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2022
預金・貸出金残高ともに過去最高 筑波銀行が23年3月期中間決算
2022年11月11日
筑波銀行(本店・土浦市、生田雅彦頭取)は11日、2023年3月期第2四半期決算を発表した。22年4~9月期の連結中間決算で、一般企業の売り上げにあたる経常収益は、前年度の中間決算と比べて1億3300万円増え、185億7000万円となった。 中間純利益は前年同期比2億円減の22億5800万円。臨時的損益7億1400万円のマイナスが、本業部門の利益6億5800万円のプラスを上回った。臨時的損益の有価証券関係損益は4億2200万円減となり、取引先の貸出金が回収できなくなった場合に備える予信関係費用は増加し1億4800万円のマイナスとなった。 こうした中、預金・貸出金残高はともに過去最高となった。新型コロナ感染症の影響が続いて、手元に資金を確保しておきたい意識から、預金は個人、公金ともに残高を増やしており、9月末の預金残高は2兆5181億円(前年同期比278億円増)に達した。 貸出金残高は、前年同期比642億円増の1兆9146億円。業種別では化学、建設機械などが好調の製造業、物流倉庫の立地が目立つ運輸業、TX沿線でのマンション、住宅建設から不動産業などが資金需要を拡大した。 中小企業向け貸し出しも7681億円に伸ばした。コロナ禍にあって、特に地元中小企業の支援に積極的に取り組んだという。 生田頭取は「過剰債務に陥った顧客の支援をメーンに取り組んでいるが、エネルギー受給のひっ迫や諸物価高騰など、状況は悪化している。支援策はコロナ対策時より難しく、より高度なものになろう」と語っている。
2人が反対意見を公述 旧総合運動公園用地 都市計画変更でつくば市が公聴会
2022年11月11日
つくば市の旧総合運動公園用地(同市大穂、45.8ヘクタール)と、つくば駅前の吾妻70(ななまる)街区 国家公務員宿舎跡地(同市吾妻、6.4ヘクタール)について、都市計画変更(10月11日付)に向けた同市による公聴会が11日、市役所で開かれ、旧総合運動公園用地に倉庫を建てられるようにするなどの用途地域変更と第2種文教地区の指定をはずすことなどに対し2人がそれぞれ反対意見を公述した。 1人は「つくば市は科学技術の研究拠点都市であり、都市の経営戦略として新たな研究分野に集中投資できる体制を用意しておくべき。(旧総合運動公園用地は)未利用地ではなく未来用地。事業用倉庫や物流拠点を可能にする今回の都市計画変更は、研究学園都市のマスタープランから逸脱しており、研究拠点都市の未来を危うくする」などと述べた。 もう1人は「今回の変更は、データセンターと物流施設を建てさせるための変更。国家プロジェクトとして建設された筑波研究学園都市があっという間に、駅前はマンション、郊外は物流施設になっている。次世代に研究学園都市を残す必要がある。研究学園都市のマネジメントはつくば市だけでは成し得ないので国や県と連携すべき」などと公述し「50年後、100年後のつくば市民がどう思うか(この事態を)記録に残すために今日ここに来た」と話した。 市は、公聴会で出された意見などを受けて今後、用途地域や地区計画変更案を再検討し、来年1月4日から18日まで、再度、変更案を縦覧し意見書を受け付ける。その後、都市計画審議会を開き、知事と協議の上で、来年2月中旬の都市計画変更を目指すとしている。 旧総合運動公園用地は、つくば市土地開発公社が外資系物流不動産会社グッドマンジャパンつくば特定目的会社に一括売却し、データセンターや物流拠点が建設される計画。吾妻70街区は土地所有者の財務省と市が、イノベーション拠点と中高層住宅などのスマート街区を誘導する計画。
関東ローカルTV局の情報番組が楽しい!《遊民通信》52
2022年11月11日
