日曜日, 3月 1, 2026
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関東リーグ優勝メンバーから4人がプロ入り 筑波大蹴球部

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左から林田、瀬良選手、小井土監督、高山、山内選手

筑波大学蹴球部からプロ入りする4選手の合同記者会見が25日、つくば市天王台の同大大学会館特別会議室で開かれ、各人が抱負を語った。今季、関東大学サッカーリーグ1部で6年ぶり16回目の優勝、全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)では7年ぶりのベスト4と輝かしい成績を残した選手たちの次のステージでの活躍が期待される。

J1のヴィッセル神戸に内定した山内翔選手は、ゲームコントロールに長けたボランチで「戦術やゲームを認知する能力が高い。一人だけ見えている世界が違う」と小井土正亮監督の評。

プロへの抱負としては「中高の6年間を過ごしたチームに戻れてうれしい。筑波大での4年間がなければ成長できなかった。大学で学んだことを生かし自分が活躍することで、いろんな方々への恩返しになるよう、また大学サッカーの発展につながるよう頑張りたい」と話した。

山内翔選手(筑波大学蹴球部提供)

同じく神戸に内定した高山汐生選手は、身長190センチの恵まれた体格を生かしたダイナミックなプレーが持ち味のゴールキーパー。シュートストップのみならずハイボール処理やコーチングでも小井土監督の評価は高い。

「J1のチャンピオンチームに加入できることをうれしく思う。セットプレーでは自分が前に出て相手に触らせず、コーチングでは声でチームを動かしたり鼓舞し、後ろに自分がいることでチームを安心させられる選手になりたい」

高山汐生選手(同)

J3カターレ富山に内定した瀬良俊太選手は、テクニックとポジショニングに優れたファンタジスタタイプのサイドハーフ。「意外性やアイデアあふれるプレーで見る人のツボを突く。自分も好きなタイプ」と小井土監督。

「以前は自分のプレーを出したい、見てほしいという意識が強かったが、大学でいろんな人に出会い、チームが勝つために自分に何ができるかを考えられるようになった。今季は相手のプレッシャーを外して展開するだけでなく、自ら前へ出て得点することも意識した。この部分をもっと伸ばしていきたい」

瀬良俊太選手(同)

J3のFC大阪に内定した林田魁斗選手は高さ、強さ、速さを兼ね備え、ゴール前でのシュートブロックに優れたセンターバック。「気持ちで戦える男。けがで試合に出場できないときも立ち振る舞いで他のお手本となった真面目な選手」と小井土監督。

「生まれ育った関西でプロのキャリアをスタートできることがうれしい。自分もサッカーからたくさんの夢や感動をもらったので、多くの人に夢や感動を与えられるようになりたい。FC大阪に欠かせない選手になり、J3優勝とJ2昇格に貢献したい」

林田魁斗選手(同)

大学での思い出として最も心に残っているのは、11月4日の関東リーグ東京国際大学戦だったと各選手は語る。同リーグは今季、初めてホーム&アウェー方式で開催され、筑波大はホーム最終戦で2000人超の観客を前に、見事に優勝を飾った。「1グラ(筑波大学第一サッカー場)に多くの人が応援に来てくれて、支えてもらっていると感じた。プロへ行ってもファンやサポーターへの思いを大切にしながらやっていきたい」と高山選手。

一方、最も悔しい思いをしたのは12月21日、流通経済大学龍ケ崎フィールドで行われたインカレ準決勝、明治大に0-1で敗れた試合。「紙一重の差だった。あれほど勝ちたい、負けて悔しい試合はない。この悔しさをプロで晴らしたい」と瀬良選手。

プロの世界では、これまで以上に結果が求められる。山内選手は「プロは大学と違って結果が全て。勝つことでチームはもちろん自分自身の価値も高めていきたい」、林田選手は「選手の価値は結果でしか示せない。常に結果を目指して、必要なことを考えながら成長していきたい」と、来季を見据える。(池田充雄)

つくばの児童養護施設にサンタがプレゼント 商工会青年部

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プレゼントを受け取る子供たち(手前)

クリスマスの25日、サンタクロースやトナカイ姿の商工会青年部メンバー21人がつくば市前野の児童養護施設「筑波愛児園」(小林弘典施設長)を訪れ、クリスマスケーキやチキン、お菓子、おもちゃなどのプレゼントを子供たちに届けた。

同園には、様々な事情で家族と暮らせなくなってしまった幼児6人、小学生15人、中学生14人、高校生11人の3~18歳の計46人が生活している。子供たちは毎年、訪問を待ちわびている。

新筑ブロック商工会青年部連絡協議会(会長・佐藤武志)が実施した。同連絡協は、つくば市や土浦市など旧新治・筑波両郡の45歳以下で構成される5つの商工会青年部でつくる。同園への訪問は2008年に始まり、プレゼントは今年で16回目。各青年部の負担金と企業などからの寄付でまかなっている。

サンタやトナカイ姿のメンバーは、子供たちが生活している各部屋に出向き、全員にチキン、各部屋ごとに8つのクリスマスケーキと、1500個を超えるお菓子などのプレゼントを子供たちに手渡し、大喜びのクリスマスとなった。

子供たちに届けられたたくさんのプレゼントと、新筑ブロック商工会青年部連絡協議会のメンバーら

同連絡協ブロック長の佐藤さんは「子供たちの笑顔を見ると本当にやって良かったと思う。これからもずっと継承していきたい」と話した。

同園の小林施設長は長きにわたる支援に感謝し、今後も続けてくれればありがたいとあいさつした。(榎田智司)

バス減便 運転手不足深刻【公共交通を考える】1

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バス停に掲示されているダイヤ改正に合わせた減便のお知らせ=TXみどりの駅前

深刻なバス運転手不足により関東鉄道(本社・土浦市)は今月20日のダイヤ改正に合わせて、つくば、土浦などでバスの減便を実施した(11月24日付)。「2024年問題」といわれるバス運転手などの時間外労働の規制によりつくば市では来年4月からコミュニティーバス「つくバス」の減便が予定されている(11月8日付)。現場で何が起こっているのか、公共交通はどうなるのか。バス事業者、利用者、行政の現場を5回にわたって取材した。

5年半で68人減「苦渋の選択」

県南地域などで路線バスを運行し、市町村からコミュニティーバスの運行を受託している関東鉄道 自動車部の白鳥賢部長(49)は今月20日から実施した減便について「(減便前のダイヤで)運行するにはバス運転手が600人必要だがすでに60人不足し、休日出勤や時間延長でまかなっている。来年4月からの基準を守ると、さらに20人足りなくなる。このままでは立ち行かない。秋以降、観光需要が増えることもあり、前倒しで12月に減便することにした。苦渋の選択だった」と理解を求める。

ここ10年間の同社のバス運転手は、2015年から18年まで600人前後で推移。18年3月時点の601人を境に減少に転じ、20年3月は567人、22年3月は551人、今年10月末時点で533人と減少が続いている。

白鳥部長は「入社して25年経つが、業界として人が足りたことはない。ここ数年は深刻化している。入社する人が減っているのに、退職する人は変わらず一定の人数いる」と説明する。当社のバス運転手の平均年齢は現在52歳。バス業界では平均年齢が50歳を超えると高齢化が進んでいるという指標になっており、「若い世代の入社が減り、運転手が高齢化している」という。

