金曜日, 4月 26, 2024
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土浦市 学校 -検索結果

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学校再開 ただし距離保ち、触れ合わず 土浦小訪問記

【鈴木宏子】新型コロナウイルス感染拡大防止のため3月から休校となっていた学校が8日再開し、3カ月ぶりに児童、生徒全員が通常登校した。ただし友達同士、手をつないだり、肩を組んだり、大声でしゃべったりせず、マスクを着けて、互いに距離を保ちながらの新しい学校生活がスタートした。 県内では5月6日から新規感染者ゼロが続き、感染が抑制できているとして、8日から、外出自粛や休業要請がすべて解除となるステージ1に移行したのに併せて、学校も通常登校となった。 このうち土浦市大手町、市立土浦小学校(小島勝則校長、児童数622人)では8日、全校児童がそろって登校した。5月27日からクラスを半分に分けて分散登校が始まったが、全校児童がそろったのは3カ月ぶり。 子供たちは朝、登校するとまず、昇降口で熱がないことを報告。教室に着くと手を洗い、自宅で測ってきた体温を記入した「検温カード」を担任教員に見せた。 教室では、机と机の間隔を約1メートル空けて座り、マスクをしたまま授業を受けた。換気を良くするため、外側の窓を開けっ放しにし、廊下側の後ろのドアを取りはずした。 休み時間は、校庭で遊べる時間帯を学年ごとに割り振り、外遊びも密にならないようにした。さらに休み時間ごとに手を洗ったり、水を飲んで水分を補給。マスク着用による熱中症が心配されていることから、水分補給には特に注意しているという。 3カ月ぶりに給食が出されたが給食風景も大きく変わった。当番の児童が配膳するのを止め、担任教員が一人ひとりにおかずを配膳。グループごとに向かい合って食べていたのを止め、全員が前を向き黙々と食べた。 体育は、子供たち同士が接触する球技などは避け、当面、接触し合わない、かけっこなどをするという。 教員はさらに1日2回、教室やトイレのドアノブなどの消毒を実施。子供たちが帰宅した後は、児童全員の机といすの消毒などを毎日実施する。校庭の遊具なども毎日消毒する。 小島校長は「教員皆、今日の日を待ち望んでいた。子供たちも全員に会える日を心待ちにしていたと思う」と語り、「学校は多くの人が集うところなので密になることは避けられないが、3つの密が重ならないように、皆が協力して健康で安全に学校生活を送っていけたら」と話した。 学校再開初日の8日、子供たちの表情は休校前と変わらず明るく、加えて、コロナ禍の新しい生活様式として求められている「節度ある生活をしてくれている」と小島校長はいう。

【土浦建築探訪】㊦ 土浦小学校 街なかの景観にアクセント

【鴨志田隆之】土浦市は藩政時代から営まれてきた城下町や、商都としての趣を、近隣の地方都市ほどには残せなかった。それでも中城通りの蔵を活かした街並みには、明治草創のそば屋や天ぷら屋が軒を連ねる。土浦城址である亀城公園の存在も、土浦の歴史をとどめておく重要な要素となっている。 街には人のにぎわいや人のなりわいがある。建築はそれらの後ろ盾となって支えるもの。このような考え方から市内に造られた建物がある。 2014年に完成した土浦小学校(同市大手町)だ。校舎設計は水戸市に所在する横須賀満夫建築設計事務所が手がけた。横須賀満夫氏の建築に対する理念が、街と人、にぎわいとなりわいを創造する、あるいは維持継承するというもの。土浦小ではどのようにして設計コンセプトを描いたのか。 横須賀氏は「学校というのは子どもたちの集うにぎわいの場であり、同時に子どもたちを守る堅牢なたたずまいも求められる」とする。「土浦小学校周辺ではちょうど(道路の歴史景観を整備する)歴史の小径整備事業という街づくりも進められていた時期で、亀城公園や旧土浦城址の大手門跡といったキーワードがちりばめられていた」と振り返る。「街の歴史を受け継ぐ建物として、勾配屋根の連なりや昔ながらの生け垣、塀、門構えを配置して動線を誘導し、校舎自体は鉄筋コンクリートだけれど、木の風合いも取り入れている」と話す。 教室の窓の外に日よけや目隠しとして設置したルーバー(細長い板を隙間をあけて平行に組んだもの)には特に力を入れたという。同小近隣の建築にも縦格子をモチーフとしたルーバーが見られた。歴史の蓄積を重視しながらも、極端に土着的なデザインは避けたいと考え、同市の街なかの景観にアクセントを加えた。同校舎は、第28回茨城建築文化賞県知事賞、2015年まちづくりグリーンリボン賞、日本建築家協会優秀建築選2015といった賞を受けている。 横須賀氏は建築士という自身のなりわいを経て、あるとき「日本の街並みは単一の非連続的な建築が過密し、街の景観も地域性もだめにしていた。それは建築家の責任でもある」と気づいたという。 学校建築は、ある意味閉鎖された敷地の中に収められるため機能性重視で論じることができるが、土浦小学校は能動的に街との接点を見出した建築だ。そして「学び舎」というなりわいが、後世、大人になった卒業生たちに語り継がれ、その子どもたちが通い続ける。(終わり) ◆土浦小学校 土浦市大手町13-32。2014年2月リニューアル。敷地面積1万5840平方メートル。校舎は鉄筋コンクリート造3階建て、延べ床面積8160平方メートル。

