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【土浦市長会見】3月4日 上大津西小を菅谷小に暫定統合 来年4月
2019年3月4日
https://youtu.be/gDkApA24yIs 土浦市、中川清市長の定例会見が4日、同市役所で開かれ、5日開会の3月議会に提案する議案の説明があった。上大津西小学校(手野町、児童数48人)を来年4月、菅谷小(菅谷町、144人)に暫定統合する市立学校の設置管理条例改正案、土浦駅西口と東口の市営駐車場料金を値下げする市駐車場条例改正案など74件を提案する。 上大津西小は小規模校で、今後も児童数減少が予測されることから、複式学級を解消するため菅谷小に統合する。統合後はスクールバスを運行する。少子化により市北部の上大津西小と菅谷小の両校は適正規模を満たさないことから、市は2017年から改めて適正配置の在り方を検討してきた。暫定統合しても適正規模にならないことからさらに検討を進め、今年6月までに上大津地区全体の方向性を決めるという。 駅前の市営駐車料金値下げ 駐車料金の値下げは7月1日から実施する予定。駅東(1155台)と駅西駐車場(467台)の1日最高限度額を現在の1500円から1000円に値下げなどする。駅周辺の空き地に、より安い民間の駐車場が増え、市営と民間の料金の差が大きくなっていることから、料金を下げて利用を増やすのが狙いという。駅東と駅西の駐車料金収入は16年度が約1億3800万円、17年度は約1億3200万円に減っている。 ほかに公共施設やインフラ施設の整備、改修、解体などにかかる財政負担を平準化するため基金を創設する条例案、佐野子に建て替え予定の汚泥再生処理センターの建設工事をプロポーザルにより約20億3000万円でクボタ環境サービス(東京都中央区)に委託する契約案件などを提案する。 新たに桜川緑地をライトアップ 3月開催予定のイベントについても情報提供があった。認知症の高齢者などが市内に現在約3000人おり行方不明になるケースも出ていることから、認知症サポーター18人と介護事業者、土浦警察署員らが参加して12日、乙戸南団地で同市初の声掛け訓練を実施する。 市立図書館と市民ギャラリーは21日から、絵本の世界を紹介する「アートとブックが出会う場所―絵本からひろがる楽しい世界」を開催する。 「土浦桜まつり2019」は23日、亀城公園、桜川堤、新川、乙戸沼公園、真鍋小学校などで開幕する。今年は新たに、桜のトンネルとして親しまれている生田町の桜川緑地180メートルを午後6時から9時までライトアップするほか、日中は付近の桜川左岸河川敷を花見客の臨時駐車場として開放する。
宍塚小跡地活用決まる 土浦市新年度当初予算案
2019年2月22日
【鈴木宏子】土浦市の中川清市長は22日、新年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比3.8%増の約530億2000万円となる。2014年3月に廃校となった宍塚小学校跡地の活用方法が決まり、校舎を耐震改修し、現在、真鍋にある教育相談室を移転するほか、市内3カ所に分散保管されている公文書を移転・集約し公文書書庫とする。 主な事業は合併特例債を活用した市民会館の耐震化・大規模改造、新治庁舎跡地への学校給食センター建設など。いずれも老朽化施設の更新だ。市民会館の工事は合併特例債を使った最後の事業で、発行限度額を使い切るという。 中川市長は「合併特例債をめいっぱい使って投資した。最後が市民会館なので大事業をしっかり仕上げていきたい。返済の時期が今から来るわけで、しっかり財政を立て直していきたい」などと話した。予算編成当初は14億円の不足が見込まれたが、事業の見直しを徹底し不足額を圧縮したという。 一般会計は過去5番目の規模。過去最高だった2015年度以降、近年は3年連続で前年度を下回っていたが、増加に転じる。特別会計などを加えた総額は同1.0%増の約918億6000万円となる。 市民会館は来年5月リニューアルオープン 市民会館の19年度分は20億5000万円。今年1月から工事に着手し来年5月にリニューアルオープンする。給食センターは耐震基準を満たしていない第1、第2給食センターを統合して再整備する。昨年10月に着工、来年9月から使用開始予定。新年度分は約20億円。 ほかに、老朽化している衛生センター(同市佐野子)を建て替え、汚泥再生処理センターを建設する(約4億円)。し尿や浄化槽汚泥に加え、農村集落排水事業の汚泥を併せて処理し、助燃剤をつくる施設とする。完成は20年度末の予定。 ソフト事業では、保育士確保のための処遇改善策として、保育士1人当たりの給与補助額を昨年度の1万円から5000円引き上げて1万5000円(7100万円)とする。隣接のつくば市が1人3万円を助成していることが、周辺市町村の保育士確保に影響を与えているという。 小学校の統廃合では、上大津西小と菅谷小の暫定的な統合に向けた準備として120万円を計上する。 霞ケ浦の土浦港に隣接する川口2丁目の市有地に今年3月、サイクリング拠点「りんりんポート土浦」が完成する。開発計画が頓挫(とんざ)し、2010年に市がデベロッパーから取得した広場の一部で、残り約3.9ヘクタールの市有地の活用についても1000万円を計上し、民間事業者を誘致した観光拠点の整備などを検討する。 歳入は、景気回復などの影響で法人市民税4.7%増を見込む。一方、市民会館や給食センター工事費などの財源不足を補うため、財政調整基金などを総額9億7000万円取り崩す。借金の残高は2019年度末で1030億円になる見込みだ。
