日曜日, 3月 1, 2026
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つくば市政の2つのダブルスタンダード《吾妻カガミ》173

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つくば市役所正面玄関サイド

【コラム・坂本栄】つくば市の2大問題(洞峰公園市営化と運動公園用地売却)をウォッチしていて、何かおかしいなと思いました。いずれも市民の関心が強い問題ですが、市は両方にダブルスタンダード(対象によって適用する基準を変える二重基準)で対応しているからです。市はその場その場で理屈を使い分けており、姿勢(市政)がフラフラしています。

自然環境政策での二重基準

つくば市は、洞峰公園市営化問題のアンケート用紙に添えた「よくいただくご質問」の中で、「(公園の)既存樹林・樹木を可能な限り保全し…」「…地域の自然環境に調和するよう配慮する」と、樹林を守る必要性を強調しています。駐車場の樹木を少し切ろうとした県の公園管理に対抗する理論武装とはいえ、この文言はなかなか力が入っています。

ところが、運動公園計画用地(高エネ研南用地)の自然林が無くなることに、市はまったく関心がないようです。それぞれの場所は違いますが、「自然環境政策におけるダブルスタンダード」と言えます。

記事「樹木の伐採始まる…運動公園用地」(12月8日掲載)によると、倉庫会社に売却された元市土地開発公社用地(実質市有地)の森林伐採が始まりました。これに対し、議会の議決なしの処分は違法だと住民訴訟を起こしている酒井さんは、寄稿「…森林伐採、つくば市は差し止めよ!」(12月12日掲載)の中で、「自然環境に回復不可能なダメージを与える」と、市と事業者に説明を求めています。

失政の後始末場当たり策

思い起こすと、運動公園用地売却も洞峰公園市有化も、五十嵐市長の失政の後始末です。

▼運動公園問題:前市長が取得した用地を元の保有者(UR都市機構)に買い戻させると市長選挙で公約。しかし、返還に失敗し、民間に売却。

▼洞峰公園問題:県営洞峰公園の管理方法で県と対立。タダでやるから市の好きなように維持管理すればと県から押し付けられ、市営化を選択。

要するに、URや県との協議を上手にやっていれば、こんな問題は生じませんでした。

失政の結果、運動公園用地は民間企業に売却(森林伐採を容認)、洞峰公園は市の好みで管理(樹林の保全管理)という、市民には「?」の事態になりました。市に自然環境保全についての確固たる政策があるわけでなく、市長の失政を糊塗(こと)する場当たり的な対応といえます。

失政が悪政を呼び込んだ?

もう一つのダブルスタンダードは、体育館などの施設管理法です。171「…洞峰公園 『劣化容認』計画」(11月20日掲載)で取り上げたように、市は①谷田部地区などにある市営体育館の設備などは築60年で更新する②しかし県から譲受する予定の洞峰公園内体育館の設備などは修理~修理で80年持たせる―と、二重基準を打ち出しました。

洞峰公園市営化に反対する市民や市議を念頭に、②は園内施設の維持費を安く上げようとする計画のようですが、既存施設と新規施設の維持の仕方に差を付けるのは何か変です。公園を押し付けられた失政を、手抜きでカバーしようとする悪政ではないでしょうか。(経済ジャーナリスト)

ウクライナ留学生のニキタさん 故郷を語る 筑波学院大

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参加者にウクライナの文化や歴史を紹介するニキタさん(左端)

展覧会「ウクライナの子どもたちの絵画展」(12月13日付)の関連イベントとして、ウクライナ出身で筑波学院大学(つくば市吾妻)に留学中のトロプチン・ニキタさん(19)が17日、「日本で暮らすウクライナ人学生の現在」と題し講演。先が見えない状況への不安や、日本の支援に対する感謝などを語った。

ニキタさんはできるだけ多くの機会を捉え、ウクライナのことを日本の人たちに伝えたいと活動している。この日も、ニュースだけではウクライナという国のイメージが伝わりにくいと考え、同国の歴史や文化、人々の暮らしなど幅広い話題を提供。ウイーンで世界初のカフェを開いたのがウクライナ出身のコサック兵だったことや、ハルキウの郵便局で世界で初めて郵便番号が使われたといった豆知識も披露し、身近な国であることを印象付けた。

避難生活を送るウクライナの少女が描いた絵の前で撮影に応じるニキタさん

「来日したときはウクライナの状況が盛んにニュースで流れた。そのころと比べてニュースは減っているが、戦いはずっと続いている。そんな中で日本は、民間も政府も財界も私たちに寄り添ってくれている。大変ありがたい。今はガザ地区に世界中の目が向いているが、ウクライナのことも忘れないでほしい」

ニキタさんはドニプロ州ポクロヴ市生まれ、4歳からキーウで育った。キーウ市立ボリス・グリンチェンコ大学に在学。昨年2月のロシア侵攻はキーウに戻る列車の中で知り、家族と合流後、なるべく早くキーウを離れようと、友人の家に避難した。

日本への留学は、大学で日本語を学んでいたという縁もあった。筑波学院大がウクライナの学生を支援する目的で留学生を募集し、これに応募する形で昨年7月、母と妹と共につくばに来た。特別奨学生として学費と生活費の支援を受けながら、筑波学院大では経営学を学ぶ一方、キーウの大学の課題もオンラインでこなしている。

絵画展の会場を訪れたつくばに住むウクライナ人の留学生仲間とニキタさん(左から3人目)

父はキーウでタクシードライバーとして働いているが、いつ戦争に動員されないとも限らない。母と妹は父が心配で一時帰国し、ニキタさんは今つくばで一人暮らしだ。結婚した姉もキーウで暮らしており、叔父の一家も戦地に近いところに住んでいるため、心配は絶えないという。「日本は安全に暮らせるが、土地に根差して生きるウクライナ人の心情として、危険があっても生まれた土地を離れたくない」と話す。

先が見えない状況にニキタさんは今、大学を卒業後、日本で就職することも視野に入れ始めているという。「一番怖いのは戦争に慣れてしまい、日常になってしまうこと。それが問題」と、警鐘を鳴らす。(池田充雄)

「ご本尊さまにやられた」こと《写真だいすき》27

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この写真は本文とは関係ありません(撮影は筆者)

【コラム・オダギ秀 】とんでもないことになった。一瞬のうちに真っ暗闇になった。ボクはパニくった。大切な撮影の最中だった。ある仏像の撮影をしていた。ヒューズが切れたのだ。

その像は、さる由緒ある寺院のご本尊で、門外不出の秘仏だった。撮影を依頼してくれた大学教授の話では、県内でも最も価値ある像の一つで、長年撮影の許可を願っていたが叶(かな)わず、やっと撮影許可が下りたから失敗はできないと、ボクに依頼がきたのだった。

いいかげん自尊心をくすぐられたから、ボクもいい気になり、張り切って撮影に臨んでいた。

準備には万全に万全を重ねた。下見をすることも許されなかったから、どんな状況にも対応できるよう、あらゆるシチュエーションを予測し、予備機材はさらに予備を持ち、そのうえで撮影に臨んだ。

