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つくばFCレディース、今季初の2連勝 男子は惜敗

【崎山勝功】サッカーチーム、つくばFCの本拠地、つくば市山木のセキショウチャレンジスタジアムで6月30日、女子と男子のアベックホームゲームが開かれた。なでしこチャレンジリーグのつくばFCレディースは1―0で今季初の2連勝を挙げた。男子サッカー関東リーグ1部のジョイフル本田つくばFCは惜敗した。 女子 FW菊地が先制 つくばFCレディースは新潟医療福祉大学女子サッカー部(新潟県)と対戦した。試合は前半9分、つくばFCのFW菊地さやかが先制点を決めた。新潟は巻き返しを図るものの、GK中橋まりなの堅守で失点を許さなかった。後半は双方とも相手陣営を攻めるも得点に結びつかず、こう着状態が続いた。つくばFCは守備を固めて失点を許さず後半を乗り切った。 2連勝の立役者となった菊地は「今季初のホームでの2連勝。(次戦の)アウェイでも連勝したい」と話した。無失点に抑えた中橋は「2試合連続で無失点で終われたのは初めて。チーム全員で守ることができた。残り2試合を無失点で、相手から点を取って勝ちたい」と意気込みを見せた。 同FCの今季の通算成績は現時点で3勝8負2分けと最下位の6位。リーグ戦残り2試合で浮上できるかが焦点だ。主将のDF大木汐は「まだ(リーグ戦後の)中位リーグに行ける可能性があるので、残り2試合も勝てるようにしたい」と語った。 男子 前半シュート4本放つ 男子のジョイフル本田つくばFCはリーグ第8節の試合で、ブリオベッカ浦安(千葉県)に0―1で惜敗した。通算成績は4勝2敗1分の3位。 つくばFCは前半、4本のシュートを放ち浦安陣営を攻めるも、相手GKに阻まれて得点を得られず、0―0で折り返した。後半もこう着状態が続いたが、後半23分に浦安に先制された。その後も試合の流れを変えることができないまま試合終了を迎えた。 試合後、小松祐己監督は「相手は一人一人がうまいので、ある程度ボールを持たれる展開は予想していた。後半は失点したが、選手が最後まで勝ちに行ったので次につなげていけると思う」と語った。次節は7月8日午後5時から同スタジアムで、流通経済大学FC(龍ケ崎市)との「茨城ダービー」が行われる。 「んだボーイ」に決定 いばらき応援マスコット つくばFC(つくば市稲岡)と地域住民らがつくり出した、いばらき応援マスコット「いばらきを愛するワンダフルボーイ」の名前が6 月30日、「んだボーイ」に決定した。同FCらが「プルプルたまごプロジェクト」で誕生させ、6月30日のホームゲームで発表した。今後は県内企業のPRなどに登場する予定で、同FCは「いろんな企業に使ってもらえたら」と話している。 名前は6月3日から24日まで公募し、約110通の中から、東京都のタシロミノリさんの作品に決まった。タシロさんは「茨城県の『んだ』という方言がかわいいと思った」と理由をコメントしている。同FC広報部の藤井志保選手=つくばFCレディース所属=は「つくばとかサッカーとかではなく、茨城の皆さんに愛される名前として『んだボーイ』に決めた」と説明する。