【土浦市長会見】売上減の事業者に最大20万円を給付へ 土浦市、独自の緊急経済対策

【伊藤悦子】新型コロナウイルスの感染拡大で、土浦市は総額約5億6000万の緊急経済対策を実施する。安藤真理子市長が11日の定例会見で発表した。国が創設した「地方創生臨時交付金」を受け、市独自の事業として、売り上げが落ち込んでいる事業者に最大20万円を支給するほか、市民へのサージカルマスク配布など6つの対策に取り組む。14日開く臨時市議会に一般会計補正予算を提出する。 売上減少の事業者に最大20万円給付金 売り上げ低迷の事業者に最大20万円を支給する市の「持続化給付金」は、売り上げが前年の同月比30%以上50%未満の中小企業や個人事業主が対象になる。国の持続化給付金は売り上げ50%以上減額の事業者が対象となる。国の制度の対象にならない事業者に給付する。先に始まっている融資の相談では、前年の比30%以上50%未満売り上げが減少している事業者が18%程度あったという。今後さらに増えることを予想し、対象は市内6373事業者のうち、20%にあたる1274事業者を想定している。 20万円の金額は、国の個人向け定額給付金や県内他市の状況を参考に算出した。事業費に約2億5000万円を計上する。 市民にサージカルマスクを配布 感染症予防用のサージカルマスクは、1戸当たり3枚を全戸に配布する。配布は5月下旬の予定で、除菌水の配布も予定する。また、保育所や幼稚園、小中学校には非接触式体温計を配布、土浦協同病院、霞ケ浦医療センターにはマスク、病院用防護服やガウンも提供する。これらは感染予防物品の整備費として約2700万円を計上する。 ゴミ袋の無料引換券を全世帯に配布 外出自粛に伴い増加している家庭ごみとその経済的負担の軽減のため、可燃ごみ袋(45リットル入り、10枚)を全世帯に配布する。5月1日現在で住民基本台帳に登録ある67023世帯が対象。 引換券が印刷されたはがきが世帯主宛に送付され、市指定の販売店舗に持っていくと、ごみ袋と交換できる。5月下旬発送、10月末までに引き換えというスケジュールを予定している。事業費は約1600万円。 子育て世帯にも市独自の支援 学校の再開に伴う保護者負担の軽減のため、6、7月分の給食費は無料化する。対象となるのは、小学校に通う児童6638人、中学校の生徒3422人のほか、義務教育学校、公立幼稚園の給食費だ。給食費は小学校が4200円、中学校は4700円で、約8800万円を徴収しないことになる。休校中の4、5月分の給食費については徴収していない。 経済的に困っている就学援助制度利用世帯への支援として、休校期間中4、5月の給食費相当額を支給する。学校が始まってから申請を受け付けるという。事業費は約1000万円。 給食の中止に伴い、給食食材納入業者には約530万円を支出する。3月の臨時休校によって生じた損失分を補償するものだ。 母子父子家庭など一人親世帯へは、市独自給付金事業として7月期の児童扶養手当に、児童1人当たり1万円を上乗せして給付する。約2700万円の事業費を予定している。 https://www.youtube.com/watch?v=DfdSLgq3fgQ&feature=youtu.be 安藤市長会見映像=J:COM茨城提供

小中学校も5月31日まで休校延長 つくば、土浦

【鈴木宏子】新型コロナウイルスの感染拡大による学校の臨時休校について、つくば、土浦両市は27日までに、小中学校の休校期間を5月31日まで延長することを決めた。 県が24日、県立高校の休校期間を5月31日まで延長することを決め、小中学校についても同様の対応をとるよう各市町村に要請したことを受けて延長した(25日付)。4月初め時点では小中学校の休校期間は5月6日までだった。 つくば市教委は「この期間の子供たちへの生活支援については、メールや電話、ポスティング等を行い、家庭とやりとりできるようにし、子供たちへの支援に向け可能な限りの対応に努める」としている。 休校期間中、保護者が仕事を休めない子供については、引き続き放課後児童クラブなどで受け入れる。 小学校が休校になり、子供の世話をするため保護者に有給休暇を取得させた企業に対しては、正規、非正規を問わず、国が小学校休業対応助成金で賃金相当額(上限8330円)を助成する。個人事業主の保護者に対しては、国が小学校休業対応支援金で1日4100円を支援する。 公共施設も休館延長 学校の休校期間の延長に併せて、土浦市は市立図書館や博物館、地区公民館などの休館期間を6月1日まで延長することを決めた。

教員が感染 17日まで児童受け入れ中止 新型コロナで土浦の義務教育学校

【鈴木宏子】新型コロナウイルスの新たな感染者について県は10日夜、土浦市立新治学園義務教育学校に勤務する、牛久市在住の50代女性教職員の感染が判明したと発表した。 2日に発熱し、9日帰国者・接触者外来を受診、検査の結果、10日感染が分かった。県はさらに濃厚接触者などを調べている。県内の感染者は10日までに計91人になった。 児童・生徒と接触無し 土浦市教育委員会指導課によると、女性教員は2日朝出勤したが、熱が出たためすぐに早退した。 同校では6日に新学期が始まり在校生が登校、7日に入学式が催され、その後臨時休校となっている。女性教員は3日以降、出勤していないことから、児童・生徒との接触は無いという。 感染判明を受けて同校は17日まで、教職員を自宅待機とする。女性教員が発熱した2日から経過観察期間として2週間以上を設ける。ただし女性教員と接触していない一部の管理職は出勤し、保護者からの電話対応などに応じるという。 同校では臨時休校中も保護者が家庭で面倒を見られない子どもを、学校の教室と、学校敷地内にある放課後児童クラブで受け入れていたが、17日まで、学校と放課後児童クラブいずれも子供の受け入れを取り止める。 同課によると、11日朝現時点で、体調不良を同校教職員はいないという。

桜も寂しげな入学式に つくば・土浦 小中学校再開はさらに2週間延期

小中学校の新学期の授業開始時期について、つくば、土浦両市は3日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため2週間、臨時休校することを決めた。授業開始は早くて20日となる。 両市とも感染者が発生していること、県南のつくばエクスプレスと常磐線沿線は、東京など都市部との行き来が多い感染拡大要注意市町村であるとして、県が2日、平日夜間と週末の不要不急の外出自粛を10日まで要請したことなど受けた措置となる。 両市とも新学期自体は6日から始まるが、その日は教科書などを受け取るだけで短時間で帰宅する。翌日から2週間の休校となる。 つくば市、今度は給食なし つくば市は、小中学校いずれも在校生は6日登校し教科書などを受け取る。7日から19日まで休校となる。入学式は小中学校とも7日予定されていたが実施せず延期する。ただし新小学1年生と新中学1年生は7日、保護者と登校し、教科書などを受け取る。 臨時休校中、保護者が働いていて家庭で面倒を見ることができない家庭については、児童クラブでのみ子供を受け入れる。3月の臨時休校期間は学校で受け入れ、給食も提供したが、今回は感染者が増加しているリスクを踏まえ学校では受け入れないという。児童クラブに登校する子供は弁当を持参する。 臨時休校期間中、保護者には休暇取得を依頼する。休暇を取得できない場合は子供を児童クラブで受け入れるが、受け入れ人数に限界があり過密化を防ぐため利用を断る場合もあるという。 20日に授業を開始できるか休校を延長するかについては、さらに15日までに判断するという。 土浦市、入学式は簡素に 土浦市も在校生は6日に登校し、教科書などを受け取って短時間で帰宅してもらう。入学式は小学校は7日、中学校は8日に保護者も参加して実施するが、式典を簡素にして時間を短縮する。 臨時休校期間中に、自宅で子供の面倒を見られない家庭に対しては、3月の臨時休校中と同様、午前8時から午後2時までは各学校で子供たちを受け入れる。午後2時以降は各学校の敷地内にある児童クラブで面倒をみる。 同市立真鍋小(小林知永校長、児童数825人)では毎年、入学式後の日程で行われてきた「お花見集会」が中止となった。1981年に始まり、震災の2011年にも途切れなかった伝統行事が40年目にして初めての中断。校庭には県指定天然記念物のソメイヨシノの巨樹が5本あり、樹齢113年とも。お花見集会では6年生の児童が新1年生を背負って満開のサクラの周りを一周するのが恒例になっていた。4日に予定されていた地域住民との「真鍋の桜を楽しむ集い」も中止になっている。 ➡新型コロナウイルスの関連記事はこちら

