民投票条例を知事に直接請求する③知事は意見を付けて20日以内に県議会に提案する④県議会が条例案を可決すれば住民投票を実施する―などの手順が説明された。 出席者からは「県民投票を周知することが原発の再稼働問題の関心を高めることにつながる」「新聞に意見広告を出すのも一つの方法」「説得の仕方から考えてみては」「小泉純一郎元首相の分かりやすい説明のように、いくつかあることを絞ってバシッと言ってみては」「若い世代にはポジティブな言い方で説得してみては」など積極的な意見の一方、「県議会が否決したら終わり」との意見も出された。 同学習会は、今年7月に結城市で開かれたのを皮切りにひたちなか市などで開かれ、つくば市は6カ所目。県南では牛久市に次いで2カ所目。宇野市議によると、これまで開かれた学習会の中では参加者数が一番多かったという。背景には県南地域にはホットスポットが点在し、県央・県北地域と違って原子力関係の仕事に従事する人が少ないことから「仕事関係のしがらみが無いことがあるのでは」と話した。 今後の学習会は、県南地域は10月18日に石岡、11月8日に取手で開かれる予定(日程や場所は公式サイトで公表)だ。土浦などまだ学習会が開かれていない市町村もあり、同会では学習会開催への市民の協力を呼び掛けている。

子犬のベビーラッシュ つくばわんわんランド

【崎山勝功】筑波山の麓、つくば市沼田の犬のテーマパーク「つくばわんわんランド」で、子犬が約20匹以上生まれ、ベビーラッシュの季節を迎えている。パグやトイプードルなどが8月から9月にかけて生まれた。 子犬がたくさん生まれるこの時期だけの催しとして、同園では、子犬と触れ合える特別イベントを15日から17日と、22日から24日までの3連休に開いている。 このうち、生後1カ月から5カ月前後の子犬をひとりで触ることができる「子犬ふれあい独占タイム」には15日、多くの来場者が訪れ、体長10~20㌢前後の子犬を膝の上で抱きしめるなどして子犬の感触を楽しんでいた。 埼玉県から来た小学3年生の男子児童(8)は「すごくかわいかった。子犬が震えていた」と、初めて触った感想を語った。一緒に子犬を触った母親(31)は「初めて触って、いい体験になった」と話した。 このほかにも子犬に授乳体験ができる「赤ちゃんわんこにミルクをあげよう」や、生後1年未満の子犬と触れ合える「わんわん幼稚園」など、子犬と触れ合える催しが開かれている。 同園は「子犬がたくさん生まれるこの時期だけのイベントなので、子犬に触れることを楽しんでもらえれば」と話している。

まつりつくばで大道芸を後方支援 筑波学院大ジャグリングサークル

【崎山勝功】筑波学院大学ジャグリングサークル「FARCE」(ファルス)の部員たち11人が25、26日、つくば市吾妻のTXつくば駅周辺地域で催されている「まつりつくば2018」の大道芸パフォーマンスを、ボランティアで後方支援する一員として活躍している。 部員の浅見将吾さん(20)=同大2年=は、つくば公園通りに設けられた「アートタウンつくば 大道芸フェスティバル」のステージ後方で、中国雑技芸術団のアシスタント業務に従事する。雑技団員の男性が、高く積んだいすの上で曲芸を披露し終えた後、ほかのボランティアたちと一緒に曲芸で使ったいすを片づけるなどした。 同サークル先輩の土手啓至さん(21)も後輩たちと一緒にボランティアに関わる。土手さんによると、同サークルがまつりつくばに参加しているのは約5~6年前から。以前は筑波大ジャグリングサークル「Sheep」(シープ)と合同でジャグリングを披露したことがあった。現在はまつりつくばのパンフレットにサークル名が記載されてはいるが「ボランティアなど後方活動がメーン」という。 25日のつくば市内の日中の最高気温36.2℃、26日は37.4℃を記録した。浅見さんは、炎天下で曲芸を披露した雑技団員たちに飲み物を提供するなど、懸命にボランティア活動に励んだ。 パフォーマンスショーの裏方の仕事を体験したいと、浅見さんはボランティアに参加した。休憩時間は、中国人留学生のボランティアと一緒に、同世代の雑技団員とおしゃべりもした。 2日間、雑技団員と間近で接して「裏にいるときはごく普通で、自分たちと同じような普通の会話をしているのに、本番になると笑顔で技をきれいに見せるし、たとえ失敗しても顔に出さない。本番の顔はかっこよくて、あこがれた」と話す。ショーの時間配分やスタミナの配分など勉強になった点が多かったと振り返る。 大学のサークルでは空中で中国ごまを回転させる「ディアボロ」を担当しているという。「自分もステージに立ちたいという気持ちが沸いてきた」と語る。