【コラム・田口哲郎】 前略 ローカルテレビ局のローカル番組が好きなことは前に書きました。まだ好きで見ています。J:COM茨城経由で映るテレビ神奈川、千葉テレビ、テレビ埼玉のスクランブル放送で行われている朝、昼、夕の情報番組です。 朝は千葉テレビ「モーニングこんぱす」、昼はテレビ神奈川「猫のひたいほどワイド」、夕方はテレビ埼玉「マチコミ」(テレビ埼玉はテレビ神奈川経由でしか映りません)です。それに加えて、東京メトロポリタンテレビジョンの「5時に夢中」も見ています。 ローカルテレビ番組の良いところは、視聴者のメッセージを紹介してくれるところです。特に熱心にメッセージを送っているのが、「猫のひたいほどワイド」と「5時に夢中」です。「猫」の方は月曜から木曜まで昼12時から13時半までの1時間半。「5時」の方は月曜から金曜まで夕方5時から1時間の放送枠を持っています。 街の規模が大きいので、情報量が多いということでしょうか。それだけのボリュームのコンテンツに需要があるのがすごいと思います。 番組へのメッセージ投稿がさらに楽しい! さて、番組へのメッセージです。「猫」の方も、「5時」の方も、ほぼ毎日送っています。たまに読まれます。読まれるとうれしいです。読まれるか、ドキドキするちょっとしたスリルが味わえます。日常の軽いスパイスといった感じです。深夜ラジオのハガキ職人みたいにディープな作り込みがいらない、あっさりしたテイストの文章でも読んでくれますし、何より素直な感想や応援の気持ちが大切です。 「猫」の方は視聴者が電話で出演し、ゲームに参加するというのがあり、先日参加しました。ゲームに勝つと番組特製のバッジがもらえるのですが、惜しくも負けてしまいました。次はもらえるようにがんばりたいです。そのとき、アナウンサーや出演者と少し会話をするのですが、素人ゆえにどぎまぎしてしまうところも。 そこをプロの出演者は声が大きいし、サポートしてくれます。岡村帆奈美アナや照井七瀬アナは仕切りが上手だなと感じました。テレビ番組に日々プロとして出演するのは、楽しそうですが、ご苦労も多いと思います。これからも視聴者を楽しませるローカル番組を作り続けてほしいと思います。ごきげんよう。 草々(散歩好きの文明批評家)
請願は継続審査に 県議会文教警察委員会 「つくばに県立高校新設を」
2022年11月10日
人口が増加するつくば市などへの県立高校の新設や既存校の定員増などを求めた請願の審査が10日、県議会文教警察委員会(水柿一俊委員長)で行われ、継続審査とすることが全会一致で決まった。市民団体「つくば市の小中学生の高校進学を考える会」(片岡英明代表)が約7500人の署名を添えて県議会12月定例会に提出していた(10月31日付)。 委員会の審査結果を受けて、12月定例会最終日の16日、改めて本会議で審議されるが、本会議も継続審査となると見られる。一方、現在の県議の任期は来年1月7日までであることから、継続審査になった場合、請願は来年1月7日で審議未了により消滅する見通しだ。 継続審査となったことについて、同委員会を傍聴した片岡代表は「小さな団体の請願を不採択にできなかったことが大きな成果。保護者や子供たち、市民の願いが県議会に伝わったことが大きい」とし、「昨年12月から今まで、つくば市選出の5人の県議全員がそれぞれの方向からこの問題を取り上げてくれたことが県に対する圧力になったと思う」と話した。 今後については「県は『中学生の進路選択に影響が出ないよう、既存校の学級を増やす』と答弁しているので、県に対し、こちらから学級増の具体的提案をしていきたい。具体的に検討すれば(既存校の敷地面積の制約や教室増築の費用などから)新設しかないことを分かってくれると思う」と述べた。さらに「つくばだけの運動では力不足なので、つくばみらい、守谷、牛久、土浦などにも(運動を)広げていければ」と語った。 