つくば市は9日、学校給食の食用油を購入する指名競争入札で、予定価格書に誤りがあったことが分かったとして、同日実施予定だった開札を中止したと発表した。
市教育局健康教育課によると中止したのは。市内の全小中学校46校と市立幼稚園16園の学校給食を調理する計4カ所の給食センターで、来年1~3月に使用する食用油を購入するための入札。10月21日、市が指名した業者に入札を通知していた。
今回の入札は、購入単価のみを決定し、実際に使われた量に応じて代金を支払う単価契約だったことから、予定価格書には単価を記載すべきところ、誤って、1~3月に購入予定の数量に基づき、単価に数量を掛けた合計金額を記載してしまったという。
誤記載が分かったことから同課は指名業者に対し、開札中止と理由などを説明した。学校給食に支障が出ないよう、年内に再度、入札を実施する。今回の指名業者の数や予定価格については、今後、再入札を実施することから非公表としている。
再発防止策として同課は今後、予定価格書を作成する際は、単価を決め数量に応じて支払う単価契約による単価表記なのか、総額を支払う総価契約による総額表記なのかなど、作成前に職員2人で確認するとしている。