TX「こども美術館列車」26日から運行 特別貸切列車がつくば駅当着

【崎山勝功】つくばエクスプレスを運営する首都圏新都市鉄道は、開業から13周年を迎えるのを記念し、8月26日から9月10日まで「こども美術館列車2018」を運転する。イベント前日の25日、沿線の小学生以下の子どもから公募した2064作品のうち、抽選で選ばれた150作品と描いた子どもと家族を乗せた特別貸切列車が、秋葉原~つくば駅間で運行され、午後0時25分につくば駅に到着した。 列車の中吊り広告部分に児童画を掲載し、子どもたちを乗せた特別貸切列車は午前11時22分に秋葉原駅を出発。車内では子どもたちが、同乗した大道芸人の繰り出す手品や風船を使った芸などを見て楽しんだりした。 作品は「TXと夏の思い出」または「同社のマスコットキャラクター・スピーフィを用いた「スピーフィと夏休み」をテーマに募集された。子どもらしいタッチで列車を描いた作品が多く、楽しかった夏の思い出が表現されていた。東京都から参加した小学6年生の男子児童(11)は「みんなよく描けていた。車内では手品を見せてくれたりして楽しかったし面白かった」と話した。 列車内に展示できなかった作品は、9月10日まで同線新御徒町駅(東京都)と同線八潮駅(埼玉県)の駅構内に設ける「こども美術館2018」に展示される。

【ひと】被爆体験つづった手記がつくばの朗読劇に 長崎生まれの田栗静行さん(78)

【崎山勝功】「思い出したくないし話したくない」。生涯封印するつもりだった原爆体験を7年前、『あの時、一緒に死んでしまえばよかった… 5歳のナガサキ被爆体験』にまとめた。その手記が、1995年からつくばで朗読劇を上演している「サラダの会」の今夏の朗読に登場した。 封印を解いたのは原爆の影響による胃がんの告知を受けたことだ。「残りの時間で何かできることはないか」と考えた末での決断だった。 手記では、原爆投下で長崎市内の工場に勤務していた父親を亡くし、4日後に当時3歳の妹を亡くしたときの様子をはじめ、自身の体調の変化などを克明に著している。 長崎県から上京し、会社員として勤務していた当時、都内の病院の受付で被爆者手帳を出すと「何ですかこれは?」と聞かれることがたびたびあったという。会社での健康診断の際のレントゲン撮影も「子どもの頃にたくさん放射線を浴びていますから」と断っていた。 胃がん発覚後、原爆症認定の申請を行った。当初は「放射能で体が侵されている、と烙印(らくいん)を押されることになる」と認定書申請に消極的だった。支援者団体から「核兵器はこんなに恐ろしいんだ、という一つの証拠になるから。後世のためのデータして残すべき」との説得を受けて申請に踏み切った。 約10カ月後、原爆症の認定を受けた際に、支援者団体の一部から「おめでとう」と言葉をかけられた。原爆症認定のための裁判をしなくてもいい、との趣旨だったようだが、田栗さんにとっては配慮に欠けた腹立たしい言葉だった。「原爆症に認定されても、うれしいこと、おめでたいことなど何もない」と話す。 手記では「原爆症認定書が届いた日、私は父母と妹の仏壇の前で一晩泣きました。一人だけ生きていて良かったのか、今でも生きていて良いのか」と、当時の複雑な心境をつづっている。 5日、つくば市吾妻のアルスホールで開催された上演会に東京・八王子から訪れた田栗さんは、「2度と私のような体験をしてほしくない、あるいはさせるべきではない」と力を込めた。そして「これからは自分たちの子ども、孫が平和を享受できるように、日本、世界、宇宙が平和になるように努力してもらいたい」と、次世代への希望を託す。

