小中学校の新学期の授業開始時期について、つくば、土浦両市は3日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため2週間、臨時休校することを決めた。授業開始は早くて20日となる。
両市とも感染者が発生していること、県南のつくばエクスプレスと常磐線沿線は、東京など都市部との行き来が多い感染拡大要注意市町村であるとして、県が2日、平日夜間と週末の不要不急の外出自粛を10日まで要請したことなど受けた措置となる。
両市とも新学期自体は6日から始まるが、その日は教科書などを受け取るだけで短時間で帰宅する。翌日から2週間の休校となる。
つくば市、今度は給食なし
つくば市は、小中学校いずれも在校生は6日登校し教科書などを受け取る。7日から19日まで休校となる。入学式は小中学校とも7日予定されていたが実施せず延期する。ただし新小学1年生と新中学1年生は7日、保護者と登校し、教科書などを受け取る。
臨時休校中、保護者が働いていて家庭で面倒を見ることができない家庭については、児童クラブでのみ子供を受け入れる。3月の臨時休校期間は学校で受け入れ、給食も提供したが、今回は感染者が増加しているリスクを踏まえ学校では受け入れないという。児童クラブに登校する子供は弁当を持参する。
臨時休校期間中、保護者には休暇取得を依頼する。休暇を取得できない場合は子供を児童クラブで受け入れるが、受け入れ人数に限界があり過密化を防ぐため利用を断る場合もあるという。
20日に授業を開始できるか休校を延長するかについては、さらに15日までに判断するという。
土浦市、入学式は簡素に
土浦市も在校生は6日に登校し、教科書などを受け取って短時間で帰宅してもらう。入学式は小学校は7日、中学校は8日に保護者も参加して実施するが、式典を簡素にして時間を短縮する。
臨時休校期間中に、自宅で子供の面倒を見られない家庭に対しては、3月の臨時休校中と同様、午前8時から午後2時までは各学校で子供たちを受け入れる。午後2時以降は各学校の敷地内にある児童クラブで面倒をみる。
同市立真鍋小(小林知永校長、児童数825人)では毎年、入学式後の日程で行われてきた「お花見集会」が中止となった。1981年に始まり、震災の2011年にも途切れなかった伝統行事が40年目にして初めての中断。校庭には県指定天然記念物のソメイヨシノの巨樹が5本あり、樹齢113年とも。お花見集会では6年生の児童が新1年生を背負って満開のサクラの周りを一周するのが恒例になっていた。4日に予定されていた地域住民との「真鍋の桜を楽しむ集い」も中止になっている。
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