午後始めた収蔵庫での撮影は夜になっていたが、問題なく進んでいるつもりだった。

ところが、日が暮れてから、ブレーカーではなく安全器のヒューズが飛んだのだ。今の人は知らないだろうが、以前は、電気の過電流を防ぐために、ヒューズという熱で溶ける鉛などで作られたパーツを使っていた。安全器の中のそのヒューズが飛んでしまったのだ。ブレーカーのように、スイッチで戻すことはできない。ヒューズが飛ぶと、明かりはなくなる。

真っ暗闇のなかで、ボクは立ちすくんだ。大きな照明機材で撮っていたから、それを倒しでもしたらとんでもないことになる。機材の位置と這い回っているコード類がどこにどうなっていたか、ボクは頭の中で、必死に思い返していた。

拾った百円でヒューズを2本買った

だが、慌てる一方で「ご本尊やるなあ」という思いが、気持ちの隅に湧いていた。いつだって、自分がどんな位置状況にいるか、当然知り尽くしていなければならないはず。ヒューズが飛んだくらいで慌てちゃいけない。そのことをご本尊が、あらためて教えてくれたように思えた。

備えをしたといっても大きなことばかり考え、小さなヒューズ1本さえ用意していないことを、ご本尊は見抜いたのだろうか。心の緩みを戒めてくれた気がした。感謝して合掌し、夜の山を降りた。

だが、どうにも、腑(ふ)に落ちない。仏様が、ヒューズを切ったりするわけないだろ、と思った。

で翌々日、違うお寺さんの仏様を撮りに出かけた。いい加減な準備だった。悪い奴(やつ)には厳しい仏様なら、やましい心を持った写真家を厳しく罰するはずだ。

天気はポカポカ気持ちよかった。駐車場で、はすっぱに車停めたら、百円拾ったのでネコババした。お堂の光はよくて、すぐ撮影はすんだ。寺の横に廻(まわ)ったら農家のおばさんが白菜くれた。帰りに寄ったコンビニのお姉さんは可愛(かわ)ゆかった。準備は手抜きで安易な撮影、ネコババまでしたのにバチも当たらず、とてもいい日だった。ほらみろと思ったが、それもやっぱり、腑に落ちない。

ホームセンターで、拾った百円に26円足し、ヒューズを2本買ってカメラバッグに入れた。(写真家、日本写真家協会会員、土浦写真家協会会長)

6000個のランタン つくば駅前を彩る

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子どもたちが絵を描いたランタンに火が灯される様子=つくばセンター地区

市内の小中学生がカバーをデザインした約6000個のランタンに火を灯す「ランタンアート2023」(つくばセンター地区活性化協議会主催)が16日、つくばセンター広場などつくば駅周辺で始まった。ろうそくやLEDライトを使ったランタンの光が温かく街を彩る。17日までの2日間開催される。

ランタンは同市吾妻のエキスポセンター前から竹園の商業施設デイズタウン前までの遊歩道約1.2キロにわたって配置された。装飾カバーは公募で参加した市内の小中学校や義務教育学校13校の小中学生が制作。カラフルな絵を描いたり、色画用紙を切り抜いて貼り付けたりしてデザインした。

16日夕には多くの人でにぎわい、写真撮影をする姿が見られた。センター広場のステージでは、ゴスペルグループなどのステージパフォーマンスも行われ、クリスマスシーズンらしい雰囲気を演出していた。

子どもたちがプログラミングしたLEDで光るペットボトル=同

会場の一角には、LEDによって様々な色に変化するペットボトルのランタンが置かれ、多くの人が足を止めて見入っていた。つくば市内で活動する小中学生のプログラミングサークル「CorderDojo(コーダー道場)つくば」がマイクロビットというプログラミング教材を使って制作した作品で、同日開催されたプログラミングのキッズ講座に参加した親子10組の作品も加えて展示された。サークルに参加し、ランタンを制作した春日学園義務教育学校9年生の櫻井みのりさん(15)は「見る人が楽しくなることを意識してプログラミングした」と話した。小学校4年生の時に学校でマイクロビットを使って学び、プログラミングに興味を持ったという。

子どもを連れて鑑賞に訪れた市内の40代男性は「ろうそくや紙を使ったアナログのランタンもデジタルのランタンもあり、温かさと技術とが融合していて新鮮さを感じる」と語った。

「ランタンアート」イベントは2009年から始まり、コロナ禍で2年間は中止となったが、昨年から再開した。今年で13回目の開催となる。毎年つくばの冬の風物詩として人々の目を楽しませている。

吾妻小学校と吾妻中学の児童生徒が配置のデザインを考えたつくばセンター広場のランタン=同

イベントを主催する同活性化協議会事務局の岩﨑香央里さんによると、今年は昨年に比べ約1000個多いランタンが配置されているという。岩崎さんは「つくばセンタービル1階中央広場部分の配置デザインは吾妻小学校と吾妻中学校の生徒が連携して考えてくれた。このような学校間の交流も生まれたことは大変うれしい」と語り、「どのランタンも工夫が凝らされた素敵なデザインになっているので、一つ一つゆっくりご鑑賞ください」と来場を呼び掛けた。(田中めぐみ)

◆17日(日)は午後4時45分から午後7時半まで点灯する。天候の状況によって中止、点灯時間が短くなる場合がある。

【追加18日午前11時35分】17日は強風のため中止になりました。

「野村花火」の魅力 (上) 《見上げてごらん!》22

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野村花火社長室に並ぶ総理大臣賞などのトロフィー

【コラム・小泉裕司】野村花火工業(水戸市)社長、野村陽一さん(73) の「追っかけ」歴20年。今回と次回は「野村花火」の魅力を探ってみたい。

1875(明治8)年に創業した老舗煙火店の4代目として、1989(平成元)年に社長に就任。それ以降、土浦全国花火競技大会で12回、大曲の全国花火競技大会(秋田県大仙市)で9回、計21回、花火師の最高位となる内閣総理大臣賞を受賞するなど、名実ともに日本一の花火師である。

野村花火は、今年8月の「大曲」でも、高得点が出にくいと言われる早い出番(5番)だったにもかかわらず、4部門のうち2部門で優勝、1部門で準優勝と、圧倒的な成績で内閣総理大臣賞に輝いた(全国花火競技大会公式HP)

数日後、お祝いを伝えに水戸市内の工場を訪ねたところ、社長室は、大曲から持ち帰った各賞のトロフィーや賞状で座る隙間もないほど。人材育成に傾注する野村社長は、今大会に出品した作品づくりの難しさに言及しながらも、打ち上げを担当した若手花火師の成長がことのほかうれしいと目を細めた。

以下、野村社長の話。

至極の五重芯花火

10号玉と言えば、至難の業と言われる「五重芯花火」。五つの芯がクリアに開き、外側の親星を含めて六重の真円が目視可能であることが求められる。まだまだ完成の域には達しておらず、試行錯誤、少しずつ改良に挑戦しているという。

スターマインの今

スターマインは、音楽付きとなってから、物量で見せる時代は終わったと思っている。なぜなら、コンピュータプログラムの普及によって、煙火業者それぞれの打ち上げ技術に大差ない状況で、迫力だけなら誰でも出せるようになった。観客の満足度を高めるには、情感豊かなタイトルやストーリー性、高質な花火が重要だと考えている。

競技大会と会社経営

100年以上の歴史を有する競技大会があるからこそ、これまでの技術の進化があった。一方で、競技大会だけでは会社は成り立たない。昨今の薬品や部品の高騰をはじめ、経営面での負担も重くのしかかっている。このバランスの取り方は、今後も難しさがつきまとうのだろう。