水墨画のような光の重なりと奥行き 小倉康男さん写真展「和紙に写し込む」

【池田充雄】つくば市豊里の杜のギャラリー夢工房で小倉康男さんの写真展「和紙に写し込む」が開かれている。展示作品は20点。モノクロが中心で、うち16点は和紙にプリントした。 ピントの浅いレンズを使い、ボケを生かして撮るのが小倉さんのスタイル。3年ほど前に和紙に出会い、表現にいっそうの広がりが出た。「やわらかさが違う。普通の焼き方では出ないものが出て面白い」と小倉さん。 作品の一つ「一筆」は、10センチほどに伸びたシャガの新芽をクローズアップでとらえたもの。何本も立ち上がった細い葉の、そのほとんどを白く光の中に溶かし込み、1本だけを際立たせた。タイトル通り、一筆でスッと掃いたような仕上がりは、抽象デザインのようでもある。 2点ある「いわがらみ」は、まったく対照的。1点は、葉の中央では葉脈までも繊細に解像し、外側へ行くに従ってやわらかくボケが広がっている。もう1点は、にじませた濃墨を思わせる深いぼかし。ピントはもはやどこにも合っておらず、深い霧の向こうに置かれたようなたたずまいがある。 小倉さんの職業は表装師。仕事を通じて横山大観の真筆などにも接した。そこから水墨画の、墨の濃淡だけで光の具合や空間の奥行きまでも描くさまに魅せられ、写真に取り入れてみようと思い、それが今の作風の始まりになった。 仕事のため決まった休みが取れず、自然と身の回りの風物へ目が向くようになった。特に、奥さんが育てた庭の山野草は大切な被写体だ。「鉢を少しでも動かすとバレてしまう」とスリルもある。このスタイルを貫いたおかげで、病を得てからも撮り続けられている。 身に付けた技術を生かし、額装にも一工夫。マット(作品を縁取る台紙)には、和紙を手でもんで細かいしわや折り目を付け、スプレーで着色。塗料の乗り方やしわの具合により、一つひとつに異なる表情が見られる。75歳、筑西市在住。 ◆会期は7月3日(火)まで、午前10時30分~午後5時30分(最終日は3時まで)、つくば市豊里の杜2-2-5ギャラリー夢工房(電話090・4676・9623)。入場無料

市民11人が「つくば市財政白書」作成

【鈴木宏子】つくば市民11人がこのほど、市の財政事情を約1年半かけて調査・分析し、財政白書にまとめ上げた。「市民がつくったつくば市の財政白書」(A4判カラー、114㌻、700円)で、市民団体「つくば市民による財政白書づくりの会」(野本高志代表)が発行した。 市民が支払っている一人当たりの税金や、市が使っている福祉、教育、公共事業、職員の人件費など43項目について102のグラフを使って分かりやすくまとめている。2005年度から15年度まで11年間の変化のほか、15年度の財政を、近隣の土浦や守谷市、つくば市と面積や人口が近い甲府市、つくば市と同じ特例市39市の平均などと比較しているのが特徴だ。 つくばエクスプレス(TX)沿線開発により人口が急増しているつくば市の財政規模は、住民一人当たりに換算すると34万2000円で、全国814市区平均より9万5000円少ないこと、市の収入は、市民税や固定資産税など市が自由に使える地方税の割合が55%と、他市と比較して財政の自由度が高いことなど、市の財政は「今のところ比較的しっかりしている」(野本代表)ことなどが浮かび上がった。 一方、市の支出全体に占める職員などの人件費の割合が、他市と比べ高いことなども分かった。白書は、つくば市は面積が広く、安全を守る消防署の職員数を減らせないなど行政サービスを行き届かせるための人件費が多くなる事情もあると分析している。 総合運動公園問題きっかけ 2015年、総合運動公園の賛否を問う住民投票が行われたことが白書作成のきっかけ。市の財政はどうなっているのか、自分たちの税金がどう使われているのかに興味をもった市民らが、翌16年、市民による財政白書づくりで知られる多摩住民自治研究所の大和田一紘さんを招いて勉強会を開催した。さらに17年1月から毎月2~3回、計20回勉強会を開いて白書をまとめた。 野本代表は「現在、市の財政は他市に比べて有利な状況だが将来もそうだということではない。どういうつくば市であるべきか、何を優先すべきか、市民が議論する際の基礎にしてもらえれば」と話している。 ◆発行を記念して同会は30日(土)午前10時から、つくば市吾妻、つくばイノベーションプラザで出版記念の集い「市民が財政白書をつくりました!」を開催する。参加費無料。問い合わせは電話029・859・0264(同会)