第58回土浦市社会・婦人学級生大会、第36回土浦市家庭教育のつどい
2019年2月6日
第58回土浦市社会・夫人学級生大会 今年度の 事例発表(土浦市母の会婦人学級・下高津婦人学級)、学習活動成果発表、パネル展示、研修会。 第36回 家庭教育のつどい 今年度の 事例発表(新治学園義務教育学校家庭教育学級)、展示発表(上記の学級・新治幼稚園)、パネル展示、ビデオ上映 など。
フラワーアレンジメントキットを盲学校で紹介 プアラニの塚田祐一さん
2019年1月25日
https://youtu.be/_jWDdQJdnlc 【谷島英里子】つくば市千現のフラワーショップ「プアラニ」を経営する塚田祐一さんが、県立盲学校(水戸市)で行われている体験学習で、農研機構と県立医療大が開発した認知機能を改善するフラワーアレンジメントキット=1月8日付け=を子どもたちに紹介している。25日、土浦市のインターネットテレビ、Vチャンネルいばらき「NEWSつくばチャンネル」に塚田さんを招きインタビューした。 塚田さんは国内外のブライダルショーで会場装花やブーケのデザイン・制作を手掛けるほか、女優やタレントが出演するイベント、映画や雑誌の撮影にも数多く携わり、ドレスブランドのカタログ用ブーケの制作も長年担当している。2016年につくば市で開催されたG7茨城・つくば科学技術大臣会合ではランチと晩さん会の会場装花を受け持った。現在は化粧品事業の展開を進めている。 フラワーアレンジメントキットは、講師として参加した県立盲学校の体験学習で、点字や墨字(すみじ)で紹介した。番組では、同キットの使い方や効果を説明した。塚田さんは「子どもへの花育活動を進め、花に触れる機会を増やしていきたい」と話した。
【土浦市長会見】1月4日 行財政改革と市民協働をしっかり
2019年1月4日
J:COM茨城提供 仕事始めの4日、土浦市役所で中川清市長の定例記者会見が開かれた。今年11月で任期満了となる4期目最終年の今年の方針について中川市長は「前例踏襲をやめて終わりなき行財政改革と、市民協働のまちづくりをしっかりやっていきたい」と述べた。5期目出馬の有無については言及がなかった。 本格的な人口減少、少子高齢化社会を迎える中、今年は昨年スタートした第8次市総合計画が2年目となることから、同計画を基に、地方創生に関する施策を推進し長期的展望に立った持続可能なまちづくりに取り組んでいくとした。 昨年11月に1周年を迎えた図書館と市民ギャラリーの複合施設「アルカス土浦」の来館者が65万人を達成したことから、中心市街地に新たな人の流れが生み出されたと評価した。 今年は、中心市街地の川口から中央にかけて亀城モール1期工事が完成するほか、真鍋地区から新治地区を結ぶ真鍋神林線と、土浦協同病院があるおおつ野地区と神立を結ぶ田村沖宿線の延伸道路が開通するという。3月には土浦港周辺に自転車道「つくば霞ケ浦りんりんロード」の拠点となる「りんりんポート土浦」がオープンする。 さらに現在取り組んでいる神立駅西口地区土地区画整理事業、旧新治村役場跡地の学校給食センター再整備事業、市民会館耐震化・大規模改造工事についても着実に進めていくと話した。 直面している人口減少に対しては、2015年3月に開通した上野東京ラインにより常磐線の利便性が高まり、土浦駅東口前に今年3月末、新しいマンションが完成、西口の図書館隣りにも新たなマンションが今年着工するとし、人口減少緩和への期待を話した。 ほかに新たな取り組みとして1月1日から、消防本部の救急隊員が救急現場などで、応急手当てをした人に「サンキューカード」を配布し、感謝を伝えると共に、相談窓口を案内するなどサポート体制の充実を図ることなどを報告した。救急現場などで応急手当てを実施したことによって身体的、心理的な不安が現われるなどの症状が報告されていることなどが背景にあるという。同カード裏面には消防本部の相談窓口が記載されている。
【土浦市長会見】12月3日 廃園の市立幼稚園2園売却 12月議会に提案
2018年12月3日
J:COM茨城提供 土浦市、中川清市長の定例会見が3日、同市役所で行われた。今年3月末で廃園となった市立幼稚園2園の土地・建物を民間に売却する予算案など計28件を、4日開会の市議会12月定例会に提案することを明らかにした。 市立幼稚園の園児数の減少などから、市は今年3月、市立5園のうち土浦第二(同市富士崎、敷地面積3668平方㍍)、大岩田(大岩田東、2649平方㍍、)、都和(板谷、3129平方㍍)の3園を廃園とした。 その後、跡地を購入して利活用する民間事業者を公募した結果、2園についてそれぞれ1事業者から提案があり、土浦第二は、幼稚園などを運営する学校法人常福寺学園(つくば市)が認定こども園として、大岩田は建設会社、日東エンジニアリング(土浦市小松)が日帰りデイサービス・ショートステイ施設として利用したいとの提案があった。審査の結果、9月に2事業者が売却先として選定された。 売却価格は土浦第二が約8700万円(市の希望価格は約7900万円)、大岩田は約3500万円(同約4500万円)。一方、都和幼稚園については購入を希望する事業者がなかった。 12月議会では、市の希望価格を約1000万円下回った大岩田幼稚園跡地の譲渡や、2園の売却価格約1億2200万円を一般会計補正予算に計上する案などについて諮る。 