競技大会の審査

審査員として誰が適任なのか、答えはない。花火は芸術。芸術に対する感性は百人百様で数学的な答えはない。だからこそ、審査結果は潔く受け入れる。AIによる審査が実現するときは、芸術が滅ぶときであり、人間の存在価値がなくなるとき。

野村花火=高質な花火

競技大会に限らず、様々な人たちからの期待を裏切るような花火は見せられない。常に緊張感を持って花火大会に臨んでいる。

花火は有料で見るもの

コロナ禍後の花火大会は、運営経費の高騰などから、新たに有料席の値上げや新設に踏み切るケースが増え、話題となっている。花火大会の長期的な継続性を考えると、運営側にとっても、煙火業者にとっても、この流れは必然と考えている。

10月28日、4年ぶりに開催された常総きぬ川花火大会(常総市)では、野村社長の隣席(有料席)で「野村花火」を見る光栄に浴した。本日は、この辺で「打ち留めー」。「ドン ドーン!」。(花火鑑賞士、元土浦市副市長)

「グリフォン」聖地に現る! パトレイバー土浦研究所で”製造”

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土浦市役所2階共有スペースに展示された「グリフォン」のフィギュア。グリフォンの左が安藤真理子市長、同右が土浦亀城ライオンズクラブの佐藤三典会長

アニメ「機動警察パトレイバー」に登場する「グリフォン」のフィギュアが15日、同アニメの聖地、土浦市の市役所2階共用スペースに展示された。大きさは高さ80センチ、翼を広げた幅120センチで、140センチの台座の上に設置された。

グリフォンはパトレイバーの強敵で、驚異的な性能を持つメカ。巨大多国籍企業が土浦研究所で製造した設定になっており、土浦はファンの間で「聖地」扱いになっている。アニメを活用したまちづくりに寄与したいと、土浦亀城ライオンズクラブが結成55周年を記念して同市に寄贈した。

同日は市役所2階共有スペースで、お披露目会が催された。5、4、3、2、1という掛け声でフィギュアが現れると、集まったアニメファンらから大きな歓声が上がった。

フィギュアを寄贈した同ライオンズクラブの佐藤三典会長(73)は「アニメを利用した地域活性化に協力する形で、フィギュアを制作した。全国にパトレイバーファンは2万人いるといわれる。市役所の入り口に常設するのでどんどん見に来てほしい。今日のお披露目会にもたくさんの人が来てくれてとてもうれしい」と語った。

安藤真理子市長は「パトレイバーに土浦が出てくることは前から知っていて、私が市議会議員の時代、(アニメを活用したまちおこしについて)提案したことがある。その時は誰も反応してくれなかったが、今回こういう形で実現出来てうれしい」と話した。

同日、フィギュアのお披露目に先だって、近くの市立図書館1階の市民ギャラリーで市が、グリフォンがデザインされたマンホールカードの配布を開始した。北海道から沖縄まで全国各地のアニメファンやマンホール蓋の愛好家のほか、香港や台湾などの海外からもファンが訪れ、同日は6000枚超えるカードが配布された。

パトレイバーは、ロボット技術による歩行式の作業機械「レイバー」が普及する近未来の東京を舞台に、新設された警視庁のレイバー部隊の活躍を描くアニメ。1988年から劇場版やテレビシリーズが制作され、35年たった今も根強い人気がある。

同市では2022年1、2月に市民ギャラリーで、パトレイバーの制作資料やイラストを展示するパトレイバー企画展を開催した。今年4月にはパトレイバーのキャラクターやロボットがカラーで描かれたデザインマンホールを中心市街地に設置したり、市役所内の売店きらら館や市観光協会のまちかど蔵に設置したガチャでオリジナルキーホルダーの販売を開始。7月には第一弾のマンホールカードを配布するなど、同アニメを活用して土浦のPRを展開している。(榎田智司)

お祭りの力「ゲニウスロキ」《看取り医者は見た!》9

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今年の龍ケ崎の夏祭り

【コラム・平野国美】岡山県の真庭市に久世(くせ)という町があり、地元の方と話したことがあります。毎年10月24~26日に久世祭りが行われるのですが、土曜・日曜を考慮せず、昔からこの日程で行っているそうです。

平日だと、この町から出た人はやってくるのが大変でしょうと聞くと、「生まれたときから、この祭りになじんでいるから、必ず帰ってくる。来るか来ないか、はっきりしないやつには電話をして、練習中の祭り囃子(ばやし)を聞かせてね。サバ寿司でも食べに来いと話すと、大体、帰ってくるね」と話すのです。

場所は変わり、私が生まれた龍ケ崎市。昔は立派な商店街でしたが、残念ながら、今は人通りもまばらです。しかし、夏祭りには、どこから湧いてくるのかと思うほどの人波ができるのです。私に祭りに出るか聞いてくる電話はありませんが、フェイスブック(FB)でその準備がされていく様子を見ると、心が躍るのです。

神主さんや町衆が、その日に向かって宮薙(みやなぎ)から入り、御神酒所の設置を始める様子を見ていると、子供のころを思い出すのです。FBは面白いのですが、実際に見ると、お祭りの歴史や神を感じるのです。撞舞(つくまい)という奇祭には、他では味わえぬ雰囲気があると思うのです。

独特の民族性を感じる街

山陰や山陽の山間部に、独特の民族性を感じる街があります。津山、真庭、新見、三次、倉吉などです。街並みだけでなく、暮らす人たちの独特の精神性を感じます。龍ケ崎にも、そこと同じような雰囲気を感じます。私は、今、つくば市在住ですが、龍ケ崎に住んでいたときには、気づかなかったもの、感じなかったものが色々見えてきます。この歳になって、やっと故郷に興味を持ち始めたのかも知れません。

最近、総務省が言い出した言葉に「関係人口」があります。定住している人とは異なり、地域づくりに流動的に関わる人たちを意味します。定住人口はその地域に移住した人ですが、交流人口は観光などで訪れた人を指します。「行き来する者(風の人)」「地域内にルーツがある者(近居・遠居)」「何らかの関わりがある者(過去の勤務や居住・滞在)」などです。

こういった人口区分は、人口減少時代らしい分け方ですが、現在の私にはすべてが当てはまりそうです。いずれにしろ、その土地に何らかの魅力がなければ人は振り向かないでしょう。(訪問診療医師)

自宅を開放 筑波山麓に子供の交流施設開設 ドイツ帰りの渋谷順子さん

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主宰者の渋谷順子さん

 

25日 プレ・オープン

ドイツから帰国し、筑波山麓で暮らす元日本語教師の渋谷順子さん(65)が、自宅敷地内の母屋と納屋を地域に開放して子供たちを中心とした交流施設「じゅんばぁの家」(渋谷順子代表)を開設する。オープンデーとして25日、地元のお年寄りらが昔遊びを教えたり、ミニライブや楽器体験など盛りだくさんのイベントを開催する。

筑波山麓という自然環境の中で、いろいろな世代が助け合い、学び合いながら、家族のように過ごせる空間をつくり、子供たちを見守り育てたいと、渋谷さんと地域の有志が「山にかえろう」というコンセプトで運営する。来年1月4日から本格的な活動を開始し、将来は放課後児童クラブとして活動したい考えもある。

