つくば市議会9月定例会議最終日の6日、本会議が開かれた。つくば市大穂に国内最大級となる1000メガワット(100万キロワット)のデータセンターが計画されている問題に対し、住民団体「データセンターから市民を守る会」(柳町弘幸会長)が市議会に提出していた、市による市民向け公開説明会の開催を求める請願(9月29日付)について採決が行われ、13対14で、理解できるが採択できないという意味の趣旨採択となった。
代わって趣旨採択に賛成した神谷大蔵市議(つくばクラブ)から、事業者のグッドマンジャパンに説明会開催などを要請する決議が出され、全会一致で採択された。
決議は「データセンターの立地は、税収の増加による地域への貢献も期待される一方、周辺住民のみならず広く市民から、環境への影響を懸念する声が寄せられている」などとして、「8月に周辺住民を対象とした説明会が開催されたがいまだ説明が十分に尽くされたとは言い難い」とし、「市民の不安払しょくを図るため、周辺住民に限定することなく、参加を希望する幅広い範囲の人が参加できる説明会を改めて開催するよう、つくば市に対し、グッドマンジャパンに強く要請することを求める」などとしている。
決議について五十嵐立青市長は「グッドマンジャパンに対しこれまでも説明会の開催を求め、8月に説明会が開催されたが(8月21日付)、決議があったので改めて説明会の開催を申し入れたい」としている。
住民「納得いかない」
一方、請願を出した「守る会」の柳町会長は「結局は『説明会をやることはいいでしょうけど、市が主導することはできない、市は業者に投げる』ということで決まってしまい、納得いかない。『市には関係ありませんから、グッドマンに要望します』で、終わってほしくない」と話し、「市には、住民がどれほど心配しているか、不安を抱いているかということを理解された上で、市が主導して公開説明会を開催してほしい。市が言ってグッドマンが動けばいいが、私たちが何度もグッドマンに(説明会開催を求める)要望書を出しても(回答すらないなど)同じことの繰り返しだった。市は公有地を売って、開発許可を出した以上、監督責任がある」と話している。
守る会が出した請願を採択すべきだとした市議13人は▽田代優、市原琢己、樋口裕大、中村重雄、木村修寿、塚本洋二、飯岡宏之(Nextつくば)▽川田青星、川村直子(市民ネット)▽山中真弓(共産)▽川久保皆実(つくばチェンジチャレンジ)▽酒井泉(新・つくば民主主義の会)▽榊原アリーゼ(緑粋会)。
趣旨採択すべきだとした14人は▽伊藤文弥、小村政文、神谷大蔵、小久保貴史、五頭泰誠、木村清隆、塩田尚(つくばクラブ)▽梅沢尊信、篠内幸代、渡辺峰子(公明)▽あさのえくこ、小森谷さやか(市民ネット)▽高野文男(創生クラブ)▽青木真矢(ワニナルつくば)。いずれも敬称略。(鈴木宏子)