新型コロナの影響もある。同社は路線バスやコミュニティーバスなどのほか、高速バスを運行している。路線バスの赤字は自治体などからの補助金のほか、高速バスの収益で補てんし維持していた。会社全体の営業収益の6、7割を占めるのがバス事業で、そのうちの4割を高速バスが占める。

20年4月に新型コロナの緊急事態宣言が出された。高速バスの乗客はコロナ禍前の6、7割まで落ち込み、運行本数を通常の5割まで減便した。コロナ前の19年度、約71億円を計上したバス部門の営業収益は、20年度は約45億円までダウンした。「コロナ禍で収益の柱を失った。コロナ禍の間に退職した運転手もいる」と白鳥部長。コロナ禍により20年は収益が底を打ったが、今年はコロナ前の19年と比較して8割ほど回復している。「お客さんも戻ってきた」と語る。

(左から)関東鉄道自動車部の白鳥賢さんと総務部の森田玲泉さん

積極採用、次世代の実験も

深刻な運転手不足に対し、同社は数年前から運転手の採用活動に力を入れる。バス運転手になるために必要な大型2種免許の取得費用を会社が負担するなどしてPRする。白鳥部長は「ここ数カ月、募集広告の宣伝効果が出て前年度に比べて採用ができている」というが、ほとんどが40代か50代で、長年バス運転手をやりたいと思っていた人が入社していて、20、30代の入社は年に数人。高卒者も年に1人か多い年で2人という状況だと明かす。

次世代の公共交通として期待される「MaaS(マース)」と呼ばれる新たな移動サービスにも挑戦。情報通信技術を使って複数の移動手段を最適に組み合わせる実証実験を2021年から地元土浦市と連携して実施しており、スマホなどで予約を受け付けAI(人工知能)を活用して効率的に運行するAIバスや、住宅地で時速20キロ未満の電気自動車を走らせ路線バスや鉄道など複数の公共交通と最適につなぐ取り組みなども積極的に行っている。ただし、AIバスや自動運転バスなどの「実用化はまだ先」だとし、現時点では、解決策にはなっていない。

すみわけ、再編し「最適化したい」

では今後どうすればよいのか。白鳥部長は「運転手がいない、お客さんがいないからと(便数を)どんどん減らすと、減らした直後は収支に効果が出るが、全体としてお客さんが減少し会社の将来はない。地域の足を確保することもままならなくなって負のスパイラルに陥る。これは意味がない」と認識する。

その上で、運転手不足に対する今後の対策としては「交通の最適化が求められる」とし、「例えば、現在つくバスの北部シャトルと当社の路線バスが競合している。限られた人数しかいない運転手を2人使うのはもったいない。民間の路線バス、自治体のコミュニティーバス、デマンドタクシー、企業の貸し切りバスなどが連携し、各地域で一回、公共交通を整理してすみ分けし、運転手を無駄なく使うなどの再編をしないと維持できない。1社ではできないので関係者に声掛けして検討していきたい」と話す。

「今回の減便は運転手不足に起因する減便なので、運転手が確保できれば便を復活することを視野に入れている。そういう努力はしていきたい」という。

続く

➡「公共交通を考える」の過去記事はこちら

「有機農業運動の希望の星」星寛治さん逝く《邑から日本を見る》150

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那珂市静の「しどり農園」のシクラメン

【コラム・先﨑千尋】今月9日の『日本農業新聞』で、山形県高畠町の農民詩人・星寛治さんの訃報を見た。享年88歳。星さんの仲間である佐賀県唐津市の山下惣一さんが昨年亡くなり(本コラム126回)、農業の現場から、小説やルポ、詩、講演などで農村の実情を世間に訴え続けてきた南北の巨頭を失った感じだ。

星さんは、1973年に町内の若手の農民たちと「高畠町有機農業研究会」を立ち上げ、耕し、収穫し、おいしいコメやリンゴ、ブドウなどを消費者に直接届け、食べものを分かち合う喜びを、詩に刻んできた。また、わが国の農業と農法をどうするかを農民や消費者、研究者たちと議論し続けてきた。

小説『複合汚染』を書いた有吉佐和子さんも、74年に高畠を訪れ、小説にもそのことを書いている。日本有機農業研究会を立ち上げた一楽照雄さんとも親しかった。

私が星さんと最初に出会ったのは77年夏。石岡市で開かれた「生消提携」の集会を『日本農業新聞』の通信員として取材し、講演後の星さんに高畠のリンゴとブドウを購入したいと申し出たことがきっかけだった。それから、私どものささやかな消費者の会「水戸たべものの会」と交流が始まり、高畠まで車を走らせ、2月の生産者と消費者グループとの「作付け会議」にも参加するようになった。

熊本県水俣市の水俣病患者の生産する甘夏を購入するようになったのも、この頃だった。星さんからは、著書を発行の都度送っていただき、自宅に伺い、リンゴ園も何度か見ている。今年の賀状には「はてしない野道をゆっくり、ゆっくり歩こうよ。足跡など消えてもいいよ」という詩が添えられていた。

実践するだけでなく表現する農民

星さんの師匠は、詩人で同人誌『地下水』を主宰していた真壁仁。佐藤藤三郎さんや齋藤たきちさん、木村廸夫さんらと共に、直系の弟子だった。星さんは真壁から「実践するだけでなく、表現する農民として生きていく」ことを学んだ。

星さんは高校を卒業してすぐに就農した。最初に取り組んだ化学肥料や農薬漬けの農法で身体を壊し、田畑から生き物が消えていくのを見て、「命や健康、環境を守ることが農の本分」と思い定めた。土にはいつくばって虫や草を取り、農薬などを使わない農業を実践。3年目の田んぼに黄金色のコメが実り、トンボやホタルも戻ってきた。

星さんは町の教育委員も長く務めた。在任中は食農や食育教育を重視し、学校給食で地域の食材を使った「地産地消」に取り組んだ。「農業と教育は、育てるという意味で地下茎のようにつながっている」と書いている。星さんにとって有機農業は生き方そのもの。「文化」は英語では「カルチャー」。文化とは耕すことだというのが口癖だった。そして「農民は、日本に暮らす勤労市民の命と健康を支える使命がある」とも。

「農村には千年続く伝統と文化がある。日本の原風景に誇りを持とう。そして田園に暮らす幸せを体感しよう」という星さんの呼びかけに、私も共感する。星さんのあとは山形大学農学部を出た孫の航希さんが継いでいる。星さんの足跡が消えることはない。(元瓜連町長)

裏金化問題、政治責任はどう問うべきか《文京町便り》23

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土浦藩校・郁文館の門=同市文京町

【コラム・原田博夫】昨今メディアをにぎわしているのが、自民党安倍派のパーティー券収入の裏金化問題である。岸田首相は、自派には影響ナシと見てか、当初はいつも通り慎重な対応だったが、なぜか自身の支持率も低下するに至り、とりあえずは安倍派の閣僚・党役員・副大臣・政務官などを差し替える弥縫(びぼう)策で、乗り切ろうとしている。

こうした金銭授受を巡る問題は、政治活動の少なからざる局面で多くの国民も昔からうさん臭さを感じながらも、漠然とやり過ごしてきた感がある。とはいえ、使途不明金の存在は、個人の活動であっても公的なものであれば税制上は認められるわけもなく、ましてや公人としての政治家の活動では透明性・公開性が求められる。