《シルバー団地の挑戦》4 自治会と学校の新たな共助㊦ ウサギの餌やり

【橋立多美】高齢化が課題のつくば市の森の里団地は市立茎崎第三小学校と隣り合っている。同小で飼育されているウサギの日曜日の餌やりを、同団地自治会スポーツ部の部員たちが受け持っている。学校は地元住民の貢献に報いたいと、空き教室を地域で活用してもらう準備を進めている。 同校はプール脇の飼育舎でウサギ3匹を飼っている。週末の餌やりを教職員が交代でやってきたが、休日を授業の調べものや準備に充てる教職員にとって負担になっていた。 今春着任した鮏川誠校長は、学校運営に協力的な自治会長の倉本茂樹さん(75)に相談を持ちかけた。自治会は2代前の校長時代から、花壇やプランターの花植えや水やりをしてきた。 相談を受けた倉本さんは、日曜にバットの快音を響かせて同校校庭で練習をしている、自治会文化部所属のソフトボール部と軟式野球部の部長に打診した。両部とも「責任もってお世話します」と快く引き受けてくれた。 両部が1カ月交代で餌やりをし、市体育協会主催の大会出場と重なった場合はもう一方の部が担当するなど、協力し合って小さな命を守っている。練習できない雨の日は担当月の部員が順番で餌やりをし、晴れた日は花壇とプランターの水やりも忘れずに行っている。 6月の餌やり担当は軟式野球部だった。与えるのは市販のウサギ用餌だが、5、6年生による美化飼育委員会が全校生徒に呼びかけて集めたニンジンやキャベツが餌箱に添えられていることもある。部長の森山志郎さん(70)は「世話していると、かわいいよなぁ」と相好を崩す。 団地住民と同校との連携について倉本会長は、「学齢期の子どもがいる若年層が一斉に入居した翌年(1980年)春に第三小が開校した。住民には、自分の子どもを育ててくれた学校という共通の思いがある。私の意識の中では森の里団地立茎三小という気持ちがある」と語る。 一方、県内のさまざまな公立学校を赴任してきた鮏川校長は「団地住民の学校への関心の高さと代償を求めない姿勢に驚いた」と感慨深げに話した。学校も地域のために貢献できることをしようと、準備が進められているのが空き教室を開放し、住民が気軽に語らったり学習できる場の提供だ。校長は「世代間交流が生まれ、児童たちが思いやりの心を育むことにつながる」と話している。(終わり)  

《シルバー団地の挑戦》3 自治会と学校の新たな共助㊤ 登下校の見守り

【橋立多美】つくば市南部の森の里団地(約1300戸)は高齢化が顕著だが、体力と気力、そして現役を引退したことで時間のあるシルバーたちが、安心して子育てできる環境を守り、学校を支援する活動を続けている。その活動ぶりを上下2回で紹介する。 団地に隣接する、市立茎崎第三小学校に通学する119人の児童を見守る森の里防災・防犯自警団「かわせみパトロール隊」。不審者情報に注意を払いながら、子どもたちを危険から遠ざけている。 「おはよう」「行ってらっしゃい」。午前7時半すぎ、同校正門に近いバス通りの横断歩道や住宅の角で、緑色の帽子とベスト姿の十数人が、登校する児童に笑顔で声をかける。同小2年の女児の母親は「いつも子どもたちを見守ってくれる心強い存在。ありがたい」と話す。 同自警団は、地域ぐるみの活動で団地内の安全力を高めようと2010年12月に発足した。団員はシルバー世代の男女66人。全員に「防犯パトロール」の文字が入ったベストが貸与、帽子は配布され、パトロールには必ず着用する。倉本茂樹団長(75)は「団地の中をパトロールの服装をした人がいつも歩いていることが、犯罪の抑止力になる」。 活動は定時パトロール(午前8時、午後2時30分、午後5時)と犬の散歩などを兼ねた任意時刻のパトロールに分かれる。同小児童の登下校の見守りに重点が置かれ、午前8時のパトロール前に登校する児童を見守り、低学年の下校時間に当たる午後2時半からのパトロールは、往来が少ない通学路に目を光らせる。 登校時の見守りを担当する副団長の藤田広次さん(71)は「子どもたちと顔見知りになって元気をもらう。眼鏡を忘れたら『おじさん、きょう眼鏡は?』って。見守りは社会への恩返しで、雨風が強い日でも通学路に立つよ」。山田秀子さんは「森の里は安心して子育てできると言われたい」。 愛犬の散歩を兼ねて日に3回パトロールする工藤哲也さん(72)は「住民と顔なじみになったから見慣れない人はすぐ分かる。空き家や雑草が生い茂る区画には注意を払うようにしている」と話す。 110番の家 3分の1に 倉本団長の気がかりは、子どもが不審者に遭遇した際に助けを求める「110番の家」だ。かつて団地内には個人商店など善意の家が20カ所あったが、閉店や転居などで6カ所になった。児童委員などの職を離れた家に今も看板が掲げられており「早急に整理したい」と話す。また18日朝、大阪府北部を襲った地震で見守りの80歳の男性が亡くなったことに「身につまされる。団員の安全も大切な事」と気を引き締める。 県内で見守り活動が強化されたのは、2005年に栃木県今市市(現日光市)で下校途中の小1女児が殺害された事件だった。つくば市の自警団は4月1日現在、中央警察署管内に104団体、北警察署管内には11団体ある。ただメンバーの高齢化が課題となっており、主力メンバーを失って継続が危ぶまれている自警団もあるという。