【新型コロナ】臨時休館の公共施設増える 土浦市立図書館も9日から

【伊藤悦子】新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、土浦市立図書館(同市大和町)が9日から3月末まで分館を含めたすべての図書館を休館にした。県図書館協会によると、臨時休館となった図書館は増え、県内66館のうち30館が臨時休館になっている(10日時点)。イベントの自粛にとどまらず、休館に踏み切る公共施設が増えている。 土浦市立図書館の入沢弘子館長は「公共施設の中でも市立図書館は駅に近く、駅前のにぎわいをつくる機能もあるため、多世代にわたる来館者が非常に多い。また滞在型図書館であることから感染リスクも高まる」と休館の理由を説明し、理解を求める。 同館は単館として県内一の来館者があり1日約1800人が訪れる。土浦市は水戸市に次いで高校の数が多いため高校生の利用が多いことも特徴だ。さらに来館者がゆっくり過ごせる「滞在型」であるため多くの来館者が長時間滞在する。 新型コロナウイルスの全国的な感染拡大に対し、土浦市は県内他市町村に先駆けて2月21日、市主催イベントの開催基準を定め、公表した。市立図書館では当初、不特定多数が閉鎖された空間に集まる館内イベントのお話し会を中止した。その後3月2日から高校が、4日から小中学校が臨時休校になったことを受けて、図書館は4日から高校生が集まる4階の学習スペースと飲食コーナーだけを閉鎖した。 するとこれまで4階を利用していた高校生らが3階、2階に降りてきて勉強をするようになった。4階閉鎖後も来館者数は変わらず、かえって人が密集する状態になったため休館の検討を始めた。 当初は分館を開館することを検討したが、本館を休館すると来館者が分館に流れてしまうことを懸念し、分館も閉館にも踏み切ったという。 入沢館長は「図書館本来の使命を果たさないのか、という意見もあるかと思う」と話し「駅前のにぎわいをつくる機能もある滞在型図書館で、たくさんの人が長時間滞在する。感染リスクを考えるとお叱り覚悟で臨時休館を決めた」と語った。 休館について利用者からメールで問い合わせは入るが、事情を話すと理解してくれるという。臨時休館が始まった10日の朝は、開館前から入り口で待つ来館者はなかった。休館を知らせるポスターを見て引き返す人がいたものの、混乱は起きていないという。 閉館前日の8日、同館を訪れた同市小岩田に住む女子高校生(17)は「図書館は集中しやすい。勉強する空間がなくなるので困るが、家でなんとか頑張りたい」と話していた。 「再び開館するときはピカピカに」 休館中も職員は平常通り業務にあたる。傷んだ図書の修理など、普段なかなかできなかった作業を行うという。「再び開館するときはピカピカの状態になっていると思う。状況が変わり次第、ホームぺージなどにお知らせを出し、入り口にポスターを貼るので確認していただきたい」と入沢館長は話す。 貸出予約を受けた資料は、連絡済みの予約資料のみ15日までなら受け取ることができる。16日以降は貸出しないが、開館後、再度連絡する。貸出中の資料は図書館開館後、1週間をめどに返却してもらう。休館中は、各図書館や各地区公民館に設置している返却ポストを利用できる。他館の資料、相互貸借資料については相手館への返却のため、返却期限内の返却が必要だ。アルカスや各分館の窓口で対応してくれる。詳しくは同図書館の土浦市立図書館のホームぺージ。 ◆土浦市内のほかの公共施設休館は次の通り(14日現在)。状況によって変更になることがある。休館中の使用料は返金する。詳しくは土浦市ホームぺージ。 ▽りんりんポート土浦のシャワー室=2日から当面の間休止 ▽勤労者総合福祉センターのトレーニング室=2日から当面の間休止 ▽温浴施設「霞浦の湯」=2日から大ホール貸出を除き当面の間休止 ▽老人福祉センター・湖畔荘のお風呂=2日から当面の間休止 ▽老人福祉センター・つわぶきのお風呂=2日から当面の間休止 ▽ふれあいセンター・ながみねのお風呂・プール=2日から当面の間休止。11日から開館時間を午後6時までに短縮 ▽新治総合福祉センターのお風呂=2日から当面の間休止 ▽小中学校体育館開放事業=2日~4月5日まで休止 ▽ワークヒル土浦のトレーニング室、多目的ホール・工芸室の個人利用(卓球・ダンス等)=3日から休止 ▽ネイチャーセンター=16日から当面の間休館 ▽霞ケ浦文化体育会館(水郷体育館)=17日から当面の間休館。会議室を除く。トレーニング室は2日から利用休止 ▽新治トレーニングセンター=17日から当面の間休館 ▽市立武道館=17日から当面の間休館。弓道場を除く。 ◆つくば市公共施設の休館状況は次の通り(14日時点)。状況によって変更になることがある。感染拡大防止のため交流センターなどの使用をキャンセルした場合、使用料を返金する。詳しくはつくば市ホームぺージ。 ▽桜総合体育館の柔剣道場=4日から18日まで利用休止 ▽谷田部総合体育館の柔剣道場=4日から18日まで利用休止 ▽筑波総合体育館の柔剣道場=4日から18日まで利用休止 ▽豊里柔剣道場=4日から18日まで利用休止 ▽つくばウェルネスパークのトレーニングルーム=3日から当面の間、利用休止 ▽桜総合体育館のトレーニングルーム=3日から当面の間、利用休止 ▽谷田部総合体育館のトレーニングルーム=3日から当面の間、利用休止 ➡新型コロナウイルスの関連記事はこちら