「りんりんポート土浦」来年3月オープン予定 ほかに、現在整備中の土浦港周辺広域交流拠点(同市川口)の名称を「りんりんポート土浦」とし、来年3月にオープン予定であることから、同施設の設置管理条例案を提案する。 同施設は、多目的室やシャワー室がある休憩施設、イベント広場や遊具広場、芝生広場で構成される広場、駐車場(約100台収容)と駐輪場(約40台)などが整備される。今年3月土浦駅ビルにオープンしたサイクリング拠点「りんりんスクエア土浦」と並んで、車で来訪する自転車愛好家の拠点となるほか、市民の憩いの場となる。休憩施設の屋上からは霞ケ浦が一望できるのが特徴だ。広さは約1.2㌶。市が直営で運営し開館時間は午前9時から午後6時、年末年始以外は無休、駐車・駐輪料金は無料になる予定という。 一般会計補正予算ではほかに、大阪北部地震で小学校プールのブロック塀が倒壊し女子児童が死亡した事故を受けて、まだ改修が終わってない学校施設以外のブロック塀の調査や改修工事費、神立駅西口の駐輪場整備に伴う既存駐輪場の解体工事費の増額、障害者(児)への日常生活用具給付費の増額などを提案する。 台風24号被害修繕費6300万円に 9月30日から10月1日にかけて本州を縦断した台風24号によよる市施設などの被害額が計6300万円に及んだことも明らかにした。台風24号では、土浦市大岩田、霞ケ浦総合公園のポプラの大木が根こそぎ倒れるなど大きな被害があった=10月1日付け=。被害修繕費の内訳は、公園や市道の倒木の伐採・撤去費用や学校の窓ガラス、フェンス、屋根などの修理費用など。 中川市長は今年1年間を振り返り「台風や大地震など改めて自然の驚異を感じた年だった」などと語った。
読書の履歴「通帳」に記録して 土浦市立図書館でスタート
2018年11月24日
【谷島英里子】小中学生が、自分が図書館で読んだ本の履歴を、銀行の通帳のような手帳に記録できる「本の通帳」を土浦市立図書館が23日から導入した。専用機を使って通帳に印字する仕組みで、子どもの読書の意欲を高めることが狙い。 開館1周年記念事業の一環。対象は市内在住か在学の小・中学生と義務教育学校生で、同館の利用カードを持っていること。通帳は5000冊作成した。 使い方は、初めに通帳を窓口で発行してもらう。通帳を専用機に入れ、本のバーコードを読み込むと通帳に印字される仕組み。通帳には本を借りた年月日、書名、作者名、出版社が印字され、銀行や郵便局の預貯金通帳にそっくりだ。通帳1冊で366冊の本が印字できる。 23日は祝日ということもあり、開始の午前10時30分から10人ほどの列ができた。同館によると午後5時ごろまでに86人が利用し、子どもたちから「うれしい」「どんどん読みたくなる」と喜ぶ声が聞かれたという。 通帳の制作費と記帳機の購入費用の合計120万円は、常陽銀行、筑波銀行、水戸証券、めぶきリースが協賛企業として協力した。 同館は「子どもたちの中で本の通帳が話題になって、図書館に来たくなるきっかけになれば」と話している。
土浦市立図書館開館1年 入館者60万人に 21日から18の催し
2018年11月20日
【鈴木宏子】土浦市立図書館(同市大和町、入沢弘子館長)が昨年11月27日、同駅西口前のアルカス土浦に移転・開館して1周年を迎える。1年間の来館者数は約60万人になると見込まれ、県内トップクラスとなる見通しだ。1周年を記念して、21日から27日まで「図書館フェス」が催され、6日間で18のイベントが繰り広げられる。 同館によると、18日までの来館者数は58万660人。1日平均1821人が来館し、年間来館者数は目標だった40万人の1.5倍となる見込みだ。昨年度、県内の図書館で最も入館者数が多かったのはつくば市立中央図書館の51万5000人。つくばを上回るとみられる。 1日当たりの平均貸出者数は587人、貸出冊数は1969冊。一人当たりの貸出冊数は移転前の旧館(文京町)と比べ2.2倍に増えた。年齢別では16~18歳の貸出冊数が旧館と比べ6倍、19~22歳が4倍と若い世代の利用が急増したのが特徴という。 来館者の内訳は、利用者アンケートに回答した792件を分析すると、高校生など10代の学生が40%を占める。利用頻度は全体で週に1~2回通う人が最も多く34%に上った。 同館は駅前のにぎわいを創出するというもう一つの役割を負う。市都市計画課が11月上旬に実施した1日交通量調査では、駅ビル西口前地点の人通りは市役所が駅前に移転してきた2015年と比べ、休日が1.32倍の8722人、平日が1.17倍の9913人に増え、通行量増加が数字で示された。 できることはすぐ改善 館内の利用環境は、利用者アンケートをもとに改善が図られてきた。開館当初は「持ち込んだ自分のパソコンをどの席で使えるか分からない」「近くの人の話し声がうるさい」などの意見があったという。意見をもとに、パソコンを使う席、高校生が勉強する席、図書館の資料を閲覧する席などに分けて、より利用しやすい環境を整えた。「いすを引く音がうるさい」という声には、いすの脚にクッションを付けるなどして対応した。 入沢館長は「アンケートはスタッフ全員に毎日、回覧している。改善できることはすぐやってきたのことが満足度につながっているのではないか」と話す。「『いい図書館。これからも頑張って』『受け付けの対応が良い』など励ましも寄せられるので、スタッフのモチベーションも上がる」という。 2年目を迎えるのを前に入沢館長は「引き続き図書館に来ていただけるよう努力し、まだ図書館に来てない市民の方もおられるので足を運んでいただけるよう工夫したい」と話す。