こうした問題を引き起こした政治家は、しかるべく、検察の捜査・立件・公判などの法の下での裁きを受けなくてはならない。

しかし、それが確定するまでには相当の日時がかかる。さらには、このような事案が他派閥でも生じているなど構造的なものであれば、選挙制度(衆議院の定数465人中、小選挙区289人・比例代表176人。参議院の定数248人中、比例代表100人・選挙区148人)の大改革や政治資金規正法改正を視野に入れるべきだとする論調も出ている。

刑が確定した政治家は公民権停止に

しかし、こうした制度改革には、現在の民主主義制度下では、国会議員の発議・立法化が必要である。仮にメディアなどでどれだけ機運が盛り上がっても、肝心の国会内での与党・政権党がその気にならなければ、結局は球場外の声に終わってしまう。では、この手詰まり感をどう突破すべきか。

まずはこの問題で、現行制度の下で刑が確定した政治家は、その後一定期間国政選挙には立候補できないというルール(すなわち公民権停止)を、国会の場(できるだけ全会一致)で取り決めることである。この公民権停止期間は、(現憲法下での二院制を前提にする限り)衆議院の場合は4年間、参議院の場合は3年間、とする。

政治資金パーティーを巡る裏金疑惑の深刻さ・波及範囲が見えない現時点では、ここまでの措置はフライイングだと躊躇(ちゅうちょ)する向きもあるかもしれない。さらには、そこまで罪の償いを求めては、せっかくの(国政に選出されていた)有為な人材も一網打尽に退場を求めるようなものだとの反論もあるだろう。

しかし歴史に範を求めれば、少なくともわが国の近代史に限っても、明治維新時、昭和20年代いずれも、それ以前の体制派の大方はどんなに人格・識見が高潔であっても、次代の公職からは排除された。軍事的な内乱は極力抑えられたが、次代の統治機構は、旧体制の打倒に貢献した勢力および全国から新たにリクルートされた人材から構成され、新機軸を試行錯誤で模索したのである。

仮に現行の国会議員の半数が公民権停止になったところで、全国に目を向ければ、有為な人材は澎湃(ほうはい)として存在している、というのが私の見立てである。わが国の進路を真剣に論じ確立するには、先例を安易に踏襲する形骸化した政治ゲームに安住している国会議員に活を入れるべきだと思う。(専修大学名誉教授)

拝殿に大しめ縄飾り付け 筑波山神社が新年準備

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新年を前に拝殿に飾り付けられた大しめ縄=つくば市筑波、筑波山神社

筑波山神社(つくば市筑波、上野貞茂宮司)が新年を迎える準備に忙しい。22日は朝から神職らが、拝殿に飾るしめ縄作りの作業に追われた。わらで編んだ縄をさらに編み上げて長さ18メートルの大きなしめ縄に仕上げ、午後には拝殿に飾り付けた。

来年は新型コロナが5類に移行して初めての正月を迎える。同神社は今年の正月からすでに人出が戻っており、新年は参拝客が昨年よりやや増え例年並みの21万人から22万人が訪れるのではないかと予想している。神社では、境内で販売する破魔矢、熊手、鏑矢(かぶらや)など、例年通りの準備を進めている。

拝殿に飾る大しめ縄を作る神職ら=22日午前

神社本殿のある筑波山山頂には毎年、ご来光を拝む人で早朝からにぎわう。ケーブルカーやロープウエーを運行する筑波山観光鉄道によると、山頂では、関東では一番早い午前6時44分に鹿島灘方面から昇る初日の出が見られ、初日の出の時間に合わせて午前4時30分からケーブルカーとロープウエーを早朝運行する。

甘酒サービスが復活

同神社では新年は新型コロナの感染防止対策を緩和しほぼ例年通りとし、甘酒のサービスも復活する。ただし手水舎(ちょうずや)では今年もひしゃくを置かないという。

同神社権禰宜(ごんねぎ)の八木下健司さん(60)は「コロナ対策も特になくなり、甘酒サービスも再開するなど従来の新年が迎えられそう。天気予報も良さそうなので、良い初詣になるのではないか」と話す。

神社総代の菊地武司さん(69)は「もっと大勢の人に来てもらいたいが、道路が一つしかないので、どうしても渋滞が起きてしまう。駐車場もなかなか停められないので、頭の痛いところだ」と語る。(榎田智司)

クリスマスの唄 ♫ 清し、この野郎 ♪《くずかごの唄》134

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イラストは筆者

【コラム・奥井登美子】私が土浦に嫁に来て初めてのクリスマスの日。夫には2人の兄がいて、クリスマスの日は全員集合だった。教会へ行く前、家で男3兄弟、私に歌ってくれたのが「♪ 清、♪ この野郎、星は光 ♬」。夫の名は清。彼は「清、この野郎」などと言われているのに、実にうれしそうな顔をして、一緒に歌っているではないか。

私は大笑いしながらも、2人の兄が彼らなりに、一生懸命、弟を育ててくれたのだという事実を、痛いほど知ってしまったのだった。清は幼年期に重い肺炎になり、小学校の入学を2年も遅らせたひ弱な子供だったらしい。

長男の誠一兄は、私が学生時代、青酸カリや砒素など毒物の「裁判化学」という教科の先生。「弟と結婚してやってくれ」と、私を口説いたのは本人でなく兄だった。

私の学生時代。東京薬科大学女子部は上野にあったので、東大の先生が何人も講師に来てくれていた。兄もその1人だった。兄は東大卒業のとき、天皇陛下から恩賜(おんし)の刀を頂いたくらいだから、成績もよかったのだろう。その後、東北大学に薬学部を創設し、45歳であっけなく亡くなってしまった。次男の勝二兄は千葉大学病院の外科医で、がんの手術が得意だったらしい。

医師会ならこちらもイシ会です

日本の外科の歴史を考えると、フランス人のアンブロワーズ・パレの著書が、オランダから入ってきたのが始まりだった。パレの生誕400年祭の際、パレ生地の公園に、日本医師会から「日本の伝統工芸品の石灯籠を贈りたい」という東大の盛岡恭彦先生。先生にはパレに関する著書も多い。

「医師会ならこちらもイシ(石)会です。イシ会として協力させていただきます」。真壁町の加藤征一さんが伝統工芸品の春日燈籠を作成、1991年1月、真壁の五所駒ヶ瀧(ごしょこまがたき)神社での荘厳な贈答式が行われた。

勝二兄は、この石燈籠が気にいって、同じものを自分の家の庭にも設置してもらい、日本の外科学の歴史を偲(しの)びながら仕事に励んでいたが、3年前、宇宙に飛び立ってしまった。生前、この燈籠は「僕が生まれて育った家に移してほしい」と言っていたとか、加藤さんが伝統工芸師の息子さんと2人で、千葉から土浦に移築してくださった。

この間、兄の命日に、「石燈籠を見ながら、奥井勝二さんを偲ぶ会」を我が家の庭で行った。パレの資料など読みながら、兄の96歳の天寿を祝して、楽しい語らいの場であった。(随筆家、薬剤師)

                                

建設工事費1.5倍の41億円 つくば市が陸上競技場基本計画案を策定

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つくば市陸上競技場完成予想図(同市提供)