【新型コロナ】土浦の小中学校で学年最後の授業

【鈴木宏子】新型コロナウイルスの全国的な感染拡大を防ぐため、土浦市の公立小中学校が4日から臨時休校となるのを前に、市内の小中学校で3日、学年最後の授業が行われた。同市では全国より2日長く準備期間を設けた。 「子供たちに委ねることになってしまった」 市立土浦小学校(同市大手町、児童数626人)では3日朝、小島勝則校長が放送で全校児童にメッセージを送り「生活のパターンを決め、時間を有効に使ってほしい」と呼び掛け、「特に不特定多数が集まる場所、換気の悪い場所、人が密集する場所には行かないで」などと話した。 小島校長は「本来なら3月はこれまでの学習と生活を振り返り、次への準備をするはずだったが、中途半端になってしまい、この部分を子供たちに委ねることになってしまった」と語った。 この日は学年ごとにそれぞれ、授業をしたり、学級活動をしたり、レクリエーションを実施した。6年生は、時間短縮や規模縮小のため例年とはスケジュールが大きく変わる19日の卒業式に向けて練習した。子供たちには、授業で実施することができなかった課題やテストなど、たくさんのプリントが配られた。 「信じられないような3日間過ごした」 6年生の学級活動では担任の高田淳平教諭が「本来ならきょうは最後の校外学習に行っていた日。(政府による臨時休校が発表されから)信じられないような3日間を過ごした」と子供たちに語り掛け、「これから家で過ごす時間が長いので、1日の中で学習時間を決め計画的に学習してほしい。中学生になる準備期間としてしっかり過ごしてほしい」と呼び掛けた。その上で、臨時休校中にどのような学習をすべきかを教科ごとに説明し、毎日、学習した内容や学習時間を書き込むことを促した。 さらに「(臨時休校は)君たちのせいじゃないが君たちも社会の一員。新型コロナウイルスがこれ以上、社会に広がらないようにしっかり過ごしてください。家族の一員として、家族を助けてください」などと話した。 4日からは原則、自宅学習となるが、親が仕事などで面倒を見られない場合は午後2時までは学校で、2時からは学校敷地内の放課後児童クラブで受け入れる。自宅で過ごす子どもたちについては、臨時休校中、担任が家庭を訪問するという。 「学校にいたかった」 臨時休校について6年生の女子児童は「もっと学校にいたかった」と話し、男子児童は「中途半端な感じて終わってしまった」などと述べた。 小学3年生の子どもをもつ母親は「パートを休もうかどうしようか、今まだ悩んでいる。今週は隣町に住む母親が子どもの面倒を見に来てくれるが、父親に持病があるので感染させてしまわないか心配がある。放課後児童クラブに入ってない子も学校で預かってくれるということなので、こちらも考えたい」などと話した。別の母親は「感染を防ぐために(臨時休校は)仕方ないと思うが、共働きの家庭は大変だと思う」などと語っていた。 ➡【新型コロナ】既報はこちら

土浦市立上大津西小、菅谷小に暫定統合 127年の歴史に幕

【鈴木宏子】児童数の減少などにより土浦市立上大津西小学校(同市手野、児童数46人)が3月末で閉校になり、菅谷小(同市菅谷、同138人)に暫定統合される。上大津西小は1892(明治25)年11月に開校した。127年の歴史に幕を閉じる。29日、同校で閉校式が催される。 同小は1892年に手野尋常小学校として開校、1907(明治40)年に上大津西尋常高等小学校となり、1918(大正7)年、現在地に移転した。1970年代から児童数が増え、学区を分離して、75年に神立小、86年に菅谷小が分離・新設された。 現在は2、3年生が複式学級となっている。4月からは全員がスクールバスで通学するという。 新たな小学校開校へ、5月に答申 同地区では上大津西小と菅谷小、上大津東小(沖宿町)の3校についてさらに統廃合を進め、2024年4月を目標に新たな上大津地区小学校を開校することが検討されている。①上大津東小に教室を増設して統合する➁土浦第五中学校(手野町)500メートル圏内に小学校を新設する③土浦五中隣接地に、体育館やプールなど同中と施設の一部を共用する小学校を新設して統合する―の3つの方向性が出され、関係小学校の校長やPTA、地元地区長で構成される「市上大津地区小学校適性配置検討委員会」(委員長・樋口直宏筑波大教授)で検討されている。5月に答申が出される予定だ。 21日発表された新年度当初予算案には、新たな上大津地区小学校開校に向け、新校舎建設の検討委員会設置とワークショップ開催、整備基本計画の策定委託料など計約800万円が計上された。 ➡土浦市の学校に関する過去記事はこちら ➡土浦市2020年度当初予算案に関する過去記事はこちら

【土浦市新年度予算】公約実現へ コミュニティーバス運行に調査費

【鈴木宏子】土浦市の安藤真理子市長は21日、2020年度当初予算案を発表した。昨年11月に初当選し初の予算編成となる。公約に掲げたコミュニティーバス運行に向け調査費約680万円を計上するほか、新治運動公園多目的グラウンドに人工芝を張る調査費約350万円を盛り込むなど公約実現を図る。3月3日開会の3月議会に提案する。 財調基金取り崩し行わず 予算規模は、一般会計が前年度比4.4%減の約506億8000万円、特別会計を含めた総額は同比0.7%増の約924億7100万円。一般会計は過去10年間で3番目に低い規模となる。市民会館の耐震化や学校給食センターの再整備など大規模事業のピークが過ぎたことによる事業費の減額が要因。 さらに昨年の市長戦で基金の枯渇による財政危機の解消を訴えたことから、経費や事業の見直しを徹底して行い、財政調整基金の取り崩しを行わなかった。加えて老朽化している学校や公共施設の改修に向け新たに3億円の基金を積み立てるなど、長期財政見通しで推計されていた財源不足を回避した。 公約実現に向けてはほかに、企業誘致による財源確保のため、流通拠点である常磐道土浦北インターチェンジ(IC)周辺に企業誘致を図るための土地利用状況調査と企業ニーズ調査費490万円を計上する。県が昨年11月に発表した未来産業基盤強化プロジェクトを活用して農地転用などの手続きを迅速化し、ICから半径3キロ圏内に新たに産業用地開発区域の設定を目指す。スマートインターチェンジを新設する公約についても、場所の検討などの調査費580万円を盛り込む。 11月に市制施行80周年 新規事業は、保育料無償化の対象外となっている0~2歳児について利用者の負担額を一部軽減する(6200万円)。通学路や避難路に面する危険なブロック塀の撤去を促進するため、所有者が解体工事を行う場合、費用の一部を補助する制度を開始する(1件当たり上限10万円、総額70万円)。老朽化している小中学校のトイレについては和式を洋式にするなど改修するための設計費約790万円を計上し、神立小、乙戸小、都和南小と都和中の4校で翌年に改修する。 ほかに、11月3日に市制施行80周年を迎えることから記念事業として、NHK公開番組や自転車の祭典などイベント開催を含め約1560万円を盛り込む。つくば霞ケ浦りんりんロードなどサイクリング環境のPRとして、自転車のまちづくりを推進する全国市区町村長の会による全国シクロサミットを今年秋にも市内で開催する(120万円)。高齢者の介護予防については、市内1カ所をモデル地区とし、県リハビリテーション専門職協会の協力を受けて、体力測定を踏まえた集団・個別指導をする介護予防健診を開催する(約60万円)。 土浦港周辺のにぎわいづくりは、ラクスマリーナを含めた3.9ヘクタールの旧京成ホテル跡地について、民間企業を誘致するための用地測量費など980万円を計上する。 一方、歳入については、個人市民税、法人市民税、新築家屋増による固定資産税などの増加するとして、市税3.3%増を見込む。 安全な大会へ花火対策室を新設 4月からの行政機構の見直しについても発表があった。2年連続で事故が発生した土浦全国花火競技大会を安全に実施するため、観光商工課に花火対策室をつくる。交通不便地域を解消するためのコミュニティーバスの運行など公共交通に関する総合的な取り組みを推進するため都市計画課に交通政策室を新たに設置などする。