入居拒まない住宅を普及へ つくばに住居確保支援団体 県内初

【鈴木宏子】入居を拒まれがちな一人暮らしの高齢者や障害者がアパートなどに入居できるよう支援し、併せて入居者が地域で自立生活を送れるよう支援のネットワークをつくろうと、つくば市で、住まい確保を支援する団体の設立準備が進められている。 一般社団法人「LANS(ライフ・アシスト・ネットワーク・サービス」(つくば市二の宮)で、引きこもりの若者の自立支援をしているつくば市のNPO若年者社会参加支援普及協会アストリンク理事長、浅井和幸さん(46)▽土浦市真鍋や阿見町岡崎で福祉アパートを経営する土浦市の会社員、鈴木一也さん(36)▽つくば市の県議、田村佳子さん(64)の3人が準備を進める。7月初めに法人として設立見込みで、浅井さんが理事長に就任する予定だ。 高齢者や障害者のほか、住宅確保が難しい低所得者、母子家庭、DV(配偶者や恋人からの暴力)被害者、児童養護施設退所者などを支援する。空き家や空き室を活用して、入居を拒まない住宅を登録する住宅セーフティネット法が昨年10月に改正されたのを受けて、県内初の「住宅確保要配慮者居住支援法人」を目指すという。 今年2月、浅井さんが主催する福祉勉強会で、鈴木さんが、自ら経営する福祉アパートの取り組みを報告したのがきっかけ。鈴木さんは独自に経営方法を学び、高齢の入居者が転倒しないよう室内に手すりを取り付けたり、火事を起こさないよう直火を使わないIHコンロやエアコンなどの家電品をあらかじめ備え付けたりしている。さらに介護や医療、行政の支援が必要な入居者には、関係者と共に支援のネットワークをつくっている。 LANSでは、長く福祉相談に携わってきた浅井さん、福祉アパート経営のノウハウがある鈴木さん、行政や関係機関へのネットワークがある田村さんの経験をもとに、住まいに関する生活相談窓口を開いたり、不動産会社や福祉・医療団体、行政などと情報交換会を開いたり、国や自治体の補助制度を勉強などする。さらに関係機関の調整役となって、入居希望者の住まい探しを手伝ったり、見守りをしたり、不動産会社などに入居を拒まない住宅確保を働き掛けるなどしていくという。 ほかに、つくば市内の空き家だった一戸建て住宅を借りてシェアハウスとして運営し、緊急の住まいや、一時的避難所などとして利用してもらう。 浅井さんは「住宅確保が困難な人と何が必要か相談し、サービスをくっつけて、一人ひとりに合わせた支援のネットワークをつくっていきたい」と述べ、鈴木さんは「(入居者の要望に合わせ)ひと手間かけて入居してもらう大家さんを増やしたい」と話している。 ◆住まいの生活相談窓口は月2回、2カ所で開催①毎週第3水曜午前10時~12時=つくば市研究学園、筑波銀行つくば副都心支店セミナールーム②毎月第3土曜午後1時30分~4時=かすみがうら市下稲吉、地域福祉センターやまゆり館▽シェアハウスの家賃は月額約2万5000円など▽問い合わせは電話080・1018・7670(浅井さん)、メールasai-kazu@sinri-soudan.com