21日からの「図書館フェス」ではカフェ、映画、コンサートなど図書館としては異色のイベントを開く。「まだ来館したことのない人に足を運んでもらうきっかけにしてもらい、駅前のにぎわいをつくれれば」と話す。 図書館フェスのイベントは以下の通り。 ▽高野史緒講演会「図書館の天使たち—図書館で夢と出会う方法」=23日(金・祝)午後2時30分~4階研修室。土浦市出身で江戸川乱歩賞を受賞したSF作家。10月16日に発行された土浦を舞台にした作品「グラーフ・ツェッペリン夏の飛行」についても話を聞けるという。 ▽映画鑑賞会「生誕100年—いわさきちひろ~27歳の巣立ち」=27日(火)午後1時30分~、4階研修室。日本を代表する絵本画家の知られざる人生に迫ったドキュメンタリー映画を上映。 ▽渡辺大輔フォルクローレライブ「晩秋に楽しむフォルクローレの世界」=25日(日)午後1時30分~1階ラウンジ。かすみがうら市出身で元土浦市職員でもあるケーナ奏者。 ▽リサイクルブックマーケット=25日(日)午前10時~4階研修室。図書館で不用となった雑誌などを無料で譲渡する。1人10冊まで。当日整理券を配布し入替制。 ▽1日限定!図書館カフェ=23日(金・祝)午前11時~2階ヨムカフェラウンジ。図書館でバリスタのいれたコーヒー(250円)を楽しむ。 ▽おとなのための朗読会=22日(木)午後1時30分~4階研修室で、土浦朗読の会による朗読会。 ▽ちいさなおはなし会=21日(水)午前11時~2階おはなしのへや。0~3歳児と保護者向けおはなし会。 ▽おはなし会=25日(日)午前11時~2階おはなしのへや。幼児~小学生対象のお話し会。 ▽こども映画会「チップとデール」=23日(金・祝)午後1時~2階おはなしのへや。 ▽腹話術&マジックショー=23日(金・祝)午前11時~2階おはなしのへや。けんちゃんとゆかいな仲間たちによるショー。 ▽学校対抗!ビブリオバトル=24日(土)午前10時30分~1階プラザ、市内高校生がお勧めの本を紹介し観戦者の投票でチャンプ本を決める学校対抗書評合戦。学祭土浦とコラボ企画。 ▽「貸出0回本」=21日~12月15日、2階展示棚。開館以来1年間、1回も貸し出されていない本を展示。 ▽小林じん子展関連図書展示=1日~12月28日、2階情報ステーション。土浦市出身の漫画家、小林じん子さんが影響を受けた本を展示。市内で開催中の「小林じん子展」との連携企画。 ▽親力アップ講座「こどものケンカ!その時親は!?」=21日(水)午前10時15分~2階おはなしのへや。乳幼児と保護者が対象。 ▽本の通帳サービス=市内小中学生を対象に図書館で借りた本の履歴を銀行の通帳形式の手帳に印字できるサービスを23日(金)からスタート。 ほかに1階広場で▽ビバマルシェ=23日▽キッチンカー大集合=24日▽あおぞらマルシェが開催される。
【土浦市長会見】11月5日 花火大会中止に改めて謝罪 安全対策見直しへ
2018年11月20日
https://youtu.be/gy6_qieibBs 【鈴木宏子】土浦市、中川清市長の定例記者会見が5日、同市役所で行われた。10月6日開催の土浦全国花火競技大会で10人の負傷者が出て大会が途中で中止になった問題に対し中川市長は改めて謝罪し、来年の大会に向け安全対策を見直す方針を明らかにした。さらに今年桟敷席を購入した人に対し、来年の花火大会で「何かしらの対応を検討する」と話した。 同大会実行委員会事務局の市商工観光課によると、事故は、19番目の高木煙火(岐阜県大垣市)がスターマインを打ち上げた際に発生した。導火線の不具合により上空に上がった4号玉が不発となり、風に流されて落下し、打ち上げ地点から北に180~190㍍離れた地上付近で爆発し、学園大橋北西側で観覧していた見物客10人がやけどなどのけがを負った。 打ち上げ場所から半径110㍍を保安区域として立ち入りを規制していたが、規制区域の外側に落下した。事故当時の地上付近の風は南南西の風、平均風速4.5㍍、最大瞬間風速9.8㍍で、大会を中止する判断基準の10㍍以上の強風には達してなかったという。例年は東風が吹くことが多いが、今年は南風だった。 その直後に大会を中止した理由は、けが人が出たこと、夜遅くなるにつれて風が強くなる恐れがあったことにより、安全確保が困難になると判断したためという。同市の花火玉による事故は、記録上初めて。 今後は、気象や保安の専門家などにも調査を依頼し検証した上で、12月末までに事故報告書をまとめ、運営体制全体を見直して改善を図りたいとしている。 中川市長は、中止決定時に見物客への情報提供が少なく不満が出た問題については「当時は事故の情報が錯そうし、詳細な説明ができなかった。あまり待たせると不安になるので、少しでも早く(中止決定の告知を先行)した」と話し理解を求めた。 全部門のグランプリ決定へ 10、11日カレーフェス 会見ではほかに「市美術展覧会」(8~18日、土浦市民ギャラリー)▷「児童虐待防止啓発活動—子どもを守ろう!オレンジリボンたすきリレー」(9日午前8時10分、市役所前で出発式)▷「金婚をたたえる集い」(15日、市民会館)▷「産業祭及び土浦カレーフェスティバル」(10~11日、川口ショッピングモール505、J:COMフィールド土浦)▷「光がつくるアート水郷桜イルミネーション」(17日午後5時、霞ケ浦総合運動公園風車前広場で点灯式)▷「図書館フェス及び本の通帳サービス」(フェスは21~27日市立図書館)▷「学祭ツチウラ2018」(24日、市役所前やアルカス土浦)など11月に催されるイベントの案内があった。 