考える会は、人口が増加するつくば市では2021年、中学3年生の6人に1人しか市内の県立高校に入学できなかったこと、つくばエリア(つくば、つくばみらい、守谷、常総市など)の中学卒業生が2030年には21年より1000人増えることなどから、県に対し、つくば市やつくばエクスプレス(TX)沿線に全日制県立高校を新設することや既存校の定員増を行うことなどを求め10月31日、請願書を提出していた。紹介議員となったのは山中たい子県議一人だけだった。 請願に対し県教育庁は10日の委員会で、4日の一般質問への森作宜民県教育長の答弁(11月4日付)と同様の説明を繰り返し、つくばエリアの中学卒業者は2030年までに約700人増加するが、周辺のエリアでは約1400人減少すること、一方、つくば市の生徒が多く通学している土浦、牛久、下妻の3市に限れば、つくばエリアの中学卒業者数は2030年までに現在より約700人増加するのに対し、3市は約500人減少し、つくばエリアの増加が約200人上回る状況となるーなどの調査結果を報告した。 その上で、つくば市内の既存の県立高校の魅力を高め志願者を確保する、通学可能な範囲で進学先が確保できるよう適切な時期に既存の県立高校の定員を増やしていくなどの方針を説明した。 県教育庁の説明に対し、同委員会から質問や賛否の意見などは一切出ず、継続審査とすべきとの声が出て、全会一致で継続審査とすることが決まった。
地域おこしをみんなの力で【北条宿でコーヒーブレイク】4
2022年11月10日
つくば市北条の街道沿いにある「北条ふれあい館」は大正末期に建てられた店蔵。2000年まで田村呉服店として現役で商売を営んでいた。現在は北条街づくり振興会が観光案内と無料休憩所をこの場に開設し週末に運営されている。 それは喫茶店なのか?と思うかもしれない。しかし訪れた人々へのもてなしでお茶やコーヒーを振る舞ってくれる。さらに北条米を練り込んだアイス「北条米スクリーム」を買い求めることができる。ここはもう番外でもかまわないので加えてしまおう。 「街道筋に発展した町は、江戸時代から続く商業の集積地で、昭和30年代がにぎわいのピークでしたね。確かに、喫茶店というものはここには無かったように記憶しています。なぜと問われたこともなかったけれど、なぜでしょうねえ」 振興会の会長を務める坂入英幸さんは、ふれあい館の近所で眼鏡・時計店を営む北条っ子だ。筑波研究学園都市の概成と市町村合併に伴う地域格差の顕在化、地元の少子高齢化など、地域を取り巻く問題は喫緊と言われながらドラスティックな解決策を見出せないまま現在に至る。 手をこまねいてはいられないと、市商工会の枠組みを超えて地元有志が集まり、町おこし活動を始めた。2007年度に始まり、茨城県のがんばる商店街支援事業にも採択され、北条の商店主だけでなく地域住民や筑波大生にも協力を求め、120人の会員で振興会が立ち上げられた。 震災、竜巻、コロナに折れることなく 人材集結や企画立案は少しずつ形になっていったが、2011年の東日本大震災、12年の竜巻災害で、町は甚大な被害を受け続けた。振興会は折れることなく復興に携わり、観光資源としての町の活用も形になってきたが、2019年から新型コロナウイルスという新たな局面に足を止められた。 震災以前に鉄道が廃線となり、筑波地区は市が唱えるように学園都市の周辺地域として取り残されるポジションとなっていた。公共機関の集積と商業が両立していただけに、元々は飲食業には目のある地域だったが、学園都市中心部とは比較にはならない。坂入会長はこう述べる。 「市にも進言しています。地域格差是正のためのR8(リージョン・エイト、市による周辺市街地活性化事業)にも期待はするけれど、余所の周辺地域はまだスタート地点に立ったばかり。先行してスタートした北条を地域振興のサンプルとして、もっと目を向けてもらいたい」 パン屋、うどん屋、ラーメン店も 北条米スクリームは、地域おこしのシンボルの一つ。