3氏が考えを表明 土浦市長選公開討論会

【鈴木宏子】任期満了に伴う土浦市長選(11月3日告示、10日投開票)を前に、土浦青年会議所主催による立候補予定者の公開討論会が29日夜、同市中央、亀城プラザで開かれた。現職の中川清氏(74)、新人で県議の安藤真理子氏(58)、新人で水墨画家の相澤保男氏(81)の3氏が出席し、市の活性化、少子化や高齢化対策、安全・安心に暮らせる政策、霞ケ浦などの観光政策についてそれぞれの考えを表明した。 市の活性化について中川氏は「中心市街地は往来が増えた」と実績を強調し、立地適正化計画に基づき、めりはりのあるまちづくりをして、周辺地区に波及させたいなどと話した。安藤氏は「神立、おおつ野、新治、荒川沖とそれぞれ街ができているが、バスがとても少ない。点と点を公共交通機関で結んで回遊性があるまちにしたい」と語った。相澤氏は「モール505の空き店舗を全部、市で借り切って高校生などに無料で貸してあげたらいい。何かが生まれる」と話した。 少子化と高齢化対策について中川氏は、新婚世帯の引っ越し費用助成や産婦健診費用助成など数々の実績を挙げて「切れ目のない継続的な子育て支援を行っている」と述べた。高齢化対策については、中学校区ごとに専門スタッフを配置して支援の輪を広げる『ふれあいネットワーク』を土浦が日本で一番先につくったと強調した。安藤氏は、市立幼稚園の廃止と市立保育所の民営化について触れ「民でできることは民でやることが大切だが、市立の幼稚園と保育所を残すことも大切」と話し、高齢化対策については「元気な高齢者が街に出て、病院に行くだけでなく、遊びや趣味も楽しめるよう、公共交通網を整備する必要がある」と述べた。相澤氏は「高齢化は避けては通れないが少子化はどうにかできる」とし「1人目が生まれたら100万円、2人目200万円、3人目300万円の一時金をあげたらどうか」などと話した。 安全安心について中川氏は、自主防犯組織やLED防犯灯設置などの実績を挙げ「刑法犯認知件数が10年で半減した」と強調。防災や医療面でも実績を強調した。安藤氏は台風19号で避難勧告が出されたことを振り返り「旧市内の避難所は満杯状態だった。避難場所の見直しの必要性を強く感じた」などと話した。相澤氏は「花火大会でも事故があった。100%安全安心はない」とした。 霞ケ浦などの観光について中川氏は「来年(土浦駅ビルに)星野リゾートのホテルがオープンすればサイクリストを街なかに引き込める。つくば霞ケ浦りんりんロードがナショナルサイクルルートに選ばれたという機を逃さず首都圏のゲートウエイとして交流人口の拡大に努めたい」と話した。安藤氏は「霞ケ浦は土浦の宝。もっと多くの人が集まっていい素材」だと述べ、沿岸の市町村と連携して魅力を発信していくことが大事。SNSで情報を発信したり、足で出向いてPRしたり、国や県と連携して霞ケ浦の魅力をアップさせたい」と述べた。相澤氏は「霞ケ浦のまわりの市町村全部を合併させて人口44万人の政令市をつくり、霞ケ浦を船で行ったり来たりできる地域をつくりたい」などと語った。

中川清市長が立候補表明 11月の土浦市長選

【鈴木宏子】任期満了に伴って11月3日告示、10日投開票で行われる土浦市長選について、現職の中川清市長(74)は11日、5選に向け立候補する意向を明らかにした。市議会9月定例会で海老原一郎氏(郁政クラブ)の一般質問に答えた。同市長選をめぐっては現時点でほかに立候補の動きは見られない。 中川市長は「体力、気力共に充実している。引き続きまちづくりの先頭に立って市政運営に全身全霊で取り組み、市の発展に全力を尽くしたい」と述べた。 4期目の実績については、新図書館と市民ギャラリーの整備、神立駅舎の橋上化、施設一体型新治義務教育学校の開校など数々の取り組みを挙げ「市発展の根幹となる社会資本整備に重点的・集中的に取り組んだ」と強調した。 ソフト面についても、土浦協同病院や霞ケ浦医療センターへの支援により医療体制を強化したほか、市内小中学校すべての普通教室にエアコンと電子黒板を整備したなどと述べた。 一方、市政の課題については「急激な人口減少、少子高齢化、ICT(情報通信技術)社会の進展など、地方を取り巻く環境は大きな転換期を迎え、変化に的確に対応することが求められている」とし「これからが土浦市の将来を決める、真価が問われる大事な時期」だと強調した。 5期目については「『改革と協働で創る未来の土浦』を基本理念に、さらなる行財政改革を推進する」としたほか、「これまで整備した施設を積極的に活用しソフト面の充実を図り個性と魅力を高めながら活気あふれるまちづくりを進める」と話した。日本を代表する自転車道『ナショナルサイクルルート』の第1次候補の一つに「つくば霞ケ浦りんりんロード」が選ばれたことにも触れ「機を逃さず、日本一のサイクリング環境の実現と新たな誘客を図る」などと語った。 中川氏は同市真鍋出身、県立土浦一高、慶応大卒。土浦商工会議所会頭、県公安委員長などを経て2003年11月から4期市長を務めている。

