エコス側は営業続ける
土浦市大畑にある新治ショッピングセンター「さん・あぴお」の専門店街を運営する新治商業協同組合(大槻利夫理事長)が破産し、専門店街に入居する店舗が順次閉店している。同協同組合と、土地などを管理する新治商業開発が水戸地裁土浦支部に破産を申し立て、17日に手続き開始決定を受けた。
負債総額は6億~7億円程度とみられる。専門店街の区画とは別に、建物を区分所有する核店舗のエコスなどの店舗は営業を続ける。
さん・あぴおは、長崎屋新治店を核店舗に1993年4月に開業。2階建てで店舗面積は1万1034平方メートル。地元主導型ショッピングセンターとして協同組合が建物の約半分を所有する形で運営されていたが、長崎屋の経営破たんから、2003年12月にスーパー「エコス」(本社・東京都昭島市)が長崎屋分を買い取って食品売場などを運営している。
開業時、専門店街の組合員は28店舗あったが、近年は空き床が目立つ状態となっていた。現在組合員は6事業所7店舗、ほかにテナントとして20店舗ほどが入る。
18日以降、組合事務所を含め順次閉鎖をしており、商業協同組合側にあるファーストフード店なども閉店となる見込み。「エコス」側の売場にある百円ショップやドラッグストアは営業を続ける。
組合員の飲食店は「17日夕方になって突然破産を告げられた。本当に寝耳に水。このまま廃業するしかない」と語る。組合員には債権者会議が持たれるなどの情報も伝えられておらず、不安な表情をのぞかせている。