じゅんばぁの家の母屋

地元には、市が運営し地元の小学生たちが利用する「秀峰筑波児童クラブ」(つくば市北条)があるが、隣接の学校グラウンドが使用できず、子供たちは室内でゲームや読書などをして過ごしており、屋外で遊ぶことが難しい。

渋谷さんは元々、高齢者を中心とした交流施設をつくりたいと思っていたが、地域の子育て中の母親から、児童クラブの子供たちが外で思いっきり遊ぶことができないでいるという話を聞き、交流施設に児童クラブの役割も取り入れたいと考えた。

「じゅんばぁの家」は、もともと地元住民が居住していた築20年ほどの民家。老夫婦が亡くなった後10年間ほど空き家となっていた家を渋谷さんが購入した。近くには筑波山から流れる地蔵沢などもあり、自然豊かだ。

交流施設として、母屋の8畳間3部屋と台所を自由に利用できるようにする。敷地内にある納屋は音楽室とし、常時、ギター、ドラム、電子ピアノなどの楽器を置いて、子供たちが自由に演奏できるようにする。地域住民がボランティアで、子供たちと一緒に勉強したり、遊んだりして成長を見守っていく。

これまで実施した活動の様子。かかしを作った(渋谷さん提供)

主宰する渋谷さんは神奈川県座間市出身。ドイツに16年間滞在し日本語教師を務めた。日本語を教えていた中、ドイツで知り合った移民のコソボ出身者から日本文化や日本人の素晴らしさについて聞かされたことがきっかけで、日本の自然豊かな地方に住みたいという気持ちが強くなっていたという。

2022年に帰国しつくばで暮らし始めた。帰国直後は同市谷田部、要の貸家などを移り住み、筑波山が間近に見える国松の民家を購入、現在、敷地内に新居を建築中で、元々あった母屋と納屋を交流施設として地域に開放する。

渋谷さんは「筑波山麓は本当に素晴らしいところで、お宝がたくさんある。地域的にも自然の息吹をこれほど感じ自然のサイクルや営みとともにあるのに、開発が進まない地域と思われているのが不思議でならない。私は筑波山に呼ばれてきたという思いがあり、地域に貢献したいという気持ちが強いので、購入した住宅をぜひとも、遊び場のない子供たちや自分探しをしている大人たちに開放したい」と述べる。(榎田智司)

◆「じゅんばぁの家」はつくば市国松1022-2。利用は会員制で会員登録が必要。年会費は個人2000円、1家族3000円。問い合わせは渋谷さん(メールjunko.shibuya@gmx.de、電話080-4713-3104。

◆オープンデーは12月25日(月)午前11時から午後3時まで。

私の中に潜む差別《電動車いすから見た景色》49

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イラストは筆者

【コラム・川端舞】街に出れば、たちまち私は差別される。面白そうなお店の入り口に数段の段差があったとき。私が話しているのに、相手が私の後ろにいる介助者ばかり見るとき。車椅子ユーザーで言語障害のある自分は、社会から存在を想定されていない人間なのだと感じる。

日常の中で、私は差別者になる。言葉での説明抜きに、SNSに写真を載せるとき、視覚障害者も私のSNSを閲覧する可能性を忘れている。肌の色が自分と違うという理由で、初対面の人に「どこの国の出身?」と話しかけるのは、外国に何らかのルーツはあるが、日本人としてずっと生きてきた人の存在をないものにしている。

異性愛前提の恋愛トークをするとき、異性愛以外の恋愛をする人や、恋愛感情を持たない人をいないものにし、初対面の人の性別を外見から勝手に判断するとき、男女という枠に当てはめられることに違和感を持つ人の存在を無視している。

存在を無視される痛みはよく知っているはずなのに、私も誰かを差別する。

怒りは対等な関係へのラブコール

韓国の社会学者キム・ジヘにより書かれた「差別はたいてい悪意のない人がする」(大月書店)は、障害者、性的少数者、非正規労働者などに向けられる、日常に潜むあらゆる差別を挙げながら、私たちは皆、差別する側にもされる側にもなると指摘する。

人は誰だって、「自分は差別などしていない」と思いたい。しかし、1人の人間の思考力には限界がある。いくら気をつけても、何気ない言動が誰かに疎外感を与え、差別に加担してしまう時が出てくる。

気を抜けば、私もすぐに差別者になる。何気ない一言が、誰かに言い知れぬ孤独感を与えてしまうかもしれない。大切なのは、自分の中にある差別性を誰かに指摘されたときに、素直に反省し、言動を改める努力をすることではないか。

その指摘をすることで、その場の空気や人間関係を壊してしまう可能性もある。それでもなお、なぜ相手は、時に怒りに震えながら、私の中の差別性を指摘してくるのか。その怒りは「あなたと対等な関係を築きたい」という妥協なきラブコールかもしれない。私を信頼し、伝えてくれたラブコールを、素直に受け止められる人間に私はなりたい。(障害当事者)

給食に異物混入 つくば市の小学校

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12日の給食に混入していたファスナーのスライダーの一部(つくば市健康教育課提供)

つくば市は13日、市内の小学校で12日出された学校給食に、金属製ファスナーの一部が混入していたと発表した。13日までに健康被害は報告されていないという。

市健康教育課によると、給食で児童に出されたワカメスープに、長さ8ミリ、幅6ミリの金属製ファスナーのスライダーの一部が混入していた。児童がスープを飲もうとして異物を発見し、すぐに担当教員に報告した。児童は異物を口の中に入れていない。

市はどの工程で異物が混入したか調査しているが、現時点で不明としている。

一方、学校からの報告が翌日になったことに対して同課は、市学校給食異物混入対応マニュアルでは当日報告することになっており、各校にマニュアルの徹底を改めて図りたいとしている。学校側は当初、異物が学校内で混入したのではないかと調べたが見当たらなかったことから翌日、学校給食センターに報告したという。

スープは、同市つくばほがらか給食センター谷田部が調理したもので、幼稚園4園、小学校5校、中学校2校に計3958食が提供された。他校から異物混入の報告などはない。

故郷を思うウクライナの子どもたちの絵を展示 筑波学院大

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筑波学院大学ビジネスデザイン学科の野田美波子講師(左)と同大3年の矢治竜乃介さん

ロシアの侵攻により避難生活を送る子どもたちが描いた絵、約40点を紹介する展覧会「ウクライナの子どもたちの絵画展」が17日まで、つくば市吾妻のつくば市民ギャラリーで開かれている。筑波学院大学が主催し、日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)と日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)が共催する。

紹介されている絵は、ウクライナ南部のドニプロなどから、同国西部のウジホロドや近隣国のポーランド、ブルガリアに避難した子どもたちが描いたもの。ミサイル爆撃の恐怖から逃れ、多少落ち着きを取り戻したものの先は見えない状況の中で、さまざまな思いを絵に託している。

展示作品より

明るく鮮やかな色彩でウクライナの暮らしや自然豊かな様子を描いた作品がある一方、モノトーンで暗い印象を与える作品も少なくない。母と子だけで故郷を離れる様子を描いた絵には、静けさが感じられる列車の車内とは裏腹に、窓の外には不吉なミサイルの影が描き込まれている。神や天使に平和への祈りを捧げたものも多い。