北条米を使ったアイスクリームづくりを進めたのは、筑波大生だったそうだが、常識を越えた粘性が災いして「攪拌(かくはん)機が壊れるから製造できない」とも言われた。この粘性の改良の末、北条米の風味を生かした独特の粘りを持つ一品が誕生した。 ふれあい館のいろり端(正しくは集会テーブル)でこれをいただき振興会の人々と談話していると、ちょっとした古民家カフェの雰囲気を味わえる。 「地震と竜巻で、いくつかの歴史ある建築物が解体の憂き目に遭い、空き家問題なども起こっていますが、北条で喫茶店を営むというチャレンジに続いて、町なかに欲しいねと話題にしていたパン屋が2軒、うどん屋も2軒、洋食屋や行列のできるラーメン店が林立しています」と坂入会長は言う。(鴨志田隆之) 終わり
予定価格書に誤記載 物品購入の開札を中止 つくば市学校給食
2022年11月9日
つくば市は9日、学校給食の食用油を購入する指名競争入札で、予定価格書に誤りがあったことが分かったとして、同日実施予定だった開札を中止したと発表した。 市教育局健康教育課によると中止したのは。市内の全小中学校46校と市立幼稚園16園の学校給食を調理する計4カ所の給食センターで、来年1~3月に使用する食用油を購入するための入札。10月21日、市が指名した業者に入札を通知していた。 今回の入札は、購入単価のみを決定し、実際に使われた量に応じて代金を支払う単価契約だったことから、予定価格書には単価を記載すべきところ、誤って、1~3月に購入予定の数量に基づき、単価に数量を掛けた合計金額を記載してしまったという。 誤記載が分かったことから同課は指名業者に対し、開札中止と理由などを説明した。学校給食に支障が出ないよう、年内に再度、入札を実施する。今回の指名業者の数や予定価格については、今後、再入札を実施することから非公表としている。 再発防止策として同課は今後、予定価格書を作成する際は、単価を決め数量に応じて支払う単価契約による単価表記なのか、総額を支払う総価契約による総額表記なのかなど、作成前に職員2人で確認するとしている。
以前は新聞販売店【北条宿でコーヒーブレイク】3
2022年11月9日
今年5月、北条大池の入り口に新しいカフェが登場した。カフェとお食事の店「モンステラ」。いつの間にこんな店がと記憶を巡らせたら、店舗は以前、新聞販売店だった場所だ。 店内はテーブル席と窓際カウンター席のしつらえとなっているが、この広いスペースに所狭しと新聞紙が積み上げられ、仕分けされた新聞を配達する送り出しが深夜に行われていた。 「うちは北条を中心に3300軒ほどの新聞購読者に支えられていました。時代の趨勢(すうせい)で行く末に希望を持てなかったし、何より3人の息子のうち、経営者だった長男(植松新聞店社長の崇さん)に突然先立たれて、販売店をたたむことになったんです」 モンステラの代表、植松惠子さん(75)は、2020年に新聞販売店を閉じたが、2人の息子から励まされ、店舗を活用する考えを巡らせていった。 サイクリストが往来 店舗の所在地は、筑波山の不動峠にヒルクライムに駆け上がるサイクリストの往来がある。最初は彼らの休憩所に使ってもらおうと、店内に沢山の自動販売機を設置しようとしたが、これは実現しなかった。 「自販機設置は希望した機械を設置できなくて。それなら自分でやってしまえと。喫茶店の経験はなかったけれどコーヒー豆を吟味して飲み比べる趣味があったし、セイロンで紅茶を極めた人とも出会えて、美味しい紅茶の淹れ方や飲み方の会などを開けたらいいなと考えました」 植松さんは「人生のいたずらですね」と語る。カフェづくりを進めながら、地域特産の北條米でおにぎりをにぎって、コーヒーブレイクと食事のできる店にしようというアイデアが浮かぶ。 特産の北条米でおにぎり この計画の相談に、旧知の仲の石浜孝子さんが助言と実際の手伝いを買って出た。石浜さんは、この手のお店なら強い味方になると、笠倉よし子さんを連れてきてくれた。 