つくば市は22日、同市上郷、旧上郷高校跡地(約7ヘクタール)に計画している陸上競技場整備事業の基本計画を発表した。概算の建設工事費は校舎解体費も含め計約41億4100万円で、2021年4月策定の基本構想の工事費27億3600万円と比べ1.5倍にふくらむ。年間維持管理費は基本構想が8000万円だったのに対し1.1倍の8850万円。市議会12月定例会閉会後に開かれた全員協議会で報告した。

わずか2年半で工事費が1.5倍になる理由について市スポーツ施設課は、資材費の高騰のほか、バックスタンドに屋根を付けるためなどとしている。基本構想については、市大規模事業評価委員会が事業費も含めて検証し、22年3月に「概ね妥当」との答申を出している。

今後のスケジュールは、パブリックコメントと説明会を実施して23年度末までに基本計画を策定し、24年度に基本設計と実施設計に着手、25年度に現在の校舎や体育館などをすべて解体し、26、27年度に建設工事を実施、27年度末に完成予定という。

メーンスタンドを縮小

21年策定の基本構想と比べ基本計画は、メーンスタンドの規模を縮小し観客席を1500席から600席にする。一方、バックスタンドに300席の屋根付き観客席を新たに設置する。芝生スタンドなどを含めた施設全体の観客席は、基本構想は4000席だったが、基本計画は2900席に減らす。市は、利用を想定している小中学校などから意見を聞き、経費を抑えたと説明する。

ほかに基本構想では付帯施設として、会議室や研修室などがあるセミナーハウスを建設し、地域交流や物販、避難所や備蓄倉庫などとして利用する計画だったが、セミナーハウスは建設せず、代わりにメーンスタンド脇に分棟として地域の交流拠点や多目的集会所を新設する。さらに付帯の多目的広場には屋根付きの80メートル雨天走路を5レーン設置する。

上郷高校の新体育館は、基本構想では解体せず残して活用する計画だったが、高校の施設はすべて解体し、併設の体育館はなくなる。

一方、競技場内は基本構想と同じで、トラックは400メートル8レーン、サッカーなどの利用を想定している内側のインフィールドは天然芝で、日本陸上競技連盟の施設基準で第3種公認相当規模の整備をし、4種公認とする。

年間利用者数は4万5000人程度とした。想定される利用者を積み上げて算出したものではなく、3種公認の龍ケ崎市陸上競技場と同程度と想定したという。

議会からは「小中学校の陸上競技大会は各学校にゆだねられており、先生方の働き方改革で縮小されている、現在、各学校で行われている大会を陸上競技場で行うことが決まっているところはあるのか」などの質問があり、市は「具体的に(利用が)決まっている学校はないが広めていきたい。小中学生が利用すれば年間利用者は4万人より多い」などと答えた。(鈴木宏子)

◆同基本計画案の説明会は①24日(日)午後1時~茎崎交流センター②同午後4時~豊里交流センター➂26日(火)午後2時~大穂交流センター④同午後5時~つくば市役所で開催される。パブリックコメントは18日から来年1月19日まで実施中。

➡陸上競技場の過去記事はこちら

洞峰公園の無償譲渡 可決 つくば市議会 費用負担問題くすぶったまま

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洞峰公園の無償譲渡について採決が行われたつくば市議会12月定例会最終日の様子

つくば市議会12月定例会最終日の22日、市が県から無償譲渡を受ける方針の洞峰公園(つくば市二の宮、約20ヘクタール)について条例改正案と補正予算案の採決が行われ、いずれも17対8の賛成多数で可決した。県議会でも同日、洞峰公園を県の公園から削除する条例改正案が可決され、来年2月1日を目標に同公園は県から市に移管される。

一方、園内にある体育館やプール、新都市記念館の大規模改修費や長寿命化費用など、移管により市が新たに負担することになる費用がいくらになるのかは示されず、くすぶったままとなった。

採決にあたっては、飯岡宏之市議(自民党政清クラブ)と山中真弓市議(共産)から反対討論があった。飯岡市議は、市の新たな費用負担について「(体育館・プール、新都市記念館などの)施設の更新費が資材費高騰により(県が2016年に健全度調査で算定した来年度以降の更新費である)34億円の1.5倍の50億円かかる」とし、「(築80年まで)80年間使用するため(維持管理費、補修費なども合わせて)あと37年間で、計約120億円の新たな費用負担が市にかかる」などと指摘した。山中市議は「時期尚早」だとし、五十嵐立青市長のこの間の対応について「知事と一度も正式な話し合いをせず、後手後手の対応となった」などと述べた。

一方、浜中勝美市議(公明)と皆川幸枝市議(市民ネット)から賛成討論があり、浜中市議は「(市が移管を受けることは)すばらしい公園環境を守る」とした。皆川市議は「(条例改正案と補正予算案に)反対の議員もグランピングに反対だということは分かったが、グランピングを止めるためには市が管理運営するしかなかった。(市と県は)市長だけでなく担当者間で協議している」などと反論し、採決の結果、賛成多数で可決となった。

五十嵐市長は議会閉会後、記者団の質問に答え「いろいろな場面で知事と話し、担当者同士でかなり時間をかけて県と協議してきた」とし、無償譲渡を受けた後の公園の維持管理方法については「協議会を設置して、いい形になるよう努力していきたい」と繰り返した。費用負担についても「利用料をどうするのか、収入を増やしていくのか、支出を減らしていくかも含めて協議会で議論したい」とした。(鈴木宏子)

サンタがプレゼント、今年も継続 スタッフ不足乗り越え

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「サンタ」としての心得を学ぶ事前実習の様子(チャリティーサンタつくば支部提供)

コロナ禍影響

ボランティアがサンタクロースにふんして子供たちにプレゼントを届ける活動が今年もクリスマスイブの24日、つくば市で実施される。コロナ禍を経た今年は、支部の運営スタッフが確保できず、継続できるか不透明な時期もあった。「クリスマスを祝うことも難しいような経済的に困難な家庭の子供たちに、思い出を届けたい」というスタッフの熱意で継続できることになった。

NPOチャリティーサンタ(東京都千代田区)つくば支部による活動だ(2020年11月27日付)。事前に応募があった家庭にサンタ姿のボランティアが、保護者があらかじめ購入したプレゼントを届けに行く。子供たちにはサプライズでサンタが自宅にやってくる。経済的に困難を抱える家庭の子供たちには無料でプレゼントを手渡す。その費用は、他の家庭の寄付金でまかなわれる。

当日サンタクロース姿で訪問先に向かうボランティア(同)

 つくば支部が立ち上がったのは2017年で今年7年目になる。現在、支部の代表を務めるつくば市在住の会沢和敏さん(59)は、20年度の活動でも代表を務めた(20年11月10日付)。「今年度は運営の中心を担う代表者が5月頃まで決まっていなかった。ここで活動が休止になってしまっては、サンタが来る街をつくば市から広げていくという夢もかなわなくなってしまうと考え、代表に立候補した」と話す。会沢さんは20年度に続き、2度目の代表を務める。