展覧会スタッフの一人で同大3年の矢治竜乃介さん(21)は「一つ一つの絵から、それぞれの子どもたちの思いが確かに伝わってくる。戦争を経験しながら、その中でただ生き抜くだけでなく、信念をもって生きていることが分かる。作品を通じ、現地の子どもたちの思いに触れてほしい」と話す。

展示作品より、レミャコバ・ミロスラーバさん(5歳)の作品「花咲く私の国」

支援のお礼に

これらの絵はJCFに対し、避難民の子どもたちから支援のお礼として送られてきた。今年6月以降、日本全国を巡回している。

つくば展は、同大ビジネスデザイン学科の野田美波子講師および野田ゼミの学生らの呼び掛けにより実現した。同ゼミでは以前からJIM-NETと連携し、難民支援のためのポストカードのデザインに係わるなどの活動もしていた。

「戦争では、弱い立場の子どもたちが一番つらい思いをしていると思う。その彼らが、自分なりにできることはないかと考え、絵を描いて送ってくれた。そこには故郷を守りたいという思いがあふれており、ぜひ多くの人に見てもらわなくてはいけないと思った」と野田さん。

展示風景

会場ではポストカードの販売や、募金の受付なども行っている。また最終日の17日は、トークイベントも開催され、午前10時からは「日本で暮らすウクライナ人学生の現在」と題し、同大に留学中のトロプチン・ニキタさんらが、祖国を離れて暮らす心境や、ウクライナの現状などについて話す。午後1時からは「ウクライナ/イラク/子どもたち」と題し、JCF理事長の神谷さだ子さんとJIM-NET海外事業担当の斉藤亮平さんが支援の様子について話し合う。(池田充雄)

◆会場はいずれもはつくば市吾妻2-7-5、つくば市民ギャラリー。入場無料。

大学生が利用する奨学金制度を考える 《ハチドリ暮らし》32

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ナナカマドの実が赤く色づいています

【コラム・山口京子】消費生活センターと関わるようになって2年がたちます。同センターとは、地方自治体に置かれる消費者サービス機関で、事業者に対する消費者の苦情や相談の対応をしています。両者の間には情報の量や質に格差が存在し、交渉力の格差も大きいため、契約トラブルなどから消費者を守るために設置されました。トラブルを防ぐための啓発活動やSDGsなど、消費生活にかかわる様々な活動に取り組んでいます。

センターには、消費者トラブルに関する注意喚起の冊子や書籍が数多く置かれています。たまたま手にした2冊の刊行物に奨学金制度の記事がありました。一つは「国民生活」(独立行政法人・国民生活センター刊)2022年12月号、「奨学金制度を利用する前に知っておきたいこと」(あんびるえつこ氏)です。

この記事によると、奨学金を利用する学生は大学生の約5割近くになる、代表的な奨学金制度である独立行政法人・日本学生支援機構(JASSO)の奨学金には給付型と貸与型がある、給付型は9%程度で9割以上が貸与型である、貸与型には無利子の第1種と有利子の第2種がある、こういったことが書かれています。

奨学金は学生本人が卒業後返済していくもので、返済額によるものの、返済期間が長期にわたる傾向にあります。失業や減収などで滞納が続くと、延滞金発生や個人信用情報機関へ登録されるなど不利益が出るため、返済が難しい場合はJASSOの奨学金相談センターに連絡するよう呼びかけています。

奨学金を借りるとはどういうことか理解してもらうための金融教育の必要性や、奨学金制度のあるべき姿を大人も高校生自身も考えてほしい―というメッセージを読み取りました。

奨学金事業は貸金ビジネス?

もう一つは「消費者法ニュース」(消費者法発行会議刊行)2023年10月号、「奨学金制度、会計年度任用職員制度 なぜ第二臨調を問うのか-日本社会疲弊の原点-」(柴田武男氏)です。2004年に発足したJASSOの前身である日本育英会の時代は、奨学金原資は国からの貸付金で、貸与は無利子であったが、第二臨調で有利子制度への提言がされ、家庭の責任が強調されたとありました。

第一種の原資は一般会計の貸付金ですが、第二種は日本学生支援債を発行し、市場から資金調達しているそうです。2023年5月の300億円の債券発行利率は0.08%、奨学金の貸付利率は7月時点で0.637%となっていて、奨学金事業が貸金ビジネスになっていると問題提起をされていました。

これからの在り方を考えるにあたって、今の制度を知ること、その歴史的経緯を知ることが必要なのですね。(消費生活アドバイザー)

「脱炭素先行地域」共同提案6者が協定 つくば駅周辺で75億円規模の事業

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連携協定を締結した(左から)大和ハウス工業茨城支店の八友明彦支店長、中部電力ミライズの大谷真哉社長、つくば市の五十嵐立青市長、ミライデザインパワーの山田高裕社長、ニッスイつくば工場の山口秀明工場長、常陽銀行の野崎潔専務執行役員

地産地消の小規模電力網敷設など

つくば駅周辺の半径500メートル地域が環境省の脱炭素先行地域に選定され、共同提案者の同市と、市中心市街地に冷暖房を供給するミライデザインパワーなど民間企業5社が12日、相互に連携・協働して脱炭素社会を実現していくための連携協定に調印した。

同地域には、筑波研究学園都市建設時に地下に敷設された電気、水道、冷暖房などのケーブルやパイプラインを収容する共同溝があることから、共同溝を活用して、新たに地産地消の小規模電力網を構築する。化石燃料で発電した電力を使用せずに、太陽光発電やバイオマス発電で電気を供給するなどして、2030年までに地域全体で二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す。国から最大50億円の交付金を得て、地域内に立地する企業やマンション、学校、公共施設などがそれぞれ、来年度から2028年度まで5年間で総額75億円規模の事業を実施する計画だ。

脱炭素先行地域は、国が2050年に達成を目指しているカーボンニュートラル(二酸化炭素排出実質ゼロ)に先立って、地域特性に応じ、道筋を付けるため先行して実施する取り組みで、環境省が30年までに先行地域を募集し全国で100カ所以上を選定するもの。つくば駅周辺は今年8月に実施された4回目の募集で選ばれた。これまでにつくばを含め36道府県95市町村の74の提案が選定されている。県内では初めて。

つくば駅周辺の対象地域は、同駅から半径約500メートルに立地する、民間施設21カ所、公共施設14カ所、マンション3棟(計656戸)の計38施設で、来年度から計13の取り組みを実施する。

具体的には、各施設の照明をLEDに交換したり、空調を省エネ型に変えたり、施設の断熱性を高めるなどして使用電力量を全体で3分の1削減する。

さらに民間や公共施設に各事業者が太陽光発電施設や蓄電池を整備したり、ミライデザインパワーが、市内の健康食品製造工場で廃棄される魚油や、市が市全域で回収している食用油の廃油を燃料に、駅近くの冷暖房供給施設でバイオマス発電を実施したり、再生可能エネルギーで水を電気分解して製造したクリーン水素を混焼して発電する。同社は発電した電力を、計2.6キロにわたって新たに敷設する小規模電力網で地域に供給する。

ほかに市が、市内の各農家が特産品の芝生を刈った葉や、公園や公共施設で剪定(せんてい)した枝葉を乾燥させて固めてバイオマス燃料をつくり、同市水守のごみ焼却施設で焼却し、発電した一部を同地域に供給する。