【ひと】つくばで国際交流しよう 芝田圭子さん

【田中めぐみ】「つくばで国際交流しよう」ー。通称「SWiT(Small World in Tsukuba)」というボランティアサークルを立ち上げ、これまで多くのイベントを企画、主催してきたつくば市の芝田圭子さん(44歳)。今年度の「第26回『わたしの企画』応援します!」(カスミ主催)に芝田さんの新たな企画が採択された。11月18日、カスミつくばセンター(つくば市西大橋)で「小さな地球~国際文化博覧会」と題して、世界各地の文化を体験するパフォーマンス鑑賞とワークショップを開催する。 「小さな地球」は、会場を小さな地球に見立て、世界各地の文化を見て感じて楽しんでもらう体験型イベントだ。伝統文化やパフォーマンスを楽しみながら相互理解を深めるきっかけになればと考えているという。つくばで身近にある異文化が体験できる。 親切を返したい 芝田さんが国際交流に興味を持ち始めたのは、学生時代に行った中国での語学研修がきっかけだった。友人の日本人学生がタクシーに乗った時、中国人の運転手がメーターを倒さずに回ってくれようとした。運転手は「私は昔、日本人の社長の下で働いていてとても良くしてもらったから、日本人からお金を取ることができない」と語ったという。 芝田さんは、かつて誰かが届けた善意が自分たちに返ってきていると感じ、自分も中国で受けた親切を返したいと思うようになった。 対等に文化の交換 帰国後、芝田さんは日本に来ている外国人に日本を楽しんでもらいたいと思うようになった。対等な関係で文化の交換はできないか、日本人が気軽に参加でき1回だけでも楽しめるイベントがあればと思うようになり、2012年から本格的に活動を始めた。15年につくばボランティアセンターに団体登録をした。 定期的に開催しているイベントがいくつかある。一つは着物の着付けで、同市の春日交流センターや二の宮交流センターで開催している。外国人だけではなく、日本人も生徒になって着付けを学べる。1日だけの体験で着られ、写真も撮ることができるのでとても人気だという。 ダンスイベントは主に並木交流センターで開催しており、ストリートダンスやワルツ、ベリーダンスなどをつくば市在住の講師から学ぶことができる。 毎年、初夏には土浦市農林水産課と共同で田植えとそば打ち体験を開催している。11月には稲刈りも行うため苗から稲への成長が楽しめ、体験後にはコシヒカリのご飯とそばを味わってもらう。書道や工作イベントも不定期で開催している。いずれも1回だけの参加歓迎で、FacebookやLINEなどで告知している。 茨城の魅力を再発見 芝田さんの目標は「平等、平和で差別のない世界を実現すること」だという。つくばで草の根の活動を通して、国籍・年齢・性別に関係なくみんなで仲良くして、この地で得た親切や楽しさを周りにも広めてほしい、帰国する人は国に持って帰ってほしいという。 SWiTの理念は、国籍・年齢・性別にこだわらないことと、茨城の知られざる魅力を発掘することだ。 芝田さん自身、つくばに住みながら、茨城の良いところをあまり知らなかった。SWiTの活動を通して外国人を案内するうち、日本人スタッフも茨城の魅力を再発見するという。イベントを通じて外国人だけでなく日本人にも、日本の魅力、茨城の魅力を伝えていきたいと考えている。                    

透き通った色彩 つくばの川浪せつ子さん 南イタリアをスケッチ

【鈴木萬里子】つくば市在住の水彩画家でイラストレーター、川浪せつ子さんの「南イタリアスケッチ展」が、土浦市のJR荒川沖駅西口前のカフェ・ド・コトブキで開かれている。昨年5月にスケッチツアーで南イタリアを訪れた際に描いた下絵を水彩画に仕上げ、そのうち40点を展示している。 透明水彩絵の具を使って描いており、どの作品も透き通った色彩で細部を丁寧に描き込んでいるのが特徴だ。川浪さん(62)は「作品は水彩画というより水彩イラストで、イラストに近い描き方」と解説。家に飾ってなごむ絵、生活の中にある水彩画を中心に描いている。 イタリア旅行は今回が2回目、有名な観光地を巡った前回に比べ、今回は南部地方の小さな町や村を訪れた。南部の有名な観光地アルベロベッロから北東の、アドリア海に面した小さな港町モノポリを一日中1人で歩いた。観光地化されていないモノポリの風景の美しさや、人々の暮らしを丹念に見て回り、数点の作品に仕上げている。 川浪さんは建築の完成予想図を描く仕事に長く携わってきた。昨年3月に休刊した常陽新聞にも長く作品を発表していた。淡い色合いに定評があり、ファンが多かったことでも知られる。つくば市内を描いた絵はポストカードになり、TXつくば駅構内の「つくばの良い品」で販売されている。 来場した赤木裕子さん(65)と平島かよ子さん(68)は熱心に絵を鑑賞し「一般の水彩画とは違って、建築をやっているので建物が丁寧に描かれている。色合いが柔らかくてすてき」「写真とは違い、描き込んでいるのが良く分かる、すてきな作品ばかり」と話した。 ◆会期は7月10日(火)まで、正午~午後4時30分。会場は土浦市中荒川沖町1-1カフェ・ド・コトブキ、日曜日休み。問い合わせは川浪さん(電話080・5524・8678)。