「クリスマスを祝うことも難しいような経済的に困難なご家庭もある。そうした子ども達にとって、サンタが家に来て祝ってくれることは一瞬のことかもしれないが、未来まで明るくするものでもあるように感じる。小学校低学年のときに訪問した子どもが、中学校に上がっても毎年のようにサンタが来た思い出を話しているということも聞いた」と会沢さんは語る。

スタッフ不足の原因として「コロナ禍の影響も少なくなかった」と指摘する。21年、22年も、人と人との接触を極力避けることが求められる中で、サンタ活動を継続していくことは難しい場面もあったと振り返る。

今年は運営を担うスタッフが会沢さんを含めて4人、当日のボランティアは10人ほどが参加する。当日ボランティアは事前の講習会を通してチャリティーサンタとしての活動内容や注意点などを学び臨む。

筑波大学医学類の山田夏鈴さんも運営スタッフの一人だ。「子どもの年齢や性格に合わせて対応することを心掛けている。子どもたちや両親の笑顔を見ると、こちらも素敵なプレゼントをもらった気持ちになる」と活動を継続することの意義を話す。(山口和紀)

ボランティアの集合写真(同)

◆チャリティーサンタつくばはX(旧ツイッター)で情報を発信している。NPO法人チャリティーサンタのホームページはこちら。つくば支部では今年の当日ボランティアの募集は締め切っているが、来年度に向けての運営スタッフを募集している。来年の当日スタッフは10月頃に募集を行う予定だ。

メリー・クリスト・マス。クリスマスの意味を知る《遊民通信》79

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【コラム・田口哲郎】

前略

クリスマスが近づき、街はクリスマス一色…ともこのごろは言えないようです。私が子供のころ、クリスマスはまさに冬の一大イベントでした。でも、いまやクリスマスはハロウィンに食われ気味ですね。ブラックフライデーなるものもアマゾンのおかげで一般的になりつつあり、アメリカの感謝祭がそのうち普及するのではないかという勢いです。そのおかげでクリスマスのイベントとしての地位もずいぶん落ちた感じがします。

クリスマスもハロウィンも感謝祭も、もともと宗教行事だったのが、消費社会の進展で、お祭りになったもので、とくに日本に輸入されると宗教性は脱色されるのはよく言われていることですね。

クリスマスはクリスト・マス、キリストのミサという意味で、キリスト=救世主がこの世に誕生したことを祝う祭儀ということです。キリスト教の開祖イエスは、いまのパレスチナあたりで生まれました。意外と知られていないのは、イエスがユダヤ教徒だったことです。イエスの母マリアも父ヨセフもユダヤ教徒でしたから、イエスも当然ユダヤ教を信仰していました。

しかし、青年になるとイエスは正統派のユダヤ教とは異なるいわば革新的なユダヤ教の教えを唱え始めます。この革新的な教えがキリスト教の教義の核になっているのですが、当時のユダヤ教指導者層には危険に映ったのでしょう。イエスは無実の罪で十字架にかけられ処刑されます。

しかし、3日目に復活し、弟子たちの前に現れ、天に昇ります。イエスの誕生、教え、死、そして復活を「信じる」ことは、イエスをキリスト=救世主と「信じること」です。パレスチナのいち民族の宗教だったユダヤ教徒から独立するかたちで、キリスト教は信者を全世界に増やし、今や信徒数は23億人を越える大きな宗教に発展しました。

ひと味違うお祝いができる

このキリスト教の始まり、イエス=キリストの誕生を祝おうというクリスマス。日本のキリスト教の信徒数は200万人弱で総人口の1パーセントにすぎません。クリスマスがキリスト降誕を祝う目的だけのお祝いならば、日本でこんなにクリスマスがもてはやされるわけはありません。だからといって、いまさら、宗教的意義のないクリスマスは無意味だと言うつもりはありません。

ただし、クリスマスの本来の意味を意識しないで「メリークリスマス!」と乾杯するよりは、その意義を知ってお祝いするほうが良いのではないかとは思います。キリスト教では、イエス=キリストは十字架の上で、人類の身代わりとして死んで罪を引き受けた。そして、死を打ち破り、復活して、生き物が避けられない死をも乗り越える希望を人類に与えたと教えます。

こうした、いわば英雄の誕生日だと思えば、乾杯もより楽しくなるのではないでしょうか。ごきげんよう。

草々

(散歩好きの文明批評家)

つくば駅前が華やかに T.S BUILでイルミネーション

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つくば駅前、T.S BUILのイルミネーション

来年1月21日まで

つくば駅前のオフィスビル「T.S BUIL」(同市吾妻、旧ライトオンビル)が、今月1日からイルミネーションで彩られ、道行く人たちの目を楽しませている。昨年同ビルを取得し本社を移転した不動産業の都市開発(塚田純夫社長)が駅前を明るくしたいと飾り付けた。

同ビル1階ショーケース内とペデストリアンデッキに面する2階のガラス張りの壁面はLEDのイルミネーションライトで装飾され、自動ドアの中にはサンタクロースや雪だるま、モミの木のクリスマスツリーなどの飾りが展示されている。通りがかった人は華やかな飾りに足を止めて見入ったり、撮影したりしていた。クリスマスシーズンが過ぎた後はお正月用のディスプレイを予定しているそうで、イルミネーションは来年1月21日まで点灯する。

同イルミネーションをスマートフォンで撮影していた市内に住む大学生は「前にライトオンのビルだった時にもここのイルミネーションを友人と見ていた。通りが明るくなってきれい」と話した。

都市開発の社員が飾り付けたサンタクロースやツリーなどが装飾されている2階ペデストリアンデッキ入り口

同社は同ビルに本社を移転した昨年からイルミネーションを点灯している。昨年は同社が専門業者に依頼し、大小のボールの飾りやツリーをフロア内に設置した。今年は設置から点灯まですべてを同社の社員で行い、ボールの他にツリー、サンタクロースや雪だるまなどの飾りも加えた。どの角度から見ても彩りが豊かに見えるよう工夫して設置したという。

同社の塚田純夫社長は「昨年からイルミネーションを飾っている。旧ライトオンビルから4年ぶりに明かりが灯り、通りがかった子どもたちには大変好評だったと思う。今年もイルミネーションをクリスマスから新年まで飾る。より良い街づくりを目指していきたい」と話している。(田中めぐみ)

さわって、遊んで! 「歯車」を知る展示会 つくばエキスポセンター

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木工作家つちやあゆみさんの作品「歯車の遊園地 No.10」

冬休みに楽しんで

歯車にスポットを当てた企画展「すごいぞ!歯車!!くるくる回っていっぱいお仕事」が、つくば市吾妻、つくばエキスポセンターで来年1月28日まで開催されている。歯車を用いた作品など36点が展示されている。つくば市在住で、国内外で活躍する木工作家のつちやあゆみさんによる「歯車のオルゴール」や「歯車の遊園地」などの作品もある。

おもちゃや時計、自動車、エレベーターといった身近なものから、人工衛星やロケットなど、あらゆるものを動かすことに欠かせないのが「歯車」だ。回転する複数が組み合わさることで動力を伝える。普段は機械の中に隠れてあまり目にすることがないが、人の暮らしを縁の下で支える無くてはならないもの。