同地域では現在3800万キロワット時の電力量を消費し、年間約1万6000トンの二酸化炭素を排出していることから、13の取り組みを実施して2030年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す。取り組み実施後の電気料金については通常の電気代と同等に抑えることができる見込みだという。

環境省が脱炭素先行地域を募集していることを知った同市が、公募の上、共同提案した。共同提案の6者はほかに、電気やガスを販売する中部電力ミライズ、同地域に立地する常陽銀行と、現在、同地域に複合施設を建設中の大和ハウス工業茨城支店、EPAやDHAなどの健康食品を生産しバイオマス発電の燃料として魚油を提供するニッスイつくば工場。

12日の協定締結式で五十嵐立青市長は「脱炭素の取り組みは今すぐ取り組まなくてはならない課題、これから共同提案者と一緒に、ここで掲げられた事業を一つ一つ確実に実現していくことで目標を達成していけるように努力していきたい」と話し、ミライデザインパワーの山田高裕社長は「総力を挙げて全国的にも注目されるような先進的な取り組みを実施していきたい」などと話した。(鈴木宏子)

高エネ研南の森林伐採、つくば市は差し止めよ!《投稿・酒井泉》

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ドローンから撮った伐採現場(12月8日撮影、寄稿者提供)

グッドマンJが森林伐採を開始

市民の声を無視し、議会の議決を経ることなく、つくば市がグッドマンジャパンに売却した高エネ研南側に位置する用地(46ヘクタール)について、この物流倉庫開発企業の関連会社から地元住民に対し、取得用地の森林伐採を行う旨の通知があり、12月上旬から実際に伐採工事が開始されました。

私たちは、グッドマンへの市有地売却を差し止めるよう、住民訴訟を起こしています。11月30日に東京高裁で第1回控訴審が行なわれ、来年1月25日には高裁の判決が出る予定です。それが期待外れであれば、最高裁で闘うつもりです。しかし、裁判で訴えが通り、高エネ研南用地が市に返還されても、樹齢70年以上の自然林が伐採されてしまえば、市民は貴重な自然資源を失うことになります。

市長に文書で差し止めを要請

以上の経過を踏まえ、森林伐採を差し止めるよう要請する文書(11月8日付)を五十嵐市長に提出しました。

その中で、「高エネ研南用地の売買契約が未定な状態での工事着工は契約違反」「議会の議決を経ない契約について住民訴訟が進行中」「日本が民主主義国家であれば、つくば市は敗訴して高エネ研南用地は市に返還される」「市による市民無視の施策が覆され、高エネ研南用地が返還された場合、つくば市民に取り返しのつかない損失になる」と指摘しました。

伐採差し止め要請に対し、市の担当課から「現在係争中の事案に関する要望であることから回答は差し控える」旨の回答メール(11月25日付)がありました。

これに対し、市長に「自然林の伐採は、当該地の自然環境に回復不可能なダメージを与えます。係争の結果が出るまで当該地の自然環境を保全することは、売却の契約者(つくば市とグッドマンジャパン)のいずれか、あるいは双方の、市民に対する責務のはずです」(11月27日付文書)と、森林伐採について市民に説明するよう要求しています。

用地は副市長や市長のモノ?

ここで、進行中の「高エネルギー研究所南側未利用地売却差止等請求住民訴訟」について、私たちが主張する論点を簡単に整理しておきます。

つくば市は議会の採決を回避した理由について「土地は土地開発公社の所有でつくば市の所有ではない」と言い張っています。しかし、この公社の理事長は飯野副市長であり、理事には五十嵐市長や市幹部職員が名を連ねています。彼らの言い分は「土地開発公社が市(民)の債務保証で買った土地は市民のモノではなく、俺たち(市長と副市長)のモノだ」と言っているのと同じです。

市は「土地開発公社とつくば市は別組織である」と言って、高エネ研南用地はUR都市機構から買った市有地であるにもかかわらず、実態を無視した暴論(裁判のための形式論)を主張しているのです。市民の常識からは考えられません。

ところが、水戸地裁は「土地開発公社はつくば市であると見ることは相当ではない」と、実態無視の判決を出しました。権威主義的な政治は形式論で市民を統治しますが、民主主義国は実質論で議論して政策を決めます。市が主張しているような詭弁(きべん)と形式論が司法の場で認められ、法の網の目をかいくぐって、地方公共団体の財務会計行為が民主的なコントロールからすり抜けるなら、日本は民主国家ではありません。

訴訟結果に備える市民のリスク対策

五十嵐市長への森林伐採差し止め要請は、裁判の結果、土地売却が差し止めになった場合に市民が必要とする自然環境保全のためです。裁判の結果に備える市民のリスク対策であって、裁判中の事案に対する要請ではありません。(元高エネルギー加速器研究機構准教授、元福井大学教授、つくば市在住)

<参考>この問題についての報告書(PDF版3ページ)はこちら

地元生徒に厳しい水海道一高受験《竹林亭日乗》11

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12月の筑波山(写真は筆者)

【コラム・片岡英明】私は霞ケ浦高校で卒業生を10回送り出したが、常総市に住む6回目の卒業生からもらった年賀状に、子どもが中学受験で苦労していると書かれていたので、先日、常総市の受験事情を聞いた。

常総市は人口6万人弱。市内には、水海道一高という伝統校も含め、県立高校が3校ある。つくば市は人口25万人なのにたった3校なので、常総市の中学生の県立高受験環境は恵まれていると思っていたが、どうも違うようだ。そこで、今回はつくばエリア内の常総市の県立高入試を考えたい。

地元の水海道一高入学は37

2023年春の常総市の中学卒業生は521人。県立高の定員は、水海道一高6学級、水海道二高6学級、石下紫峰高4学級―合計16学級で640人。常総は卒業生より県立高入学枠が大きい市といえる。

では、なぜ常総の受験生が苦労しているのか? その指標として水海道一高への入学数を見ると、2023年入試で常総市から水海道一高に入学した生徒は37人と少ない。

市別の入学者を調べると、①守谷78人、②つくばみらい48人、③常総37人、④坂東30人、⑤つくば29人―である。生徒が増えているTX沿線からの入学が多く、地元中学生が水海道一高への入学に苦戦している。

試験で合否を決めるので、成績上位者が入るのは当然。また、上位者に遠くからでも入学してほしいとの意見もあるが、「地域の伝統校」とは何だろう?