「産業祭とカレーフェス」は昨年は同じJ:COMフィールドで開催していたが、今年は産業祭はモール505、カレーフェスはJ:COMフィールドで開催する。昨年2日間で7万人の集客があったことから、今年は中心市街地を回遊してもらうのが狙いという。カレーフェスはこれまで主菜、麺、創作の3部門でそれぞれグランプリを決定していたが、部門ごとに出店数にばらつきがあることから、今年はすべての出店者のメニューからブランプリを決めるという。 市立図書館1周年 イベント目白押し 市立図書館の図書館フェスは開館1周年を記念し、土浦市出身で江戸川乱歩賞を受賞したSF作家、高野史緒さんの講演会など6日間で18の催しを開催する。本の通帳サービスは市内の小中学生を対象に、図書館で借りた本の履歴を銀行の通帳形式の手帳に印字するサービスで、23日からスタートする。導入するのは県内で結城市に次いで2例目で、結城市では図書館に新規登録した小学生が3倍に増えたという。 学祭ツチウラは、市内の高校10校が一堂に会して、普段の学校生活について発表する全国初のイベントで、土浦二高書道部によるパフォーマンスや常総学院高校のチアリーディング部などの発表のほか、学校対抗で読みたい本を紹介し合うビブリオバトルなどが催されるという。
地域防犯願って青パト出発式 土浦市桜ケ丘町
2018年9月30日
【谷島英里子】土浦市桜ケ丘町の防犯パトロール隊が青色回転灯装備車両(青パト)を初めて導入し、29日に同町公民館で出発式を開いた。隊員のほか警察、小・中学校校長、児童らも参加し、地域の安心安全に向け決意を新たにした。 青パトは日本財団から車両の80%の助成を得て導入し、回転灯や白黒の塗装が施されている。2005年に同パトロール隊が発足した以降は自家用車に回転灯を設置してパトロールを行っていた。 式典には、土浦署荒川沖交番、市生活安全課、下高津小、土浦四中、同町子ども会など約55人が出席。那珂伸一区長(55)は「防犯活動のシンボルとして安心安全なまちづくりの一助になれば」とあいさつした。日本財団から贈られた青パト車の大きな鍵の模型も披露された。 隊員は50~70歳代の61人で、4グループに分かれて小中学生の下校時の見回りや犯罪抑止のパトロール活動を行っている。今後は青パトが町内で親しまれる存在になればと愛称を募集していく。 日本財団が土浦市内の町内会に青パト車(原則として軽自動車)の購入資金の助成をするのは、おおつ野自治会に続き2カ所目という。日本全国で約4万台の青パトが活躍し、同財団は約240台の青パト車助成支援を行っているという。
法的な見方・考え方体験して 弁護士主催の「子ども法律学校」が人気
2018年8月20日
【田中めぐみ】子どもたちに法的なものの見方や考え方を体験してもらおうと、県弁護士会(星野学会長)に所属する弁護士らが毎年、夏休みと冬休みにボランティアで開催している「子ども法律学校」が人気だ。 今年の夏休みは28日、水戸地方裁判所土浦支部(土浦市中央)などで開催する。対象は小学校高学年、定員は60人で、県南の小学校に参加者を募集したことからすでに定員いっぱいという。 同弁護士会「市民のための法教育委員会」の弁護士らが取り組んでいる。内容は、参加者の半数の30人が水戸地裁土浦支部の法廷を使用して、童話を題材にした模擬裁判を体験する。もう半数は近隣の土浦市亀城プラザ(同市中央)で、事実を客観的に分析するのに役立つ「三角ロジック」=メモ=についての講義を受ける予定だ。 模擬裁判の題材は、過去には、グリム童話「三匹の子豚」を題材とし、侵入してきたオオカミを撃退した子豚には正当防衛が成立するかどうかなどを子どもたちに考えてもらった。子どもたちには、実際にオオカミ、子豚、裁判官などの役割を演じて法廷に立ってもらい、それぞれの立場で主張や反論を行って、相手を説得することや中立的判断を下すことの難しさを感じてもらったという。 法教育委員会委員の一人、「さくらパートナーズ法律事務所」(土浦市文京区)所長の中島隆一弁護士(39歳)は「裁判に参加することは一般市民にも無縁ではない。裁判員裁判では市民も一人の判断者として裁判に参加することになる。子どもたちも将来、裁判員の役割を担えるように、どのように裁判が行われるのかを小さいうちから学んで欲しい。童話を題材にすることで、難しい裁判制度を易しく疑似体験するお手伝いができれば」と話す。 法廷の様子は普段なかなか見ることができないため、子どもたちにとっては貴重な体験になるという。模擬裁判の傍聴は、参加する子どもたちの保護者のみ可能。 ※メモ 【三角ロジック】何らかの主張を行う際、具体的な事実や数値といったデータを示して理由付けし、主張するという方法のこと。例えば「火事が発生した」という主張をする際、「消防車がサイレンを鳴らして走っていった」というデータを示し、「普通は消防車は火事があるとサイレンを鳴らして火事の現場に向かう」という経験則による理由づけによってデータと主張を結び付ける。合理的で、説得性が増すという。
小学生議員が一般質問 土浦市子ども模擬議会
2018年7月5日