【土浦市長会見】利用料値上げへ 大規模改修後の市民会館

【鈴木宏子】土浦市、中川清市長の定例会見が2日、同市役所で開かれた。3日開会の9月議会に提案する土浦市民会館大規模改修後の利用料金について、大ホールは約15%値上げ、小ホールは約30%値上げるするなど利用料を値上げする市民会館条例改正案を提案することを明らかにした。 市文化生涯学習課によると施設の維持管理費から利用料を算定しているという。会議室なども値上げとなる。市民会館は昨年12月から来年3月まで約22億円かけて耐震工事やエレベーター設置工事、座席の交換など初の大規模改修工事が実施されている。リニューアルオープンは来年5月末の予定。改修前の稼働率は4割前後という。 3日開会の9月議会にはほかに、10月からの消費税値上げに伴う手数料条例の改正案、国の幼児教育・保育の無償化に伴う市の関係条例改正案、11月5日からの国の住民票・個人番号カードに旧姓の併記が可能になる住民基本台帳法施行令の改正に伴う市印鑑条例改正案、2018年度一般会計決算など31件が提案された。 保育料の無償化に伴って、昼食のおかずやおやつ代などの副食費が無償化の対象外になる問題に関しては、減免の対象を年収360万円未満相当世帯などとすることで負担額が現在より上回る世帯が出ないようにする。印鑑登録は、夫婦別姓を使用している人などが、印鑑証明でも旧姓の併記ができるようになる。一般会計補正予算案では、上大津地区小学校の統廃合に関する課題整理や比較検討の資料作成委託費約190万円などを提案する。 博物館で土浦花火の歴史展 2日の会見ではほかに、10月26日の第88回土浦全国花火競技大会を前に、9月14日から11月10日まで市立博物館で「秋の夜空を彩る花火ー土浦全国花火競技大会の歴史」と題したテーマ展を開催すること、9月21日に市消防本部で「市消防フェスティバル2019」を開催し500食限定の消防まかないカレーを販売などすること、11月に移転開館2周年を迎える市立図書館で10月5、6日、「図書館フェス」を開催することなどの案内があった。 ➡土浦市長会見の過去記事はこちら

宍塚小廃校から5年半で再出発 土浦市教育相談室が移転

【鈴木宏子】2014年3月に廃校となった旧土浦市立宍塚小学校(同市宍塚)に10月1日、市教育相談室が移転する。教育問題に関わる電話相談に応じたり、不登校の小中学生などの適応指導教室「ポプラひろば」を実施し、増加している不登校の児童・生徒によりきめ細かな対応を図る。 旧校舎2階の教室や音楽室などを改修し、児童・生徒が勉強する学習室、体を動かすプレイルーム、相談ルーム、職員室、電話相談室などとする。現在、東真鍋町の市民会館脇にある教育相談室と比べ、学習室が2部屋になるなど広々とした環境になる。職員は移転前と同じ、指導主事や教育相談員など8人が配置される。 同適応指導教室には現在、小中学生10人程度が通学している。子供たちは学習室で自習したり、1対1で学習指導を受けたり、指導員に悩みを聞いてもらったりする。休憩時間にはゲームをしたり、卓球などをして体を動かす。 旧宍塚小では6月から9月中旬まで、教室の改修工事や校庭に駐車場を整備する工事が進められている。改修費は約3200万円。校舎1階と2階の一部は市の公文書書庫とし市内3カ所に分散している書庫を集約する。 現在、教育相談室がある東真鍋町の建物は、50年前の1969年に建てられた。移転後は解体され、改修工事中の市民会館駐車場拡張用地となる。 市教育委員会指導課の中山弘課長は「教室は改修され、装飾などもリニューアルされるので、子供たちが新鮮な気持ちでのびのびと生活ができる。さらに充実した環境となるので、お悩みの方は教育委員会にご相談いただきたい」と話す。 廃校時、地域住民から、宍塚小を売却せずに公共のものを入れてほしいという要望が出されたのを受けて、跡地活用の検討が進められてきた。当時、地域住民代表として同小教育後援会長を務めた同市佐野子の阿部守男さん(77)は「何か利用がないのか皆心配していたところ、3月に宍塚小で住民説明会が開かれ、そういう話があり、全員いいだろうとなった。利用してもらった方がいい」と話す。体育館やグラウンドなどは引き続き市民に開放される。

県内ロケ作品が過去最高に 旧土浦市役所などで撮影

【山崎実】映画、テレビドラマなどの県内撮影を市町村と支援している県フィルムコミッション(FC)がまとめた2018年度の実績調査によると、ロケ支援作品数は606作品(対前年度比15%増)で過去最高となり、地域別のロケ実施では県南が27%と最も多かった。 FCは、茨城県のイメージアップ、観光振興と誘客促進などを目的に、2002年10月に設立。以後、県内ロケの誘致、支援活動に積極的に乗り出し、16年間で6508作品と、既に6500作品を突破した。 昨年度の実績は、作品数はもとより、撮影日数も1318日(同7%増)と前年度を上回ったほか、経済波及効果の推計額は約4億5000万円(同2%増、02年からの累計額は約78億1000万円)に及ぶ。 また、一般県民がボランティアエキストラとして参加した人数は、映画やドラマ194作品に延べ約1万5000人が出演。映画「平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER」(水戸市・県庁)に3日間で延べ900人、ドラマ「ハケン占い師アタル」(土浦市・旧斗利出小学校)でも3日間で延べ800人が参加した。 主な支援作品は、映画「ダイナー」「アルキメデスの大戦」「ある町の高い煙突」、テレビドラマ「なつぞら」「ひよっこ」「あなたには帰る家がある」など。全てのジャンルでの主要ロケ場所では、採石場(常陸大宮市)、筑波海軍航空隊記念館・こころの医療センター(笠間市)、大洗サンビーチ(大洗町)がベスト3。地域別のロケ地で多かったのは県南の27%、次いで県央25%、県北22%、県西18%、鹿行8%の順だった。 ロケツーリズムで情報発信、1000万円を制作補助 県はロケ適地PRのため、昨年前期はロケ地として数多く利用されている霞ケ浦流域下水道、旧土浦市役所(現在は使用できない)、JAXA筑波宇宙センターなど土浦、つくば市、後期は特撮の聖地とされる県庁にテーマを絞ったロケツーリズムを実施するなど情報発信に力を入れた。さらに、本県を舞台題材とした映画作品の制作補助を打ち出し、映画「ある町の高い煙突」(日立市の鉱山煙害と大煙突)に1000万円の補助を行った。 FC活動は、市町村との連携、協力が重要だが、現在設立しているのは29市町村。下妻、坂東、かすみがうらの各市と茨城町などが設立を検討中という。 県FC推進室は今年度の事業として、海外フィルムマート(商談会)出展や、映画制作団体の訪問、海外映画監督の招へいと、県内ロケ地ツアーの実施など、「海外で本県のロケ地のプロモーション活動を行い、海外映像作品の誘致を進めていきたい」としている。  