「『美味しいおにぎりの作り方を知っている』と石浜さんが鶏そぼろおにぎりを作ってくれて、試食してみたらとても美味しい。モンステラの看板おにぎりが出来上がりました」 おにぎりは店内でも食べられるセットを用意している。これにはコーヒーがつかないが、サンドイッチセットにはついてくる。コーヒーはスタンダードと、スペシャルティがある。スペシャルティの豆はあちこち訪ね歩いて探し当てた、同市大曽根にある「もっくん珈琲」まで購入に出かけていく。 厨房でのコーヒー準備は、まだなんとなく危なっかしい雰囲気も漂うが、コクのある上品な味わいをいただくことができる。 しかしやはり、おにぎり作りではおばちゃんたちの実績がものを言う。ガス釜を使って6合を炊き、その日の需要によって追加炊きをする。イベント注文などが殺到する日は、最大で9合を炊いたことがあるそうだ。炊くだけでも大変な9合を、その場でにぎるのだ。 「北条米は、炊いた後温度が下がっても風味や柔らかさの変化が少ないんですよ。梅干しは私の手製です」 仲間とまだまだ現役 店舗は金曜日から日曜日までの日中に限定した開店。平日はフロアそのものを小会議やミーティング行事などに貸し出している。「モンステラ」とはサトイモ科の多年草で、一般的には観葉植物のことだ。亡くなった崇さんの誕生花にあたるという。花言葉は「うれしい便り・壮大な計画」。 「私たち3人とも同い年で、いわゆる団塊の世代です。高齢の身ですから縁側でお茶飲みも良いけれど、まだまだ現役で働いているのも悪くない。毎日が楽しいと言ってくれる仲間がいるので頑張れます」 植松さんの朗らかさと石浜さん、笠倉さんのコンビネーションが、モンステラ独特のあたたかいムードを醸成する。田舎の実家に帰省するような気分に浸ってもらえればと、おばちゃんたちはにこにこしながらコーヒーを淹れ、おにぎりをにぎり続ける。(鴨志田隆之) 続く
働き方と年金の関係 《ハチドリ暮らし》19
2022年11月9日
【コラム・山口京子】働き方と年金の関係について、改めて考える機会がありました。正社員で働いていたり、パートでも一定の条件をクリアすれば、厚生年金に加入することになります。また将来的には、多くのパート労働者を厚生年金の被保険者にしていく方向性が打ち出されています。 1961年に国民皆年金制度がつくられ、現在の公的年金制度の土台ができました。1986年に導入された基礎年金制度は、老齢基礎年金・障害基礎年金・遺族基礎年金という「1階部分」と、厚生年金に加入する人を対象にした老齢厚生年金・障害厚生年金・遺族厚生年金という「2階部分」の制度設計です。 国民年金の加入者は、第1号被保険者・第2号被保険者・第3号被保険者の3つに分類されています。第1号とは、日本に住所を有する20歳以上60歳未満の人で、第2号や第3号に該当しない人たちです。第1号被保険者といわれる自営業者やパートや学生などは本人が保険料を納めることとなり、月額の保険料は2022年度では1万6590円です。 第2号被保険者とは厚生年金の被保険者で、外国勤務の会社員や20歳未満や60歳以上の会社員なども含まれます。厚生年金部分と基礎年金部分が支給対象となります。第2号として厚生年金に加入していれば、給与の一定額を保険料として納付しますが、勤務先も折半して負担していますので、ありがたい制度だと感じます。厚生年金と国民年金の両方に加入していることになります。 「細く長く働く」という選択肢 第3号被保険者とは、第2号被保険者に扶養される配偶者で、一定の所得要件をクリアすれば、自らは保険料を負担しなくても国民年金の加入者となり、老齢基礎年金などを受給することができます。 この第3号被保険者という制度は、1986年の改正でつくられました。当時は会社員の夫と専業主婦の妻という世帯を標準として、収入のない妻に考慮したものだったのでしょう。共働きが増え、女性の収入も上がっていけば、第3号になる人は減少していきます。将来的は、第3号被保険者制度は実質を失い、無くなっていくのかもしれません。 