【谷島英里子】土浦市内の小学生が市議会議員にふんして、疑問や意見を発表する「子ども模擬議会」が5日、同市議会議場で開催された。市内17の小学校の代表が議長や議員役、記者役などを務め、定例会の一般質問と同じ形式で中川清市長や井坂隆教育長らに質問した。 子ども議員から「集中豪雨や災害時の対策」「小中一貫教育の良いところ」「給食の栄養」など幅広い質問が出された。2019年秋に開催される、いきいき茨城ゆめ国体に向けた市の協力についての質問に中川市長は「おもてなしとして、選手や監督、観客を迎えるための花の育成や各競技場に飾るのぼり旗の作成を小中学生にお願いしたい」となど答弁していた。 神立小6年、鈴木心音さん(11)は「議場に上がった時はとても緊張したけれど、しっかり話せて良い経験になった」と話していた。記者役の同小6年、宮本朔良さん(11)は「答弁している言葉を全て書きとるのは難しいと感じた」と語った。 子ども模擬議会は、行政と議会の役割を理解し、市に関心を持ってもらおうと1991年から実施している。
「土浦音頭」響かせたい 七夕に7カ所で街頭公演 桜川芸者学校
2018年7月5日
【鈴木宏子】土浦の名所や風物を歌った昭和初期の新民謡「土浦音頭」を街中に響かせたいと、七夕の7日、同市の中心市街地7カ所で「粋な七夕まつり」が催される。土浦の歴史や文化を掘り起こしまちおこしをする演劇公演「桜川芸者学校」の出演者らが、当時、土浦で一番人気だった芸者、君香の物語を展開しながら、街頭7カ所で土浦音頭を舞い踊る。 正午ごろ土浦駅前をスタート、中心市街地を下り、土浦音頭に歌われた土浦城(亀城公園)に向かう。7カ所は▽土浦市役所うらら大屋根広場(正午ごろ)▽アルカス土浦1階入り口(午後0時30分ごろ)▽古書店「つちうら古書倶楽部」店内(1時ごろ)▽モール505野外ステージ(1時30分ごろ)▽土浦名店街(2時ごろ)▽古民家カフェ「城藤茶店」店内(3時30分ごろ)▽亀城プラザ前(4時ごろ)と市立博物館前(4時30分ごろ)。 つくば市の脚本家、冠木新市さん(66)が代表を務めるまちおこし団体「スマイルアップ推進委員会」が主催する。冠木さんらは2016年、土浦音頭を掘り起こし、亀城公園前の古民家カフェ、城藤茶店(同市中央)で土浦音頭をテーマにした演劇公演を開催し、新たな踊りで復活させた。 今年5月、土浦音頭がCD「日本の名城を唄う」(日本コロムビア発売、税込2500円)に収録され発売された(https://newstsukuba.jp/?p=6423)のをきっかけに、もともとあった中心市街地7カ所で公演する構想を実現させる。 土浦音頭は昭和初期に、土浦芸者組合の関係者らが、下妻市出身の詩人、横瀬夜雨に作詞を依頼して制作した。当時の名妓、君香がSPレコードに歌を吹き込み、東京の三越や松坂屋ホールなどで踊ったとされる。君香はその後突然、芸者を引退し、土浦でワカサギを売り歩いたり、東京に闇物資を運ぶ担ぎ屋となって働き、1943年結核で死去した。7カ所の街頭公演では、君香の人生の断片が少しずつ明かされるという。 冠木さんは「これをきっかけに、駅前だけでなく土浦の中心市街地に人の流れができれば」と話す。 ◆7日(土)の街頭公演はいずれも観覧無料。雨天決行。詳しくは電話090-5579-5726(冠木さん)。
県大会連覇目指し闘志 土浦市消防本部救助隊
2018年6月7日
【谷島英里子】14日に県立消防学校(茨城町)で開催される第45回県消防救助技術大会での上位入賞を目指し、土浦市消防本部は7日、同市田中町の同本部屋外訓練場で、出場する全チームによる合同訓練を行った。同救助隊は昨年「障害突破」で県大会優勝の実績を持ち、連覇を狙う。 ロープを渡って人を救出する「ロープブリッジ救出」や5カ所の障害を乗り越える「障害突破」、救助者を搭上に引き上げる「引揚救助」の3種目に23人が出場する。上位入賞すると関東大会への出場権が得られ、勝ち進むと全国大会に出られる。 合同訓練には出場予定者全員が参加。連覇を狙う障害突破チームリーダーの田中洋平さん(31)は「日頃の訓練のように安全で正確な救助が迅速にできるように全力で挑みたい」と話した。ロープブリッジ救出の上谷泰倫さん(26)は「大会に向けて2カ月間集中的に訓練したので精いっぱい力を発揮したい」と意気込みを話した。
ありがとう さようなら 新治3小学校が閉校
2018年3月21日
【鈴木宏子】土浦市初の施設一体型小中一貫校、新治学園義務教育学校が4月1日開校するのに合わせて、閉校となる新治地区の三つの小学校で21日、それぞれ閉校式が催され、児童や保護者、地域住民らが母校に感謝と別れを告げた。 藤沢(同市藤沢)、斗利出(高岡)、山ノ荘(本郷)の3小学校で、新治中学校(同市藤沢)の敷地に新設された新治学園に統廃合される。 このうち児童数86人の山ノ荘小学校では「ありがとう さようなら 山ノ荘小学校」と題して閉校式が催された。保護者や地域住民、卒業生、歴代教職員など計約300人が参加し、66年の歩みを振り返った後、1~5年生に修了証、6年生17人に卒業証書が塚原規嗣校長から手渡された。 塚原校長は「心の触れ合いがある愛情たっぷりの学校だった。閉校は誠に残念だが、4月からは新生新治学園の生徒として、藤沢や斗利出の子供たちと互いに学び合い成長してほしい」などと話した。 最後の校歌を全員で斉唱した後、6年生によるサプライズがあり、17人全員が教員全員に感謝のメッセージを書いた手作りの卒業証書を手渡した。 6年生とサプライズを準備したPTAの閉校委員会記念部長の小神野崇洋さんは「閉校は残念だが、少子化で仕方がない部分もあると思う。新しい学校では、ここで培ったものを生かしてもらえれば」と話していた。 最後の卒業生となった飯塚蒼文(あもん)さんは「(6年間は)短かった気がするけど楽しかった。1~5年生には申し訳ないけど、最後の卒業生としての自覚をもってこれからも頑張りたい」と話していた。 山ノ荘小は、学制が発布された1872(明治5)年に開校した沢辺小と、その後、明治時代に開校した永井小、小野小などが統廃合し、1957(昭和27)年に創立した。 同じ日、閉校式が実施された藤沢小は児童数227人、1875(明治8)年に私塾から公立小学校となった。斗利出小は児童数58人、1875年創立の高岡学校を改称して設立された。藤沢小と同じ143年の歴史がある。 3校の閉校により、2006年に土浦市と合併した旧新治村の小学校は新治学園一つだけになる。3校の跡地の利活用などは現時点で未定という。3校はいずれも地震災害時の地域住民の避難場所となっている。