稀勢の里、高安 回復ぶりアピール 大相撲龍ケ崎場所

【崎山勝功】2018年度夏巡業大相撲龍ケ崎場所(同実行委員会主催)が9日、龍ケ崎市中里の市総合体育館たつのこアリーナで開かれ、牛久市出身の横綱・稀勢の里と、土浦市出身の大関・高安が約2500人の来場者を前に復活ぶりをアピールした。 高安は7月29日から始まった夏巡業の初日から右膝蓋(しつがい)腱炎(けんえん)で休場していたが、8月8日から巡業に復帰してこの日の龍ケ崎場所に姿を見せた。午前中の公開稽古では、土俵上で精力的にぶつかり稽古に取り組むなど、けがから回復した様子を見せた。7月の名古屋場所で初優勝した関脇・御獄海と対戦し高安が御獄海に突き出しで勝つと、場内から拍手が沸き起こった。 稀勢の里は横綱に昇進後、17年3月の春場所で負傷して以来8場所連続休場しているが、龍ケ崎場所では結びの一番に姿を見せた。横綱・鶴竜と対戦、寄り切りで倒し、小中学校時代を過ごした第二の故郷・龍ケ崎に錦を飾る取り組みを見せた。 観戦した中山一生市長は「稀勢の里は順調に調子を取り戻しているようだ。9月場所が楽しみ。高安もけがからの復活で、力強い相撲を取ってくれたので楽しみにしている」と、2人の活躍に期待を寄せた。 河内町の会社員女性(28)は「勢いがあってすごくかっこ良かった」、つくば市の山成真由美さん(31)は「初めて見たが、迫力があって興味がわいてきた」とそれぞれ感想を話した。 稀勢の里と高安は報道陣の取材に応じ、稀勢の里は、小学校時代に会場近くのたつのこ公園内の「たつのこ山」で遊んだ思い出や、小学4年生のときに少年相撲大会で5人抜きをして金メダルを取ったことなどを振り返った。自身の状態については「しっかり調整して来場所は活躍したい」と述べた。 高安は「茨城のたくさんの方に応援してもらっているので、どこかで恩返しをしなければと思っている。たくさん稽古してまた来場所に向かっていきたい」と意気込みを見せた。 県南地域での大相撲地方巡業は、12月22日に土浦市大岩田の霞ケ浦文化体育会館で「大相撲土浦・牛久場所」が開かれる。 母校の後輩が稀勢の里に花束 稀勢の里の母校、市立長山中学校の野球部員と、稀勢の里が小学校時代に所属した少年野球チーム「龍ケ崎ハリケーンズ」の選手たちが同日、稀勢の里に花束を贈呈した。 選手たちは、稀勢の里が小学生時代に通っていた市立松葉小学校の児童が作った「輝け 横綱稀勢の里先輩」の横断幕を背景に、花束を渡し握手をした。 長山中野球部員の田向陽祐さん(3年)は「非常に光栄。オーラがあった」と感激した様子で「生徒一同で応援したい。頑張ってほしい」と先輩の稀勢の里にエールを贈った。