年金受給額でみると、国民年金保険料を40年間ずっと納めた場合、年金額は778,000円です。厚生年金に加入していれば、それに上乗せして厚生年金部分が出ることになり、同年金保険料を納めた期間や金額によって、年金額は異なります。一般的に男性より女性の方が勤続年数は短く、賃金も低いので、女性の方が厚生年金の額が低くなります。 今ごろになって、その事実を痛感しています。もうすぐ65歳になる私としては、これからも、「細く長く働く」という選択肢を考えていますが、どうなることやら。(消費生活アドバイザー)
旧郵便局舎と巡り合う【北条宿でコーヒーブレイク】2
2022年11月8日
つくば市北条は、正しくは宿場町ではない。農村の様々ななりわいが集積した在郷町(ざいごうまち)と称するのがふさわしい。街道(県道138号石岡つくば線)に面して発展した歴史を持つ街並みには、いくつかの登録有形文化財指定を受けた近代建築が残る。 旧常陸北条郵便局もそのひとつ。切妻造妻入と切妻屋根のポーチを持つ、洋風外観でありながら和風建築との融合を果たした局舎と住宅だ。 1933年に建てられ、1962年まで使われていたこの建物は、2008年に喫茶店として蘇った。その名も「カフェ ポステン」。スウェーデンの言葉で郵便局を意味する。 思い付きだったコーヒー修行 店主の椎名祐一さん(51)が1人で切り盛りする。椎名さんとコーヒーとの出合いは、数奇な縁が下地となっている。 「学生のとき、就職活動中に見た学内掲示板の『ブラジルへの交換留学』がきっかけでした。これを主催していた団体は今はもうありませんが、留学と就職目標の両方に選び、先方からは『どちらかに絞って』と言われて卒業後の留学となりました。1995年から1年間、ブラジルのコーヒー企業で豆の卸業や直営店での接客など、いろいろな経験をさせていただきました」 この時点ではまだ、喫茶店を営む考えも構想もなかった。サッカーとサンバとコーヒーの国に、たまたま出かけていったらラテンの陽気さが肌に合った、という程度だったそうだ。 帰国後しばらくして、つくば市古来の「珈琲倶楽部なかやま」に就職した。本格的なコーヒー修行はここから始まる。 「亡くなられたオーナーからはコーヒー屋の全てをたたき込まれました。もうひとつ、栃木県の黒磯(那須塩原市)にある『ショウゾウ コーヒー』さんのスタイルに憧れまして、ラテンどころか日本の昭和の風合いを感じさせる場所で、その当時の時間にも浸ることのできる店舗を描いたんです」 古民家に住み物件探し 90年代、つくば市にも古民家活用の波が訪れていた。椎名さん自身も北条の古民家を借りて住み始め、仕事の合間に物件を探しながら喫茶店の構想準備を進め、旧常陸北条郵便局舎と巡り合った。 「構想はできていましたが、資金繰りや資機材調達や局舎の借り受けに何も後ろ盾が無くて、なんとかなるだろうと見切り発車です。建物の持ち主には幾度も説明に伺い、内装を店舗化することも含めて理解をいただきました。知人友人の手を借りて改装を自分自身で手がけ、店員も雇用できないから1人で営業です」 オープンは2008年11月。手仕事で作られた器、地産の食材を使った献立、建物に存在する古さの活用ー。来客はほとんど無かったという。 「当時は宣伝もせず取材も受けなかったですから、PR効果以前の話ですが、それで良かったんです。何でも自分でやらなければ気が済まないけれど、1人でできることは限られています。お客さんと対話する時間がまた楽しいですから、大繁盛よりものんびりと店を構えていたい」 今は、地元の来客、口コミ情報を頼りに訪ねてくる人々で、週末は混雑するほどになっている。「ポステン」と名付けたのは郵便局舎を母体としているから当たり前なのだが、スウェーデン語にした由来を尋ねると、市内でガラス工芸を営む妻が、北欧でガラス細工の修行をしてきたからだという。店内にあるグラス類は妻の手仕事によるものだ。 