市民会館を大規模改修 土浦市新年度予算案
2018年2月23日
【鈴木宏子】土浦市の中川清市長は23日、2018年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初と比べ5.1%減の510億8000万円。主な事業として、老朽化している市民会館の大規模改修を実施するほか、土浦港周辺にサイクリング愛好者向けの拠点施設を整備する。 特別会計を合わせた総額は同6.2%減の909億6000万円。市立図書館、川口運動公園野球場、新治学園義務教育学校建設など大規模事業が一段落したことによる減額という。 歳入は市民税は1.3%の増加を見込んだが、3年に1度の固定資産税の評価替えなどから市税全体では同比0.2%減とした。10月からスタートする家庭用ごみ袋の有料化により、ごみ処理手数料収入を2億2500万円計上する。17年度がピークだった市債(借金)は、大規模事業の完了により減額に転じるという。 新年度の主な事業は、1969年に建設された市民会館の耐震補強と大規模改修を実施し、大ホールの座席幅を広げるほか、エレベーター設置、トイレ改修などを実施する。完成は2019年度で全体事業費は23億円。合併特例債の活用可能額167億6000万円のうち残り1億800万円を財源の一部に充て、使いきる。 土浦港周辺の拠点施設は、2010年にプロパストから取得し暫定広場になっている「つくば霞ケ浦りんりんロード」沿いの用地に、総額2億3000万円でサイクリング拠点施設とイベント広場、100台分の駐車場などを整備し、民間参入の呼び水とする。土浦駅ビルに3月オープンするサイクリング拠点施設「りんりんスクエア土浦」は鉄道利用のサイクリング愛好者向け、土浦港周辺はマイカー利用者の拠点になるという。 ほかに、今年10月6日に開催予定の土浦全国花火競技大会のブランド化を図ろうと、土浦駅前のビル壁面に花火を題材にした映像を投影するプロジェクションマッピングを実施するほか、東京・品川駅自由通路44面で花火大会の映像を上映する(1600万円)。 老朽化した第1・第2給食センターを統合して新治庁舎跡地に建設する学校給食センターは18年度に着工する。完成は20年度で全体事業費は37億2900万円になる。
来館者10万人達成 開館45日目、土浦市立図書館
2018年1月21日
【鈴木宏子】土浦市立図書館(同市大和町)の来館者数が21日、10万人になった。昨年11月27日、JR土浦駅前、アルカス土浦内にオープンし45日目(開館日)の達成となる。同館は年間40万人の来館者を目標としており、開館2カ月弱での10万人達成は、目標より1.5倍速いペースとなる。 21日午後、10万人目の来館者となった市立土浦第2小学校1年、板羽美帆ちゃん(7)に、入沢弘子館長から、市のイメージキャラクター「つちまる」のぬいぐるみと、同市出身の力士、高安関の切手シートなどの記念品が贈呈された。美帆ちゃんは「びっくりした。(10万人目になって)うれしい」などと話していた。 絵本を返却するため、父親の会社員、浩之さん(55)とやって来た。5回目の来館という。浩之さんは「(移転前の旧館と比べ)本も増えたし、ジャンルも分かりやすく、居心地のいい場所になった。面白い本を探して、子どもにいろいろな本に親しんでもらえるようにしていきたい」などと語っていた。 同館のこれまでの1日平均来場者数は約2200人で旧館の3.5倍。貸出冊数は1日平均2228冊で同2.25倍。1階市民ギャラリーの来館者数と合わせるとアルカス土浦全体の来館者数は計約11万5000人になる。 入沢館長は「駅前立地になり、気軽に立ち寄る方が増え、利用の仕方にも変化を感じている」とし「10万人達成は一つの節目になる。これからも多くの方が本に親しみ利用しやすい図書館づくりを目指し、駅前活性化に寄与できる施設として地域と連携を図り貢献していきたい」などとしている。
平成30年土浦市成人式
2017年12月14日
式典は市内8中学校卒業生の新成人32人で構成された、成人式運営委員会で開催される。 対象者平成9年4月2日から平成10年4月1日生まれ 男705人、女684人、計1389人(平成29年11月1日現在)
土浦市のごみ袋は県内一高額に 「負担増どこまで」懸念の声
2017年10月14日