会場となる2階の多目的ホールは3つのパートに分かれる。まず初めが、木製のおもちゃなどを製作するムクスタジオ(Muku-studio、埼玉県飯能市、野出正和社長)による作品。木製の大型カラクリ装置のほか、赤、黄、青など色や形、大きさの異なる様々な木製歯車を組み合わせ、平行軸の一方から他方へ回転を伝えるために用いられる「ヒラ歯車」、回転運動を直線運動に変換する「ベルクランクとピン円盤」、回転する円運動を上下運動に変換する「ハートカム」など、実際にレバーを回して多様な動きを楽しむことができる作品を展示している。

様々に組み合わされた歯車を実際に動かすことで、それぞれの動きの違いを楽しめる

その奥には、つちやあゆみさんによる作品が並ぶ。そのひとつ「歯車のオルゴール」は、平行に組み合う大小の歯車が、複数、平行に組み合わされて、手前に置かれたハンドルを回すことで回転する歯車の下に据え付けられた木球が鍵盤にぶつかり、クリスマスにちなんだ「聖者の行進」が鳴り響く。その隣に置かれた、同じくつちやさんによる作品「歯車の遊園地 No.10」は、3つのスタート台から色とりどりの木球を木製のレールに滑らせ、ゆっくり回転する歯車など、複数のルートを通りその先のゴールへの順番を競うアトラクション。木と木がぶつかる柔らかな音も楽しめる仕組みになっている。

最後は、1935(昭和10)年の創業以来、一貫して歯車を作り続ける小原歯車工業(埼玉県川口市、小原敏治社長)。実際の工業製品だけでなく、同社の技術を活かして作られた二輪駆動の自転車などが展示されている。

車・バイク好きの大人も

企画を担当した同センターの松岡安希子さんは「オルゴールやコーヒーミルなど、私たちの身近なところに常にあるものの、普段なかなか見る機会が少ないのが歯車」と話し「今回の企画では、実際に触れることで、暮らしを支えてくれている歯車の魅力を知ってもらうことを意図した」と説明する。「11月に企画がスタートして以来、来場したたくさんのお子さんたちが、実際に歯車に触れて、その動きや奏でる音を楽しんでくれている。またプラモデルや車、バイクを趣味にする大人の方たちも関心を持って来場していただいている」とし、「この冬休み、ぜひ、多くの方に来場していただきたい」と呼びかける。(柴田大輔)

◆企画展「すごいぞ!歯車!!くるくる回って いっぱいお仕事」は、2024年1月28日まで。開館時間は午前9時50分から午後5時。休館日は毎週月曜(12月25日、1月8日は除く)、ほかに12月29日から1月3日、1月9日から11日は休館。入館料は大人500円、子どもは250円。問い合わせはイベントの公式ホームページ、またはつくばエキスポセンター(電話029-858-1100)へ。

つくば温泉 喜楽里 別邸《ご飯は世界を救う》59

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イラストは筆者

【コラム・川浪せつ子】「魔女の一撃」という言葉をご存知でしょうか? ドイツでは、ぎっくり腰のことだそうです。さっきまで元気だったのに、突然やってくる激痛は「魔女のしわざ」だと。それが、2回目の到来。1年半前は、つくば美術館の展示が終わった後。今回は「つくば水彩画会」が終わってから、1週間ほど後。

1回目は、起き上がるどころか、寝返りすらできない。1年半前はコロナの真っただ中。でも、病院で痛み止めをもらい、コルセットをつけて2週間後には、フイットネスに行けました。

ところが今回は、そこそこ動けるのに良くなりません。この秋から冬にかけ気温差が大きいため、ぎっくり腰の方が4倍とか。この1カ月少し、毎日、朝の歯磨きですらギック! 1日の中で何回も。これにはメンタルも少々やられ、「もう絵を描くのは、展覧会やるのは、止めてしまおうか…才能ないんだ…」

石は磨いて玉に

そのころある出会いがありました。たまたま行った展覧会。受付の女性とお話。私より少し年上の方かなと思ったら、「82才になります。絵は60才から初めて、7年前に主人を突然亡くしたときも、絵があったので乗り越えることができました」。

年齢にそぐわない若々しさ。肌つやも良く、背筋もシャン。「あなたね、絵を描きなさい」。そんなお言葉をいただきました。この方のように年齢を重ねていけたらいいなぁ~。

でも、まだ毎日、整骨院さんで治療。「あぁ~」の日々でした。ある日、整骨院さんの駐車場でラジオから聞こえてきた言葉。「石は磨きて玉(ぎょく)となり」。ただの石でも、何があっても諦めず磨きなさい―そう神様が言ってくださった?

「玉」などにならずとも、せめて泥のついた石からは脱却してみよう。どこまで磨けるかわからないけど、少しずつチャレンジしてみよう。そんな風に思えるようになってきたら、体の方も少しずつ改善してきました。

近くの日帰り温泉

今回の絵は、体をいたわるために行った日帰り温泉「つくば温泉 喜楽里 別邸」(つくば市西大橋)のお食事です。(イラストレーター)

世界最大の花、結実・種子発芽に成功 筑波実験植物園

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計736個の実を付けたショクダイコンニャクと温室担当の小林弘美さん

国立科学博物館 筑波実験植物園(つくば市天久保)は20日、世界最大級の花を咲かせる絶滅危惧種ショクダイオオコンニャクの結実と種子発芽に国内で初めて成功したと発表した。

京都府立植物園から譲り受けた個体と、東京大学小石川植物園から譲り受けた個体が今年5月、筑波実験植物で連続して開花。2個体のうち、先に咲いた個体から花粉を採取し、次に咲いた個体に人工授粉したところ、実がなり、11月上旬、実が赤く柔らかくなった。実から種を採取。同10日に種をまき、12月12日に発芽した。栽培下でショクダイオオコンニャクが実をつけ、種子が得られるのは日本で初めて。実は全部で736個でき、実の中には長さ2~3センチの種が0~3個できたという。

ショクダイオオコンニャクは、インドネシア・スマトラ島の限られた場所に生えるサトイモ科の絶滅危惧種で、花は高さ3メートル、直径 1メートルになるものもあり、世界で最も大きな花の一つとされる。開花時は独特の強烈な悪臭を放つ。花は同じ個体に雄花と雌花が咲くが、同一個体では受精しない。今回、2つの個体を連続して開花させ、先に開花した個体の花粉を保管することによって、人工授粉が可能となった。

発芽したショクダイオオコンニャク

同園植物研究部多様性解析・保全グループ研究員の堤千絵さん(46)は「種子の発芽までの命をつなぐ作業に100人の研究者が日々努力をしてきたので、報われてとてもうれしい。また筑波実験植物園と、小石川植物園、京都府立植物園が連携することで高い栽培技術が生まれ成果につながった。これまでは(葉をとって発芽させる)葉挿しによりクローンの株を増やしてきたが、受粉により、遺伝組成の異なる種子が出来たため、種を保全することにつながる」と意義を話す。

温室担当の小林弘美さん(51)は「絶滅危惧種でもあるショクダイオオコンニャクの育成は温度管理などかなり気をつかう仕事だった。種の保存、命をつなげる仕事をこれからも続けていきたい。何より植物の不思議を伝えていきたい」と語った。(榎田智司)

つくば市が開発許可 旧総合運動公園用地

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つくば市が18日付で開発許可を出した土地利用計画平面図

つくば市土地開発公社が外資系デベロッパー、グッドマンジャパンつくば特定目的会社(東京都渋谷区)に売却した同市大穂、旧総合運動公園用地約46ヘクタールについて、同市は18日付で同社に、都市計画法に基づく開発行為の許可を出した。