伝統校には、〇〇大学何名合格だけでなく、大卒後の豊かな社会人を視野に入れ、「ノブレス・オブリージユ」をめざす面がある。ともに学び、青春し、進路で花を咲かせる―学習のノウハウもある。さらに、卒業生のネットワークが地元の産業や文化をしっかり支える。

高校はある意味、「港」である。出港し、地元の卒業生は港に戻ってくる。それが地域になくてはならない伝統校の価値をさらに高める。

中高一貫でますます狭き門に

水海道一高に注目して、常総市の中学生の進学先を並べてみる。

▽21年入試:①水海道二98、②石下紫峰78、③水海道一52(7学級)

▽22年入試:①水海道二99、②石下紫峰69、③守谷56、④水海道一49(6学級)

▽23年入試:①水海道二84、②石下紫峰71、③守谷41、④下妻二38、⑤水海道一37

21年は市内3校が上位を占めたが、22年は水海道一が4位、23年は5位となった。常総の中学生が市外の県立高にかなり入学している。水海道一は付属中設置に伴い、22年から7学級募集が6学級、25年からは5学級となる。地元中学生の水海道一高への入学はますます困難になる。

付属中に入って高校に進級する生徒もいるので、高校の減少分は相殺されるという意見がある。しかし、常総から付属中に入学した生徒は少なく、22年の付属中1期生は4名であった。

つくばエリア内の常総の高校入試でも、TX沿線の県立高校不足のため、このような激震が起きている。つくばエリア全体の小中学生にとって、県立高新設が焦眉の課題であることを示している。(元高校教師、つくば市の小中学生の高校進学を考える会代表)

無償譲渡は来年2月1日目標 洞峰公園めぐりつくば市が追加議案

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秋の洞峰公園=つくば市二の宮

つくば市が県から無償譲渡を受ける方針を示している洞峰公園(つくば市二の宮、約20ヘクタール)について、五十嵐立青市長は11日、市が譲渡を受ける時期は来年2月1日を目標とし、市に移管後、来年3月までに協議会を設置して公園の管理運営方法や施設の使用料などを改めて検討していくことを明らかにした。新たな方針をいつまでに決めるかについては、現時点で期限を設けていないとしている。

同日開かれた12月議会本会議に、洞峰公園を市の公園にする市都市公園条例の改正案や補正予算案などを追加提案し、説明した。

条例改正案や補正予算案は14日の市議会都市建設委員会、19日の予算決算委員会で審議された後、12月議会最終日の22日、採決が行われる。一方、県議会には同様の議案が6日提案され、つくば市と同じ22日の最終日に採決が行われる。

7日から11日に開かれた市議会一般質問では、無償譲渡を受けた後に市が負担する体育館、プール、新都市記念館など公園施設の大規模改修費や長寿命化対策費などについて質問が出たが、市は、移管を受けた後、施設の健全度調査をするなどと答弁するにとどまった。

市によると、無償譲渡を受ける来年2月からの管理運営については、現在、県の指定管理者となっている「洞峰わくわく創造グループ」の構成企業で、現在、施設などを管理運営している東京アスレチッククラブに23年度と24年度は引き続き業務委託する方針。委託料は2023年度の2カ月間が約5980万円、24年度1年間は約3億7900万円。プールや体育館、テニスコート、多目的広場、会議室、駐車場などの使用料、スポーツ教室の会費などは、協議会で新たな方針が決まるまでは当面、現状のまま。使用料収入は市の収入になる。

協議会の構成は、市、県、公園管理事業者のほか、同公園で花壇づくりや清掃などのボランティア活動を実施している活動団体、公園利用者、地域住民、学識経験者など計20人を選定する予定で、23年度の補正予算案として1回分20万円を提案した。

アンケート回答1338人、74%が無償譲渡に賛成

一方、洞峰公園の無償譲渡をめぐって市が11月10日から30日まで実施したアンケート結果について市は8日、速報を市ホームページで公表した。速報によると、回答者は計1338人で、無償譲渡を受けることに「賛成」「どちらかといえば賛成」は合わせて995人(74%)、「どちらでもない」が139人(10%)、「反対」「どちらかといえば反対」が計173人(13%)だった。記述部分については現在、集計中という。(鈴木宏子)

74件の提言まとめる 気候市民会議つくば

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五十嵐市長に提言する気候市民会議つくばのメンバー(左)
水素中心のまちづくり、レンタサイクル増やすなど

2050年までに「ゼロカーボン(二酸化炭素排出量 実質ゼロ)で住みよいつくば市」を実現するため、つくば市役所で10日、抽選で選ばれたつくば市民が主体となり、「気候市民会議つくば2023」が開催された。最終回となった今回は、参加市民らがこれまで議論した気候変動対策への提言を最終検討し、提言書としてまとめ、五十嵐立青つくば市長に提出した。

「次世代エネルギーとして水素を中心としたまちづくりの推進」や「自転車移動を増やすためレンタルサイクルを増やす」など計74件の提言がまとめられた。

気候市民会議は、無作為抽出で選ばれた市民が気候変動対策について話し合う場で、欧州各国で広がった。日本では札幌市を皮切りに全国各地で開催されてきた。つくば市では今年9月から12月まで計6回にわたり開催された。

同会議に参加したつくば市民は43人で、同市の人口比率を参考に、年齢、性別、地区などに偏りがないよう抽選が行われた。参加者は4〜5人のグループに分かれ、「移動・まちづくり」、「住まい・建物」、「消費・生活」など気候変動対策に対するテーマと掲げ、それぞれアイデアを検討し、議論を重ねてきた。第5回会議までに、それぞれ31件、30件、26件のアイデアが提案された。最終回となる今回は、これまで出されたアイデアを修正し、再検討した。参加者の最終投票により、全87件のうち74件が提言として採択された。

最終回となった第6回会議の様子

参加した市内に住む会社員女性(32)は「一人ひとりがゼロカーボンを意識した行動をとり、できることから始めることが重要。2050年までに目標達成できることを信じて、子どもにも学んだ知識を教えたい」と話した。

傍聴した東京都八王子市在住で現在、都内の大学に通い政治学を学ぶ皆川果南さん(22)は、自身の研究のため、同会議をこれまで3回傍聴した。他自治体で開催されてきた会議と比較して「6回にわたって細かく本格的な政策立案をしていたのが印象的。市民と行政がつながる場の重要性を再認識し、継続的に開催がなされれば」と話した。

市民から提言書を受け取った五十嵐市長は、参加した市民や助言した専門家らに感謝を述べた後、「地球温暖化をはじめとする気候変動という危機的な地球の状況に対して、実践をすることに意味がある」などと話した。

同市は今後、提言の全ての項目に対して、目標数値の設定と1年ごとに達成度を計るロードマップを作成し、市の政策に反映するとした。(上田侑子)

東海第2原発の拡散シミュレーション《邑から日本を見る》149

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東海村役場から見た東海第2原発(写真奥)

【コラム・先﨑千尋】本コラムの読者は既に報道でご承知の通り、茨城県は11月28日、東海村の日本原子力発電(原電)東海第2原発で炉心が損傷する重大事故が起きた場合、放射性物質が周辺地域にどのように拡散するのかを示すシミュレーション(予測)を公表した(県ホームページ)。それによると、事故対応状況や気象条件を変えた22パターンのうち、原発から30キロ圏内の避難者は最大で約17万人に上る。

東海第2原発は2011年の東日本大震災後、運転を停止しており、運転再開のための防潮堤工事などを進めている。

予測は、県が避難計画策定を進めるために原電に作成を依頼し、昨年12月に提出された後、県の専門委員会で検証され、周辺15市町村の首長でつくっている「東海第二原発安全対策首長会議」で公表が了承されていた。

予測はまず「30キロ周辺まで避難・一時移転の対象となる区域が生じるよう、事故や気象の条件を設定」という前提でなされている。事故時に放射性物質を取り除くフィルター付きベントなど安全対策設備が動作した場合と、設備がすべて喪失した場合を分け、気象条件も、同じ方向に風が長期間吹くなど風向きごとに示した。拡散範囲を30キロと限定したのがミソだ。