「夏の間、クリームソーダを用意したら大人は懐かしんでくれて、若い人たちにはインスタ映えするかわいい素材だと、全く異なる感想ながら皆さん楽しんでくれました。コーヒーもランチも同様で、ここに来て自分だけの時間を手に入れていただければいいなあと思っています」 近傍遠方から人々が通ってくる場所。椎名さんの人生にとって、カフェは「山を一つ登って降りてきた」ようなものだという。次の山に登る計画は既に始まっている。「やりたいことは沢山あります。北条で次の山を目指したいし、さらに年を経たら椎名家ゆかりの地に赴いて、また別の山に挑みたいですね」(鴨志田隆之) 続く
パンツと節約 《続・平熱日記》121
2022年11月8日
【コラム・斉藤裕之】突然だが、私はブリーフ派だ。派と言っても、ブリーフに特別に肩入れするほどの理由はない。ただ、はき慣れているというだけで、身なりに無頓着な人でも、肌に身に着けるものは以外に好みがあるということの例の一つだ。 昔は子供と言えば、ほぼ百パー白のブリーフを履いていた。ところが、高校生あたりになるとトランクス派が出てきた。ちょっと大人びた響きを感じたトランクス。私も目移りしたこともあったが、結局はき慣れたブリーフに戻った。 パリに留学したときもブリーフ。貧乏学生にとってせいぜい下着とシャツ、タオルほどの洗濯をするのにコインラインドリーに行くのは癪(しゃく)で、洗面所で洗うことに決めた。絞るのには大変な、少し大きめのタオルや厚手の衣服は、手すりのようなものに絡めて、ぐるぐるねじって絞る技を編み出した。パンツもなるべく小さくて洗いやすいブリーフが重宝した。 ところで、ブリーフといってもタイプがあって、私の好みは股上がやや浅いもの。誰かがこのタイプのものを新日本プロレス型と呼んでいたが、納得。アントニオ猪木がジャイアント馬場と袂(たもと)を分かち立ち上げた団体のレスラーは、このタイプのパンツをはいた(ややこしいがプロレスラーのはくパンツはトランクスと呼ばれる)。それに対して、馬場や鶴田のいた全日本のパンツは股上の深い縦長のパンツだった。 ところが、しばらくぶりにパンツを買いに行くと、ブリーフの売り場は隅に追いやられている。その上、この新日本型のパンツを探すのは一苦労で、もはや絶滅危惧種である。 ここ10年、20年のうちに台頭してきたのは、ボクサーパンツだ。今やこれが売り場のほとんどを占めている。これを私はミルコ型またはヒクソン型と呼んでいる(わかる人にはわかるかな。いずれも総合格闘家)。私もこのミルコ型を何度か試したが、腿(もも)の付け根あたりに違和感があってだめだった。 安売りで買ったブリーフ この秋、生活用品が軒並み値上がりして、テレビでは頻繁に「節約術」なるものを特集している。一方で、旅行が割引になると聞くと、あっという間に予約は埋まる。お金がある人は使った方がいいのだろうが、何となく不公平感を感じる。大した得もないのに、買い物するたびにカードを求められるのもうんざり。もはやポイントハラスメント。 先日、安売りの値札につられて買ったブリーフが、ふたを開けてみたら全日本型だった。おしりの辺りがだぶつくのを我慢して履いているが、入浴前にパンイチになると、自然と全日本プロレスのテーマソング(馬場がトップロープをまたぐ映像)を口ずさんでしまう。 次は間違えずに新日本タイプを買って、「猪木ボンバイエ」を口ずさみながら風呂に向かおう。だが、その燃える闘魂アントニオ猪木がこの世を去った。プロレスごっこで、ふすまをボロボロにして叱られ、アリとの異種格闘技戦を固唾をのんで見守った身としては、一つの時代の終わりを寂しく感じずにはいられない。 そういえば、パリにいた2年間は湯船につかることがなかったことを思い出した。少し寒いのを我慢してシャワーで節約。「元気があればなんとかできる、1、2、3、ダー!」(画家)
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