有志による恒久平和への鐘響く つくば市北斗寺

【崎山勝功】広島原爆投下から73年を迎えた6日、「鐘や太鼓など一振りの鳴り物を鳴らし、核なき世界の平和を実現させるために祈願する」として、市民有志による「平和の鐘一振り運動」が同日、つくば市栗原の北斗寺で行われた。 この運動は、長崎原爆投下の8月9日に合わせて2006年から毎年国内外で行われている。同市でも長崎出身者の「広島・長崎の被爆者を追悼したい」の願いに応えて、毎年8月6日と9日に同寺などで行われている。 同寺や参加者によると、約10年前に「9条の会つくば」の会員が「鐘を突かせてください」とお願いし、同寺が場所を提供する形で始まったという。 この日は数人の市民が、境内で広島平和式典のラジオ放送を流しながら鐘突き堂で鐘をならした。同寺の鐘突き堂は高所にあるため、参加者たちは一人ずつはしごを登って鐘の前に向かい、姿勢を低くして臨んだ。 「人間忘れやすいですから、8月6日の(広島)原爆投下のことを忘れないように、という思いで鐘を突いた」という同市在住の野崎浩司さん(73)は、17年7月に国連で核兵器禁止条約が採択されたことを挙げ「(原爆投下が)風化ではなく世界に広がっている」と語った。また戦争を美化する漫画やネット情報に感化された若年世代に対し、「自分の生活で精一杯なので、目の前の事しか見えていない。目先の事だけでなく長期的な視野で世の中を見てほしい」と話した。 「平和の鐘一振り運動」は長崎に原爆が投下された9日にも、午前10時50分から同寺で行われる。 ◆記者も突いてみた。参加者から「せっかく来たのだから鐘を突いてみては」との勧めに応じ、「平和の鐘」を突いて戦争で犠牲になった方々に思いをはせた。「戦争を知らない孫世代」が社会の中核を担うようになった現在、戦争体験をどのように次の世代に継承し、平和な生活を維持していくか考えさせられる。

原爆の悲惨さ、平和の尊さ伝え つくばで朗読劇 「サラダの会」

【崎山勝功】広島原爆投下の6日を前に、つくば市周辺地域の主婦たちの朗読グループ「サラダの会」主催による、広島・長崎原爆被爆者の体験手記の朗読劇「ヒロシマ・ナガサキ2018」が5日、同市吾妻のアルスホールで開かれた。市民ら75人が朗読劇を鑑賞した。 朗読劇では、5歳のときに長崎で被爆した田栗静行さん(78)=東京都八王子市=の体験手記「あの時、一緒に死んでしまえばよかった… 5歳のナガサキ被爆体験~」や「原爆詩集 峠三吉」などの体験手記や詩集から作品を選んで、「母と子」の視点で構成して同会会員が朗読。朗読に合わせてフルートやギターの演奏が流れ、場内のスクリーンには被爆した子どもたちのスライド写真などが映し出された。 会場には田栗さんの姿があった。田栗さんは上演終了後、「原爆や戦火の中で多くの人が犠牲になった。平和が続くよう、サラダの会の皆さんのように一人ひとりができる範囲で活動してもらいたいのが願い」と訴えた。その上で「今日もたくさんの人が集まってくれた。これは平和に対する努力だと思う。来てくれて(朗読を)聞いてくれたということだけでも大きな平和活動だと思う」と話してくれた。 同会メンバーで阿見町在住の中島八重子さん(74)は、「私たちは聞きに来てくださる方も仲間だと思っています」と話した。 同会は、朗読劇で戦争を擬似体験し、戦争の悲惨さや平和の尊さを感じ取ってもらえればと活動している。1995年から毎年広島と長崎に原爆が投下された8月6日または9日につくば市内で自主上演会を開き、今年で23年目という。また、茨城県内外の小学校や高校にも赴いて朗読劇を披露している。

