木曜日, 1月 20, 2022
ホーム つくば 子どもたちに聖夜のサプライズ つくば版 サンタの訪問プレゼント

子どもたちに聖夜のサプライズ つくば版 サンタの訪問プレゼント

【車谷郁実】NPO法人チャリティーサンタ(東京都千代田区)のつくば支部が、クリスマスイブに向け「サンタ活動」に取り組んでいる。毎年12月24日にサンタクロースに扮したボランティアが、子どもたちにプレゼントを手渡す活動だ。訪問した家庭や施設からチャリティー金3000円を募り、貧困家庭や被災地の支援にも役立てている。サンタを呼ぶには事前の申し込みが必要で、12月13日まで募集している。

チャリティーサンタは「子どもたちが笑顔になれる社会づくり」をモットーに、サンタ訪問や子どもとの交流会、国内外の貧困家庭や被災地の支援活動を行っている。2008年に始まり、現在は27都道府県で活動している。つくば支部は3年前に発足した。

経済的に余裕のない家庭などを対象に無料のサンタ訪問も行っており、依頼先の子どもたちに絵本をプレゼントしている。支部では昨年、14人のサンタが11家庭を訪れ(うち2家庭は無料訪問)、今年は30家庭への訪問を目標にしている。

活動でサンタが各家庭に滞在できるのは10分ほど。その短い時間を一生の思い出にするために同法人は工夫を凝らしている。特に大切にしているのは、サンタが子どもたちとコミュニケーションをとることだ。申し込み時に子どもの性格や普段頑張っていること、どのくらいサンタを信じているかなどを記入してもらう。それをもとに「いつも弟のお世話を頑張ってくれているね。すごいね」「嫌いなニンジンをもっと食べてくれたらうれしいな」など一人ひとりに合った言葉をかける。

つくば支部代表で、これまでに2回サンタになって家庭を訪問した会沢和敏さん(56)は「話しかけることで子どもたちがサンタを受け入れてくれる。子どもたちのサンタを見つめる目がとても印象的」と話す。うれしさのあまり部屋中を駆け回ったり、目を輝かせながらじっとサンタを見つめたり、子どもたちの多種多様な反応が見られたそうだ。

事前講習会でのロールプレイングの様子(同)

「コロナの年ではなく、サンタに会えた年に」

コロナ禍の今年は、サンタ活動にもソーシャルディスタンスが求められた。サンタと子どもたちが十分にコミュニケーションをとれないという懸念もあり、準備が始まった6月頃は開催自体を断念すべきという意見もあった。だが、利用者から「子どもたちがサンタを待っている」という声があがり、開催が決まった。サンタはマスクや手袋をするなど、感染対策を徹底してプレゼントを届ける予定だ。

スタッフの一人、文教大学3年生の猪瀬千夏さん(21)はコロナ禍でのサンタ活動に特別な思いを寄せる。猪瀬さんは今年6月にスタッフになった。きっかけはバイト先の放課後児童クラブで接した子どもたちの様子だった。感染対策で、しんと静まりかえった教室でご飯を寂しそうに食べる子どもたち、学校行事が縮小されて落ち込む子どもたちを見て、何かできることはないかと思ったという。猪瀬さんは「子どもたちは今年、色々なことを我慢してきたと思う。だから子どもたちに何か明るい思い出を残したい。暗いコロナの年ではなく、サンタに会えた年にできれば」と話す。

サンタを呼びたい家庭、サンタになりたい人は、チャリティーサンタのホームページから申し込みできる。無料のサンタ訪問の申し込みは11月13日まで、すでに昨年の4倍の8家庭から依頼がきている。サンタになりたい人の申し込みは12月11日まで受け付けている。

◆NPO法人チャリティーサンタ「サンタを呼ぶ/サンタになる」の特設ページはこちら

誹謗中傷するコメントはNEWSつくば編集局が削除します。
0 Comments
フィードバック
すべてのコメントを見る
スポンサー

注目の記事

最新記事

運営事業者の継続求め陳情 不登校の学習支援拠点「むすびつくば」保護者会

つくば市とNPO法人リヴォルヴ学校教育研究所(同市二の宮、本山裕子理事長)が協働で、不登校の児童生徒の学習支援を行う「むすびつくば」(同市吾妻)の保護者会が19日、次年度以降もリヴォルヴによる事業継続を訴え、五十嵐立青市長と小久保貴史市議会議長に陳情書を提出した。 昨年12月、市は2022年度の委託事業者を公募型プロポーザル方式で募った。名乗りをあげた4事業者中、新規の民間事業者が1位に選定され、リヴォルヴは次点になったという通知が今月7日に届いたからだ。 保護者会代表の小柴架奈子さんは「通所している子どもたちは学校に居場所がなく、親子でお先真っ暗の辛い時期を過ごした。今はリヴォルヴのスタッフのおかげで通所を楽しみにするようになった。人間関係に不安があったり、新たな環境への適応が難しい子どもは通所が困難になることが予想され、またあの辛い日々に戻らなければならないのかと不安を抱えている」と保護者たちの思いをぶつけた。 また「次年度の事業者が公募されることは知っていたが、つくばで20年以上フリースクールを運営しながら発達障害や学習障害への対処法を研究してきたリヴォルヴの実績は市も知っていて、外されることは想定していなかった。当事者は不登校を経験した繊細な子どもたちなのに、モノをとっかえるような教育政策は納得できない」と憤る。 小久保貴史市議会議(左)に陳情書を手渡す保護者会代表の小柴架奈子さん=つくば市役所 市は不登校の子どもたちの社会的自立に向け、リヴォルヴと協働で2020年10月1日、TXつくば駅に近いつくば市産業振興センター内に支援拠点「むすびつくば」を開設した。支援業務の教育効果などを明らかにする目的で「協働実証事業」と位置づけられた。