土浦市内10高校が集結 「学祭」今年は8月3日

【谷島英里子】土浦市内にあるすべての高校(10校)が集結するイベント「学祭TSUCHIURA2019」が今年は8月3日に開催されることが決まった。市、市教育委員会が主催して昨年11月に初めて開かれ約2000人が来場した。今年は土浦キララまつり(8月3、4日)や学校説明会の開催時期に合わせ、より多くの来場者を狙う。 学祭は小中学生に向け土浦での高校生活のイメージ向上を図るとともに、市民や高校OB・OGの愛着心を喚起するのが目的。土浦は県内で水戸に次ぎ高校が多く、毎日約9000人が市内に通学しているという。会場はJR土浦駅西口周辺のうらら大屋根広場やアルカス土浦などで行う。 参加するのは県立土浦一、土浦二、土浦三、土浦工業、土浦湖北、土浦特別支援。私立は土浦日大、土浦日大中等教育、常総学院、つくば国際大高校。 11日には各校代表生徒で組織された企画検討会議のメンバーが記者会見を開き、企画内容を説明した。昨年に引き続き、目玉となるステージを使った部活動紹介のほか、本の魅力を紹介し合う学校対抗ビブリオバトル、絵画や書の作品展示などをする。新たに、会場4カ所を巡るスタンプラリーを開催し、模擬店を出店するという。 企画検討会議では他校とのつながりを高めたり、近隣の小中学生に各校の特色を知ってもらいたいとこれまで5回の打ち合わせを行ってきた。生徒たちは学祭の良さを「学校説明会は1日に1校しか行く時間がないが、学祭なら1日に10校も見られる」「いろいろな部活動を地域の方にも見ていただける」などと語った。 ポスターは、小中学生を意識した可愛らしく元気なデザインで、お祭りをイメージさせようと、つちまるに法被を着せ、各校の校章を入れた。生徒が案を出して市内在住のイラストレーター、ふるやまなつみさんが制作した。 土浦工業3年の狩谷燎亮さん(18)は「明るく元気でさわやかなイベントなので老若男女が楽しめる。ぜひご来場ください」と呼びかけている。

【土浦市長会見】「ピエロの画家」塙賢三の10作品、寄贈受け8月に公開

【鈴木宏子】土浦市、中川清市長の7月の定例会見が1日、同市役所で開かれた。「ピエロの画家」として知られる同市出身の洋画家、塙賢三(はなわ・けんぞう、1916-86)の遺族、義雄さんから今年4月、10点の作品が市に寄贈されたことが紹介された。8月に土浦市民ギャラリーで公開するという。 「ちびまる子ちゃん」の漫画家、さくらももこ(1965-2018)も賢三のファンで、自身の20歳の記念に賢三のピエロの絵を購入し、宝物にしていたそうだ。寄贈作品の公開に合わせて、さくらももこが描いた「ちびまる子ちゃんとピエロの絵」も特別展示するという。 塙賢三は、現在の中央2丁目で菓子製造卸業を営んでいた家に生まれた。土浦尋常高等小学校を卒業後、いったん家業を手伝ったが、東京に出て電気工学を学び、土浦に戻ってモーターなどを扱う電機器具店を開いた。戦時中は土浦海軍航空隊などに出入りしていたという。 1943年に地元の画家、福田義之助に油絵を学び、翌年には日本アンデパンダン展で初入選を果たしたが、油絵を本格的に始めたのは戦後になってから。二科展に出品を続けて会員となり、後に評議員や理事なども務めた。作品は、一色で塗られた背景に三角帽子のピエロを大きく描いたものなどがあり、童画的な詩情あふれる中に、愛や夢、悲しみを表そうとしたという。 出身地の土浦に市民ギャラリーがオープンしたことを遺族が知り、寄贈を申し出たという。10点は、1950年代に制作された作品から絶筆となった作品まであり、大きさは小さいものから1メートルを超える作品までさまざま。独自の世界を創造した賢三の画業をたどる上で貴重な作品だとされる。 8月3、4日キララまつり 会見ではほかに、夏本番を迎え市内で開催される盛りだくさんのイベントが紹介された。市立博物館と上高津貝塚ふるさと歴史の広場で7月20日から開催の「夏休みファミリーミュージアム」、霞ケ浦で7月21日から10月14日までの毎週土・日曜と祝日に操業される国選択無形民俗文化財の「観光帆曳船」、8月3~4日、土浦駅前通りなどで開催される「土浦キララまつり2019」などの案内があった。同まつりに合わせて8月4日、日本一のレンコン産地、ハス田に咲くハスの花の風景をレトロバスに乗って観賞する「土浦ハス花めぐりレトロバス」も運行される。 ◆「ピエロの画家ふるさとへ―塙賢三展」は8月10日から9月16日まで、土浦駅前の土浦市民ギャラリー(同市大和町、アルカス土浦1階)で開催され、寄贈作品10点を含む約30点を展示する。入場無料。開館時間は午前10時~午後6時。問い合わせは電話029-846-2950(同市民ギャラリー)。

搬送や脱出の救助技術訓練を公開 土浦市消防本部

【谷島英里子】土浦市消防本部(飯村甚消防長)は6日、救助の技を競う「第46回県消防救助技術大会」に出場する救助隊員の訓練成果を一般公開した。11日に県立消防学校(茨城町)で開く県大会には、土浦本部から5チーム23人が出場する。 大会は、ロープを渡って人を救出する「ロープブリッジ救出」、5つの障害を乗り越える「障害突破」、救助者を搭上に引き上げる「引揚救助」の3種目で競われる。警防救急課によると、引揚救助は建設現場での転落や地下、マンホールなどでの災害を想定した訓練。要救助者を含む5人1組で、2人が空気呼吸器を着装して塔上から塔下へ降下、検索後に要救助者を塔下へ搬送し、4人で協力して塔上へ救出し脱出する。 隊員たちは同僚の声援を受け、息の合った動きでしっかりと声をかけ合いながら、日ごろの訓練の成果を披露した。県内24消防本部の精鋭が参加する県大会で上位に入賞すると関東大会への出場権が得られ、勝ち進むと全国大会に出られる。 救助隊の藤井浩二隊長(39)は「タイムがとても良かった、減点の有無も確認できたので全チームが関東大会に出場できるよう今後も訓練に力を入れたい」と話した。障害突破Aチームリーダーの田中洋平さん(32)は「救助技術に習熟したチームが揃っているので、県大会を突破したい。1本勝負を普段通りに発揮できれば」と意気込みを語った。