留学生が中学生と交流会 筑波学院大

【崎山勝功】筑波学院大学(つくば市吾妻)の留学生37人が5日、龍ケ崎市立城ノ内中学校(佐藤恭司校長、全校生徒651人)を訪れ、3年生205人と交流会を行った。 留学生の出身国は中国、フィリピン、ベトナム、韓国、インドネシアなど11カ国。6人前後のグループに分かれて3年生6クラスを訪問した。1人の留学生を生徒5~6人が囲んで対話をする形式で行われた。留学生たちはパソコンやスマートフォンなどを利用して出身国の風景写真や動画を見せたり、生徒たちの質問に答えるなどし、互いに相手への理解を深めていった。 同中の連田美鈴さんは「いろんな事を学ぶことができた。外国の食べ物とか文化とか流行を聞いた」、高橋和真さんは「新しく知ることがたくさんあった。留学生から見た日本や、物の見方の違いが分かって良かった」と感想を話した。 留学生のアイムベコヴ・ニヤズさん(35)=カザフスタン出身=は「とても面白かった。思いがけない質問をされ、自分自身や自分の国をよく分かるようになった」と振り返った。生徒からはカザフスタンの有名な人、有名な場所、食べものなどに関する質問が多かったという。 交流会は今年で8年目。同市内で国際交流を行う市民団体「国際交流センターin龍ケ崎」の提案で始まった。同センター事務局の赤嶺愛子さん(71)は「子どもたちが外国人に対して物おじすることなく話せるようになってきている」と効果を語る。同中の古島正教頭は「国際理解教育の一環として続けていきたい」と話している。

つくばFCレディース、今季初の2連勝 男子は惜敗

【崎山勝功】サッカーチーム、つくばFCの本拠地、つくば市山木のセキショウチャレンジスタジアムで6月30日、女子と男子のアベックホームゲームが開かれた。なでしこチャレンジリーグのつくばFCレディースは1―0で今季初の2連勝を挙げた。男子サッカー関東リーグ1部のジョイフル本田つくばFCは惜敗した。 女子 FW菊地が先制 つくばFCレディースは新潟医療福祉大学女子サッカー部(新潟県)と対戦した。試合は前半9分、つくばFCのFW菊地さやかが先制点を決めた。新潟は巻き返しを図るものの、GK中橋まりなの堅守で失点を許さなかった。後半は双方とも相手陣営を攻めるも得点に結びつかず、こう着状態が続いた。つくばFCは守備を固めて失点を許さず後半を乗り切った。 2連勝の立役者となった菊地は「今季初のホームでの2連勝。(次戦の)アウェイでも連勝したい」と話した。無失点に抑えた中橋は「2試合連続で無失点で終われたのは初めて。チーム全員で守ることができた。残り2試合を無失点で、相手から点を取って勝ちたい」と意気込みを見せた。 同FCの今季の通算成績は現時点で3勝8負2分けと最下位の6位。リーグ戦残り2試合で浮上できるかが焦点だ。主将のDF大木汐は「まだ(リーグ戦後の)中位リーグに行ける可能性があるので、残り2試合も勝てるようにしたい」と語った。 男子 前半シュート4本放つ 男子のジョイフル本田つくばFCはリーグ第8節の試合で、ブリオベッカ浦安(千葉県)に0―1で惜敗した。通算成績は4勝2敗1分の3位。 つくばFCは前半、4本のシュートを放ち浦安陣営を攻めるも、相手GKに阻まれて得点を得られず、0―0で折り返した。後半もこう着状態が続いたが、後半23分に浦安に先制された。その後も試合の流れを変えることができないまま試合終了を迎えた。 試合後、小松祐己監督は「相手は一人一人がうまいので、ある程度ボールを持たれる展開は予想していた。後半は失点したが、選手が最後まで勝ちに行ったので次につなげていけると思う」と語った。次節は7月8日午後5時から同スタジアムで、流通経済大学FC(龍ケ崎市)との「茨城ダービー」が行われる。 「んだボーイ」に決定 いばらき応援マスコット つくばFC(つくば市稲岡)と地域住民らがつくり出した、いばらき応援マスコット「いばらきを愛するワンダフルボーイ」の名前が6 月30日、「んだボーイ」に決定した。同FCらが「プルプルたまごプロジェクト」で誕生させ、6月30日のホームゲームで発表した。今後は県内企業のPRなどに登場する予定で、同FCは「いろんな企業に使ってもらえたら」と話している。 名前は6月3日から24日まで公募し、約110通の中から、東京都のタシロミノリさんの作品に決まった。タシロさんは「茨城県の『んだ』という方言がかわいいと思った」と理由をコメントしている。同FC広報部の藤井志保選手=つくばFCレディース所属=は「つくばとかサッカーとかではなく、茨城の皆さんに愛される名前として『んだボーイ』に決めた」と説明する。

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