レストラン街から飲食店すべて撤退 つくばセンタービル

【鈴木宏子】つくば駅近くのつくばセンタービル(同市吾妻)1階のレストラン街、アイアイモールから22日、飲食店がすべて撤退した。同日、最後に残ったそば店「一成(いちなる)」が閉店。閉店を惜しむ馴染み客らが最後のそばをすする姿が見られた。 同ビルでは今年5月20日、1983年の同ビル開業と同時に開店したピザチェーン店「シェーキーズ」が閉店、続いて同月末、スペイン料理店「ボンド」が閉店し、「一成」が最後に残っていた。 同ビルを運営する筑波都市整備(同市竹園)によると、現時点で新たに入居を予定している店舗や事務所などはないという。同市では、中心市街地の求心力の低下が問題になっていることから、今年度、市が同センタービルの在り方を検討する調査を実施する。同都市整備は「その中で、どうあるべきか考えたい」と話す。 かつて「どの店も行列」 閉店について、一成を運営する一成フードサービスの成山正樹社長(53)は「さびしい限り」と語る。同店は24年前の1994年にオープンした。当時センタービルに空き店舗はなく、どの店も行列ができていた。当時、成山社長は20代で、厨房に入ってそばを打ち、現在の味を完成させた原点が同店だったという。人通りが少なくなった原因については「隣接した場所にたくさんあった駐車場がマンションや商業施設、業務ビルになり、アクセスが悪くなってしまったのも一因ではないか」と話す。 近くに勤務し昼食を食べに来たという牛久市の男性会社員(57)は「月1回必ずセンタービルに来てシェーキーズに立ち寄っていた。一成も今日で閉店になると知ってびっくりした」と述べ、職場の同僚3人で来た男性は「無くなると困ります」と話していた。 新たな在り方 市が調査 同センタービルは日本を代表する建築家、磯崎新氏の設計により建築された。同都市整備の小林睦営業部長は「建てられた当初はつくばの中心の中の中心だったが2009年に常陽銀行、10年に筑波銀行が撤退したころから役割が変わってきた。つくばエクスプレスが開通し、新しい商業施設ができ、人の流れが変わってきた」とし「つくば市から、センタービルの役割を見直してはどうかと言われている。私たちもそうだろうと思うので、その中でこれから何が必要か考えていきたい」とする。 市は中心市街地の活性化を検討する一つとして、同ビルの在り方を検討する調査を7月から来年3月まで約470万円かけて実施する。センタービルの施設や設備の現状、周辺の公共施設との関連、市場性などの基礎調査を実施。同市学園地区市街地振興室は、調査結果をもとに今後の在り方を改めて検討したいとしている。

障害ある子もない子もアート身近に 24日つくばでダンスと音楽ライブ

【大志万容子】障害のある子もない子も共にアートを体感することを目的に、「アートはボーダレス!」と題したダンスと音楽のセッションライブが24日午後1時から、つくば市吾妻のつくばセンター広場で開かれる。 同市を拠点に芸術を通して市民の交流活動を行うNPO法人つくばアートセンター(篠原光子代表)が主催。舞踏カンパニー「山海塾」の舞踏家・松岡大さんや土浦市の画家・小林ゆきさん、音楽集団「サンドラム」らプロのアーティストが講師となり、つくばカピオで16日から開いている親子ワークショップの成果を発表する。入場無料。 ライブでは、子どもたちが竹やダンボールで作った楽器をアーティストと共に演奏したり、即興でダンスをしたりする。 篠原代表は「子どもたちが障害のあるなしにかかわらず、アートを敷居の高いものではなく身近なものとして感じてほしいと企画した。ライブでは、観客も手を叩いたり、体でリズムをとったりしながら一緒に楽しんでほしい」と話している。 3つのワークショップ 参加者を募集中 ▷コンテンポラリーダンスワークショップ=23、24日午前10時~正午、つくばカピオリハーサル室。参加費2000円 ▷楽器作りワークショップ=24日10時~午後4時。つくばカピオホールリハーサル室。参加費700円 ▷映像体験ワークショップ=7月28、29日午前10時~午後4時、つくば市民ギャラリー。参加費1000円 申し込み・問い合わせはいずれもつくばアートセンター:メール:hearth.art981@gmail.com、HP:https://www.tsukuba-art-center.com/