「イースト ベース」のお弁当で忘年会 《ご飯は世界を救う》43

【コラム・川浪せつ子】昨年12月、茨城県内も新型コロナ「ゼロ」の状態が続きました。そんなとき、県建築士会・女性部会の「手作り・忘年会」を、2年ぶりに土浦の市営施設で開きました。 今回は、最近人気の「アルコールインクアート」をやりました。紙の上にアルコールインク液を垂らし、にじんで混ざり合った部分を生かして描く、アートです。思いがけない色の広がりや混ざり具合で、鮮やかな模様が出来上がります。帰宅後、早々に壁に展示。 筆者のアルコールインクアート作品 久々に仲間たちと近況報告 短時間で小さい作品を2枚製作したあと、ランチは「イースト ベース(EAST BASE)」(牛久市刈谷町)のお弁当。1級建築士でありながら、お総菜も作っている、通称「たまちゃん」の店のお弁当です。イラストでご覧のように、食材、素材、調理方法にはこだわりが!

つくばセンタービルの価値を紹介 市民団体が「謎解きツアー」

つくばセンタービル(つくば市吾妻)の7カ所を巡りながら、建築デザインの意味や価値について解説する現地ツアー「つくばセンタービル謎解きツアー」を、市民団体「つくばセンター研究会」(冠木新市代表)が開いている。 昨年11月3日から毎月2回開催し、これまで延べ83人が参加した。1月16日に7回目が開かれ、11人が参加した。同会代表でNEWSつくばコラムニストの冠木新市さんがガイドを務める。冠木さんは、つくばに移り住んで以来30年にわたり、センタービルについて独自に研究してきたという。 つくばセンタービルは建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞した磯崎新さんが設計した。ポストモダン建築の代表作として世界的な評価を受けている。2020年、つくば市は同ビルにエスカレーターを設置するなどの改修計画を発表したが、専門家や同会から建築物の価値を喪失するなどの指摘を受け、昨年12月、当初の計画を大幅に見直した経緯がある。 冠木さんによると、センタービルの建設に当たり磯崎さんは1978年、日本住宅公団(現在はUR都市機構)が実施した設計者を選ぶプロポーザルコンペで、筑波研究学園都市を批判するレポートを書き、7つの性質をセンタービルに与えることを提案した。劇場性、胎内性、両義性、迷路性、寓意性、逸脱性、対立性の7つだ。磯崎さんはつくばセンタービルが起死回生の役割を果たす象徴的な建築となることを目指し、その中核として同ビル中心に、くぼ地となるセンター広場を造ったという。 センタービルの中心にあるセンター広場の床面は、ルネサンス期のイタリアの建築家ミケランジェロが設計したローマのカンピドリオ広場を引用するデザインとなっている。ツアーで冠木さんは「床面の模様がカンピドリオ広場を反転した色合いになっている」と解説する。広場には霞ケ浦や桜川を反転した形が水の流れでデザインされており、冠木さんは「この反転は現実と虚構、日常と非日常を意味しているのではないか」と参加者に問いを投げ掛ける。 続いて、センタービル正面玄関の柱に引用されている18世紀のフランスの建築家、ルドゥーのアル・ケ・スナン王立製塩所のこぎり歯のモチーフ、ホテル日航つくば1階に設置されている、米女優マリリン・モンローの体のカーブを表現したいす「モンローチェア」などを見て回った。

動物は取り換えのきく玩具ではない 《晴狗雨dog》4

【コラム・鶴田真子美】私が理事長を務めるNPO法人CAPIN(Citizens for animal protection,ibaraki network)は、2008年に設立された「捨猫防止会いばらき」の活動を引き継ぎ、虐待動物保護、被災者支援、法改正運動などに取り組んできました。毎週末に開催する里親会、地域イベントへの参加を通じ、「捨てない、増やさない、終生飼養(しよう)」を訴えてきましたが、避妊去勢手術、フィラリア予防薬、疾病治療など、犬や猫にお金をかけることへの抵抗感がまだ根強く存在しています。 茨城県動物指導センターに収容される迷子犬や捨て犬たちの多くが、フィラリア陽性でせきをしています。避妊を怠ったために産まれてしまった子犬や子猫。老いたから、皮膚病になったから、捨てられたと思われる、決してお迎えの来ない収容犬たち。 動物は取り換えのきく玩具ではない、1匹ごとに命ある生き物です。飽きたら捨てることは許されません。飼い主には責任があることを伝えていかねばなりません。 学校教育で子どもたちの意識を変えていくことが大切と思います。子どもたちが学校で新しい法律や世界の潮流を学び、啓発チラシを家に持って帰り、親御さんに読んでもらうのもよいでしょう。また、学校も子どもたちにお世話の仕方を体験するきっかけを与え、動物との暮らしの豊かさを教えたら素晴らしいと思います。 つくばインターナショナルスクールと交流