【統一地方選】7人超え激戦スタート 土浦市議選告示

統一地方選後半の土浦市議会議員選挙が14日告示され、定数24を7人上回る計31人が立候補を届け出た。内訳は現職20人、新人9人、元職2人となり、各候補は地元などで第一声を上げた。 政党別は公明4人、共産2人、無所属25人。男女別は男性28人、女性3人。現職27人のうち7人が引退した。 投票は21日午前7時から午後6時、小中学校など市内50カ所で行われる。期日前投票は15~20日市役所やイオンモール土浦など4カ所で。 開票は21日午後7時から霞ケ浦文化体育会館で行われる。13日現在の有権者数は11万8806人(男性5万9089人、女性5万9717人)。 4年前は定数28に対し13人超の41人が立候補した。投票率は前回48.43%だった。 ▷土浦市議選立候補者 届け出順 (氏名・敬称略、年齢、職業、政党、現新元の別・過去の当選回数、住所) 海老原一郎 65 海老原興産取締役 無所属 現④ 真鍋 【略歴】青山学院大学経済学部卒。市議会議長。元市監査委員 吉田千鶴子 66 政党役員 公明党 現④ 中村南 【略歴】県立土浦三高卒。公明党県本部女性局次長・副支部長 柳沢明 68 会社役員 無所属 現④ 右籾 【略歴】県立土浦工業高校卒 島岡宏明 60 島岡商事代表取締役 無所属 現① 右籾 【略歴】立教大卒。市教育委員長職務代理者。霞ケ浦自衛隊後援会理事 矢口勝雄 55 マミーやぐち取締役 無所属 新 下高津 【略歴】千葉工業大卒。土浦二小後援会長。下高津1丁目副地区長 久松猛 75 政党役員 共産党 現⑨ 木田余東台 【略歴】中央大中退。神立駅前区画整理事業組合議会運営委員長 福田一夫 63 政党役員 公明党 現⑥ 乙戸 【略歴】東洋大学文学部卒。公明党県本部幹事。市議会副議長 奥谷崇 48 カスミユニオン政治顧問 無所属 新 右籾 【略歴】東京経済大卒。UIゼンセン同盟流通部会組織強化・教育部長 柏村忠志 75 無職 無所属 元⑤ 中高津 【略歴】日大法学部卒。霞ケ浦導水事業を考える県民会議共同代表 川原場明朗 81 水道設備業 無所属 現⑤ 中神立町 【略歴】日本農業実践学園卒。土浦・かすみがうら土地区画整理組合議長 篠塚昌毅 63 学園ビルメンテ取締役 無所属 現③ 荒川沖西 【略歴】日本大学卒。元市議会総務市民委員長。元市監査委員 下村寿郎 63 農業 無所属 現① 乙戸 【略歴】日大東北工業高卒。新治広域組合議員。乙戸町内会役員 目黒英一 49 会社員 公明党 新 北荒川沖町 【略歴】国際武道大学卒。公明党土浦支部副支部長。元カスミ 矢口清 74 リーダー電機会長 無所属 現④ 田宮 【略歴】県立土浦工業高卒。元市新治商工会長。元土浦法人会副会長 塚原圭二 57 会社員 無所属 現① 中村南 【略歴】東洋大卒。須沢商事。元日本テキサスインスツルメンツ課長 田子優奈 32 政党役員 共産党 新 東崎町 【略歴】県立龍ケ崎一高定時制卒。 元関東墓地サービス副代表 田中義法 49 田中冷設工業社長 無所属 新 永国 【略歴】土浦日大高校卒。亀城太鼓保存会代表。永国成年団役員 四栗治 51 会社員 無所属 新 千束町 【略歴】城西大卒業。NECソリューションイノベータ社員。土浦市千束町区長 勝田達也 55 勝田商事社長 無所属 現① 神立町 【略歴】明治学院大卒。元NPO法人まちづくり活性化土浦理事長 今野貴子 61 市議 無所属 現① 小松 【略歴】北海道立江南高卒。元県議秘書。元衆院議員秘書 寺内充 66 常陽土地建物社長 無所属 現⑤ 川口 【略歴】日大卒。土浦・かすみがうら区画整理組合議員。土浦土地開発公社理事 平石勝司 48 政党役員 公明党 現② 神立町 【略歴】創価大学卒。元常陽新聞新社社員 柴原伊一郎 77 農業 無所属 現③ 藤沢 【略歴】県立谷田部高校卒。新治土地改良区理事長 小野勉 57 家庭教師 無所属 新 小岩田東 【略歴】明治大学政治経済学部卒。家庭教師。元会社員 中川敬一 77 農業 無所属 元④ 神立町 【略歴】土浦五中卒。元市議会副議長。元市農業委員 吉田博史 61 吉田衣料社長 無所属 現⑤ 常名 【略歴】土浦一高卒。都和南小よくする会会長。新治都和交番連絡協会長 内田卓男 73 会社役員 無所属 現⑦ 中高津 【略歴】早稲田大第一商学部卒。ナカツネ建材監査役 坂本繁雄 70 NPOいきいきネットワーク理事長 無所属 新 真鍋 【略歴】法政大中退。NPO茨城労働相談センター理事。脱原発ネット運営委員 小坂博 62 会社社長 無所属 現③ 生田町 【略歴】大東文化大学卒。小坂タクシー社長 鈴木一彦 55 学習塾経営 無所属 現③ 藤沢 【略歴】日本大学農獣医学部卒。新治学園後援会長。市新治商工会副会長 石引潔 66 会社員 無所属 新 真鍋 【略歴】私立茨城高校卒。周文会副代表

声優の安達勇人さん 卒業する6年生に歌でエール 土浦市下高津小

【谷島英里子】土浦市の下高津小学校(同市下高津、栗栖宣博校長、児童数628人)で6日、1~5年生による「6年生を送る会」があり、いばらき大使で声優、俳優の安達勇人さんがサプライズ登場し歌でエールを送った。 19日に卒業式を迎える6年生に向けて、安達さんの曲「HANAUTA(はなうた)」を1~5年生が全員で歌う計画を連絡したのがきっかけで実現した。人生を楽しむことをテーマにした曲だ。 会場の体育館では1~5年生が感謝の歌や言葉を6年生に送った後、「HANAUTA」を元気に歌い上げると、本人が登場。「卒業おめでとう。気持ちを一つにして楽しんでもらいたい」とあいさつし、「みんなでWOW」「夢」の2曲をダンスを交えながら熱唱した。児童たちは歌を口ずさんだり手拍子したりと大盛り上がりだった。 ライブ終了後、安達さんは「子どもたちの輝く姿を見て希望や笑顔をもらいました。卒業を迎える6年生は将来の夢を大切にして、ぜひ夢をかなえていただきたい」と語った。 栗栖校長は「安達さんは茨城でライブを開いて地元を大事にしているので、6年生にも地元とのつながりを大切にしてほしい」と話していた。

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