大粒のサクランボ販売 土浦で23、24日天童フェア

【谷島英里子】土浦市と観光友好都市の山形県天童市は23、24日に土浦市内で「天童フェア」を開き、生産日本一のサクランボ「佐藤錦」を販売する。赤い宝石とも呼ばれ、さわやかな酸味と甘みが絶妙だ。 天童フェアは毎年恒例で自分用や贈答用にと販売開始から長い行列ができる。サクランボのほか、漬物、玉こんにゃく、一部の会場では芋煮カレー、サクランボシロップのふわふわ氷のかき氷を販売する。今年のサクランボの出来は例年並みで、1000円から4000円ほどで購入できるという。 天童市によると、江戸時代末期に市内の8村が旧土浦藩領だったことなどが縁で、土浦市と相互交流協定を結んだ。問い合わせは土浦市観光協会(電話029・824・2810)まで。 天童フェアの日時と場所は次の通り。 ◆土浦まちかど蔵=23日(土)午前10時~午後5時、24日(日)10時~午後2時 サクランボ、漬物、山形の玉こんにゃく実演販売 ◆小町の館=23日(土)午前10時~午後3時、24日(日)午前10時~午後2時 サクランボ、漬物、山形の玉こんにゃく実演販売(23日のみ) ◆J:COMスタジアム土浦 24日(日)午前10時~午後3時 芋煮カレー、山形の玉こんにゃく実演販売、サクランボシロップのふわふわ氷のかき氷(天候不良の場合中止の場合あり)

高齢者の健康づくりへ 土浦市社協がスポーツ用具無料貸し出し

【谷島英里子】高齢者の健康づくりや仲間づくりにつなげてもらおうと、土浦市社会福祉協議会は、ニュースポーツの一つ「シャフルボード」用具の無料貸し出しを6月から始めた。年齢や障害の有無にかかわらず誰もが楽しめる。 シャフルボードは、縦長コートの反対側にある得点エリアに、ディスク(円盤)を細い棒(キュー)で押し出すように滑らせて得点を競うスポーツ。ディスクは1人4枚ずつを交互に滑らせる。相手のディスクに押し出されると0点になってしまうなどカーリングに似ている。 11日、同市小松地区の小松長寿会に初めて貸し出された。同会では毎年6月に軽度なスポーツや食事を楽しむ「ふれあい運動会」を開催してきた。会長の今井健也さん(76)は「毎年同じ種目だとマンネリになる」と、今年はシャフルボードを取り入れた。 参加したのは26人。初めはディスクを滑らせる微妙な力加減にやや苦戦している姿が見られたが、慣れると「行けー」と声を上げたり、相手のディスクをはじくための方向を考えたりと大いに楽しんでいた。 同市社協職員は「どんどん活用していただき、健康づくりに役立ててもらいたい」としている。 貸し出し対象は市内の高齢者団体やサークル、グループなど。期間は使用日から5日以内。問い合わせは社協福祉のまちづくり係(電話029・821・5995)まで。

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《くずかごの唄》58 コロナ対策 医療崩壊をくい止めるために

【コラム・奧井登美子】 Sさんからの電話。 「コロナが怖くて、電話で再診察をやってもらいました」「大学病院のホームページに、再診に限り、電話診察をするってあったけれど、それを受けたの?」「そうです。あの混んだ待合室に行きたくなかったので、電話診察にしました」「わかる。わかる」「いつもと同じ薬の処方箋が、大学病院からおたくの薬局にファクスで届くと思います」「ファクス? 処方箋は公文書だから、FAXでの調剤は違反です。やったことがない。困っちゃうわ。本物の処方箋はどこへもらいに行けばいいんですか?」「そのことについては、病院側から薬局に説明があると思います」 ファクス調剤が、法律的に許されるのかどうか。薬剤師になって以来、初めてのことなので、私もどう対応していいかわからずに、少なからず惑ってしまった。 薬を扱う私たち薬剤師は、薬事法の厳しい規制に従って仕事をこなしている。新型コロナ肺炎のウイルスをくい止めるためには、医療関係者の1人として、かなりの努力が必要であることは覚悟しているものの、頭が変化のスピードについていけない。 処方箋が病院からファクスで届く