対面で開催されていない住民説明会について市開発指導課は、事業者は近隣にちらしを配布して周知し住民から質問を受け付けるなどしたとし、市開発許可の手引きに定められている「開発区画の周辺おおむね100メートル以内の住民と土地所有者」に対する住民説明会は書面で開催されたとしている。

同用地では今月7日までに地上部分の樹木の伐採が始まった。市から開発許可が出されたことで事業者は、樹木の根っこを抜き取る伐根に着手するとみられる。今回始まった1期工事で伐採される面積は不明だが、北側の高エネ研に隣接する東大通り沿いの物流倉庫建設予定地の伐採を実施しているとみられる。

同用地の開発登録簿によると、工区は10工区に分かれ、東大通り側の3工区に物流倉庫ができる。物流の3工区合わせた面積は全体の約47%の計約21.3ヘクタール、物流倉庫は、5階建て高さ約37.1メートルが1工区に、4階建て高さ30.9メートルが2工区に建設される予定。

西側は4工区にデータセンターが建設予定で、4工区合わせた面積は全体の約39%の計約17.7ヘクタール、施設は3~5階建て、高さは最大で46.5メートルとなっている。

五十嵐立青市長が売却目的の一つとして掲げた防災拠点は南側に建設予定で面積は全体の約10%の約4.6ヘクタール。施設は2階建て、高さは約16メートル。ほかに道路部分が2工区ある。

同用地は、住民投票で総合運動公園計画が白紙撤回となった後、住民投票の勢いに乗って市長になった五十嵐立青氏が、2期目当選直後に民間への売却を表明し、グッドマンジャパンが110億円で購入した。(鈴木宏子)

➡関連記事はこちら(12月8日付

根岸寛一の終わりの始まり《映画探偵団》71

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イラストは筆者

【コラム・冠木新市】今年は、旧筑波郡小田村出身で戦前の名映画プロデューサ一根岸寛一(本コラム51で登場)の没後60年だった。イベントをやるつもりでいたのだが、時間的に余裕がなく開催することができなかった。

東映映画の礎を築いた根岸寛一は、人生の終わりを前にして、次の時代を見すえていた。亡くなる1、2年前、根岸の病床に東映撮影所長・岡田茂が訪ねる。岡田はギャング映画路線のヒットを報告しにやって来た。すると根岸は「次の路線はなんだ」と問いかける。何も考えていなかった岡田は答えに窮してしまう。すると根岸は「次はヤクザ映画だよ。ヤクザ映画は時代劇の変形だ。東映が向かうべきは任侠映画だよ。『人生劇場』だよ」と予言したそうだ。

根岸が亡くなった年、『人生劇場 飛車角』(1963)が主演・鶴田浩二で公開され、大ヒット。東京オリンピックの年にも『日本侠客伝』(1964)が主演・高倉健で大ヒット。さらに翌年には『網走番外地』(1965)、『昭和残侠伝』(1965)などが次々と大ヒットし、シリーズ化され、団塊世代の支持で任侠映画ブ一ムは約10年間続いた。根岸の時代の流れを見る目は確かだった。

『仁義なきヤクザ映画史』

『日本侠客伝』シリーズは、脚本家・笠原和夫がメインライターをつとめ、監督は名匠・マキノ雅弘らで、全11作ある。主人公など設定は毎回変わるが、堅気で昔ながらの正業を持つ主人公たちが、近代化を進める企業家の手先となったヤクザたちと戦う『忠臣蔵』を原型にした話となっている。

そしてシリーズを俯瞰すると、教科書には書かれていない大正時代の庶民史が浮び上がる工夫がほどこされている。現在に重ねれば、AI時代のスマート社会にほんろうされる市民の話とでも言えようか。

『日本侠客伝』シリーズを見直しながら、『仁義なきヤクザ映画史』(伊藤彰彦著、文藝春秋)を読んだ。1910年から2023年の約100年間のヤクザ映画の分析と、脚本家や監督や制作者のインタビュー。そして、映画界とヤクザ社会との関係を語り、それだけにとどまらず、日本の差別社会の仕組みにまでメスを入れた映画本の枠を超える名著となっている。

『劇場版  荒野に希望の灯をともす』

その中で、世界中に知られた医師中村哲のドキュメンタリー映画『劇場版  荒野に希望の灯をともす』(2022)が紹介されている。中村は医療よりも水が大切だと気付いてから、パキスタンとアフガニスタンで、黙々と井戸や用水路の建設に挑んだ。その中村の原点になっているのは祖母マンの教えだった。

祖父母は、玉井金五郎とマン。なんと、作家・火野葦平の小説『花と龍』のモデルなのだ。下層労働者のために、巨大資本の手先ヤクザと闘う玉井金五郎とその妻の物語。日活、松竹、東映で8回映画化された任侠映画『花と龍』の世界が、医師の中村につながっていると知り驚いた。

私は、中村哲を語る文化人が映画『花と龍』を見たら、どんな感想を抱くのかを聞いてみたいと思った。

2024年は根岸寛一生誕130周年である。来年こそ、イベントを開催するつもりだ。問題があっても長いものには巻かれろと、無視をきめ込む風潮がまん延する時代にあって、任侠映画が形を変えてよみがえってくると予感するからでもある。サイコドン ハ トコヤンサノセ。(脚本家)

水戸支部と統合 学生団体ドットジェイピーつくば 背景にスタッフ不足

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会議後の水戸支部スタッフ

筑波大学1、2年生などが議員事務所やNPOなどでインターンシップを実施する事業を提供してきた学生団体「ドットジェイピーつくば支部」の存続が困難となり、10月、同水戸支部と統合した。つくば支部のスタッフ不足が背景にある。

つくばエリアで来年2〜3月に行われる春期インターンシップでは、水戸支部運営の下、活動先を一部の議員事務所に絞ってインターン生を募集し、実施を目指す。

ドットジェイピーは全国に約30カ所の拠点を持ち、大学生スタッフが中心となって、若者の投票率向上を目的に活動するNPOだ。学生が長期休暇に入る春期と夏期にインターンシップ事業を提供し、全国で4万人以上の学生が参加している。

つくば支部の始まりは、2008年に千葉茨城支部が発足したこと。その後、分割を経て16年に茨城支部となり、17年につくば支部と水戸支部に分かれた。

不在者投票所設置も

つくば支部の参加学生は希望に応じて、議員インターンシップとNPOインターンシップを選択し、春期(2〜3月)、夏期(8〜9月)のいずれかの2カ月間活動する。NPOは、発展途上国の農業技術開発に向けて活動する国際団体や、里山保全活動団体、動物愛護団体などと連携し、学生に体験の場を提供してきた。

同支部はほかにも若者層の選挙啓発活動に力を入れてきた。16年の参院選では、筑波大生の投票率を向上させるため、「投票率向上プロジェクト」を大学の協力を得て企画し、その一環として、市選挙管理委員会が期日前投票所を同大構内に設置したり、同大生に向けて選挙啓発授業などを実施してきた。22年の参院選、県議選では、投票すると飲食店などでお得なサービスを受けられる「センキョ割」を実施した。