土浦市で指定ごみ袋を来年10月から2倍以上値上げすることが決まったのに続き、新たに公共施設の使用料金などの見直しが検討されている。市は新図書館建設など箱モノ整備を進める傍ら、財政悪化と人口減少を背景にこれまで、公立幼稚園の廃止、公立保育所の民営化などを進めてきた。「公共」の在り方を変える矢継ぎ早の改革が進んでいる。「公共サービスの見直しと住民負担の増加はどこまで続くのか」―市民の間で懸念の声が出始めた。 10月1日、同市真鍋新町、土浦ピアタウン・イベントホールで、市民団体「土浦まちづくり市民の会」(代表・長坂慎一郎元山形大教授)による「市民の集い」が開かれた。会場には満杯の約80人が参加。「大型整備事業と悪化する財政」をテーマに報告した同会事務局長の高村義親茨城大名誉教授は、市が市役所、斎場、消防本部、新図書館などの大型施設を次々に整備してきたことに触れ「全国で平成の大合併で生まれた自治体が深刻な財政難に苦しんでいる」と問題を指摘した。 家庭ごみの有料化や使用料の見直しなど住民負担増の懸念に対しては「土浦市は(大型整備事業による)借金を背負って苦しみ始め、身近なところからお金を取っていくことが始まっている」と指摘した。 同市の指定ごみ袋は9月議会で、来年10月から有料化することが可決されたばかり。燃やせるごみ袋は現在の40㍑10枚入り170円が約3倍の45㍑10枚入り500円になり、県内一高いごみ袋になるという。 公共施設の使用料見直しは、今年スタートした「市使用料見直し検討委員会」で検討が行われた。施設ごとに基準が異なる減免制度に統一基準を設け、減免の適用を限定するなどの基本方針が示された。ほかに、現在使用料が無料の施設として▽小中学校体育館・グラウンド等▽佐野子・木田余地区・右籾地区の市民運動広場▽中貫公園運動広場▽社会福祉センター▽老人福祉センター(60歳以上)の公共施設の使用料のほか、▽事業所所在証明書発行手数料▽ふれあいセンター「ながみね」定期送迎バス―が例に挙げられ、有料化を検討することが指摘された。 一方、公立幼稚園は来年3月末で5園のうち土浦第二、都和、大岩田の3園が廃止される。公立保育所は今年4月、新川保育所が民営化された。来年4月以降、竹ノ入、都和、桜川が毎年一カ所ずつ民営化される計画だ。 高村事務局長は「無駄をチェックし、身近な行政サービスを低下させないよう、市民が見守っていかなければ」と語り「共働きの子育て世代にいいまちづくりをしていくべき」と話す。 市のこうした動きを受けて同市民の会は、まず市議会の無駄をチェックし、近く市民リポートをまとめる予定だという。(鈴木宏子) P 土浦市真鍋新町、土浦ピアタウン・イベントホールで開かれた「土浦市まちづくり市民の集い」
常陸農協が子ども食堂を開設《邑から日本を見る》158
2024年4月22日
【コラム・先﨑千尋】今月13日、常陸農協(秋山豊組合長)は、那珂市瓜連にある「ふれあいプラザ瓜連」の一角に「子ども食堂(スワン食堂)」を開設した。同プラザは旧瓜連支店の事務所だったところで、近くの小学生や親子連れの家族でにぎわい、50人以上が来店した。この日のメニューはカレーライスと野菜サラダ、ゼリーなどで、12時半には売り切れとなった。 同農協では5年前から、子どもたちに農協を知ってもらい、身近に感じてもらおうと「子ども食堂」を開く準備を進めていたが、コロナ禍で地区内の小学校の了解を得られず、農協女性部のメンバーを中心に「レインボーサロン」を立ち上げ、準備を進めてきた。月に1回、メニューの開発をし、郷土料理などで腕を磨いてきたが、最近では毎回30人近くが参加し、ソバ打ちや豆腐、コンニャクづくりなど、地元の素材を使い、季節に合わせたメニューは、仲間からもおいしいと評判を呼んでいる。 茨城県内では、農協が各種の子ども食堂に食材を提供してきた事例はあるが、農協自体が運営主体となったケースは初めてだ。全国でも農協直営の子ども食堂は多くはない。「全国共済農協連(全共連)」の地域貢献活動の支援も受けている。3月23日のプレオープンの時にも50人近い参加者があった。スタッフはレインボーサロンの会員たち。 農協がどうして子ども食堂に取り組むのかについて、秋山組合長は「子どもがどんどん少なくなって、地域が寂しくなる。こうした状況を見て農協が何もしないでいるのは耐えがたいと感じていた。次世代に農協の存在を知ってもらう方法として子ども食堂を開くことを考えついた」と話す。 「ふれあいプラザ瓜連」の萩野谷一成店長は「当面、月に1回開くが、回数を増やしたい。子どもたちにも料理づくりに参加してもらったり、近くの畑を借りて有機野菜を栽培し、食材に使ったりすることなども考えていきたい。周辺の高校生や大学生の力を借り、学習支援にも取り組んでいきたい」と、今後の抱負を語っている。 子ども食堂は全国で増えている 子ども食堂は、2012年に東京都大田区の「きまぐれ八百屋だんだん」というところで始めたのが全国初。その後、子どもや保護者、地域住民に無料または安価で「栄養のある食事・温かな団らん」を提供するための社会運動になり、テレビや新聞雑誌など多くのメディアから注目を集め、瞬く間に全国に広がっていった。 NPO全国こども食堂支援センター「むすびえ」の調査によると、子ども食堂は18年以降毎年1000カ所以上増え続け、昨年10月現在で全国に9132カ所あり、利用者は推計で大人と子どもで延べ1584万人、うち子どもは1091万人に達した。同年度の公立中学校の生徒数とほぼ同じになる。県内の子ども食堂は今年2月現在で187カ所あり、水戸市、つくば市、日立市、土浦市など、都市部に多い。 子ども食堂は子どもの貧困対策というイメージが先行していたが、最近は食育推進や子育て支援、世代間交流、地域活性化など、地域の特性に合った様々な活動が取り組まれているようだ。農協が地域の子どもたちとどう関わっていくのか。今後の同農協の子ども食堂の展開を注目したい。(元瓜連町長)
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