つくば市大穂の元公有地に、外資系不動産開発会社グッドマンジャパンが国内最大級となる1000メガワットのデータセンター建設を計画しているのに対し、周辺住民団体が市民向け住民説明会の開催を求めている問題で、同社は、11月から12月にオープンハウス型説明会の形式で、情報・相談ブースを開設すると市に回答した。詳細は市と協議の上決定するという。ほかに、つくば市民を対象に、同社が開発した千葉県印西市の工業団地内に立地する稼働中のデータセンターなどを間近で見学できる見学会を12月に開催するなどとしている。
グッドマングループアジア統括責任者のポール・マクギャリー同社取締役が23日付で、五十嵐立青市長に回答した。
オープンハウス型説明会(情報・相談ブースの開設)は、開催期間中、市民それぞれが自由な時間に来場し、展示してあるパネルや会場に置いてある資料を見て回る形式。会場にいるスタッフに直接質問できるが、集会型の住民説明会とは異なって個別のやりとりになるため、市民全体の意見共有や総意の把握がしづらいとされる。
同社はオープンハウス型とした理由について、つくば市が策定した「データセンターの建設及び運営に関する地域共生ガイドライン」(10月23日付)で、敷地境界から100メートルより外側に住む住民への説明については「オープンハウス型説明会を1週間以上開催」するとしたこと挙げ、「22日に市から公表されたガイドラインに沿ってオープンハウス型説明会の形式で実施」するとしている。市のガイドラインで「説明会を開催する」とされている敷地境界から概ね100メートル以内の住民と土地所有者に対する説明については、「これまでも個別説明、約1万2000部のちらし配布、戸別訪問、8月の住民説明会(8月21日付)、専用のウェブサイト等を通じて情報をお伝えして」きたなどとしている。
住民説明会の開催をめぐっては、住民団体「データセンターから市民を守る会」(柳町弘幸代表)が、周辺住民約470人の署名を添えて市議会9月定例会議に、グッドマンジャパンに出席を求めた上で、市による市民向け公開説明会の開催を要望する請願を出していた(8月31日付)。一方、市議会は請願について、請願の趣旨は理解できるが採択できないという意味の趣旨採択とし、代わってグッドマンジャパンに、周辺住民に限らず市民や市議会議員等が広く参加できる説明会の開催などを要請する決議を採択した(9月29日付、10月6日付)。
市議会の決議を受けて、五十嵐市長は22日付で同社に説明会の開催と情報提供を求める要請文を出し、23日付でグッドマンジャパンからオープンハウス型説明会開催などの回答があったと発表した。(鈴木宏子)