避難者数が最大になるのは、風が北東から南西に向けで吹き、降雨が長時間続いた場合、那珂市、ひたちなか市で10万5000人、5キロ圏内からの避難者を加え、約17万人となる。風が西ないし北西方面に吹くと、私が住んでいる那珂市北部も対象になる。

県の大井川知事は28日の記者会見で、予測は「実効性ある避難計画策定の目安になる」と述べ、予測を活用することで計画策定が前進するとの考えを示した。県は、原発の30キロ圏内には約92万人が住んでいるが、そのすべてが一斉に避難するのではなく、風向きや降雨の状態によって避難重点地区を決めたい考えを持っているようだ。

実際には役に立たない絵空事

私がこの予測の発表を見てまず感じたのは、放射性物質の拡散範囲が30キロにとどまらない場合もあるのではないかということだ。風向きもずっと同じ方向ということは実際にはあり得ない。さらに、1日で事故が終息するとは限らない。東京電力福島第1原発事故の際は、50キロ離れている飯舘村の村民は、原発から放射性物質が飯舘村方面に達していることを知らされなかった。また、県内でも霞ケ浦周辺や守谷市、取手市などで放射性物質の数値が高かったことが知られている。

東海第2原発運転差止訴訟原告団が11月30日に発表したコメントによると、「ヨウ素131の放出量は福島事故の1000分の5、セシウム137は100分の4と、防災に役立たない極めて過小な事故想定」だ。

30キロの範囲にとどめていることと合わせると、最悪の事態を想定していない今回のシミュレーションは、実際には役に立たない絵空事ではないか。最悪の事態を想定すれば、それ以下の事故でも余裕をもって対応でき、住民の被曝を回避できる。福島の事例を原電や県は忘れてしまったのだろうか。それとも知らんふりをしているのだろうか。(元瓜連町長)

支援のお礼にトップがエスコート つくばで収蔵庫ツアー 国立科学博物館

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ツアー参加者を出迎える篠田館長(正面左から2人目)=筑波研究施設自然史標本棟

国立科学博物館(東京・上野、篠田謙一館長)の筑波研究施設(つくば市天久保)で10日、館長と副館長が直に収蔵庫を案内するバックヤードツアーが行われた。8月から11月にかけ実施されたクラウドファンディングの寄付に対するリターン(返礼品)の一つで、午前と午後の2回、合わせて10組20人が化石標本などのコレクションが収められた自然史標本棟の奥深くに足を踏み入れた。

化石世界最深部まで

同博物館の500万点以上に上る登録標本・資料数のほとんどを保管しているのが、つくば市の収蔵庫。2011年に完成し、科学技術週間などのオープンラボで一部が公開されているが、今回はこれらの機会でも見せたことのない化石世界の最深部に参加者を案内した。

古生物学が専門の真鍋真副館長がガイド役を務めたのは、恐竜化石標本を収蔵した収蔵庫。ロッカーの扉を開け、首長流のフタバスズキリュウやトリケラトプスの歯など骨格化石を取り出して見せ、肉食から草食に至る恐竜の進化のスタイルをたどった。ステゴサウルスの前肢、ボリューム感ある上腕骨の化石は触ることもできた。

恐竜の化石標本を手に解説する真鍋副館長

同博物館は8月7日から11月5日に1億円を目標にクラウドファンディングを実施した。新型コロナの影響で入館料収入が落ち込む一方、光熱費の高騰などを受けて国内最大規模の動植物の標本や化石などのコレクションを収集・保管する資金が危機的な状況にある、として協力を呼びかけた。

すると初日にいきなり目標額を達成し、最終的には7万人以上から約9億2000万円を集める異例の展開になった。同館では複数のバックヤードツアー(寄付金5万円)を含む40種類以上のリターンを選定していたが、館長&副館長コースには定員を超す応募があり、今回を含む3日間計6回の開催に拡大して行われることになった。

静岡市の会社員、西雅彦さん(32)は小学生のころからの「科博ファン」。夏休みや企画展のたびに上京していたという。クラウドファンディングには初日早々に応募し、つくばには友人と連れ立ってやってきた。

横浜市からきた櫻井美涼さん(28)もクラウドファンディング初日の応募組、複数のメニューで応募した。「夫との初めてのデートが科博だった。それまでまったく関心のなかった科学にがぜん興味が湧いて、今日は夫をつくばまで連れてきた形。スペシャルなツアーにとても感激している」と語る。

つくば市の収蔵庫は空調など温度・湿度管理を厳格に行っており、光熱費の高騰は特に大きな痛手となっていた。その現状を見てもらえるバックヤードツアーの意義は大きい、と篠田館長は持続的な支援を呼びかけた。今回の支援金のうち、約3.2億円を間接経費(返礼品など)として支出し、約6億円を事業経費として活用していく中で、つくばの収蔵庫の増築も計画していくという。(相澤冬樹)

小学生8チームが熱戦 第1回つくば学園ロータリークラブ小関迪杯

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初の小関迪杯を手にする優勝した中根FCの選手ら。左から3人目は大会会長でつくば学園ロータリークラブの野澤俊夫会長

小学4年生を対象とする、つくば学園ロータリークラブ(野澤俊夫会長)主催のミニサッカー大会「第1回つくば学園ロータリークラブ小関迪杯」が10日、つくば市東光台のブロッソンフットサルコートと隣接の東光台グラウンドで開かれ、つくば市と近隣市の少年サッカーチーム8チームが熱戦を繰り広げた。

同ロータリークラブ会員で筑波記念病院を創設した小関迪(こせき・すすむ)さんが昨年12月に逝去。小関さんは地域や同ロータリークラブの発展に貢献したことから、青少年の健全育成と地域の発展を目的に、小関さんの名前を冠したミニサッカー大会を初めて開いた。

8チーム約120人の小学生がトーナメント方式で戦い、決勝は牛久市立中根小学校を拠点に活動するサッカー少年団「中根FC」と、地元つくば市東光台のクラブチーム「ブロッソン」が対戦、試合は0-0の結果に終わったが、PK戦で中根FCが勝利し、初の小関迪杯を手にした。

参加チームはほかに▽つくば市立手代木南小を拠点に活動する「手代木SC」▽同市立前野小の「マエノD2C」▽牛久市の「アルコイリスfc」▽同市立ひたち野うしく小学校の「ひたち野ライズFC」▽龍ケ崎市立龍ケ崎西小の「龍ケ崎ペレグリンJr.FC」▽同市のレプロSCの計8チーム。

各チームの最優秀選手ら

野澤会長は「第1回の大会となったが、本当に素晴らしい大会となり、子供たちは皆いい姿を見せてくれた。学園ロータリークラブとして来年以降も継続して開催したい」と語る。

元Jリーガーで、FC東京や湘南ベルマーレなどで活躍し、この日の大会会場となった東光台でフットサルコートを経営するブロッソン社長の阿部吉朗さん(43)が大会競技委員長を務めた。阿部さんは「僕たちが子供のころと比べて小学生のサッカーのレベルがすごく上がっていると感じた。小学生のサッカーチームは、サッカースポーツ少年団とクラブチームに分かれて活動しているが、この大会には少年団とクラブチームの両方が出場した。同じサッカーの仲間として、互いにそれぞれのいいところを知ってもらう機会になったと思う」と意義を話す。