「明確な目的もって行動」が魅力

水戸支部スタッフで、茨城大学1年の金子博雅さん(19)は、つくば支部のスタッフ不足による水戸支部との統合について「インターンを通してスタッフになり、活動するケースが多い中、つくば支部はインターンシップ事業に参加する学生が少なく、スタッフ獲得につながらないこと、また、新型コロナの行動制限がなくなり、学生自身がこれまで以上に(インターンシップではない)娯楽面に時間を割けるようになったことが影響し、スタッフ不足につながったのでは」と話した。

金子さんは23年の夏期に水戸支部の議員インターンシップに参加し、スタッフになった。インターン中にコロナにかかり、描いたように活動できなかったことを思い起こし、これからの参加学生のために全力を尽くしたいと思ったことがスタッフになったきっかけだ。「明確な目的を持って行動できるようになることがインターンシップの魅力」と話した。

水戸支部では現在、茨城大生を中心とした11人のスタッフが在籍しており、今月22日まで、春期インターンシップ参加学生を募集中だ。同支部では、議員インターンシップに加え、食品フードロスの解決を支援するNPOや児童クラブ、世代間のデジタル格差の解消に向けて活動するNPOなどでインターンシップを提供している。(上田侑子)

◆ドットジェイピー水戸支部の公式Xインスタグラムのダイレクトメッセージでインターンシップ説明会や参加申込受付中。

第三世界のための意匠《デザインを考える》3

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空き缶ラジオ(左)とピルのパッケージ(右)

【コラム・三橋俊雄】大学卒業後、私は東京のデザイン事務所に勤めました。そこでは、ぺんてる(文房具)、キッコーマン(しょうゆ瓶)、ヤマハ(オーディオ、オートバイ)、オカムラ(家具)などのプロダクトデザインから、建築・都市デザインまでを扱っており、私は、セイコー(オリンピック競技時計、羽田空港世界時計)、コンピューター端末機(XYプリンター)のデザインなどを担当しました。

それらのデザインは、多様な工業製品に美しいフォルムとオリジナルなデザインを施し、工業製品の価値を高めることが主な役割でした。私は、そうしたデザインの実践に喜びを感じながらも、一方で「What to design(何をデザインすべきか)」について関心がありました。それは、コラム2 で話した「障がい者のためのデザイン」にも通じるものでした。

今回は、私の生き方に最も大きな影響を与えた『生きのびるためのデザイン』(ヴィクター・パパネック著、晶文社)について、紹介します。パパネックの関心は、大量生産・大量消費時代における地球規模での格差や環境破壊など、デザイナーが加担してきた負の側面に目を向け、第三世界の国々に適切なデザインを提供するための「What to design」にありました。

空き缶ラジオ

上の写真左は、電気も電池も使えない第三世界の人々のためにデザインされた、9セントの空き缶ラジオです。インドネシアの友人も私に「それは見た」と話してくれたもので、イヤホン、銅製の放射状アンテナ、使い古しの釘を用いたアース、トンネルダイオード、熱電対(異なる金属線の両端をつなげ、その接点に温度差があると電気が流れる)などで構成されています。

この空き缶で、ロウや木材、乾燥した牛の糞(ふん)などを燃焼させると、その熱が熱電対を通して電気エネルギーに変換され、イヤホンで例えば毎日5分間「ニュース放送」を聴くことができます。このラジオには、色も装飾も施されていません。インドネシアの人々は、このブリキ缶の外側にフェルトやガラス片、貝殻などを貼り付けて、自らデザインをします。

すなわち、パパネックは、アメリカ流のデザインを押しつけるのではなく、人々が自由にラジオの装飾を楽しみ、その地域の文化や価値観を表現することができると考えたのではないでしょうか。「空き缶ラジオ」は、インドやインドネシアで何年も使用され、成功を収めたということです。

ピルのパッケージ

写真右は、文字の読めない女性たちのための避妊薬ピルのパッケージです。女性たちは、毎日1錠ずつ、ピルをパッケージからもぎ取り服用しますが、もし1日分のピルを取り忘れても、U字型チューブの端が空気に触れて赤色に変わり、警告してくれるというものです。また、ピルを勘定しなくてもすむように、一連の気休めの薬が含まれています。

このように、パパネックは、「What to design」の理念を持ってデザインをすることの重要性を、私たちに教えてくれました。(ソーシャルデザイナー)

大和ハウスの取得手続き完了 つくば自動車研未利用地

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SSCつくば学園南プロジェクトのイメージ 1(大和ハウス提供)

大和ハウス工業(本社大阪市)は18日、日本自動車研究所(JARI)がTX研究学園駅南側に所有していた未利用地(つくば市学園南2丁目、15.5ヘクタール)の取得手続きが完了したと発表した。同社はここに中高一貫校「茗渓学園」を誘致するほか、分譲マンション、商業施設、研究施設、産業・物流施設、保育施設を建設するなど、総合的に開発する。

駅南開発の総事業費は約350億円

JARI未利用地は、公募型プロポーザル(事業計画提案)方式で売却された。取得に応募したのは3企業で、大和ハウスが提案した取得価格と事業計画の総合点が一番高かった。12月4日に売買契約が結ばれ、18日、用地が引き渡された。

開発用地は、県道・土浦坂東線(エキスポ通り)、国道・取手つくば線(サイエンス大通り)の近くにあり、TX研究学園駅から徒歩9分の一等地。駅の反対側には、イーアスつくばやコストコなどの大型商業施設がある。

大和ハウスは、同地の開発計画を「SSC(スーパー・サイエンス・シティ)つくば学園南プロジェクト」と名付けた。2024年8月から建設工事に入り、28年4月に全体が完成する。総事業費は約350億円(うち土地取得費が142億円)という。

SSCつくば学園南プロジェクトのイメージ 2(大和ハウス提供)

用地内に茗渓学園の移転先を確保

用地の北東区画(全体の28%に相当する4.3ヘクタール)は、茗渓学園(つくば市稲荷前)の移転先に充てる。同学園によると、大和ハウスの取得手続きが完了したことを受け、来春にかけて同社と契約内容を詰める。早ければ、来年3月の理事会で駅南移転を正式決定、学園運営に必要な区画を取得する。駅南開校は2029年4月の予定という。

茗渓学園は、筑波大学とその前身の東京教育大学のOB会「茗渓会」によって、1979年4月に設立され、生徒数は現在1526人。帰国子女や留学生が多く、生徒用の寄宿舎も充実し、海外大学進学を推奨するなど、国際色が強いのが特徴。

応募急増、茗渓は次のステージに

宮崎淳校長・理事は「駅南移転が報じられたこともあり、(高校3年になったら新学園に移る)来春(中学)入学者の推薦入試は過去最高の人数になった。また、TXが通る千葉の保護者がうちに強い関心を持つようになっている、とも中学進学塾から聞いた」とし、駅南移転が各方面から注目されていることに驚いている。

さらに、新学園の魅力を一層高めるため「駅から5分で通えるように、駅と学園の間に近道を設けたい」と述べている。茗渓学園は2029年(創立50周年)を機に次のステージに入りそうだ。(岩田大志)

<関連記事・コラム>

▽「…茗渓学園が移転へ…大和ハウスが開発」(10月20日掲載

▽「学園運営に磨き…TX南移転は29年…」(11月6日掲載