県立高は通常通り6日再開 つくば、土浦は夜間・週末の外出自粛要請 新型コロナで県

大井川和彦知事は2日、新型コロナウイルスの県内の現在の発生状況から、クラスター(小規模な感染者集団)は発生しているが感染の連鎖は止められているとして、県立高校は来週6日から通常通り学校活動を再開すると発表した。 一方、東京など首都圏から感染が入ってくることが脅威になっているとして、つくばや土浦市などつくばエクスプレス(TX)と常磐線沿線などの9市町に対して10日まで、平日の夜間と週末の不要不急の外出自粛を要請した。 つくば市内で発生したクラスターの一つで、計6人の感染者が出た筑波記念病院と社交ダンススクールについては、濃厚接触者73人を調査し5人が陽性、68人が陰性だったとした。イタリアから帰国したダンス講師から感染したのではなく、東京で開かれたイベントに参加した社交ダンス関係者が最初に感染してクラスターを形成したとみられるという。 計10人の感染が分かった介護老人保健施設アレーテルつくばは、濃厚接触者66人を調査し、9人が陽性、57人が陰性だった。施設職員が東京に行った際に感染したとみられるという。 学校の再開については咳エチケットやこまめな手洗いなど感染症対策を十分に実施した上で、始業式は基本6日、入学式は7日に実施する。部活動も感染症対策を十分に行って実施するとしている。 つくば市は市施設を休館に 平日夜間と週末

9月末まで教室使わずオンライン授業へ 新型コロナで筑波大

【山口和紀】新型コロナウイルスの感染が首都圏で急速に広まっていることから、筑波大学(つくば市天王台)は2日までに、4~9月の春学期について、教室での授業は行わず、オンライン授業を基本にすると発表した。 同大学はこれまで、入学式を中止し、さらに学生には2週間以上、宿舎やアパートなどで健康観察をした上で、新学期の開始を3週間遅らせるとしていたが、大幅な見直しとなる。 学生に対し、宿舎やアパートにいるのではなく実家などに帰省するよう呼び掛けており、春学期は基本的に、実家などの帰省先で遠隔地からパソコンを通して授業を受けることになる。 一方、実験などどうしても対面での授業が必要な科目については、大学の新型コロナ感染症リスク対応チームの指示が出るまで実施できないとしている。ただし教員が日常的に学生の健康状態を把握している研究室など少人数での実験や演習の場合は、マスクを着用し、検温を行った上で、換気をし、密閉された空間でないことを条件に実施できるとしている。 一方、実家などに帰省せず、やむを得ず宿舎やアパートにとどまる場合は、不要不急の外出を避け、健康管理を徹底して生活するよう呼び掛けている。 4月、5月に学生宿舎に新たに入居を予定していた新入生などに対しては3月28日時点では、2週間以上の健康観察期間をとるため4月6日までに引っ越してくるよう要請していた。しかし今回、引っ越しを延期して自宅待機を要請している。荷物を宿舎宛てにすでに送ってしまった学生に対しては大学が荷物を受け取り各部屋に届ける。すでに引っ越してきた新入生への資料など配布物は各学群などで受け取ってもらう。受け取りに来られない学生には実家などに郵送するという。

つくば市は9月末まで無料 新型コロナに医療相談アプリLEBER

【相澤冬樹】新型コロナウイルスの感染拡大を受け、在宅・遠隔医療のAGREE(アグリー、本社・つくば市、伊藤俊一郎社長)が始めた医療相談アプリLEBER(リーバー)による無料相談は、10日のサービス終了が迫るなか、つくば市については9月30日まで無料期間を延長している。 LEBERは、スマホを操作して医師と相談するアプリで、2018年1月にリリースされた。登録ユーザーはチャットスタイルの自動問診で、「痛い」「かゆい」などの症状を伝えると、これを見た医師から最速3分で回答が届き、最寄りの医療機関や適切な市販薬などがアドバイスされる仕組み。24時間365日相談できる。 通常、登録ユーザーは相談1件ごとに120円、360円、600円の3種類から料金を選んで相談するスタイルだが、同社は2月12日、伊藤社長の即断で4月10日までの無料相談を打ち出した。横浜港にクルーズ船、ダイヤモンドプリンセス号が入港した直後の対応だった。 登録ユーザー・医師数とも増加 同社CMO、多賀世納さんによれば「2月中は発熱から新型コロナとの関連を疑うような相談が多かったが3月に入ると病院に行くこと自体のリスクを心配して幅広い医療相談に変わってきた」という。該当診療科の医師による回答となるが、病名を断定して診断をくだすものではなく、「感冒の疑いがあります」「インフルエンザの疑いがあります」などの表現で、病医院での診察や保健所への相談が促される。処方箋を出すこともないが、不安の解消に役立っていると見ている。